JP6593996B2 - 粘着補強フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、歯科治療に供する粘着補強フィルムに係り、特に、光硬化樹脂が着設された粘着補強フィルムに関する。
従来、虫歯の治療等で歯を削ると歯の強度が低下するため、歯を補強して機能性等を回復させるために冠状のクラウンで歯を被覆する治療方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また、歯の部分的な欠損を修復するインレーという治療方法や、虫歯になりやすい歯の裂溝を未然にレジン(プラスチック)で封鎖するレジン充填等の治療方法が知られている。
クラウンやインレーは、金属、セラミック、レジン等の材料からなり、鋳造法や、歯科用CAD/CAM装置等によって補強する歯の形に適合するように造形されている。
またレジン充填は、光重合レジンを用い、歯牙の裂溝や破損個所へ接着した後に、光を照射して硬化させ、切削、研磨を行って元の歯牙と一体化させるように審美性を持たせて修復する(例えば、特許文献2)。
特開2009−100869号公報 特開平10−234751号公報
しかしながら、鋳造法等によって補強する歯の形に適合するように造形するのは、製作日数や工数が増大して取り扱い性が悪く、医師や患者の負担が大きいという問題があった。また、不意に歯にクラックが入ったような場合には、迅速に処置をしないと患部の損傷が増大して修復が困難になるという問題があった。
また、歯科用CAD/CAM装置は非常に高価であり、安価に導入することが困難であるという問題があった。
また、レジン充填の場合、審美性はよいが金属やセラミックのような強度を得ることができないという問題があった。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決すべく、簡易にかつ迅速に歯の損傷を修復して補強することができる粘着補強フィルムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、所定の波長の硬化光を照射して固化させる光硬化樹脂と、この光硬化樹脂が着設され前記硬化光を透過するフィルムと、を備えた粘着補強フィルムであって、前記フィルムは、補強する歯の形状にならう柔軟性を有しており、前記光硬化樹脂は粘着流動性を有し、前記光硬化樹脂が流通し外表面に開口する流通空間を有する補強層をさらに備え、前記光硬化樹脂が前記補強層に流通して保持されて着設された前記フィルムを歯に貼着した状態で、前記光硬化樹脂に前記硬化光を照射して当該光硬化樹脂を固化させることで前記フィルムと前記光硬化樹脂の固化層と歯とを固着して歯を補強することを特徴とする。
本発明に係る粘着補強フィルムは、光硬化樹脂が塗布等によって着設されたフィルムを備えたことで、フィルムに柔軟性を持たせることができるため、補強する歯の形状に簡易に適合させることができる。また、フィルムに光硬化樹脂が着設されているため、例えば、光硬化樹脂の粘着性を利用して容易に補強しようとする歯に貼り付けることができる。
このため、鋳造法のように成形型を製作して補強部材を造形する必要がないので、製作期間や工数を大幅に低減することができる。
例えば、歯にクラック等の損傷が発生したり、虫歯の治療等で歯を削ったりして強度が低下した歯に粘着補強フィルムを貼着して修復することができる。
また、フィルムは、前記硬化光を透過する性質を備えているため、前記光硬化樹脂が着設されたフィルムを歯に貼着した状態で前記硬化光を照射して当該光硬化樹脂を固化させることで、固化された光硬化樹脂によって歯を補強することができる。
このようにして、本発明に係る粘着補強フィルムは、簡易にかつ迅速に歯の損傷を修復して補強することができる。
また、フィルム層を補強する補強層を備えたことで、フィルム層には、優先的に硬化光を透過する性質を持たせて、補強層には優先的に強度を持たせることができるため、フィルムに十分な強度を与えることができる。
また、補強層は、外表面に開口する流通空間を備えたことで、外表面に開口する流通空間に光硬化樹脂を流通させることができるため、流通空間に流通する光硬化樹脂を介してフィルム層および補強層と補強する歯とを強固に接合させることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の粘着補強フィルムであって、前記流通空間は、前記光硬化樹脂が流通する貫通孔であることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、補強層は、前記光硬化樹脂が流通する貫通孔を備えたことで、貫通孔に光硬化樹脂を流通させることができるため、貫通孔に流通する光硬化樹脂を介してフィルム層および補強層と補強する歯とを強固に接合させることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の粘着補強フィルムであって、前記補強層は、繊維層からなり、前記流通空間は、前記繊維層の繊維が形成する隙間であることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、フィルム層を補強する繊維層を備えたことで、フィルム層には、優先的に硬化光を透過する性質を持たせて、繊維層には優先的に強度を持たせることができるため、フィルムに十分な強度を与えることができる。
また、繊維層は、光硬化樹脂が流通する隙間を有する繊維の特性を利用することで、この隙間に光硬化樹脂を流通させることができるため、隙間に流通する光硬化樹脂を介してフィルム層と繊維層および補強する歯を強固に接合させることができる。
請求項に係る発明は、請求項から請求項のいずれか1項に記載の粘着補強フィルムであって、前記補強層は、複数が積層されていることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、前記補強層は複数が積層されていることで、種々の補強層を組み合わせて歯を補強することができる。このため、例えば、下層には補強に適した補強層を形成し、上層には審美性に適した補強層を形成することができることから、多目的な治療方法が可能となる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の粘着補強フィルムであって、前記補強する歯に巻き付けて使用することを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、前記補強する歯に巻き付けて使用することで、歯の補強の強度を高めるとともに、例えば幅の狭い帯状のフィルムを螺旋状に巻回することができるため歯の形状に適合させやすくことができる。このため、前歯に発生したクラックの治療に好適に対応することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の粘着補強フィルムであって、前記補強する歯のエナメル質の表層をそぎ落として形成した凹部領域に貼着して使用することを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、前記補強する歯のそぎ落とした凹部領域に貼着して使用することで、フィルムの外表面と歯の表面との高さを面一にすることができるため、フィルムを貼着したことによる違和感を解消するとともに、フィルムが剥がれにくくすることができる。
また、凹部領域に貼着することで、歯を削る修復面積を最小限に留めることができるため、クラックの部分的な補強が可能となり、患者の負担を低減することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の粘着補強フィルムであって、前記硬化光の透過を規制して前記光硬化樹脂の硬化を防止する保護シートと、前記光硬化樹脂が着設されたフィルムを所定の形に切り取る切り取り線と、を備えたことを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、保護シートおよび切り取り線を備えたことで、保存しやすく、使用しやすい形状に切り取ることができるため、取り扱い性を向上させることができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の粘着補強フィルムであって、前記フィルムは、基材フィルムと、この基材フィルムに貼着された貼り合わせフィルムと、を有し、前記基材フィルムは前記貼り合わせフィルムよりも強靭性を備えたことを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、基材フィルムと貼り合わせフィルムを複合させたことで、多種多様な用途に適合させやすくなり、強靭性を確保しながら、取り扱い性を向上させることができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の粘着補強フィルムであって、前記フィルムは、前記光硬化樹脂を着設する凹部を備え、前記凹部の中に前記光硬化樹脂を着設したことを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、前記凹部の中に前記光硬化樹脂を着設したことで、凹部の中に光硬化樹脂を埋設することができるため、例えば歯間に粘着補強フィルムを差し込んで装着するような場合でも光硬化樹脂が削ぎ落ちないようにすることができる。
本発明に係る粘着補強フィルムは、簡易にかつ迅速に歯の損傷を修復して補強することができる。
本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムの構成を示す斜視図であり、(a)は外観の状態、(b)は所定の形状に切り取る状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムを使用して補強した歯を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムを歯に巻き付ける使用例を示す斜視図であり、(a)は粘着補強フィルムを巻き付ける前の状態、(b)は巻き付けた後の状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムをパッチ状に貼り付ける使用例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムをパッチ状に貼り付ける使用例を示す斜視図であり、(a)は粘着補強フィルムを巻き付ける前の状態、(b)は巻き付けている状態、(c)は巻き付けた後にラミネートベニヤを装着する状態、(d)はベニヤを装着して治療が終了した状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムの使用方法を説明する正面図であり、(a)は粘着補強フィルムを巻き付ける前の状態、(b)は巻き付けた状態、(c)は巻き付けた後に硬化光を照射する様子、(d)は歯の補強が完成した状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルムを使用した歯の治療方法を示す正面図であり、(a)から(d)は治療の流れを示し、(e)はそれぞれ異なる完成した状態を示す。 本発明の第2の実施形態に係る粘着補強フィルムの補強層の構成を示す平面断面図であり、(a)は不織布からなる補強層、(b)はカーボン繊維強化樹脂からなる補強層、(c)は積層された補強層である。 本発明の第1の実施形態に係る複合粘着補強フィルムの変形例1の構成を示す斜視図である。 本発明の変形例2に係る粘着補強フィルムの構成と使用例を示す図であり、(a)は装着する歯間を示す正面図、(b)は粘着補強フィルムの構成を示す(c)のI−I断面図、(c)は粘着補強フィルムの構成を示す(b)の平面図、(d)は粘着補強フィルムを歯間に装着した状態を示す正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルム1について、主として図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。なお、粘着補強フィルム1は、説明の便宜上、厚さ等のサイズを誇張して表現する。
〈補強層を有しない形態〉
第1の実施形態に係る粘着補強フィルム1は、図1に示すように、所定の波長の硬化光を照射して固化させる光硬化樹脂2と、この光硬化樹脂2が着設されたフィルム3と、を備えている。
なお、図1において、説明の便宜上、光硬化樹脂2とフィルム3とを区別するために光硬化樹脂2にドットを付して表示したものであって、外観を表示するものではない。
粘着補強フィルム1には、取り扱いを容易にするために、光硬化樹脂2の硬化を防止する保護シート4が貼り付けられ、さらに光硬化樹脂2が着設されたフィルム3を所定の形状に切り取ることができる切り取り線5が設けられている。
粘着補強フィルム1は、光硬化樹脂2が着設されたフィルム3を歯W(図2)に貼着した状態で硬化光L(図6(c)参照)を照射して光硬化樹脂を固化させてクラック等が入って損傷した歯W(図2参照)を補強する歯の治療用に使用される。
光硬化樹脂2は、塗布等によって薄膜状に着設された層を形成し、可視光や紫外線等の所定の波長を含む硬化光L(図6(c)参照)を照射すると光エネルギーを吸収して液体から固体に変化する特性を有する樹脂であり、この特性を利用して接着剤として使用することができる。
光硬化樹脂2は、例えば波長が450〜520nmの可視光を含む硬化光を照射すると硬化する光重合レジン等を使用することができる。
なお、本実施形態においては、光硬化樹脂2は、粘着流動性を有し、フィルム3に塗布して薄膜状に形成したが、製法を限定する意図ではなく、シート状に成形した光硬化樹脂2をフィルム3に着設してもよく、所定の領域を有する点状、線状、ジグザグ状に形成することもできる。
硬化光L(図6(c)参照)は、特に、取り扱いが容易であり透過性がよいことから可視光を使用するのが好適であり、例えば波長が450〜520nmの可視光を含む硬化光を照射する照射手段としては、ハロゲンランプやLEDを使用することができる。
フィルム3は、光硬化樹脂2を硬化させる所定の波長の硬化光L(図6(c)参照)を透過する樹脂からなり、柔軟性を確保するため0.3〜0.5mm程度の厚さのシート状に成形した材料を使用することができる。
フィルム3は、例えば波長が450〜520nmの可視光に対する透過性が優れ、伸びを少なくして強度を確保する材質が望ましい。このため、硬化光L(図6(c)参照)に対する所定の波長の光に対する透過性が確保できれば、必ずしも無色透明である必要はなく白色に着色したり、カーボン繊維等で強化したりした材質を使用してもよい。
例えば、フィルム3は、前記波長の透過性がよく、医療用に適したポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル(PET)、ポリウレタンが好ましい。また強靭性の優れたポリイミドや、抗張力があり伸びない硬いフィルムとして、二軸延伸フィルム(伸びやすい性質をもつ無延伸フィルムを逐次二軸延伸機などによって縦方向、或いは縦横方向に伸ばして作られたフィルム)を使用しても良い。例えば二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリエステル等がある。
〈変形例1〉
更に、フィルム3は、単体フィルムに限らず、図9に示すように、複合粘着補強フィルム1Dであっても良い。
複合粘着補強フィルム1Dは、異なる機能を持つフィルムを貼り合わせて、フィルムの必要な様々な機能を持ったもので、単体フィルムの短所をカバーし、長所を増長させることが可能である。
複合フィルム1Dは、基材フィルム31と、この基材フィルム31に貼着された貼り合わせフィルム32と、を備えて構成することができる。
例えば、基材フィルム31として透過性のよい強靭なフィルムを使用し、貼り合わせフィルム32として光硬化樹脂2との接着強度が高いフィルムを使用すれば、剥がれにくくフィルムと一体で固化補強することが可能となる。
一方、貼り合わせフィルム32として光硬化樹脂2との接着強度が低く剥離性の良いフィルムを使用すれば、光硬化樹脂2が固化した後にフィルムを剥がして使用することが可能となる。
また、一般的に可視光領域の波長より繊維径が大きい補強材料を透明樹脂に含有すると、可視光の光散乱が生じ、その結果、樹脂の透明性が損なわれてしまう。そこで木材や草本から得られるセルロース繊維等の食物繊維を用いた樹脂補強材と透明樹脂とを複合させた透明樹脂複合材からなる複合フィルムを用いてもよい。
保護シート4は、光硬化樹脂2が自然光等にさらされて硬化したり、粘着性によって不用意にくっついたりしないように光硬化樹脂2を保護するためのシートであり、フィルム3を歯W(図2参照)に貼着するときには、粘着補強フィルム1から剥がして使用する。
切り取り線5は、歯W(図2参照)に適合するように粘着補強フィルム1を使用しやすい形状に切り取るための切り込みであり、フィルム3を保護シート4から剥がして切り離してもよいし、フィルム3を保護シート4と一緒に切り離して歯W(図2参照)に貼着する際に剥がしてもよい。
粘着補強フィルム1は、切り取り線5を備えたことで、横長の矩形状の粘着補強フィルム1a(図3参照)、略正方形のパッチ状の粘着補強フィルム1b(図4参照)、細長い帯状の形状の粘着補強フィルム1c(図5参照)の他、コーナを丸めた形状や楕円や円形等種々の形状(不図示)の粘着補強フィルム1を製作することができる。
粘着補強フィルム1は、図3に示すように治療する歯W1に鉢巻き状に巻きつけたり、図4に示すようにパッチ状に治療する歯W2に貼り付けたり、図5に示すように帯状に治療する歯W2に巻き回して使用したりすることができる。
粘着補強フィルム1aは、図3に示すように、鉢巻き状に巻きつけることができる所定の長さを有するシート状の柔軟なフィルムである。
使用者(不図示)は、治療する歯W1に対して、粘着補強フィルム1aのサイズに合わせてエナメル質の表層を薄くそぎ落とした凹部領域Waを形成し(図3(a)参照)、この凹部領域Waに粘着補強フィルム1aを貼着した状態で硬化光L(図6(c)参照)を照射して光硬化樹脂2を固化させてクラックCL1等が入って損傷した歯W1を補強する(図3(b)参照)。
歯と歯の間のエナメル質の表層を薄くそぎ落とす加工方法として、例えば歯間に、ペーパー状のヤスリ(例えば、フィルムの片側にダイヤモンド砥粉をコーティングしたものを使用する)を差し込んで往復運動して加工する。
粘着補強フィルム1aは、歯W1の幅方向で包み込むようにクラックCL1を覆うことができるため、十分な補強強度を確保するために特に好適である。
粘着補強フィルム1bは、図4に示すように、クラックCL2(図2参照)に適合するサイズに形成したパッチ状に形成したフィルムである。
使用者(不図示)は、治療する歯W2に対して、粘着補強フィルム1bのサイズに合わせてエナメル質の表層を薄くそぎ落とした凹部領域Wbを形成し、この凹部領域Wbに粘着補強フィルム1bを貼着した状態で硬化光L(図6(c)参照)を照射して光硬化樹脂2を固化させてクラックCL2等が入って損傷した歯W2を補強する。
粘着補強フィルム1bは、軽微なクラックCL2や虫歯による小さな穴を簡易に修復することができるため、特に好適である。
粘着補強フィルム1cは、図5に示すように、治療する歯W3に巻き回すことができる所定の長さを有する細長の帯状の柔軟なフィルムである。
使用者(不図示)は、治療する歯W3に対して、患部のサイズに合わせてエナメル質の表層を薄くそぎ落とした凹部領域Wcを形成し(図5(a)参照)、この凹部領域Wcに粘着補強フィルム1cを貼着した状態で硬化光L(図6(c)参照)を照射して光硬化樹脂2を固化させてクラックCL3(図2参照)等が入って損傷した歯W3を補強する(図5(c)参照)。
粘着補強フィルム1cは、歯W3の幅方向で包み込むようにクラックCL3を覆うことができるため、十分な補強強度を確保するとともに、治療する歯W3の形状やクラックCL3の長さに適合させやすいために特に好適である。
なお、粘着補強フィルム1cを巻き回した後にラミネートベニヤLVを装着することで、仕上がりの審美性を向上させることができるが(図5(c)と(d)参照)、特に限定されるものではない。
以上のように構成された本発明の第1の実施形態に係る粘着補強フィルム1aの使用方法について、主として図6を参照しながら説明する。図6は、粘着補強フィルムの使用方法を示す正面図である。図6において、説明の便宜上、光硬化樹脂2は、ドットを付して表示し、光硬化する前は薄いドット(図6(b)参照)で表示し、光硬化して固化した状態を濃いドット(図6(c)参照)で表示したが、外観の変化を表示する意図ではない。また、フィルム3は、透明であるものを例として図示したが、透明に限定されるものではない。図6(d)は光硬化樹脂2にドットを付さずに表示した。
図6(a)に示すように、使用者(不図示)は、治療する歯W1に対して、粘着補強フィルム1aのサイズに合わせてエナメル質の表層を薄くそぎ落とした凹部領域Waを形成する。そして、使用者は、この凹部領域Waに対して、図6(b)に示すように、粘着補強フィルム1aの光硬化樹脂2が着設された面を歯W1の表面に巻き付けるようにして貼着する(図3(a)を参照)。
その後、図6(c)に示すように、使用者は、粘着補強フィルム1aを歯W1に貼着した状態で硬化光Lを照射して光硬化樹脂2を固化させる。光硬化樹脂2が固化することで、光硬化樹脂2の固化層2aがフィルム3と歯W1との間に形成されるため、フィルム3と光硬化樹脂2の固化層2aと歯W1とが固着された状態となる。光硬化樹脂2が固化して形成される固化層2aは、接着剤としての機能を発揮するとともに、固化することで所定の剛性を有するため、所定の強度を有するフィルム3と協働してクラックCL1等が入って損傷した歯W1を補強することができる(補強する機能)。
なお、本実施形態においては、光硬化樹脂2が固化して形成される固化層2aが所定の強度を有するフィルム3と協働して歯W1を補強したが、これに限定されるものではなく、光硬化樹脂2が固化した後にフィルム3を剥がして光硬化樹脂2が固化して形成される固化層2aのみで歯W1を補強することも可能である。
〈フィルムを剥がして使用する実施例〉
光硬化樹脂2が固化した後にフィルム3を剥がして光硬化樹脂2が固化して形成される固化層2aのみで歯W1を補強する治療方法について、図7を参照しながら説明する。
参照する図7は、フィルムを剥がして粘着補強フィルムを使用する場合における歯の治療方法を示す正面図であり、(a)から(d)は治療の流れを示し、(e)はそれぞれ異なる完成した状態を示す。
使用者(不図示)は、図7(a)に示すように、治療する歯W1に対して、粘着補強フィルム1aのサイズに合わせて薄くそぎ落とした凹部領域Waを形成する。粘着補強フィルム1aは剥がして使用するため、歯W1の表面よりも高くなってもよい。そして、使用者は、この凹部領域Waに対して、図7(b)に示すように、粘着補強フィルム1aの光硬化樹脂2が着設された面を歯W1の表面に巻き付けるようにして貼着する(図3(a)を参照)。
その後、図7(c)に示すように、使用者は、粘着補強フィルム1aを歯W1に貼着した状態で硬化光Lを照射して光硬化樹脂2を固化させる。使用者は、光硬化樹脂2を固化させた後、図7(d)に示すように、フィルム3を剥がしてから歯W1の表面を研磨して仕上げる。このようにして、フィルム3を剥がしてから歯W1の表面を研磨して仕上げた治療方法による歯W11を図7(e)の上段に示す。
また、フィルム3を剥がしてから歯W1の表面を研磨した後(図7(d)参照)、ラミネートベニヤLVを装着して仕上げた治療方法による歯W12を図7(e)の中段に示す。
また、フィルム3を剥がしてから歯W1の表面を研磨した後(図7(d)参照)、樹脂を縫って仕上げた治療方法による歯W13を図7(e)の下段に示す。
〈補強層を有する形態〉
本発明の第2の実施形態に係る粘着補強フィルム1A,1B,1Cについて、主として図8を参照しながら詳細に説明する。参照する図8は、粘着補強フィルムの補強層の構成を示す図4の平面断面図である。
なお、粘着補強フィルム1A,1B,1Cは、光硬化樹脂2が流通可能な補強層6(6A,6B,6C)を備えた点で第1の実施形態に係る粘着補強フィルム1と相違するが、それ以外は同様であるので、同様の構成については同じ符号を付して重複する詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、パッチ状の粘着補強フィルム1A,1B,1Cについて説明するが、帯状や鉢巻き状の粘着補強フィルムについても同様に適用することができる。
補強層6(6A,6B,6C)は、図8(a)に示す不織布等の繊維や図8(b)に示すカーボン繊維強化樹脂の他、図8(c)に示すように種々の繊維や樹脂等を複数に積層したシート状または層状の補強部材である。
補強層6(6A,6B,6C)は、光硬化樹脂2が流通し外表面に開口する流通空間6aを有する。
具体的には、図8(a)に示すように、補強層6Aは、繊維が形成する隙間61aを有する不織布61Aと、隙間61aに充填された光硬化樹脂2と、を備えている。補強層6Aにおける流通空間6aは、不織布61Aを構成する繊維が形成する隙間61aであり、この隙間61aを利用して光硬化樹脂2を充填する。
かかる構成により、補強層6Aは、繊維が形成する隙間61aに充填された光硬化樹脂2に硬化光L(図6(c)参照)を照射して固化させることで、フィルム3と協働して歯W2を補強することができる。
なお、補強層6Aは、不織布61Aを構成する繊維が形成する隙間61aを利用したが、これに限定されるものではなく、不織布でなくても織られた繊維でもよいし、繊維が隙間を形成できればカーボン繊維等であっても同様に適用することができる。
補強層6Bは、図8(b)に示すように、光硬化樹脂2が流通する多数の貫通孔61bが形成されたカーボン繊維強化樹脂61Bと、多数の貫通孔61bに充填された光硬化樹脂2と、を備えている。補強層6Bにおける流通空間6aは、カーボン繊維強化樹脂61Bに形成された貫通孔61bであり、この隙間61aを利用して光硬化樹脂2を充填する。
かかる構成により、光硬化樹脂2は、貫通孔61bを流通してカーボン繊維強化樹脂61Bの表面と裏面を覆うように着設されるため、貫通孔61bが隙間61a(図8(a)参照)と同様の機能を奏し、光硬化樹脂2に硬化光L(図6(c)参照)を照射して固化させることで、フィルム3と協働して歯W2を補強することができる。
なお、本実施例では、補強層6Bとしてカーボン繊維強化樹脂61Bを使用したが、これに限定されるものではなく、カーボン繊維ではなく強度および耐熱性が高いパラ系アラミド繊維を適用することもできる。
補強層6Cは、図8(c)に示すように、補強層6Aと、補強層6Bと、を備え、これらの層が積層されている。かかる構成により、補強層6Aおよび補強層6Bを複合した機能を奏する。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る粘着補強フィルム1は、以下のような作用効果を奏する。
つまり、粘着補強フィルム1は、光硬化樹脂2が塗布等によって着設されたフィルム3を備えたことで、フィルム3に柔軟性を持たせることができるため、補強する歯Wの形状に簡易に適合させることができる。また、フィルム3に光硬化樹脂2が着設されているため、光硬化樹脂2の粘着性を利用して容易に補強しようとする歯に貼り付けて使用することができる。
また、フィルム3は、硬化光Lを透過する性質を備えているため、光硬化樹脂2が着設されたフィルム3を歯Wに貼着した状態で硬化光Lを照射して光硬化樹脂2を固化させることで、固化された光硬化樹脂2によって歯Wを補強することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、フィルム3は、0.3〜0.5mm程度の厚さのシート状に成形した材料を使用が、これに限定されるものではなく、平らなシート状の他、歯の形状に適合する立体的な曲面に成形したものでもよい。
〈変形例2〉
また、前記した実施形態においては、フィルム3に光硬化樹脂2を均一に塗布して着設したが、図10(b)に示すように、フィルム3Eにへこみ、くぼみ、削り込み等による凹部8を形成して、この凹部8の中に光硬化樹脂2を埋設してもよい。
本発明の変形例2に係る粘着補強フィルム1Eは、図10に示すように、フィルム3Eに光硬化樹脂2を着設する凹部8を備え、凹部8の中に光硬化樹脂2を着設している。
かかる構成によれば、粘着補強フィルム1Eは、凹部8の中に光硬化樹脂2を埋設したことで、例えば歯間に粘着補強フィルム1Eを差し込んで装着するような場合でも光硬化樹脂2が削ぎ落ちないようにすることができる。
また、図10(b)に示すように、凹部8は、歯間W40(図10(a)参照)の形状に適合するように差し込み方向の先端側を細く、後端側を太くした断面視で三角形状にしたことで、差し込みやすくしかも差し込んだ後はずれにくくなっている(図10(d)参照)。
なお、本変形例2では、説明の便宜上、補強層6(図8参照)を有しない実施例を説明したが、補強層6を有する場合であっても同様である。また、フィルム3Eは、剥がしてもよいし、フィルム3Eを剥がしてから歯W4の表面を磨いてもよいが、図7と同様であるので、重複する説明は省略する。
1,1a,1b,1c 粘着補強フィルム
1A,1B,1C 粘着補強フィルム
1D 複合粘着補強フィルム
1E 粘着補強フィルム
2 光硬化樹脂
2a 固化層
3 フィルム
3D 複合フィルム
4 保護シート
5 切り取り線
6,6A,6B,6C 補強層
6a,61a,61b 流通空間
31 基材フィルム
32 貼り合わせフィルム
61A 不織布
61B カーボン繊維強化樹脂
61a 隙間
61b 貫通孔
8 凹部
CL1,CL2,CL3 クラック
L 硬化光
LV ラミネートベニヤ
W 歯
W1,W2,W3 歯
W11,W12,W13 歯
Wa,Wb,Wc 凹部領域

Claims (9)

  1. 所定の波長の硬化光を照射して固化させる光硬化樹脂と、
    この光硬化樹脂が着設され前記硬化光を透過するフィルムと、を備え、
    前記フィルムは、補強する歯の形状にならう柔軟性を有しており、
    前記光硬化樹脂は粘着流動性を有し、
    前記光硬化樹脂が流通し外表面に開口する流通空間を有する補強層をさらに備え、
    前記光硬化樹脂が前記補強層に流通して保持されて着設された前記フィルムを歯に貼着した状態で、前記光硬化樹脂に前記硬化光を照射して当該光硬化樹脂を固化させることで前記フィルムと前記光硬化樹脂の固化層と歯とを固着して歯を補強することを特徴とする粘着補強フィルム。
  2. 前記流通空間は、前記光硬化樹脂が流通する貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  3. 前記補強層は、繊維層からなり、
    前記流通空間は、前記繊維層の繊維が形成する隙間であることを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  4. 前記補強層は、複数が積層されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の粘着補強フィルム。
  5. 前記補強する歯に巻き付けて使用することを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  6. 前記補強する歯のエナメル質の表層をそぎ落として形成した凹部領域に貼着して使用することを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  7. 前記硬化光の透過を規制して前記光硬化樹脂の硬化を防止する保護シートと、
    前記光硬化樹脂が着設されたフィルムを所定の形に切り取る切り取り線と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  8. 前記フィルムは、基材フィルムと、この基材フィルムに貼着された貼り合わせフィルムと、を有し、
    前記基材フィルムは前記貼り合わせフィルムよりも強靭性を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
  9. 前記フィルムは、前記光硬化樹脂を着設する凹部を備え、
    前記凹部の中に前記光硬化樹脂を着設したことを特徴とする請求項1に記載の粘着補強フィルム。
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