JP6593108B2 - 光触媒塗装体 - Google Patents

光触媒塗装体 Download PDF

Info

Publication number
JP6593108B2
JP6593108B2 JP2015215271A JP2015215271A JP6593108B2 JP 6593108 B2 JP6593108 B2 JP 6593108B2 JP 2015215271 A JP2015215271 A JP 2015215271A JP 2015215271 A JP2015215271 A JP 2015215271A JP 6593108 B2 JP6593108 B2 JP 6593108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
photocatalyst
coating
surface layer
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015215271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017080727A (ja
Inventor
曜 島井
寛之 藤井
翔太朗 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2015215271A priority Critical patent/JP6593108B2/ja
Publication of JP2017080727A publication Critical patent/JP2017080727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6593108B2 publication Critical patent/JP6593108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、窒素酸化物(NO)除去性能に優れた光触媒塗装体に関する。
光触媒の一種である二酸化チタン(TiO2)は、光のエネルギーにより励起電子と正孔を生成する。生成された励起電子と正孔は、光触媒表面において、酸素と水分の存在下で、O 、O、・OH(・は不対電子を示しラジカル種であることを意味する)等の活性酸素種を生成する。この活性酸素種が有するラジカルな性質を利用して、大気中の窒素酸化物(NO)を酸化反応に供し、無害な反応物に変化させるNO除去(大気浄化)技術が知られている。
窒素酸化物が活性酸素種による酸化反応を受ける過程では、例えば一酸化窒素(NO)が酸化を受け、二酸化窒素(NO)が中間生成物として生成される。この二酸化窒素が更に酸化を受け、硝酸イオン(NO )が最終生成物として生成される。光触媒塗装体を用いた窒素酸化物の除去技術として、NOガスを光触媒塗装体内に存在する光触媒粒子と接触させ、NOガスをNO まで酸化させ、これを水洗する方法が知られている。このため、窒素酸化物の除去性能を高めるには、活性酸素種とNOあるいはNOとを共存させることが必要である。ところが、NOは化学的に比較的安定した化合物(ガス)であるので、生成された二酸化窒素は反応の系外に脱離するおそれがある。そのため、活性酸素種による酸化反応の効率が低下し、結果的にNO除去性能が低下するおそれがある。中間生成物であるNOの離脱を防止するために、光触媒粒子とともにNO吸着粒子を添加した光触媒層が提案されている。
WO98/15600号公報(特許文献1)には、光触媒と、耐アルカリ性付与剤としてのジルコニウム化合物および/または錫化合物と、光触媒固着剤としての金属の酸化物または水酸化物を含む光触媒層を有する光触媒担持構造体が開示されている。ジルコニウム化合物および/または錫化合物は、ジルコニウムおよび/または錫の酸化物、水酸化物などであることが記載されている。ジルコニウム化合物および/または錫化合物の含有量が、光触媒層全体に対して金属酸化物に換算して2〜10重量%であることが記載されている。
WO99/29424号公報(特許文献2)には、大気中の窒素酸化物を削減する技術が開示されている。すなわち、光照射により二酸化チタンから生成される活性酸素種を用いて一酸化窒素を酸化し、二酸化窒素(中間生成物)を得る。この二酸化窒素を、Al、ZnO、SnOおよびSnOから選ばれる少なくとも1種の金属化合物と化学的に結合させることにより保持し、活性酸素種を用いて酸化し、硝酸(最終生成物)を得る。上記金属酸化物により二酸化窒素を保持し、反応系外に離脱するのを抑制することにより、酸化反応の効率低下、ひいてはNO削減効率の低下が抑制される。
WO95/15816号公報(特許文献3)には、光触媒粒子としてのTiOと、光触媒粒子の間隙に充填される粒子としてのSnOとを含む光触媒層を有する多機能材が記載されている。この多機能材は、防臭性、耐摩耗性または抗菌性を有することが記載されている。
特開2003−063852号公報(特許文献4)には、その表面および/または内部にランタンの酸化物または水酸化物を存在させた二酸化チタン粒子を光触媒材料として含む窒素酸化物ガス除去用光触媒担持組成物が記載されている。これらの酸化チタン粒子は、組成物中に分散している。
しかしながら、NOからNOへの酸化反応の効率が高く、かつ、生成されたNOの反応系外への脱離を抑制しながら、NOからNO への酸化反応の効率の高い、優れたNO除去技術が依然求められている。
WO98/15600号公報 WO99/29424号公報 WO95/15816号公報 特開2003−063852号公報
本発明者らは、今般、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含んでなる表面層を備えてなる光触媒塗装体が優れたNO除去性能を有するとの知見を得た。本発明は斯かる知見に基づくものである。
従って、本発明は、NO除去性能に優れた光触媒塗装体を提供することを目的とする。
すなわち、本発明による光触媒塗装体は、
基材と、当該基材の表面に設けられてなる表面層とを少なくとも備えてなる光触媒塗装体であって、
前記表面層は、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含んでなることを特徴とする。
本発明による光触媒塗装体は、NOを高い反応効率でNOに酸化することができ、かつ、生成されたNOの反応系外への脱離を抑制しつつ、NOを高い反応効率でNO に酸化することができ、全体として優れたNOx除去性能を有する。
光触媒塗装体
本発明による光触媒塗装体は、基材と、表面層とを備えてなる。表面層は、基材の表面に設けられてなる。
表面層
表面層は、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含んでなる。光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子は、例えば、表面層内に分散して配置されてなる。例えば、これらの粒子は、表面層内に略均一に配置されてなる。
窒素酸化物(NO )除去メカニズム
本発明による光触媒塗装体が備えてなる表面層に含まれる光触媒粒子が有する光触媒活性を利用したNO酸化機序について説明する。まず、NOガスが光触媒粒子と接触すると、光励起により光触媒粒子表面に生成された活性酸素種により、NOがNOに酸化される。ここで、NOがNOに酸化される反応を第1反応という。第1反応は、式:NO→NOで示される。次いで、第1反応で生成されたNOが酸化されNO が生成される。ここで、NOがNO に酸化される反応を第2反応という。第2反応は、式:NO→NO で示される。つまり、NOは2段階の反応を経て無害なNO に酸化される。なお、第2反応で生成されたNO は例えば水洗により回収することができる。
ところが、第1反応で生成されるNOは、第2反応に付される前に、表面層60から脱離して系外に放出されやすい性質を有する。すなわち、NOが無害なNO にまで酸化される前の段階で、外気に放出されてしまう。そのため、外気中に含まれる窒素酸化物を十分に除去することができていない。
そこで、従来より、第1反応で生成されたNOを層内に留めるために、NO吸着粒子を用いることが検討されてきた。本発明者らの行った実験によれば、NO吸着粒子を用いることで、NOの脱離はやや抑制されるものの、光触媒塗装体において、表面層に光触媒粒子とNO吸着粒子とを配置するだけでは、その効果は十分ではないことが確認された。また、NO吸着粒子の量を増やしても、NOの脱離を十分に抑制することはできないことが確認された。
NOx除去性能を高めるためには、NOの酸化反応の効率をより高めつつ、NOガスの系外への脱離を抑制することが求められる。
ここで、本発明において、NO除去性能を表す指標として、窒素酸化物の除去量(ΔNO)を定義する。窒素酸化物の除去量は、式:ΔNO(μmol)=ΔNO(μmol)−ΔNO(μmol)により求められる。ΔNOとは、第1反応:NO→NOによる酸化反応で除去されたNOガスの量である。また、第1反応の式:NO→NOにより、NOガス除去量から、生成した中間生成物であるNOガスの量が求められる。ΔNOとは、第1反応により生成されたNOガスが表面層の内から外へ脱離(脱着)した量である。ΔNOにより、第1反応により除去されたNOガスの量、および第1反応により生成されたNOガスのうち第2反応に付されずに、すなわち最終生成物であるNO へ酸化されずに反応系から脱離したNOガスの量、すなわち反応全体にわたるNO除去性能を評価することが可能となる。ΔNOが大きいほど、NO除去性能が高いことを表している。また、本発明において、第1反応により除去されたNOガスの量に対する表面層(反応系)からのNOガスの脱離量の割合(%)をΔNO/ΔNOで表す。ΔNO/ΔNOが小さいほど、NOガスの系外への脱離量が小さいことを表している。
本発明にあっては、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子が光触媒粒子と共存することにより、特異的な電荷分離効果が発揮され、第1反応(NO→NO)が促進される。なお、特異的な電荷分離効果の原理は不明であるが、光触媒反応で一般に定義される電荷分離効果とは相違し、第1反応(NO→NO)の促進に寄与する電荷分離効果であると考えられる。この効果は、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含有する場合のみ発現する。本明細書において、異なる複数の粒子、例えば第1の粒子と、第1の粒子とは異なる第2の粒子と、が「共存」する、とは、第1の粒子と第2の粒子とが近接して配置される態様を指す。具体的には、第1の粒子及び第2の粒子が接して配置される態様が挙げられる。
本発明者らの行った実験によれば、光触媒粒子と4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含む場合と、光触媒粒子と4価の正方晶以外の価数、結晶相を含む酸化スズ粒子とを含む場合と、の対比において、有機物の分解性能の指標であるメチレンブルー分解試験では両者に差異が認められなかった。一方、前者の場合においてのみ、NO除去反応における第一反応の促進効果が認められた。すなわち、いずれの酸化スズ粒子を含有する場合でも、光触媒反応で一般に定義される電荷分離効果を示すことが確認された。一方、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含有することによってのみ、特異的な電荷分離効果が発現されることが確認された。
第1反応が促進され、NOガスの生成量が増えると、第2反応に付される前にNOガスが系外に脱離してしまう傾向が高くなる場合がある。本発明による光触媒塗装体は、光触媒粒子および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子に加えて、ランタン化合物粒子をさらに含んでいる。そのため、生成されたNOガスの層内での滞留時間を長くすることができる。よって、NOガスをより確実に第2反応に付すことができ、トータルでのNO除去量を増加させることができる。つまり、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子の存在により、第1反応によるNOガスの酸化量を増加させることができる。また、ランタン化合物粒子の存在により、第1反応により生成されたNOガスの表面層からの脱離量を低減させることができる。これにより、第1反応により生成されたNOガスの量に対する表面層からのNOガスの脱離量の割合(%)が低減され、本発明による光触媒塗装体は、全体として優れたNO除去性能を有する。
本発明による光触媒塗装体は、上述したように、第1反応により多くのNOガスを酸化することができ、すなわち多くのNOを除去することができる。そのため、第2反応の性能の向上を実現するためには、第1反応により生成したNOを高い効率で吸着することが必要とされる。本発明による光触媒塗装体は、ΔNO/ΔNOを低減させることができる。つまり、第1反応により生成されたNOが表面層(反応系)外に放出されるのを抑制し、効率良く保持することができる。
本発明の好ましい態様によれば、表面層に含まれる複数の光触媒粒子の少なくとも一部は、ランタン化合物粒子と接して配置されてなる。光触媒粒子とランタン化合物粒子とを接して配置することにより、光触媒粒子からのNOガスの脱着をより効果的に抑制するとともに、ランタン化合物粒子に吸着されたNOガスを第2反応に付し、光触媒粒子の光触媒活性により引き続き酸化反応に付すことができる。その結果、NOを無害なNO にまでより確実に酸化することができる。また、ランタン化合物粒子に一旦吸着したNOが脱着して表面層外に放出されることをより効果的に抑制することができる。
本発明の好ましい態様によれば、光触媒塗装体は、表面層において、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含む領域以外に、後述する二酸化窒素吸着粒子を含む領域をさらに有する。これにより、第1反応により生成されたNOガスの表面層からの脱離量をさらに低減させることができる。また、第1反応により生成されたNOガスの量に対する表面層からのNOガスの脱離量の割合(%)をさらに低減させることができる。その結果、本発明による光触媒塗装体は、全体として優れたNO除去性能(ΔNO)を有する。
本発明の好ましい態様によれば、表面層は、例えば第1被膜と第2被膜とを含んでなる。第2被膜は、基材と第1被膜との間に設けられてなる。この態様において、第1被膜または第2被膜のいずれか一方が、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、及び4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含む。第1被膜または第2被膜のいずれか他方が、後述する二酸化窒素吸着粒子を含む。二酸化窒素吸着粒子を含む被膜と、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、及び4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含む被膜と、を別々に設けることにより、表面層において、いずれか他方の被膜に含まれる二酸化窒素吸着粒子の表面積を大きくすることができる。そのため、より多くの二酸化窒素を吸着することができる。その結果、光触媒塗装体のNO除去性能をより高めることができる。
本発明の好ましい態様によれば、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とは、第1被膜に含まれ、二酸化窒素吸着粒子は、第2被膜に含まれる。表面層の上側に位置する第1被膜に光触媒粒子を配置することにより、光触媒粒子が光を効率的に獲得することができる。これにより、光触媒塗装体の光触媒活性を高めることができる。
本発明の好ましい態様によれば、表面層(第1被膜、第2被膜)は、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子、二酸化窒素吸着粒子などの粒子成分から主として形成されてなることが好ましい。とりわけ表面層の外気と接する側(第1被膜)が主として粒子成分から形成されてなることが好ましい。これにより、表面層に外気が通過する空隙を設けることが可能となるため、表面層に含まれる光触媒粒子やランタン化合物粒子が、外気と接触し易くなる。このため、光触媒粒子を、外気に含まれるNOと効率的に接触させることができ、結果的に、第1反応および/または第2反応の性能を向上させることができる。
光触媒粒子
本発明による光触媒塗装体の表面層に含まれる光触媒粒子は、抗菌機能、脱臭機能、有害ガス除去機能、親水性機能などの光触媒機能を発揮するのに十分なバンド・ギャップを有する半導体粒子である。
本発明において、光触媒粒子の好ましい例としては、例えば、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタンなどの酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、チタン酸ストロンチウム、酸化タングステンなど金属酸化物の粒子が挙げられる。光触媒粒子は、より好ましくは酸化チタン粒子であり、さらにより好ましくはアナターゼ型酸化チタン粒子である。
本発明において、光触媒粒子は、10nm以上100nm以下の平均粒子径を有することが好ましく、より好ましくは10nm以上60nm以下である。平均粒子径がこの範囲にあることで、光触媒活性が高くなる。さらに、表面層内に光触媒粒子間の空隙を形成する場合に、光触媒活性を高めるために好適な空隙径に制御し易くなるとの利点が得られる。ここで、平均粒子径とは、走査型電子顕微鏡により20万倍の視野に入る任意の100個の粒子の長さを測定した個数平均値として算出されるものを意味する。
本発明において、光触媒粒子の形状としては真球が好ましく、略円形や楕円形でもよい。この場合の光触媒粒子の平均粒子径は、(長径+短径)/2として略算出される。
本発明において、表面層における光触媒粒子の含有量は、表面層全体に含まれる固形分(例えば、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子)の濃度を100質量%としたとき、1質量%以上60質量%以下が好ましい。あるいは、表面層が第1被膜および第2被膜を含む場合において、各被膜に含まれる固形分の濃度を100質量%としたとき、いずれかの被膜、好ましくは第1被膜における光触媒粒子の含有量は1質量%以上60質量%以下が好ましい。光触媒粒子の含有量がこの範囲にあることで、例えば空気中のNOを除去するに際し、第1反応を高めつつ、さらに、第2反応をも高めることができる。また、基材に有機物が含有されている場合でも優れた光触媒耐蝕性が発揮される。
ランタン化合物粒子
本発明による光触媒塗装体の表面層に含まれるランタン化合物粒子は、光触媒粒子と共存することで、第1反応を促進する作用を有する。また、ランタン化合物粒子は、第1反応により生成される二酸化窒素(ガス)に対する吸着性能が高い化合物の粒子であるランタン化合物粒子の好ましい例としては、La(OH)粒子、La粒子が挙げられる。より好ましくは、La(OH)粒子である。ランタン化合物粒子の形状は、球状、またはアスペクト比が1より大きい楕円状、長方形、もしくは針状のいずれであってもよい。
4価の正方晶からなる酸化スズ粒子
本発明による光触媒塗装体の表面層に含まれる4価の正方晶からなる酸化スズ粒子は、光触媒粒子と共存することで、光触媒塗装体の有機物分解性能およびNO除去性能の双方を向上する。4価の正方晶からなる酸化スズを含有することで、とりわけNO酸化反応の効率が向上する。
4価の正方晶からなる酸化スズ粒子の結晶子サイズは、例えば、1nm以上4nm以下であることが好ましい。結晶子サイズがこの範囲にあることで、光触媒粒子と4価の正方晶からなる酸化スズ粒子との接触確率が増加し、電荷分離効果を高めることができる。なお、結晶子サイズは、例えば、X線回折におけるバックグランドを除くパターンフィッティング処理後に、2θ=25〜28°付近の(110)面の回折ピークを利用してシェラー式により算出される。
本発明において、表面層における4価の正方晶からなる酸化スズ粒子の含有量は、表面層60全体に含まれる固形分(例えば、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子)の濃度を100質量%としたとき、0質量%以上60質量%以下が好ましい。あるいは、表面層が第1被膜および第2被膜を含む場合において、各被膜に含まれる固形分の濃度を100質量%としたとき、いずれかの被膜、好ましくは光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含む第1被膜における4価の正方晶からなる酸化スズ粒子の含有量は0質量%以上60質量%以下が好ましい。4価の正方晶からなる酸化スズ粒子の含有量がこの範囲にあることにより、第1反応を効果的に促進することができる。
その他の粒子
二酸化窒素吸着粒子
本発明において、光触媒塗装体の表面層は第1被膜と第2被膜とを含んでもよい。第1被膜と基材との間に、例えば、第2被膜が配置される。第1被膜が、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含み、第2被膜が、二酸化窒素吸着粒子を含むことが好ましい。なお、第2被膜が、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含み、第1被膜が、二酸化窒素吸着粒子を含んでいてもよい。二酸化窒素吸着粒子は、第1反応により生成される二酸化窒素(ガス)に対する吸着性能が高い化合物の粒子である。このような粒子として、例えば、その表面に塩基性サイトを有する粒子が好適に挙げられる。二酸化窒素(ガス)は酸性であるため、その表面に塩基性サイトを有する粒子を含むことにより、表面層はより多くの二酸化窒素を吸着することができる。本発明の好ましい態様によれば、二酸化窒素吸着粒子の材料は、Na2O、MgO、K2O、CaO、Rb2O、SrO、BaO、La2O3等の塩基性金属酸化物、Al2O3、ZnO、ZrO2等の両性金属酸化物、Mg(OH)2、Ca(OH)2、La(OH)3等の塩基性金属水酸化物などである。二酸化窒素吸着粒子は、より好ましくは、MgO、Al2O3、ZrO2、La2O3、La(OH)3であり、さらにより好ましくはAl2O3、ZrO2、La2O3、La(OH)3である。二酸化窒素吸着粒子の形状は、球状、またはアスペクト比が1より大きい楕円状、長方形、もしくは針状のいずれであってもよい。二酸化窒素吸着粒子は、表面層内において、略均一に分散して配置されていることが好ましい。
隙間充填粒子
本発明において、表面層は、隙間充填粒子をさらに含んでいてもよい。隙間充填粒子は、表面層における光触媒粒子の間隙を埋める粒子である。表面層が、隙間充填粒子を含むことにより、表面層内にNOガスが通過するための隙間が形成される。また、隙間充填粒子の静電引力、水素結合、ファンデルワールス力などによって、光触媒粒子や4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を、隙間充填粒子を介して結合させることができる。これによって、例えば、表面層の強度が向上する。
本発明において、隙間充填粒子の例としては、シリカ、酸化タングステン、セリア、イットリア、ボロニア、フェライト、無定型チタニア、ハフニア等の単一酸化物の粒子;およびチタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、ケイ酸カルシウム等の複合酸化物の粒子などが挙げられる。
本発明において、隙間充填粒子の平均粒子径は、5nmを超え50nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上40nm以下、さらにより好ましくは10nm以上30nm以下である。平均粒子径がこの範囲にあることで、表面層に効果的に隙間を形成できる。また、表面層の耐摩耗性を向上させることができる。ここで、平均粒子径とは、走査型電子顕微鏡により20万倍の視野に入る任意の100個の粒子の長さを測定した個数平均値として算出されるものを意味する。
本発明において、表面層における隙間充填粒子の含有量は、表面層全体に含まれる固形分の濃度を100質量%としたとき、10質量%以上98質量%以下が好ましく、より好ましくは15質量%以上95質量%以下、さらにより好ましくは20質量%以上95質量%以下である。あるいは、表面層が第1被膜および第2被膜を含む場合において、各被膜に含まれる固形分の濃度を100質量%としたとき、いずれかの被膜、好ましくは光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含む第1被膜における隙間充填粒子の含有量は、10質量%以上98質量%以下が好ましく、より好ましくは15質量%以上95質量%以下、さらにより好ましくは20質量%以上95質量%以下である。隙間充填粒子の含有量がこの範囲にあることで、表面層に効果的に隙間を形成することができる。また、表面層を、有機物を含む基材に適用した場合であっても、基材の劣化を大きく抑制できる。
なお、本発明者らは、隙間形成粒子として、SiO2粒子を用いる場合には、表面層のヘイズが高くなることを見出した。したがって、基材として、透明なものを用いる場合には、隙間形成粒子を含まないことが好ましい。なお、透明とは、波長400〜600nmの可視光透過率が70%以上であることを言う。
結着剤
本発明において、表面層は、結着剤を含んでもよい。表面層が、光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含む領域(例えば第1被膜)と、二酸化窒素吸着粒子を含む領域(例えば第2被膜)とを有する場合、二酸化窒素吸着粒子を含む領域に結着剤を含ませることにより、この領域と基材との密着性を高めることができる。その結果、表面層全体と基材との密着性を高めることができる。また、表面層が第1被膜および第2被膜を含む場合において、第1被膜が光触媒粒子、ランタン化合物粒子、および4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含み、第2被膜が二酸化窒素吸着粒子を含むとき、第2被膜に結着剤を含ませることにより、基材と第2被膜との密着性、および第2被膜と第1被膜との密着性を高めることができる。
本発明において、結着剤としては、無機ガラス質、熱可塑性樹脂、ハンダ等の熱可塑性材料、フッ素樹脂、シロキサン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性材料のいずれも使用可能であるが、アクリル−シリコーン樹脂、エポキシ−シリコーン樹脂、ポリエステル−シリコーン樹脂等のシリコーン変性樹脂が好ましい。また、結着剤の主成分の分散形態として、有機溶剤に溶解したものやエマルジョンとして水中分散したもののいずれも使用可能である。
本発明において、表面層の下側に基材に接するように二酸化窒素吸着粒子を含む領域が設けられている場合、この領域に含まれる全固形分の濃度を100質量%としたとき、この領域に含まれる結着剤の含有量は、0質量%以上70質量%以下が好ましく、より好ましくは0質量%以上50質量%以下である。また、表面層が第1被膜および第2被膜を含む場合、第2被膜に含まれる全固形分の濃度を100質量%としたとき、第2被膜に含まれる結着剤の含有量は、0質量%以上70質量%以下が好ましく、より好ましくは0質量%以上50質量%以下である。結着剤の含有量がこの範囲にあることで、表面層のNOガス等のNOガスの吸着性能を向上させることができる。また、基材に有機物が含有されている場合でも、表面層は基材に対して十分な密着性を発揮する。
基材
本発明において、基材はその上に表面層を形成可能な材料であれば無機材料、有機材料を問わず種々の材料であってよく、その形状も限定されない。材料の観点からみた基材の好ましい例としては、金属、セラミック、ガラス、プラスチック、ゴム、石、セメント、コンクリ−ト、繊維、布帛、木、紙、それらの組合せ、それらの積層体、それらの表面に少なくとも一層の被膜を有するものが挙げられる。用途の観点からみた基材の好ましい例としては、建材、建物外装、窓枠、窓ガラス、構造部材、乗物の外装及び塗装、機械装置や物品の外装、防塵カバー及び塗装、交通標識、各種表示装置、広告塔、道路用遮音壁、鉄道用遮音壁、橋梁、ガードレ−ルの外装及び塗装、トンネル内装及び塗装、碍子、太陽電池カバー、太陽熱温水器集熱カバー、ビニールハウス、車両用照明灯のカバー、屋外用照明器具、台及び上記物品表面に貼着させるためのフィルム、シート、シール等といった外装材が挙げられる。
本発明においては、その表面が有機物質を含んでなる基材を好適に用いることができる。そのような基材としては、例えば、有機物を含む樹脂、有機物を含む樹脂を含有する塗装を表面に施した塗装体、有機物を含む樹脂を含有するフィルム等を表面に積層した積層体などが挙げられる。適用可能な基材を用途でいえば、金属塗装板、塩ビ鋼板等の金属積層板、窯業系化粧板、樹脂建材等の建材、建物外装、建物内装、窓枠、窓ガラス、構造部材、乗物の外装及び塗装、機械装置や物品の外装、防塵カバ−及び塗装、交通標識、各種表示装置、広告塔、道路用遮音壁、鉄道用遮音壁、橋梁、ガ−ドレ−ルの外装及び塗装、トンネル内装及び塗装、碍子、太陽電池カバ−、太陽熱温水器集熱カバ−、ビニ−ルハウス、車両用照明灯のカバ−、住宅設備、便器、浴槽、洗面台、照明器具、照明カバ−、台所用品、食器、食器洗浄器、食器乾燥器、流し、調理レンジ、キッチンフ−ド、換気扇等が挙げられる。特に本発明においては、基材として金属塗装板、金属積層板を利用した場合、基材を劣化・腐食させにくく好ましい。
従来、光触媒塗装体にあっては、光触媒粒子の光触媒活性による基材への影響を、例えば、シリコーン系樹脂からなる層などを基材と表面層との間に設けることで抑えることが一般的に行われてきた。本発明によれば、このような従来一般的に設けられてきたシリコーン系樹脂ではなく、有機材料からなる基材に直接光触媒粒子を含む表面層を設けることもできる。その結果、本発明は、その利用、適用範囲が大きく拡大されるとの点で有利となる。
コーティング組成物の調製
光触媒粒子であるTiO粒子、ランタン化合物粒子であるLa(OH)粒子、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子(単に、SnO粒子と示す場合もある)、および隙間充填粒子であるSiO粒子から選択される粒子(固形分)が表1に示す組合せで分散してなるコーティング組成物(01、02、03、04)を調製した。各コーティング組成物に含まれる固形分の濃度および組成比を表1に示す。なお、各コーティング組成物は、固形分の他に、界面活性剤および水を混合・分散して調製した。TiO粒子として、アナターゼ型チタニア水分散体を用いた。TiO粒子の平均粒子径は40nmであった。La(OH)粒子として、水酸化ランタン水分散体を用いた。La(OH)粒子の平均粒子径は40nmであった。SnO粒子として、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子水分散体を用いた。SnO粒子の平均粒子径は8nmであった。SiO粒子として、水分散型コロイダルシリカを用いた。SiO粒子の平均粒子径は10nmであった。
Figure 0006593108
光触媒塗装体の作製
基材としてガラスを用意した。この基材の表面に、ローラーを用いて、表2に記載の塗着量(g/m2)にて、表2に記載のコーティング組成物を塗布して光触媒塗装体1〜4を作製した。
光触媒塗装体1は、TiO粒子、La(OH)粒子および4価の正方晶からなるSnO粒子が散在した表面層を有する。光触媒塗装体2は、TiO粒子、La(OH)粒子およびSiO粒子が散在した表面層を有する。光触媒塗装体2には、4価の正方晶からなるSnO粒子が含まれていない。光触媒塗装体3は、TiO粒子、4価の正方晶からなるSnO粒子およびSiO粒子が散在した表面層を有する。光触媒塗装体3には、La(OH)粒子が含まれていない。光触媒塗装体4は、光触媒塗装体1において、表面層と基材との間に、La(OH)粒子を含む被膜がさらに形成されている。
評価
<NO除去性能>
光触媒塗装体1、2、3のΔNO(μmol)、ΔNO/ΔNO(%)、およびΔNO(μmol)を以下の方法で測定した。結果は表2に示されるとおりであった。
Figure 0006593108
窒素酸化物除去性能の測定は、以下の通り行った。まず前処理として、上記光触媒塗装体に1mW/cmのBLB光を5hr以上照射した。次いで、前処理した光触媒塗装体を蒸留水に2時間浸漬し、110℃にて30分以上乾燥させた。そして、JIS R1701−1に記載の方法により試験を行い、第一反応で消費したNOガス量(ΔNO)と第一反応で生成したNOガスの光触媒塗装体からの脱着量(ΔNO)を求めた。
光触媒粒子とLa化合物粒子に加えて、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子を含む光触媒塗装体1では、ΔNOが11.4μmolと大きい。一方、上記酸化スズ粒子に代えてSiO粒子を含む光触媒塗装体2においては、ΔNOは5.7μmolであった。つまり、4価の正方晶のみからなる酸化スズ粒子を含有することにより、NOの酸化反応の効率が大幅に向上することが確認された。
また、La化合物粒子を含む光触媒塗装体1においては、ΔNO/ΔNOが78%であった。これに対して、光触媒塗装体1においてLa化合物粒子に代えてSiO粒子を含む光触媒塗装体3においては、ΔNOは11.7μmolであり、光触媒塗装体1のΔNOとほぼ同じであるが、ΔNO/ΔNOは91%と大きかった。すなわちLa化合物粒子を含まない光触媒塗装体3では、光触媒塗装体1よりも、ΔNO/ΔNOが大きい、つまりNOガスの生成量に対する脱離量の割合が大きいことが確認された。これに対して光触媒塗装体1では、生成されるNOガスの量は同じであるものの、表面層により多くのNOガスが保持されていることが確認された。つまり、ランタン化合物粒子を含有することにより、NOの脱離が効果的に抑制される。以上より、光触媒粒子、ランタン化合物粒子および4価の正方晶のみを含む酸化スズ粒子を含む光触媒塗装体は、ΔNOが大きく、高いNO酸化反応の効率とNO脱離抑制性能とを両立し、NO除去性能に優れていることが確認された。
また、塗装体4においては、光触媒塗装体1にさらにLa化合物粒子を含む被膜を接して設けている。そのため、ΔNO/ΔNOがより小さい。すなわち、NOの脱離がさらに効果的に抑制されていることが確認された。
<光触媒作用による有機物分解性能>
光触媒作用による有機物分解性能評価として、メチレンブルーの分解性能について試験を行った。JIS R1701−2に記載の方法で前処理し、測定を行って、分解活性指数を求めた。結果を表2に示す。
参考例
光触媒作用による有機物分解性能と、NOx酸化性能と、の相違を調べるための試験を実施した。
光触媒粒子であるTiO粒子、各種酸化スズ粒子、およびZrO粒子が、表3に示す組合せで分散してなるコーティング組成物05〜07を調製した。各コーティング組成物に含まれる固形分の濃度および組成比を表3に示す。なお、各コーティング組成物は、固形分の他に、界面活性剤および水を混合・分散して調製した。コーティング組成物05において、酸化スズ粒子として、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子水分散体を用いた。コーティング組成物06において、酸化スズ粒子として、4価の正方晶であるSnO粒子、2価の正方晶であるSnO粒子、及び2価の正方晶の水和物(正方晶)である3SnO・HOを含む混合物(混晶1)を用いた。コーティング組成物07において、酸化スズ粒子として、4価の正方晶であるSnO粒子及び2価の正方晶であるSnO粒子を含む混合物(混晶2)を用いた。また、ZrO粒子として、ジルコニア粒子水分散体を用いた。ZrO粒子の平均粒子径は5nmであった。
Figure 0006593108
ガラス基材の表面に、表4に記載のコーティング組成物05〜07を、ローラーを用いて、表4に記載の塗着量(g/m2)にて適用し、光触媒塗装体5〜7を作製した。得られた光触媒塗装体5〜7について、上記の方法にて、NOx除去性能、および光触媒作用による有機物分解性能を求めた。結果を表4に示す。
表4に示すとおり、酸化スズ粒子が4価の正方晶からなる場合、およびその他の結晶相をも含む場合、のいずれであっても、有機物の分解性能指標である分解活性指数は12.4〜12.7μmol・L−1・min−1であった。一方、NOx除去性能では、酸化スズが4価の正方晶以外の結晶相も含む場合には、ΔNOが5.1μmolあるいは5.7μmolであったのに対し、酸化スズが4価の正方晶からなる場合では、12.3μmolと大幅に増大することが確認された。ΔNOについても、酸化スズが4価の正方晶からなる場合には2.2μmolと高かった。したがって、4価の正方晶のみを含む酸化スズ粒子を光触媒粒子と共存させることで、特異的な電荷分離効果によってNO除去性能が向上することが確認された。
Figure 0006593108

Claims (5)

  1. 基材と、当該基材の表面に設けられてなる表面層とを少なくとも備えてなる、窒素酸化物(NO )を除去するために用いられる光触媒塗装体であって、
    前記表面層は、光触媒粒子と、ランタン化合物粒子と、4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含んでなる、光触媒塗装体。
  2. 前記光触媒粒子の少なくとも一部は、前記ランタン化合物粒子と接して配置されてなる、請求項1に記載の光触媒塗装体。
  3. 前記表面層は、第1被膜と、前記基材と前記第1被膜との間に設けられてなる第2被膜とを少なくとも含んでなり、
    前記第1被膜は、前記光触媒粒子と、前記ランタン化合物粒子と、前記4価の正方晶からなる酸化スズ粒子とを含んでなり、
    前記第2被膜は、二酸化窒素吸着粒子を含んでなる、請求項1または2に記載の光触媒塗装体。
  4. 前記二酸化窒素吸着粒子は、ZrO、Al、およびランタン化合物粒子からなる群から選択される1種以上である、請求項3に記載の光触媒塗装体。
  5. 前記ランタン化合物粒子は、La(OH)粒子またはLa粒子である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光触媒塗装体。
JP2015215271A 2015-10-30 2015-10-30 光触媒塗装体 Active JP6593108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215271A JP6593108B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光触媒塗装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215271A JP6593108B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光触媒塗装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017080727A JP2017080727A (ja) 2017-05-18
JP6593108B2 true JP6593108B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=58710179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015215271A Active JP6593108B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光触媒塗装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6593108B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7082931B2 (ja) * 2018-09-03 2022-06-09 株式会社Ihi 石炭焚ボイラ灰付着予測方法及び装置、石炭焚ボイラ灰付着防止方法及び装置、並びに石炭焚ボイラ運用方法及び装置
JP7247999B2 (ja) * 2020-10-29 2023-03-29 Toto株式会社 光触媒塗装体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06102155B2 (ja) * 1988-02-29 1994-12-14 株式会社日立製作所 脱臭剤・脱臭剤の製造方法・脱臭方法・脱臭装置およびこの脱臭装置を備えた冷凍サイクル装置
JP2000167409A (ja) * 1998-06-29 2000-06-20 Toshiba Lighting & Technology Corp 光触媒装置および照明器具
JP3909489B2 (ja) * 2002-06-13 2007-04-25 独立行政法人産業技術総合研究所 窒素酸化物ガス除去用光触媒担持組成物とその除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017080727A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4092714B1 (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP4695700B2 (ja) 光触媒体およびその製造方法
Ho et al. Application of recycled lanthanum-doped TiO2 immobilized on commercial air filter for visible-light photocatalytic degradation of acetone and NO
TWI418404B (zh) Visible light reactive photocatalyst coating material, coating treatment and allergen deactivation method
JP5742837B2 (ja) 光触媒塗装体および光触媒コーティング液
EP2436436A1 (en) Method for removing or detoxifying gas
TW201006550A (en) Object with photo-catalyst coating
CZ20002151A3 (cs) Prostředek s fotokatalytickým účinkem a způsob jeho výroby
WO2011040406A1 (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP6352526B2 (ja) 光触媒機能性フィルム及びこの製造方法
JP4933568B2 (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
EP2726557B1 (en) Surface treatment agent with high photocatalytic and sanitary effects
JP6593108B2 (ja) 光触媒塗装体
JP4011705B2 (ja) 光触媒配合物と光触媒含有物並びに光触媒機能発揮材およびその製造方法
JP2009119462A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP6551164B2 (ja) 光触媒塗装体
JP4381558B2 (ja) 可視光励起可能な光触媒性組成物及び光触媒性薄膜並びにそれらの製造方法
JP6662139B2 (ja) 光触媒塗装体
JP2017080726A (ja) 光触媒塗装体
JP4629700B2 (ja) 光触媒体およびそれを形成するための塗料組成物のセット
JP7247999B2 (ja) 光触媒塗装体
CN103007936B (zh) 一种空气净化剂材料、制备方法及其用途
JP4897781B2 (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2009262554A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2007090618A (ja) 防汚部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6593108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150