JP6592942B2 - 警備システム - Google Patents

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Description

本発明は、警備システムに関する。
警備システムには、住居等の家屋に設置されることによって屋内への不法な侵入者を検出するものが広く知られている。このような警備システムは、不法な侵入者を警戒する警戒モードと、警戒モードを解除された通常モードとを切り換える。
特開2006−11930号公報
特許文献1には、ユーザ(住居等の家屋における居住者)の操作に応じて、警戒モードと通常モードの切り換えが可能な警備システムが記載されている。特許文献1のような切り換えをリモコンによって行うことができる態様においては、この警備システムが設置された家屋に同居する居住者が複数であることを考慮して、複数のリモコンを備えたものがある。そのような警備システムでは、例えば、家屋に同居する居住者全員が揃って外出する際にリモコンをひとつだけ持って外出する場合、または、家屋に同居する居住者全員が別々にリモコンを持って外出する場合などに、外出先に持っていかれなかったリモコンが留守になった屋内に残される。そのような場合において、屋内に侵入した侵入者が屋内に残されたリモコンを操作することによって、警戒モードを解除することができるという課題があった。そのため、複数のリモコンを備えた警備システムにおいて、侵入者が屋内に残されたリモコンを操作して警戒モードを解除することを防止できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、警備システムが提供される。この警備システムは、屋内の異常を検知できる異常検知部と、前記屋内に配され、前記異常検知部の稼動および停止を制御できる制御部と、前記制御部と通信できるとともに前記制御部に前記異常検知部の稼動および停止を指示できる指示部と、を備え、前記異常検知部は、人物が前記屋内に入った場合、あらかじめ設定された第1の設定時間を経過した後、前記人物による前記屋内での滞在を異常として検知し、前記指示部は、前記指示部における振動を検知する振動検知部を有し、前記振動検知部が振動を検知したのち、前記第1の設定時間より長い第2の設定時間が経過したときに満たされる第1の条件が満たされない場合、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない。このような態様とすれば、第1の設定時間より長い第2の設定時間を要する第1の条件が満たされない場合、指示部を操作して、異常検知部の停止を指示することができない。そのため、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示しようとした場合に、第1の設定時間より長い第2の設定時間経過することを要する第1の条件が満たされる前に、第1の設定時間が経過して異常検知部により侵入者は異常として検知される。その結果、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示することを防止できる。
(2)上記の警備システムにおいて、前記第1の条件は、前記振動検知部が振動を検知してから前記第2の設定時間経過することであってもよい。このような態様とすれば、指示部は、振動検知部が振動を検知してから第2の設定時間を経過することに基づいて、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになる。
(3)上記の警備システムにおいて、前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することであってもよい。このような態様とすれば、指示部は、継続した振動に基づいて、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになる。
(4)上記の警備システムにおいて、前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することによって前記指示部が前記制御部へ出力した振動検知信号に対して出力される応答信号を、前記指示部が受信することを含んでもよい。このような態様とすれば、指示部は、継続した振動および応答信号に基づいて、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになる。そのため、指示部が制御部と通信できない場合(通信状態が悪い場合もしくは制御部自体に異常がある場合など)、指示部は、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようにならない。その結果、上記の警備システムによる防犯性を向上させることができる。
(5)上記の警備システムにおいて、前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することによって前記指示部が前記制御部へ出力した振動検知信号の強さが閾値を超えている場合に前記振動検知信号に対して出力される応答信号を、前記指示部が受信することを含んでもよい。このような態様とすれば、振動検知信号が閾値を超えていない場合、指示部を操作して、異常検知部の停止を指示することができない。そのため、第2の設定時間、振動検知部が継続して振動を検知することによって、指示部が制御部へ振動検知信号を出力しても、振動検知信号の強さが閾値を超えない程度に指示部が制御部から遠方にある場合には、指示部が稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになることを防止できる。例えば、警備システムが設置された家屋に住む居住者が指示部を携帯して外出した際に、外出先において、第2の設定時間、振動検知部が継続して振動を検知することによって、指示部が制御部へ振動検知信号を出力しても、指示部が稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになることを防止できる。
(6)上記の警備システムにおいて、前記第1の条件が満たされてから稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示したのち、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない状態に戻ってもよい。このような態様とすれば、第1の条件が満たされたことにより、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになった指示部が、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示したのち、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができなくなる。そのため、指示部が、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになったまま放置されることを防止できる。その結果、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示することを防止できる。
(7)上記の警備システムにおいて、前記指示部は、前記第1の条件が満たされてから、あらかじめ設定された第3の設定時間を経過した際に前記振動検知部が振動を検知していない場合、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない状態に戻ってもよい。このような態様とすれば、第1の条件が満たされたことにより、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになった指示部は、第3の設定時間を経過した際に振動検知部が振動を検知していない場合、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができなくなる。そのため、指示部が、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになったまま放置されることを防止できる。その結果、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示することを防止できる。例えば、警備システムが設置された家屋に住む居住者が、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができるようになった指示部を携帯して帰宅した際に、その家屋に同居している他の居住者によって異常検知部が停止されていた場合、猶予時間としての第3の設定時間を経過した際に振動検知部が振動を検知していない場合、指示部は、稼動している異常検知部を停止させるよう制御部に指示することができなくなる。その結果、侵入者が屋内に残されたその指示部を操作して異常検知部の停止を指示することを防止できる。
(8)上記の警備システムにおいて、前記指示部は、さらに、前記指示部が停止している前記異常検知部を稼動させるよう前記制御部に指示してからあらかじめ設定された第4の設定時間を経過していないことである第2の条件が満たされない場合にも、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができなくてもよい。このような態様とすれば、警備システムが設置された家屋に住む居住者が外出する際に、指示部を用いて異常検知部の稼動を一旦指示したものの、忘れ物を取りに行く等の事情によりすぐに異常検知部を停止したい場合に、第4の設定時間を経過していなければ指示部を用いて異常検知部の停止を指示できる。
本発明の形態は、警備システムの形態に限るものではなく、例えば、警備システムを管理する管理装置の他、警備システムや管理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムなどの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
本実施形態における警備システムについて示した説明図である。 警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 停止指示ができる状態から停止指示ができない状態にリモコンを切り替える切替処理を示すフローである。 警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 他の実施形態におけるリモコンが実行するフローである。 他の実施形態において、停止指示ができる状態から停止指示ができない状態にリモコンを切り替える切替処理を示すフローである。 他の実施形態における警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 他の実施形態における警備装置およびリモコンが実行するやり取りを示すフローである。 他の実施形態におけるリモコンが実行するフローである。
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態における警備システム10について示した説明図である。警備システム10は、住居等の家屋における屋内の異常を検出して報知などの対処を行う、いわゆるホームセキュリティシステムである。警備システム10は、警備装置100と、リモコン200とを備える。本実施形態では、警備システム10は、警備装置100を住居等の家屋における屋内に設置する態様である。他の実施形態では、警備システム10は、事業所および倉庫などに設置されていてもよい。
本実施形態では、屋内とは、警備装置100が設置された住居の内側のことであり、屋外とは、警備装置100が設置された住居における屋内の外側のことであり、その警備装置100が設置された住居とは別の建物における屋内は、屋外に含まれる。他の実施形態では、警備装置100が設置された住居における屋内とは、その住居が建てられた敷地内のことであり、屋外は、その敷地の外側のことであってもよい。
警備装置100は、住居における屋内に設置され、その屋内において異常が発生していないかどうか警備する装置である。本実施形態でいう異常には、侵入者による屋内への不法な侵入、火災およびガス漏れが含まれる。警備装置100は、警備制御部110と、通信部120と、異常検知部130とを備える。
警備制御部110は、屋内における異常を検知する各要素の稼動を全体として制御する。本実施形態では、警備制御部110は、異常検知部130の稼動および停止を制御する。本実施形態では、警備制御部110が制御する各要素には、窓の開閉を検出する窓開閉センサ、窓への振動によって窓の破壊を検出する窓破壊センサ、火災を検出する火災センサおよびガス漏れを検知するガス漏れセンサなどが含まれる。
通信部120は、警備装置100がリモコン200と通信するためのインタフェースである。本実施形態では、通信部120は、無線LANを介して、リモコン200と通信する。他の実施形態では、他の無線通信を用いてもよい。
異常検知部130は、ドアおよび窓の開閉センサにより屋内の異常を検知する。本実施形態では、異常検知部130は、人物が玄関などの入口から屋内に入った場合、設定時間を経過した後、その人物による屋内の滞在を異常として検知する。本実施形態では、設定時間は、ドアおよび窓の開閉から3分間である。他の実施形態では、設定時間は、ドアおよび窓の開閉から3分間より長くてもよいし、ドアおよび窓の開閉から3分間より短くてもよい。
リモコン200は、警備装置100と通信できるとともに警備装置100に異常検知部130の稼動および停止を指示できる。本実施形態では、1台の警備装置100に対して3台のリモコン200が備えられている。他の実施形態では、1台の警備装置100に対して3台より多いリモコン200が備えられていてもよいし、3台より少ないリモコン200が備えられていてもよい。リモコン200は、制御部210と、通信部220と、入力部230と、状態表示部240と、振動検知部250とを備える。
制御部210は、リモコン200を構成する各要素の稼動を全体として制御する。通信部220は、リモコン200が警備装置100と通信するためのインタフェースである。
入力部230は、押下可能に構成された問合ボタン部232と指示ボタン部234とを備える。本実施形態では、問合ボタン部232を押し下げられることによって、制御部210は、異常検知部130が稼動しているか停止しているかを警備装置100へ問い合わせる信号を出力する。警備装置100は、その信号を受信すると、異常検知部130が稼動しているか停止しているかを示す信号をリモコン200へ出力する。本実施形態では、指示ボタン部234が押し下げられることによって、入力部230は、警備装置100に異常検知部130の稼動および停止を指示することができる。
本実施形態では、入力部230において、問合ボタン部232と、指示ボタン部234とは、別のボタン部である。他の実施形態では、問合ボタン部232と、指示ボタン部234とは、同一のボタン部であってもよい。その場合、警備装置100との通信内容に応じて、ボタン部の機能は切り換えられる態様である。
状態表示部240は、警備装置100がリモコン200へ出力する異常検知部130が稼動しているか停止しているかを示す信号に基づいて、異常検知部130の状態を表示する。本実施形態では、状態表示部240は、異常検知部130が稼動しているか停止しているかに基づいて発光するLEDである。本実施形態では、状態表示部240は、異常検知部130が稼動している場合は赤色に、異常検知部130が停止している場合は緑色に発光する。
振動検知部250は、リモコン200における振動を検知する。振動検知部250は、継続して振動を検知した場合、制御部210へ振動検知信号を出力する。本実施形態では、振動検知部250は、リモコン200の振動が5分間継続した場合に、制御部210へ振動検知信号を出力する。他の実施形態では、リモコン200の振動が5分間より短い時間継続した場合に、制御部210へ振動検知信号を出力してもよいし、リモコン200の振動が5分間より長い時間継続した場合に、制御部210へ振動検知信号を出力してもよい。
本実施形態では、振動検知部250が5分間継続して振動を検知することによってリモコン200が制御部210へ出力した振動検知信号に対して、警備装置100から応答信号が出力される。
本実施形態では、振動検知部250が5分間継続して振動を検知することによってリモコン200が制御部210へ出力した振動検知信号に対して、警備装置100から出力される応答信号をリモコン200が受信した場合、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。
本実施形態では、また、振動検知部250が5分間継続して振動を検知していない場合、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようにならない。
このため、侵入者が屋内に残されたリモコン200を操作して異常検知部130の停止を指示しようとした場合に、5分間継続した振動を検知することによって、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる前に、異常検知部130は、3分間経過することによって侵入者を異常として検知することができる。
本実施形態では、振動検知信号に対する応答信号をリモコン200が受信してから、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示したのち、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態に戻る。このため、リモコン200が、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになったまま放置されることを防止できる。
図2は、警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。図2におけるフローは、リモコン200が屋外から屋内に移動している際の処理を示す。例えば、警備装置100が設置された家屋に住む居住者が、リモコン200を携帯して外出した先から帰宅する際の処理である。
リモコン200における振動検知部250は、リモコン200を携帯した人物が屋外において移動し始める際に振動の検知を開始し始める(ステップS100)。リモコン200を携帯した人物が玄関から屋内に入ったことによって、異常検知部130は、その人物による屋内の滞在を異常として検知するまでの設定時間である3分間の計測を開始する(ステップS110)。リモコン200を携帯した人物が屋内に入ったのち、リモコン200の振動が5分間継続したことによって、リモコン200は、制御部210を介して、振動検知信号を警備装置100に出力する(ステップS120)。警備装置100は受信した振動検知信号に対して、応答信号を出力する(ステップS130)。リモコン200は、応答信号を受信することにより稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる(ステップS135)。
稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになった後(ステップS135)、リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の停止を指示する(ステップS140)。異常検知部130の停止を指示された警備装置100は、異常検知部130を停止させる(ステップS145)。異常検知部130を停止させた後(ステップS145)、警備装置100は、異常検知部130が停止したことを示す信号をリモコン200へ出力する(ステップS150)。
図2におけるフローでは、リモコン200が屋内に移動したのち、リモコン200の継続した振動が5分間を超えているが、リモコン200が屋内に移動する前の屋外において、リモコン200の継続した振動が5分間を超えても、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。
図3は、警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。図3におけるフローは、屋内に残されたリモコン200を操作して稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に指示しようとする際の処理を示す。例えば、侵入者が屋内に残されたリモコンを操作して異常検知部130を停止させようとする際の処理である。
侵入者が屋内に入ったことによって、異常検知部130は、その侵入者による屋内の滞在を異常として検知するまでの設定時間である3分間の計測を開始する(ステップS160)。屋内に残されたリモコン200における振動検知部250は、侵入者がリモコン200を持って操作しようとした際に、振動の検知を開始し始める(ステップS170)。振動の検知を開始した後(ステップS170)、リモコン200は、侵入者によって指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の停止を指示しようとする。しかし、振動検知部250が5分間継続して振動を検知していないため、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになっていない。そのため、リモコン200は、稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に指示することができない(ステップS180)。異常検知部130の停止を指示されない警備装置100は、侵入者が屋内に滞在している時間が3分間を経過すると、その侵入者による屋内の滞在を異常として検知する(ステップS185)。このため、侵入者が屋内に残されたリモコン200を操作して異常検知部130の停止を指示することを防止できる。
図4は、リモコン200が実行する、稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に指示する停止指示ができる状態を、停止指示ができない状態に切り替える切替処理を示すフローである。図4におけるフローは、振動検知部250が5分間継続して振動を検知したことによって、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになったリモコン200が、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示した際の処理である。
振動検知部250が5分間継続して振動を検知したことによって、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになったリモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の停止を指示する(ステップS200)。異常検知部130の停止を指示された警備装置100は、異常検知部130を停止させる(ステップS205)。異常検知部130を停止させた後(ステップS205)、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態に戻る(ステップS210)。このため、リモコン200が、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになったまま放置されることを防止できる。
図5は、警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。図5におけるフローは、リモコン200が、停止している異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過する前に、稼動している異常検知部130の停止をリモコン200が警備装置100に再度指示する際の処理を示す。例えば、警備装置100が設置された家屋に住む居住者が外出する際に、リモコン200を用いて異常検知部130の稼動を一旦指示したものの、忘れ物を取りに行く等の事情によりすぐに異常検知部130を停止する場合の処理である。
リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の稼動を指示する(ステップS300)。異常検知部130の稼動を指示された警備装置100は、異常検知部130を稼動させる(ステップS305)。異常検知部130を稼動させた後(ステップS305)、警備装置100は、異常検知部130が稼動したことを示す信号をリモコン200へ出力する(ステップS310)。
異常検知部130が稼動したことを示す信号を受信した後(ステップS310)、異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過する前に、リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、リモコン200が稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に再度指示する(ステップS320)。異常検知部130の停止を指示された警備装置100は、異常検知部130を停止させる(ステップS325)。異常検知部130を停止させた後(ステップS325)、警備装置100は、異常検知部130が停止したことを示す信号をリモコン200へ出力する(ステップS330)。
このため、警備システム10が設置された家屋に住む居住者が外出する際に、リモコン200を用いて異常検知部130の稼動を一旦指示したものの、忘れ物を取りに行く等の事情によりすぐに異常検知部130を停止したい場合に、5分間を経過してなければリモコン200を用いて異常検知部130の停止を指示できる。よって、居住者は、異常検知部130に検知されることなく忘れ物を持ち出すことができる。
図6は、警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。図6におけるフローは、リモコン200が、停止している異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過したのちに、稼動している異常検知部130の停止をリモコン200が警備装置100に再度指示しようとする際の処理を示す。
リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の稼動を指示する(ステップS340)。異常検知部130の稼動を指示された警備装置100は、異常検知部130を稼動させる(ステップS345)。異常検知部130を稼動させた後(ステップS345)、警備装置100は、異常検知部130が稼動したことを示す信号をリモコン200へ出力する(ステップS350)。
異常検知部130が稼動したことを示す信号を受信した後(ステップS350)、異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過した後に、リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、リモコン200が稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に再度指示しようとする。しかし、異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過しているため、リモコン200は、稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に指示することができない(ステップS360)。異常検知部130の停止を指示されない警備装置100は、異常検知部130を稼動させたままにする(ステップS365)。
図6におけるフローでは、異常検知部130の稼動を警備装置100に指示してから5分間経過した後に、稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に再度指示することはできないとしたが、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態になってから、振動検知部250が5分間継続して振動を検知した場合、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に再び指示することができる。
以上説明した実施形態によれば、侵入者が屋内に残されたリモコン200を操作して異常検知部130の停止を指示しようとした場合に、5分間継続した振動を要する第1の条件が満たされることによって、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる前に、異常検知部130は、3分間経過することによって侵入者を異常として検知することができる。その結果、侵入者が屋内に残されたリモコン200を操作して異常検知部130の停止を指示することを防止できる。一方、居住者がリモコン200を携帯して帰宅した際、リモコン200を用いて、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができる。
また、リモコン200が警備装置100と通信できない場合(通信状態が悪い場合もしくは制御部自体に異常がある場合など)、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようにならない。その結果、警備システム10による防犯性を向上させることができる。
B.第2実施形態:
図7は、他の実施形態である警備システム10aにおけるリモコン200が実行するフローである。警備システム10aは、上述の実施形態における警備システム10の構成と同様であるが、以下の処理を行う点で、警備システム10と異なる。
すなわち、警備システム10aにおけるリモコン200は、振動検知部250が5分間継続して振動を検知することによって、応答信号を受信せずとも稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。図7におけるフローは、振動検知部250が5分間継続して振動を検知した際の処理である。
リモコン200における振動検知部250は、リモコン200を携帯した人物が移動することによって振動の検知を開始し始める(ステップS400)。リモコン200の振動が5分間継続したことによって、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる(ステップS410)。このため、リモコン200は、継続した振動に基づいて、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。
C.第3実施形態:
図8は、他の実施形態である警備システム10bにおけるリモコン200が実行する、稼動している異常検知部130の停止を警備装置100に指示する停止指示ができる状態を、停止指示ができない状態に切り替える切替処理を示すフローである。警備システム10bは、上述の実施形態における警備システム10の構成と同様であるが、以下の処理を行う点で、警備システム10と異なる。
すなわち、警備システム10bにおけるリモコン200は、振動検知部250が5分間継続して振動を検知したことによって、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになってから、10分間を経過した際に振動検知部250が振動を検知していない場合、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態に戻る。
図8におけるフローは、振動検知部250が5分間継続して振動を検知したことによって、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになってから10分間を経過した際に振動検知部250が振動を検知していない場合の処理である。
振動検知部250が5分間継続して振動を検知したことによって、停止指示ができるようになったリモコン200は、停止指示ができない状態に戻るまでの設定時間である10分間の計測を開始する(ステップS220)。リモコン200が停止指示を行わないまま10分間を経過した際に振動検知部250が振動を検知していないため、リモコン200は停止指示ができない状態に戻る(ステップS230)。このため、リモコン200が、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになったまま放置されることを防止できる。その結果、侵入者が屋内に残されたリモコン200を操作して異常検知部130の停止を指示することを防止できる。
なお、リモコン200が停止指示を行わないまま10分間を経過した際に振動検知部250が振動を検知していた場合、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになった状態を維持する。その後、停止指示ができない状態に戻るまでの設定時間である10分間の計測を再び開始する。
D.第4実施形態:
図9は、他の実施形態である警備システム10cにおける警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。警備システム10cは、上述の実施形態における警備システム10の構成と同様であるが、以下の処理を行う点で、警備システム10と異なる。
すなわち、警備システム10cにおいて、振動検知部250が5分間継続して振動を検知することによってリモコン200が制御部210へ出力した振動検知信号の強さが閾値を超えている場合に警備装置100から出力される応答信号を、リモコン200が受信することによって、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。
警備システム10cにおいて、「振動検知信号の強さが閾値を超えている場合」とは、振動検知信号が、屋内から出力されたものである場合である。振動検知信号の強さが閾値を超えていない場合とは、振動検知信号が、屋外から出力されたものである場合である。
図9におけるフローは、リモコン200が屋外から屋内に移動している際の処理を示す。例えば、警備装置100が設置された家屋に住む居住者が、リモコン200を携帯して外出した先から帰宅する際の処理である。
リモコン200における振動検知部250は、リモコン200を携帯した人物が屋外において移動し始める際に振動の検知を開始し始める(ステップS500)。リモコン200を携帯した人物が屋内に入ったことによって、異常検知部130は、その人物による屋内の滞在を異常として検知するまでの設定時間である3分間の計測を開始する(ステップS510)。リモコン200を携帯した人物が屋内に入ったのち、リモコン200の振動が5分間継続したことによって、リモコン200は、制御部210を介して、振動検知信号を警備装置100に出力する(ステップS520)。警備装置100が受信した振動停止信号の強さが閾値を超えているため(ステップS525)、警備装置100はリモコン200へ応答信号を出力する(ステップS530)。リモコン200は、応答信号を受信することにより稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる(ステップS535)。
稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになった後(ステップS535)、リモコン200は、指示ボタン部234を押し下げられることによって、警備装置100に異常検知部130の停止を指示する(ステップS540)。異常検知部130の停止を指示された警備装置100は、異常検知部130を停止させる(ステップS545)。異常検知部130を停止させた後(ステップS545)、警備装置100は、異常検知部130が停止したことを示す信号をリモコン200へ出力する(ステップS550)。
警備システム10cは、図9において説明したやり取りを警備装置100と行うため、振動検知部250が継続して振動を検知することによって、リモコン200が警備装置100へ振動検知信号を出力しても、振動検知信号の強さが閾値を超えない程度にリモコン200が警備装置100から遠方にある場合には、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになることを防止できる。
図10は、他の実施形態である警備システム10cにおける警備装置100およびリモコン200が実行するやり取りを示すフローである。図10におけるフローは、リモコン200が屋外を移動している際の処理を示す。例えば、警備装置100が設置された家屋に住む居住者が、リモコン200を携帯して外出先で移動している際の処理である。
リモコン200における振動検知部250は、リモコン200を携帯した人物が外出先で移動し始める際に振動の検知を開始し始める(ステップS560)。リモコン200の振動が5分間継続したことによって、リモコン200は、制御部210を介して、振動検知信号を警備装置100に出力する(ステップS570)。警備装置100が受信した振動停止信号の強さが閾値を超えていないため(ステップS575)、振動検知信号の受信後、警備装置100はリモコン200へ応答信号を出力しない(ステップS580)。リモコン200は、応答信号を受信しないため、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようにならない(ステップS585)。
E.第5実施形態:
図11は、他の実施形態である警備システム10dにおけるリモコン200が実行するフローである。警備システム10dは、上述の実施形態における警備システム10の構成と同様である。以下の処理を行う点で、警備システム10と異なる。
すなわち、第1実施形態における警備システム10では、振動検知部250が5分間継続して振動を検知することによって、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。それに対して警備システム10dでは、振動検知部250が振動を検知してから5分間経過することによって、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。警備システム10dにおける他の処理は、警備システム10と同様である。図11におけるフローは、振動検知部250が振動を検知した際の処理である。
リモコン200における振動検知部250は、リモコン200を携帯した人物が移動することによって振動を検知する(ステップS600)。振動検知部250が振動を検知してから5分間経過することによって、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる(ステップS610)。また、振動検知部250が振動を検知してから5分間経過するまでは、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようにならない。このため、リモコン200は、振動検知部250が振動を検知してから所定の時間を経過することに基づいて、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができるようになる。
このような態様としても、第1の設定時間より長い第2の設定時間を要する第1の条件が満たされない場合、指示部を操作して、異常検知部の停止を指示することができない。そのため、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示しようとした場合に、第1の設定時間より長い第2の設定時間経過することを要する第1の条件が満たされる前に、第1の設定時間が経過して異常検知部により侵入者は異常として検知される。その結果、侵入者が屋内に残された指示部を操作して異常検知部の停止を指示することを防止できる。
F.変形例:
上記実施形態の警備システム10では、振動検知信号に対する応答信号をリモコン200が受信してから、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示したのち、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態に戻るとしていたが、本発明はこれに限られない。例えば、振動検知信号に対する応答信号をリモコン200が受信してから、リモコン200が稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示したのち、警備装置100から出力される異常検知部130が停止したことを示す信号をリモコン200が受信したことによって、リモコン200は、稼動している異常検知部130を停止させるよう警備装置100に指示することができない状態に戻ってもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…警備システム
10a…警備システム
10b…警備システム
10c…警備システム
10d…警備システム
100…警備装置
110…警備制御部
120…通信部
130…異常検知部
200…リモコン
210…制御部
220…通信部
230…入力部
232…問合ボタン部
234…指示ボタン部
240…状態表示部
250…振動検知部

Claims (8)

  1. 警備システムであって、
    屋内の異常を検知できる異常検知部と、
    前記屋内に配され、前記異常検知部の稼動および停止を制御できる制御部と、
    前記制御部と通信できるとともに前記制御部に前記異常検知部の稼動および停止を指示できる指示部と、を備え、
    前記異常検知部は、人物が前記屋内に入った場合、あらかじめ設定された第1の設定時間を経過した後、前記人物による前記屋内での滞在を異常として検知し、
    前記指示部は、前記指示部における振動を検知する振動検知部を有し、前記振動検知部が振動を検知したのち、前記第1の設定時間より長い第2の設定時間が経過したときに満たされる第1の条件が満たされない場合、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない、警備システム。
  2. 請求項1に記載の警備システムであって、
    前記第1の条件は、前記振動検知部が振動を検知してから前記第2の設定時間経過することである、警備システム。
  3. 請求項1に記載の警備システムであって、
    前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することである、警備システム。
  4. 請求項1に記載の警備システムであって、
    前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することによって前記指示部が前記制御部へ出力した振動検知信号に対して出力される応答信号を、前記指示部が受信することを含む、警備システム。
  5. 請求項1に記載の警備システムであって、
    前記第1の条件は、前記第2の設定時間、前記振動検知部が継続して振動を検知することによって前記指示部が前記制御部へ出力した振動検知信号の強さが閾値を超えている場合に前記振動検知信号に対して出力される応答信号を、前記指示部が受信することを含む、警備システム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の警備システムであって、
    前記指示部は、前記第1の条件が満たされてから稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示したのち、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない状態に戻る、警備システム。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の警備システムであって、
    前記指示部は、前記第1の条件が満たされてから、あらかじめ設定された第3の設定時間を経過した際に前記振動検知部が振動を検知していない場合、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない状態に戻る、警備システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の警備システムであって、
    前記指示部は、さらに、
    前記指示部が停止している前記異常検知部を稼動させるよう前記制御部に指示してからあらかじめ設定された第4の設定時間を経過していないことである第2の条件が満たされない場合にも、稼動している前記異常検知部を停止させるよう前記制御部に指示することができない、警備システム。
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