JP6597348B2 - 樹脂燃料タンク用の金型構造 - Google Patents

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本発明は、樹脂燃料タンク用の金型構造に関する。
従来、自動車用の樹脂燃料タンクを成形する場合には、外層と内層の間にガスバリア性を有するバリア層が積層された多層の溶融樹脂のシート体を金型の第1成形型と第2成形型にそれぞれ賦形し、第1成形型と第2成形型にそれぞれ賦形されたシート体をピンチオフ部で融着することにより燃料タンクとして一体化される。
第1成形型、第2成形型の成形面には、燃料を貯留する燃料タンク本体を成形するキャビティ(凹部)の外周に沿ってピンチオフ部を成形するピンチオフ成形部が設けられている。ピンチオフ成形部は、多層からなるシート体同士が接合される際に、シート体(溶融樹脂)を押し潰して食い切り面を形成するため、シート体に大きな剪断応力が作用する。この際、シート体の温度が低いと、多層からなるシート体において外層と内層よりも融点が高いバリア層(例えば、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH))と外層と内層との間に粘度の差が大きくなり、複数の層の界面で位置ずれを生じるおそれがある。したがって、第1成形型、第2成形型において、ピンチオフ成形部の温度を高く設定したいという要望がある。
一方、第1成形型、第2成形型において燃料タンク本体を成形するキャビティ成形部は、成形品の冷却サイクルを高めるため、低い温度に設定される。
特開2005−246671号公報
ところで、第1成形型、第2成形型のキャビティ(凹部)は燃料を貯留する燃料タンク本体を成形する意匠面であるため、製造精度(形状転写精度)確保するために、金属で成形されている。金属は熱伝導率が高いため、接合時にピンチオフ成形部をヒータで加熱してもキャビティ成形部に伝熱し、ピンチオフ成形部のみを高温に維持することは困難であった。
このように、接合時にピンチオフ成形部を所定の温度まで上昇させることができないと、成形品である燃料タンクのピンチオフ部の接合品質の向上が図れないと問題があった。
一方、ピンチオフ成形部とキャビティ成形部との間にピンチオフ成形部及びキャビティ成形部よりも熱伝導率が低い断熱材を配設することにより、キャビティ成形部と比較してピンチオフ成形部の温度を局所的に高くすることができる。しかしながら、意匠面におけるピンチオフ成形部とキャビティ成形部との温度差が大きい場合には、両者間の温度勾配が大きく、溶融樹脂の樹脂結晶化速度の違いにより成形品に鋭角の角部を有する段差が形成されるおそれがあった。このような段差は、成形品である樹脂燃料タンクに外力が作用した際に応力が集中するため好ましくない。
このように、金型において、接合時にピンチオフ成形部とキャビティ成形部に所定の温度差を確保して冷却サイクルを高めつつピンチオフ部の接合品質を確保すると共に、意匠面におけるキャビティ成形部とピンチオフ成形部との温度勾配を緩和して成形品である樹脂燃料タンクに段差が形成されることを抑制することの両立が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、接合時にピンチオフ成形部とキャビティ成形部との温度差を確保すると共に、意匠面におけるピンチオフ成形部とキャビティ成形部との温度勾配を緩和させた樹脂燃料タンク用の金型構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、第1成形型と第2成形型を型閉じして樹脂燃料タンクを成形する前記第1成形型と前記第2成形型の各成形面において、燃料が貯留される前記樹脂燃料タンクの燃料タンク本体を成形する意匠面を構成する凹部が形成されたキャビティ成形部と、前記成形面において前記凹部の外周に配設され、凹部側側面が前記意匠面の一部を構成し、内部にヒータが配置されると共に、賦形された樹脂体と他方の成形型に賦形された樹脂体とを接合させて前記樹脂燃料タンクのピンチオフ部を成形するピンチオフ成形部と、前記キャビティ成形部と前記ピンチオフ成形部との間で前記ピンチオフ成形部側に配設され、前記意匠面を構成する凹部側端部が、前記第1成形型と前記第2成形型との型閉じ方向において前記ピンチオフ成形部側から前記キャビティ成形部側に向かって、凹部側から外周側に向かう方向の厚さが薄くなるように形成されると共に、前記キャビティ成形部及びピンチオフ成形部よりも熱伝導率が低い金属製の第1断熱材と、前記キャビティ成形部と前記ピンチオフ成形部との間で前記第1断熱材よりも前記キャビティ成形部側に配設され、前記凹部側端部が前記意匠面に露出せず、前記第1断熱材よりも熱伝導率が低い第2断熱材と、を備える。
この構成によれば、第1成形型、第2成形型それぞれのキャビティ成形部とピンチオフ成形部との間には、キャビティ成形部及びピンチオフ成形部よりも熱伝導率が低い第1断熱材と第1断熱材よりも熱伝導率が低い第2断熱材が配設されている。したがって、ピンチオフ成形部からキャビティ成形部に熱伝導される伝熱量が抑制されるため、接合時にピンチオフ成形部に設けられたヒータを駆動することで、ピンチオフ成形部の接合時の温度をキャビティ成形部よりも高い温度に維持することができる。
この結果、キャビティ成形部をピンチオフ成形部よりも低い温度に維持して、冷却サイクルを短くすることができると共に、ピンチオフ成形部の接合時温度をキャビティ成形部よりも高く設定することによって他の層よりも融点の高いバリア層を含む溶融樹脂の複数の層間の粘度の差を抑制する。したがって、接合時に食い切り面形成のために溶融樹脂に大きな剪断応力が作用しても溶融樹脂の複数の層間の位置ずれを防止又は抑制して、ピンチオフ部の接合品質を向上させることができる。
なお、キャビティ成形部とピンチオフ成形部との間に配設された第1断熱材の凹部側端部は、意匠面の一部を構成するが、第1断熱層は金属製であり所定の強度を有しているため、成形品の製造精度(形状転写精度)を確保することができる。
また、意匠面を構成する第1断熱材は、型閉じ方向においてピンチオフ成形部側からキャビティ成形部側に向かって、ピンチオフ成形部の凹部(内周)側から外周側に向かう方向(以下、「幅方向」という)の厚さが薄くなるように形成されている。すなわち、意匠面の背後に位置する第1断熱材の幅方向厚さがピンチオフ成形部からキャビティ成形部に向かって徐々に減少していく。したがって、意匠面に沿ったピンチオフ部からキャビティ成形部への温度勾配が緩やかになり、成形品(樹脂燃料タンク)における鋭角な角部を有する段差の形成が防止又は抑制される。
請求項1記載の発明の樹脂燃料タンク用の金型構造は、上記構成としたので、樹脂燃料タンクのピンチオフ部の接合品質を確保しつつ、冷却サイクルを高めることができると共に、樹脂燃料タンクに意図しない鋭角な角部を有する段差が形成されることを防止又は抑制できる。
本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンク製造に用いられる金型の型開き状態を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る燃料タンク製造に用いられる第2成形型を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。
本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンク用の金型構造について図1〜図3を参照して説明する。なお、各図は模式的なものであり、本発明と関連性の低いものは図示を省略している。また、矢印Xは後述する幅方向、矢印Yは周方向、矢印Zは上下(型閉じ)方向を示す。
図1に示すように、自動車の樹脂燃料タンクの製造に用いられる金型10は、第1成形型12と第2成形型14と、第1成形型12と第2成形型14の間に進退自在に構成された中子16とを備えている。
第1成形型12の成形面18には、樹脂燃料タンクの燃料が貯留される燃料タンク本体を成形するための凹部20(キャビティ)が形成されている。同様に、第2成形型14の成形面22には、燃料タンク本体を成形するための凹部(キャビティ)24が成形されている。
以下、第1成形型12と第2成形型14は略同様の構成であるため、第2成形型14についてのみ説明する。なお、第1成形型12について、第2成形型14と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第2成形型14が、型開き時、又は型閉じ時に第1成形型12に対して相対的に移動する方向を「上下方向」といい、型閉じ方向を「上方向」、型開き方向を「下方向」という。また、第2成形型14の成形面22を上下方向から視て、凹部24の端部(外周)に沿って周回する方向を「周方向」と、周方向に直交する方向を「幅方向」という。
第2成形型14は、図1及び図2に示すように、凹部24を含む略矩形状のキャビティ成形部26と、キャビティ成形部26の成形面22側で、凹部24の外周に配置された本発明のピンチオフ部に相当するピンチオフ入子28とを備えている。このキャビティ成形部26と、ピンチオフ入子28は、それぞれ金属製であり、例えば、後述する断熱層47(第1断熱材44、第2断熱材46)、断熱層82(第1断熱材78、第2断熱材80)よりも熱伝導率が相対的に高いアルミ等から形成されている。
キャビティ成形部26は、図3に示すように、凹部24の外周に成形面22から一段下がった凹部30が形成されており、凹部30にピンチオフ入子28が配置されている。凹部30は、キャビティ成形部26の凹部24側の端部(以下、「内周側端部」という)から幅方向に延在する水平面32と、水平面32の外周側端部から上下方向に延在する上下面34とを有する。
ピンチオフ入子28は、図3に示すように、キャビティ成形部26の凹部24に連続して燃料タンク本体の意匠面を構成する内側面36と、燃料タンクのピンチオフ部を成形する上面38とを備えている。また、ピンチオフ入子28は、キャビティ成形部26の凹部30の形状に対応して、内周側端部から幅方向に延在する下面40と、下面40の外周側端部から上下方向に延在する外側面42とを備えている。
また、ピンチオフ入子28には、周方向において所定の間隔をあけて複数のヒータ43が配設されている。すなわち、複数のヒータ43は、ピンチオフ入子28がそれぞれの位置で接合時に所定の温度となるように配置されている。
ピンチオフ入子28の下面40とキャビティ成形部26の凹部30の水平面32の間には、第1断熱材44と第2断熱材46が上下方向に積層された断熱層47が設けられている。
第1断熱材44は、上下方向でピンチオフ入子28側に配設されるものであり、ピンチオフ入子28と同様に周方向に延在し、略板状に形成されている。第1断熱材44は、キャビティ成形部26及びピンチオフ入子28よりも熱伝導率が低い金属製の断熱材から形成されている。例えば、ステンレスから形成されている。
また、第1断熱材44は、図3に示すように、ピンチオフ入子28の下面40側の上面48に、幅方向に一定の間隔をおいて周方向に延在する溝(凹部)50が形成されている。換言すれば、第1断熱材44は、上面48に周方向に延在する溝50と凸部52が幅方向に交互に形成されている。
同様に、第1断熱材44は、キャビティ成形部26の水平面32側の下面54にも周方向に延在する溝(凹部)56と凸部58が幅方向に交互に形成されている。
第1断熱材44の幅方向内周側端部には、キャビティ成形部26の凹部24及びピンチオフ入子28の内側面36と共に、燃料タンク本体を成形する意匠面を構成する内側面60が形成されている。
また、第1断熱材44の下面54の幅方向内周側端部には、内周側に進むに従って下方向に傾斜した傾斜面62が形成されている。すなわち、第1断熱材44は、傾斜面62の部分において、下方向に向かって幅方向厚さが減少するように形成されている。
第2断熱材46は、第1断熱材44とキャビティ成形部26の凹部30の水平面32との間に配設されるものであり、第1断熱材44と同様に周方向に延在し、略板状に形成されている。第2断熱材46は、第1断熱材44よりも熱伝導率が低い樹脂系材料から形成されている。例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂から形成されている。
また、第2断熱材46は、図3に示すように、第1断熱材44側の上面64に、幅方向に一定の間隔をおいて周方向に延在する溝(凹部)66が形成されている。換言すれば、第1断熱材44は、上面48に周方向に延在する溝66と凸部68が幅方向に交互に形成されている。
同様に、第2断熱材46は、キャビティ成形部26の水平面32側の下面72にも周方向に延在する溝(凹部)74と凸部76が幅方向に交互に形成されている。
また、第2断熱材46の上面64の溝66、凸部68に第1断熱材44の下面54の凸部58、溝56がそれぞれ嵌合されている。
さらに、第2断熱材46の上面64の幅方向内周側端部には、内周側に進むに従って下方向に傾斜した、傾斜面62に対応する傾斜面70が形成されている。この結果、第2断熱材46は、傾斜面70の部分において、内周側端部に向かって上下方向厚さが減少し、その内周側端部がキャビティ成形部26の凹部24側に露出していない。すなわち、第2断熱材46が、燃料タンク本体を成形する意匠面の一部を構成することはない。
なお、ピンチオフ入子28の外側面42と凹部30の上下面34との間にも、第1断熱材78、第2断熱材80が幅方向に沿って積層された断熱層82が設けられている。第1断熱材78、第2断熱材80は、上方向端部に傾斜面が形成されてない点を除いて第1断熱材44、第2断熱材46と略同様に構成されているため、その詳細な説明は省略する。
このように構成された金型10の作用について説明する。
図1に示すように、金型10の第1成形型12と第2成形型14が型開きされ、第1成形型12、第2成形型14と中子16との間に溶融樹脂のシート体100A、100Bがそれぞれ挿入され、シート体100A、100Bが第1成形型12、第2成形型14の成形面18、22にそれぞれ真空賦形される。
さらに、第1成形型12と第2成形型14の間から中子16が離脱した後、第1成形型12と第2成形型14が型閉じされることにより、第1成形型12の凹部20等に真空賦形されたシート体100Aと第2成形型14の凹部24等に真空賦形されたシート体100Bがピンチオフ入子28、28で挟持されることにより接合される。
以下、第2成形型14側のみで説明するが、第1成形型12側も略同様である。
ピンチオフ入子28は、内蔵されているヒータ43が駆動され、接合時にキャビティ成形部26よりも高い設定温度に加熱される。
この際、ピンチオフ入子28とキャビティ成形部26の間には、キャビティ成形部26及びピンチオフ入子28よりも熱伝導率の低い第1断熱材44と第2断熱材46が配設されているため、ピンチオフ入子28からキャビティ成形部26に至る熱伝導が抑制され、ピンチオフ入子28の温度低下が抑制される。
特に、第1断熱材44の上面48に形成された凸部52のみがピンチオフ入子28の下面40に当接し、第2断熱材46の下面72に形成された凸部76のみがキャビティ成形部26に形成された凹部30の水平面32に当接する構成とされている。すなわち、第1断熱材44の上面48とピンチオフ入子28の下面40との当接面積、及び第2断熱材46の下面72とキャビティ成形部26の水平面32との当接面積を減少させているため、ピンチオフ入子28からキャビティ成形部26への熱伝導が抑制されることなる。これにより、ピンチオフ入子28の温度低下が一層抑制される。
第1断熱材78、第2断熱材80も、第1断熱材44、第2断熱材46と同様の構成であるため、同様の作用を奏する。
したがって、ヒータ43を駆動することにより、ピンチオフ入子28をキャビティ成形部26よりも高い所定の温度に維持することが可能となる。
また、断熱層47をピンチオフ入子28の下面40とキャビティ成形部26(凹部30の水平面32)との間に配置した場合、幅方向内周側端部が凹部24(内周)側に露出する。すなわち、断熱層47の幅方向内周側端部が燃料タンク本体を形成する意匠面の一部を構成することになるが、断熱層47が樹脂製の断熱材のみから構成された場合、成形時に作用する高い圧縮応力に耐えることや十分な曲げ強度を確保することができない。
これに対して、本実施形態では、断熱層47を金属製の第1断熱材44と樹脂製の第2断熱材46の積層構造とし、幅方向内周側端部では第1断熱材44のみが凹部24側に露出するように形成している。すなわち、断熱層47のうち、金属製の第1断熱材44のみが意匠面を構成していることにより、燃料タンク本体の成形精度(形状転写精度)を確保することができる。
上記製造精度を担保すると共に、第1断熱材44よりも熱伝導率の低い樹脂製の第2断熱材46を積層することで、ピンチオフ入子28からキャビティ成形部26に至る熱伝導を低減させてピンチオフ入子28の温度低下を一層低減することができる。
特に、断熱層47では、内周側端部を除いて第1断熱材44の上下方向の厚さを極力薄くし、第2断熱材46の上下方向厚さを大きく(断熱層47の上下方向厚さにおいて第2断熱材46の厚さの占める割合を高く)している。これにより、ピンチオフ入子28からキャビティ成形部26に至る熱伝導を一層低減させ、ピンチオフ入子28の温度低下を一層低減することができる。
このように、ピンチオフ入子28からキャビティ成形部26に至る熱伝導を抑制することができるため、低温(例えば30℃)に設定されたキャビティ成形部26に対してピンチオフ入子28を高温(例えば80℃)に維持することができる。この結果、ピンチオフ部を構成する溶融樹脂のシート体100Bとシート体100Aが高温で接合され、シート体100Bにおいて他の層よりも融点の高いガスバリア性を有するバリア層と他の層との粘度の差が抑制される。したがって、接合時に食い切り面を形成するためにシート体100Bに大きな剪断応力が作用してもシート体100Bを構成する複数の層の界面で位置ずれを生ずることが防止又は抑制され、成形品である樹脂燃料タンクのピンチオフ部の接合品質が確保される。
なお、第1断熱材44の下面54に形成された凸部58と溝56が、第2断熱材46の上面64に形成された溝66と凸部68と嵌合される構成とされるため、断熱層47が第1断熱材44と第2断熱材46の積層体でありながら、十分な強度を有する。
さらに、第1断熱材44は、下面54に幅方向内周側端部に内周側に向かって下方向に傾斜した傾斜面62が形成されており、下方向に向かって幅方向厚さを減少させている。すなわち、下方向(ピンチオフ入子28側からキャビティ成形部26側)に向かって、意匠面背後の第1断熱材44の幅方向厚さが徐々に小さくなるように形成されている。この結果、第1断熱材44が配設されている意匠面の温度勾配が緩和される。すなわち、意匠面に沿ったピンチオフ入子28からキャビティ成形部26に至る温度勾配が緩やかになる。この結果、成形品である燃料タンク本体に鋭角の角部を有する段差が形成されることが防止又は抑制される。
なお、本実施形態では、第2断熱材46を樹脂系材料から形成されるとしたが、これに限定されるものではない。金属材料よりも熱伝導率が低いものであれば、樹脂系材料でなくても良い。
10 金型
12 第1成形型
14 第2成形型
18、22 成形面
20、24 凹部
26 キャビティ成形部
28 ピンチオフ入子(ピンチオフ成形部)
44、78 第1断熱材
46、80 第2断熱材
100A、100B シート体(樹脂体)

Claims (1)

  1. 第1成形型と第2成形型を型閉じして樹脂燃料タンクを成形する前記第1成形型と前記第2成形型の各成形面において、燃料が貯留される前記樹脂燃料タンクの燃料タンク本体を成形する意匠面を構成する凹部が形成されたキャビティ成形部と、
    前記成形面において前記凹部の外周に配設され、凹部側側面が前記意匠面の一部を構成し、内部にヒータが配置されると共に、賦形された樹脂体と他方の成形型に賦形された樹脂体とを接合させて前記樹脂燃料タンクのピンチオフ部を成形するピンチオフ成形部と、
    前記キャビティ成形部と前記ピンチオフ成形部との間で前記ピンチオフ成形部側に配設され、前記意匠面を構成する凹部側端部が、前記第1成形型と前記第2成形型との型閉じ方向において前記ピンチオフ成形部側から前記キャビティ成形部側に向かって、凹部側から外周側に向かう方向の厚さが薄くなるように形成されると共に、前記キャビティ成形部及びピンチオフ成形部よりも熱伝導率が低い金属製の第1断熱材と、
    前記キャビティ成形部と前記ピンチオフ成形部との間で前記第1断熱材よりも前記キャビティ成形部側に配設され、前記凹部側端部が前記意匠面に露出せず、前記第1断熱材よりも熱伝導率が低い第2断熱材と、
    を備える樹脂燃料タンク用の金型構造。
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