JP6592824B2 - 電気化学キャパシタ - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学キャパシタに関する。
電気化学キャパシタは、大容量でありながら急速充放電が可能である等の特徴を有しているため、近年、特に注目を集めている。電気化学キャパシタは、電気二重層キャパシタ、レドックスキャパシタ、及びハイブリッドキャパシタの3種に大別される。
これらのうち、レドックスキャパシタには、電極材料として主に金属酸化物(酸化ルテニウム、酸化マンガン、酸化ニッケル等)や導電性高分子(ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等)が使用されてきた。また、これら以外にも、有機−無機複合体電極も開発されている。有機−無機複合体電極としては、炭素材料に金属ポルフィリン、金属フタロシアニン等の有機金属錯体を溶液中で吸着させた電極が提案されている(特許文献1等)。
有機−無機複合体電極を作製する方法としては、有機材料と無機材料とを、化学的に結合させる方法及び物理的に吸着させる方法が挙げられる。このうち、物理的に吸着させる方法は、化学的に結合させる方法に比べて、操作が簡単であり、特に気相における吸着法では溶媒が不要であり、分離・精製操作が不必要、また複合化する有機材料と無機材料との複合化比を精密に制御することができる。更に、溶媒を用いないため、より多くの有機材料を無機材料に吸着させて複合化することができるうえに、高分散化が可能であるという利点がある。
レドックスキャパシタにおいて、電解液としては、電極に金属酸化物が用いられる場合は、主に水系(例えば、硫酸水溶液等)が、一方、電極に導電性高分子が用いられる場合は、有機系(有機溶媒に電解質を添加したもの)が使用されてきた。
しかし、物理的に吸着させる方法によって作製した有機−無機複合体電極と前述した水系又は有機系電解液とを用いたキャパシタにおいては、吸着させた有機金属錯体が充放電過程で酸化還元反応を示さない、錯体の分解が起こって容量が低下する、イオン化した錯体が対極に引き付けられ細孔外に脱着しサイクル性が悪くなる等の問題があった。
特開2008−103473号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、高容量であり、かつ、サイクル性が良好な電気化学キャパシタを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、電極の少なくとも一方が、多孔質炭素の細孔内部に有機金属錯体を物理的に吸着させて得られた多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含む電気化学キャパシタであっても、イオン液体を含む電解液を用いることによって、充放電過程における錯体の分解を抑制でき、その結果、高容量であり、かつ、サイクル性が良好な電気化学キャパシタを得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記電気化学キャパシタを提供する。
1.一対の電極と、イオン液体を含む電解液とを備える電気化学キャパシタであって、 前記電極の少なくとも一方が、多孔質炭素の細孔内部に有機金属錯体を物理的に吸着させて得られる多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含むことを特徴とする電気化学キャパシタ。
2.前記多孔質炭素のBET比表面積が、500m2/g以上である1の電気化学キャパシタ。
3.前記有機金属錯体が、酸化還元反応を示すものである1又は2の電気化学キャパシタ。
4.前記有機金属錯体がメタロセン又はその誘導体である3の電気化学キャパシタ。
5.前記電解液が、イオン液体のみからなる1〜4のいずれかの電気化学キャパシタ。
6.前記イオン液体のアニオンが、BF4 -である1〜5のいずれかの電気化学キャパシタ。
7.前記イオン液体のカチオンが、下記式(1)、(2)又は(3)で表されるものである1〜6のいずれかの電気化学キャパシタ。
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R5及びR6は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R7は、炭素数1〜8のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。Rは、メチル基又はエチル基を表す。nは、1又は2を表す。)
8.前記カチオンが、下記式(4)〜(11)で表されるものから選ばれる7の電気化学キャパシタ。
(式中、R11〜R14は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R15及びR16は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を表す。また、R15及びR16は、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに環を形成してもよい。R17は、炭素数1〜8のアルキル基を表す。R及びnは、前記と同じである。)
本発明の電気化学キャパシタは、イオン液体を含む電解液を用いるため、有機金属錯体が充放電過程で分解することなく、酸化した有機金属錯体が対極に引き付けられることを抑制することができ、担持された有機金属錯体の酸化還元反応に寄与する割合を増加させることができる。その結果、得られる容量が増加し、かつ、サイクル性が良好な電気化学キャパシタとなる。
また、本発明の多孔質炭素−有機金属錯体複合体の製造方法によれば、物理的に有機金属錯体を多孔質炭素の細孔に物理的に吸着させるため、有機金属錯体の分子構造に制限がない。更に、気相で複合化を行うため、溶媒が不要であり、錯体を細孔内に凝集させることなく吸着させることができる。
合成例1〜3で合成した各試料のXRDパターンである。 KB/FeCp* 2(49.0wt%)をX線光電子分光(XPS)分析により測定した結果である。 実施例1で測定したCV曲線である。 実施例2で測定したCV曲線である。 実施例3で測定したCV曲線である。 実施例4で測定したCV曲線である。 実施例5で測定したCV曲線である。 比較例1で測定したCV曲線である。 比較例2で測定したCV曲線である。 比較例3で測定したCV曲線である。
本発明の電気化学キャパシタは、一対の電極と、イオン液体を含む電解液とを備える電気化学キャパシタであって、前記電極の少なくとも一方が、多孔質炭素の細孔内部に有機金属錯体を物理的に吸着させて得られる多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含むものである。
[多孔質炭素−有機金属錯体複合体]
前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体は、多孔質炭素の細孔内部に有機金属錯体を物理的に吸着させて得られるものである。
前記多孔質炭素としては錯体を吸着可能な多孔性の炭素材料であればよく、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、活性炭、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、階層的多孔質炭素、カーバイド由来炭素、グラフェン等が挙げられる。これらのうち、ケッチェンブラック、活性炭、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーバイド由来炭素等が好ましい。
前記多孔質炭素は、そのBET比表面積が500m2/g以上であるものが好ましく、700m2/g以上であるものがより好ましく、1,000m2/g以上であるものが更に好ましい。また、BET比表面積の上限は4,000m2/gが好ましく、3,500m2/gがより好ましく、3,000m2/gが更に好ましい。BET比表面積が前記範囲であれば、より多くの有機金属錯体を吸着することができるため、容量の大幅な増加が期待できる。なお、本発明においてBET比表面積とは、窒素ガス吸着によるBET法で測定した値である。
また、前記多孔質炭素は、平均粒子径が10nm以上であるものが好ましい。また、平均粒子径の上限は、100μmが好ましく、10μmがより好ましく、1μmがより一層好ましく、500nmが更に好ましい。平均粒子径が前記範囲であれば、多孔質炭素の粒子内部にまで均一に錯体を吸着させて高分散させることができる。なお、本発明において平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法による粒度分布測定装置を用いて測定した粒度分布における累積50%体積径である。
前記有機金属錯体としては、酸化還元反応を示すものが好ましい。前記酸化還元反応を示す有機金属錯体としては、メタロセン及びその誘導体が好ましい。メタロセンとしては、デカメチルフェロセン、デカメチルルテノセン、デカメチルコバルトセン、フェロセン、ビニルフェロセン、ルテノセン、コバルトセン、ニッケロセン、デカメチルコバルトセン等、及びそれらの誘導体が挙げられる。このうち、特に、デカメチルフェロセン及びその誘導体等が好ましい。
前記有機金属錯体は、多孔質炭素−有機金属錯体複合体中、5〜60質量%含まれていることが好ましく、10〜60質量%含まれていることがより好ましく、20〜60質量%含まれていることが更に好ましい。前記有機金属錯体の含有量が前記範囲であれば、有機金属錯体の酸化還元反応による疑似容量が加わり、容量の大幅な増加が期待できる。
前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体の作製方法としては、多孔質炭素と有機金属錯体とを液相又は気相で吸着させる方法が挙げられるが、溶媒が不要であり、より多くの錯体を細孔内あるいは多孔質炭素の粒子外に凝集させることがないことから、気相で吸着させる方法が好ましい。気相で吸着させる方法としては、例えば、所定量の多孔質炭素と有機金属錯体とを容器に入れて、必要に応じて減圧下で密閉し、加熱して有機金属錯体を気体とし、物理的に多孔質炭素に吸着させる方法が挙げられる。減圧する場合は、1.0×10-3〜1.0×103Pa程度が好ましく、1.0×10-1〜1.0×101Pa程度がより好ましい。加熱は、25〜500℃程度が好ましく、100〜250℃程度がより好ましい。
前記方法において、多孔質炭素と有機金属錯体とは、質量比で95:5〜40:60の割合で使用することが好ましく、80:20〜40:60の割合で使用することがより好ましい。前記割合で多孔質炭素と有機金属錯体とを使用することで、より多くの有機金属錯体を吸着することができるため、容量の大幅な増加が期待できる。
[電極]
前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含む電極は、前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体、必要に応じてバインダー、導電材等を混合し、これを集電体上に塗布・積層し、必要に応じて加圧、加熱等することで作製することができる。
前記バインダーは、公知の材料から適宜選択して用いることができ、その具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体[P(VDF−HFP)]、フッ化ビニリデン−塩化三フッ化エチレン共重合体[P(VDF−CTFE)]、ポリビニルアルコール、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。バインダーの添加量は、多孔質炭素−有機金属錯体複合体から有機金属錯体を差し引いた多孔質炭素とバインダーとの質量比が90:3〜80:10となる量が好ましく、90:5〜90:10となる量がより好ましい。
前記導電材としては、例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンウイスカー、炭素繊維、天然黒鉛、人造黒鉛、酸化チタン、酸化ルテニウム、アルミニウム、ニッケル等の金属ファイバー等が挙げられる。導電材の平均粒子径は、特に限定されないが5〜90nm、が好ましく20〜40nmがより好ましい。また、導電材の添加量は、多孔質炭素−有機金属錯体複合体から有機金属錯体を差し引いた多孔質炭素と導電材との質量比が90:3〜80:10となる量が好ましく、90:5〜90:10となる量がより好ましい。
前記集電体を構成する材料としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、白金、アルミニウム、銅、銀、金、ニッケル、コバルト、鉄、チタン等の単体、これらの合金又は化合物が挙げられる。前記集電体の形状としては、特に限定されないが、メッシュ状、箔状、シート状、フィルム状等が挙げられる。
加圧は、5〜40MPa程度が好ましく、10〜30MPa程度がより好ましい。加熱は、0〜150℃程度が好ましく、15〜60℃程度がより好ましい。
前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含む電極は、正極であっても負極であってもよいが、正極に用いることがより好ましい。
前記多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含む電極と対になる電極は、多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含む電極であってもよく、多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含まない電極であってもよい。多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含まない電極としては、例えば、前述した導電材、及び必要に応じてバインダーを混合し、これを集電体上に塗布・積層し、必要に応じて加圧、加熱等して作製したものが挙げられる。加圧や加熱は、前述の条件と同様の条件で行うことができる。
[電解液]
本発明の電気化学キャパシタに用いられる電解液は、イオン液体を含む。本発明においてイオン液体とは、イオンのみから構成される塩であって、融点が100℃以下、好ましくは50℃以下のものをいう。
前記イオン液体に含まれるアニオンとしては、BF4 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、PF6 -、(C49SO2)2-、(C37SO2)2-、(C25SO2)2-、(C25SO2)(CF3SO2)N-、(CF3SO2)2-、(CF3SO2)(FSO2)N-、(FSO2)2-等が好ましく、電気的安定性の点からBF4 -、(CF3SO2)2-、(FSO2)2Nがより好ましく、BF4 -が更に好ましい。
また、前記イオン液体に含まれるカチオンとしては、下記式(1)、(2)又は(3)で表されるものが好ましい。
式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R5及びR6は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R7は、炭素数1〜8のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。Rは、メチル基又はエチル基を表す。nは、1又は2を表す。
1〜R6で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、c−ブチル基等が挙げられる。これらのうち、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、炭素数1〜3の直鎖アルキル基がより好ましく、メチル基又はエチル基が更に好ましい。
1〜R6で表されるアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基及びエトキシエチル基が挙げられる。これらのうち、好ましくはメトキシエチル基又はエトキシエチル基である。
また、R1〜R4のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに環を形成してもよい。更に、残りの2つも互いに結合して窒素原子をスピロ原子とするスピロ環を形成してもよい。この場合、R1〜R4のいずれか2つが互いに結合して形成される基は、直鎖状又は分岐状のアルキレン基であることが好ましく、直鎖状のアルキレン基であることがより好ましい。前記アルキレン基の炭素数は、2〜8が好ましく、4〜6がより好ましい。また、当該環中にその他のヘテロ原子を含んでいてもよい。
この場合、前記環としては、アジリジン環、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、アゼパン環等が挙げられるが、ピロリジン環、ピペリジン環、イミダゾリジン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾール環、キノール環等が好ましく、ピロリジン環、イミダゾリジン環等がより好ましい。また、前記スピロ環としては、1,1'−スピロビピロリジン環が特に好ましい。
7で表される炭素数1〜8のアルキル基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、c−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基等が挙げられる。R7で表されるアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基及びエトキシエチル基が挙げられる。これらのうち、好ましくはメトキシエチル基又はエトキシエチル基である。
前記カチオンとしては、下記式(4)〜(11)で表されるものが好ましい。
式中、R11〜R14は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R15及びR16は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を表す。また、R15及びR16は、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに環を形成してもよい。R17は、炭素数1〜8のアルキル基を表す。R及びnは、前記と同じである。なお、前記アルキル基の具体例としては、前述したものと同じ基が挙げられる。また、R15及びR16が互いに結合した場合、これらが結合して得られる基としては、R1〜R4のいずれか2つが互いに結合して形成される基として前述したものと同じ基が挙げられる。
前記カチオンのうち、酸化還元反応時あるいは充放電時に有機金属錯体の分解・多孔質炭素からの脱着を抑制する点から、特に式(5)〜(9)で表されるものが好ましく、式(5)、(7)又は(8)で表されるものがより好ましい。
前記イオン液体としては、N−2−メトキシエチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MEMPBF4)、N,N−ジエチル−N−2−メトキシエチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレート(DEMEBF4)、エチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EMIBF4)、N−2−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMPBF4)N,N−ジエチル−N−2−メトキシメチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレート(DEMMBF4)、1−ブチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3メチルピリジニウムテトラフルオロボレート等が好ましい。これらのうち、MEMPBF4、DEMEBF4、EMIBF4等がより好ましく、MEMPBF4、EMIBF4等が更に好ましい。
本発明の電気化学キャパシタに用いられる電解液は、
[1]前記イオン液体のみからなる電解液、
[2][1]の電解液にその他の電解質塩を添加した電解液、
[3]前記イオン液体及び有機溶媒を含む電解液、
[4][3]の電解液にその他の電解質塩を添加した電解液
のいずれかの態様を採用し得る。
本発明の電気化学キャパシタにおいては、電解液は、錯体の分解や脱着を抑制する点から、[1]の態様、すなわち、前記イオン液体のみからなることが好ましい。
[3]又は[4]の態様において用いられる有機溶媒としては特に限定はなく、一般に蓄電デバイスの電解液に用いられている有機溶媒から適宜選択して用いることができる。
好ましい有機溶媒としては、ジブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−エトキシメトキシエタン、メチルジグライム、メチルトリグライム、メチルテトラグライム、エチルモノグライム、エチルジグライム、ブチルジグライム、エチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール等の鎖状エーテル系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキサン等の環状エーテル系溶媒;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン、3−エチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン等の環状エステル系溶媒;N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン等のアミド系溶媒;ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、スチレンカーボネート等のカーボネート系溶媒;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等のイミダゾリジノン系溶媒;スルホラン、メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン等のスルホラン系溶媒;これらの各種有機溶媒の水素原子やアルキル基がフルオロアルキル基に置換された、例えば、フッ素化プロピレンカーボネート、フッ素化γ−ブチロラクトン等のフッ素系溶媒等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上混合して用いることができる。
これらの中でも、誘電率が大きく、電気化学的安定範囲及び使用温度範囲が広く、かつ、安全性に優れるという点から、カーボネート系溶媒を含む有機溶媒、フッ素系溶媒を含む有機溶媒、スルホラン系溶媒を含む有機溶媒が好ましい。具体的には、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、スルホラン、2−メチルスルホラン、3−メチルスルホランを含む溶媒が好適である。
[3]又は[4]の態様の場合、前記イオン液体の含有量は、0.05〜2.5mol/Lが好ましく、0.5〜1.5mol/Lがより好ましい。
また、[2]又は[4]の態様において用いられる電解質塩としては、一般的な蓄電デバイスに用いられる電解質塩が挙げられる。このような電解質塩としては、例えば、(C2H5)4PBF4、(C3H7)4PBF4、(C4H9)4PBF4、(C6H13)4PBF4、(C4H9)3CH3PBF4、(C2H5)3(Ph-CH2)PBF4(Phはフェニル基を表す)、(C2H5)4PPF6、(C2H5)PCF3SO2、(C2H5)4NBF4、(C4H9)4NBF4、(C6H13)4NBF4、(C2H5)6NPF6、LiBF4、LiCF3SO3等が挙げられる。前記電解質塩の含有量は、本発明の効果を阻害しなければ任意であるが、通常、前記イオン液体とのモル比が0.1〜100程度となるようにすることが好ましい
[電気化学キャパシタ]
本発明の電気化学キャパシタとしては、電気二重層キャパシタ、レドックスキャパシタ、及びハイブリッドキャパシタが挙げられるが、特に、レドックスキャパシタであることが好ましい。
本発明の電気化学キャパシタは、例えば、一対の電極間に、必要に応じてセパレータを介在させてなる電気化学キャパシタ構造体を積層、折畳又は捲回し、これを電池缶又はラミネートパック等の電池容器に収容した後、前記電解液を充填し、電池缶であれば封缶することにより、一方、ラミネートパックであればヒートシールすること等により組み立てる方法があるが、これらに限定されず、キャパシタ構成部材の種類により適宜な手法を用いればよい。
なお、前記セパレータとしては、公知のセパレータから適宜選択して用いることができる。具体的には、例えば、ポリオレフィン不織布、PTFE多孔体フィルム、クラフト紙、レーヨン繊維・サイザル麻繊維混抄シート、マニラ麻シート、ガラス繊維シート、セルロース系電解紙、レーヨン繊維からなる抄紙、セルロースとガラス繊維との混抄紙、又はこれらを組み合わせて複数層にしたもの等を使用することができる。
以下、合成例、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されない。なお、実施例等で使用した試薬、分析装置及び条件は以下のとおりである。
・多孔質炭素:ライオン(株)製ケッチェンブラックカーボンECP600JD(KB)(BET比表面積:1,340m2/g、平均粒子径(一次粒子径)34.0μm)
・デカメチルフェロセン(FeCp* 2):Aldrich社製
・フェロセン(FeCp2):和光純薬工業(株)製
・ルテノセン(RuCp2):Aldrich社製
・カーボンブラック:電気化学工業(株)製デンカブラック(平均粒子径35nm)
・エチルメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EMIBF4):キシダ化学(株)製
・ポリテトラフルオロエチレン(PTFE):デュポン社製
・活性炭:ノリット社製NORIT SX-2
・セパレータ:東京産業洋紙(株)製TF-4850
・非水溶媒系参照電極:BAS(株)製RE-7
・X線回折(XRD):(株)島津製作所製XRD-6100
・X線光電子分光(XPS)分析:KRATOS社製ESCA-3400
・サイクリックボルタモグラム(CV)測定:北斗電工(株)製HZ-5000又はHZ-7000
・定電流充放電測定(C/D):北斗電工(株)製HJ1001-SM8
[1]多孔質炭素−金属錯体複合体の作製
[合成例1]
事前に150℃で6時間真空加熱乾燥したKB100質量部に対して155質量部のFeCp* 2を量り取り、KBとFeCp* 2とを減圧下(1.0×10-1Pa)でガラス製アンプル管に封じた。アンプル管を250℃で24時間加熱し、蒸気となったFeCp* 2をKBに物理的に吸着させて複合化を行い、多孔質炭素−金属錯体複合体を作製した。得られた多孔質炭素−金属錯体複合体中のFeCp* 2の量は、49.0質量%であった。以下、このサンプルをKB/FeCp* 2(49.0wt%)と表記する。
[合成例2]
FeCp* 2のかわりにFeCp2を25質量部用い、アンプル管の加熱温度を100℃にした以外は合成例1と同様の手法を用いて、多孔質炭素−金属錯体複合体を作製した。得られた多孔質炭素−金属錯体複合体中のFeCp2の量は、20.0質量%であった。以下、このサンプルをKB/FeCp2(20.0wt%)と表記する。
[合成例3]
FeCp2のかわりにRuCp2を用いた以外は合成例2と同様の手法を用いて、多孔質炭素−金属錯体複合体を作製した。得られた多孔質炭素−金属錯体複合体中のRuCp2の量は、20.0質量%であった。以下、このサンプルをKB/RuCp2(20.0wt%)と表記する。
[合成例4]
RuCp2の使用量を155質量部にした以外は合成例3と同様の手法を用いて、多孔質炭素−金属錯体複合体を作製した。得られた多孔質炭素−金属錯体複合体中のRuCp2の量は、50.8質量%であった。以下、このサンプルをKB/RuCp2(50.8wt%)と表記する。
合成例1〜3で合成した各試料及び錯体のXRDパターンを図1に示す。各試料のXRDパターンが示すように、合成した全ての試料は錯体の結晶由来のシャープなピークを一切示さず、ブロードなピークを示した。これは、KBにそれぞれの錯体が結晶構造を取れないほど小さな数分子程度から成るクラスターあるいは単分子の状態で高分散しているか、アモルファス状態で担持されていることを示唆している。
図2は、KB/FeCp* 2(49.0wt%)をX線光電子分光(XPS)分析により測定した結果である。FeCp* 2に含まれるFeの存在を示す証拠となるFe2pのピークがはっきりと確認できることから、合成した試料には確かに錯体が存在していることがわかった。
[2]イオン液体の合成
[合成例5]N−2−メトキシエチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MEMPBF4)の合成
国際公開第02/076924号に記載の方法に従って、MEMPBF4を合成した。
[合成例6]N,N−ジエチル−N−2−メトキシエチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレート(DEMEBF4)の合成
国際公開第02/076924号に記載の方法に従って、DEMEBF4を合成した。
[合成例7]N−2−メトキシエチル−N−メチルピロリジニウムトリフルオロメチルスルホニルアミド(MEMPTFSA)の合成
国際公開第02/076924号に記載の方法に従って、MEMPTFSAを合成した。
[3]キャパシタ特性の評価
[実施例1]
三極式セルで電気化学測定を行うために、作用極、対極及び参照電極を作製した。まず、KB/FeCp* 2(49.0wt%)に含まれるKBに対して18:1の質量比となるように、導電材としてカーボンブラックとバインダーとしてPTFEとをそれぞれ量り取り、メノウ乳鉢で混合して作用極用電極シート材料を作製した。前記作用極用電極シート材料を、該材料に含まれる有機金属錯体を差し引いた質量とメッシュに圧着する部分の面積との比が65〜75g/m2となるように量り取り、白金製のメッシュ(80メッシュ)に20MPaの圧力で圧着して作製した。作用極は、測定前に真空加熱乾燥にて乾燥処理を行った。
対極は、活性炭に対して18:1の質量比となるように、導電材としてカーボンブラックとバインダーとしてPTFEとをそれぞれ量り取り、メノウ乳鉢で混合して対極用電極シート材料を作製し、これを、対極用電極シート用材料の質量とメッシュに圧着する部分の面積との比が約125g/m2となるように量り取ってメッシュに圧着した。対極は、測定前に150℃で6時間の真空加熱乾燥を行った。
対極と作用極とを不活性ガス雰囲気下のグローブボックス内に移し、150℃で6時間真空加熱乾燥したセパレータを2枚挟んだ状態でガラス製スリットに固定して電極を作製した。その後、シュレンク管に入れて電解液としてイオン液体を添加した。イオン液体は、EMIBF4を用い、10mL加えオイルポンプで1時間減圧した。72時間以上静置することで電極にイオン液体を充分に含浸させた。
参照電極は、不活性ガス雰囲気のグローブボックス内で、Et4NBF4が1mol/L、AgClO4が0.1mol/Lとなるようにアセトニトリルに溶解させて内部液を調製し、非水溶媒系参照電極に加えて作製した。
三極式セルは、ガラス製ビーカーセルを用いて作製した。作製した三極式セルを用いて電気化学測定により評価を行った。電気化学測定は、CV測定及び定電流充放電測定(C/D)で行った。CV測定は、電位範囲(1)−0.6〜0.2V、掃引速度1mV/sで4サイクル行い、続いて同じ電位範囲で(2)C/Dを50〜500mA/gの電流密度で行った。その後、1mV/sの掃引速度で再び(3)−0.6〜0.2V、(4)−0.6〜0.5V、(5)−1.9〜0.65Vの順に徐々に電位範囲を広げてCV測定を各4サイクルずつ行った。
CV測定の結果を図3に示す。図3に示したように、−0.3V付近にFeCp* 2の酸化還元反応に由来する強いピークが観測された。電位範囲を広げたCV測定を行っても、変色等の錯体の分解に起因する変化は見られず、酸化還元に由来する疑似容量を有効に使用でき、寿命特性が向上した。また、C/D測定の結果を表1に示す。
[実施例2]
EMIBF4のかわりにイオン液体であるMEMPBF4を用いた以外は、実施例1と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図4に示す。図4に示したように、−0.3V付近にFeCp* 2の酸化還元反応に由来する強いピークが観測された。電位範囲を広げたCV測定を行っても、変色等の錯体の分解に起因する変化は見られず、酸化還元に由来する疑似容量を有効に使用でき、寿命特性が向上した。また、C/D測定の結果を表1に示す。
[実施例3]
EMIBF4のかわりにイオン液体であるDEMEBF4を用いた以外は、実施例1と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図5に示す。図5に示したように、−0.3V付近にFeCp* 2の酸化還元反応に由来するピークが観測された。電位範囲を広げたCV測定を行っても、変色等の錯体の分解に起因する変化は見られず、酸化還元に由来する疑似容量を有効に使用でき、寿命特性が向上した。また、C/D測定の結果を表1に示す。
[実施例4]
KB/FeCp* 2(49.0wt%)のかわりにKB/FeCp2(20.0wt%)を用いた以外は、実施例2と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図6に示す。図6に示したように、0V付近にFeCp2の酸化還元反応に由来するピークが観測された。C/D測定の結果を表1に示す。
[実施例5]
KB/FeCp* 2(49.0wt%)のかわりにKB/RuCp2(20.0wt%)を用い、EMIBF4のかわりにイオン液体であるMEMPTFSAを用いた以外は、実施例1と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図7に示す。図7に示したように、0.3V付近にRuCp2の酸化還元反応に由来するピークが観測された。C/D測定の結果を表1に示す。
[比較例1]
EMIBF4のかわりに電解液として水系の電解液である1 mol/L H2SO4水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図8に示す。図8に示したように、0V付近にFeCp* 2の酸化還元反応に由来するピークが観測された。しかし、電解液の含浸を行った際に電解液が青色に変色したこと、CV測定において電位幅を−0.1〜0.5Vから−0.1〜0.8Vに広げると電流値が低下したことから、錯体の分解あるいは脱着が起こっていることが示唆された。C/D測定の結果を表1に示す。電流密度が50mA/gで測定した際のキャパシタ容量は120.9F/gであったが、酸化還元反応に基づく疑似容量は小さく容量への寄与は少ないため、容量発現のほとんどが二重層容量であると推測される。
[比較例2]
KB/FeCp* 2(49.0wt%)のかわりにKB/RuCp2(50.8wt%)を用い、EMIBF4のかわりに電解液として有機溶媒系である0.5mol/Lの六フッ化リン酸テトラエチルアンモニウムのアセトニトリル溶液(0.5 mol/L TEAPF6/AN)を用いた以外は、実施例1と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図9に示す。図9に示したように、RuCp2の酸化還元反応に由来するピークは観測されたものの、RuCp2の担持量に対してその強度は小さく、有機溶媒では有機金属錯体の酸化還元反応が有効に行えていないことが推測される。また、C/D測定の結果を表1に示す。電流密度が50mA/gで測定した際のキャパシタ容量は37.9F/gであった。酸化還元反応に基づく疑似容量は小さく容量への寄与は少ないため、容量発現のほとんどが二重層容量であると推測される。
[比較例3]
KB/RuCp2(50.8wt%)のかわりにKBのみを用いた以外は、実施例2と同様に三極式セルを作製した。CV測定の結果を図10に示す。図10に示したように、酸化還元反応に由来するピークは観測されなかった。また、C/D測定の結果を表1に示す。電流密度が50mA/gで測定した際のキャパシタ容量は50.5F/gであった。

Claims (8)

  1. 一対の電極と、イオン液体を含む電解液とを備える電気化学キャパシタであって、
    前記電極の少なくとも一方が、多孔質炭素の細孔内部に有機金属錯体を物理的に吸着させて得られる多孔質炭素−有機金属錯体複合体を含むことを特徴とする電気化学キャパシタ。
  2. 前記多孔質炭素のBET比表面積が、500m2/g以上である請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  3. 前記有機金属錯体が、酸化還元反応を示すものである請求項1又は2記載の電気化学キャパシタ。
  4. 前記有機金属錯体がメタロセン又はその誘導体である請求項3記載の電気化学キャパシタ。
  5. 前記電解液が、イオン液体のみからなる請求項1〜4のいずれか1項記載の電気化学キャパシタ。
  6. 前記イオン液体のアニオンが、BF4 -である請求項1〜5のいずれか1項記載の電気化学キャパシタ。
  7. 前記イオン液体のカチオンが、下記式(1)、(2)又は(3)で表されるものである請求項1〜6のいずれか1項記載の電気化学キャパシタ。
    (式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R5及びR6は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。R7は、炭素数1〜8のアルキル基又は−(CH2)n−ORで表されるアルコキシアルキル基を表す。Rは、メチル基又はエチル基を表す。nは、1又は2を表す。)
  8. 前記カチオンが、下記式(4)〜(11)で表されるものから選ばれる請求項7記載の電気化学キャパシタ。
    (式中、R11〜R14は、それぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基を表す。R15及びR16は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を表す。また、R15及びR16は、互いに結合してこれらが結合する窒素原子とともに環を形成してもよい。R17は、炭素数1〜8のアルキル基を表す。R及びnは、前記と同じである。)
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