JP6594462B2 - 培養装置 - Google Patents

培養装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6594462B2
JP6594462B2 JP2018004828A JP2018004828A JP6594462B2 JP 6594462 B2 JP6594462 B2 JP 6594462B2 JP 2018004828 A JP2018004828 A JP 2018004828A JP 2018004828 A JP2018004828 A JP 2018004828A JP 6594462 B2 JP6594462 B2 JP 6594462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
culture tank
circulation line
heat exchanger
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018004828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019122293A (ja
Inventor
綾子 小川
秀明 水野
智基 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukishima Kikai Co Ltd filed Critical Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority to JP2018004828A priority Critical patent/JP6594462B2/ja
Publication of JP2019122293A publication Critical patent/JP2019122293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6594462B2 publication Critical patent/JP6594462B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、微生物や細胞等の培養に用いられる培養装置であって、培養液の循環にポンプを使えない、またはポンプを使うのが望ましくないプロセスにおいてポンプを使わずに外部循環を行う培養装置に関するものである。
例えば剪断に弱い微生物や細胞等の培養においては、培養液の冷却等のための培養槽外の熱交換器にポンプで培養液を供給すると、剪断によって微生物や細胞等が破壊されてしまう。また、培養液がガスの気泡を多く含む場合には、キャビテーションが生じるために外部の熱交換器にポンプによって培養液を循環させること自体が不可能となる。
そこで、特許文献1には、上下端が開放されたドラフトチューブを、縦型培養槽内に槽側壁、槽底壁および槽蓋との間に間隙が生じるように設置した培養装置において、ドラフトチューブを培養液中に埋没する状態で設け、このドラフトチューブを回転駆動装置に連結して、ドラフトチューブを回転させることでドラフトチューブの外周部の培養液に上向きの流れを生じさせ、培養槽の胴部外側に設けたジャケットに循環させた水蒸気または恒温水との間で培養液の熱交換を行うようにした培養装置が記載されている。
実用新案登録第2540045号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された培養装置では、熱交換器が上述のように縦型培養槽の胴部外側に設けられたジャケットであるため、培養槽が大きくなると単位量当たりの培養液に対する熱交換面積は相対的に小さくなり、効率的な培養液の熱交換を行うことが困難となるので、装置の大型化に限界がある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、例えば剪断に弱い微生物や細胞等を培養する培養装置であって、培養液の循環にポンプを使えない、またはポンプを使うのが望ましくないプロセスにおいてポンプを使わずに培養液を外部の熱交換器に循環させて効率的な熱交換を行うことが可能な培養装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、培養液を保持する培養槽と、この培養槽内の上記培養液を撹拌する撹拌手段と、上記培養液中にガスを供給するガス供給手段と、上記培養槽の上部に上部循環ラインを介して接続されるとともに該培養槽の下部に下部循環ラインを介して接続される外部熱交換器とを備え、上記上部循環ラインまたは上記外部熱交換器には上記培養液から上記ガスの気泡を抜く均圧管の一端が接続されており、上記上部循環ラインにおける上記均圧管の一端から上記外部熱交換器の間、または上記外部熱交換器、または上記下部循環ラインには流量計が備えられ、この流量計によって測定された上記均圧管の一端から上記下部循環ラインを流れて上記培養槽に循環する上記培養液の流量に基づき、上記撹拌手段および上記ガス供給手段の双方を制御する制御手段を有していることを特徴とする。
このように構成された培養装置において、培養槽内の培養液中にガス供給手段からガスを供給すると、ガスは気泡となって撹拌手段による撹拌により微細化し、培養液の液面レベルを上昇させる。そこで、上部循環ラインの培養槽への接続部を、この上昇した培養液の液面レベルよりも下に配置することにより、培養液は上部循環ラインから外部熱交換器に流入して熱交換される。
このとき、上部循環ラインまたは外部熱交換器には培養液からガスの気泡を抜く均圧管の一端が接続されているので、気泡が抜けた外部熱交換器内の培養液と気泡を含む培養槽内の培養液との間には比重差が生じ、比重の大きい外部熱交換器内の培養液は下部循環ラインから培養槽に循環する。
このように、上記構成の培養装置においては、ポンプを用いることなくシェルアンドチューブ方式等の熱交換効率の高い外部熱交換器との間で培養槽内の培養液を循環させることができる。このため、例えば剪断に弱い微生物や細胞等の培養や気泡を含む培養液による培養においても、効率的な培養液の熱交換を行うことができるとともに、培養槽を大型化しても対応することが可能となり、大量の微生物や細胞等の培養を促すことができる。
ここで、均圧管によって抜かれたガスの気泡に含まれた微生物や細胞等が大気中に漏れ出るのを防ぐには、上記均圧管の他端は上記培養槽における上記上部循環ラインの接続部よりも上方かつ上記培養槽内の気相部に連通するように接続されていることが望ましい。一方、上記撹拌手段としては、上記培養槽の上部に設けられた回転装置から垂下した回転軸に上下方向に間隔をあけて取り付けられた複数段の撹拌羽根を備えたものを用いることにより、これら上下の複数段の撹拌羽根によって気泡の微細化を一層確実に制御することが可能となる。また、ガス供給手段を、撹拌手段の下方に備えることにより、ガスの気泡を微細化することができる。
さらに、本発明の培養装置においては、上記上部循環ラインにおける上記均圧管の一端から上記外部熱交換器の間、または上記外部熱交換器、または上記下部循環ラインに流量計を備えて、この流量計によって測定された上記均圧管の一端から上記下部循環ラインを流れて上記培養槽に循環する上記培養液の流量に基づき、上記撹拌手段および上記ガス供給手段の双方を制御する制御手段を有しているものとすることにより、培養槽に循環する培養液の流量が少ない場合は撹拌手段による気泡の微細化を促進したり、ガス供給手段によるガス供給量を増加したりして、培養槽内の培養液の液面レベルを上部循環ラインの接続部を越える位置に保持することができ、外部熱交換器への培養液の流入と培養槽への循環とを維持することができる。
さらに、上記培養槽の上部に排気ラインを接続するとともに、この排気ラインには上記培養槽内の圧力を調整する圧力調整手段を備え、また上記と同じく上記上部循環ラインにおける上記均圧管の一端から上記外部熱交換器の間、または上記外部熱交換器、または上記下部循環ラインに流量計を備えた場合に、上記流量計によって測定された上記均圧管の一端から上記下部循環ラインを流れて上記培養槽に循環する上記培養液の流量に基づき、上記圧力調整手段および上記撹拌手段の双方と、上記ガス供給手段とを制御する制御手段を有することにより、培養槽に循環する培養液の流量が少ない場合は上述のように撹拌手段による気泡の微細化を促進したり、ガス供給手段によるガス供給量を増加したり、あるいは圧力調整手段によって培養槽内の圧力を低くして気泡を大きくしたりして、培養槽内の培養液の液面レベルを上部循環ラインの接続部を越える位置に保持することができ、外部熱交換器への培養液の流入と培養槽への循環とを維持することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、例えば剪断に弱い微生物や細胞等を含む培養液や気泡を多く含む培養液でも、剪断やキャビテーションを生じるポンプを用いることなく培養槽と外部熱交換器との間で循環させることができ、熱交換効率の高い外部熱交換器を用いることができるとともに、培養槽の大型化を図って効率的な微生物や細胞等の培養を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略図である。図1において符号1で示すのは培養槽であり、この培養槽1には培養する微生物や細胞等を含んだ培養液Lが保持されている。培養槽1の底部には散気管2Aが配設されるとともに、この散気管2Aは培養槽1の外部のブロア2B等に接続されて、本実施形態におけるガス供給手段2を構成する。このガス供給手段2によって供給されるガスGは、培養する微生物や細胞等の種類にもよるが、例えば空気である。また、散気管2Aは散気板や単なる配管であってもよい。なお、ガス供給手段2は、散気管2Aを設けずに、外部のブロア2B等からガスGを直接培養槽1内へ供給する構成としてもよい。
散気管2Aよりも上方の培養槽1内には、撹拌手段3が配設されている。この撹拌手段3は、培養槽1の上部に設けられたモータ等の回転装置3Aから垂下した回転軸3Bに取り付けられた撹拌羽根3Cを備え、本実施形態ではこのような撹拌羽根3Cが上下方向に間隔をあけて複数段(図では2段)取り付けられている。この撹拌羽根3Cは、例えば回転軸3Bを中心に水平に取り付けられた円板状の支持板3aの外周部に、支持板3aの回転方向を向く例えば方形板状の複数の羽根本体3bが周方向に間隔をあけて取り付けられたものである。なお、撹拌羽根3Cは単段であってもよい。
一方、このガスGの供給を行っていない場合の培養液Lの液面レベルよりも上方において培養槽1の側壁には、上部循環ライン(循環パイプ)4が接続されており、この上部循環ライン4は水平に延びた後に下方に延びて、例えばシェルアンドチューブ方式等の多重管型熱交換器である外部熱交換器5の上端部に接続されている。また、本実施形態では、上部循環ライン4が水平に延びる部分には均圧管6の一端が接続されており、この均圧管6は上方に延びた後、その他端が上部循環ライン4との接続部よりも上方かつガスGの供給時の液レベルよりも上方の培養槽1の気相部における側壁または天井部に接続されている。
さらに、外部熱交換器5の下端部からは下部循環ライン(循環パイプ)7が下方に延びた後に水平に培養槽1の底部に向かって延び、この培養槽1の底部(下部)の中央に接続されている。また、この下部循環ライン7には、下部循環ライン7を通って培養槽1に循環する培養液Lの流量を測定する流量計8が備えられている。
そして、この流量計8はコンピューター等の制御手段9に接続されていて、この制御手段9は本実施形態では第1に、流量計8によって測定された外部熱交換器5から下部循環ライン7を流れて培養槽1に循環する培養液Lの流量に基づき、図1に一点鎖線で示すよう上記撹拌手段3を制御する。ここで、この制御手段9による撹拌手段3の制御は、下部循環ライン7を流れて培養槽1に循環する培養液Lの流量が減少したときには、撹拌手段3の回転装置3Aによる撹拌羽根3Cの回転数を増やす制御とされ、逆に培養液Lの流量が増加したときには、撹拌手段3の回転装置3Aによる撹拌羽根3Cの回転数を減らす制御とされる。
また、この制御手段9は、第2に、図1に二点差線で示すように、上記流量計8によって測定された培養液Lの流量に基づき、上記ガス供給手段2によるガスGの供給量も制御可能とされている。すなわち、流量計8によって外部熱交換器5から培養槽1に循環する培養液Lの流量が減少した場合にはガス供給手段2によるガスGの供給量を増大させ、逆に培養液Lの流量が増大したときにはガスGの供給量を減少させる。
さらに、培養槽1の上部(均圧管6の他端の接続部よりも上方の気相部の側壁または天井部)には、排気ライン10が接続され、この排気ライン10は、バルブ等の圧力調整手段11を介して排気手段12に接続されている。そして、上記制御手段9は、第3に、図1に破線で示すようにこの圧力調整手段11にも接続されており、流量計8によって外部熱交換器5から培養槽1に循環する培養液Lの流量が減少した場合には圧力調整手段11のバルブ等を開いて培養槽1内の圧力を低くし、逆に培養液Lの流量が増大したときには圧力調整手段11のバルブ等を閉じて培養槽1内の圧力を増加させる。
このように構成された培養装置においては、ガス供給手段2のブロア2Bから散気管2AにガスGを供給すると、供給されたガスGは気泡Bとなって培養液L中を上昇し、散気管2Aの上方の撹拌手段3における撹拌羽根3Cの支持板3aの下面に溜まる。さらに、こうして支持板3aの下面に溜まった気泡Bは、支持板3aの外周縁から上昇する際に回転する羽根本体3bに衝突することによって破砕されて微細化される。本実施形態では、このような微細化が上下方向に間隔をあけた複数段の撹拌羽根3Cにおいて生じる。
こうして微細化された気泡Bが培養液L中に分散すると、培養槽1に保持された培養液Lの液面レベルは、図1に破線で示したガスGを供給していない状態から実線で示す状態に上昇する。そして、この液面レベルが培養槽1への上部循環ライン4の接続部を越えると、培養液Lは上部循環ライン4を通って外部熱交換器5に流入する。このとき、本実施形態では、上部循環ライン4に均圧管6が接続されているので、培養液L中に分散した気泡BのガスGは抜かれて除去され、均圧管6を通って排出されて均圧管6の他端から培養槽1の上部に放出される。
この気泡BのガスGが抜かれた培養液Lは、外部熱交換器5において熱交換されて例えば冷却される。こうして外部熱交換器5において熱交換された培養液Lは、気泡Bが除去されているので、気泡Bが分散した培養槽1中の培養液Lよりも比重が大きくなり、下部循環ライン7を通って培養槽1に循環する。従って、上記構成の培養装置によれば、このように培養槽1中の培養液Lと上部循環ライン4から外部熱交換器5を経て下部循環ライン7を通り培養槽1に戻る培養液Lとの比重差によって培養液Lを循環させることができるので、このような培養液Lの循環にポンプを用いる必要が無くなり、例えば剪断に弱い微生物や細胞等の培養にも熱交換効率の高い外部熱交換器5を用いて熱交換を行うことが可能となるとともに、培養槽1を大型化しても効率的な熱交換ができ、大量の微生物や細胞等の培養にも対応することができる。さらに、培養液L中に気泡Bが分散していても、キャビテーションを生じることなく確実に培養液Lを循環させることができる。
また、本実施形態では、一端が上部循環ライン4に接続された均圧管6の他端が培養槽1の上部循環ライン4との接続部よりも上方かつガスGの供給時の液レベルよりも上方の培養槽1の気相部に接続されているので、加圧培養に対応することができ、また構造が単純である。なお、本実施形態では、均圧管6の一端が上部循環ライン4に接続されているが、外部熱交換器5の培養液Lの保持部の上部に接続されていてもよい。また、均圧管6の他端は培養槽1の排気ライン10に接続されていてもよく、場合によっては大気開放されていてもよい。なお、排気ライン10や排気手段12にフィルターを設けて、このフィルターの手前の培養槽1内や排気ライン10に均圧管6を接続することにより、均圧管6から排出されるガスGに培養した微生物や細胞等が混入していても、これらが大気中に漏れ出るのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、上記撹拌手段3が、培養槽1の上部に設けられた回転装置3Aから垂下した回転軸3Bに上下方向に間隔をあけて取り付けられた複数段の撹拌羽根3Cを備えている。従って、上述したようにこれら複数段の撹拌羽根3CによってガスGの気泡Bをより確実に微細化することができるので、制御手段9による回転数の制御と相俟って培養槽1内の培養液Lの液面レベルを安定して維持することが可能となる。また、ガス供給手段2の散気管2Aが、撹拌手段3の撹拌羽根3Cの下方に備えられているので、ガスGの気泡を微細化することができる。
さらにまた、本実施形態では、下部循環ライン7を通る培養液Lの流量が流量計8によって測定され、その測定結果に基づいて制御手段9により撹拌手段3が上述のように制御される。すなわち、このような培養装置においては、流量計8の測定結果によって外部熱交換器5から培養槽1に循環する培養液Lの流量が減少したときには、制御手段9によって撹拌手段3の回転装置3Aによる撹拌羽根3Cの回転数を増やすことにより、ガスGの気泡Bの微細化が促進され、これによって培養槽1中の培養液Lの液面レベルが上昇するので、上部循環ライン4から外部熱交換器5に流入する培養液Lの流量が増加し、外部熱交換器5から下部循環ライン7を通って培養槽1に循環する培養液Lの流量も回復する。
また、逆に流量計8の測定結果によって外部熱交換器5から培養槽1に循環する培養液Lの流量が増大したときには、制御手段9によって撹拌手段3の回転装置3Aによる撹拌羽根3Cの回転数を減らすことにより、ガスGの気泡Bの微細化を抑制して、培養槽1中の培養液Lの液面レベルを上部循環ライン4との接続部を下回らない範囲で低下させることにより、上部循環ライン4から外部熱交換器5を介して下部循環ライン7を通り培養槽1に循環する培養液Lの流量を減少させることができる。
そして、本実施形態では、このように上記制御手段9が撹拌手段3の撹拌羽根3Cの回転を制御するのに併せて、図1に二点差線で示すように、上記流量計8によって測定された培養液Lの流量に基づき撹拌羽根3Cの回転数及びガスGの供給量の双方を制御可能としている。すなわち、流量計8によって外部熱交換器5から培養槽1に循環する培養液Lの流量が減少した場合にはガス供給手段2によるガスGの供給量を増大させ、逆に培養液Lの流量が増大したときにはガスGの供給量を減少させることにより、液面レベルの制御を行うことができる。このように撹拌手段3による制御と併せることで、さらに確実に培養槽1内の培養液Lの液面レベルの制御を行うことができる。また、流量計8は、均圧管6から下流側の培養槽1までの間に設けられていればよい。
また、本実施形態のように、培養槽1の排気ライン10にバルブ等の圧力調整手段11が備えられている場合には、流量計8によって測定された培養液Lの流量に基づき、培養槽1内の圧力を制御可能としてもよい。例えば、流量計8によって測定された培養液Lの流量が増大した場合には、圧力調整手段11のバルブ等を絞ることによって培養槽1内の圧力を高くすることで気泡Bが小さくなり、培養槽1内の培養液Lのレベルを、上部循環ライン4との接続部を下回らない範囲で低下させることにより、循環流量を減少させることができる。逆に、流量計8によって測定された培養液Lの流量が減少した場合には、圧力調整手段11のバルブ等を開くことによって培養槽1内の圧力を低くすることで気泡Bが大きくなり、培養槽1内の培養液Lのレベルが上昇するので、培養液Lの循環流量を増加することができる。
さらに、これと併せて、本実施形態では、上記撹拌手段3およびガス供給手段2の双方の制御が加えられる。これにより、例えば最初は圧力調整手段11のみで制御を行い、圧力が最小になったら撹拌手段3とガス供給手段2の双方を制御するといった複合的な制御を行うことができ、より確実に培養槽1内の培養液Lの液面レベルの制御を行うことができる。なお、上記流量計8は、上部循環ライン4における均圧管6の一端から外部熱交換器5の間、またはこの外部熱交換器5に備えられていてもよい。
1 培養槽
2 ガス供給手段
3 撹拌手段
3A 回転装置
3B 回転軸
3C 撹拌羽根
4 上部循環ライン
5 外部熱交換器
6 均圧管
7 下部循環ライン
8 流量計
9 制御手段
10 排気ライン
11 圧力調整手段
12 排気手段
L 培養液
G ガス
B 気泡

Claims (5)

  1. 培養液を保持する培養槽と、この培養槽内の上記培養液を撹拌する撹拌手段と、上記培養液中にガスを供給するガス供給手段と、上記培養槽の上部に上部循環ラインを介して接続されるとともに該培養槽の下部に下部循環ラインを介して接続される外部熱交換器とを備え、
    上記上部循環ラインまたは上記外部熱交換器には上記培養液から上記ガスの気泡を抜く均圧管の一端が接続されており、
    上記上部循環ラインにおける上記均圧管の一端から上記外部熱交換器の間、または上記外部熱交換器、または上記下部循環ラインには流量計が備えられ、
    この流量計によって測定された上記均圧管の一端から上記下部循環ラインを流れて上記培養槽に循環する上記培養液の流量に基づき、上記撹拌手段および上記ガス供給手段の双方を制御する制御手段を有していることを特徴とする培養装置。
  2. 上記均圧管の他端は上記培養槽における上記上部循環ラインの接続部よりも上方かつ上記培養槽内の気相部に連通するように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の培養装置。
  3. 上記撹拌手段は、上記培養槽の上部に設けられた回転装置から垂下した回転軸に上下方向に間隔をあけて取り付けられた複数段の撹拌羽根を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の培養装置。
  4. 上記ガス供給手段は、上記撹拌手段の下方に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の培養装置。
  5. 上記培養槽の上部には排気ラインが接続されるとともに、この排気ラインには上記培養槽内の圧力を調整する圧力調整手段が備えられ、
    上記流量計によって測定された上記均圧管の一端から上記下部循環ラインを流れて上記培養槽に循環する上記培養液の流量に基づき、上記圧力調整手段および上記撹拌手段の双方と、上記ガス供給手段とを制御する制御手段を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の培養装置。
JP2018004828A 2018-01-16 2018-01-16 培養装置 Active JP6594462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018004828A JP6594462B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 培養装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018004828A JP6594462B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 培養装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019122293A JP2019122293A (ja) 2019-07-25
JP6594462B2 true JP6594462B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=67396980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018004828A Active JP6594462B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 培養装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6594462B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH587915A5 (ja) * 1974-05-28 1977-05-13 Nestle Societe D Assistance Te
JPS5998729A (ja) * 1982-11-27 1984-06-07 Toyo Eng Corp 液循環反応方法及びその装置
JPH03160983A (ja) * 1989-11-21 1991-07-10 Toshiba Corp 培養装置
JPH0531332A (ja) * 1991-07-30 1993-02-09 Toto Ltd 微生物の膜分離方法
JPH07256084A (ja) * 1994-03-24 1995-10-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スプレー塔噴霧液循環装置
JP4273643B2 (ja) * 2000-08-08 2009-06-03 味の素株式会社 好気性培養における培養装置及び消泡制御方法
JP5841874B2 (ja) * 2012-03-28 2016-01-13 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 気泡塔型スラリー床反応器の触媒充填装置及び気泡塔型スラリー床反応器の触媒充填方法
JP2016002040A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 東洋製罐グループホールディングス株式会社 細胞培養方法、及び細胞培養装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019122293A (ja) 2019-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4200305B2 (ja) 恒温液槽
Chandrashekhar et al. An overview of fermenter and the design considerations to enhance its productivity
JP5329021B2 (ja) 汚水処理装置
JP2011041896A (ja) 撹拌槽
JPH0321338A (ja) 粘稠材料混合装置
JP6594462B2 (ja) 培養装置
CN106702122A (zh) 一种大型封头的淬火冷却装置
JP3936842B2 (ja) 組織細胞および微生物を懸濁液中で培養する装置
Yang et al. Gas‐Liquid Mixing in a Grid‐Disc Impeller Stirred Tank
ES2524728T3 (es) Sistema de tratamiento de aguas residuales
JP2776723B2 (ja) 攪拌型発酵槽
JP2010046586A (ja) 気液攪拌装置
JP2008296169A (ja) 曝気攪拌システムの運転方法
JP7336275B2 (ja) 藻類培養タンクシステム及び藻類培養方法
JP2007237006A (ja) 気泡散気装置
CN205893254U (zh) 好氧微生物发酵罐
RU2610674C1 (ru) Биореактор для проведения биохимических процессов
JP2002045173A (ja) 細胞塊の培養方法およびバイオリアクター
CN106149258B (zh) 一种改良染缸及其运作方式
JPS6387971A (ja) 遠心膜式醸酵装置
WO2014021599A1 (ko) 소화조 장치
JPH03161039A (ja) 撹拌装置
JP7207894B2 (ja) 嫌気性流動床式生物処理装置および嫌気性流動床式生物処理方法
CN212417962U (zh) 一种恒温循环曝气反应装置
JP3880461B2 (ja) 多管式伝熱撹拌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6594462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350