JP6590868B2 - 放射線撮像装置及び放射線撮像システム - Google Patents

放射線撮像装置及び放射線撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関するものである。より具体的には、医療診断における一般撮影などの静止画撮影や透視撮影などの動画撮影に好適に用いられる、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。
近年、X線による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮像装置として、半導体材料によって形成された平面検出器(Flat Panel Detector、以下FPDと略す)を用いた放射線撮像装置が用いられている。このような放射線撮像装置は、例えば医療画像診断においては、一般撮影のような静止画撮影や、透視撮影のような動画撮影のデジタル撮像装置として用いられている。
このような放射線撮像装置として、特許文献1に記載されている放射線撮像装置が知られている。特許文献1の放射線撮像装置は、センサパネルと、支持基台と、読出回路と、読出制御用の回路基板と、電源回路基板と、フレキシブル配線板とを含む。センサパネルは、放射線を電気信号に変換するための画素が行列状に複数配列された画素アレイと、列方向の複数の画素に電気的に接続された複数の信号線と、を含む。支持基台は、センサパネルを支持し、読出回路は、画素アレイの行方向の複数の画素毎に複数の信号線を介して電気信号を読み出す。読出回路を制御するための読出制御用の回路基板を介して読出回路に電圧を供給する電源回路基板からの電圧は、フレキシブル配線板によって読出制御用の回路基板に伝送される。読出制御用の回路基板と電源回路基板とフレキシブル配線板は、支持基台を挟んでセンサパネルと反対側に配置されている。特許文献1では、フレキシブル配線板で発生する電磁波の影響により、読出回路から得られる放射線画像へノイズが混入することを抑制するために、フレキシブル配線板を透磁率の高い磁性部材で覆うことが開示されている。
特開2003−035778号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、磁性部材が外来性の電磁波を引き寄せてしまい、読出回路から得られる放射線画像へ外来性の電磁波起因のノイズが混入する恐れがある。また、近年の放射線撮像装置では、可搬性向上のために軽量化及び薄型化が求められており、支持基台の軽量薄型化に伴う電磁波遮蔽機能の低下や、磁性部材を用いないことが要求される。そのため、磁性部材を用いないでフレキシブル配線板で発生する電磁波の影響を低減する技術が求められる。
そこで本発明は、上記課題を鑑み、磁性部材を用いることなくフレキシブル配線板で発生する電磁波に起因する放射線画像へ影響を抑制することが可能な放射線撮像装置を提供することを目的とするものである。本発明の放射線撮像装置は、放射線を電気信号に変換するための画素が行列状に複数配列された画素アレイと、列方向の複数の前記画素に電気的に接続された複数の信号線と、を含むセンサパネルと、前記センサパネルを支持する支持基台と、前記画素アレイの行方向の複数の前記画素毎に前記複数の信号線を介して前記電気信号を読み出すための読出回路を制御するための読出制御用の回路基板と、前記読出制御用の回路基板を介して前記読出回路に電圧を供給する電源回路基板と、前記電源回路基板からの電圧を前記読出制御用の回路基板に伝送するためのフレキシブル配線板と、を有し、前記読出制御用の回路基板、前記電源回路基板、及び、前記フレキシブル配線板が、前記支持基台を挟んで前記センサパネルと反対側に配置された放射線撮像装置に係る。本発明の放射線撮像装置は、前記読出制御用の回路基板の一辺と長さLの間隔を空けて向き合って配置された前記電源回路基板の一辺と、前記読出制御用の回路基板の一辺と、を超えて設けられる、幅Wの前記フレキシブル配線板が、ピッチ間隔aで配置された前記複数の信号線の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の領域で対向するように、前記複数の信号線に対しての角度
θ = 90deg−tan −1 (L/(a+W))
以上の角度で配置されている。また、本発明の放射線撮像装置は、前記読出制御用の回路基板の一辺と長さLの間隔を空けて向き合って配置された前記電源回路基板の一辺と、前記読出制御用の回路基板の一辺と、を超えて設けられる、幅Wの前記フレキシブル配線板が、ピッチ間隔aで配置された前記複数の信号線の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の領域で対向するように、少なくとも一度折り曲げて配置されている。
本発明により、磁性部材を用いることなくフレキシブル配線板で発生する電磁波に起因する放射線画像へ影響を抑制することが可能な放射線撮像装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態の放射線撮像装置の概略斜視図及び回路基板側から見た平面模式図 比較例の放射線撮像装置の概略斜視図及び回路基板側から見た平面模式図 第2実施形態の放射線撮像装置の概略斜視図及び回路基板側から見た平面模式図 第2実施形態の変形例の放射線撮像装置の概略斜視図及び回路基板側から見た平面模式図 フレキシブル配線板の模式的な断面斜視図 放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムを説明するための模式図
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明において放射線は、放射性崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども、含まれるものとする。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)を用いて、第1実施形態に係る放射線撮像装置100を説明する。図1(a)は、第1実施形態の放射線撮像装置100の概略斜視図であり、図1(b)は、該放射線撮像装置100を回路基板側から見た平面模式図である。
センサパネル1は、ガラス基板等の絶縁性表面を有する基板上に放射線を電気信号に変換するための画素が行列状に複数配列された画素アレイと、列方向の複数の画素に電気的に接続された複数の信号線6と、を含む。複数の信号線6は、画素アレイにおけるそれぞれの列ごとに均一な間隔aで配列され得る。各画素は、放射線を電気信号に変換する変換素子3と、変換素子3で変換された電気信号を信号線6に転送するためのスイッチ素子4と、を含む。本実施形態では、変換素子3は、放射線を光に変換するシンチレータ(不図示)と当該光を電気信号に変換する光電変換素子と、を含む。スイッチ素子4は、TFTが好適に用いられ得る。センサパネル1は、更に、行方向の複数の画素のスイッチ素子毎に夫々が一対一で電気的に接続された複数の駆動線5を更に含む。駆動線5は、スイッチ素子4を駆動するための駆動信号をスイッチ素子4に供給するための配線である。また、センサパネル1は、各変換素子3に光電変換可能なバイアスを印加するための電圧を供給するためのバイアス線(不図示)を更に含む。
支持基台2は、センサパネルを支持する部材である。支持基台2は、ポータブル型の放射線撮像装置においては、軽量化の要望に対し、軽量且つ強度の高い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が母材として用いられ得る。好ましくは、CFRPでアルミニウム等の金属メッシュを挟み込んだ板状部材が用いられ得る。支持基台2は、フレームグランドとして機能することが望ましく、当該構成であれば金属メッシュが接地され得る。また、支持基台2としてCFRP単体で構成されている場合、センサパネル1と支持基台2との間に接地された導電性部材(不図示)が配置され得る。
スイッチ素子4は、駆動部19によって導通状態と非導通状態とが切替えられ、導通状態において電気信号を信号線6に転送する。駆動部19は、駆動回路8と駆動制御用の回路基板7とを含む。駆動回路8は、複数の駆動線5に電気的に接続されており、シフトレジスタ等の集積回路が用いられ得る。当該集積回路は、TCP(Tape Carrier Package)、COF(Chip On Film)等の実装技術により、フレキシブル配線板に搭載され得る。駆動制御用の回路基板7は、駆動回路8を制御するためのプリント回路基板であり、駆動回路8へ制御信号の入出力や、駆動信号の導通電圧及び非導通電圧の供給を行う。ここで、導通電圧は、スイッチ素子4を導通状態とする電圧であり、非導通電圧は、スイッチ素子を非導通状態とする電圧である。複数の駆動回路8は、センサパネル1の行方向と交差する辺に電気的に接続され得る。
スイッチ素子4によって信号線6に転送された電気信号は、信号線6を介して読出部20に伝送される。読出部20は、読出回路10と読出制御用の回路基板9とを含む。読出回路10は、画素アレイの行方向の複数の画素毎に、複数の信号線6を介して、スイッチ素子4によって転送された電気信号を読み出す。読出回路10は、複数の信号線6からの電気信号を増幅する増幅回路や、並列信号を直列信号に変換するマルチプレクサ、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等を含む集積回路が用いられ得る。当該集積回路は、駆動回路8と同様に、TCP、COF等の実装技術により、フレキシブル配線板に搭載され得る。読出制御用の回路基板9は、読出回路10を制御するためのプリント回路基板であり、例えば、読出回路10への制御信号の入出力を行い、A/D変換器等へ電源電圧や基準電圧の供給も行う。複数の読出回路10は、センサパネル1の列方向と交差する辺に電気的に接続され得る。
処理回路基板13は、読出制御用の回路基板9と駆動制御用の回路基板7とに制御信号を供給するための制御回路と、読出回路10から出力された信号を処理する処理回路と、を含む集積回路が搭載されたプリント回路基板である。
電源回路基板12は、放射線撮像装置100の撮像動作に必要な各電圧を生成するスイッチング電源を含む集積回路21が搭載されたプリント回路基板である。スイッチング電源として、本実施形態では、バッテリ11から供給される直流電圧を所望の電圧に変換するDC/DC変換器が好適に用いられ得る。電源回路基板12は、読出制御用の回路基板9を介して読出回路10に、電源電圧や基準電圧等の電圧を供給する。また、電源回路基板12は、読出制御用の回路基板9及び駆動制御用の回路基板7を介して、スイッチ素子4の導通電圧及び非導通電圧等を供給する。また、電源回路基板12は、読出制御用の回路基板9及び読出回路10を介して、変換素子3に供給するバイアス電圧を供給する。ここで、電源回路基板12の一辺は、長さLの間隔を空けて読出制御用の回路基板9の一辺と向き合って配置されている。
フレキシブル配線板14は、電源回路基板12からの電圧を読出制御用の回路基板9に伝送する。フレキシブル配線板14は、図5(a)又は図5(b)に示すように、スイッチング電源で生成された電圧を供給する複数の電源線14−1と、グランドのリターン電流が流れる複数のグランド線14−2と、を含む。なお、フレキシブル配線板14は、読出制御用の回路基板9の一辺と向き合って配置された電源回路基板12の一辺と、その読出制御用の回路基板9の一辺と、を超えて設けられている。読出制御用の回路基板9と処理回路基板13との間が、フレキシブル配線板14とは別のフレキシブル配線板15で電気的に接続されており、読出回路10から出力された信号はフレキシブル配線板15を介して処理回路基板13に伝送される。また、読出制御用の回路基板9と駆動制御用の回路基板7との間が、フレキシブル配線板16で電気的に接続されており、電源回路基板12からの導通電圧及び非導通電圧が駆動回路8に供給される。バッテリ11からの直流電圧は、フレキシブル配線板17を介して電源回路基板12に供給される。また、フレキシブル配線板18は、電源回路基板12からの電圧を処理回路基板13に伝送する。各フレキシブル配線板14〜18は、フレキシブルフラットケーブルが好適に用いられ得る。
放射線撮像装置100では、読出制御用の回路基板9、駆動制御用の回路基板7、バッテリ11、電源回路基板12、処理回路基板13、及び、各フレキシブル配線板14〜18が、支持基台2を挟んでセンサパネル1と反対側に配置されている。
次に、図2(a)及び図2(b)を用いて、本願発明者が見出した課題を説明する。図2(a)は、比較例の放射線撮像装置の概略斜視図であり、図2(b)は、比較例の放射線撮像装置を回路基板側から見た平面模式図である。なお、同じ構成には同じ番号を付与し、詳細な説明は割愛する。比較例では、フレキシブル配線板14の電源線14−1とグランド線14−2は、複数の信号線6と略平行になるように、実装されている。ここで、電源線14−1を往路とすると、グランド線14−2は復路となるため、フレキシブル配線板14の電源線14−1とグランド線14−2とは配線ループを形成することになる。これにより、フレキシブル配線板14から磁界が発生し得る。なお、フレキシブル配線板14の電源線14−1及びグランド線14−2は、少なくとも1本以上のフレキ導体が割り当てられる。一般的には、供給される電圧に応じる電流量に応じた数のフレキ導体が割り当てられて使用される。また、電源回路基板に搭載されたスイッチング電源としてDC/DC変換器を用いた場合、出力電圧に平滑しきれないAC成分が残り、スイッチング周波数に同期した微弱なリップルノイズの成分が重畳し得る。このリップルノイズ成分が電源線14−1とグランド線14−2の配線ループに印加されるため、フレキシブル配線板14からは交流磁界が発生し得る。
その幅がWのフレキシブル配線板14から発生する磁界は、フレキシブル配線14と対向する複数の信号線6との電磁気的な結合が大きいため、幅Wで対向する複数の信号線6に対して磁界が干渉する。具体的には、電源線14−1とグランド線14−2が複数の信号線6と略平行になっていると、フレキシブル配線板14が発生する磁界が対向する複数の信号線6に鎖交し、誘導起電力によって複数の信号線6にノイズ電圧が誘起されてしまう。そのため、得られた画像には、フレキシブル配線板14と対向する領域に対応する箇所にノイズが発生してしまう。
比較例では、フレキシブル配線板14と支持基台2の間に、フレキシブル配線板14の幅Wよりも広い、透磁率の高い磁性シート21を配置している。これにより、フレキシブル配線板14で発生する磁界がセンサパネル1に到達する前に磁性シート21に引き寄せられ、磁性シート21内を迂回していく。よって、複数の信号線6に到達する磁界の量が低減し、得られる画像に発生するノイズも低減される。しかしながら、透磁率の高い磁性シート21が外来性の電磁波を引き寄せてしまい、得られる画像へ外来性の電磁波起因のノイズが混入し得る。また、ポータブル型の放射線撮像装置では、可搬性向上のために軽量化及び薄型化が求められており、磁性シート21を用いない方が望ましい。
ここで、信号線6とフレキシブル配線板14の導体の電磁気的な結合は、平行に配置された配線同士が並走する場合に結合が大きく、逆に直交するように配置されると電磁気的な結合がほぼ無くなり、画像にノイズの発生がないことが実験的に確認された。そこで、本発明の放射線撮像装置は、フレキシブル配線板14で発生する磁界に基づくノイズを抑制するように、フレキシブル配線板14の少なくとも一部を、複数の信号線6に対して所望の角度以上を有するように非平行に対向して配置する。
図1(a)及び図1(b)に示す本実施形態では、幅Wのフレキシブル配線板14が、ピッチ間隔aで配置された複数の信号線6の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の幅の領域で対向するように、複数の信号線6に対して、式(1)で示される角度θ以上の角度で配置されている。ここで、Lは互いに向き合って配置されている電源回路基板12の一辺と読出制御用の回路基板9の一辺の間隔の長さである。
θ = 90deg−tan −1 (L/(a+W))・・・式(1)
このように配置することにより、フレキシブル配線板14と対面する複数の信号線6の幅は、フレキシブル配線14の幅Wから(2W+a)以上に増える一方、フレキシブル配線板14が平行に配置される長さはL未満と短くなる。このように、複数の信号線6がノイズ源となるフレキシブル配線板14と略並列に配置される長さを短くすることで、複数の信号線6に対する磁界の結合量が低減され、得られる画像に発生するノイズが低減され得る。それにより、磁性部材を用いることなくフレキシブル配線板14で発生する電磁波に起因する放射線画像へ影響を抑制することが可能となる。なお、ここでは、フレキシブル配線板14の幅Wで規定したが、フレキシブル配線板14内で配線ループが形成している導体間の幅で規定する場合でも同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
次に、図3(a)及び図3(b)を用いて、第2実施形態に係る放射線撮像装置100を説明する。図3(a)は、第2実施形態の放射線撮像装置100の概略斜視図であり、図3(b)は、該放射線撮像装置100を回路基板側から見た平面模式図である。なお、同じ構成には同じ番号を付与し、詳細な説明は割愛する。
本実施形態においては、電源回路基板12から読出制御用の回路基板9に電源を供給する幅Wのフレキシブル配線板14は、ピッチ間隔aで配置された複数の信号線6の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の幅の領域で対向するように、少なくとも一度折り曲げて配置されている。図3(a)及び図3(b)においては、フレキシブル配線板14を角度45度の折り目で90度に2回折り曲げることで、フレキシブル配線板14は、複数の信号線6の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の幅の領域で対向するように配置されている。このように配置することにより、フレキシブル配線板14と対面する複数の信号線6の幅は、フレキシブル配線14の幅Wから(2W+a)以上に増える一方、フレキシブル配線板14が平行に配置される長さはL未満と短くなる。このように、複数の信号線6がノイズ源となるフレキシブル配線板14と略並列に配置される長さを短くすることで、複数の信号線6に対する磁界の結合量が低減され、得られる画像に発生するノイズが低減され得る。それにより、磁性部材を用いることなくフレキシブル配線板14で発生する電磁波に起因する放射線画像へ影響を抑制することが可能となる。
ここで、第2実施形態においては、フレキシブル配線板14を折り曲げる角度、折り曲げる回数は限定されるものではない。幅Wのフレキが幅(2W+a)以上の領域で複数の信号線6の少なくとも一部と対向するように配置し、フレキと対面し、複数の信号線6がノイズ源となるフレキシブル配線板14と略並列に配置される長さをL未満と短くすることが重要である。例えば、図4(a)及び図4(b)を用いて、第2の実施形態の変形例に係る放射線撮像装置100を説明する。図4(a)は、第2実施形態の変形例の放射線撮像装置100の概略斜視図であり、図4(b)は、該放射線撮像装置100を回路基板側から見た平面模式図である。なお、同じ構成には同じ番号を付与し、詳細な説明は割愛する。
図4(a)及び図4(b)においては、フレキシブル配線板14を角度90度で4回折り曲げて大きく迂回させることで、フレキシブル配線板14は、複数の信号線6の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の幅の領域で対向するように配置されている。このように配置することによっても、フレキシブル配線板14と対面する複数の信号線6の幅は、フレキシブル配線14の幅Wから(2W+a)以上に増える一方、フレキシブル配線板14が平行に配置される長さはL未満と短くなる。このように、複数の信号線6がノイズ源となるフレキシブル配線板14と略並列に配置される長さを短くすることで、複数の信号線6に対する磁界の結合量が低減され、得られる画像に発生するノイズが低減され得る。それにより、磁性部材を用いることなくフレキシブル配線板14で発生する電磁波に起因する放射線画像へ影響を抑制することが可能となる。
ここで、図5(a)及び図5(b)を用いて、各実施形態に用いられ得るフレキシブル配線板14について説明する。図5(a)及び図5(b)は、各実施形態に用いられ得るフレキシブル配線板14として用いられるフレキシブルフラットケーブルの模式的な断面斜視図である。
フレキシブル配線板14は、図5(a)又は図5(b)に示すように、スイッチング電源で生成された電圧を供給する複数の電源線14−1と、グランドのリターン電流が流れる複数のグランド線14−2と、を含む。図5(a)に示すフレキシブルフラットケーブルは、複数の電源線14−1のうちの1つの電源線と、複数のグランド配線14−2のうちの1つのグランド配線と、が交互に並ぶように、複数の電源線14−1と複数のグランド線14−2が配置されている。また、図5(b)に示すフレキシブルフラットケーブルは、複数の電源線14−1のうちの2以上と、複数のグランド配線14−2のうちの2以上と、が交互に並ぶように、複数の電源線14−1と複数のグランド線14−2が配置されている。図5(a)及び図5(b)のいずれの構成でも使用できるが、磁界によるノイズ低減の観点では図5(a)に示す構成の方がより好ましい。これは、電源線14−1で発生する磁界とグランド線14−2で発生する磁界とが互いに打ち消し合い、フレキシブルフラットケーブル全体から漏洩する磁界が低減されるためである。一方、図5(b)に示す構成は、ピン配置等構成の簡便性の観点で図5(a)の構成より有利である。
(応用実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムを説明する。
放射線源であるX線チューブ6050から出射されたX線6060は、患者あるいは被験者6061の胸部6062を透過し、本発明の放射線撮像装置6040に含まれる各変換素子3に入射する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応して変換素子3で放射線を電気信号に変換して、電気的情報を得る。この情報はデジタルデータに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなど表示手段となるディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の記録手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100により記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
100 放射線撮像装置
1 センサパネル
2 支持基台
9 読出制御用の回路基板
10 読出回路
12 電源回路基板
14 フレキシブル配線板

Claims (12)

  1. 放射線を電気信号に変換するための画素が行列状に複数配列された画素アレイと、列方向の複数の前記画素に電気的に接続された複数の信号線と、を含むセンサパネルと、
    前記センサパネルを支持する支持基台と、
    前記画素アレイの行方向の複数の前記画素毎に前記複数の信号線を介して前記電気信号を読み出すための読出回路を制御するための読出制御用の回路基板と、
    前記読出制御用の回路基板を介して前記読出回路に電圧を供給する電源回路基板と、
    前記電源回路基板からの電圧を前記読出制御用の回路基板に伝送するためのフレキシブル配線板と、
    を有し、前記読出制御用の回路基板、前記電源回路基板、及び、前記フレキシブル配線板が、前記支持基台を挟んで前記センサパネルと反対側に配置された放射線撮像装置であって、
    前記読出制御用の回路基板の一辺と長さLの間隔を空けて向き合って配置された前記電源回路基板の一辺と、前記読出制御用の回路基板の一辺と、を超えて設けられる、幅Wの前記フレキシブル配線板が、ピッチ間隔aで配置された前記複数の信号線の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の領域で対向するように、前記複数の信号線に対しての角度
    θ = 90deg−tan −1 (L/(a+W))
    以上の角度で配置されている、ことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 放射線を電気信号に変換するための画素が行列状に複数配列された画素アレイと、列方向の複数の前記画素に電気的に接続された複数の信号線と、を含むセンサパネルと、
    前記センサパネルを支持する支持基台と、
    前記画素アレイの行方向の複数の前記画素毎に前記複数の信号線を介して前記電気信号を読み出すための読出回路を制御するための読出制御用の回路基板と、
    前記読出制御用の回路基板を介して前記読出回路に電圧を供給する電源回路基板と、
    前記電源回路基板からの電圧を前記読出制御用の回路基板に伝送するためのフレキシブル配線板と、
    を有し、前記読出制御用の回路基板、前記電源回路基板、及び、前記フレキシブル配線板が、前記支持基台を挟んで前記センサパネルと反対側に配置された放射線撮像装置であって、
    前記読出制御用の回路基板の一辺と長さLの間隔を空けて向き合って配置された前記電源回路基板の一辺と、前記読出制御用の回路基板の一辺と、を超えて設けられる、幅Wの前記フレキシブル配線板が、ピッチ間隔aで配置された前記複数の信号線の少なくとも一部と幅(2W+a)以上の領域で対向するように、少なくとも一度折り曲げて配置されている、ことを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 前記電源回路基板は、スイッチング電源を含む集積回路が搭載されたプリント回路基板であり、
    前記フレキシブル配線板は、前記スイッチング電源で生成された電圧を供給する複数の電源線と、グランドのリターン電流が流れる複数のグランド線と、を含むフレキシブルフラットケーブルである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記フレキシブルフラットケーブルは、前記複数の電源線のうちの2以上の電源線と、前記複数のグランド配線のうちの2以上のグランド配線と、が交互に並ぶように、前記複数の電源線と前記複数のグランド線が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記フレキシブルフラットケーブルは、前記複数の電源線のうちの1つの電源線と、前記複数のグランド配線のうちの1つのグランド配線と、が交互に並ぶように、前記複数の電源線と前記複数のグランド線が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記画素は、前記放射線を前記電気信号に変換する変換素子と、前記電気信号を前記複数の信号線のうちの1つの信号線に転送するためのスイッチ素子と、を含み、
    前記センサパネルは、行方向の複数の前記画素の前記スイッチ素子毎に電気的に接続された複数の駆動線を更に含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記複数の駆動線に電気的に接続された駆動回路と、
    前記駆動回路を制御するための駆動制御用の回路基板と、
    前記読出制御用の回路基板と前記駆動制御用の回路基板とに制御信号を供給するための制御回路と、前記電気信号に基づいて前記読出回路から出力された信号を処理する処理回路と、を含む処理回路基板と、
    を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記読出制御用の回路基板と前記処理回路基板との間が、前記フレキシブル配線板とは別のフレキシブル配線板で電気的に接続されており、前記読出回路から出力された信号は前記別のフレキシブル配線板を介して前記処理回路基板に伝送されることを特徴とする請求項7に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記読出制御用の回路基板及び前記駆動制御用の回路基板は夫々、プリント回路基板を用いて構成されていることを特徴とする請求項8に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記読出回路は、前記フレキシブル配線板とは異なる第1フレキシブル配線板に搭載された集積回路を含み、
    前記センサパネルの前記列方向と交差する辺に複数の前記読出回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記駆動回路は、前記フレキシブル配線板とは異なる第2フレキシブル配線板に搭載された集積回路を含み、
    前記センサパネルの前記行方向と交差する辺に複数の前記駆動回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮像装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線を発生する放射線源と、
    を含むことを特徴とする撮像システム。
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