JP6596267B2 - 機器設置用架台及びその製造方法、プラント - Google Patents

機器設置用架台及びその製造方法、プラント Download PDF

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Description

本発明は、蒸気タービンやガスタービンなどの大型機器を設置するための機器設置用架台、その機器設置用架台の製造方法、機器設置用架台が適用されるプラントに関するものである。
例えば、一般的な蒸気タービンプラントでは、鉄筋コンクリート製の架台に高圧タービン、低圧タービン、発電機などが設置されている。この高圧タービンや低圧タービンは、それぞれタービン車室に収容されている。このタービン車室は、低圧タービン車室や高圧タービン車室からなり、それぞれ一直線上に配置され、各タービン車室間にロータ軸が架け渡されており、このロータ軸は、架台に設置された軸受箱により回転自在に支持されている。
この場合、高圧タービン、低圧タービン、発電機は、架台に対して高精度に設置する必要がある。そのため、架台の所定の位置にアキシャルアンカブロックを固定し、台板を架台の上面部に固定すると共に、アキシャルアンカブロックによりタービン軸方向に対して位置決めを行い、この台板上にタービン車室を設置する。また、架台の所定の位置にトランスバースアンカブロックを固定し、軸受箱を台板上に設置すると共にトランスバースアンカブロックによりタービン軸方向に直交する水平方向に対して位置決めを行う。
このような蒸気タービン用架台としては、下記特許文献に記載されたものがある。
特許第5374454号公報
上述したような蒸気タービン用架台を製造する場合、まず、骨組みとなる複数の鉄筋を組み、この複数の鉄筋を取り囲むように型枠を配置する。次に、コンクリート構造体におけるアキシャルアンカブロックの埋設位置に埋設できるように複数の鉄筋を切断した上で埋設用穴を形成し、この埋設用穴にアキシャルアンカブロックを挿入して固定する。最後に、この型枠内にコンクリートを打設してコンクリート構造体を製造する。コンクリート構造体上に台板を載置し、アキシャルアンカブロックにより位置決めすると共に、アンカボルトを用いて固定する。ところが、このコンクリート構造体にアキシャルアンカブロックを挿入して固定するとき、複数の鉄筋を部分的に切断する手間や、アキシャルアンカブロックを精度よく位置決めする必要があり、多くの手間と時間がかかっているのが現状である。また、アキシャルアンカをしっかり固定していないとコンクリート打設時に精度よく位置決めした位置から移動することもあり、その都度、手間と時間をかけて位置修正することもある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、製造コストの増加を抑制すると共に工期の短縮を図る機器設置用架台及びその製造方法、プラントを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の機器設置用架台は、機器収容凹部が設けられると共に前記機器収容凹部の周囲に複数の鉄筋が埋設されるコンクリート構造体と、前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に鉛直方向に沿って埋設されると共に上部が開口するアンカブロック収容箱と、前記アンカブロック収容箱に収容されて上端部が外部に突出するアンカブロックと、前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に沿って固定されると共に前記アンカブロックに位置決め保持される台板と、を備えることを特徴とするものである。
従って、アンカブロック収容箱がコンクリート構造体に埋設され、アンカブロックがこのアンカブロック収容箱に収容され、台板がコンクリート構造体によりアンカブロックに位置決め保持されるため、コンクリート打設の際に精度良くアンカブロックを配置する手間が省け、鉄筋を切断したりする必要がなく、アンカブロックを容易に設置することができ、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
本発明の機器設置用架台では、前記アンカブロックは、アキシャルアンカブロックであって、前記台板における機器軸方向の位置決めを行うと共に、前記台板に作用する機器軸方向の荷重を受け止め可能であることを特徴としている。
従って、アキシャルアンカブロックにより台板の機器軸方向の位置決めを容易に行うことができると共に、台板に作用する機器軸方向の荷重を効率良く受け止めることができる。
本発明の機器設置用架台では、前記コンクリート構造体は、前記複数の鉄筋が水平方向に沿って所定間隔で埋設される下部コンクリート構造体と、前記下部コンクリート構造体の上部に配置される上部コンクリート構造体とを有し、前記アンカブロック収容箱は、前記上部コンクリート構造体を貫通し、下端部が前記下部コンクリート構造体内に配置されることを特徴としている。
従って、コンクリート構造体を下部コンクリート構造体と上部コンクリート構造体とにより構成し、アンカブロック収容箱を上部コンクリート構造体及び下部コンクリート構造体内にわたって配置することで、アンカブロックがコンクリート構造体全体に固定されることとなり、このアンカブロックを強固に支持することができる。
本発明の機器設置用架台では、前記台板は、複数のアンカボルトにより前記上部コンクリート構造体に固定されることを特徴としている。
従って、台板を複数のアンカボルトにより上部コンクリート構造体に固定することで、台板の固定作業を簡素化することができる。
本発明の機器設置用架台では、前記アンカブロックは、グラウトにより前記アンカブロック収容箱内に固定されることを特徴としている。
従って、アンカブロックをグラウトによりアンカブロック収容箱内に固定することで、アンカブロックを精度良く位置決めして固定する作業を簡素化することができる。
本発明の機器設置用架台では、前記コンクリート構造体における前記アンカブロック収容箱の周囲に補強部材が埋設されることを特徴としている。
従って、コンクリート構造体におけるアンカボルト収容箱の周囲に補強部材を埋設することで、アンカブロックの周辺の強度が高くなり、運転時や地震時に台板に作用する荷重を安定して受け止めることができる。
また、本発明の機器設置用架台の製造方法は、複数の鉄筋を組付けると共に上部が開口するアンカブロック収容箱を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設することで機器収容凹部を有するコンクリート構造体を形成する工程と、前記アンカブロック収容箱にアキシャルアンカブロックを収容して固定する工程と、前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に沿って台板を配置すると共に前記台板を前記アキシャルアンカブロックにより位置決めして固定する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、アキシャルアンカブロックの設置時において、コンクリート打設の際に精度よくアンカブロックを配置し、鉄筋を切断したりする必要がなく、アンカブロックを容易に設置することができ、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
本発明の機器設置用架台の製造方法では、複数の鉄筋を組付けると共に前記アンカブロック収容箱を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設して下部コンクリート構造体を形成し、前記アンカブロック収容箱にアキシャルアンカブロックを収容して固定し、複数のアンカボルトを配置した状態で前記下部コンクリート構造体の上部にコンクリートを打設して上部コンクリート構造体を形成することで前記コンクリート構造体を形成し、前記台板を前記複数のアンカボルトにより前記上部コンクリート構造体に固定することを特徴としている。
従って、アンカブロックがコンクリート構造体全体に固定されることとなり、このアンカブロックを強固に支持することができる。
また、本発明のプラントは、前記機器設置用架台を備えることを特徴とするものである。
従って、機器設置用架台の製造時に、コンクリート打設の際に精度よくアンカブロックを配置し、鉄筋を切断したりする必要がなく、アンカブロックを容易に設置することができ、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
本発明の機器設置用架台、機器設置用架台の製造方法、プラントによれば、アンカブロック収容箱がコンクリート構造体に埋設され、アンカブロックがこのアンカブロック収容箱に収容され、台板がコンクリート構造体にアンカブロックに位置決め保持されるので、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
図1は、第1実施形態のタービン架台の要部を表す断面(図2のI−I断面)図である。 図2は、タービン架台の要部を表す平面図である。 図3は、アキシャルアンカブロックにより台板の位置決め構造を表す断面図である。 図4は、アキシャルアンカブロックによる台板の位置決め構造を表す平面図である。 図5は、第1実施形態の蒸気タービンプラントを表す平面図である。 図6は、第1実施形態のタービン架台を表す平面図である。 図7は、タービン架台に対する車室の組付構造を表す概略図である。 図8は、第2実施形態のタービン架台におけるアキシャルアンカブロックによる台板の位置決め構造を表す平面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る機器設置用架台、機器設置用架台の製造方法、プラントの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図5は、第1実施形態の蒸気タービンプラントを表す平面図、図6は、第1実施形態のタービン架台を表す平面図、図7は、タービン架台に対する車室の組付構造を表す概略図である。
蒸気タービンプラントは、火力発電プラントや原子力発電プラントなどに適用され、発生した蒸気によりタービンを駆動回転することで、蒸気エネルギを回転運動に変換し、発生した回転力により発電機を駆動して発電を行うものである。
図5に示すように、蒸気タービンプラント10は、タービン架台(機器設置用架台)11上に高圧タービン12、低圧タービン13,14、発電機15が一直線上に配置され、回転軸16により駆動連結されている。高圧タービン12と低圧タービン13,14は、それぞれタービン車室に被覆されると共に、回転軸が各車室に設けられた軸受部に回転自在に支持されている。
図6に示すように、タービン架台11は、上面部21に機器収容凹部として、高圧タービン12を収容する収容凹部22と、低圧タービン13,14を収容する収容凹部23,24と、発電機15を収容する収容凹部25が設けられている。そして、各タービン12,13,14の収容凹部22,23,24は、その両側の縁部にそれぞれ台板31,32,33が敷設され、収容凹部22,23,24の間にそれぞれ台板34,35,36が敷設され、各台板31,32,33,34,35,36上に軸受部を有するタービン車室が設置される。
例えば、図7に示すように、例えば、低圧タービン14の収容凹部24に対して、その両側の縁部に台板33が固定され、その前後に台板35,36が固定されており、一対のタービン車室(下半部)37a,37bが各台板33,35,36上に設置されることで、収容凹部24に配置される。このタービン車室(下半部)37a,37bは、軸受部38a,38bが一体に設けられている。
ところで、タービン架台11は、上面部21が支持面となり、台板31,32,33,34,35,36が固定されている。蒸気タービンプラント10が運転されると、各タービン22,23,24は、供給される蒸気により高温状態になり、各タービン車室が熱膨脹する。そのため、タービン車室は、熱膨脹の基点となる固定点を設定し、その他の部分で熱膨脹を許容するように据え付けられている。この基点は、回転軸16の軸方向における膨張を許容する第1固定点と、回転軸16の軸方向に直交する水平方向における膨張を許容する第2固定点とからなる。第1固定点は、各収容凹部22,23,24の両側に設けられ、第2固定点は、各収容凹部22,23,24の間に設けられている。
即ち、タービン架台11は、各収容凹部22,23,24の両側に第1固定点となるアキシャルアンカブロックが固定され、アキシャルアンカブロックは、台板31,32,33を回転軸16の軸方向に位置決めすると共に、回転軸16の軸方向における膨張を許容する。また、タービン架台11は、各収容凹部22,23,24の間に第2固定点となるトランスバースアンカブロックが固定され、トランスバースアンカブロックは、タービン車室を回転軸16の軸方向に直交する水平方向に位置決めすると共に、水平方向における膨張を許容する。
図1は、第1実施形態のタービン架台の要部を表す断面(図2のI−I断面)図、図2は、タービン架台の要部を表す平面図、図3は、アキシャルアンカブロックにより台板の位置決め構造を表す断面図、図4は、アキシャルアンカブロックによる台板の位置決め構造を表す平面図である。
ここで、まず、第1実施形態のタービン架台について詳細に説明する。なお、以下では、低圧タービン14が収容される収容凹部24の周辺部の構造について説明するが、低圧タービン13が収容される収容凹部23の周辺部の構造も同様であり、高圧タービン12が収容される収容凹部22の周辺部の構造に適用してもよい。
第1実施形態のタービン架台11は、図1から図4に示すように、コンクリート構造体41と、アンカブロック収容箱42と、アンカブロック43と、台板33とを備えている。
コンクリート構造体41は、下部コンクリート構造体51と、上部コンクリート構造体52とから構成されている。下部コンクリート構造体51は、タービン建屋(図示略)における所定の階層のフロアに設置され、複数の鉄筋53がタービン軸心方方向、タービン軸心方方向に直交する水平方向、タービン軸心方方向に直交する鉛直方向に沿って所定間隔で埋設されている。上部コンクリート構造体52は、下部コンクリート構造体51の上部に配置されるものであり、鉄筋は埋設されていない。
コンクリート構造体41は、収容凹部24(22,23)が設けられている。この場合、収容凹部24は、上部コンクリート構造体52の上方に開口し、底部が下部コンクリート構造体51の内部に位置している。
アンカブロック収容箱42は、コンクリート構造体41(下部コンクリート構造体51、上部コンクリート構造体52)における収容凹部24の両側の縁部に鉛直方向に沿って埋設されている。即ち、上部コンクリート構造体52の上方に開口し、下部コンクリート構造体51の所定深さに至る鉛直方向に沿う収容箱設置穴54(54a,54b)が設けられ、この収容箱設置穴54にアンカブロック収容箱42が嵌合して固定されている。アンカブロック収容箱42は、例えば、四角筒形状をなし、上方が開口して有底の箱体である。
アンカブロック43は、台板33を位置決めするものであり、角柱形状をなし、上端部が位置決め部43aとして機能し、外部に突出する突起部43bが設けられている。アンカブロック43は、アンカブロック収容箱42内に収容され、アンカブロック43は、アンカブロック収容箱42内に収容され、両者の間にグラウト(モルタル、セメントなど)55が挿入されることで固定されており、位置決め部43aと突起部43bがアンカブロック収容箱42から上方に突出している。
複数の台板33は、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部に沿って配置されており、複数のアンカボルト56により上部コンクリート構造体52の上面部にタービン軸方向に移動自在に固定されている。なお、台板33とコンクリート構造体41との間には、グラウト57が介装されている。そして、一部の台板33は、収容凹部24とは反対側の側面に開口する切欠部58が形成されており、この切欠部58がアンカブロック43の位置決め部43aに係止した状態で上部コンクリート構造体52に固定される。そして、各台板33上にタービン車室の底部フード板59が載置され、アンカブロック43の突起部43bが貫通孔59aに貫通した状態で固定される。
アンカブロック収容箱42は、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部に鉛直方向に沿って固定され、アンカブロック43は、このアンカブロック収容箱42内に固定されることで、このアンカブロック43が台板33をタービン軸方向に位置決めするアキシャルアンカブロックとして機能する。
即ち、アンカブロック43は、アンカブロック収容箱42を介してコンクリート構造体41に固定されており、位置決め部43aが台板33の切欠部58に係止することで、台板33をコンクリート構造体41に対してタービン軸方向に位置決めすることができると共に、台板33に作用するタービン車室からのタービン軸方向の荷重を受け止めることができる。
次に、第1実施形態のタービン架台の製造方法について説明する。第1実施形態のタービン架台の製造方法は、複数の鉄筋53を組付けると共に上部が開口するアンカブロック収容箱42を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設することで収容凹部24を有するコンクリート構造体41を形成する工程と、アンカブロック収容箱42にアンカブロック43を収容して固定する工程と、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部に沿って台板33を配置すると共に台板33をアンカブロック43により位置決めして固定する工程とを有している。
この場合、複数の鉄筋53を組付けると共にアンカブロック収容箱42を所定の位置に配置して下部コンクリート構造体51を形成し、アンカブロック収容箱42にアンカブロック43を収容して固定し、複数のアンカボルト56を配置した状態で下部コンクリート構造体51の上部に上部コンクリート構造体52を形成し、台板33を複数のアンカボルト56により上部コンクリート構造体52に固定する。
具体的に説明すると、まず、タービン建屋のフロアに複数の鉄筋53を組み立てると共に、所定の位置にアンカブロック収容箱42を配置し、鉄筋53とアンカブロック収容箱42の周囲を型枠により取り囲む。そして、型枠内にコンクリートを打設し、固化させることで収容凹部24の一部を有する下部コンクリート構造体51を形成する。次に、アンカブロック43を吊り上げて移動し、アンカブロック収容箱42に収容し、所定の位置に位置決めした状態で、アンカブロック収容箱42内にグラウトを注入し、アンカブロック43をアンカブロック収納箱42内に固定する。
続いて、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部となる位置、つまり、下部コンクリート構造体51の上方に鉛直方向に沿う複数のアンカボルト56を縁部の長手方向に所定間隔で配置し、複数のアンカボルト56の周囲を型枠により取り囲む。そして、型枠内にコンクリートを打設し、固化させることで下部コンクリート構造体51の上部に上部コンクリート構造体52を形成する。最後に、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部の上面に沿って台板33を配置し、アンカブロック43により台板33を位置決めした後、この台板33を複数のアンカブロック43により固定する。
そして、タービン車室は、底部フード板59が台板33上に載置され、図示しない締結ボルトにより台板に固定される。そのため、蒸気タービンプラント10の運転が開始され、タービン車室が加熱されて膨張すると、台板33に対してタービン軸方向の荷重が作用する。この台板33は、アンカブロック43を基点(第1固定点)としてタービン軸方向へ所定量の移動が許容されることから、タービン架台11は、タービン車室からのタービン軸方向の荷重(せん断力)を効率良く受け止めることができると共に、タービン車室の熱伸びを適正に吸収することができる。また、地震発生時にも、同様に、タービン架台11は、タービン車室からのタービン軸方向の荷重を受け止めることができる。
このように第1実施形態の機器設置用架台にあっては、収容凹部22,23,24が設けられると共にその周囲に複数の鉄筋53が埋設されるコンクリート構造体41と、コンクリート構造体41における収容凹部22,23,24の縁部に鉛直方向に沿って埋設されると共に上部が開口するアンカブロック収容箱42と、アンカブロック収容箱42に収容されて上端部が外部に突出するアンカブロック43と、コンクリート構造体41における収容凹部22,23,24の縁部に沿って固定されると共にアンカブロック43に位置決め保持される台板31,32,33とを設けている。
従って、アンカブロック収容箱42がコンクリート構造体41に埋設され、アンカブロック43がこのアンカブロック収容箱42に収容され、台板33がコンクリート構造体42にアンカブロック43により位置決め保持されることとなる。そのため、コンクリート構造体41にアンカブロック43を設置するとき、コンクリート打設の際に精度よくアンカブロック43を配置する手間が省け、鉄筋53を切断したりする必要がなく、手間をかけることなくアンカブロック43を容易に設置することができる。そして、余計な作業をなくすことで製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
第1実施形態の機器設置用架台では、アンカブロック43をアキシャルアンカブロックとし、アンカブロック43により台板33におけるタービン軸方向の位置決めを行うと共に、運転時や地震時に、台板33に作用するタービン軸方向の荷重を受け止め可能としている。従って、アキシャルアンカブロック43により台板33の位置決めを容易に行うことができると共に、台板33に作用する荷重を効率良く受け止めることができる。
第1実施形態の機器設置用架台では、複数の鉄筋53が水平方向に沿って所定間隔で埋設される下部コンクリート構造体51と、下部コンクリート構造体51の上部に配置される上部コンクリート構造体52によりコンクリート構造体41を構成し、アンカブロック収容箱42が上部コンクリート構造体52を貫通し、下端部が下部コンクリート構造体51内に配置されるようにしている。従って、段階的にコンクリート構造体41を形成することで、コンクリート構造体41の製造を容易に行うことができ、アンカブロック収容箱42を各コンクリート構造体51,52にわたって配置することで、アンカブロック43がコンクリート構造体41全体に固定されることとなり、このアンカブロック43を強固に支持することができる。
第1実施形態の機器設置用架台では、台板33を複数のアンカボルト56により上部コンクリート構造体52に固定している。従って、台板33の固定作業を簡素化することができる。
第1実施形態の機器設置用架台では、アンカブロック43をグラウト55によりアンカブロック収容箱42内に固定している。従って、アンカブロック43を精度良く位置決めしての固定する作業を簡素化することができる。
第1実施形態の機器設置用架台の製造方法にあっては、複数の鉄筋53を組付けると共に上部が開口するアンカブロック収容箱42を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設して収容凹部24を有するコンクリート構造体41を形成する工程と、アンカブロック収容箱42にアンカブロック43を収容して固定する工程と、コンクリート構造体42における収容凹部24の縁部に沿って台板33を配置すると共に台板33をアンカブロック43により位置決めして固定する工程とを設けている。従って、アンカブロック43の設置時に、コンクリート打設の際に精度よくアンカブロック43を配置し、鉄筋53を切断したりする必要がなく、アンカブロック43を容易に設置することができ、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
第1実施形態の機器設置用架台の製造方法では、複数の鉄筋53を組付けると共にアンカブロック収容箱42を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設して下部コンクリート構造体51を形成し、アンカブロック収容箱42にアンカブロック43を収容して固定し、複数のアンカボルト56を配置した状態で下部コンクリート構造体51の上部にコンクリートを打設して上部コンクリート構造体52を形成することでコンクリート構造体41を形成し、台板33を複数のアンカボルト56により上部コンクリート構造体52に固定する。従って、段階的にコンクリート構造体41を形成することで、コンクリート構造体41の製造を容易に行うことができ、アンカブロック収容箱42を各コンクリート構造体51,52にわたって配置することで、アンカブロック43がコンクリート構造体41全体に固定されることとなり、このアンカブロック43を強固に支持することができる。
また、第1実施形態のタービンプラントにあっては、タービン架台11と、タービン架台11上に配置される高圧タービン12と、タービン架台11上に高圧タービン12と同軸上に配置される低圧タービン13,14と、タービン架台11上に高圧タービン12及び低圧タービン13,14と同軸上に配置される発電機15とを設けている。従って、タービン架台11の製造時に、コンクリート打設の際に精度よくアンカブロック43を配置し、鉄筋を切断したりする必要がなく、アンカブロック43を容易に設置することができ、製造コストの増加を抑制することができると共に、工期の短縮を図ることができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態のタービン架台におけるアキシャルアンカブロックによる台板の位置決め構造を表す平面図である。なお、本実施形態のタービン架台の基本的な構成は、上述した実施形態1とほぼ同様の構成であり、図1を用いて説明すると共に、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態のタービン架台11は、図1及び図8に示すように、コンクリート構造体41と、アンカブロック収容箱42と、アンカブロック43と、台板33と、補強鉄筋(補強部材)61,62,63を備えている。
コンクリート構造体41は、下部コンクリート構造体51と、上部コンクリート構造体52とから構成されている。下部コンクリート構造体51は、複数の鉄筋53が埋設されている。上部コンクリート構造体52は、下部コンクリート構造体51の上部に配置されるものであり、補強鉄筋61,62,63が埋設されている。
アンカブロック収容箱42は、下部コンクリート構造体51と上部コンクリート構造体52内に鉛直方向に沿って埋設されている。補強鉄筋61,62は、アンカブロック収容箱42の外側を水平に取り囲むように枠状をなして連結され、補強鉄筋63は、鉛直方向に沿って補強鉄筋61,62に連結されて配置されている。アンカブロック43は、アンカブロック収容箱42内に収容され、グラウト55により固定されている。
複数の台板33は、コンクリート構造体41における収容凹部24の縁部に沿って配置されており、切欠部58がアンカブロック43の位置決め部43aに係止した状態で、複数のアンカボルト56により上部コンクリート構造体52の上面部にタービン軸方向に移動自在に固定されている。そのため、台板33は、アンカブロック43によりコンクリート構造体41に対してタービン軸方向に位置決めされると共に、タービン架台11は、タービン車室からのタービン軸方向の荷重を受け止めることができる。
なお、第2実施形態のタービン架台の製造方法にて、補強鉄筋61,62,63は、下部コンクリート構造体51を形成した後、複数のアンカボルト56と共に下部コンクリート構造体51の上方に配置され、型枠内によりコンクリートを打設することで上部コンクリート構造体52に埋設される。
このように第2実施形態の機器設置用架台にあっては、コンクリート構造体41におけるアンカボルト収容箱42の周囲に補強鉄筋61,62,63を埋設している。
従って、コンクリート構造体41におけるアンカボルト収容箱42の周囲に補強鉄筋61,62,63を埋設することで、アンカブロック43の周辺の強度が高くなり、運転時や地震時に、台板33に作用する荷重を安定して受け止めることができる。
なお、上述した実施形態では、収容凹部24の縁部に固定される台板33の位置決めについて説明したが、収容凹部22,23の縁部に固定される台板31,32の位置決めについても同様の構成となっている。
また、上述した実施形態では、蒸気タービンプラント10をタービン架台11上に高圧タービン12と低圧タービン13,14と発電機15を設置して構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、中圧タービンを設けたり、低圧タービンの数を変更したり、タービン以外に発電機に設けたりしてもよい。また、本発明の機器設置用架台は、蒸気タービンプラント10に限るものではなく、ガスタービンプラントなどにも適用可能である。
10 蒸気タービンプラント
11 タービン架台(機器設置用架台)
12 高圧タービン
13,14 低圧タービン
15 発電機
16 回転軸
21 上面部
22,23,24,25 収容凹部
31,32,33,34,35,36 台板
37a,37b タービン車室
38a,38b 軸受部
41 コンクリート構造体
42 アンカブロック収納箱
43 アンカブロック(アキシャルアンカブロック)
43a 位置決め部
43b 突起部
51 下部コンクリート構造体
52 上部コンクリート構造体
53 鉄筋
54,54a,54b 収容箱設置穴
55,57 グラウト
56 アンカボルト
58 切欠部(位置決め部)
59 底部フード板
59a 貫通孔
61,62,63 補強用鉄筋(補強部材)

Claims (9)

  1. 機器収容凹部が設けられると共に前記機器収容凹部の周囲に複数の鉄筋が埋設されるコンクリート構造体と、
    前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に鉛直方向に沿って埋設されると共に上部が開口するアンカブロック収容箱と、
    前記アンカブロック収容箱に収容されて上端部が外部に突出するアンカブロックと、
    前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に沿って固定されると共に前記アンカブロックに位置決め保持される台板と、
    を備えることを特徴とする機器設置用架台。
  2. 前記アンカブロックは、アキシャルアンカブロックであって、前記台板における機器軸方向の位置決めを行うと共に、前記台板に作用する機器軸方向の荷重を受け止め可能であることを特徴とする請求項1に記載の機器設置用架台。
  3. 前記コンクリート構造体は、前記複数の鉄筋が水平方向に所定間隔を空けて埋設される下部コンクリート構造体と、前記下部コンクリート構造体の上部に配置される上部コンクリート構造体とを有し、前記アンカブロック収容箱は、前記上部コンクリート構造体を貫通し、下端部が前記下部コンクリート構造体内に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器設置用架台。
  4. 前記台板は、複数のアンカボルトにより前記上部コンクリート構造体に固定されることを特徴とする請求項3に記載の機器設置用架台。
  5. 前記アンカブロックは、グラウトにより前記アンカブロック収容箱内に固定されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の機器設置用架台。
  6. 前記コンクリート構造体における前記アンカブロック収容箱の周囲で、且つ、前記アンカブロック収容箱と前記鉄筋との間に補強部材が埋設されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の機器設置用架台。
  7. 複数の鉄筋を組付けると共に上部が開口するアンカブロック収容箱を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設することで機器収容凹部を有するコンクリート構造体を形成する工程と、
    前記アンカブロック収容箱にアキシャルアンカブロックを収容して固定する工程と、
    前記コンクリート構造体における前記機器収容凹部の縁部に沿って台板を配置すると共に前記台板を前記アキシャルアンカブロックにより位置決めして固定する工程と、
    を有することを特徴とする機器設置用架台の製造方法。
  8. 複数の鉄筋を組付けると共に前記アンカブロック収容箱を所定の位置に配置した状態でコンクリートを打設して下部コンクリート構造体を形成し、前記アンカブロック収容箱にアキシャルアンカブロックを収容して固定し、複数のアンカボルトを配置した状態で前記下部コンクリート構造体の上部にコンクリートを打設して上部コンクリート構造体を形成することで前記コンクリート構造体を形成し、前記台板を前記複数のアンカボルトにより前記上部コンクリート構造体に固定することを特徴とする請求項7に記載の機器設置用架台の製造方法。
  9. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の機器設置用架台を備えることを特徴とするプラント。
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