JP6595300B2 - 管継手 - Google Patents

管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP6595300B2
JP6595300B2 JP2015208246A JP2015208246A JP6595300B2 JP 6595300 B2 JP6595300 B2 JP 6595300B2 JP 2015208246 A JP2015208246 A JP 2015208246A JP 2015208246 A JP2015208246 A JP 2015208246A JP 6595300 B2 JP6595300 B2 JP 6595300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular body
pipe joint
axial direction
agent application
concealing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015208246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017082804A (ja
Inventor
浩平 三觜
正樹 山本
聡 六尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015208246A priority Critical patent/JP6595300B2/ja
Publication of JP2017082804A publication Critical patent/JP2017082804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6595300B2 publication Critical patent/JP6595300B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

この発明は、例えば給水や給湯等のための配管に用いられる管継手に関するものである。
従来の管継手として、管状体(管)を差し込むための差込空間を区画する部分(挿入部)に、管状体と接触される封止部材(止水部材)を設けるとともに、水が封止部材を越えて外部へ漏れる経路上に、着色剤を配したものが、知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の管継手では、封止部材を越えて漏れた水が、着色剤に接触すると、その水が着色剤により着色されるので、漏水を検知できる、としている。
特開2010-209950号公報
しかしながら、特許文献1の管継手では、ある程度の量の漏水が発生して初めて、着色剤により着色された水が、外部から視認できる位置まで移動でき、漏水の検知が可能となるため、そのような位置まで移動できるに足らない微小な漏水が発生した場合に、漏水の検知が困難であるという課題があった。
なお、上記の課題は、水以外の液体の漏れを検知する場合についても、同様である。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、微小な液漏れの検知が可能にされた、管継手を提供すること目的とするものである。
本発明の管継手は、軸線方向一方側の部分の内周側に、管状体を前記軸線方向一方側から差し込むための差込空間が形成された、管継手本体と、前記管継手本体と前記管状体との間で全周にわたって配置される、封止部材と、を備え、前記管継手本体は、前記管状体を流れる液体が前記封止部材を越えて漏れる経路に沿う部分に、前記液体との接触によって透明化する隠蔽剤が塗布されてなる、隠蔽剤塗布部と、前記隠蔽剤塗布部の少なくとも一部を外部から視認可能にする、窓部と、を有し、前記隠蔽剤塗布部が前記所定の液体と接触することにより、該隠蔽剤塗布部を視認したときの外観が変化することを特徴とする。
本発明の管継手によれば、微小な液漏れの検知が可能である。
本発明の管継手において、前記差込空間は、前記管継手本体の前記軸線方向一方側の前記部分に設けられた内筒部と外筒部との間に形成されており、前記封止部材は、前記内筒部の外周面に設けられ、前記隠蔽剤塗布部は、前記封止部材よりも軸線方向他方側で、前記内筒部の外周面に形成されており、前記窓部は、前記外筒部に形成されていてもよい。
本発明の管継手において、前記隠蔽剤塗布部には、該隠蔽剤塗布部の一部分と接触した液体を、該隠蔽剤塗布部の他の部分へ浸透させる、浸透剤がさらに塗布されていると、好適である。
これにより、管継手の施工状態等に起因して外部から視認しにくくなった周方向位置で液漏れが発生しても、液漏れを早期に検知可能である。
この発明によれば、微小な液漏れの検知が可能にされた、管継手を提供できる。
本発明の管継手の第1実施形態を示す部分断面側面図である。 本発明の管継手の第2実施形態を示す部分断面側面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る管継手の実施形態を例示説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る管継手1の一部を、管継手1の軸線方向に沿う断面で示す、部分断面側面図である。なお、管継手1の軸線方向(以下、単に「軸線方向」ということがある。)とは、管継手1の管軸線Oに沿う方向である。
本例において、管継手1における軸線方向一方側(図1の左側)には、例えばポリブテン製の給水給湯用パイプ等の管状体21と接続するための、管体接続口30が形成されている。
なお、以下では、説明の便宜上、管継手1の軸線方向一方側(管体接続口30側)を、「軸線方向第1側」といい、管継手1の軸線方向他方側(管体接続口30側とは反対側)を、「軸線方向第2側」という。
本実施形態の管継手1は、管継手本体10と、封止部材14と、を備えている。本例において、管継手本体10は、管路形成部材17と、キャップ11と、被嵌め込み部材15と、ロック爪13と、解放リング12と、を備えている。
管路形成部材17は、例えば金属からなり、その内周面によって管路(流路)を形成する。管路形成部材17における軸線方向第1側(図1の左側)の部分は、管継手本体10の内筒部100を構成する。
キャップ11は、例えば樹脂からなり、筒状に構成され、内筒部100の外周側に設けられている。キャップ11の軸線方向第2側(図1の右側)の部分は、被嵌め込み部材15の外周面に、圧入等により嵌め込まれている。
被嵌め込み部材15は、例えばほぼ透明な樹脂からなり、筒状に構成され、キャップ11の内周側かつ内筒部100の外周側に配置されている。被嵌め込み部材15の軸線方向第2側の端部は、管路形成部材17における内筒部100に対して軸線方向第2側に隣接する外周面部分に、圧入等により固定されている。
ロック爪13は、例えば金属からなり、環状に構成され、軸線方向第1側に凸の略V字型に屈曲されている。ロック爪13は、被嵌め込み部材15に対する軸線方向第1側で、キャップ11の内周側かつ内筒部100の外周側に配置されている。ロック爪13の内周側の端部には、周方向に互いに間隔を空けて配置された複数の爪部13aが形成されている。ロック爪13の内径は、被嵌め込み部材15及び解放リング12のそれぞれの内径よりも、若干小さくされている。
解放リング12は、例えば樹脂からなり、環状に構成され、ロック爪13に対する軸線方向第1側で、キャップ11の内周側かつ内筒部100の外周側に配置されている。
キャップ11、被嵌め込み部材15の軸線方向第1側の部分、ロック爪13、及び解放リング12は、内筒部100に対して間隔を空けて外周側にある、管継手本体10の外筒部101を構成する。
内筒部100と外筒部101との間には、給水給湯用パイプ等の管状体21を軸線方向第1側から差し込むための環状の差込空間16が形成されている。
封止部材14は、例えば弾性体のOリングからなり、差込空間16における軸線方向の中間位置で、内筒部100の外周面に形成された周方向溝内に、全周にわたって設けられている。図の例では、一対の封止部材14が、それぞれ別々の周方向溝内に収容されている。管状体21が差込空間16に差し込まれていない状態において、封止部材14の外径は、内筒部100の外径よりも、若干大きくされている。封止部材14は、管状体21が差込空間16内に差し込まれると、管状体21の内周面に接触され、圧縮状態となる。
管体接続口30は、内筒部100、外筒部101、及び封止部材14により、構成されている。
本例では、差込空間16における軸線方向第2側の端部において、内筒部100の外周面には、略径方向に延在するとともに軸線方向第1側を向く、管状体規制段部100aが、形成されている。管状体規制段部100aは、差込空間16に差し込まれる管状体21を、それ以上軸線方向第2側へ移動させないように規制する。管状体規制段部100aの外周側の端は、管状体規制段部100aに対して外周側にある外筒部101の内周面部分(本例では、被嵌め込み部材15の内周面部分)よりも、内周側に位置する。
このように構成された管継手1において、管状体21が差込空間16に挿入されると、ロック爪13の爪部13aが管状体21の外周面に食い込んで、管状体21に係止する。このとき、管状体21の内周面と内筒部100の外周面との間が、封止部材14によって液密に封止される。このようにして、管状体21が管継手1にワンタッチで接続される。なお、差込空間16の一部を区画する被嵌め込み部材15が、ほぼ透明に構成されているので、管状体21が差込空間16の奥まで(より具体的には、管状体規制段部100aの位置まで)差し込まれたことを、外部から確認できる。
一方、管状体21を管継手1から取り外す際には、軸線方向第1側から冶具(図示せず)を解放リング12に向けてキャップ11内へ軸線方向に挿入し、解放リング12を軸線方向第2側へ押し込む。すると、解放リング12はロック爪13の爪部13aを押圧して、爪部13aの管状体21の外周面への係止を解放させる。この状態で、管状体21を軸線方向第1側へ引き抜くと、管状体21を管継手1から取り外すことができる。
図1に示すように、本実施形態の管継手1は、封止部材14よりも軸線方向第2側で、内筒部100の外周面に、後述する隠蔽剤が塗布されてなる、隠蔽剤塗布部20が、内筒部100の外周面に形成されている。すなわち、隠蔽剤塗布部20は、隠蔽剤の層を含んでいる。本例において、隠蔽剤塗布部20は、内筒部100の外周面に、一対の封止部材14に対して軸線方向第2側に隣接する軸線方向位置から、内筒部100の軸線方向第2側の端の軸線方向位置までにわたって、全周に形成されている。なお、内筒部100の軸線方向第2側の端は、管状体規制段部100aよりも軸線方向第2側において、内筒部100の外周面と外筒部101の内周面との間の径方向の間隔(より具体的には、管路形成部材17の外周面と被嵌め込み部材15の内周面との間の径方向の間隔)が無くなる直前の軸線方向位置にある。
なお、隠蔽剤塗布部20は、管継手本体10のうち、管状体21を流れる水が封止部材14を越えて漏れる経路に沿う部分に、配置されている。図1の例において、管状体21を流れる水が封止部材14を越えて漏れる経路とは、例えば、内筒部100における一対の封止部材14よりも軸線方向第2側の外周面と管状体21の内周面との間を通る経路や、外筒部101の内周面と管状体21の外周面との間を通る経路や、外筒部101を構成する各部材(被嵌め込み部材15、ロック爪13、解放リング12、及びキャップ11)間を通る経路や、内筒部100及び外筒部101よりも軸線方向第2側での、被嵌め込み部材15と管路形成部材17との間を通る経路である。
隠蔽剤は、乾いている状態では、不透明であり、所定の第1の色(例えば、白)を呈するが、水と接触することによって、透明化する。なお、いったん隠蔽剤に接触した水が乾くと、隠蔽剤は、不透明化して、上記第1の色へ戻る。
このような隠蔽剤の作用は、例えば、隠蔽剤が乾いている状態において、隠蔽剤の表面に微小な凹凸があることによって光を反射する一方で、隠蔽剤が水と接触して濡れた状態になると、隠蔽剤の表面が一時的に平らになり、光が反射したり屈折したりせずに透過することにより、実現される。この場合、隠蔽剤は、繰り返しこのような作用を発揮できるものである。
隠蔽剤塗布部20における隠蔽剤の層は、白色の低屈折率顔料と結合剤から構成されると、好適である。白色の低屈折率顔料とは、屈折率が水に近い微粒粉体であり、水と接触すると界面での光の散乱が抑えられて透明化し、水が揮散消失すると不透明化して白色を呈する特性を有するものである。白色の低屈折率顔料の屈折率は、1.8以下であることが好ましい。白色の低屈折率顔料としては、無定形シリカ、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム等の無機顔料、プラスチックピグメント等の有機顔料が挙げられる。結合剤に使用される樹脂としては、アクリル酸およびその誘導体の重合物、メタクリル酸およびその誘導体の重合物、ポリスチレン、スチレン・アクリル酸エステル共重合物、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合物、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピレン、ニトロセルロースおよびその誘導体等が挙げられる。
本例において、管路形成部材17の一部である内筒部100は、隠蔽剤の乾いた状態での色(第1の色)とは異なる色(第2の色)を呈する。内筒部100が呈する第2の色は、内筒部100の材料自体の色でもよいし、内筒部100の表面に施された塗装の色でもよい。
よって、隠蔽剤塗布部20が乾いた状態では、隠蔽剤塗布部20は、隠蔽剤の色(第1の色)を呈するが、隠蔽剤塗布部20が水と接触すると、水と接触した部分で、隠蔽剤の層が透明化して、隠蔽剤の層の下にある内筒部100の色(第2の色)を呈することとなる。このように、本例では、隠蔽剤塗布部20が水と接触することにより、水と接触した部分で、隠蔽剤塗布部20を視認したときの外観(本例では、色)が変化する。
本例において、管状体21が差込空間16内に管状体規制段部100aの位置まで差し込まれた状態では、隠蔽剤塗布部20のうち、管状体規制段部100aよりも軸線方向第2側の部分20aが、管状体21に覆われずに、管状体21の外部に露出する。そして、隠蔽剤塗布部20における管状体規制段部100aよりも軸線方向第2側の部分20aに対応する外周側には、外筒部101の被嵌め込み部材15が位置している。被嵌め込み部材15は、ほぼ透明であることから、隠蔽剤塗布部20の該部分20aを外部から(より具体的には、外周側から)視認可能にする、環状の窓部15aを形成している。
管状体21が差込空間16内に管状体規制段部100aの位置まで挿入された状態において、仮に、内筒部100の外周面と管状体21の内周面との間の水が封止部材14を越えることによる漏水が発生すると、封止部材14を越えた水が、隠蔽剤塗布部20における管状体規制段部100aよりも軸線方向第2側の部分20aに達することにより、窓部15aを介して外部から視認される、隠蔽剤塗布部20の該部分20aの外観(本例では、隠蔽剤塗布部20の該部分20aのうち水と接触した部分の色)が変化することとなる。
このように、本実施形態によれば、仮に隠蔽剤塗布部20の上記部分20aに接触する水の量が微小であったとしても、水と接触した部分を視認したときの外観の変化を、窓部15aを介して外部から視認できる。よって、微小な漏水の検知が可能である。
なお、上述したように、いったん隠蔽剤に接触した水が乾くと、隠蔽剤は、不透明化して、元の色(上記第1の色)へ戻る。このような隠蔽剤を用いることで、次に述べるように、漏水以外の理由(例えば結露)で隠蔽剤塗布部20がいったん濡れた状態となっても、漏水の誤検知を防ぐことが可能となる。例えば、結露によって、いったん隠蔽剤塗布部20の上記部分20aの外観(本例では、隠蔽剤塗布部20の該部分20aのうち濡れた部分の色)が変化した場合は、結露による水滴を除去して隠蔽剤を乾燥させた後に、温水を管状体21に流して、隠蔽剤塗布部20の上記部分20aの外観が変化するか否かを確認することにより、漏水が発生しているか否かを、正確に判別することができる。
本例では、隠蔽剤塗布部20に、隠蔽剤に加えて、浸透剤がさらに塗布されている。すなわち、浸透剤は、例えば、隠蔽剤塗布部20に形成される隠蔽剤の層の上(表側)又は下(裏側)に塗布されてもよいし、隠蔽剤の層の中に含有されていてもよい。浸透剤は、水のにじみを素早く拡散させる機能を有している。隠蔽剤塗布部20に浸透剤を塗布することにより、隠蔽剤塗布部20の一部分と接触した水を、隠蔽剤塗布部20の他の部分へ素早く浸透させることができる。
これにより、管継手1の施工状態等に起因して外部から視認しにくくなった周方向位置(例えば、管継手1のうち、外部の壁に隣接する周方向位置)で漏水が発生しても、浸透剤の作用によって、その水が、窓部15aを介して外部から視認できる周方向位置にまで素早く廻ってくるので、浸透剤を塗布しない場合に比べて、より早期に漏水を検知可能である。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る管継手1の一部を、管継手1の軸線方向に沿う断面で示す、部分断面側面図である。第2実施形態に係る管継手1について、第1実施形態の管継手1と異なる点のみを説明する。
第2実施形態の管継手1は、内筒部100の外周面ではなく、外筒部101の内周面によって、管状体規制段部101aが形成されている。より具体的に、管状体規制段部101aは、差込空間16における軸線方向第2側の端部において、外筒部101の内周面(本例では、被嵌め込み部材15の内周面)に形成されており、略径方向に延在するとともに軸線方向第1側を向いている。管状体規制段部101aは、差込空間16に差し込まれる管状体21を、それ以上軸線方向第2側へ移動させないように規制する。管状体規制段部101aの内周側の端は、内筒部100の外周面よりも外周側に位置する。
図2に示すように、本例において、隠蔽剤塗布部20は、内筒部100の外周面に、一対の封止部材14に対して軸線方向第2側に隣接する軸線方向位置から、内筒部100の軸線方向第2側の端の軸線方向位置までにわたって、全周に形成されている。なお、内筒部100の軸線方向第2側の端は、管状体規制段部101aよりも軸線方向第2側において、内筒部100の外周面と外筒部101の内周面との間の径方向の間隔(より具体的には、管路形成部材17の外周面と被嵌め込み部材15の内周面との間の径方向の間隔)が無くなる直前の軸線方向位置にある。
そして、隠蔽剤塗布部20における管状体規制段部101aよりも軸線方向第2側の部20aに対応する外周側には、被嵌め込み部材15により形成される環状の窓部15aがある。
第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の継手は、上述した第1及び第2実施形態のものに限らず、様々な変形例が可能である。
例えば、隠蔽剤塗布部20の構成は、上記の例のように水との接触により、隠蔽剤塗布部20を視認したときの色が変わるものに限られない。隠蔽剤塗布部20は、所定の液体(水や、水以外の液体)と接触することにより、隠蔽剤塗布部20を視認したときの外観が変化するように、構成されていればよい。このような構成によって、微小な液漏れの検知が可能となる。
例えば、隠蔽剤は、水以外の所定の液体との接触によって透明化するものでもよい。
また、隠蔽剤塗布部20における隠蔽剤の層には、着色剤が含有されてもよい。
また、隠蔽剤の層は、乾いた状態において、所定の文字や模様を呈するように構成されてもよい。
また、隠蔽剤の層の下には、乾いた状態での隠蔽剤の層が呈する色や文字や模様(以下、これらを包括的に「表示」という。)とは異なる表示を呈するように、1種類以上の着色剤が塗布されてなる着色層が形成されてもよい。この場合、隠蔽剤塗布部20は、所定の液体と接触すると、その液体と接触した部分が、隠蔽剤の層の乾いた状態での表示を呈していた状態から、着色層の表示を呈する状態へと変化することとなる。
なお、隠蔽剤塗布部20は、第1及び第2実施形態のように全周にわたって形成される場合に限られず、周方向における1箇所又は複数個所のみに設けられてもよい。ただし、全周にわたって設けられる場合のほうが、例えば窓部15aが全周にわたって設けられる場合に、周方向のどの位置で液漏れが発生してもすぐにそれを確認できるので、好ましい。
なお、外筒部101に形成される窓部15aは、管状体21が差込空間16に差し込まれた状態において、隠蔽剤塗布部20の少なくとも一部を外部から視認できる構成であればよい。
例えば、窓部15aは、第1及び第2実施形態のようにほぼ透明な樹脂等の部材により構成される場合に限られず、外筒部101を径方向に貫通する開口(穴)により構成されてもよい。
また、窓部15aは、第1及び第2実施形態のように全周にわたって設けられる場合に限られず、周方向における1箇所又は複数個所のみに設けられてもよい。ただし、全周にわたって設けられる場合のほうが、例えば窓部15aが全周にわたって設けられる場合に、周方向のどの位置で液漏れが発生してもすぐにそれを確認できるので、好ましい。
第1及び第2実施形態において、隠蔽剤塗布部20は、管状体規制段部100a、101aよりも軸線方向第2側のみで、内筒部100の外周面に形成されてもよい。これによっても、微小な液漏れの検知が可能である。
ただし、第1及び第2実施形態のように、管状体規制段部100a、101aよりも軸線方向第1側でも、隠蔽剤塗布部20を内筒部100の外周面に形成し、隠蔽剤塗布部20に浸透剤をさらに塗布した場合、内筒部100の外周面と管状体21の内周面との間で、一対の封止部材14を越えて漏れた液体が、より素早く管状体規制段部100a、101aよりも軸線方向第2側へ移動して、外部から視認可能となるので、より早期に液漏れの検知が可能となる。なお、同様の観点から、封止部材14と管状体規制段部100a、101aとの間では、内筒部100の外周面に、隠蔽剤を塗布せず(すなわち隠蔽剤塗布部20を形成せず)に、浸透剤のみを塗布してもよい。
浸透剤は、第1及び第2実施形態のように隠蔽剤塗布部20の全領域に塗布されてもよいし、隠蔽剤塗布部20の一部の領域のみに塗布されてもよいし、あるいは、隠蔽剤塗布部20に塗布されなくてもよい。ただし、より早期の液漏れ検知を可能にする観点から、隠蔽剤塗布部20の少なくとも周方向の全領域に、特には、隠蔽剤塗布部20の全領域に、塗布されるのが好ましい。
隠蔽剤塗布部20は、管継手本体10のうち、所定の液体が封止部材14を越えて漏れる経路に沿う、任意の部分に形成されてよい。ただし、上述のように、隠蔽剤塗布部20の少なくとも一部分が窓部を介して外部から視認可能であることが必要である。
例えば、隠蔽剤塗布部20は、外筒部101を構成する被嵌め込み部材15の内周面に形成されてもよい。その一例として、隠蔽剤塗布部20を、管状体規制段部100a、101aよりも軸線方向第2側において、被嵌め込み部材15の内周面に形成した場合、隠蔽剤塗布部20が乾いている状態では、隠蔽剤の層の色が外部から視認されるが、隠蔽剤塗布部20が所定の液体と接触すると、その液体と接触した部分が透明化して、管路形成部材17の外周面(あるいはそれに施された塗装)が、外部から視認されることとなる。
封止部材14は、内筒部100の外周面に設けられる場合に限られず、外筒部101の内周面に設けられて、管状体21の外周面と接触するようにされてもよい。この場合、内筒部100は無くてもよく、差込空間16は、外筒部101の内周面によって区画される。この場合も、隠蔽剤塗布部20は、管継手本体10(より具体的には外筒部101)のうち、所定の液体が封止部材14を越えて漏れる経路に沿う部分に形成される。例えば、隠蔽剤塗布部20は、封止部材14よりも軸線方向第1側で、外筒部101の内周面に形成されてもよい。
本発明による管継手は、例えば冷水、温水、油等の任意の液体のための配管に利用できる。
1:管継手、 10:管継手本体、 11:キャップ、 12:解放リング、 13:ロック爪、 13a:ロック爪の爪部、 14:封止部材、 15:被嵌め込み部材、 15a:窓部、 16:差込空間、 17:管路形成部材、 20:隠蔽剤塗布部、 20a:隠蔽剤塗布部における、管状体規制段部よりも軸線方向他方側の部分、 21:管状体、 30:管体接続口、 100:管継手本体の内筒部、 100a、101a:管状体規制段部、 101:管継手本体の外筒部、 O:管継手の管軸線

Claims (2)

  1. 軸線方向一方側の部分の内周側に、管状体を前記軸線方向一方側から差し込むための差込空間が形成された、管継手本体と、
    前記管継手本体と前記管状体との間で全周にわたって配置される、封止部材と、
    を備えた、管継手であって
    前記管継手本体は、
    前記管状体を流れる液体が前記封止部材を越えて漏れる経路に沿う部分に、前記液体との接触によって透明化する隠蔽剤が塗布されてなる、隠蔽剤塗布部と、
    前記隠蔽剤塗布部の少なくとも一部を外部から視認可能にする、窓部と、
    を有し、
    前記管継手は、前記隠蔽剤塗布部が前記液体と接触することにより、該隠蔽剤塗布部を視認したときの外観が変化し、
    前記差込空間は、前記管継手本体の前記軸線方向一方側の前記部分に設けられた内筒部と外筒部との間に形成されており、
    前記封止部材は、前記内筒部の外周面に設けられ、
    前記隠蔽剤塗布部は、前記封止部材よりも軸線方向他方側で、前記内筒部の外周面に形成されており、
    前記窓部は、前記外筒部に形成されており、
    前記管継手本体は、前記差込空間の前記軸線方向他方側の端部に、前記差込空間に差し込まれる前記管状体の前記軸線方向他方側への移動を規制するように構成された、管状体規制段部を、有しており、
    前記隠蔽剤塗布部は、少なくとも前記管状体規制段部よりも前記軸線方向他方側に配置されており、
    前記窓部は、前記隠蔽剤塗布部のうち、少なくとも前記管状体規制段部よりも前記軸線方向他方側に位置する部分を、外部から視認可能にしている、管継手。
  2. 前記隠蔽剤塗布部には、該隠蔽剤塗布部の一部分と接触した液体を、該隠蔽剤塗布部の他の部分へ浸透させる、浸透剤がさらに塗布されている、請求項に記載の管継手。

JP2015208246A 2015-10-22 2015-10-22 管継手 Expired - Fee Related JP6595300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015208246A JP6595300B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015208246A JP6595300B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017082804A JP2017082804A (ja) 2017-05-18
JP6595300B2 true JP6595300B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=58713037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015208246A Expired - Fee Related JP6595300B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6595300B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6929153B2 (ja) * 2017-07-21 2021-09-01 株式会社ブリヂストン ホース用継手

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3555280B2 (ja) * 1995-10-11 2004-08-18 大日本インキ化学工業株式会社 水濡れインジケーター
JPH10142166A (ja) * 1996-11-14 1998-05-29 Nof Corp 漏洩検査剤および漏洩検査方法
JPH10185742A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Nof Corp 漏洩検査材および検査方法
JP2010209950A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Bridgestone Corp 管継手
JP2011215076A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Bridgestone Corp 液漏れ検出シール及び液漏れ検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017082804A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6595303B2 (ja) 管継手
US3585963A (en) Fluid indicator
JP5290815B2 (ja) 管継手
JP6595300B2 (ja) 管継手
DK2671012T3 (en) CONNECTOR FOR PIPES OR HOSE CABLES WITH ASSEMBLY DETECTION
SE1050614A1 (sv) Rörkopplingssystem för ett trycksatt fluidsystem
JP2011215076A (ja) 液漏れ検出シール及び液漏れ検出装置
ITRM20060336A1 (it) Tappo di chiusura per recipienti
JP4977527B2 (ja) 継手
KR20010049243A (ko) 관 커플러에서의 확인구멍 보호커버
WO2021259258A1 (zh) 一种含有固定装置的共聚焦内窥镜
JP6515231B1 (ja) 管継手
JP2010209950A (ja) 管継手
JP7323288B2 (ja) 管継手
JP2009192074A (ja) 管継手
JP4311761B1 (ja) 管継手
JP6922342B2 (ja) 管継手
JP2003014171A (ja) 管継手
CN204859322U (zh) 一种井下摄像仪镜头玻璃密封结构
JP6929153B2 (ja) ホース用継手
JP5988640B2 (ja) 管継手
KR102573925B1 (ko) 안전성을 향상시킨 연결부 어셈블리
JP2017072155A (ja) 管継手
KR100340167B1 (ko) 식별용 칼라를 부여한 합성수지관
CN205938346U (zh) 橡塑保温管道

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6595300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees