JP6590472B2 - 信号伝送ケーブル端末構造 - Google Patents

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Description

本発明は、信号伝送ケーブル端末構造に関する。
光ファイバケーブル等の信号伝送ケーブルに設けられる端末構造のハウジング内には、配線基板等が設けられることがある。例えば特許文献1には、樹脂製のカバーによって覆われた金属ハウジング内に、コネクタに接続される基板が設けられたケーブル端末構造が開示されている。
特開第2010−10254号公報
上記特許文献1に記載のケーブル端末構造では、カバーは樹脂をモールドすることによって形成されている。このカバーを形成する際には、樹脂の流入による圧力が金属ハウジング等に加わる。この圧力によって基板とケーブルとの接続部分等の破損を抑制するために、例えばスペーサ等が基板上に設けられている。この場合、ケーブル端末構造内において基板が占める領域が広がり、ケーブル端末構造が大型化してしまうことがある。
本発明は、内部における基板の小型化が可能な信号伝送ケーブル端末構造を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る信号伝送ケーブル端末構造は、信号を伝送する伝送路を含むケーブルと、伝送路に接続された伝送路用パッドを含む基板と、伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分を保護する保護モールドと、ケーブルの端末部に取り付けられており、基板を収容するハウジングと、を備え、ハウジングは、保護モールドの外周を覆うと共に導電性を有するシールド部、及びシールド部の外周に配置された樹脂ハウジング部を有する。
本発明の他の一形態に係る信号伝送ケーブル端末構造は、信号を伝送する伝送路を含むケーブルと、伝送路に接続された伝送路用パッドを含む基板と、伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分を保護する保護モールドと、ケーブルの端末部に取り付けられており、基板を収容する樹脂ハウジングと、を備え、樹脂ハウジングは、シールド部の外周に配置されると共に導電性樹脂から構成される。
本発明によれば、内部における基板の小型化が可能な信号伝送ケーブル端末構造を提供できる。
図1は、実施形態に係る信号伝送ケーブル端末構造を示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線矢視断面図である。 図3は、ケーブルに収容される同軸ケーブルを説明するための斜視図である。 図4は、シールド部の展開図である。 図5は、シールド部を保護モールドの外周に取り付ける工程を示す概略図である。 図6は、変形例に係る信号伝送ケーブル端末構造の断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本願発明の一実施形態は、信号を伝送する伝送路を含むケーブルと、伝送路に接続された伝送路用パッドを含む基板と、伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分を保護する保護モールドと、ケーブルの端末部に取り付けられており、基板を収容するハウジングと、を備え、ハウジングは、保護モールドの外周を覆うと共に導電性を有するシールド部、及びシールド部の外周に配置された樹脂ハウジング部を有する信号伝送ケーブル端末構造である。
この信号伝送ケーブル端末構造によれば、ケーブルの伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分が保護モールドによって保護されている。このため、ハウジングにおける樹脂ハウジング部を射出成形等によって設けた場合であっても、樹脂の流入による圧力は上記保護モールドによって緩衝される。これにより、例えば基板にスペーサ等を設けなくとも上記接続部分の破損が抑制される。したがって、上記信号伝送ケーブル端末構造内部における基板の大型化及び接続部分等の破損を抑制し、当該信号伝送ケーブル端末構造の小型化が可能になる。
また、シールド部は、保護モールドの外周に沿って膜状に設けられてもよい。この場合、例えば金属板のプレス加工等により予め形状が画定したシールド部と比較して、自立して形状が保てないほどにシールド部の厚さを薄くできる。これにより、ハウジングの小型化が可能になる。
また、シールド部の厚さは、0.1mm以下であってもよい。この場合、例えば金属板のプレス加工等により予め形状が画定したシールド部と比較して、自立して形状が保てないほどにシールド部の厚さが薄くなっている。これにより、ハウジングの小型化が可能になる。
また、シールド部が展開された場合、シールド部は、保護モールドの外周表面を展開した形状に相当する形状を含んでもよい。この場合、展開されたシールド部を組み立てるだけで保護モールドの外周を容易に覆うことができる。
また、ケーブルは、編組シールドを有しており、シールド部は、保護モールドの外周及び編組シールドに被さるように構成されていてもよい。この場合、例えばシールド部と編組シールドとが、金属テープ等を用いずに互いに電気的に接続される。これにより、信号伝送ケーブル端末構造内の部品点数が削減される。
また、伝送路は、金属線であってもよい。この場合、保護モールドにて伝送路と基板とが覆われる際に伝送路の一部が屈曲しても、伝送路の伝送特性に影響が及びにくくなる。
また、樹脂ハウジング部は、導電性樹脂から構成されてもよい。この場合、ハウジングは、電磁波に対して二重のシールド構造を有する。これにより、電磁波に対するハウジングのシールド機能が向上する。
本願発明の他の一実施形態は、信号を伝送する伝送路を含むケーブルと、伝送路に接続された伝送路用パッドを含む基板と、伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分を保護する保護モールドと、ケーブルの端末部に取り付けられており、基板を収容する樹脂ハウジングと、を備え、樹脂ハウジングは、保護モールドの外周に配置されると共に導電性樹脂から構成される信号伝送ケーブル端末構造である。
この信号伝送ケーブル端末構造によれば、ケーブルの伝送路及び伝送路用パッドが互いに接続される接続部分が保護モールドによって保護されている。このため、ハウジングにおける樹脂ハウジング部を射出成形等によって設けた場合であっても、樹脂の流入による圧力は上記保護モールドによって緩衝される。これにより、例えば基板にスペーサ等を設けなくとも上記接続部分の破損が抑制される。したがって、上記信号伝送ケーブル端末構造内部における基板の大型化及び接続部分等の破損を抑制し、当該信号伝送ケーブル端末構造の小型化が可能になる。また、樹脂ハウジングが導電性樹脂から構成されることによって、例えば電磁シールド機能を有する導電性部材を当該樹脂ハウジング内に設けなくてもよい。したがって、樹脂ハウジングの小型化及び低コスト化が可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る信号伝送ケーブル端末構造を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線矢視断面図である。図1及び図2に示されるように、信号伝送ケーブル端末構造(以下、端末構造1とする)は、信号を伝送するケーブル2に実装されており、ケーブル2と外部装置との接続部として機能する。端末構造1は、ケーブル2の端末部2a、基板12、保護モールド13、及びハウジング14を有している。保護モールド13は、基板12とハウジング14との間に設けられている。
ケーブル2は複数の同軸ケーブル3及びシールド4を有している。ケーブル2内における複数の同軸ケーブル3は束状になっている。シールド4は、例えば基準電位となっており、ケーブル2の外周に沿って露出している。より具体的には、シールド4は、ケーブル2の端末部2aの基端側において露出している。シールド4は、例えば導電性の繊維を組み合わせて形成された編組シールドである。この導電性の繊維は、例えば芯材である樹脂繊維(ポリエステル糸又はアラミド繊維等)に銅等がメッキされた繊維である。
図3は、ケーブル2に収容される同軸ケーブル3を説明するための斜視図である。図3に示されるように、同軸ケーブル3は、中心導体(伝送路)5と、内部絶縁層6と、シールド7と、外被8とを有している。同軸ケーブル3において、中心導体5、内部絶縁層6、シールド7及び外被8が中心から順番に設けられている。中心導体5は、例えば銅線等の金属線又は銅合金等の導電性材料から構成されており、信号の伝送路として機能している。内部絶縁層6は、例えば絶縁性の樹脂(例えばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂テープ)から構成されており、中心導体5の周囲を覆っている。シールド7は、例えば基準電位となっており、内部絶縁層6の周囲を覆っている。シールド7は、例えば銅合金等の導電性材料から構成されており、上記導電性材料を横巻きすることによって形成されている。シールド7は、外被8の外周に折り返されるようにしてケーブル2の外周に沿って露出し、シールド4を構成する。シールド7は、例えば導電性の繊維を組み合わせて形成された編組シールドである。外被8は、例えば絶縁性の樹脂(例えばポリエステルテープ等)から構成されており、シールド7の周囲を覆っている。外被8と内部絶縁層6とは、互いに同一の樹脂から形成されていてもよい。なお、本明細書における「接続」とは、電気的又は機能的に接続することを含んでおり、物理的に接続することのみに限定されない。
図2に示されるように、複数の同軸ケーブル3の各々における中心導体5及び内部絶縁層6の一部は、ケーブル2の端末部2aにて露出している。より具体的には、各同軸ケーブル3において、内部絶縁層6が端末部2a側の先端から露出しており、中心導体5が内部絶縁層6の先端から露出している。シールド7は、端末部2aにて露出していてもよい。
基板12は、例えばガラス、樹脂、又は強化プラスチック成型材料(例えばプリプレグなど)によって形成される板状の部材である。基板12には、導電パッド(伝送路用パッド)21,22が設けられている。導電パッド21,22は、例えば金属又は合金を含む導電パターンである。導電パッド21は、基板12の一方の主面12a上に設けられており、導電パッド22は、基板12の他方の主面12b上に設けられている。導電パッド21,22は、それぞれ異なる同軸ケーブル3の中心導体5に接続されている。導電パッド21及び同軸ケーブル3の中心導体5は、例えばはんだを介して互いに接続されており、接続部分26を構成する。同様に、導電パッド22及び同軸ケーブル3の中心導体5は、はんだを介して互いに接続されており、接続部分27を構成する。
基板12には、ピン23,24を有するコネクタプラグ25が取り付けられている。コネクタプラグ25は、例えば樹脂等によって成形される部材であり、先端部25a及び基端部25bを有する。コネクタプラグ25は外部機器とのインターフェースを構成する。よって、コネクタプラグ25の先端部25aは、外部機器の接続部に嵌合する形状を有する。コネクタプラグ25の空洞内にはピン23,24が設けられている。ピン23,24は、例えば金メッキ等が施された導電部材であり、外部機器に対する接続端子として機能する。なお、ピン23及び導電パッド21は、図示しない回路部材等を介して互いに電気的に接続されている。同様に、ピン24及び導電パッド22は、図示しない回路部材等を介して互いに電気的に接続されている。
保護モールド13は、ケーブル2の端末部2aの一部と、基板12とを覆うように設けられている部材である。保護モールド13は、特に接続部分26,27を保護するように設けられている。保護モールド13は、略直方体形状の外観を有しており、熱伝導性のよい材料(例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン又は塩化ビニル等)によって構成されることが好ましい。保護モールド13は、例えばインサート成型によって形成される。具体的には、ケーブル2の同軸ケーブル3を基板12に取り付けた状態で金型内に配置し、保護モールド13を構成する材料を充填して硬化することによって形成される。これにより、各同軸ケーブル3における中心導体5及び内部絶縁層6は、保護モールド13に埋め込まれる。保護モールド13とシールド4とは、互いに接しないことが好ましい。
ハウジング14は、ケーブル2の端末部2aに取り付けられており、基板12とコネクタプラグ25の基端部25bとを収容している。ハウジング14は、図1及び図2に示されるように、略直方体形状の外観を有している。図1において、ハウジング14のコネクタプラグ25側の面を前面14aとし、ハウジング14のケーブル2側の面を後面14bとする。また、ハウジング14において前面14a及び後面14bと略垂直に交わる面を、それぞれ上面14c、下面14d、側面14e,14fとする。
図2に示されるように、ハウジング14は、保護モールド13の外周を覆うと共に導電性を有するシールド部31と、シールド部31の外周に配置された樹脂ハウジング部32とを有する。シールド部31は、銅箔テープ等の膜形状を有する金属テープであり、その厚さが0.1mm以下である。または、シールド部31の厚さは、0.01mm〜0.08mmであってもよく、0.03mm〜0.06mmであってもよい。シールド部31は、保護モールド13の外周に沿った膜形状を含んでおり、シールド4に接続されている。樹脂ハウジング部32は、例えばシールド部31で覆われた保護モールド13を金型内に配置し、当該金型内に樹脂を充填すること(射出成形)によって形成される。樹脂ハウジング部32は、シールド部31とシールド4との接続箇所を覆うように形成される。樹脂ハウジング部32は、導電性樹脂から構成されてもよい。導電性樹脂は、例えば導電性を有する有機化合物から構成される樹脂(例えばポリアセチレン又はポリピロール等)、又は導電性物質が含有又は分散された樹脂である。
次に、ハウジング14に含まれるシールド部31の詳細について図4を用いながら説明する。図4は、シールド部31の展開図である。図4に示されるように、展開されたシールド部31は、面41〜49を有している金属テープであり、保護モールド13の外周表面を展開した形状に相当する形状を含んでいる。面同士の境界は、破線31a〜31kによって示されている。破線31a〜31k上に例えばエンボス加工などが施されてもよい。これにより、シールド部31が破線31a〜31kを基準として折り曲がりやすくなり、シールド部31の保護モールド13への取付けが容易になる。以下の説明では、破線31d〜31h,31kの延在方向を方向Xとし、破線31a〜31c,31i,31jの延在方向を方向Yとする。
面41〜44は、略長方形状を有しており、方向Xに沿って並んで設けられている。面41と面43との形状は互いに略等しく、面42と面44との形状は互いに略等しい。面41〜44において、破線31a〜31cに沿って延在する辺の長さは、互いに等しい。より具体的には、面41は、保護モールド13の上面に対応する形状を有している。面42は、破線31aを境界として面41に隣接し、保護モールド13の一方の側面に対応する形状を有している。面43は、破線31bを境界として面42に隣接し、保護モールド13の下面に対応する形状を有している。面43は面42において方向Xに沿って面41と対向している。面44は、破線31cを境界として面43に隣接し、保護モールド13の他方の側面に対応する形状を有している。面44は、面43において方向Xに沿って面42に対向している。
面45及び面46は、略長方形状を有しており、方向Yに沿って並んで設けられている。具体的には、面45は、破線31dを境界として面41に隣接し、保護モールド13の前面の一部を覆う形状を有している。面46は、破線31eを境界として面45に隣接し、コネクタプラグ25の上面の一部を覆う形状を有している。面46は、面45において方向Yに沿って面41に対向している。面41,45,46において、方向Xに沿って延在する辺の長さは、互いに異なっている。具体的には、面41において方向Xに沿って延在する辺の長さが一番長くなっており、面46において方向Xに沿って延在する辺の長さが一番短くなっている。
面47は、面41において方向Yに沿って面45に対向すると共に破線31fを境界として面41に隣接する面である。面47は、保護モールド13の後面を覆う形状を有している。より具体的には、面47は保護モールド13の後面においてケーブル2が挿通される部分以外を覆う形状を有している。したがって、面47は、略長方形状を有していると共に、略円形状の開口部47aが当該面47の中央部に設けられている。開口部47aの直径は、ケーブル2の直径と略一致している。また、面47には切れ目47bが形成されている。この切れ目47bは、面47において破線31fに重なる辺と対向する辺から開口部47aまで延在するように形成されている。このように切れ目47bが形成されていることにより、面47の保護モールド13の後面への取付けが容易になる。
面48は、破線31gを境界として面43に隣接し、保護モールド13の前面の一部を覆う形状を有している。具体的には、面48は、面43に隣接する第1面48aと、第1面48aの長手方向端部からそれぞれ延在する第2面48b及び第3面48cとを有する。第1面48a〜第3面48cによって、保護モールド13における前面の他の一部が覆われる。すなわち、保護モールド13における前面は、面45及び第1面48a〜第3面48cによって覆われる。面48及び面45は、互いに接触してもよい。第4面48dは、破線31hを境界として第1面48aに隣接し、コネクタプラグ25の下面の一部を覆う形状を有している。第5面48eは、破線31iを境界として第2面48bに隣接し、コネクタプラグ25の一方の側面の一部を覆う形状を有している。第6面48fは、破線31jを境界として第3面48cに隣接し、コネクタプラグ25の他方の側面の一部を覆う形状を有している。
面49は、面43において方向Yに沿って面47に対向すると共に破線31kを境界として面43に隣接する面である。面49は、シールド4を覆う形状を有している。より具体的には、面49は、面43から延在する第1面49aと、シールド4に巻きつけることが可能な第2面49bとを有している。第1面49aは、方向Yに沿って面43と第2面49bとの間に位置する。以上より、シールド部31は、保護モールド13の外周、及びシールド4に被さるように構成されていることがわかる。
図5は、シールド部31を保護モールド13の外周に取り付ける工程を示す概略図である。図5に示されるように、まず、展開されたシールド部31と、保護モールド13が形成されたケーブル2とを準備する。次に、例えば保護モールド13の下面がシールド部31における面43に接触するように、シールド部31上に保護モールド13を載置する。そして、保護モールド13の外周及びシールド4を覆うように展開されたシールド部31を組み上げる。以上により、シールド部31を保護モールド13の外周に取り付ける。
以上に説明した、本実施形態の端末構造1によって得られる効果について説明する。この端末構造1によれば、接続部分26,27が保護モールド13によって保護されている。このため、樹脂ハウジング部32を射出成形等によって設けた場合であっても、樹脂の流入による圧力は保護モールド13によって緩衝される。これにより、例えば上記特許文献1のように基板12にスペーサ等を設けなくとも接続部分26,27の破損が抑制される。したがって、端末構造1内部における基板12の大型化及び接続部分26,27の破損を抑制し、端末構造1の小型化が可能になる。
また、保護モールド13が基板12とハウジング14との間に設けられることにより、シールド部31が中心導体5及び導電パッド21,22等に接触することを防ぐことができる。すなわち、シールド部31と中心導体5等との短絡を防ぐことができる。さらに、シールド部31が保護モールド13の外周を覆っていることから、電磁波に対するハウジング14のシールド機能が向上する。
また、シールド部31は、保護モールド13の外周に沿って膜状に設けられてもよい。この場合、例えば金属板のプレス加工等により予め形状が画定したシールド部と比較して、自立して形状が保てないほどにシールド部31の厚さを薄くできる。これにより、ハウジング14の小型化が可能になる。また、保護モールド13の多少の変形に伴ってシールド部31が変形可能になり、樹脂圧によるシールド部31の損傷も抑制される。
また、シールド部31の厚さは、0.1mm以下であってもよい。この場合、例えば金属板のプレス加工等により予め形状が画定したシールド部と比較して、自立して形状が保てないほどにシールド部31の厚さが薄くなっている。これにより、ハウジング14の小型化が可能になる。また、保護モールド13の多少の変形に伴ってシールド部31が変形可能になり、樹脂圧によるシールド部31の損傷も抑制される。
また、シールド部31が金属テープで構成されていてもよい。そして、このシールド部31が展開された場合、シールド部31は、保護モールド13の外周表面を展開した形状に相当する形状を含んでもよい。この場合、展開されたシールド部31を組み立てるだけで保護モールド13の外周を容易に覆うことができる。さらに、シールド部31が保護モールド13の外周を隙間が生じないように覆うことができるので、ハウジング14が電磁波に対するシールド機能を十分に発揮できる。
また、シールド4は編組シールドであり、シールド部31は、保護モールド13の外周及び当該編組シールドに被さるように構成されていてもよい。この場合、例えばシールド部31と編組シールドとが、金属テープ等を用いずに互いに電気的に接続される。これにより、端末構造1内の部品点数が削減される。
また、中心導体5は、金属線であってもよい。この場合、保護モールド13にて中心導体5と基板12とが覆われる際に中心導体5の一部が屈曲しても、中心導体5の伝送特性に影響が及びにくくなる。
また、樹脂ハウジング部32は、導電性樹脂から構成されてもよい。この場合、端末構造1は、シールド部31と樹脂ハウジング部32とから構成される二重のシールド構造を有する。これにより、電磁波に対するハウジング14のシールド機能がより向上する。
また、シールド部31は、シールド4と電気的に接続されていることが好ましい。この場合、ケーブル2とハウジング14との接続部分においても、電磁波に対するシールド機能が十分に確保される。シールド部31とシールド4との好適な接続を確保するために、シールド部31を金属テープで構成すること、及び展開されたシールド部31がシールド4に巻きつけ可能な第2面49bを有することが好ましい。
(変形例)
以下では、上記実施形態の変形例に係る信号伝送ケーブル端末構造について説明する。変形例の説明において上記実施形態と重複する記載は省略し、上記実施形態と異なる部分を記載する。
図6は、変形例に係る信号伝送ケーブル端末構造の断面図である。図6に示されるように、端末構造1Aにおけるハウジング(樹脂ハウジング)14Aは、樹脂ハウジング部32Aを有している。すなわち、変形例に係るハウジング14Aは、図4等に示されるシールド部31を有していない。樹脂ハウジング部32Aは、導電性樹脂から構成されており、導電性を有する。つまり、変形例に係る端末構造1Aにおけるハウジング14Aは、上記実施形態のシールド部31の機能(電磁波に対するシールド機能)を有している。なお、導電性樹脂は、上記実施形態と同様の樹脂が用いられる。
ハウジング14Aとシールド4との接続を確保するために、ハウジング14Aにおける後面側の一部がシールド4と接している。このようなハウジング14Aは、例えば基板12を覆う保護モールド13を金型内に配置し、当該金型内に導電性樹脂を充填すること(射出成形)によって形成される。
以上に説明した、変形例の端末構造1Aにおいても、上記実施形態と同等の効果を奏する。また、樹脂ハウジング部32Aが導電性樹脂から構成されることによって、例えば電磁シールド機能を有する導電性部材を当該樹脂ハウジング部32A内に設けなくてもよい。したがって、ハウジング14Aの小型化及び低コスト化が可能になる。
本発明による信号伝送ケーブル端末構造は、上述した実施形態及び変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、同軸ケーブル3は上記実施形態及び変形例の形態に限られない。同軸ケーブル3は、電線対が収容されたツイナックス線などでもよい。また、同軸ケーブル3は、中心導体5の代わりに光ファイバを有していてもよい。この場合、ケーブル2は、光ケーブルであってもよい。また、同軸ケーブル3は、中心導体5の代わりに光ファイバ及び金属線の両方を含んでいてもよい。この場合、ケーブル2は複合ケーブルでもよい。
また、上記実施形態におけるシールド部31は、必ずしも金属テープに限られない。例えば、シールド部31は、導電スプレーを用いて形成された薄膜又は膜であってもよい。なお、導電スプレーには、金、銀又は銅等を有する金属フィラーが含まれる。また、シールド部31は、例えば金属メッシュが付着されたテープ材である電磁波カットシート、又は電磁波吸収シート等であってもよい。
また、上記実施形態におけるシールド部31が展開された場合の形状は、必ずしも図4の形状に限られない。シールド部31は、組み上げられた際に保護モールド13の外周を覆う形状であればよい。また、シールド部31は、帯状の金属テープを保護モールド13に巻きつけることによって設けられてもよい。
1…端末構造、2…ケーブル、2a…端末部、3…同軸ケーブル、4…シールド、5…中心導体、6…内部絶縁層、12…基板、13…保護モールド、14…ハウジング、21,22…導電パッド、23,24…ピン、25…コネクタプラグ、26,27…接続部分、31…シールド部、32…樹脂ハウジング部、41〜49…面。

Claims (5)

  1. 信号を伝送する伝送路及び編組シールドを含むケーブルと、
    前記伝送路に接続された伝送路用パッドを含む基板と、
    前記伝送路及び前記伝送路用パッドが互いに接続される接続部分を保護する保護モールドと、
    前記ケーブルの端末部に取り付けられており、前記基板を収容するハウジングと、
    を備え、
    前記保護モールドは、前記基板を覆うように設けられ、
    前記ハウジングは、前記保護モールドの外周を隙間なく覆うと共に導電性を有するシールド部、及び前記シールド部の外周に配置された樹脂ハウジング部を有し、
    前記シールド部が展開された場合、前記シールド部は、前記保護モールドの外周表面を展開した形状に相当する第1の形状と、前記第1の形状に接続される第2の形状とを有し、
    前記シールド部において、前記第1の形状は前記保護モールドの外周に沿って膜状に設けられ、前記第2の形状は前記編組シールドに巻き付けられている
    信号伝送ケーブル端末構造。
  2. 前記シールド部の厚さは、0.1mm以下である、請求項1に記載の信号伝送ケーブル端末構造。
  3. 前記シールド部の前記第1の形状は、前記保護モールドの外周に被さるように構成されている、請求項1又は2に記載の信号伝送ケーブル端末構造。
  4. 前記伝送路は、金属線である、請求項1〜のいずれか一項に記載の信号伝送ケーブル端末構造。
  5. 前記樹脂ハウジング部は、導電性樹脂から構成される、請求項1に記載の信号伝送ケーブル端末構造。
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