JP2549565B2 - 増毛用毛髪接着方法 - Google Patents

増毛用毛髪接着方法

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JP2549565B2 JP1292087A JP29208789A JP2549565B2 JP 2549565 B2 JP2549565 B2 JP 2549565B2 JP 1292087 A JP1292087 A JP 1292087A JP 29208789 A JP29208789 A JP 29208789A JP 2549565 B2 JP2549565 B2 JP 2549565B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は増毛部材および増毛用毛髪接着方法に係り、
特に接着剤としてホットメルト接着剤を使用する増毛用
毛髪接着方法に関するものである。
〔従来の技術〕
頭部の脱毛には、全脱毛と部分脱毛があり、上記部分
脱毛箇所を隠蔽する場合、通常、いわゆる部分かつらを
着用している。
この部分かつらは、かつらベースの表面に毛髪を植設
し、その裏面に止着具を取り付け、この止着具で使用者
の頭部の残毛を挟着して上記部分脱毛箇所を隠蔽するも
のである。
上記部分かつらを着用せずに、部分脱毛箇所を隠蔽す
る方法として、頭皮に直接植毛する外科治療による増毛
法が知られている。
しかし、頭皮に直接植毛すると、頭皮が傷つき、却っ
て脱毛を誘発する原因となっていた。
前記方法とは別に、使用者の残毛を利用して、これら
の残毛に増毛用毛髪を様々な方法により取り付けて毛髪
の本数を増加させる方法も行われている。
第7図はこのような使用者の残毛を利用した従来の増
毛法の第1の例を示すものである。
図示されているように、この増毛法は、使用者の毛髪
に増毛用毛髪10を枝状に取り付けて増毛するものであ
り、その取り付けは、使用者の毛髪11の根元付近に増毛
用毛髪10の基部10aを接着剤12により接着して行われて
いる。
また、第8図は従来の増毛法の第2の例を示すもの
で、使用者の毛髪11の根元付近に増毛用毛髪10を結んで
取り付けたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の増毛法の第1の例にあっては、使用
者の毛髪11と増毛用毛髪10とを同一方向へ向けて、使用
者の毛髪11に増毛用毛髪10の基部10aを単に接着剤12で
接着しているに過ぎないため、接着面積が小さく、櫛や
ブラシを通したとき或いは洗髪等の際に増毛用毛髪10が
使用者の毛髪11から簡単に離脱するという問題があっ
た。
また、接着剤12が劣化して接着力が衰えると、同様の
現象が生じるという問題があった。
従来の増毛法の第2の例にあっては、増毛用毛髪10を
使用者の毛髪11に結んで取り付けるため、結び作業に時
間が掛かり、結んだときに増毛用毛髪10が使用者の毛髪
11に対して横方向に向くため当該増毛用毛髪10の向きが
不自然になり、且つ結び目13が目立っていた。
また、単に、使用者の毛髪11に増毛用毛髪10を結んで
取り付けているため、強固に取り付けようとすると使用
者の毛髪11を傷め、また結びがあまいとブラッシング
時、増毛用毛髪10が使用者の毛髪11から離脱するという
問題があった。
上述のような課題に鑑み、本発明の目的は、増毛用毛
髪の取り付け時の向きが自然で取付部が目立たず、増毛
用毛髪が使用者の毛髪から離脱し難く、しかも使用者の
毛髪を傷めることのない増毛用毛髪の接着方法を提供す
るにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の増毛用毛髪の接着
方法は、増毛部材を予め形成しておき、この増毛部材の
基部に付着されているホットメルト接着剤を加熱して再
軟化させ、これが固化する前に使用者の自毛またはかつ
らの植え込み毛髪の根元部近傍に、上記増毛部材の基部
をその基端部へ向けて螺線状に巻き付け、冷却固化して
接着するようにしたものである。
さらに、本発明の他の増毛用毛髪の接着方法は、人毛
又は人工毛でなる一本の増毛用毛髪の基部に、或いは基
端部を順次ずらした人毛,人工毛あるいは人毛と人工毛
との混合毛からなる複数の増毛用毛髪の基部に、加熱軟
化させたホットメルト接着剤を塗布しながら、使用者の
毛髪またはかつらの植え込み毛髪の根元部近傍に上記増
毛用毛髪の基部をその基端部へ向けて螺線状に巻き付
け、冷却固化して接着するようにしたものである。
〔作 用〕
本発明で使用する増毛部材は、一本あるいは複数の増
毛用毛髪の基部にホットメルト接着剤が付着されてい
る。
このホットメルト接着剤は、加熱し軟化させ、上記一
本あるいは複数の増毛用毛髪の基部に塗布した後、冷却
固化して付着させるものである。
このように一本あるいは複数の増毛用毛髪の基部にホ
ットメルト接着剤を付着させて形成した増毛部材を使用
して、前記増毛用毛髪の接着方法を実施するものであ
る。
特に、複数の増毛用毛髪の基端部を順次ずらして重ね
合わせ、これらの基部に、該基部を覆うようにホットメ
ルト接着剤を付着させた場合には、複数の増毛用毛髪の
基部が固化したホットメルト接着剤に覆われて束ねられ
て一体的になることになり、使用者の毛髪またはかつら
の植え込み毛髪への取付け作業が容易になる。
そして、この複数の増毛用毛髪の基部にホットメルト
接着剤を付着させた増毛部材を、本発明法により、使用
者の毛髪またはかつらの植え込み毛髪の基部に、螺線状
に巻き付ける。すると、複数の増毛用毛髪の基端部が順
次ずれて重ね合わされた状態で束ねられているので、巻
いた状態で当該増毛部材の下部に位置する増毛用毛髪の
基端部によって、その上方の増毛用毛髪の基端部が隠蔽
されることになり、ブラッシング時に増毛用毛髪の基端
部が櫛歯に引っ掛かるようなことがなく、たとえ上記増
毛部材の最下部に位置する増毛用毛髪の基端部が櫛歯等
に引っ掛かっても、一本だけであれば、その柔軟性によ
り撓んで、当該増毛部材は上記使用者の毛髪等から離脱
し難い。
上記増毛部材は、使用者自身の残毛に適用しても、或
いはかつらの植え込み毛髪に適用してもよく、また使用
し得る増毛用毛髪としては、人毛、人工毛あるいは人毛
と人工毛との混合毛の何れでもよい。
増毛用毛髪を使用者の残毛或いはかつらの植込み毛髪
に接着する場合、上述したような増毛部材を予め形成し
ておくことにより、その作業性が向上する。
上記増毛部材の基部に付着したホットメルト接着剤
は、加熱することにより再軟化させることができ、その
接着力は回復する。また、人毛が炭化する温度または人
工毛が溶解する温度より低温で軟化するホットメルト接
着剤を採用することにより、増毛用毛髪、使用者の自毛
及びかつらの植え込み毛髪を炭化、溶解あるいは傷つけ
ることはない。
そして、再軟化したホットメルト接着剤が固化する前
に、上記増毛用毛髪を使用者の毛髪またはかつらの植え
込み毛髪の基部に螺線状に巻き付けて冷却固化して接着
することにより、巻き付けと接着との相乗効果によって
増毛部材は使用者等の毛髪から離脱し難くなる。
上記増毛部材を使用者等の毛髪の基部へ螺線状に巻き
付けるには、当該増毛部材の基部をその基端部へ向けて
例えば手指でねじりながら行う。
すると、上述したように増毛部材の最下部に位置する
増毛用毛髪の基端部によってその上方の増毛用毛髪の基
端部が隠蔽されることになる。
このように、手指でねじりながら巻き付けを行うと、
押圧状態でホットメルト接着剤が接着固化されることに
なると共に、当該増毛部材の基端部が取り付ける使用者
の毛髪等に沿い、当該増毛部材は使用者の毛髪等から離
脱し難くなり、且つ毛髪の取り付け時の向きが自然にな
る。
そして、手指の押圧力により、ホットメルト接着剤の
固化表面に艶がなくなり、また団子状にならないので取
付部が目立たなくなる。
また、増毛用毛髪の接着方法の他の例は、上記増毛部
材を形成することなく、直に一本ずつ分離された増毛用
毛髪を使用して行うものである。
この方法によると、上記増毛部材を予め形成しておく
場合に比べて作業性は劣るが、特に増毛用毛髪の本数を
脱毛症状及び増毛速度等に応じて、逐次適切に増減調整
することができる。また、ホットメルト接着剤の量も巻
き付け作業に対して適切な量に増減調整することができ
る。
さらに、上記人毛と人工毛との混合毛の混合比も使用
者等に応じて、逐次適切に比率調整することができるこ
とになる。
〔実施例〕
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
この発明は、増毛用毛髪の接着方法に関するものであ
り、この増毛用毛髪接着方法については、増毛部材を使
用して行う方法と、使用しない方法とがある。
また、上記増毛用毛髪の接着方法は、頭部に部分脱毛
を生じた者の毛髪に適用する場合と、かつらの植え込み
毛髪に適用する場合とがある。
かつらの植え込み毛髪に適用する場合には、自然に毛
髪が増加したかの如く思わせるために、毛髪量の少ない
かつらに段階的に徐々に増毛していくと有利である。
先ず、本発明に用いる増毛部材について説明する。
第1図(A)に示す増毛部材1は、人毛あるいは人工
毛からなる増毛用毛髪2を一本用意し、この一本の増毛
用毛髪2の基部2aに、この基端部2bを覆うようにホット
メルト接着剤3を付着させて形成したものである。すな
わち、この一本の増毛用毛髪2の基端部2bを含む基部2a
領域の周囲がホットメルト接着剤3で覆われている。
また、第1図(B)に示す増毛部材1′は、人毛、人
工毛あるいは人毛と人工毛との混合毛からなる増毛用毛
髪2を複数本用意し、これら複数本の増毛用毛髪2の基
端部2bを順次ずらして重ね合わせる。あるいは、複数本
の増毛用毛髪2を重ね合わせた後、これらの基部2aを斜
めに切断して、これら複数本の増毛用毛髪2の基端部2b
を順次ずらした状態にする。そして、これらの基部2a
に、これらの基部2aを覆うようにホットメルト接着剤3
を付着させて形成したものである。すなわち、これら複
数本の増毛用毛髪2の基端部2bを含む基部2aの周囲が、
上記ホットメルト接着剤3で覆われている。
上記ホットメルト接着剤3は、加熱し軟化させた状態
で、上記一本あるいは複数本の増毛用毛髪2の基部2aに
塗布した後、冷却固化することにより付着させるもので
ある。
このホットメルト接着剤3としては、速乾性で無害で
あり、例えば100〜210℃程度の加熱温度で軟化し、加熱
時に1000〜7000cps程度の粘度を有するものを使用す
る。ここで、速乾性とは、加熱により軟化したホットメ
ルト接着剤3が冷却固化するまでの時間をいい、その速
度はいわゆる瞬間接着剤と例えば同等或いはこれより速
いものを使用する。また、このホットメルト接着剤3
は、加熱により軟化させるので、溶剤を使用せず、安全
性が高い。
さらに、前記の加熱温度は、少なくとも人毛が炭化す
る温度や、ナイロン,ポリエステル等の人工毛が溶解す
る温度(220〜260℃)よりも低い温度である。
そして、上記ホットメルト接着剤3を固化させるため
の冷却は、速乾性であるので基本的に自然冷却による。
速乾性を有しないホットメルト接着剤を使用する場合に
は、強制的に冷却しても構わない。
尚、速乾性,安全性を有する接着剤としては、シアノ
アクリレート系の瞬間接着剤があるが、毛髪同士を接着
するには接着力が弱く、上記粘度条件を満足しない。
このように一本あるいは複数の増毛用毛髪2の基部2a
にホットメルト接着剤3を付着させて形成した増毛部材
1,1′を使用して、本発明の増毛用毛髪の接着方法が実
施される。
先ず、一本の増毛用毛髪2の基部2aにホットメルト接
着剤3を付着させて形成した増毛部材1を用いた増毛用
毛髪の接着方法について説明する。
上述したように、一本の増毛用毛髪2の基部2aに、こ
の基部2aを覆うようにホットメルト接着剤3を加熱冷却
して付着させて増毛部材1を予め形成しておく。
次に、この増毛部材1の基部1aに付着したホットメル
ト接着剤3を加温コテ等の加熱器で加熱し、再軟化させ
る。
そして、軟化したホットメルト接着剤3が固化する前
に、第2図に示すように、使用者の毛髪あるいはかつら
の植え込み毛髪4の基部に、上記増毛部材1の基部1aを
その基端部1bへ向けて螺線状(矢印P)に巻き付け、冷
却固化して接着するものである。
この増毛部材1の上記使用者の毛髪等4への巻き付け
作業は、手指で増毛部材1と使用者の毛髪等4とを押圧
しながら右回り又は左回りにこれらを巻き込みながら行
う。上記ホットメルト接着剤3は、速乾性であるので巻
き込み作業を素早く行う必要があるが、その反面、素早
く指で触れ得る程度の温度になる。
このように速乾性を有しているので扱い易く、加熱す
ることにより何度でも軟化させることができるので修正
が簡単である。
次に、複数本の増毛用毛髪2の基部2aにホットメルト
接着剤3を付着させて形成した増毛部材1′を使用する
増毛用毛髪の接着方法について説明する。
上述したように、複数の増毛用毛髪2の基端部2bを順
次ずらして重ね合わせて形成した基部2aに、これらの基
部2aを覆うようにホットメルト接着剤3を加熱冷却して
付着させることにより増毛部材1′を予め形成してお
く。
次に、この増毛部材1′の基部1′aに付着したホッ
トメルト接着剤3を加温コテ等の加熱器で加熱し、再軟
化させる。
そして、軟化したホットメルト接着剤3が固化する前
に、第3図(A)(B)に示すように、使用者の毛髪或
いはかつらの植え込み毛髪4の基部、即ち根元近傍に、
上記増毛部材1′の基部1′aをその基端部1′bへ向
けて螺線状(矢印P)に巻き付け、冷却固化して接着す
るものである。
特に、複数の増毛用毛髪2の基端部2bを順次ずらして
重ね合わせ、これらの基部2aに、該基部2aを覆うように
ホットメルト接着剤3を付着させた増毛部材1′につい
ては、複数の増毛用毛髪2の基部2aが、固化したホット
メルト接着剤3に覆われて束ねられることにより一体的
になることから、使用者の毛髪またはかつらの植え込み
毛髪4への取付作業が容易になる。
そして、この複数の増毛用毛髪2の基部2aにホットメ
ルト接着剤3を付着させた増毛部材1′を、上記増毛用
毛髪接着方法により、使用者の毛髪またはかつらの植え
込み毛髪4の基部に、螺線状に巻き付ける。すると、複
数の増毛用毛髪2の基端部2bが順次ずれて重ね合わされ
た状態で束ねられているので、巻いた状態で当該増毛部
材1′の最下部に位置する増毛用毛髪2′の基端部2′
bによって、その上方に位置する増毛用毛髪2の基端部
2bが隠蔽されることになり、櫛やブラシを通したとき等
に増毛用毛髪2の基端部2bが櫛歯に引っ掛かることがな
い。たとえ、上記増毛部材1′の最下部に位置する増毛
用毛髪2′の基端部2′bが櫛歯等に引っ掛かっても一
本だけであれば、その柔軟性により撓って、当該増毛部
材1′は上記使用者の毛髪等4から離脱し難い。
すなわち、ブラッシングの際、最も離脱し易い部分
は、巻き付けた増毛用毛髪2の基端部2bである。
そこで、複数本の増毛用毛髪2を巻き付ける場合に
は、各増毛用毛髪2の基端部2bの位置をずらすことによ
り、巻き付け状態で最下部に位置する増毛用毛髪2′の
基端部2′bのみが巻き付け部分の外側に位置し、その
他の増毛用毛髪2は巻き付け部分内に隠蔽されるように
することができる。
尚、複数本の増毛用毛髪2の基端部2bを第4図(A)
に示すように一線上に揃えると、第4図(B)に示すよ
うに増毛部材の基端部2bが太くなるので、使用者等の毛
髪4から増毛用毛髪2の基端部2bがはみ出て櫛やブラシ
に引っ掛かり易くなるため、本発明には適当でない。
このように、巻き付ける増毛用毛髪2の基端部2bを順
次ずらすことは、増毛部材1′が基端部1′に向けて徐
々に細くなるので、迷彩性及び接着力維持の点から優れ
ている。
上述したように、増毛部材1,1′を使用者の毛髪等4
の基部へ螺線状に巻き付ける場合は、当該増毛部材1,
1′の基部1a,1′aをその基端部1b,1′bへ向けて例え
ば指で押圧してねじりながら行う。
すると、押圧状態でホットメルト接着剤3が固化接着
されることになると共に、当該増毛部材1,1′の基端部1
b,1′bが取り付ける使用者の毛髪等4に沿い、当該増
毛部材1,1′は上記使用者の毛髪等4から離脱し難くな
ると共に、毛髪の取り付け時の向きが自然になる。
そして、手指の押圧力により固化したホットメルト接
着剤3の表面に艶がなくなると共に、団子状にならない
ので取付部が目立たなくなる。
尚、上記固化したホットメルト接着剤3は、使用者の
毛髪等4に巻き付けた取付部全体を覆うことになる。そ
して、このホットメルト接着剤3は、透明又は透明に近
い色彩のもの或いは毛髪と同色のものを使用すると、取
付部の巻き込みが外観上見えにくい。
次に、上述した増毛部材1,1′を使用しない本発明の
別の増毛用毛髪の接着方法を説明する。
第5図(A)に示すように、この増毛用毛髪の接着方
法は、人毛又は人工毛でなる一本の増毛用毛髪2の基部
2aに、例えば加熱コテ等の加熱器5により加熱軟化させ
たホットメルト接着剤を塗布しながら、使用者の毛髪ま
たはかつらの植え込み毛髪4の基部に、上記増毛用毛髪
2の基部2aをその基端部2bへ向けて螺線状(矢印P)に
巻き付け、冷却固化して接着するものである。
次に、この増毛用毛髪接着方法を、複数本の増毛用毛
髪を使用して行う場合を説明する。
この方法によれば、第5図(B)に示すように基端部
2bを順次ずらした人毛、人工毛あるいは人毛と人工毛と
の混合毛からなる複数の増毛用毛髪2の基部2aに例えば
加熱コテ等の加熱器5により加熱軟化させたホットメル
ト接着剤3を塗布しながら、使用者の毛髪またはかつら
の植え込み毛髪4の基部に上記増毛用毛髪2の基部2aを
その基端部2bへ向けて螺線状(矢印P)に巻き付け、冷
却固化して接着するものである。
このように、増毛部材1,1′を使用しない増毛用毛髪
接着方法は増毛用毛髪2を使用者の毛髪またはかつらの
植え込み毛髪4の基部に巻き付ける動作とホットメルト
接着剤3を塗布する動作とを同時に行うものである。
上述のように、手指でねじりながら巻き付けを行う
と、押圧状態でホットメルト接着剤3が固化接着される
ことになると共に、当該増毛用毛髪2の基端部2bが取り
付ける使用者の毛髪等4に沿い、当該増毛用毛髪2は上
記使用者の毛髪等4から離脱し難くなり、しかも増毛用
毛髪2の取り付け時の向きが上向いて自然になる。
そして、手指の押圧力により固化したホットメルト接
着剤3の表面が多少粗面化して艶がなくなり、且つ団子
状にならないので取付部が目立たなくなる。また、増毛
用毛髪2の基部2aが無色透明になるよう処理されている
と、巻き付けたときにもこの巻付け部が殆ど目立たなく
なり、一層有利である。
この方法によると、上述したように増毛部材を予め形
成しておく場合に比べて作業性は劣るが、特に増毛用毛
髪2の本数を脱毛状態や増毛速度等に応じて、逐次適切
に増減調整することができ、上記ホットメルト接着剤3
の接着量も巻き付け作業に対して適切な量に増減調整し
得る。
上記使用者の毛髪やかつら植え込み毛髪4の量が少な
くて複数本を巻き付けると露見してしまう部分には、使
用者等の一本の毛髪4に対して増毛用毛髪2一本を巻き
付ける。上記増毛部材1についても同様である。
そして、第6図(A)は上記複数本の増毛用毛髪2の
最下方に位置する増毛用毛髪2′の基端部2′bを長く
して順次ずらして重ね合わせたものである。
この状態で本発明による増毛用毛髪の接着を行うと、
使用者の毛髪等4に複数本の増毛用毛髪2を巻き付けた
ときに、第6図(B)に示した巻き付け部の最下部に位
置した一本の増毛用毛髪2′の基端部2′bが、上記使
用者の毛髪等4に沿って上方へ跳ね上がった状態にな
り、櫛やブラシの衝撃を受けても上記巻き付け部から飛
び出しているのが一本であるので、その柔軟性により櫛
やブラシの動きに伴って上方に撓んで、増毛用毛髪2は
全体として上記使用者の毛髪等4から離脱することはな
い。
なお、前述した各実施例では、増毛用毛髪2の基端部
2bを含む基部2a全体にホットメルト接着剤3を付着させ
ているが、基端部2bを除いたこれより上方の基部2aの領
域に付着するようにしてもよい。
このようにすれば、上記増毛用毛髪2の基端部2bが互
いに結合されていないため、使用者の毛髪等4への取付
けの際に、該増毛用毛髪2のそれぞれの基端部2bが該毛
髪等4に1本毎に良く絡むことになるので、絡ませた状
態で前記接着剤を付着させることができ、一層緊密な巻
付けができるので好ましい。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の増毛用毛髪接着方法によ
れば、増毛用毛髪の取り付け時の向きが自然で、取付部
が目立たず、増毛用毛髪が使用者の毛髪から離脱し難
く、且つ使用者の毛髪を傷めることがないという優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する増毛部材を示し、(A)は一
本の増毛用毛髪で増毛部材を形成した例の斜視図、
(B)は複数の増毛用毛髪で増毛部材を形成した例の斜
視図である。 第2図は本発明の増毛用毛髪接着方法において、一本の
増毛用毛髪で形成した増毛部材を用いて増毛する例の斜
視図である。 第3図は複数の増毛用毛髪で形成した増毛部材を使用し
た増毛用毛髪接着方法の例を示し、(A)はその斜視
図、(B)は巻き付け部の要部拡大斜視図。 第4図は複数の増毛用毛髪の基端部を揃えて上記増毛部
材を形成する場合を示し、(A)は複数の増毛用毛髪の
基端部を揃えた状態の,また(B)はその巻き付け状態
の斜視図である。 第5図は本発明の増毛用毛髪接着における他の方法を示
し、(A)は一本の増毛用毛髪で行う例を,(B)は複
数の増毛用毛髪で行う例を示す斜視図である。 第6図は複数の増毛用毛髪のうち最下部に位置する増毛
用毛髪を長くして本発明の増毛用毛髪接着方法を行う場
合を示し、(A)は複数の増毛用毛髪を重ね合わせた状
態の,(B)はその巻き付け状態の斜視図である。 第7図は従来の増毛法の第1の例を示す斜視図、第8図
は従来の増毛法の第2の例を示す斜視図である。 1,1′……増毛部材;2……増毛用毛髪;3……ホットメル
ト接着剤;4……他の毛髪;5……加熱器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−97409(JP,A) 特開 昭64−20308(JP,A) 特開 昭52−52947(JP,A) 実開 昭61−50723(JP,U) 実開 昭60−135108(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一本の増毛用毛髪の基部にホットメルト接
    着剤を付着させて増毛部材を予め形成しておき、該増毛
    部材の基部に付着したホットメルト接着剤を加熱し軟化
    させ、これが固化する前に、他の毛髪の基部に、上記増
    毛部材の基部をその基端部へ向けて螺線状に巻き付け、
    冷却固化して接着するようにしたことを特徴とする、増
    毛用毛髪接着方法。
  2. 【請求項2】複数の増毛用毛髪の基端部を順次ずらして
    重ね合わせて形成した基部にホットメルト接着剤を付着
    させて増毛部材を予め形成しておき、該増毛部材の基部
    に付着したホットメルト接着剤を軟化させ、これが固化
    する前に、他の毛髪の基部に、上記増毛部材の基部をそ
    の基端部へ向けて螺線状に巻き付け、冷却固化して接着
    するようにしたことを特徴とする、増毛用毛髪接着方
    法。
  3. 【請求項3】一本の増毛用毛髪の基部に加熱軟化させた
    ホットメルト接着剤を塗布しながら、他の毛髪の基部に
    上記増毛用毛髪の基部をその基端部へ向けて螺線状に巻
    き付け、冷却固化して接着するようにしたことを特徴と
    する、増毛用毛髪接着方法。
  4. 【請求項4】基端部を順次ずらした複数の増毛用毛髪の
    基部に加熱軟化させたホットメルト接着剤を塗布しなが
    ら、他の毛髪の基部に上記増毛用毛髪の基部をその基端
    部へ向けて螺線状に巻き付け、冷却固化して接着するよ
    うにしたことを特徴とする、増毛用毛髪接着方法。
  5. 【請求項5】前記他の毛髪が、使用者の毛髪であること
    を特徴とする、請求項1乃至4の何れかに記載の増毛用
    毛髪接着方法。
  6. 【請求項6】前記他の毛髪が、かつらの植え込み毛髪で
    あることを特徴とする、請求項1乃至4の何れかに記載
    の増毛用毛髪接着方法。
  7. 【請求項7】前記増毛用毛髪が人毛、人工毛あるいは人
    毛と人工毛との混合毛からなることを特徴とする、請求
    項2乃至4の何れかに記載の増毛用毛髪接着方法。
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