JP6595857B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウエーハのストリートに沿ってレーザ加工するウエーハの加工方法に関する。
デバイスの製造においては、ウエーハの表面に格子状に配列された複数の分割予定ラインによって複数のチップ領域を区画し、これらのチップ領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。デバイス形成後のウエーハのチップへの分割には、レーザ加工が利用されている。レーザ加工の際にはレーザ加工によって生じるデブリ等からウエーハを保護するため、保護膜がレーザ照射面に形成される。
特開2006−140311号公報
しかし、複数のデバイスが形成された基板表面に、ストリートに沿ってレーザ光を複数回照射してレーザ加工するときは、従来の保護膜によると、保護膜が剥がれてデバイスを十分に保護することができなかった。かかる問題は、長波長のレーザ光や高出力レーザ光を複数回照射する場合にはより顕著であった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、デバイスをデブリからより確実に保護してレーザ加工できるようにすることを課題とする。
本発明は、基板の表面に格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数
の領域にデバイスが形成されたウエーハをストリートに沿ってレーザ加工するウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面側を保持する保持工程と、ウエーハの表面にシリカ(SiO)微粒子を含む水溶性保護膜を形成する保護膜形成工程と、保護膜形成工程の後に、複数のストリートに沿って波長が532nmまたは1064nmのレーザ光をストリート毎に複数回照射するレーザ光照射工程と、レーザ光照射工程後に水溶性保護膜を洗浄除去する除去工程と、を備える。
前記水溶性保護膜は、水溶性樹脂または界面活性剤を含むようにしてもよい。また、シリカ(SiO 微粒子は、その粒径が1〜200nmであるとよい。さらに、レーザ光の出力は、2〜20W(ワット)とするとよい。
本発明に係るウエーハの加工方法では、ウエーハの表面にシリカ(SiO)微粒子を含む水溶性保護膜を形成した状態で複数のストリートに沿って波長が532nmまたは1064nmのレーザ光をストリート毎に複数回照射するため、シリカの高温安定性及び低熱膨張率により、高出力のレーザ光を複数回照射しても、保護膜の変形・剥がれを抑制することができ、高品質にレーザ加工できる。
レーザ加工装置の例を示す斜視図である。 保護膜形成手段の例を示す斜視図である。 (a)は保護膜形成工程を示す断面図であり、(b)は保護膜が被覆されたウエーハを示す断面図である。 レーザ光照射工程を示す正面図である。 レーザ光照射工程においてアブレーション溝を形成される状態を示す断面図である。 波長が1064nmのレーザ光を用いて行った実験例の結果を示す表である。 波長が532nmのレーザ光を用いて行った実験例の結果を示す表である。
図1に示すレーザ加工装置1は、チャックテーブル2に保持されたウエーハWをレーザ加工手段3によって加工する装置である。ウエーハWは、裏面がテープTに貼着され、テープTにはリング状のフレームFが貼着されており、ウエーハWは、テープTを介してフレームFに支持される。
レーザ加工装置1の前面側(−Y方向側)には、フレームFによって支持されたウエーハWが複数収容されるカセット40が載置されるカセット載置領域4が設けられている。カセット載置領域4は昇降可能となっている。カセット載置領域4の後方(+Y方向側)には、フレームFによって支持されたウエーハWが一時的に置かれる仮置き領域41が設けられている。仮置き領域41には、ウエーハWを所定の位置に合わせる位置合わせ手段42を備えている。また、仮置き領域41の後方(+Y方向側)には、フレームFに支持されたウエーハWのカセット40からの搬出及びカセット40への搬入を行う搬出入手段43が配設されている。
チャックテーブル2には、ウエーハWを吸引保持する保持部20を備えている。チャックテーブル2は、フレームFに支持されたウエーハWのチャックテーブル2に対する着脱が行われる着脱領域Aと、レーザ加工が行われる加工領域Bとの間をX軸方向に移動可能であるとともに、Y軸方向に移動可能となっている。
着脱領域Aの+Y方向側には、レーザ加工前のウエーハWの表面に保護膜を形成する保護膜形成手段6が配設されている。保護膜形成手段6は、図2に示すように、フレームFに支持されたウエーハWを吸引保持して回転する保持テーブル60と、保持テーブル60に保持されたウエーハWに水溶性保護膜液を滴下する保護膜液ノズル61と、ウエーハWに洗浄液を噴出する洗浄液ノズル62と、高圧エアを噴出するエアノズル65とを備えている。保持テーブル60は、多孔質の保持部材600を備え、昇降部63によって駆動されて昇降可能となっているとともに、モータ64によって駆動されて回転可能となっている。保持テーブル60の周囲の下方には、水溶性保護膜液又は洗浄液を受け止める樋部66と、樋部66の底面に設けられ水溶性保護膜液又は洗浄液を排出する排出部660とを備えている。
昇降部63は、モータ64の側面側に固定された複数のエアシリンダ630とロッド631とから構成され、エアシリンダ630の昇降によってモータ64及び保持テーブル60が昇降する構成となっている。
図1に示すように、仮置き領域41の近傍には、フレームに支持されたウエーハWを仮置き領域41と保護膜形成手段6との間で搬送する第1の搬送手段5が配設されている。
保護膜形成手段6の上方には、フレームFに支持されたウエーハWを保護膜形成手段6から着脱領域Aに位置するチャックテーブル2に搬送する第2の搬送手段7が配設されている。第2の搬送手段7は、ウエーハWを吸着する吸着部70と、吸着部70を昇降させる昇降部71と、吸着部70及び昇降部71をY軸方向に移動させるアーム部72とを備えている。
レーザ加工手段3は、レーザ光を発振する発振手段30と、レーザ光に繰り返し周波数を設定する周波数設定手段31と、レーザ光の出力を調整する出力調整手段32と、レーザ光を集光する集光器8とを備えている。
次に、図1に示したレーザ加工装置1を用いて、ウエーハWをレーザ加工する方法について説明する。図2に示すように、ウエーハWは、基板の表面W1に格子状の複数のストリートSが形成され、ストリートによって区画された複数の領域にデバイスDが形成されて構成されている。
(1)保持工程
まず、フレームFに支持されたウエーハWは、カセット40に複数収容される。そして、搬出入手段43によってフレームFが挟持されてフレームFとともにウエーハWが仮置き領域41に搬出される。
仮置き領域41において、位置合わせ手段42によってウエーハWが一定の位置に位置合わせされた後、第1の搬送手段5によってフレームFに支持されたウエーハWが保護膜形成手段6の保持テーブル60に搬送され、図2に示したように、表面W1が上方に露出した状態で、裏面W2側が保持テーブル60に載置される。そして、保持部材600に吸引力を作用させて。裏面W2側を吸引保持する。
(2)保護膜形成工程
保持工程終了後、図3(a)に示すように、保持テーブル60を回転させるとともに、保護膜液ノズル61からウエーハWの表面W1の上に水溶性の保護膜液610を滴下する。保護膜液には、水溶性樹脂又は界面活性剤を含む。保護膜液610は、例えば、粒子サイズが40nm、SiO濃度が20%のSiOナノ粒子水分散液4mlを、純水16mlで希釈し、この液にポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルピロリドン(PVP)4mlを加えて混合して調整したものを使用する。PVAは、PVAと水とを合計した体積に対してPVAの体積が25%となるように、水に混合される。また、PVPは、PVPと水とを合計した体積に対してPVPの体積が20%となるように、水に混合される。なお、ポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルピロリドン(PVP)のほか、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリエチレンイミン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等を用いるとよい。ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンは、その粘度が20〜400cpのものを用いることができる。
表面W1の全面に保護膜液610が塗布されていき、保護膜液610が所定量塗布されると、保護膜液610の滴下を終了する。ウエーハWの表面W1の上に所定量の保護膜液610を塗布した後、例えば図3(b)に示すように保持テーブル60を回転させることによって保護膜液610を乾燥させて固化させて保護膜9を形成する。保護膜9の膜厚は、例えば200nm〜20μmとする。
なお、保護膜液610は、ランプ(例えばキセノンフラッシュランプ)からの光の照射によって乾燥させてもよい。その場合は、温度上昇を避けるために、パルス光を照射するとよい。また、ホットプレートによるベーキングを行ってもよい。なお、保護膜液610は、本実施形態のようにスピンコート法により塗布してもよいし、スリット状のノズルから噴出させることによりを塗布してもよい。保護膜液610に界面活性剤が含まれる場合は、保護膜液610を乾燥させなくてもよい。
図3(b)に示したようにウエーハWの表面W1にSiOナノ粒子入りの保護膜9が被覆された後、図1に示す第2の搬送手段7の昇降部71が降下し、吸着部70によってウエーハWが吸着される。そして、昇降部71が上昇し、アーム部72が−Y方向に移動することにより、着脱領域Aに位置するチャックテーブル2の上方にウエーハ2が移動し、昇降部71が降下してウエーハWの吸着を解除することにより、ウエーハWの裏面W2側がチャックテーブル2に載置され、吸引保持される。
次に、チャックテーブル2が−X方向に移動し、加工すべきストリートSが検出され集光器8とストリートSとのY軸方向の位置合わせがなされる。さらに、図4に示すように、チャックテーブル2がX軸方向に加工送りされるとともに、集光器8が保護膜9を透過させてウエーハWの表面W1の保護膜が形成された領域にレーザ光80を複数回照射することにより、ストリートSに沿ってアブレーション加工が行われる。加工送り速度は、例えば10〜300mm/秒とすることができる。また、レーザ光は、波長を532nm又は1064nm、出力を2〜20W、繰返し周波数を5〜15kHzとすることができる。例えば、波長を1064nmとした場合のレーザスポット径は、長軸が300μm、短軸が20μmであり、長軸をストリートSの方向に向けてレーザ加工する。波長を長波長とすることにより高出力が得られやすくなり、高出力が得られるとスポット形状を楕円形状に広くして加工することができる。そして、スポット形状を楕円形状とすることにより、1パルスあたりの加工面積を大幅に増大することができ、加工の生産性を高めることができる。一方。波長を532nmとした場合のレーザスポット径は、7μmであり、スポット形状は円形である。
図5に示すように、レーザ光80の照射によりアブレーション溝81が形成され、デブリ82が発生するが、そのデブリ82は保護膜9の上に堆積する。また、保護膜9に含まれるSiOナノ粒子は、熱伝導率が1.4〜1.5W/m・kと、水溶性高分子より高い。したがって、高温に対して安定性を有する。また、SiOナノ粒子は、熱膨張率も低いため、レーザ光の照射によって生成されるプルーム(プラズマ)による損傷が小さく、照射領域の周辺についても熱による影響を抑制することができる。さらに、SiOナノ粒子の熱膨張率が低いことにより、高出力のレーザ光を照射した場合でも、保護膜9が剥がれたり溶融したりすることを抑制することができる。したがって、1パルスあたりの出力を高く設定して加工しても保護膜の剥がれを抑制できるため、高品質な加工ができる。
また、保護膜9に界面活性剤が含まれていると、乾燥させずに液膜の状態でレーザ加工することができる。したがって、保護膜9を構成する保護膜液610がアブレーション溝81に入り込んでいくため、アブレーション溝81の側壁が常に保護膜液610によって被覆された状態となり、レーザ照射後の温度上昇を抑制することができる。
SiOの濃度が高すぎるとSiO粒子を均一に分散することが困難になる。また、SiOの粒子が大きすぎてもレーザ光が散乱する。かかる観点から、SiOの濃度を0.1〜10%、SiOナノ粒子の粒径を1〜200nmの範囲とするとよい。
このようにしてすべてのストリートSに沿ってレーザ加工を行って分断することにより、ウエーハWが個々のデバイスDに分割される。
(4)除去工程
次に、テープTに貼着され全体としてウエーハWの外径を保った多数のデバイスDは、第二の搬送手段7によって保護膜形成手段6の保持テーブル60に搬送され、テープT側が吸引保持される。そして、図2に示した洗浄液ノズル62から洗浄液を噴出することにより、保護膜9を除去するとともに洗浄する。そして、エアノズル65から高圧エアを噴出することにより洗浄液を除去し乾燥させる。保護膜9が液膜である場合は、保護膜9の除去が容易となる。
図6に示す実験結果は、シリコンウエーハの表面に比較例及び実施例の保護膜を形成し、波長が1064nm、出力が7.0W、繰返し周波数が10kHzのレーザ光を用い、図1に示したチャックテーブル2のX軸方向の送り速度を50mm/sec,150mm/sec,300mm/secとして、それぞれの条件にてシリコンウエーハを加工し、保護膜を除去した後、形成されたアブレーション溝をウエーハの表面側から撮影した写真である。図6の表における左側の2列は、比較例の実験結果を示し、右側の2列は、本発明の実施例の実験結果を示している。
比較例では、PVAのみからなる保護膜、PVPのみからなる保護膜を、それぞれシリコンウエーハの表面に形成してレーザ加工を行った。一方、本発明の実施例では、PVAにシリカを混合した保護膜、PVPに保護膜を混合した保護膜を、それぞれシリコンウエーハの表面に形成してレーザ加工を行った。実施例では、4mlのSiOナノ粒子水分散液(粒子サイズ:40nm、SiO濃度:20%)を16mlの純水で希釈した液に、25%ポリビニルアルコールまたは20%ポリビニルピロリドン4mlを加えて混合した保護膜液を使用した。
送り速度を50mm/secとした場合、比較例では、PVA、PVPのいずれについても、アブレーション溝の両側、つまり、加工溝周辺に、洗浄することによって除去できない付着物(残渣)が溝に沿って不均一な幅に広がっており、良好な加工品質を得ることができなかった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
送り速度を150mm/secとした場合、比較例では、PVA、PVPのいずれについても、アブレーション溝の両側に残渣が確認されたが、特にPVAを使用した場合には溝に沿って広範囲に広がる残渣が確認された。一方、実施例では、残渣はほとんど発生しなかった。
送り速度を300mm/secとした場合、PVA、PVPのいずれについても、アブレーション溝の両側に残渣が確認されたが、特にPVAを使用した場合には溝に沿って広範囲に広がる残渣が確認された。一方、実施例では、残渣はほとんど発生しなかった。
以上より、波長が1064nm、出力が7.0W、繰返し周波数が10kHzのレーザ光を用いてシリコンウエーハを加工する場合においては、PVA又はPVPにSiOナノ粒子を混合することにより、優れた加工をすることができた。これは、SiOの高温安定性や低熱膨張率によるものである。また、被加工物の送り速度を上げても良好な加工品質を得ることができることから、加工効率を高めることができる。
図7に示す実験結果は、ガリウム砒素ウエーハの表面に比較例及び実施例の保護膜を形成し、波長が532nm、出力が4.75Wのレーザ光を用い、繰返し周波数を15kHz又は5kHz、図1に示したチャックテーブル2のX軸方向の送り速度を50mm/sec,100mm/sec,300mm/sec、600mm/secとして、それぞれの条件にてガリウム砒素ウエーハを加工し、保護膜を除去した後、アブレーション溝をウエーハの表面側から撮影した写真である。図7の表における左側の2列は、比較例の実験結果を示し、右側の2列は、本発明の実施例の実験結果を示している。
比較例では、PVAのみからなる保護膜、PVAに光吸収剤を混合した保護膜(PVA+532nmのレーザ光に対する吸収剤)を、それぞれガリウム砒素ウエーハの表面に形成してレーザ加工を行った。一方、本発明の実施例では、PVAにシリカを混合した保護膜をガリウム砒素ウエーハの表面に形成してレーザ加工を行った。実施例では、4mlのSiOナノ粒子水分散液(粒子サイズ:40nm、SiO濃度:20%)を16mlの純水で希釈した液に、25%ポリビニルアルコールまたは20%ポリビニルピロリドン4mlを加えて混合した保護膜液を使用した。
繰返し周波数を15kHz、送り速度を50mm/secとした場合、比較例では、PVA、PVA+光吸収剤のいずれについても、アブレーション溝の両側に溝の伸びる方向に沿って残渣が不均一な幅に広がっており、良好な加工品質を得ることができなかった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
繰返し周波数を15kHz、送り速度を100mm/secとした場合も、PVA、PVA+光吸収剤のいずれについても、アブレーション溝両側に溝の伸びる方向に沿って残渣が不均一な幅に広がっており、良好な加工品質を得ることができなかった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
繰返し周波数を5kHz、送り速度を300mm/secとした場合、PVA、PVA+光吸収剤のいずれについても、アブレーション溝の両側に残渣が溝に沿って蛇行して広がっており、良好な加工品質を得ることができず、溝に沿った残渣の広がりも大きくなった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
繰返し周波数を5kHz、送り速度を600mm/secとした場合、PVA、PVA+光吸収剤のいずれについても、アブレーション溝両側に溝の伸びる方向に沿って残渣が不均一な幅に広がっており、良好な加工品質を得ることができなかった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
以上より、波長が532nm、出力が4.75W、レーザ光を用いてガリウム砒素ウエーハを加工する場合においては、比較例では、アブレーション溝両側に溝の伸びる方向に沿って残渣が不均一な幅に広がっており、良好な加工品質を得ることができなかった。一方、実施例では、アブレーション溝の両側の残渣の広がりは抑制されており、比較例に比べて良好な加工品質を得ることができた。
W:ウエーハ
W1:表面 W2:裏面 D:デバイス S:ストリート T:テープ F:フレーム
1:レーザ加工装置
2:チャックテーブル 20:保持部
3:レーザ加工手段
30:発振手段 31:周波数設定手段 32:出力調整手段
4:カセット載置領域 40:カセット
41:仮置き領域 42:位置合わせ手段 43:搬出入手段
5:第1の搬送手段
6:保護膜形成手段
60:保持テーブル 600:保持部材
61:保護膜液ノズル 610:保護膜液 62:洗浄液ノズル
63:昇降部 630:エアシリンダ 631:ロッド
64:モータ 65:エアノズル
66:樋部 660:排出部
7:第2の搬送手段 70:吸着部 71:昇降部 72:アーム部
8:集光器 80:レーザ光 81:アブレーション溝 82:デブリ
9:保護膜

Claims (4)

  1. 基板の表面に格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを前記ストリートに沿ってレーザ加工するウエーハの加工方法であって、
    前記ウエーハの裏面側を保持する保持工程と、
    前記ウエーハの表面にシリカ(SiO)微粒子を含む水溶性保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後に、前記複数のストリートに沿って波長が532nmまたは1064nmのレーザ光をストリート毎に複数回照射するレーザ光照射工程と、
    前記レーザ光照射工程後に前記水溶性保護膜を洗浄除去する除去工程と、
    を備えるウエーハの加工方法。
  2. 前記水溶性保護膜は、水溶性樹脂または界面活性剤を含む請求項1に記載のウエーハの加工方法。
  3. 前記シリカ(SiO 微粒子は、その粒径が1〜200nmである請求項1または2に記載のウエーハの加工方法。
  4. 前記レーザ光の出力は、2〜20ワットである請求項1〜3のいずれか一項に記載のウエーハの加工方法。
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