JPS582071B2 - シヨクモウタイ - Google Patents

シヨクモウタイ

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Publication number
JPS582071B2
JPS582071B2 JP12849775A JP12849775A JPS582071B2 JP S582071 B2 JPS582071 B2 JP S582071B2 JP 12849775 A JP12849775 A JP 12849775A JP 12849775 A JP12849775 A JP 12849775A JP S582071 B2 JPS582071 B2 JP S582071B2
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JP
Japan
Prior art keywords
flocked
flocking
film
melt adhesive
hot
Prior art date
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Expired
Application number
JP12849775A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5252947A (en
Inventor
岩間昭男
宗伊佐雄
植村剛正
中沢準
和田伸太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12849775A priority Critical patent/JPS582071B2/ja
Publication of JPS5252947A publication Critical patent/JPS5252947A/ja
Publication of JPS582071B2 publication Critical patent/JPS582071B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はミリ単位に切断された繊維などの植毛用パイ
ルを静電植毛して得られる植毛体に関する。
織物、紙、プラスチックフイルム、不織布などにナイロ
ンパイルなどを植毛して得られる植毛体は、その植毛面
が有する保温機能或いは柔かさ、暖かさ、肌ざわりなど
の風合いの良さから保温用、防音用、装飾用などの基材
として広く使用されている。
一般にこの種植毛体は被植毛面にまず接着剤を塗布し、
次に静電電場で所望のパイルを植毛し、しかる後上記の
接着剤を乾燥、固化してつくられており、接着剤として
は火災の危険性などを伴なう有機溶剤溶液型をさけ通常
水エマルジョン型が使われている。
しかしこの水エマルジョン型の接着剤は次のような欠点
をもつ。
すなわち塗布されたエマルジョン表面が植毛工程前に乾
燥固化するいわゆる“かわばり”現象が生じ、“かわば
り”の生じた面はパイルの植込みが不可能となるため実
際の製造工程においてしばしば不良品ができる。
これをさけるためには植毛工程を接着剤塗布工程後にた
だちに行なう必要があるが、このように迅速を要する連
続作業は設備的にもまた労力面からみても不利である。
また最終の乾燥工程において比較的長時間の加熱乾燥を
必要とすることも水エマルジョン型接着剤の欠点であり
、単時間当りの生産速度を低下させる大きな原因となっ
ている。
この発明は以上の欠点をもたないつまり簡便に製造でき
てしかも摩耗堅牢性に優れる植毛体を提供せんとするも
ので、単独で形成されたホットメルト型接着剤フイルム
の一面に植毛用パイルを加熱下で静電植毛して得られる
植毛体に係るものである。
この発明において使用されるホットメルト型接着剤は熱
可塑性樹脂をベースポリマーとしてワックス類、可塑剤
、粘着付与剤、安定剤、充填剤などを組合せてなる固体
状の接着剤で、上記のベースポリマーとしてはポリエチ
レンおよびそのコポリマー、ポリアミド、ポリブチラー
ル、ポリ酢酸ビニルおよびそのコポリマー、セルロース
誘導体、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポ
リビニルエーテル、ポリウレタン、ポリカーボネート、
ポリプロピレンなどの従来公知のポリマーが広く包含さ
れる。
この発明において使用される植毛用パイルはナイロン、
レーヨン、綿などの合成もしくは天然の各種繊維を細片
状に切断したもので、パイル長さは通常約0.2〜3m
mの範囲が有効であり、あまり長すぎると得られる植毛
体の摩毛堅牢性が低下しやすく、逆に短かすぎると風合
いに乏しくなりいずれの場合も好ましくない。
この発明においてはまずホットメルト型接着剤を溶融し
ながらフイルム状に成型する。
成型フイルムの厚さはあまり厚くする必要はないが0.
02mmより薄くなると植毛体の摩耗堅牢性が悪くなる
から通常0.02〜0.1mmの範囲に定めるのがよい
この発明の植毛体は上記のホットメルト型接着剤フイル
ムの一面に所望の植毛用パイルを静電植毛することによ
り得られる。
静電植毛は高圧印加された静電電場を利用して通常実施
されている方法で行なえばよく、この植毛に際しホット
メルト型接着剤フイルムを加熱し上記接着剤フイルムが
溶融された状態で植毛用パイルを植込むようにする。
植毛が終れば溶融されたホットメルト型接着剤フイルム
は自然固化するから乾燥工程は必要でない。
このようにして得られる植毛体は、その摩耗堅牢度が学
振型染色摩耗堅牢度試験機による摩耗強度試験(1.5
R法、30往復/分、荷重500g)で7,000回(
乾式)以上という優れた摩耗堅牢性を有しており、また
植毛面は使用パイルに応じた保温機能或いは柔かさ、暖
かさ、肌ざわりなどの風合いの良さを示している。
以上述べた通りこの発明の植毛体はホットメルト型接着
剤フイルムに直接静電植毛して得られるものであるから
、高電圧下の植毛工程においても火災などの危険性はな
く、しかも水エマルジョン型の接着剤を使用する従来方
法に不可避とされていた“かわばり”1による不良品の
発生をなくすことができ、その結果植毛工程を接着剤の
塗布工程後にすみやかに実施する必要性もなくなり、ま
た乾燥工程も不要となるなど全体の製造作業が簡便であ
るとともに単時間当りの生産速度が大巾に増大されるも
のである。
まだこの発明におけるホツトメルト型接着剤フイルムは
、不織布、紙などの基体を用いないで単独でフイルム成
型されたものであるため、その一面に植毛用パイルを静
電植毛する一方、他面側を壁面、容器などの被着体への
接着面としてその感熱接着性を利用して上記被着体に接
着施工できる、つまり植毛体の使用に当たって被着体な
いし植毛体(の裏面)に感圧性接着剤を塗布するなどの
作業を要することなく簡易迅速に施工できるという利点
を有している。
このような特徴を有するこの発明の植毛体は装飾用、保
温用、防音用基材として広範囲にしかも有利に使用でき
る。
たとえば贈り物の包装箱体などのあらゆる箱体の装飾シ
ール、自動車のボデイに接着する装飾シート、保温容器
の容器壁に接着する保温および装飾用基材、部屋の壁や
家具の表面に接着する装飾用、保温用、防音用基材、手
芸用色紙など種種の用途に用いられる。
次にこの発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
以下において部とあるのは重量部を示す。実施例 1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株式
会社製、商品名:エバフレックス420)100部、粘
着付与剤(ロジン系樹脂、荒川林産株式会社製、商品名
:ペンセルA)40部および可塑剤(ジブチルフタレー
ト)5部とからなるホットメルト型接着剤より肉厚0.
1mmのホットメルト型接着剤フイルムを形成する。
このフイルムの片面に直流高圧発生器(小島電気製作所
製)を用いて150℃加熱下で1.5デニール、0.5
mmのナイロンパイルを静電植毛する。
静電条件は電圧30KV、極間10cmである。
このようにして得られた植毛フイルムの摩耗堅牢性を調
べたところ、学振型染色摩耗堅牢度試験機による摩耗強
度試験(1.5R法、30往復/分、荷重500g、以
下の実施例において同じ)で乾式8,300回、湿式9
50回という高い堅牢度を示した。
また植毛面の柔かさ、暖かさ、肌ざわりなどの風合も良
好であった。
実施例 2 実施例1におけるホットメルト型接着剤の構成成分であ
る粘着付与剤として水添ロジン系樹脂(荒川林産株式会
社製、商品名:エステルガムH)40部を用いた以外は
実施例1と全く同様にして植毛フイルムを得た。
このフイルムの摩耗堅牢度は乾式で8,500回、湿式
で900回であった。
実施例 3 実施例1におけるホットメルト型接着剤の構成成分であ
る粘着付与剤としてテレペン系樹脂〔ピツコ(Picc
o)社製、商品名:ピツコライトS−115〕40部を
用いた以外は実施例1と全く同様にして植毛フイルムを
得た。
このフイルムの摩耗堅牢度は乾式で9,000回、湿式
で930回であった。
実施例 4 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株式
会社製、商品名:エバフレックスP−1907)100
部、粘着付与剤(テレペン系樹脂、実施例3に記載のも
の)50部および可塑剤(ジブチルフタレート)5部と
からなるホットメルト型接着剤より肉厚0.1mmのホ
ットメルト型接着剤フイルムを形成する。
このフイルムの片面に実施例1と同様にして1.5デニ
ール、1mmの綿パイルを静電植毛する。
得られた植毛フイルムの摩耗堅牢度は乾式で7,500
回、湿式で750回であった。
実施例 5 実施例4におけるホットメルト型接着剤の構成成分であ
る粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川林産株式会社製
、商品名:エステルガムA)50部を用いた以外は実施
例4と全く同様にして植毛フイルムを得た。
このフイルムの摩耗堅牢度は乾式で8,200回、湿式
で800回であった。
以上の実施例1〜5で得られた各植毛体は、その植毛用
パイルの反対面側を壁面や容器などの被着体にあてがっ
て加熱圧着することにより、上記被着体に容易に取り付
け施工でき、使用時の施工作業性に非常にすぐれるもの
であった。
比較例 50重量%固形分の酢酸ビニルエマルジョンを不織布の
片面に乾燥後の接着剤層の厚みが0.05mmとなるよ
うに塗布し、これに直流高圧発生器(小島電気製作所製
)を用いて1.5デニール,0.5mmのナイロンパイ
ルを静電植毛したのち、130℃で2分間乾燥させるこ
とにより、摩耗堅牢性良好な植毛フイルムを得た。
しかし、上記植毛フイルムを長時間連続的に得ようとす
ると、塗布された酢酸ビニルエマルジョンの表面に一部
“かわばり”が発生して植毛状態が不良となったり、極
端な場合植毛そのものが不可能となることがあった。
また、このようにして得た植毛フイルムを被着体に取り
付け施工するに当たってはその裏面ないし被着体にさら
に感圧性接着剤を塗布しなければならないため、施工作
業性に劣っていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ホットメルト型接着剤フイルムの一面に植毛用パイ
    ルを加熱下で静電植毛して得られる植毛体。
JP12849775A 1975-10-25 1975-10-25 シヨクモウタイ Expired JPS582071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12849775A JPS582071B2 (ja) 1975-10-25 1975-10-25 シヨクモウタイ

Applications Claiming Priority (1)

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JP12849775A JPS582071B2 (ja) 1975-10-25 1975-10-25 シヨクモウタイ

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Publication Number Publication Date
JPS5252947A JPS5252947A (en) 1977-04-28
JPS582071B2 true JPS582071B2 (ja) 1983-01-13

Family

ID=14986194

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JP12849775A Expired JPS582071B2 (ja) 1975-10-25 1975-10-25 シヨクモウタイ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6334645U (ja) * 1986-08-22 1988-03-05
JPH0529958Y2 (ja) * 1987-04-07 1993-07-30

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JPS6334645U (ja) * 1986-08-22 1988-03-05
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