JP6591091B2 - 導波管マイクロストリップ線路変換器 - Google Patents

導波管マイクロストリップ線路変換器 Download PDF

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Description

本発明は、導波管を伝搬する電力とマイクロストリップ線路を伝搬する電力とを相互に変換可能な導波管マイクロストリップ線路変換器に関する。
導波管マイクロストリップ線路変換器は、導波管とマイクロストリップ線路とを接続し、導波管からマイクロストリップ線路へ、あるいはマイクロストリップ線路から導波管へ信号を伝送させる。導波管マイクロストリップ線路変換器は、マイクロ波帯あるいはミリ波帯の高周波信号を伝送させるアンテナ装置において広く用いられている。
従来、誘電体基板の両面のうち一方の面には地導体、他方の面にはマイクロストリップ線路が設けられた導波管マイクロストリップ線路変換器が知られている。地導体には、導波管の開口端が接続される。特許文献1には、地導体と、マイクロストリップ線路に接続された導体板とが、誘電体基板に埋め込まれた導通構造を介して電気的に接続されている導波管マイクロストリップ線路変換器が開示されている。導通構造は、導波管の開口端を囲むように配置された複数のスルーホールによって形成される。
特開2010−56920号公報
導波管マイクロストリップ線路変換器は、高い電気性能を安定して得ること、および信頼性を高めることが要求されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高い電気性能を安定して得ることができ、かつ信頼性を向上可能とする導波管マイクロストリップ線路変換器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の導波管マイクロストリップ線路変換器は、導波管を伝搬する電力とマイクロストリップ線路を伝搬する電力とを相互に変換可能とする。導波管マイクロストリップ線路変換器は、誘電体基板と、地導体と、スロットと、線路導体とを備える。地導体は、誘電体基板の第1の面に設けられ、導波管の端部である開口端に接合される。スロットは、地導体のうち開口端の開口縁部で囲まれる領域内に形成されている。線路導体は、誘電体基板の第2の面に設けられている。線路導体は、マイクロストリップ線路である第1の部位と、スロットの直上に位置する第2の部位と、第1の部位と第2の部位との間におけるインピーダンス整合を担う第3の部位とを含む。第3の部位は、第1の部位よりも広い線路幅を持つ部位であるインピーダンス変成部を含む。
本発明にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器は、高い電気性能を安定して得ることができ、信頼性を向上できるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器の外観構成を示す上面図 実施の形態1にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器の内部構成を示す断面図 図2に示す導波管の外観構成を示す斜視図 図2に示す地導体の平面図 実施の形態1の線路導体の平面図 図1に示す導波管マイクロストリップ線路変換器を小型にしたことによる利点についての説明図 実施の形態1のスロットの変形例の図 実施の形態2にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器の外観構成を示す上面図 実施の形態2の線路導体の平面図 実施の形態3にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器のうち線路導体の平面図 実施の形態3の第1変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器のうち線路導体の平面図 実施の形態3の第2変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器のうち線路導体の平面図 実施の形態4にかかるアンテナ装置の平面図 実施の形態5にかかるアンテナ装置の平面図 実施の形態6にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器のうち線路導体の平面図 図15に示す導波管マイクロストリップ線路変換器において、線路導体の位置とスロットの位置とのずれが生じている例を示す図 実施の形態6の変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器のうち線路導体の平面図
以下に、本発明の実施の形態にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器10の外観構成を示す上面図である。図2は、導波管マイクロストリップ線路変換器10の内部構成を示す断面図である。図1では、実線で示された構成より紙面奥側に設けられている構成を破線で示している。図2には、図1に示すII−II線における断面構成を示している。X軸、Y軸およびZ軸は、互いに垂直な3軸とする。Y軸に平行な方向を第1の方向であるY軸方向、X軸に平行な方向を第2の方向であるX軸方向、Z軸に平行な方向を第3の方向であるZ軸方向とする。X軸方向のうち図中矢印で示す方向をプラスX方向、プラスX方向の逆の方向をマイナスX方向とし、Y軸方向およびZ軸方向についてもX軸方向の場合と同様とする。
導波管マイクロストリップ線路変換器10は、導波管14を伝搬する電力とマイクロストリップ線路を伝搬する電力とを相互に変換可能とする。導波管14とマイクロストリップ線路とは、高周波信号が伝わる伝送路である。導波管マイクロストリップ線路変換器10は、誘電体基板11と、導波管14の端部に接合される地導体12と、マイクロストリップ線路を含む線路導体13とを備える。
地導体12は、誘電体基板11の第1の面S1に設けられている。線路導体13は、誘電体基板11の第2の面S2に設けられている。第1の面S1および第2の面S2は、いずれもX軸およびY軸に平行とする。導波管14の管軸方向は、Z軸方向とする。管軸は、導波管14の中心線である。線路導体13において、線路幅はY軸方向における伝送路の幅、線路長はX軸方向における伝送路の長さを表す。
図3は、導波管14の外観構成を示す斜視図である。導波管14は、矩形のXY断面をなす方形導波管であって、中空の金属管からなる。導波管14のXY断面は、Y軸に平行な長辺とX軸に平行な短辺とを備える長方形である。導波管14では、金属材料で構成された管壁19で囲まれた内部空間を電磁波が伝搬する。開口端16は、導波管14のうち管軸方向における1つの端部であって、導波管14のXY断面と同じ形状の開口縁部18を備える。開口縁部18は、地導体12に接続される短絡面となる。導波管14のうち管軸方向における他方の端部である入出力端17では、導波管14を伝送させる高周波信号が入力され、あるいは導波管14を伝送した高周波信号が出力される。
実施の形態1において導波管14の構成は任意であるものとする。導波管14は、金属材料で構成された管壁19に代えて、多数のスルーホールが形成された誘電体基板を備えたものであっても良い。また、導波管14は、管壁19で囲まれた内部が誘電体材料によって充填されたものであっても良い。導波管14は、XY断面における角部に曲率を持たせた形状の導波管、またはリッジ型導波管であっても良い。
誘電体基板11は、樹脂材料で構成された平板部材である。地導体12は、誘電体基板11の第1の面S1の全体に設けられている。スロット15は、地導体12のうち開口端16の開口縁部18で囲まれるXY領域内に形成されている。線路導体13は、誘電体基板11の第2の面S2において、導波管14の開口の直上を通過するように設けられている。1つの例では、地導体12は、導電性金属箔である銅箔を第1の面S1に圧着することにより形成される。線路導体13は、第2の面S2に圧着された銅箔をパターニングすることにより形成される。地導体12および線路導体13は、あらかじめ成形されてから誘電体基板11に取り付けられた金属板であっても良い。
図4は、地導体12の平面図である。スロット15は、地導体12の一部を除去して形成された開口部分である。スロット15は、X軸方向よりY軸方向へ長い平面形状をなす。スロット15は、Y軸方向における両端に位置する端部22と、端部22同士の間の中央部21とを備える。X軸方向における端部22の幅は、X軸方向における中央部21の幅よりも広い。図4に示すスロット15の形状を、適宜「H形状」と称する。中央部21は、線路導体13の直下に位置する。
X軸方向における端部22の幅を中央部21の幅よりも広くしたことで、端部22では電界が弱められる一方、中央部21では電界が強められる。スロット15のうち線路導体13の直下に位置する中央部21における電界が強められることで、導波管14の開口端16と線路導体13との間の電磁結合が強められる。これにより、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、導波管14および線路導体13の間において効率良く電力を交換することができる。
図5は、線路導体13の平面図である。図5では、参考として、スロット15を破線で示している。線路導体13は、マイクロストリップ線路35である第1の部位と、スロット15の直上に位置する変換部31である第2の部位と、第1の部位および第2の部位の間の第3の部位とを含む。第3の部位は、マイクロストリップ線路35および変換部31の間におけるインピーダンス整合を担う複数のインピーダンス変成部である第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33を含む。図5の例示において、第3の部位は、第1のインピーダンス変成部32と、第2のインピーダンス変成部34と、第3のインピーダンス変成部33から構成されている。
変換部31と、第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33と、マイクロストリップ線路35とは、一体の金属部材である金属箔あるいは金属板で構成されている。変換部31と、第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33と、マイクロストリップ線路35とは、隣り合う部位同士にて互いに線路幅が異なるように形成されている。マイクロストリップ線路35は、線路幅がWとされ、線路導体13のうちX軸方向における両端に位置している。マイクロストリップ線路35の線路長は任意であるものとする。
変換部31は、線路幅がWとされ、線路導体13のうちX軸方向における中心に位置している。変換部31は、線路導体13のうち、導波管14との間における電力変換を担う部位である。変換部31の線路幅Wは、マイクロストリップ線路35の線路幅Wよりも広い。線路幅Wと線路幅Wとの間には、W>Wの関係が成り立つ。線路導体13にて伝送される高周波信号の波長がλであるとして、X軸方向における変換部31の長さは、λ/2に相当する。第1のインピーダンス変成部32は、線路幅がWとされ、変換部31の両隣に位置している。第1のインピーダンス変成部32の線路幅Wは、マイクロストリップ線路35の線路幅Wよりも広く、かつ変換部31の線路幅Wよりも狭い。線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wとの間には、W>W>Wの関係が成り立つ。
第2のインピーダンス変成部34および第3のインピーダンス変成部33は、第1のインピーダンス変成部32とマイクロストリップ線路35との間に位置している。第3のインピーダンス変成部33は、線路幅がWとされ、第1のインピーダンス変成部32の隣に位置している。第3のインピーダンス変成部33の線路幅Wは、マイクロストリップ線路35の線路幅Wと等しく、かつ第1のインピーダンス変成部32の線路幅Wよりも狭い。線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wとの間には、W>W=Wの関係が成り立つ。
第2のインピーダンス変成部34は、線路幅がWとされ、第3のインピーダンス変成部33とマイクロストリップ線路35との間に位置している。第2のインピーダンス変成部34の線路幅Wは、第3のインピーダンス変成部33の線路幅Wとマイクロストリップ線路35の線路幅Wとのいずれよりも広い。また、第2のインピーダンス変成部34の線路幅Wは、第1のインピーダンス変成部32の線路幅Wよりも狭い。線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wとの間には、W>W>W=Wの関係が成り立つ。第3の部位のうちの2つの部位である第1および第2のインピーダンス変成部32,34の線路幅W,Wは、第1の部位であるマイクロストリップ線路35の線路幅Wよりも広い。また、第1および第2のインピーダンス変成部32,34の線路幅W,Wは、第2の部位である変換部31の線路幅Wよりも狭い。線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wとの間には、W>W>W>Wの関係が成り立つ。第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33の線路長は、いずれもλ/4に相当する。
次に、図1から図5を参照して、導波管マイクロストリップ線路変換器10の動作を説明する。ここでは、導波管14を伝送した高周波信号をマイクロストリップ線路35へ伝送させる場合を例とする。
導波管14の内部を伝搬した電磁波は、地導体12に到達する。地導体12に到達した電磁波は、スロット15を通って変換部31へ伝搬する。なお、変換部31へ電磁波が伝搬するとは、地導体12と変換部31との間に電磁波のエネルギーが生じることを含むものとする。変換部31へ伝搬した電磁波は、2つのマイクロストリップ線路35へ向かって伝搬する。導波管マイクロストリップ線路変換器10は、一方のマイクロストリップ線路35からはプラスX方向へ伝送する高周波信号を出力し、他方のマイクロストリップ線路35からはマイナスX方向へ伝送する高周波信号を出力する。双方から出力される高周波信号の位相は互いに逆となる。
従来、変換部31に相当する部分の導体に微細な間隙を設けて線路を分断し、電磁結合によって高周波信号を伝送させる構成が知られている。かかる間隙の加工不良が生じた場合に、線路長に誤差が生じ得る。一方、実施の形態1の線路導体13では、一体の金属部材で変換部31からマイクロストリップ線路35までの各部位が構成されている。実施の形態1では、線路導体13における間隙の形成が不要であるため、間隙の加工不良の問題を回避でき、かつ線路導体13を容易に加工することができる。
変換部31と、第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33と、マイクロストリップ線路35とは、線路幅に対応する特性インピーダンスを持つ。変換部31の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。マイクロストリップ線路35の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。特性インピーダンスZは、特性インピーダンスZより小さい。特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとの間には、Z<Zの関係が成り立つ。変換部31とマイクロストリップ線路35とでは線路幅の違いが比較的大きいことから、仮にマイクロストリップ線路35を変換部31に直接隣り合わせた場合、特性インピーダンスZと特性インピーダンスZの不整合に起因して電磁波の不要な放射が増大し、電力損失が大きくなる。
第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33は、変換部31とマイクロストリップ線路35との間におけるインピーダンス整合を担う。第1のインピーダンス変成部32の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。特性インピーダンスZは、特性インピーダンスZより小さく、かつ特性インピーダンスZより大きい。特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとの間には、Z<Z<Zの関係が成り立つ。
第3のインピーダンス変成部33の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。特性インピーダンスZは、特性インピーダンスZと等しく、かつ特性インピーダンスZより大きい。特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとの間には、Z<Z=Zの関係が成り立つ。第2のインピーダンス変成部34の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。特性インピーダンスZは、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとのいずれよりも小さく、かつ特性インピーダンスZより大きい。特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとの間には、Z<Z<Z=Zの関係が成り立つ。
実施の形態1では、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、マイクロストリップ線路35よりも拡大された線路幅を持つ第1および第2のインピーダンス変成部32,34が設けられることで、変換部31とマイクロストリップ線路35との間のインピーダンス整合を図る。導波管マイクロストリップ線路変換器10は、変換部31とマイクロストリップ線路35との間のインピーダンス整合により、電力損失を低減できる。
また、第3のインピーダンス変成部33および第2のインピーダンス変成部34は、第1のインピーダンス変成部32とマイクロストリップ線路35との線路幅の違いによるインピーダンスの不整合を低減させる機能を果たす。線路導体13は、線路幅を段階的に異ならせた部位である第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33が含まれることで、電磁波の伝搬におけるインピーダンスの急峻な変化を緩和可能とする。これにより、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、電力損失を効果的に低減できる。また、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、線路導体13におけるインピーダンスの変化を緩和できることで、広い周波数帯域の信号を扱うことが可能となる。
なお、第3のインピーダンス変成部33は、マイクロストリップ線路35と同じ線路幅で構成されるものに限られない。第3のインピーダンス変成部33の線路幅Wは、W>WおよびW>Wを満足すれば良く、マイクロストリップ線路35の線路幅Wとは異なることとしても良い。また、線路導体13において、マイクロストリップ線路35より拡大された線路幅を持つ部位であるインピーダンス変成部は2つに限られず、1つあるいは3つ以上であっても良い。
導波管マイクロストリップ線路変換器10は、マイクロストリップ線路35を伝送した高周波信号を導波管14へ伝送させることも可能である。一方のマイクロストリップ線路35にはマイナスX方向へ伝送する高周波信号が入力され、他方のマイクロストリップ線路35にはプラスX方向へ伝送する高周波信号が入力される。双方のマイクロストリップ線路35には、互いに逆の位相を持つ高周波信号が入力される。この場合も、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、電力損失を低減できる。
変換部31の線路幅Wは、Y軸方向における開口端16の幅よりも狭く、かつY軸方向におけるスロット15の幅よりも狭い。このように線路幅Wを小さくしても、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33と、H形状をなすスロット15とが設けられたことで、効率的な電力交換を可能とする。
線路導体13は、いずれの部位の線路幅W,W,W,W,Wも、Y軸方向におけるスロット15の幅よりも狭い。また、Y軸方向におけるスロット15の幅は、Y軸方向における開口端16の幅よりも狭い。このように、導波管マイクロストリップ線路変換器10では、Y軸方向において、導波管14の範囲内に線路導体13およびスロット15が収まる。これにより、導波管マイクロストリップ線路変換器10を小型にすることができる。
図6は、導波管マイクロストリップ線路変換器10を小型にしたことによる利点についての説明図である。図6には、図1に示す導波管マイクロストリップ線路変換器10に線路40が追加された状態を示している。線路40は、線路導体13と同様に、誘電体基板11の第2の面S2に設けられている。線路40は、導波管14と線路導体13との間の電力交換を阻害しないために、スロット15の直上の位置以外の位置に設けられている。
スロット15のY軸方向のサイズを小さくできることで、スロット15の直上以外の位置であってかつ線路導体13に近い位置に、線路40を配置することが可能となる。これにより、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、線路40が追加された場合も、小型な構成を実現できる。
実施の形態1によると、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、変換部31とマイクロストリップ線路35との間のインピーダンス整合を担う第1、第2および第3のインピーダンス変成部32,34,33が設けられることで電磁波の放射を低減させ、電力損失を低減できる。また、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、H形状のスロット15が設けられたことで変換部31の直下における電磁結合が強められ、導波管14および線路導体13の間において効率良く電力を交換することができる。これにより、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、誘電体基板11にスルーホールが設けられなくても、高い電気性能を得ることができる。
導波管マイクロストリップ線路変換器10は、スルーホールが不要となるため、スルーホールの加工の省略による製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。また、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、スルーホールの破断による電気性能の劣化という事態を回避できることで、信頼性を向上できるとともに、安定した電気性能を得ることができる。アンテナ装置の給電回路に導波管マイクロストリップ線路変換器10が使用される場合、アンテナ装置は、安定した送信電力および受信電力を得ることができる。以上により、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。
なお、導波管マイクロストリップ線路変換器10では、スロット15から、あるいは線路導体13のうち線路幅が不連続な部分から、不要な電磁波放射が生じ得る。導波管マイクロストリップ線路変換器10は、Y軸方向におけるサイズが適宜調整されたスロット15および変換部31を設けることにより、放射される電磁波の位相を調整し、特定方向であるプラスZ方向への不要な電磁波放射を低減させても良い。この場合も、導波管マイクロストリップ線路変換器10は、高い電気性能を得ることができる。
導波管マイクロストリップ線路変換器10は、電磁波の放射が許容可能な程度であれば、いずれの形状のスロットを備えることとしても良い。図7は、スロットの変形例を示す図である。変形例にかかるスロット41の平面形状は、Y軸に平行な長辺とX軸に平行な短辺とを備える長方形である。H形状を備えるスロット15が用いられる場合と同等の電気性能を実現するために、スロット41の長辺は、スロット15のY軸方向の幅より長くしても良い。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器50の外観構成を示す上面図である。上記の実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。実施の形態2の導波管マイクロストリップ線路変換器50は、実施の形態1の導波管マイクロストリップ線路変換器10の線路導体13に代えて、線路導体51が設けられている。
図9は、線路導体51の平面図である。図9では、参考として、スロット15を破線で示している。線路導体51は、マイクロストリップ線路35である第1の部位と、スロット15の直上に位置する変換部31である第2の部位と、第1の部位および第2の部位の間の第3の部位とを含む。第3の部位は、マイクロストリップ線路35および変換部31の間におけるインピーダンス整合を担うインピーダンス変成部52である。実施の形態2では、実施の形態1の場合よりも、第3の部位におけるインピーダンス変成部の数が少ない。変換部31と、インピーダンス変成部52と、マイクロストリップ線路35とは、一体の金属部材である金属箔あるいは金属板で構成されている。
インピーダンス変成部52は、線路幅がWとされ、変換部31およびマイクロストリップ線路35の間に位置している。インピーダンス変成部52の線路幅Wは、マイクロストリップ線路35の線路幅W、および変換部31の線路幅Wのいずれよりも広い。線路幅Wと、線路幅Wと、線路幅Wとの間には、W>W>Wの関係が成り立つ。インピーダンス変成部52の線路長は、λ/4に相当する。
インピーダンス変成部52の特性インピーダンスは、線路幅Wに対応するZであるとする。インピーダンス変成部52の特性インピーダンスZは、マイクロストリップ線路35の特性インピーダンスZと、変換部31の特性インピーダンスZとのいずれよりも小さい。特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZと、特性インピーダンスZとの間には、Z<Z<Zの関係が成り立つ。導波管マイクロストリップ線路変換器50は、マイクロストリップ線路35より拡大された線路幅を持つインピーダンス変成部52が設けられることで、変換部31とマイクロストリップ線路35との間のインピーダンス整合を図る。また、インピーダンス変成部52の線路幅Wを、変換部31の線路幅Wよりも広くしたことで、インピーダンス変成部52単独によるインピーダンス整合を可能とする。
線路導体51では、インピーダンス変成部52とマイクロストリップ線路35との境界にて線路幅が大きく変化している。導波管マイクロストリップ線路変換器50は、電磁波の放射が許容可能な程度であれば、互いに線路幅が大きく異なる部位同士が隣り合っていても良い。
実施の形態2によると、導波管マイクロストリップ線路変換器50は、インピーダンス変成部52が設けられたことで、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。また、導波管マイクロストリップ線路変換器50は、第3の部位のインピーダンス変成部の数を少なくすることで、X軸方向のサイズを低減できる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器60のうち線路導体61の平面図である。上記の実施の形態1および2と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。実施の形態3の導波管マイクロストリップ線路変換器60の線路導体61は、実施の形態1の第3のインピーダンス変成部33に代えて、第3のインピーダンス変成部62を含む。2つの第3のインピーダンス変成部62は、いずれも垂直に折り曲げられている。図10には、参考として、スロット15を破線で示している。
導波管14を伝送した高周波信号をマイクロストリップ線路35へ伝送させる場合に、一方の第3のインピーダンス変成部62は、プラスX方向へ伝送した高周波信号をプラスY方向へ伝送させる。他方の第3のインピーダンス変成部62は、マイナスX方向へ伝送した高周波信号をプラスY方向へ伝送させる。導波管マイクロストリップ線路変換器60は、2つのマイクロストリップ線路35から、プラスY方向へ伝送する高周波信号を出力する。マイクロストリップ線路35を伝送した高周波信号を導波管14へ伝送させる場合に、2つのマイクロストリップ線路35に、マイナスY方向へ伝送する高周波信号が入力される。
第1および第2のインピーダンス変成部32,34は、線路長であるλ/4に近い長さの線路幅を持つことから、垂直に折り曲げられた形状とすることが困難である。第3のインピーダンス変成部62は、第1および第2のインピーダンス変成部32,34のいずれよりも線路幅が狭いため、垂直に折り曲げることが比較的容易である。導波管マイクロストリップ線路変換器60は、第3のインピーダンス変成部62を含めることで、垂直に折り曲げられた箇所を含む線路導体61を得ることができる。導波管マイクロストリップ線路変換器60は、かかる折り曲げ箇所を含めることで、X軸方向のサイズを低減できる。
実施の形態3によると、導波管マイクロストリップ線路変換器60は、実施の形態1と同様に、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。また、導波管マイクロストリップ線路変換器60は、第3のインピーダンス変成部62を設けたことで、X軸方向のサイズを低減できる。
図11は、実施の形態3の第1変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器65のうち線路導体66の平面図である。線路導体66は、互いに逆向きに折り曲げられた2つの第3のインピーダンス変成部62を含む。
導波管14を伝送した高周波信号をマイクロストリップ線路35へ伝送させる場合に、一方の第3のインピーダンス変成部62は、プラスX方向へ伝送した高周波信号をプラスY方向へ伝送させる。他方の第3のインピーダンス変成部62は、マイナスX方向へ伝送した高周波信号をマイナスY方向へ伝送させる。導波管マイクロストリップ線路変換器65は、一方のマイクロストリップ線路35からはプラスY方向へ伝送する高周波信号を出力し、他方のマイクロストリップ線路35からはマイナスY方向へ伝送する高周波信号を出力する。
マイクロストリップ線路35を伝送した高周波信号を導波管14へ伝送させる場合に、一方のマイクロストリップ線路35にはマイナスY方向へ伝送する高周波信号が入力され、他方のマイクロストリップ線路35にはプラスY方向へ伝送する高周波信号が入力される。
図12は、実施の形態3の第2変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器70のうち線路導体71の平面図である。線路導体71は、図10に示す2つのマイクロストリップ線路35に代えて、3つのマイクロストリップ線路72,73,74を含む。このうち2つのマイクロストリップ線路72,73は、いずれも垂直に折り曲げられており、かつ互いに異なる線路長を持つ。他の1つのマイクロストリップ線路74は、2つのマイクロストリップ線路72,73に繋がる伝送路である。
導波管14を伝送した高周波信号をマイクロストリップ線路74へ伝送させる場合に、マイクロストリップ線路72は、プラスY方向へ伝送した高周波信号をマイナスX方向へ伝送させる。マイクロストリップ線路73は、プラスY方向へ伝送した高周波信号をプラスX方向へ伝送させる。マイクロストリップ線路74は、2つのマイクロストリップ線路72,73から合流された高周波信号を、プラスY方向へ伝送させる。2つのマイクロストリップ線路72,73の線路長の差は、λ/2に相当する。2つのマイクロストリップ線路72,73の線路長に差をつけることで、互いに同じ位相とされた高周波信号がマイクロストリップ線路74で合流される。
マイクロストリップ線路74を伝送した高周波信号を導波管14へ伝送させる場合に、マイクロストリップ線路74を伝送した高周波信号は、2つのマイクロストリップ線路72,73に分岐される。マイクロストリップ線路72を伝送した高周波信号の位相と、マイクロストリップ線路73を伝送した高周波信号の位相とは、互いに逆となる。さらに、マイクロストリップ線路72を経由して変換部31に至る高周波信号の位相と、マイクロストリップ線路73を経由して変換部31に至る高周波信号の位相とは、互いに逆となる。これにより、これらの高周波信号は導波管14で互いに同じ位相となり、導波管14を通過する。
第1および第2変形例の導波管マイクロストリップ線路変換器65,70も、上記の導波管マイクロストリップ線路変換器60と同様に、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となるとともに、X軸方向のサイズを低減できる。
実施の形態4.
図13は、実施の形態4にかかるアンテナ装置80の平面図である。アンテナ装置80は、マイクロ波あるいはミリ波を送受信する平面アンテナであって、実施の形態3の導波管マイクロストリップ線路変換器60を備える。上記の実施の形態1から3と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
アンテナ装置80は、導波管マイクロストリップ線路変換器60、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82を備える。複数のアンテナ素子81は、X軸方向およびY軸方向へアレイ状に配置されている。各アンテナ素子81は、マイクロストリップ線路82を介して、導波管マイクロストリップ線路変換器60のマイクロストリップ線路35に接続されている。マイクロストリップ線路82は、2つのマイクロストリップ線路35の各々から延伸および分岐されている。各アンテナ素子81は、2つのマイクロストリップ線路35のいずれかに接続されている。アンテナ素子81の数は、図示する16個である場合に限られず、任意であるものとする。
導波管マイクロストリップ線路変換器60は、アンテナ装置80の給電回路に使用されている。2つのマイクロストリップ線路35の一方には、迂回部83が含まれている。迂回部83の線路長は、λ/2に相当する。2つのマイクロストリップ線路35の線路長に差をつけることで、導波管マイクロストリップ線路変換器60は、双方のマイクロストリップ線路35からマイクロストリップ線路82へ同じ位相の高周波信号を伝送させる。
線路導体61、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、誘電体基板11の第2の面S2に形成されている。線路導体61、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、一体の金属部材であって、第2の面S2に圧着された銅箔をパターニングすることにより形成されている。図2に示す場合と同様に、地導体12は、誘電体基板11のうちマイナスZ方向側の第1の面S1全体に設けられている。
線路導体61、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、共通の第2の面S2への配置とされたことで、共通のプロセスにより形成することができる。1つの例では、線路導体61、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、共通の成膜工程およびパターニング工程により形成することができる。アンテナ装置80は、線路導体61の形成とは別工程による複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82の形成が不要となることで、製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。なお、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、あらかじめ成形されてから誘電体基板11に取り付けられた金属板であっても良い。
実施の形態4では、アンテナ素子81と地導体12との間の誘電体基板11のスルーホールは不要であり、かつ実施の形態1と同様に、導波管マイクロストリップ線路変換器60における誘電体基板11のスルーホールも不要である。アンテナ装置80は、スルーホールの加工を省略できることで、製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。アンテナ装置80は、安定した送信電力および受信電力が得られることで、安定した通信性能を得ることができる。
導波管マイクロストリップ線路変換器60では、Y軸方向において、導波管14の範囲内に線路導体61およびスロット15が収まる。導波管マイクロストリップ線路変換器60のY軸方向のサイズを小さくできることで、アンテナ装置80における導波管マイクロストリップ線路変換器60の配置のためのレイアウト制約を低減できる。
実施の形態4によると、アンテナ装置80は、導波管マイクロストリップ線路変換器60を設けたことで、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。また、アンテナ装置80は、第2の面S2に線路導体61、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82を設けたことで、製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5にかかるアンテナ装置90の平面図である。アンテナ装置90は、マイクロ波あるいはミリ波を送受信する平面アンテナであって、実施の形態3の第1変形例の導波管マイクロストリップ線路変換器65を備える。上記の実施の形態1から4と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
アンテナ装置90は、複数の導波管マイクロストリップ線路変換器65、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82を備える。導波管マイクロストリップ線路変換器65は、アンテナ装置90の給電回路に使用されている。
1つの導波管マイクロストリップ線路変換器65当たりに、4つのアンテナ素子81が接続されている。導波管マイクロストリップ線路変換器65に設けられた2つのマイクロストリップ線路35の各々には、マイクロストリップ線路82を介して、2つのアンテナ素子81が接続されている。1つの導波管マイクロストリップ線路変換器65当たりのアンテナ素子81の数は4つである場合に限られず、任意であるものとする。また、アンテナ装置90内の導波管マイクロストリップ線路変換器65の数は、図示する4つである場合に限られず、任意であるものとする。
複数の線路導体66、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、誘電体基板11の第2の面S2に形成されている。複数の線路導体66と、複数のアンテナ素子81と、マイクロストリップ線路82とは、一体の金属部材であって、第2の面S2に圧着された銅箔をパターニングすることにより形成されている。1つの例では、複数の線路導体66、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82は、共通の成膜工程およびパターニング工程により形成することができる。アンテナ装置90は、複数の線路導体66の形成とは別工程による複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82の形成が不要となることで、製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。アンテナ装置90は、安定した送信電力および受信電力が得られることで、安定した通信性能を得ることができる。
アンテナ装置90は、複数の導波管マイクロストリップ線路変換器65が設けられたことで、導波管14から伝送させる高周波信号の位相を導波管マイクロストリップ線路変換器65ごとに制御可能とする。アンテナ装置90は、電磁波を送信する場合に、高周波信号の位相を制御することで、X軸方向へのビーム走査を実施可能とする。
各導波管マイクロストリップ線路変換器65では、Y軸方向において、導波管14の範囲内に線路導体66およびスロット15が収まる。各導波管マイクロストリップ線路変換器65のY軸方向のサイズを小さくできることで、アンテナ装置90における複数の導波管マイクロストリップ線路変換器65の配置のためのレイアウト制約を低減できる。アンテナ装置90には、複数の導波管マイクロストリップ線路変換器65をコンパクトに配置することができる。
実施の形態5によると、アンテナ装置90は、導波管マイクロストリップ線路変換器65を設けたことで、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。また、アンテナ装置90は、第2の面S2に複数の線路導体66、複数のアンテナ素子81およびマイクロストリップ線路82を設けたことで、製造工程の簡易化および製造コスト低減が可能となる。
なお、実施の形態4および5のアンテナ装置80,90は、導波管マイクロストリップ線路変換器60,65に代えて、各実施の形態の他の導波管マイクロストリップ線路変換器10,50,70のいずれかを備えても良い。アンテナ装置80,90の構成は、レーダ装置に備えられても良い。レーダ装置は、安定した送信電力および受信電力が得られることで、安定した検出性能を得ることができる。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器100のうち線路導体101の平面図である。線路導体101は、実施の形態1の線路導体13と同様の構成に、スタブ102が追加されたものである。上記の実施の形態1から3と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
線路導体101は、第4の部位である2つのスタブ102を含む。2つのスタブ102は、X軸方向における変換部31の中心位置に設けられている。スタブ102は、第2の部位である変換部31から第1の方向であるY軸方向へ延伸されている。Y軸方向は、線路導体101の線路幅の方向である。各スタブ102は、開放端とされた先端103を備える。
2つのスタブ102は、それぞれ、Y軸方向における変換部31の2つの端104,105に設けられている。端104に設けられているスタブ102は、プラスY方向へ先端103を向けた直線形状をなしている。端105に設けられているスタブ102は、マイナスY方向へ先端103を向けた直線形状をなしている。Y軸方向におけるスタブ102の長さは、λ/4に相当する。
図15において、スタブ102の位置は、X軸方向におけるスロット15の中心の位置と一致している。図15に示す導波管マイクロストリップ線路変換器100では、X軸方向における線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれが無く、線路導体101とスロット15との配置がいわば理想的な配置とされている。スロット15の中心に対する対称性を線路導体101が持つことにより、2つのスタブ102へ伝搬する電力は生じない。この場合、導波管マイクロストリップ線路変換器100の電気的な作用は、実施の形態1の導波管マイクロストリップ線路変換器10の場合と同じとなる。よって、2つのマイクロストリップ線路35から出力される高周波信号の位相は、実施の形態1と同様に、互いに逆となる。
実施の形態1の線路導体13と同様に、線路導体101は、図2に示す誘電体基板11の第2の面S2に圧着された銅箔をパターニングすることにより形成される。スロット15は、第1の面S1に圧着された地導体12の一部を除去することにより形成される。かかる加工プロセスでは、第1の面S1に形成されるパターンと第2の面S2に形成されるパターンとの間に、ずれが生じることがある。
図16は、図15に示す導波管マイクロストリップ線路変換器100において、線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれが生じている例を示す図である。図16において、スタブ102の位置は、X軸方向におけるスロット15の中心の位置からマイナスX方向にシフトしている。このように、図16に示す導波管マイクロストリップ線路変換器100では、X軸方向における線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれが生じている。図16に示す導波管マイクロストリップ線路変換器100では、スロット15の中心に対する線路導体101の対称性が崩れている。
仮に、図16に示す導波管マイクロストリップ線路変換器100においてスタブ102が設けられていない場合、2つのマイクロストリップ線路35から出力される高周波信号の位相は、互いに逆位相から変化することとなる。かかる2つのマイクロストリップ線路35が、図13に示す複数のアンテナ素子81に接続された場合、複数のアンテナ素子81から放射される高周波信号の位相に変動が生じる。このため、アンテナ装置80は、所望の放射パターンを得ることが困難となる。
実施の形態6では、変換部31にスタブ102が設けられているため、線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれに伴って、スタブ102に電界が生じる。スタブ102の先端103が開放端とされているため、スタブ102と変換部31との接続部にて電界がゼロとなる境界条件が成り立つ。これにより、線路導体101における電気的対称性が確保されることで、2つのマイクロストリップ線路35から出力される高周波信号の位相が、互いに逆位相となる。このように、導波管マイクロストリップ線路変換器100は、線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれが高周波信号へ与える影響を少なくすることができる。
線路導体101の2つのマイクロストリップ線路35が、図13に示す複数のアンテナ素子81に接続された場合、複数のアンテナ素子81から放射される高周波信号の位相に変動を生じさせない。アンテナ装置80は、高周波信号の位相変動を大幅に変動可能とし、所望の放射パターンを得ることができる。アンテナ装置80は、安定した放射特性により、安定した送信電力および受信電力を得ることができる。
導波管マイクロストリップ線路変換器100は、線路導体101の位置とスロット15の位置とのずれによる高周波信号への影響を低減できることで、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。
線路導体101は、2つのスタブ102を用いた電気的対称性の確保により、高周波信号の変動を低減できる。なお、線路導体101に設けられるスタブ102は、1つであっても良い。スタブ102は、端104と端105とのどちらに設けられていても良い。
図17は、実施の形態6の変形例にかかる導波管マイクロストリップ線路変換器110のうち線路導体111の平面図である。本変形例の線路導体111は、第4の部位である2つのスタブ112を含む。スタブ112は、図15および図16に示すスタブ102とは異なる形状をなす。
2つのスタブ112は、X軸方向における変換部31の中心位置に設けられている。端104に設けられているスタブ112は、端104からプラスY方向へ延伸させた部分と、当該部分に直交してプラスX方向とマイナスX方向とへ延伸させた部分とを含む。かかるプラスX方向とマイナスX方向へ延伸させた部分に、開放端とされた2つの先端113a,113bが設けられている。一方の先端113aは、プラスX方向へ向けられている。他方の先端113bは、マイナスX方向へ向けられている。かかるスタブ112の形状を、適宜「T形状」と称する。
スタブ112は、Y軸方向へ延伸させた部分と、Y軸方向以外の方向であるX軸方向へ先端113a,113bを向けて延伸させた部分とを含む折り曲げ形状を備える。スタブ112のうち端104の境界と先端113a,113bとの間の長さは、λ/4に相当する。
端105に設けられているスタブ112は、端105からマイナスY方向へ延伸させた部分と、当該部分に直交してプラスX方向とマイナスX方向とへ延伸させた部分とを含む。端105に設けられているスタブ112の形状は、端104に設けられているスタブ112の形状と同じである。
導波管マイクロストリップ線路変換器110の電気的な作用は、上記の導波管マイクロストリップ線路変換器100と同様である。導波管マイクロストリップ線路変換器110は、線路導体111の位置とスロット15の位置とのずれによる高周波信号への影響を低減できることで、安定かつ高い電気性能が得られ、信頼性の向上が可能となる。
スタブ112を折り曲げ形状とすることで、Y軸方向におけるスロット15の範囲内にスタブ112を収めることができる。導波管マイクロストリップ線路変換器110は、Y軸方向における線路導体111の幅を小さくすることができる。
線路導体111は、2つのスタブ112を用いた電気的対称性の確保により、高周波信号の変動を低減できる。なお、線路導体111に設けられるスタブ112は、1つであっても良い。スタブ112は、端104と端105とのどちらに設けられていても良い。
なお、スタブ112の形状は、T形状以外の形状であっても良い。スタブ112は、Y軸方向へ延伸させた部分と、当該部分から斜め方向へ延伸させた部分とを含む「Y形状」をなすものであっても良い。また、スタブ112は、Y軸方向へ延伸させた部分からプラスX方向とマイナスX方向との一方へ延伸させた部分を含む「L形状」をなすものであっても良い。スタブ112を「Y形状」あるいは「L形状」である折り曲げ形状とすることで、導波管マイクロストリップ線路変換器110は、Y軸方向における線路導体111の幅を小さくすることができる。
実施の形態6のスタブ102,112は、実施の形態1から3の導波管マイクロストリップ線路変換器10,50,60,65,70のいずれに設けられても良い。実施の形態4および5のアンテナ装置80,90は、実施の形態6のスタブ102,112を含む導波管マイクロストリップ線路変換器10,50,60,65,70を備えていても良い。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10,50,60,65,70,100,110 導波管マイクロストリップ線路変換器、11 誘電体基板、12 地導体、13,51,61,66,71,101,111 線路導体、14 導波管、15,41 スロット、16 開口端、18 開口縁部、21 中央部、22 端部、31 変換部、32 第1のインピーダンス変成部、33,62 第3のインピーダンス変成部、34 第2のインピーダンス変成部、35,72,73,74,82 マイクロストリップ線路、52 インピーダンス変成部、80,90 アンテナ装置、81 アンテナ素子、S1 第1の面、S2 第2の面、102,112 スタブ、103,113a,113b 先端、104,105 端。

Claims (12)

  1. 導波管を伝搬する電力とマイクロストリップ線路を伝搬する電力とを相互に変換可能な導波管マイクロストリップ線路変換器であって、
    誘電体基板と、
    前記誘電体基板の第1の面に設けられ、前記導波管の端部である開口端に接合される地導体と、
    前記地導体のうち前記開口端の開口縁部で囲まれる領域内に形成されたスロットと、
    前記誘電体基板の第2の面に設けられた線路導体と
    を備え、
    前記線路導体は、前記マイクロストリップ線路である第1の部位と、前記スロットの直上に位置する第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位との間におけるインピーダンス整合を担う第3の部位とを含み、
    前記第3の部位は、前記第1の部位よりも広い線路幅を持つ部位であるインピーダンス変成部を含むことを特徴とする導波管マイクロストリップ線路変換器。
  2. 前記インピーダンス変成部は、前記第2の部位よりも狭い線路幅を持つことを特徴とする請求項1に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  3. 導波管を伝搬する電力とマイクロストリップ線路を伝搬する電力とを相互に変換可能な導波管マイクロストリップ線路変換器であって、
    誘電体基板と、
    前記誘電体基板の第1の面に設けられ、前記導波管の端部である開口端に接合される地導体と、
    前記地導体のうち前記開口端の開口縁部で囲まれる領域内に形成されたスロットと、
    前記誘電体基板の第2の面に設けられた線路導体と
    を備え、
    前記線路導体は、前記マイクロストリップ線路である第1の部位と、前記スロットの直上に位置する第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位との間におけるインピーダンス整合を担う第3の部位とを含み、
    前記第3の部位は、複数のインピーダンス変成部を含み、
    前記複数のインピーダンス変成部のいずれかは、前記第1の部位よりも広い線路幅を持ち、
    さらに前記複数のインピーダンス変成部は、互いに異なる線路幅を持つインピーダンス変成部を含むことを特徴とする導波管マイクロストリップ線路変換器。
  4. 前記複数のインピーダンス変成部は、いずれも前記第2の部位よりも狭い線路幅を持つことを特徴とする請求項3に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  5. 前記第3の部位は、前記複数のインピーダンス変成部に含まれる第1のインピーダンス変成部と、第2のインピーダンス変成部と、第3のインピーダンス変成部とを含み、
    前記第3のインピーダンス変成部は、前記第1のインピーダンス変成部および前記第2のインピーダンス変成部の間に設けられ、かつ前記第1のインピーダンス変成部および前記第2のインピーダンス変成部のいずれよりも狭い線路幅を持つことを特徴とする請求項4に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  6. 前記第3のインピーダンス変成部は、垂直に折り曲げられていることを特徴とする請求項5に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  7. 前記スロットは、前記線路導体の線路幅の方向である第1の方向における両端に位置する端部と、前記端部同士の間の中央部とを備え、
    前記端部は、前記第1の方向に垂直な第2の方向において、前記中央部よりも広い幅を持つことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  8. 前記線路導体は、前記線路導体の線路幅の方向における前記開口端の幅よりも狭い線路幅を持つことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  9. 前記線路導体の線路幅の方向における前記スロットの幅は、前記線路幅の方向における前記開口端の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  10. 前記線路導体は、前記線路導体の線路幅の方向である第1の方向へ前記第2の部位から延伸された第4の部位を含み、
    前記第4の部位は、開放端とされた先端を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  11. 前記第4の部位は、前記第1の方向における前記第2の部位の2つの端に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  12. 前記第4の部位は、前記第1の方向以外の方向へ前記先端が向けられた折り曲げ形状を備えることを特徴とする請求項11に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
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