JP2007262646A - 自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自毛の生え際の頭皮を作業時に引っ張ることがなく、頭皮を痛めることもなく、かつ作業時に痛みを感じさせずに、作業が容易で作業時間が大幅に短縮でき、かつ熟練した技術がなくとも、自毛束(1)と毛髪用繊維束(2)を確実に結合できる自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法を提供する。
【解決手段】自毛束(1)と毛髪用繊維束(2)の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部(3)の外周面が粘着剤付きテープ(4)で巻着されてなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
【選択図】 図1
【解決手段】自毛束(1)と毛髪用繊維束(2)の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部(3)の外周面が粘着剤付きテープ(4)で巻着されてなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
【選択図】 図1
Description
本発明は、毛髪用繊維束を取着する方法に関するものであり、特に、人毛あるいは人工の毛髪用繊維束を人の頭髪に取着する方法に関する。
一般に、髪の長さや量を任意に変化させるために、毛髪用繊維束を頭髪に取り付ける方法が採られている。毛髪用繊維束はヘアーエクステンションと呼ばれ、人毛で作られたものとポリエチレンなどの合成繊維を原料とするものとがある。
人毛で作られた毛髪用繊維束は、もともと人の毛を使っているので、質感が自然で地毛になじみやすく、肌に当たったときの違和感も少ない上、着色やパーマなどの加工ができる。一方、ポリエチレンなどの合成繊維を原料とする人工毛髪用繊維束は、価格的に安く、種々の髪の色に対応でき、品質の変化が少ないなどというように、人毛の毛髪用繊維束及び合成繊維の毛髪用繊維束のそれぞれに長所があり、利用者の要望に合わせて、適宜選択されて利用されている。
人毛で作られた毛髪用繊維束は、もともと人の毛を使っているので、質感が自然で地毛になじみやすく、肌に当たったときの違和感も少ない上、着色やパーマなどの加工ができる。一方、ポリエチレンなどの合成繊維を原料とする人工毛髪用繊維束は、価格的に安く、種々の髪の色に対応でき、品質の変化が少ないなどというように、人毛の毛髪用繊維束及び合成繊維の毛髪用繊維束のそれぞれに長所があり、利用者の要望に合わせて、適宜選択されて利用されている。
上記、人毛あるいは人工の毛髪用繊維束は、頭髪に取着され、頭髪全体を自毛より長く装う場合や、自毛よりもボリューム感を持たせる場合などに用いられるもので、一般には頭髪の一部に編み込むことによる固着、金具による固着などにより取着される。
毛髪用繊維束の頭髪への取着方法のうち、頭髪の一部に編み込むことによる固着は、一般的には、3つ編みや4つ編み等の編み込みにより毛髪用繊維束を取着する。
編み込みによる毛髪用繊維束の取着方法の一般的な方法(以下は4つ編みの場合)としては、まず、頭皮の数ミリ〜センチメートル角内の複数本の自毛を取り分け、前記自毛を左右に2つに分け、自毛束Aと自毛束Bとする。
そして、前記自毛束Aの根元部と自毛束Bの根元部の間の頭皮近くに毛髪用繊維束を載置する。
次ぎに、前記毛髪用繊維束の上で、自毛束A、Bを交差させる。その際、自毛束A、Bの交差部は、毛髪用繊維束の上面に配置される。
その後、毛髪用繊維束の前記自毛束A、Bの交差部を支点として上部と下部として、自毛束A、Bの交差部の上で前記毛髪用繊維束上部と毛髪用繊維束下部を交差させる。その際、毛髪用繊維束上部と下部の交差部は、前記自毛束A、Bの交差部の上面に配置される。
そして、再び、自毛束A、Bを交差させ、毛髪用繊維束上部と下部の交差部の上面に、自毛束A、Bの第2の交差部を配置し、その後、毛髪用繊維束上部と下部を交差させ、自毛束A、Bの第2の交差部の上面に毛髪用繊維束上部と下部の交差部を配置する。同様に前記工程を数回繰り返し、その最終の交差部を糸ゴム等で結着する。
編み込みによる毛髪用繊維束の取着方法の一般的な方法(以下は4つ編みの場合)としては、まず、頭皮の数ミリ〜センチメートル角内の複数本の自毛を取り分け、前記自毛を左右に2つに分け、自毛束Aと自毛束Bとする。
そして、前記自毛束Aの根元部と自毛束Bの根元部の間の頭皮近くに毛髪用繊維束を載置する。
次ぎに、前記毛髪用繊維束の上で、自毛束A、Bを交差させる。その際、自毛束A、Bの交差部は、毛髪用繊維束の上面に配置される。
その後、毛髪用繊維束の前記自毛束A、Bの交差部を支点として上部と下部として、自毛束A、Bの交差部の上で前記毛髪用繊維束上部と毛髪用繊維束下部を交差させる。その際、毛髪用繊維束上部と下部の交差部は、前記自毛束A、Bの交差部の上面に配置される。
そして、再び、自毛束A、Bを交差させ、毛髪用繊維束上部と下部の交差部の上面に、自毛束A、Bの第2の交差部を配置し、その後、毛髪用繊維束上部と下部を交差させ、自毛束A、Bの第2の交差部の上面に毛髪用繊維束上部と下部の交差部を配置する。同様に前記工程を数回繰り返し、その最終の交差部を糸ゴム等で結着する。
上記、編み込みによる取着方法は、毛髪用繊維束を確実に自毛に固定でき、かつ取れにくく、また繊維の量や自毛の量を自由に調整しやすい。しかし、編み込みは確実に自毛に固定できる分、編み込み作業時に、自毛への引っ張りが強く、痛みを伴うという問題があった。また、編み込みの技術には熟練を要し、不出来な場合には、毛髪用繊維束の取着後、すぐに外れてしまったり、編み込み部が解れてしまうため、慎重かつ確実な作業が必要となり、作業に時間がかかるという問題もある。
さらに、毛髪用繊維束を取り外すときには、自毛と毛髪用繊維束が絡まっていることもあり、痛みを伴う上、自毛を傷つけてしまう恐れもあった。
さらに、毛髪用繊維束を取り外すときには、自毛と毛髪用繊維束が絡まっていることもあり、痛みを伴う上、自毛を傷つけてしまう恐れもあった。
一方、金具による固着は、環状の金具を自毛に挿通させた後、毛髪用繊維束を同環状金具に挿通し、自毛を毛髪用繊維束で挟持した状態で金具内に配置し、その後、同金具を平らに潰し、固定する方法である。
この方法は、一人で毛髪用繊維束の取着作業ができ、かつ編み込み等の煩雑な作業が不要であるとともに、金具による取着なので、自毛が短い場合や前髪などにも毛髪用繊維束が取着できる。
例えば、特開2004−156157号公報に開示される「エクステンションの取付方法」は、エクステンションと、エクステンションを引っ掛けるバーと、エクステンションを固定するリングと、前記リングを潰すニッパーとを用いてエクステンションを取り付ける方法である。
取付方法は、カギ針を備えたバーをリングに差し込む第1の工程と、カギ針の中に髪の毛を引っかける第2の工程と、差し込んだバーをリングから抜き取る第3の工程と、再度バーをリングに差し込んでカギ針の中にエクステンションを引っ掛ける第4の工程と、差し込んだバーをリングから抜き取る第5の工程と、リングをニッパーで潰してエクステンションを髪の毛に固定する第6の工程からなる。
特開2004−156157号公報
この方法は、一人で毛髪用繊維束の取着作業ができ、かつ編み込み等の煩雑な作業が不要であるとともに、金具による取着なので、自毛が短い場合や前髪などにも毛髪用繊維束が取着できる。
例えば、特開2004−156157号公報に開示される「エクステンションの取付方法」は、エクステンションと、エクステンションを引っ掛けるバーと、エクステンションを固定するリングと、前記リングを潰すニッパーとを用いてエクステンションを取り付ける方法である。
取付方法は、カギ針を備えたバーをリングに差し込む第1の工程と、カギ針の中に髪の毛を引っかける第2の工程と、差し込んだバーをリングから抜き取る第3の工程と、再度バーをリングに差し込んでカギ針の中にエクステンションを引っ掛ける第4の工程と、差し込んだバーをリングから抜き取る第5の工程と、リングをニッパーで潰してエクステンションを髪の毛に固定する第6の工程からなる。
しかし、上記のような金具(リング)による取着は、金具の大きさが決まっているため、毛髪用繊維束の繊維の量を任意に調整することができず、また金具が緩みやすいために、とれやすいという問題があった。さらには、頭皮近傍に金具が位置するため、違和感があり、金具が他の自毛と擦れて、自毛が切れてしまうというような問題もある。
また、就寝時には、金具部分が頭部に当たるため、寝づらかったり、痛みが生じる場合もある。
そして、毛髪用繊維束を取り外す時には、金具を変形させて取り外ししなければならず、時間がかかる上、技術を要する。
また、就寝時には、金具部分が頭部に当たるため、寝づらかったり、痛みが生じる場合もある。
そして、毛髪用繊維束を取り外す時には、金具を変形させて取り外ししなければならず、時間がかかる上、技術を要する。
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであって、毛髪用繊維束の取着が容易でかつ頭皮や自毛への負担がなく、熟練した技術を必要とせずに迅速にかつ確実に毛髪用繊維束を取着できる自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法を提供しようとするものである。
すなわち、本発明は、下記構成の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法である。
(1) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(2) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部の外周面が粘着剤付きテープで巻着されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
すなわち、本発明は、下記構成の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法である。
(1) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(2) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部の外周面が粘着剤付きテープで巻着されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(3) 粘着剤付きテープが、布製又は不織布製のものであることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(4) 粘着剤付きテープが、伸縮性を有するもの又は非伸縮性のものであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(5) 粘着剤付きテープが、端部に着色が施されてなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(6) 粘結剤又は接着剤が、熱溶融樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(7) 粘結剤又は接着剤が、ケラチン樹脂ないし熱可塑性樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(8) 前記熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂がポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、ポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする前記(6)に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(9) 粘結剤又は接着剤が、毛髪用繊維束の一端部あるいは途中部にあらかじめ塗着されてなることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(10) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(11) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(12) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(13) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(4) 粘着剤付きテープが、伸縮性を有するもの又は非伸縮性のものであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(5) 粘着剤付きテープが、端部に着色が施されてなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(6) 粘結剤又は接着剤が、熱溶融樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(7) 粘結剤又は接着剤が、ケラチン樹脂ないし熱可塑性樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(8) 前記熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂がポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、ポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする前記(6)に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(9) 粘結剤又は接着剤が、毛髪用繊維束の一端部あるいは途中部にあらかじめ塗着されてなることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(10) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(11) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(12) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(13) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
(14) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(15) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(16) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそ
れら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(17) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と折曲した毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(18) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着された毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(19) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束を用いて、同毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に前記粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(20) 毛髪用繊維束が、その一端部又は中途部に、予め粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなるものであることを特徴とする前記(14)〜(19)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(21) 加熱手段が、超音波照射によるものであることを特徴とする前記(18)〜(20)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(22) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、予め一端部に粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなる毛髪用繊維束の同一端部に前記自毛束の根元部を当接した後、同当接部の端部に粘着剤付きテープの前方部を1〜3回巻回して自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部を固定させて仮止めし、次いで前記当接部近傍に超音波を照射して加熱し、前記樹脂を溶融し、その後同当接部を前記粘着剤付きテープの残余部で巻着し、放冷硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(23) 前記(14)〜(22)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法に用いるための毛髪用繊維束であって、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束。
(15) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(16) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそ
れら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(17) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と折曲した毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(18) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着された毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(19) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束を用いて、同毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に前記粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(20) 毛髪用繊維束が、その一端部又は中途部に、予め粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなるものであることを特徴とする前記(14)〜(19)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(21) 加熱手段が、超音波照射によるものであることを特徴とする前記(18)〜(20)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(22) 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、予め一端部に粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなる毛髪用繊維束の同一端部に前記自毛束の根元部を当接した後、同当接部の端部に粘着剤付きテープの前方部を1〜3回巻回して自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部を固定させて仮止めし、次いで前記当接部近傍に超音波を照射して加熱し、前記樹脂を溶融し、その後同当接部を前記粘着剤付きテープの残余部で巻着し、放冷硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
(23) 前記(14)〜(22)のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法に用いるための毛髪用繊維束であって、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束。
本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法によれば、以下のような作用効果が発揮される。
(ア)本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法によれば、自毛束及び毛髪用繊維束の結合部が粘結剤又は接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合され、あるいは、両者束の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部の外周面が粘着剤付きテープで巻着されるので、自毛束・毛髪用繊維束の結合が容易であり、作業時間は大幅に短縮でき、かつ熟練した技術がなくとも、確実な自毛束と毛髪用繊維束の結合作業ができる。
また、自毛束と毛髪用繊維束の結合に編込み作業は必要ないので、自毛の生え際の頭皮を作業時に引っ張ることがなく、頭皮を痛めることもなく、装着者は結合作業時に痛みを感じることもない。
そして、自毛束と毛髪用繊維束の結合部は粘着剤付きテープで巻着されるので、粘結剤や接着剤は少量でよく、かつ粘結剤や接着剤が結合部で露出せず、隣接する他の結合部の接着剤や髪などと前記粘結剤や接着剤が接触しないので、自毛束・毛髪用繊維束結合部同士が絡まったりせず、接着剤がこびりついたりしない。
また、接着剤を塗着した部分は、粘着剤付きテープで覆われるため、見た目を気にすることなく作業ができ、常に品質の高い装着作業でき、作業効率が向上する。
さらに、樹脂等の接着剤が露出していないので、装着者は頭皮付近にごわごわ感などの違和感を感じることなく、自然に毛髪用繊維束を装着できる。
一方、取り外しの際には、粘結剤や接着剤の使用量が少量なので、取り外しやすく、接着剤等の除去剤の使用量も少量となり、髪を痛めることがない。
そして、樹脂等の粘結剤や接着剤を介して結合された自毛束と毛髪用繊維束の結合部が粘着剤付きテープで巻着されるので、粘結剤や接着剤が粘着剤付きテープで保護され、洗髪のシャワー時や発汗時の水分や、ドライヤーやアイロンなどの使用時の熱から守られ、自毛束・毛髪用繊維束の結合部ははずれにくくなり、長期間の毛髪用繊維束の装着が可能となる。
また、結合部に金具等を使用しないので、結合部を細くすることができ、見た目にもきれいなうえ、粗めのブラシによるブラッシングもできる。
(ア)本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束結合方法によれば、自毛束及び毛髪用繊維束の結合部が粘結剤又は接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合され、あるいは、両者束の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部の外周面が粘着剤付きテープで巻着されるので、自毛束・毛髪用繊維束の結合が容易であり、作業時間は大幅に短縮でき、かつ熟練した技術がなくとも、確実な自毛束と毛髪用繊維束の結合作業ができる。
また、自毛束と毛髪用繊維束の結合に編込み作業は必要ないので、自毛の生え際の頭皮を作業時に引っ張ることがなく、頭皮を痛めることもなく、装着者は結合作業時に痛みを感じることもない。
そして、自毛束と毛髪用繊維束の結合部は粘着剤付きテープで巻着されるので、粘結剤や接着剤は少量でよく、かつ粘結剤や接着剤が結合部で露出せず、隣接する他の結合部の接着剤や髪などと前記粘結剤や接着剤が接触しないので、自毛束・毛髪用繊維束結合部同士が絡まったりせず、接着剤がこびりついたりしない。
また、接着剤を塗着した部分は、粘着剤付きテープで覆われるため、見た目を気にすることなく作業ができ、常に品質の高い装着作業でき、作業効率が向上する。
さらに、樹脂等の接着剤が露出していないので、装着者は頭皮付近にごわごわ感などの違和感を感じることなく、自然に毛髪用繊維束を装着できる。
一方、取り外しの際には、粘結剤や接着剤の使用量が少量なので、取り外しやすく、接着剤等の除去剤の使用量も少量となり、髪を痛めることがない。
そして、樹脂等の粘結剤や接着剤を介して結合された自毛束と毛髪用繊維束の結合部が粘着剤付きテープで巻着されるので、粘結剤や接着剤が粘着剤付きテープで保護され、洗髪のシャワー時や発汗時の水分や、ドライヤーやアイロンなどの使用時の熱から守られ、自毛束・毛髪用繊維束の結合部ははずれにくくなり、長期間の毛髪用繊維束の装着が可能となる。
また、結合部に金具等を使用しないので、結合部を細くすることができ、見た目にもきれいなうえ、粗めのブラシによるブラッシングもできる。
(イ) 更に、前記粘着剤付きテープを布製又は不織布製のものとすることで、水に濡れても、あるいは熱を加えた場合にも、粘着剤付きテープの収縮により結合部の結合はよりいっそう強固となる。また、乾きが早いため装着者に不快感を与えることはない。
(ウ) そして、端部に着色が施された粘着剤付きテープを使用することで、毛髪用繊維束を取り外す際に、粘着剤付きテープの端部が容易に発見でき、取り外し作業が容易となり、作業効率が向上する。
(エ) また、粘結剤や接着剤を熱溶融樹脂とすることで、常温時には固形のため、髪や手を汚さずに作業でき、加熱溶融後には、強固に接着され結合され、スピーディーに確実な結合作業をすることができるとともに、はずれることなく長期間の毛髪用繊維束の装着が可能となる。
本発明は、自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び自毛束・毛髪用繊維束の結合方法であり、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着される毛髪用繊維束の結合部が接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合されてなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造である。そして、自毛束の根元と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法である。
前記本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法においては、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束として、例えば頭皮表面1〜20mm角程度、特には、5〜15mm角の頭皮面から自毛を取り分けて作られる自毛束であり、自毛束と毛髪用繊維束が結合される自毛束・毛髪用繊維束結合部は、頭皮表面からすなわち、自毛束の根元から0.5〜5cm、好ましくは1〜3cmの位置で形成される。
前記本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法においては、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束として、例えば頭皮表面1〜20mm角程度、特には、5〜15mm角の頭皮面から自毛を取り分けて作られる自毛束であり、自毛束と毛髪用繊維束が結合される自毛束・毛髪用繊維束結合部は、頭皮表面からすなわち、自毛束の根元から0.5〜5cm、好ましくは1〜3cmの位置で形成される。
本発明において、毛髪用繊維束とは、人毛により構成される毛髪用繊維束や、ポリエチレン等の合成繊維からなる人工毛髪用繊維束等、自毛に取着できる繊維束であれば、その材質は限定されない。
そして、本発明における自毛とは、頭皮から生えている毛髪であるが、本発明によれば、例えばカツラや頭皮表面に増毛された毛髪を自毛として、毛髪用繊維束と結合することもできる。
そして、本発明における自毛とは、頭皮から生えている毛髪であるが、本発明によれば、例えばカツラや頭皮表面に増毛された毛髪を自毛として、毛髪用繊維束と結合することもできる。
なお、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法においては、頭皮表面の一部から取り分けられる自毛の量は限定されないので、結合する毛髪用繊維束の量に合わせ、適宜選択して頭皮から取り分け、自毛束を構成することが望ましい。前述のように、頭皮表面1〜20mm角程度、特には、5〜15mm角の頭皮面から自毛を取り分けて自毛束を作ると、仕上がり時に毛髪用繊維束が自然に結合されるので好ましい。
また、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法において用いられる粘着剤付きテープは、布製又は不織布製のもので、さらには伸縮性を有するものであることが好ましい。そのテープのサイズは、幅が1〜8mm、長さが15〜50mmのものが好ましく、特に幅が2〜5mm、長さが20〜40mmのものが好ましい。
布製又は不織布製の粘着剤付きテープは、髪を洗う場合や汗などで濡れた場合に、収縮するため自毛束と毛髪用繊維束の結合は強固になる上、撥水性が高いため、速乾性があり、装着者に不快感を与えない。
また、前記粘着剤付きテープは伸縮性を有するものも非伸縮性のものも使用できるが、伸縮性をある粘着剤付きテープの場合には、髪の動きによる自毛束・毛髪用繊維束結合部の変形や結合作業時の結合部の様々な形状に追随して変形するため、自毛束と毛髪用繊維束がはずれにくく、結合作業が容易であり仕上がりがきれいな結合部となる。
布製又は不織布製の粘着剤付きテープは、髪を洗う場合や汗などで濡れた場合に、収縮するため自毛束と毛髪用繊維束の結合は強固になる上、撥水性が高いため、速乾性があり、装着者に不快感を与えない。
また、前記粘着剤付きテープは伸縮性を有するものも非伸縮性のものも使用できるが、伸縮性をある粘着剤付きテープの場合には、髪の動きによる自毛束・毛髪用繊維束結合部の変形や結合作業時の結合部の様々な形状に追随して変形するため、自毛束と毛髪用繊維束がはずれにくく、結合作業が容易であり仕上がりがきれいな結合部となる。
さらに、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法においては、端部に着色を施した粘着剤付きテープを使用することができる。
端部に着色を施した粘着剤付きテープとは、結合部の外周面に巻着される際に最終端部となる位置に着色を施した粘着剤付きテープであり、前記粘着剤付きテープを使用することで、毛髪用繊維束を自毛束から取り外すときに、端部がわかりやすく簡単に取り外すことができる。着色の色としては、作業時にわかりやすい白色などが好ましい。
端部に着色を施した粘着剤付きテープとは、結合部の外周面に巻着される際に最終端部となる位置に着色を施した粘着剤付きテープであり、前記粘着剤付きテープを使用することで、毛髪用繊維束を自毛束から取り外すときに、端部がわかりやすく簡単に取り外すことができる。着色の色としては、作業時にわかりやすい白色などが好ましい。
そして、本発明において、自毛束と毛髪用繊維束の結合に用いられる粘結剤又は接着剤としては、自毛束と毛髪用繊維束が結合できるものであればよく、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルフィド、などが挙げられ、さらに好ましくはケラチン系樹脂、ゼラチンの接着剤などが挙げられる。また、それら樹脂のプレポリマー(少量の硬化剤を含む)も採用できる。さらに、樹脂は光硬化性の樹脂のプレポリマーであっても良く、その硬化作業には前記超音波に変えて紫外線あるいは可視光を照射して光硬化させればよい。
なお、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合方法においては、自毛束と毛髪用繊維束の結合に用いられる粘結剤又は接着剤を加熱手段で溶融又は重合硬化させることが好ましい。加熱手段としては、市販の超音波溶着(接着)機などの加熱用器具が採用でき、特に限定されるものではない。前記超音波溶着機は、前記粘結剤や接着剤として採用される熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂に超音波振動エネルギーを与えて溶融又は加熱するものである。
殊に、毛髪用繊維束の一部に予め塗着されている固化した熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂は加熱による溶融で溶けて、自毛と毛髪用繊維との当接部付近の中に溶け入り、その後の放冷により固化して、自毛束と毛髪用繊維束を強固に接着するので、液状の接着剤を使用するより、手や髪が接着剤等で汚れることなく作業ができ、かつ熟練者でなくとも確実な結合ができる作業ができる。
また、前記加熱手段を用いる場合には、粘結剤や接着剤は加熱により硬化するものを用いることで、自毛束と毛髪用繊維束を強固に結合することができる。
なお、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合方法においては、自毛束と毛髪用繊維束の結合に用いられる粘結剤又は接着剤を加熱手段で溶融又は重合硬化させることが好ましい。加熱手段としては、市販の超音波溶着(接着)機などの加熱用器具が採用でき、特に限定されるものではない。前記超音波溶着機は、前記粘結剤や接着剤として採用される熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂に超音波振動エネルギーを与えて溶融又は加熱するものである。
殊に、毛髪用繊維束の一部に予め塗着されている固化した熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂は加熱による溶融で溶けて、自毛と毛髪用繊維との当接部付近の中に溶け入り、その後の放冷により固化して、自毛束と毛髪用繊維束を強固に接着するので、液状の接着剤を使用するより、手や髪が接着剤等で汚れることなく作業ができ、かつ熟練者でなくとも確実な結合ができる作業ができる。
また、前記加熱手段を用いる場合には、粘結剤や接着剤は加熱により硬化するものを用いることで、自毛束と毛髪用繊維束を強固に結合することができる。
本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造の説明用外観図、図2〜図4は本発明における毛髪用繊維束の実施例を示す図、図5−1〜図5−7は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例1の工程図、図6−1〜図6−9は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例2の工程図である。
図中、1は自毛束、2は毛髪用繊維束、3は自毛束・毛髪用繊維束結合部、4は粘着剤付きテープ、4aは粘着剤付きテープの端部、5は接着剤塗着部、6は加熱手段、7は仮固定具である。
図1は、本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造の説明用外観図、図2〜図4は本発明における毛髪用繊維束の実施例を示す図、図5−1〜図5−7は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例1の工程図、図6−1〜図6−9は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例2の工程図である。
図中、1は自毛束、2は毛髪用繊維束、3は自毛束・毛髪用繊維束結合部、4は粘着剤付きテープ、4aは粘着剤付きテープの端部、5は接着剤塗着部、6は加熱手段、7は仮固定具である。
本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造は、図1に示すように、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束1とそれに定着された毛髪用繊維束2の結合部3が接着剤及び粘着剤付きテープ3の巻着により結合されてなる。
また、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造は、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束1とそれに定着された毛髪用繊維束2の結合部3が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部3の外周面が粘着剤付きテープ4で巻着されてなるものである。
また、本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造は、頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束1とそれに定着された毛髪用繊維束2の結合部3が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部3の外周面が粘着剤付きテープ4で巻着されてなるものである。
なお、粘結剤や接着剤は、自毛束1と毛髪用繊維束2を結合する際に結合部3に塗布してもよく、また、あらかじめ毛髪用繊維束2の一端部あるいは途中部に塗着したものであってもよい。あらかじめ毛髪用繊維束2の一端部あるいは途中部に粘結剤や接着剤としての熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂が塗着され固化されている毛髪用繊維束2は、粘結剤や接着剤が塗着された部分が自毛束との結合部とすることができるため、結合作業時に毛髪用繊維が乱れないので、作業がしやすく、仕上がりがきれいであり、さらには作業効率が格段に向上する。
本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合構造及び結合方法においては、例えば図2〜図4に示す本発明における毛髪用繊維束の実施例を示す図にあるように、毛髪用繊維束2の一端部あるいは途中部に粘結剤や接着剤が塗着されたもの、毛髪用繊維束2に粘着剤付きテープ4の一端が接着されたもの、その他、粘結剤や接着剤が塗着されていないものや、粘着剤付きテープ4が接着されていないものも使用することができ、毛髪用繊維束2の種類や大きさ、形状には限定されず、一般に用いられている毛髪用繊維束であれば、使用することができる。
図2に示す毛髪用繊維束2の実施例は、毛髪用繊維束2の一端部に接着剤が塗着され接着剤塗着部5を形成し、更に粘着剤付きテープ4の一端が毛髪用繊維束2に接着されている毛髪用繊維束である。
図3に示す毛髪用繊維束2の実施例は、毛髪用繊維の束で構成される毛髪用繊維束2である。
図4に示す毛髪用繊維束2の実施例は、折曲した毛髪用繊維束2の途中部に接着剤が塗着され接着剤塗着部5を形成し、更に粘着剤付きテープ4の一端が毛髪用繊維束2に接着されている毛髪用繊維束2である。
図2に示す毛髪用繊維束2の実施例は、毛髪用繊維束2の一端部に接着剤が塗着され接着剤塗着部5を形成し、更に粘着剤付きテープ4の一端が毛髪用繊維束2に接着されている毛髪用繊維束である。
図3に示す毛髪用繊維束2の実施例は、毛髪用繊維の束で構成される毛髪用繊維束2である。
図4に示す毛髪用繊維束2の実施例は、折曲した毛髪用繊維束2の途中部に接着剤が塗着され接着剤塗着部5を形成し、更に粘着剤付きテープ4の一端が毛髪用繊維束2に接着されている毛髪用繊維束2である。
本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造においては、自毛束1と毛髪用繊維束2の結合部3が、(1)自毛束1の根元部と毛髪用繊維束2の一端部が結合されたもの、(2)自毛束1の根元部と毛髪用繊維束2の途中部が結合されたもの、(3)自毛束1の途中部と毛髪用繊維束2の途中部が結合されたもの、(4)自毛束1の途中部と毛髪用繊維束2の一端部が結合されたもののいずれでもよく、装着者の髪型や取り付ける毛髪用繊維束2の種類や形状、長さ等を考慮して選択することが好ましい。
なお、前記粘結剤や接着剤としては、自毛束と毛髪用繊維束が結合できるものであればよく、種類は限定されないが、特にケラチン系樹脂の接着剤が好ましい。
また、粘結剤や接着剤を、常温では固形であり、加熱すると溶融する熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂とすることもできる。熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂などが挙げられる。あらかじめ、毛髪用繊維束2の一端部や途中部に熱溶融樹脂を塗着しておけば、作業時には熱溶融樹脂が固化しているので、髪や手を汚さずに作業でき、結合部3の外周面を粘着剤付きテープ4で巻着した後に、同粘着剤付きテープ4の外面から超音波溶着機等の加熱手段によって加熱することで、前記熱溶融樹脂が溶融し、自毛束1と毛髪用繊維束2の当接部(3a)が前記溶融した樹脂により接着され、確実に両者束を結合することができる。
また、粘結剤や接着剤を、常温では固形であり、加熱すると溶融する熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂とすることもできる。熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂などが挙げられる。あらかじめ、毛髪用繊維束2の一端部や途中部に熱溶融樹脂を塗着しておけば、作業時には熱溶融樹脂が固化しているので、髪や手を汚さずに作業でき、結合部3の外周面を粘着剤付きテープ4で巻着した後に、同粘着剤付きテープ4の外面から超音波溶着機等の加熱手段によって加熱することで、前記熱溶融樹脂が溶融し、自毛束1と毛髪用繊維束2の当接部(3a)が前記溶融した樹脂により接着され、確実に両者束を結合することができる。
また、前記粘着剤付きテープ4は、自毛束・毛髪用繊維束結合部3の外周面を巻着できるものが使用される。粘着剤付きテープ4の素材としては、自毛束と毛髪用繊維束を結合した状態での洗髪や発汗、あるいは雨に濡れた場合などでも、結合が取れにくく、かつドライヤやアイロンなどの熱にも強い布製又は不織布製のものが好適である。
自毛束と毛髪用繊維束の結合は、髪が伸びて収まりがつかなくなった場合や、髪型を変更した場合には、取り外す必要がある。
本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造で使用される粘着剤付きテープ4は、結合の取り外しが容易となるように、端部に着色が施されているものを用いることもできる。粘着剤付きテープの端部4a、すなわち結合部3の外周面に巻着した場合の最終端部となる部分に着色を施しておくことで、取り外しの際、粘着剤付きテープ4の端部を探すのが容易であり、作業効率が向上する。
本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合構造で使用される粘着剤付きテープ4は、結合の取り外しが容易となるように、端部に着色が施されているものを用いることもできる。粘着剤付きテープの端部4a、すなわち結合部3の外周面に巻着した場合の最終端部となる部分に着色を施しておくことで、取り外しの際、粘着剤付きテープ4の端部を探すのが容易であり、作業効率が向上する。
次に本発明における自毛束・毛髪用繊維束結合方法を図に基づいて説明する。
図5−1〜図5−7は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例1の工程図である。
実施例1においては、毛髪用繊維束2は、図2に示す毛髪用繊維束2を使い、自毛束1の根元部に毛髪用繊維束2の一端部を結合する場合の自毛束・毛髪用繊維束結合方法を示している。
実施例1に示す結合方法は、以下の工程による。
第1工程:頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて自毛束1をつくる。(図5−1)
第2工程:毛髪用繊維束2の一端部と前記自毛束1の根元部を当接する。(図5−2)
ここで図5−2に示されている毛髪用繊維束2は、一端部(接着剤途着部5)に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープ4の一端が接着された毛髪用繊維束2である。
第3工程:毛髪用繊維束2の一端部と前記複数本の自毛束1の根元部を当接した後、同当接部3aの外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する。(図5−3、図5−4)
巻着の際には、自毛束と毛髪用繊維束が取れにくいように、自毛束の根元方向(上向き)に粘着剤付きテープ4を巻着する。
第4工程:第3工程で巻着された粘着剤付きテープ4の外面からピンセット型の両端部間で超音波が照射される超音波照射機よりなる加熱手段6により内部の粘結剤又は接着剤を溶融ないし重合硬化させる。(図5−5)
第5工程:第4工程で溶融ないし重合硬化した部分を、指やプレス用部材で押さえ、硬化を確認しながら、形を整える。(図5−6)
上記工程により、実施例1の自毛束・毛髪用繊維束結合方法による結合が完成する。(図5−7)
図5−1〜図5−7は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例1の工程図である。
実施例1においては、毛髪用繊維束2は、図2に示す毛髪用繊維束2を使い、自毛束1の根元部に毛髪用繊維束2の一端部を結合する場合の自毛束・毛髪用繊維束結合方法を示している。
実施例1に示す結合方法は、以下の工程による。
第1工程:頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて自毛束1をつくる。(図5−1)
第2工程:毛髪用繊維束2の一端部と前記自毛束1の根元部を当接する。(図5−2)
ここで図5−2に示されている毛髪用繊維束2は、一端部(接着剤途着部5)に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープ4の一端が接着された毛髪用繊維束2である。
第3工程:毛髪用繊維束2の一端部と前記複数本の自毛束1の根元部を当接した後、同当接部3aの外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する。(図5−3、図5−4)
巻着の際には、自毛束と毛髪用繊維束が取れにくいように、自毛束の根元方向(上向き)に粘着剤付きテープ4を巻着する。
第4工程:第3工程で巻着された粘着剤付きテープ4の外面からピンセット型の両端部間で超音波が照射される超音波照射機よりなる加熱手段6により内部の粘結剤又は接着剤を溶融ないし重合硬化させる。(図5−5)
第5工程:第4工程で溶融ないし重合硬化した部分を、指やプレス用部材で押さえ、硬化を確認しながら、形を整える。(図5−6)
上記工程により、実施例1の自毛束・毛髪用繊維束結合方法による結合が完成する。(図5−7)
上記実施例1においては、毛髪用繊維束2は、一端部(接着剤途着部5)に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープ4の一端が接着された毛髪用繊維束2を使用しているが、粘結剤や接着剤が塗着されていない毛髪用繊維束2や、粘着剤付きテープ4が接着されていない毛髪用繊維束2においても、同様の方法で結合できる。
なお、粘結剤や接着剤があらかじめ塗着されていない場合には、第2工程で毛髪用繊維束2の一端部と前記自毛束1の根元部を当接した(図5−2)後に、前記当接部3aに粘結剤や接着剤を塗布すればよい。
また、粘着剤付きテープ4があらかじめ接着されていない毛髪用繊維束2の場合には、第3工程の毛髪用繊維束2の一端部と前記複数本の自毛束1の根元部を当接した後、同当接部3aの外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する時(図5−3、図5−4)に、粘着剤付きテープ4端部を当接部3aの下端に接着した後に巻着すればよい。
なお、粘結剤や接着剤があらかじめ塗着されていない場合には、第2工程で毛髪用繊維束2の一端部と前記自毛束1の根元部を当接した(図5−2)後に、前記当接部3aに粘結剤や接着剤を塗布すればよい。
また、粘着剤付きテープ4があらかじめ接着されていない毛髪用繊維束2の場合には、第3工程の毛髪用繊維束2の一端部と前記複数本の自毛束1の根元部を当接した後、同当接部3aの外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する時(図5−3、図5−4)に、粘着剤付きテープ4端部を当接部3aの下端に接着した後に巻着すればよい。
図6−1〜図6−9は本発明の自毛束・毛髪用繊維束結合方法の実施例2の工程図である。
実施例2においては、自毛束1に毛髪用繊維束2を当接する際に、当接部に断面U字状溝部を有する仮固定具7を使用する結合方法であり、自毛束と毛髪用繊維束の結合作業を容易にしている。
なお、実施例2も、図においては、図2に示す毛髪用繊維束2を使い、自毛束1の根元部に毛髪用繊維束2の一端部を結合する場合の自毛束・毛髪用繊維束結合方法を示しているが、仮固定具7を使うので、図3に示す毛髪用繊維束2でも同様の結合方法で自毛束1と毛髪用繊維束2を結合することができる。
実施例2に示す結合方法は、以下の工程による。
第1工程:頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて自毛束1をつくる。(図6−1)
第2工程:第1工程で作った自毛束1を仮固定具7で保持する。(図6−2)
第3工程:仮固定具7で保持された自毛束1と毛髪用繊維束2の一端部を当接し、自毛束1と毛髪用繊維束2を仮固定具7で保持する。(図6−3、図6−4)
第4工程:自毛束1と毛髪用繊維束2を保持する仮固定具7の外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する。(図6−5、図6−6)
第5工程:第4工程で巻着された粘着剤付きテープ4の外面から加熱手段6により内部の接着剤や仮固定具7を加熱溶融して重合硬化させる。(図6−7)
実施例2で使用される仮固定具7は、加熱すると溶融する熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂からなるので、加熱手段6で加熱されると溶融し、仮固定具7内で保持されている自毛束1と毛髪用繊維束2を保持した状態で樹脂が溶け、自毛束1と毛髪用繊維束2を結合する。
そして、溶融の際には、仮固定具7の外周面に粘着剤付きテープ4が巻着されているので、溶融した樹脂が外面に露出しないため、手や髪を汚すことなく作業ができる。
第6工程:第5工程で重合硬化した部分を、指やプレス用部材で押さえ、硬化を確認しながら、形を整える。(図6−8)
上記工程により、実施例2の自毛束・毛髪用繊維束結合方法による結合が完成する。(図6−9)
上記において、加熱手段としては超音波の照射が好ましく、その場合、周波数は10〜100kHzが好ましく、特に20〜60kHzが好ましい。照射時間は、1個所当たり20〜60秒間が好ましく、特に30〜40秒間が好ましい。
実施例2においては、自毛束1に毛髪用繊維束2を当接する際に、当接部に断面U字状溝部を有する仮固定具7を使用する結合方法であり、自毛束と毛髪用繊維束の結合作業を容易にしている。
なお、実施例2も、図においては、図2に示す毛髪用繊維束2を使い、自毛束1の根元部に毛髪用繊維束2の一端部を結合する場合の自毛束・毛髪用繊維束結合方法を示しているが、仮固定具7を使うので、図3に示す毛髪用繊維束2でも同様の結合方法で自毛束1と毛髪用繊維束2を結合することができる。
実施例2に示す結合方法は、以下の工程による。
第1工程:頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて自毛束1をつくる。(図6−1)
第2工程:第1工程で作った自毛束1を仮固定具7で保持する。(図6−2)
第3工程:仮固定具7で保持された自毛束1と毛髪用繊維束2の一端部を当接し、自毛束1と毛髪用繊維束2を仮固定具7で保持する。(図6−3、図6−4)
第4工程:自毛束1と毛髪用繊維束2を保持する仮固定具7の外周面に前記粘着剤付きテープ4を巻着する。(図6−5、図6−6)
第5工程:第4工程で巻着された粘着剤付きテープ4の外面から加熱手段6により内部の接着剤や仮固定具7を加熱溶融して重合硬化させる。(図6−7)
実施例2で使用される仮固定具7は、加熱すると溶融する熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂からなるので、加熱手段6で加熱されると溶融し、仮固定具7内で保持されている自毛束1と毛髪用繊維束2を保持した状態で樹脂が溶け、自毛束1と毛髪用繊維束2を結合する。
そして、溶融の際には、仮固定具7の外周面に粘着剤付きテープ4が巻着されているので、溶融した樹脂が外面に露出しないため、手や髪を汚すことなく作業ができる。
第6工程:第5工程で重合硬化した部分を、指やプレス用部材で押さえ、硬化を確認しながら、形を整える。(図6−8)
上記工程により、実施例2の自毛束・毛髪用繊維束結合方法による結合が完成する。(図6−9)
上記において、加熱手段としては超音波の照射が好ましく、その場合、周波数は10〜100kHzが好ましく、特に20〜60kHzが好ましい。照射時間は、1個所当たり20〜60秒間が好ましく、特に30〜40秒間が好ましい。
1 自毛束
2 毛髪用繊維束
3 自毛束・毛髪用繊維束結合部
4 粘着剤付きテープ
4a 粘着剤付きテープの端部
5 接着剤塗着部
6 加熱手段
7 仮固定具
2 毛髪用繊維束
3 自毛束・毛髪用繊維束結合部
4 粘着剤付きテープ
4a 粘着剤付きテープの端部
5 接着剤塗着部
6 加熱手段
7 仮固定具
Claims (23)
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、
前記両者束の結合部が接着剤及び粘着剤付きテープの巻着により結合されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。 - 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、
前記両者束の結合部が粘結剤又は接着剤を介して結合され、更に前記両者束の結合部の外周面が粘着剤付きテープで巻着されてなることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合構造。 - 粘着剤付きテープが、布製又は不織布製のものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 粘着剤付きテープが、伸縮性を有するもの又は非伸縮性のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 粘着剤付きテープが、端部に着色が施されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 粘結剤又は接着剤が、熱溶融樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 粘結剤又は接着剤が、ケラチン樹脂ないし熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 前記熱溶融樹脂ないし熱可塑性樹脂がポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、ポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 粘結剤又は接着剤が、毛髪用繊維束の一端部あるいは途中部にあらかじめ塗着されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の途中部が結合されてなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束とそれに定着された毛髪用繊維束からなる自毛束・毛髪用繊維束結合構造において、前記両者束の結合部が自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部が結合されてなることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合構造。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の途中部と毛髪用繊維束の一端部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、前記自毛束の根元部と折曲した毛髪用繊維束の途中部を粘結剤又は接着剤を介して結合し、更にそれら両者束の結合部の外周面に粘着剤付きテープを巻着することを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着された毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束を用いて、同毛髪用繊維束の一端部と前記複数本の自毛の根元部を当接した後、同当接部外周面に前記粘着剤付きテープを巻着し、その後前記巻着された粘着剤付きテープの外面から加熱手段により内部の粘結剤又は接着剤を溶融又は重合硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 毛髪用繊維束が、その一端部又は中途部に、予め粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなるものであることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 加熱手段が、超音波照射によるものであることを特徴とする請求項18〜20に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 頭皮表面の一部から複数本の自毛を取り分けて作られる自毛束に毛髪用繊維束を定着する自毛束・毛髪用繊維束結合方法において、予め一端部に粘結剤又は接着剤としての熱溶融樹脂又は熱可塑性樹脂が融着されてなる毛髪用繊維束の同一端部に前記自毛束の根元部を当接した後、同当接部の端部に粘着剤付きテープの前方部を1〜3回巻回して自毛束の根元部と毛髪用繊維束の一端部を固定させて仮止めし、次いで前記当接部近傍に超音波を照射して加熱し、前記樹脂を溶融し、その後同当接部を前記粘着剤付きテープの残余部で巻着し、放冷硬化させることを特徴とする自毛束・毛髪用繊維束結合方法。
- 請求項14〜22に記載の自毛束・毛髪用繊維束結合方法に用いるための毛髪用繊維束であって、一端部に粘結剤又は接着剤が塗着され、かつ粘着剤付きテープの一端が接着されてなる毛髪用繊維束。
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JP2010053489A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Artnature Co Ltd | かつら取付方法、及び、毛束取付方法 |
WO2011104980A1 (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-01 | 東レ株式会社 | プリフォームおよびその製造方法 |
JP2017196412A (ja) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | 株式会社ロッヂコープ | 髪止め具及び髪止めツール |
-
2007
- 2007-03-01 JP JP2007052071A patent/JP2007262646A/ja active Pending
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