JP6933925B2 - インサート成形法 - Google Patents

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Description

この発明は、樹脂製のインサート部品(以下、樹脂インサート部品という。)と熱可塑性樹脂とを金型キャビティー内で一体成形させて樹脂成形品を形成するインサート成形法に関し、より詳しくは、樹脂インサート部品の表面と熱可塑性樹脂の密着性とを高めることができ、そのために金型の内部に樹脂インサート部品の表面を予熱するための機能を設ける必要がなく、従って、金型の内部構造を複雑化させる必要がないインサート成形法に関する。
インサート成形法は、樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂材料とを一体成形させる手法であり、電気・電子部品、自動車部品、配管材の製造に広く利用されている。
通常のインサート成形法について、図面を参照しながら説明する。図10は、一般的なインサート成形法の原理説明図であり、(a)は、金型を開状態にした図、(b)は、第3の金型ブロックに樹脂インサート部品を装着した状態を示す図、(c)は、金型を閉状態にした図、(d)は、金型キャビティーに熱可塑性樹脂を射出した状態を示す図、(e)は、金型を開状態にした図である。
図10に示すように、一般的にインサート部品がパイプ状などの中空形状である場合の金型は、第1の金型ブロック1、第1の金型ブロック1に対して相対移動が可能な第2の金型ブロック2、第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との間に配置する樹脂インサート部品4を装着するための第3の金型ブロック3の3つの金型ブロックを備えている。
第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との相対距離を小さくすることで、第3の金型ブロック3を第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2により挟み込んだ閉じた状態(以下、閉状態という。)になり、逆に、第3の金型ブロック3を、これを挟んでいる第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2の相対距離を大きくすることにより第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2から解放した状態(以下、開状態という)になるように構成されている。
インサート成形するには、まず、図10(a)に示すように、金型を開状態にしておく。次いで、同図(b)に示すように、第3の金型ブロック3の所定位置に樹脂インサート部品4を装着する。
その後、同図(c)に示すように、金型を閉状態にすることで、樹脂インサート部品4が装着してある第3の金型ブロック3を第1の金型ブロック1および第2の金型ブロック2により挟み込み、これにより、金型内に三つの金型ブロックにより囲まれてできる金型キャビティー5を形成する。
次に、同図(d)に示すように、金型キャビティー5内に、溶融している熱可塑性樹脂(以下、溶融樹脂という場合がある。)6を射出して、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6とを一体に成形する。
そして、最後に、同図(e)に示すように、金型を開状態にして、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6との一体成形体である樹脂成形品7を金型キャビティー5から取り出す。
しかし、上述したインサート成形法は、樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂材料とを一体成形させる場合において、樹脂インサート部品の表面と射出成形された溶融樹脂との温度差が大きいと、樹脂インサート部品の表面と溶融樹脂の相溶が不足し、その結果、界面剥離が起こり易くなるという問題を抱えている。
上記問題を解決するためになされたインサート成形法が特許文献1から3に開示されている。
特許文献1に記載されたインサート成形法は、樹脂インサート部品を100℃近傍に予熱してから金型内の所定位置に保持させ、溶融樹脂と溶着させる方法である。
特許文献2に記載されたインサート成形法は、金型内に予熱板と断熱板とを設け、樹脂インサート部品と溶融樹脂とを溶着させる方法である。
特許文献3に記載されたインサート成形法は、金型内に加熱したエアー等の熱媒体を導入し樹脂インサート部品を加熱し、溶融樹脂と溶着させる方法である。
特開2003−236920号公報 特開2009−274429号公報 特開平11−105076号公報
ところが、上記特許文献1から3に記載されたインサート成形法は、以下のような問題があった。
特許文献1の方法では、樹脂インサート部品の温度を予熱により高めたとしても、これを金型に挿入して溶融樹脂に接触させるまでの間に温度が低下してしまうので、樹脂インサート部品を、溶融樹脂の温度に近い表面温度で成形することが難しい。予熱温度を高めれば、溶融樹脂の温度に近い表面温度で成形することも不可能ではないが、樹脂インサート部品の種類、特に、薄肉部を有する部品では、予熱温度が高くなりすぎると、軟化・溶融が起こるので、一体成形そのものが難しくなる。
特許文献2の方法では、樹脂インサート部品が接する部分の金型内部に予熱板と断熱板とにより樹脂インサート部品の表面を予熱する機能を設ける必要があるので、金型の内部構造が複雑化するという問題が生じる。
特許文献3の方法では、金型内にインサート部品を加熱する熱媒体を導入する導入口が金型外壁に設置され、導入口から導入された熱媒体によって、インサート部品を加熱する加熱回路を金型内部に形成する必要があるので、金型の内部構造が複雑化するという問題が生じる。
従って、この発明の目的は、樹脂インサート部品の表面と熱可塑性樹脂の密着性とを高めることができ、そのために金型の内部に樹脂インサート部品の表面を予熱するための機能を設ける必要がなく、従って、金型の内部構造を複雑化させる必要がないインサート成形法を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、下記を特徴とするものである。
この発明の第1の形態に係るインサート成形法は、樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂とを金型キャビティー内で一体成形することにより樹脂成形品を成形するインサート成形法であって、第1の金型ブロックと、前記第1の金型ブロックに対して相対移動が可能な第2の金型ブロックと、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの間に配置する第3の金型ブロックとを備え、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの相対距離を小さくすることで前記第3の金型ブロックを第1の金型ブロックと第2の金型ブロックにより挟み込んだ第1の状態にすることができるとともに、前記第3の金型ブロックを、これを挟んでいる前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの相対距離を大きくすることにより前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックから解放した第2の状態にすることができる金型を用意する第1の工程と、前記金型を前記第2の状態にして、前記第3の金型ブロックの所定位置に樹脂インサート部品を装着する第2の工程と、加熱装置を、前記金型の外部から、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの間に配置している前記第3の金型ブロックに向けて移動させ、前記樹脂インサート部品を加熱可能な位置に装填する第3の工程と、前記加熱装置により、前記樹脂インサート部品の表面を所定温度範囲にまで予熱する第4の工程と、前記加熱装置を前記金型の外部に取り出し、その直後に前記金型を前記第1の状態にすることで、予熱された前記樹脂インサート部品が装着してある前記第3の金型ブロックを、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとにより挟み込み、これにより、前記第1の金型ブロック、前記第2の金型ブロックおよび前記第3の金型ブロックにより囲まれてできる金型キャビティーを形成し、その直後に前記金型キャビティーに溶融した熱可塑性樹脂を射出し、前記樹脂インサート部品と前記熱可塑性樹脂を一体に成形する第5の工程と、前記金型を前記第2の状態にして、前記樹脂インサート部品と前記熱可塑性樹脂との一体成形体である樹脂成形品を前記金型キャビティーから取り出す第6の工程とを有し、前記第3の金型ブロックに装着してある前記樹脂インサート部品は、内部に空間を有しており、前記第4の工程は、前記空間内に冷却用エアーを吹き込み、前記加熱装置の加熱による前記樹脂インサート部品の変形を抑制する工程を有することに特徴を有するものである。
この発明の第2の形態に係るインサート成形法は、第1の形態に係るインサート成形法であって、前記加熱装置は、電気的に輻射熱を発生させ、前記樹脂インサート部品に照射させることにより前記樹脂インサート部品を、前記熱可塑性樹脂の融点または軟化点以上に加熱することに特徴を有するものである。
この発明によれば、樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂とが互いによく密着した樹脂成形品を作製することができ、しかも、樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂とが互いによく密着した樹脂成形品を作製するために、金型の内部構造を複雑化させる必要がない。
また、この発明によれば、装着金型にセットされた樹脂インサート部品の内面に冷却用エアーを吹き込むので、加熱装置の過剰な加熱による樹脂インサート部品の変形を抑制することができる。
この発明のインサート成形法の原理説明図であり、金型を開状態にした図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、第3の金型ブロックに樹脂インサート部品を装着した状態を示す図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、加熱装置を樹脂インサート部品の加熱位置に移動させた状態を示す図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、加熱装置を金型の外部に取り出した状態を示す図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、金型を閉状態にした図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、金型キャビティーに熱可塑性樹脂を射出した状態を示す図である。 この発明のインサート成形法の原理説明図であり、金型を開状態にした図である。 この発明を適用した樹脂製熱交換器のエレメントを示す正面図である。 樹脂チューブと成形により形成されたブラケットとが溶着して、一体化した状態を示すエレメントの断面図である。 金型に樹脂チューブが装着された状態を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。 樹脂チューブの表面を赤外線加熱装置で加熱する状態を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。 樹脂チューブの表面を加熱後、赤外線加熱装置を取り出した状態を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。 装着金型を閉状態にする状態を示す図であり、(a)は、閉状態にする途中を示す側面図、(b)は、閉状態にした側面図である。 樹脂チューブと一体化したブラケットが形成された装着金型を示す正面図である。 樹脂チューブ内にエアーを送り、樹脂チューブの内面を冷却している状態を示す断面図である。 一般的なインサート成形法の原理説明図であり、金型を開状態にした図である。 一般的なインサート成形法の原理説明図であり、第3の金型ブロックに樹脂インサート部品を装着した状態を示す図である。 一般的なインサート成形法の原理説明図であり、金型を閉状態にした図である。 一般的なインサート成形法の原理説明図であり、金型キャビティーに熱可塑性樹脂を射出した状態を示す図である。 一般的なインサート成形法の原理説明図であり、金型を開状態にした図である。
次に、この発明のインサート成形法の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明のインサート成形法の原理説明図であり、(a)は、金型を開状態にした図、(b)は、第3の金型ブロックに樹脂インサート部品を装着した状態を示す図、(c)は、加熱装置を樹脂インサート部品の加熱位置に移動させた状態を示す図、(d)は、加熱装置を金型の外部に取り出した状態を示す図、(e)は、金型を閉状態にした図、(f)は、金型キャビティーに熱可塑性樹脂を射出した状態を示す図、(g)は、金型を開状態にした図である。
図1に示すように、この発明においても使用する金型は、第1の金型ブロック1、第1の金型ブロック1に対して相対移動が可能な第2の金型ブロック2、第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との間に配置する樹脂インサート部品4を装着するための第3の金型ブロック3の3つの金型ブロックを備えている。
第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との相対距離を小さくすることで、第3の金型ブロック3を第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2により挟み込んだ閉じた状態(以下、閉状態という。)になり、逆に、第3の金型ブロック3を、これを挟んでいる第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2の相対距離を大きくすることにより第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2から解放した状態(以下、開状態という)になるように構成してある。
この発明では、金型の外部から加熱装置8を、第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との間に配置している第3の金型ブロック3に向けて移動および取り出しできるようになっている。
次に、この発明によるインサート成形法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、金型を開状態にしておく。次いで、同図(b)に示すように、第3の金型ブロック3の所定位置に樹脂インサート部品4を装着する。
次に、同図(c)に示すように、金型の外部から加熱装置8を、第1の金型ブロック1と第2の金型ブロック2との間に配置している第3の金型ブロック3に向けて移動させて、樹脂インサート部品4を加熱可能な位置に装填する。次に、加熱装置8により、樹脂インサート部品4の外表面を所定温度範囲にまで予熱する。この際、樹脂インサート部品4の内表面を保持している第3の金型3は加熱しない。第3の金型3を加熱すると、樹脂インサート部品4の内表面の温度が上昇して、樹脂インサート部品4が軟化し、これにより樹脂インサート部品4が変形するか、金型内での保持が困難になるからである。
次に、同図(d)に示すように、加熱装置8を金型の外部に取り出し、その直後に、同図(e)に示すように、金型を閉状態にすることで、予熱された樹脂インサート部品4が装着してある第3の金型ブロック3を第1の金型ブロック1および第2の金型ブロック2により挟み込み、これにより、金型内に三つの金型ブロックにより囲まれてできる金型キャビティー5を形成する。
次いで、その直後に、同図(f)に示すように、金型キャビティー5に熱可塑性樹脂6を射出して、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6とを一体に成形する。
そして、最後に、金型を開状態にして、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6の一体成形体である樹脂成形品7を金型キャビティー5から取り出す。
この発明の第1の形態によれば、上述したように、第3の金型ブロック3に装着してある樹脂インサート部品4を加熱装置8で所定温度範囲にまで予熱した直後に、金型を閉状態にし、さらにその直後に溶融樹脂を金型キャビティー5に射出するので、金型内において樹脂インサート部品4の表面温度を接触直前の溶融樹脂の温度と大差がない水準にまで予熱することができ、しかも、その予熱温度の低下を極力抑制することができる。
従って、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6との間の界面剥離が起こり難くなる。それ故、この発明によれば、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6とが互いによく密着した樹脂成形品7を作製することができ、しかも、樹脂インサート部品4と熱可塑性樹脂6とが互いによく密着した樹脂成形品7を作製するために、金型の内部構造を複雑化させる必要がない。
また、この発明の第2の形態によれば、加熱装置8により電気的に輻射熱を発生させ、樹脂インサート部品4に照射させることによって、樹脂インサート部品4を熱可塑性樹脂6の融点または軟化点以上に容易に加熱することができる。
また、この発明の第3の形態によれば、第3の装着ブロック3にセットされた樹脂インサート部品4の内面に冷却用エアーを吹き込むので、加熱装置8の過剰な加熱による樹脂インサート部品4の変形を抑制することができる。
次に、この発明の実施例を、図2から図9を参照しながら説明する。なお、この発明は、この実施例に限定されるものではない。
この実施例では、東芝機械株式会社製射出成形機を使用し、株式会社ハイベック製の赤外線加熱装置を株式会社スター精機製の直交ロボットに装着して、赤外線加熱装置を射出成形機の上部から移動金型と装着金型と固定金型との隙間に挿入し、加熱後、赤外線加熱装置を取り出して、樹脂製熱交換器のエレメントの成形を行った。
図2は、この発明を適用した樹脂製熱交換器用エレメントを示す正面図である。
エレメントは、複数の樹脂チューブ9とブラケット10とから構成され、樹脂チューブ9の両端にブラケット10が一体成形により接続され、樹脂チューブ9内に熱交換される流体が流せる構造になっている。
樹脂チューブ9は、押出成形後、所定長さに切断された部品で、装着金型11(図4参照)に装着された後、射出成形により溶融樹脂が射出されて、ブラケット10が形成されるとともに、樹脂チューブ9と一体成形される樹脂インサート部品である。
樹脂チューブ9は、厚さ方向にバリア層を有した5層ポリエチレン製で、外径6.46mm、厚さ0.62mmである。
金型は、移動金型12(第1の金型ブロック1に相当)と固定金型13(第2の金型ブロック2)と樹脂チューブ9(樹脂インサート部品4に相当)を装着する装着金型11(第3の金型ブロック3に相当)とで構成され、射出成型機により開閉される(図4参照)。
図3は、樹脂インサート部品である樹脂チューブ9と成形により形成されたブラケット10とが溶着して、一体化したエレメントを示す断面図である。
樹脂チューブ9の端部とブラケット10とは溶着され、溶着部の長さは、17mmである。樹脂チューブ9の端部は、ブラケット10の側面に開口されている。
図4(a)、(b)に示すように、樹脂チューブ9を装着した装着金型11と移動金型12と固定金型13とが射出成形機内に配置され、加熱装置としての赤外線加熱装置の熱源14が装着金型11の上部で直交ロボット(図示せず)により固定されている。また、樹脂チューブ9を装着金型11に装着する際、樹脂チューブ9の端部が装着金型11の移動ブロック15に固定されているコア16に挿入されている。
ブラケット10の形状となる金型の成形面である金型キャビティー17(図6参照)は、移動金型12と固定金型13にある。
図5(a)、(b)に示すように、赤外線加熱装置の熱源14は、移動金型12と装着金型11と固定金型13との間に挿入されている。赤外線加熱装置の熱源14は、装着金型11の上部から挿入され、装着金型11に装着された樹脂チューブ9の表面を所定の時間で加熱する。実際の成形では、熱源温度設定は、約300℃以上、樹脂チューブ9表面の加熱時間は、約8秒で行った。赤外線加熱装置の熱による樹脂チューブ9の表面温度の設定は、100℃とした。
図6(a)、(b)に示すように、樹脂チューブ9の表面を所定の時間加熱後、赤外線加熱装置の熱源14は、移動金型12と装着金型11と固定金型13との間から取り出される。
図7(a)、(b)に示すように、赤外線加熱装置の熱源14が移動金型12と装着金型11と固定金型13との間から取り出された後、直ちに金型は、閉状態にされる。赤外線加熱装置の熱源14によって加熱された樹脂チューブ9は、移動金型12と固定金型13と装着金型11とで形成された金型キャビティー17の中にある。溶融樹脂は、金型キャビティー17に射出され、溶融樹脂と樹脂チューブ9とが一体化して、ブラケット10が形成される。
図8に示すように、射出成型および金型を開けた後の、装着金型11に樹脂チューブ9と一体化したブラケット10が形成される。
図9に示すように、移動ブロック15に固定されたコア16に、樹脂チューブ9の端部が挿入された状態で、コア16の中心には、エアーが通過できる孔18が設けてあり、熱源14による樹脂チューブ9の表面の加熱から溶融樹脂の射出成形によるブラケット10の成形の間、コア16の中心の孔18から樹脂チューブ9内にエアー19が送られて、樹脂チューブ9の内面が冷却される。
上述したように、この発明のインサート成形法によれば、樹脂チューブ9と成形により形成されたブラケット10とが互いによく密着した樹脂製熱交換器用エレメントを作製することができた。しかも、樹脂チューブ9とブラケット10とが互いによく密着した樹脂製熱交換器用エレメントを作製するために、金型の内部構造を複雑化させる必要がない。
また、この発明のインサート成形法によれば、装着金型にセットされた樹脂チューブ9の内面に冷却用エアー19を吹き込むので、熱源14の過剰な加熱による樹脂チューブ9の変形を抑制することができた。
1:第1の金型ブロック
2:第2の金型ブロック
3:第3の金型ブロック
4:樹脂インサート部品
5:金型キャビティー
6:熱可塑性樹脂
7:樹脂成型品
8:加熱装置
9:樹脂チューブ
10:ブラケット
11:装着金型
12:移動金型
13:固定金型
14:熱源
15:移動ブロック
16:コア
17:金型キャビティー
18:孔
19:エアー

Claims (2)

  1. 樹脂インサート部品と熱可塑性樹脂とを金型キャビティー内で一体成形することにより樹脂成形品を成形するインサート成形法であって、
    第1の金型ブロックと、前記第1の金型ブロックに対して相対移動が可能な第2の金型ブロックと、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの間に配置する第3の金型ブロックとを備え、
    前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの相対距離を小さくすることで前記第3の金型ブロックを第1の金型ブロックと第2の金型ブロックにより挟み込んだ第1の状態にすることができるとともに、前記第3の金型ブロックを、これを挟んでいる前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの相対距離を大きくすることにより前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックから解放した第2の状態にすることができる金型を用意する第1の工程と、
    前記金型を前記第2の状態にして、前記第3の金型ブロックの所定位置に樹脂インサート部品を装着する第2の工程と、
    加熱装置を、前記金型の外部から、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとの間に配置している前記第3の金型ブロックに向けて移動させ、前記樹脂インサート部品を加熱可能な位置に装填する第3の工程と、
    前記加熱装置により、前記樹脂インサート部品の表面を所定温度範囲にまで予熱する第4の工程と、
    前記加熱装置を前記金型の外部に取り出し、その直後に前記金型を前記第1の状態にすることで、予熱された前記樹脂インサート部品が装着してある前記第3の金型ブロックを、前記第1の金型ブロックと前記第2の金型ブロックとにより挟み込み、これにより、前記第1の金型ブロック、前記第2の金型ブロックおよび前記第3の金型ブロックにより囲まれてできる金型キャビティーを形成し、その直後に前記金型キャビティーに溶融した熱可塑性樹脂を射出し、前記樹脂インサート部品と前記熱可塑性樹脂を一体に成形する第5の工程と、
    前記金型を前記第2の状態にして、前記樹脂インサート部品と前記熱可塑性樹脂との一体成形体である樹脂成形品を前記金型キャビティーから取り出す第6の工程と
    を有し、
    前記第3の金型ブロックに装着してある前記樹脂インサート部品は、内部に空間を有しており、前記第4の工程は、前記空間内に冷却用エアーを吹き込み、前記加熱装置の加熱による前記樹脂インサート部品の変形を抑制する工程を有することを特徴とするインサート成形法。
  2. 前記加熱装置は、電気的に輻射熱を発生させ、前記樹脂インサート部品に照射させることにより前記樹脂インサート部品を、前記熱可塑性樹脂の融点または軟化点以上に加熱することを特徴とする、請求項1に記載のインサート成形法。
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