JP6592358B2 - プロペラファンおよび熱源ユニット - Google Patents

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    • F05D2240/304Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor related to the trailing edge of a rotor blade

Description

本発明に係る実施形態は、プロペラファンおよび熱源ユニットに関する。
プロペラファンは、空気調和機の室外ユニット、ヒートポンプ式給湯機の熱源機、冷凍機の室外ユニットなどの熱源ユニットに多用されている。
従来のプロペラファンとして、翼後縁部に、空気流出方向とは逆方向へ窪んだ凹形状の輪郭線を有するものが知られている。この凹形状の窪みは、複数ある翼毎に幅寸法が異なっている。
特開2014−77437号公報
従来のプロペラファンは、翼毎に異なる幅寸法の凹形状の窪みによって、プロペラファンの回転時に各翼の後流側で周期的に発生する渦を抑制して送風騒音を低減させている。各翼の凹形状の窪みは円弧状の一つの窪みである。
ところで、翼後縁部の輪郭線の全長に渡って円弧状の窪みを形成することは、送風騒音の低減効果が高まる一方で、翼面積が大きく減少して風量の低下を招くことになる。他方、翼後縁部の輪郭線の一部、例えば翼の外周側に輪郭線の半分程度に渡る円弧状の窪みを形成することは、翼面積の減少を抑制して風量の低下を回避する一方で、送風騒音の低減効果を減殺してしまうことになる。
そこで、本願発明は、送風騒音の低減効果と、風量の低下回避を両立させるプロペラファンおよび熱源ユニットを提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係るプロペラファンは、中央に配置されるハブと、ハブの周囲に設けられる複数の翼と、を備え、前記複数の翼の翼後縁部は、翼の内周側から外周側に亘って空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹部、および前記凹部の外周側に連なり空気の流出方向に向かう凸部を1組とする輪郭部分を2組以上有し、前記翼の内周側に配置される前記輪郭部分に含まれる第一凹部の深さ寸法よりも前記翼の外周側に配置される前記輪郭部分に含まれる第二凹部の深さ寸法の方が大きく、前記第一凹部は、曲線と直線を組合せた輪郭を有し、前記第二凹部は、曲線の輪郭を有し、前記第一凹部の輪郭線長さよりも前記第二凹部の輪郭線長さの方が長い。
また、本発明の実施形態に係る熱源ユニットは、前記プロペラファンと、前記プロペラファンによって流動する空気と熱交換する熱交換器と、を備えている。
本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の概略的な平面図。 本発明の実施形態に係るプロペラファンを正面側から見た斜視図。 本発明の実施形態に係るプロペラファンの正面図。 本発明の実施形態に係るプロペラファンのブレードを拡大して示す図。 本発明の実施形態に係るプロペラファンの数値流体解析に基づく圧力分布図。 比較例に係るプロペラファンの数値流体解析に基づく圧力分布図。 本実施形態に係るプロペラファンの送風性能測定実験の実験データを示す図。 本発明の実施形態に係るプロペラファンとベルマウスとの寸法関係を概念的に示す縦断面図。 本実施形態に係るプロペラファンにおいて第一距離L1と第二距離L2との比率と電動機の入力との関係を示す実験データ。
本発明に係る熱源ユニットである空気調和機の室外機の実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の概略的な平面図である。
図1に示すように、空気調和機1は、室外機2と室内機3とを含んでいる。空気調和機1の室外機2は、筐体11と、平面形状が略L字状の室外熱交換器12と、プロペラファン13およびプロペラファン13を回転駆動させる電動機15を含む送風機16と、圧縮機17と、四方弁18と、インバータ等の制御器19と、を備えている。室外熱交換器12、送風機16、圧縮機17、四方弁18、および制御器19は筐体11内に納められている。
筐体11は、室外熱交換器12、送風機16、圧縮機17、四方弁18、および制御器19を支える底板21と、底板21を覆う本体カバー22と、を備えている。
筐体11内には、仕切板23が設けられている。仕切板23は、筐体11内に室外熱交換器12と送風機16を収容する熱交換室25と、圧縮機17、四方弁18、制御器19を収容する機械室26とを区画している。筐体11の背面および一方の側面は、熱交換室25に通じる空気の吸込口(図示省略)を有している。
筐体11の前面は、吹出口27を有している。吹出口27の周囲には、ベルマウス28が設けられている。ベルマウス28は、筐体11の前面の裏面から熱交換室25内に突出する所定の長さを有している。
送風機16は、吹出口27に対向している。送風機16のプロペラファン13は、ベルマウス28によって囲まれており、プロペラファン13が生じさせる空気の流れは、ベルマウス28に案内されて吹出口27から筐体11外へ吹き出す。筐体11の前面には、吹出口27の全面を覆うファンガード(図示省略)が設けられていて、安全性が確保されている。送風機16の電動機15は、筐体11の底板21に設けられるモータ固定板29にネジなどの固定具(図示省略)で固定されている。
室外機2は、冷媒配管31を介して室内機3に接続されている。冷凍サイクルの運転が開始されると圧縮機17が駆動される。駆動する圧縮機17は、冷媒配管に冷媒を流通させて室外熱交換器12へ導く。同時に送風機16の運転が開始される。電動機15はプロペラファン13を回転駆動させる。
外気は筐体11の背面と側面との吸込口から熱交換室25に導かれ、室外熱交換器12を通過して、室外熱交換器12内の冷媒と熱交換する。室外熱交換器12で熱交換した空気は、送風機16を介してベルマウス28に案内され、筐体11の前面の吹出口27から外部へ排出される。
次に、プロペラファン13について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るプロペラファンを正面側から見た斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係るプロペラファンの正面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るプロペラファン13は、中央に配置されるハブ41と、ハブ41の周囲に設けられる複数の翼としてのブレード42と、を備えている。なお、プロペラファン13の正面は翼正圧面であり、背面は翼負圧面である。プロペラファン13が回転駆動されると、翼負圧面側から翼正圧面側へ、回転軸に沿って送風される。
円筒状のハブ41はプロペラファン13の中心部に設けられている。
複数のブレード42、例えば3つのブレード42A、42B、42Cは、ハブ41の周囲に等間隔に配置されて、ハブ41に一体に設けられている。それぞれのブレード42は、回転軸の軸芯方向に対して斜めに捩られている。なお、ブレード42は2つ、または4つ以上あっても良い。
ここで、ブレード42のハブ41と一体に連設される部分を根元部42aと呼び、プロペラファン13の回転方向(図3中の実線矢印R)前側を翼前縁部42bと呼び、回転方向後側を翼後縁部42cと呼び、翼前縁部42b外周端と翼後縁部42c外周端とを結ぶ端部を翼外周部42dと呼ぶ。
プロペラファン13の回転にともなうブレード42上の空気の流れ(図3中の実線矢印F)を基準にすると、翼前縁部42bは空気の流入側であり、翼後縁部42cは空気の流出側である。
ここで、翼前縁部42bの輪郭線をγ、翼後縁部42cの輪郭線をα、翼外周部42dの輪郭線をβと呼ぶ。
翼前縁部42bの輪郭線γは、根元部42a側よりも翼外周部42d側の方が回転方向(図3中の実線矢印R)へ大きく突き出している。
次いで、翼後縁部42cについて詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るプロペラファンのブレードを拡大して示す図である。
図2および図3に加えて図4に示すように、本実施形態に係るプロペラファン13の複数のブレード42の翼後縁部42cは、ブレード42の内周側から外周側に亘って、空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹部45、および凹部45の外周側に連なり空気の流出方向に向かう凸部46を1組とする輪郭部分47を2組以上有している。
より具体的には、複数のブレード42の翼後縁部42cの輪郭線αは、根元部42a側から翼外周部42d側へ向かって連なる複数の輪郭線として、直状の翼後縁内周側輪郭線α1と、空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹状の第一凹輪郭線α2と、空気の流出方向に向かう凸状の第一凸輪郭線α3と、空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹状の第二凹輪郭線α4と、空気の流出方向に向かう凸状の第二凸輪郭線α5と、を有している。第一凹輪郭線α2は翼後縁内周側輪郭線α1の外周側に連なり、第一凸輪郭線α3は第一凹輪郭線α2の外周側に連なり、第二凹輪郭線α4は第一凸輪郭線α3の外周側に連なり、第二凸輪郭線α5は第二凹輪郭線α4の外周側に連なって翼外周部42dの輪郭線βに到達する。
第一凹輪郭線α2および第一凸輪郭線α3は1組の輪郭部分47であり第一輪郭部分47aと呼ぶ。また、第二凹輪郭線α4および第二凸輪郭線α5は1組の輪郭部分47であり第二輪郭部分47bと呼ぶ。第一凹輪郭線α2は第一輪郭部分47aの凹部45にあたり、これを第一凹部45aと呼ぶ。第一凸輪郭線α3は第一輪郭部分47aの凸部46にあたり、これを第一凸部46aと呼ぶ。第二凹輪郭線α4は第二輪郭部分47bの凹部45にあたり、これを第二凹部45bと呼ぶ。第二凸輪郭線α5は第二輪郭部分47bの凸部46にあたり、これを第二凸部46bと呼ぶ。
ここで、翼後縁内周側輪郭線α1と第一凹輪郭線α2との交点P1と、ハブ41の中心点Oからブレード42の最外周側の輪郭線、つまり第二凸輪郭線α5へ引く接線との交点P2とを結ぶ線分Lの長さを凹部45の幅寸法Wとし、線分Lから第一凸部46aへ引く垂線で分割される第一輪郭部分47a側の幅の広さを幅寸法W1と呼び、第二輪郭部分47b側の幅の広さを幅寸法W2と呼ぶ。また、線分Lから第一凹部45aへ引く垂線の長さを第一凹部45aの深さ寸法D1とし、線分Lから第二凹部45bへ引く垂線の長さを第二凹部45bの深さ寸法D2とする。
このとき、ブレード42の内周側に配置される第一輪郭部分47aに含まれる第一凹部45aの深さ寸法D1よりもブレード42の外周側に配置される第二輪郭部分47bに含まれる第二凹部45bの深さ寸法D2の方が大きい。つまり、第二凹部45bの深さ寸法D2の最大は、第一凹部45aの深さ寸法D1の最大よりも大きい。つまり、(深さ寸法D2の最大)>(深さ寸法D1の最大)の関係にある。
第一凹部45aは、曲線と直線を組み合わせた第一凹輪郭線α2を有している。第一凹輪郭線α2は、直状の翼後縁内周側輪郭線α1から離れるほど深さを増す曲線部分α2aと、曲線部分α2aに連なる直線部分α2bを有している。第一凹輪郭線α2の直線部分α2bは、線分P1−P2に対して平行、またはブレード42の内周側よりも外周側の方が深さを増すようにされていることが好ましい。そして、第一凹輪郭線α2の直線部分と第二凹部45bの第二凹輪郭線α4との間に第一凸輪郭線α3が現出している。第一凹輪郭線α2の曲率(または曲率半径)は一様であっても異なる曲率(または曲率半径)の曲線を組み合わせたものであっても良い。
第二凹部45bは、曲線の第二凹輪郭線α4を有している。第二凹輪郭線α4は、第一凹輪郭線α2の直線部分(あるいは第一凸輪郭線α3)から大きく湾曲して深さ寸法を増し、最大深さ位置から翼外周部42dの輪郭線βへ向かって深さ寸法を回復させて浅くなる。第二凹輪郭線α4と翼外周部42dの輪郭線βとの間に第二凸輪郭線α5が現出している。
そして、第一凹部45aの輪郭線長さよりも第二凹部45bの輪郭線長さの方が長い。より詳しくは、第一凸輪郭線α3の山の頂部48を境にして第一凹輪郭線α2よりも第二凹輪郭線α4の方が長い。
なお、本実施形態に係るプロペラファン13は、凹部45と凸部46とを1組とする輪郭部分47を2組有しているが、凹部45と凸部46とを1組とする輪郭部分47を3組以上有していても良い。この場合、最外周側の輪郭部分47に属する凹部45は、他の輪郭部分47に属する凹部45よりも深さ寸法が大きく、輪郭線長さが長いことが好ましい。また、他の輪郭部分47の幅寸法、深さ寸法、輪郭線長さは、ブレード42の外周側ほど大きいことが好ましい。
さらに、凹部45の深さ寸法は、複数のブレード42毎に異なっている。具体的には、第一凹部45aの深さ寸法D1は、複数のブレード42間で共通されている一方で、第二凹部45bの深さ寸法D2は、複数のブレード毎に異なっている。つまり、(深さ寸法D1a)=(深さ寸法D1b)=(深さ寸法D1c)である一方で、(深さ寸法D2a)≠(深さ寸法D2b)、(深さ寸法D2b)≠(深さ寸法D2c)、(深さ寸法D2c)≠(深さ寸法D2a)の関係にあり。特に(深さ寸法D2a)>(深さ寸法D2b)>(深さ寸法D2c)の関係にある。具体的には、実質的な直径140mmのハブ41を有する、実質的な外径寸法560mmのプロペラファン13において、実質的な深さ寸法D2aが35mm、実質的な深さ寸法D2bが30mm、実質的な深さ寸法D2cが25mm程度に設定される。
プロペラファン13が図3中の実線矢印Rの方向へ回転すると、空気は各ブレード42の翼前縁部42bからブレード42の表面(正圧面)側と裏面(負圧面)側に沿って流れて翼後縁部42cに到達する。そして、ブレード42を通過した空気は翼後縁部42cから剥離して、ブレード42から離れる。
このとき、あるブレード42を通過した空気と当該ブレード42と他方のブレード42との間に流れ込む空気とが、互いに衝突し干渉し合って渦が発生する。この渦が翼ピッチ音に影響する。
ところで、翼後縁部42cに凹部を設けることで、渦の発生をある程度抑制し、翼ピッチ音を減少させる技術が知られている。しかしながら、従来のプロペラファンは、翼後縁部42cに一つの弧状の凹部を設けていたため、翼ピッチ音を大幅に抑制するためには凹部の幅および深さを大きく設定してブレード42を大きく抉ることになり、この結果、ブレード42の面積を大幅に失って風量の低下を招いてしまっていた。
そこで、発明者は、翼後縁部42cに空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹部45、および凹部45の外周側に連なる凸部46を1組とする輪郭部分47を2組以上有することによって、ブレード42の面積減少を抑制して風量を確保しつつ、渦の発生を抑制して送風騒音を減少させるプロペラファン13を見出した。
図5は、本発明の実施形態に係るプロペラファンの数値流体解析に基づく圧力分布図である。
図6は、比較例に係るプロペラファンの数値流体解析に基づく圧力分布図である。
図5は本実施形態に係るプロペラファン13の数値流体解析に基づき、その回転時に圧力変動がある数値よりも大きくなる範囲をハッチングで示している。また、図6は、比較例に係るプロペラファン100の数値流体解析に基づき、その回転時に圧力変動が、図5と同じに設定されたある数値よりも大きくなる範囲をハッチングで示している。なお、プロペラファン13、100の周囲の円は、ベルマウス28に相当する。
ここで、図6に示すように、比較例のプロペラファン100は、本実施形態に係るプロペラファン13同様のハブ101と、本実施形態に係るプロペラファン13とは異なる複数のブレード102と、を備えている。
複数のブレード102は、翼後縁部102cに一つの円弧状の凹部105を有している点で本実施形態に係るプロペラファン13のブレード42とは大きく異なっている。
数値流体解析の条件は、プロペラファン13、100の違いの他は同じ条件である。また、数値流体解析に用いたプロペラファン13、100の数学モデルは、実質的に同じ外径を有している。
これらの解析条件の下、図5および図6に示すように、ある数値の圧力変動範囲は、比較例のプロペラファン100に比べて本実施形態に係るプロペラファン13では大幅に減少している。特に、空気の流速が高くなるブレード42、102の外周側において圧力変動範囲の縮小が顕著であり、送風騒音の低減効果が高まっていることが分かる。
図7は、本実施形態に係るプロペラファンの送風性能測定実験の実験データを示す図である。
図7は、本実施形態に係るプロペラファン13の送風騒音値を曲線Naにより示している。図7は、第二凹部45bの深さ寸法D2a、D2b、D2cの組合せ(D2a−D2b−D2c)を変更して、実質的に同一の送風量になるよう回転数を調節して測定した。
また、図7は、翼後縁部42cの輪郭線をαにおける第二凹部45bの深さ寸法D2a、D2b、D2cの組合せ(D2a−D2b−D2c)を横軸に取り、プロペラファン13回転時の騒音値dB(A)を縦軸に取って、その相対関係を示している。
プロペラファン13の送風騒音値は、翼後縁部42cの深さ寸法D2a、D2b、D2cの組合せ(D2a−D2b−D2c)が(35−30−25)、すなわち、深さ寸法D2aが35mm、深さ寸法D2bが30mm、深さ寸法D2cが25mmであるときに、送風騒音値が例えば約42dBで最も低い。これに対し、比較例のプロペラファン100、つまり翼後縁部102cに一つの円弧状の凹部105を有するプロペラファン100の送風騒音値は約44dB(A)である。
なお、プロペラファン13は、深さ寸法D2a、D2b、D2cの組合せ(D2a−D2b−D2c)を(35−30−25)から、徐々に小さくし、または大きくすると送風騒音値が徐々に高くなる。
また、深さ寸法D2a、D2b、D2cの組合せ(D2a−D2b−D2c)が(20−15−10)から(45−40−35)の範囲であって、深さ寸法D2a、D2b、D2cの差が実質的に5mm毎である場合には、送風騒音値が約43.5dB(A)以下であり、比較例の送風騒音値、約44dB(A)よりも送風騒音を低減できる。
次に、プロペラファン13とベルマウス28との関係について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係るプロペラファンとベルマウスとの寸法関係を概念的に示す縦断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る熱源ユニットである室外機2は、プロペラファン13を収容し、吹出口27を有する筐体11と、プロペラファン13を囲み、プロペラファン13が生じさせる空気の流れを案内して吹出口27から筐体11外へ空気を吹き出させるベルマウス28と、を備えている。
ここで、翼後縁部42cの先端P2とベルマウス28の室外熱交換器12側の端部である先端28aとの距離を第一距離L1とし、第二凹部45bの深さが最も深い位置D2maxとベルマウス28の先端28aとの距離を第二距離L2とする。
なお、翼後縁部42cの先端P2は、先に説明したハブ41の中心点Oからブレード42の最外周側の輪郭線、つまり第二凸輪郭線α5へ引く接線との交点P2にあたる。また、第二凹部45bの深さが最も深い位置D2maxは、第二凹部45bの深さ寸法D2が最大になる位置にあたる。
図9は、本実施形態に係るプロペラファンにおいて第一距離L1と第二距離L2との比率と電動機の入力との関係を示す実験データである。
なお、(第距離L2)÷(第一距離L1)を、以下単に「距離比(L2/L1)」と呼ぶ場合がある。
図9に示すように、本実施形態に係るプロペラファン13とベルマウス28との組み合わせにおいて、距離比(L2/L1)=0.3における電動機15の入力を「1」とした場合、距離比(L2/L1)=0.3から距離比(L2/L1)=0.8での実験結果から0.4≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.75の範囲(図9中の範囲A1)で電動機15の入力が0.992程度を下回り、0.57≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.7の範囲(図9中の範囲A2)で電動機15の入力が0.96程度を下回ることが分かった。
この結果から、発明者は、複数のブレード42のうち少なくとも1つのブレード42において、第一距離L1と第二距離L2との関係を、0.4≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.75の範囲に設定することによって、プロペラファン13から空気を効率的に流出させ、プロペラファン13を回転駆動させる電動機15の入力を低減できることを見出した。
また、発明者は、複数のブレード42のうち少なくとも1つのブレード42において、第一距離L1と第二距離L2との関係を、0.57≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.7の範囲に設定することによって、プロペラファン13から空気をさらに効率的に流出させ、プロペラファン13を回転駆動させる電動機15の入力をより低減できることを見出した。
本実施形態に係るプロペラファン13および熱源ユニットである室外機2は、ブレード42の翼後縁部42cが空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹部45、および凹部45の外周側に連なり空気の流出方向に向かう凸部46を1組とする輪郭部分47を2組以上有することによって、その回転時に各ブレード42の後流渦により発生する送風騒音を低減するとともに、ブレード42の面積を極力大きく確保して風量の低下を回避できる。
また、本実施形態に係るプロペラファン13および熱源ユニットである室外機2は、ブレード42の内周側に配置される第一輪郭部分47aに含まれる第一凹部45aよりもブレード42の外周側に配置される第二輪郭部分47bに含まれる第二凹部45bの方が大きいことによって、空気の流速がより高まるブレード42の外周側で第二凹部45bによる送風騒音の低減効果を発揮させることができる。これは、ブレード42の翼後縁部42c外周側とベルマウス28との間で発生する渦の抑制にも奏功する。
さらに、本実施形態に係るプロペラファン13および熱源ユニットである室外機2は、第一凹部45aに曲線と直線を組合せた輪郭を有し、第二凹部45bに曲線の輪郭を有し、第一凹部45aよりも第二凹部45bの輪郭線長さを長くすることによって、ブレード42の翼後縁部42cの内周側から吹き出す空気の流れの向きと、ブレード42の翼後縁部42cの外周側から吹き出す空気の流れの向きを異ならせ、流れの干渉を抑制して、送風騒音を低減することができる。
さらにまた、本実施形態に係るプロペラファン13および熱源ユニットである室外機2は、凹部45の深さ寸法を複数のブレード42毎に異ならせることによって、それぞれのブレード42の間(ブレード42Aとブレード42Bとの間、ブレード42Bとブレード42Cとの間、ブレード42Cとブレード42Aとの間)に発生する圧力変動による翼ピッチ音の発生周期をずらして、送風騒音を低減させることができる。
また、本実施形態に係るプロペラファン13および熱源ユニットである室外機2は、第一凹部45aの深さ寸法を複数のブレード42間で共通に設定し、第二凹部45bの深さ寸法D2を複数のブレード42毎に異なることによって、その回転時に各ブレード42の後流渦により発生する送風騒音を低減するとともに、ブレード42の面積を極力大きく確保して風量の低下を回避できる。
本実施形態に係る熱源ユニットである室外機2は、複数のブレード42のうち少なくとも1つのブレード42において、第一距離L1と第二距離L2との関係を、0.4≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.75の範囲に設定することによって、プロペラファン13から空気を効率的に流出させ、プロペラファン13を回転駆動させる電動機15の入力を低減できる。
また、本実施形態に係る熱源ユニットである室外機2は、複数のブレード42のうち少なくとも1つのブレード42において、第一距離L1と第二距離L2との関係を、0.57≦(第距離L2)÷(第一距離L1)≦0.7の範囲に設定することによって、プロペラファン13から空気をさらに効率的に流出させ、プロペラファン13を回転駆動させる電動機15の入力をより低減できる。
したがって、本実施形態のプロペラファン13および熱源ユニットである空気調和機1の室外機2によれば、送風騒音の低減効果と、風量の低下回避を両立させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空気調和機、2…室外機、3…室内機、12…室外熱交換器、13…プロペラファン、41…ハブ、42…ブレード、42a…根元部、42b…翼前縁部、42c…翼後縁部、42d…翼外周部、45…凹部、45a…第一凹部、45b…第二凹部、46…凸部、46a…第一凸部、46b…第二凸部、47…輪郭部分、47a…第一輪郭部分、47b…第二輪郭部分、48…頂部、100…プロペラファン、101…ハブ、102…ブレード、102c…翼後縁部、105…凹部。

Claims (6)

  1. 中央に配置されるハブと、
    ハブの周囲に設けられる複数の翼と、を備え、
    前記複数の翼の翼後縁部は、翼の内周側から外周側に亘って空気の流出方向とは逆方向に湾曲して窪む凹部、および前記凹部の外周側に連なり空気の流出方向に向かう凸部を1組とする輪郭部分を2組以上有し、
    前記翼の内周側に配置される前記輪郭部分に含まれる第一凹部の深さ寸法よりも前記翼の外周側に配置される前記輪郭部分に含まれる第二凹部の深さ寸法の方が大きく、
    前記第一凹部は、曲線と直線を組合せた輪郭を有し、
    前記第二凹部は、曲線の輪郭を有し、
    前記第一凹部の輪郭線長さよりも前記第二凹部の輪郭線長さの方が長いプロペラファン。
  2. 前記凹部の深さ寸法は、前記複数の翼毎に異なる請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 前記第一凹部の深さ寸法は、前記複数の翼間で共通され、
    前記第二凹部の深さ寸法は、前記複数の翼毎に異なる請求項1または2に記載のプロペラファン。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載のプロペラファンと、
    前記プロペラファンによって流動する空気と熱交換する熱交換器と、を備える熱源ユニット。
  5. 前記プロペラファンを収容し、吹出口を有する筐体と、
    前記プロペラファンを囲み、前記プロペラファンが生じさせる空気の流れを案内して前記吹出口から筐体外へ空気を吹き出させるベルマウスと、を備え、
    前記複数の翼のうち少なくとも1つの翼において、前記翼後縁部の先端と前記ベルマウスの先端との第一距離L1と、前記第二凹部の深さが最も深い位置と前記ベルマウスの先端との第二距離L2との関係が、0.4≦(第二距離L2)÷(第一距離L1)≦0.75である請求項に記載の熱源ユニット。
  6. 前記プロペラファンを収容し、吹出口を有する筐体と、
    前記プロペラファンを囲み、前記プロペラファンが生じさせる空気の流れを案内して前記吹出口から筐体外へ空気を吹き出させるベルマウスと、を備え、
    前記複数の翼のうち少なくとも1つの翼において、前記翼後縁部の先端と前記ベルマウスの先端との第一距離L1と、前記第二凹部の深さが最も深い位置と前記ベルマウスの先端との第二距離L2との関係が、0.57≦(第二距離L2)÷(第一距離L1)≦0.7である請求項に記載の熱源ユニット。
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