JP6589965B2 - 災害対応システム及び災害対応方法、災害センシング装置及びその処理方法 - Google Patents
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Description
[第1実施形態]
〔システム構成及びハードウェア構成〕
図1は、第1実施形態における災害対応システム1の構成を概念的に示す図である。以降、災害対応システム1を略してシステム1と表記する場合もある。図1に示されるように、システム1は、サーバ装置30、サーバ装置30と通信可能な中継装置20、複数の災害センシング装置10を有する。災害センシング装置10は、他の災害センシング装置10の少なくとも1つと無線通信可能な範囲で所定の位置に各々配置される。複数の災害センシング装置10のうち少なくとも1つは、中継装置20と無線通信可能な範囲に位置する。また、複数の災害センシング装置10は、各々の識別のために災害センシング装置10(#1)から(#n)と表記する場合もある。なお、災害センシング装置10を略してセンシング装置10と表記する場合もある。
図2は、第1実施形態における災害センシング装置10の処理構成例を概念的に示す図である。図2に示されるように、センシング装置10は、検知処理部51、予知処理部52、無線通信部53を有する。検知処理部51、予知処理部52、無線通信部53は、例えば、CPU13によりメモリ14に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。また、当該プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体等に格納される。
図3に示されるように、サーバ装置30は、情報収集部61を有する。情報収集部61は、例えば、CPU31によりメモリ32に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。また、当該プログラムは、例えば、CD、メモリカードのような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから入出力I/F33を介してインストールされ、メモリ32に格納される。
以下、第1実施形態における災害対応方法について図4を用いて説明する。図4は、第1実施形態におけるシステム1の動作例を示すシーケンスチャートである。以下では、各センシング装置10及びサーバ装置30を各工程の実行主体として説明するが、実行主体は、システム1を構成する少なくとも1つの機器であればよい。
上述のように、第1実施形態では、複数種の測定データを取得可能な複数のセンサをそれぞれ有する複数のセンシング装置10がそれぞれ所定の位置に配置され、各配置位置において、複数種の測定データがそれぞれ順次取得される。当該各センシング装置10では、取得された測定データが処理されることにより、災害発生検知の指標となる検知指標データがそれぞれ生成され、災害発生予知の指標となる予知指標データがそれぞれ生成される。そして検知指標データ及び予知指標データの少なくとも一方を示す無線信号が各センシング装置10からそれぞれ送出される。このように送出された配置位置毎の検知指標データ及び配置位置毎の予知指標データが、中継装置20を経由してサーバ装置30により受信される。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態における災害対応システム1について、第1実施形態と異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第1実施形態と同じ内容については適宜省略される。
図5は、第2実施形態におけるセンシング装置10の処理構成例を概念的に示す図である。図5に示されるように、第2実施形態におけるセンシング装置10は、第1実施形態の構成に加えて、モデル生成部55、動作制御部56及び時間修正部57を更に有する。
モデル生成部55、動作制御部56及び時間修正部57についても、CPU(図示せず)によりメモリ(図示せず)に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。
また、モデル生成部55は、当該時間波形データから所定の地域における土壌の固有振動数(卓越振動数とも呼ばれる)を算出し、その固有振動数を関係モデルの1変数に用いることもできる。
関係モデルは、複数種の測定データの中の相関の高いものの組み合わせで生成されることが望ましい。
このためには、各センシング装置10とサーバ装置30との間で同じ時刻を共有していることが望ましい。
図6に示されるように、第2実施形態におけるサーバ装置30は、第1実施形態の構成に加えて、指示部63を更に有する。指示部63は、CPU(図示せず)によりメモリ(図示せず)に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。
以下、第2実施形態における災害対応方法について図7を用いて説明する。図7は、第2実施形態におけるシステム1の動作例を示すシーケンスチャートである。以下では、各センシング装置10及びサーバ装置30を各工程の実行主体として説明するが、実行主体は、システム1を構成する少なくとも1つの機器であればよい。また、図7において、第1実施形態と同じ内容の工程については、図4と同じ符号が付されている。
上述のように、第2実施形態では、各センシング装置10において、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを含む複数の動作モードが設けられ、各センシング装置10が消費電力の最も低い第1動作モードで最も長く稼働するように、当該動作モードが切り替えられる。第1動作モードでは、各センサ12が動作停止状態とされ、無線通信回路15が周期的に停止され、かつ、検知指標データの生成処理及び予知指標データの生成処理が実行されないため、わずかな電力消費となる。
[第3実施形態]
各センシング装置10は、他のセンシング装置10又は中継装置20と無線通信可能な距離に散在的に配置される。また、各センシング装置10は、地中や物陰等、視認し難い位置に配置される可能性もある。例えば、センシング装置10の少なくとも一部が地中に埋設される場合がある。この場合、センシング装置10は、アンテナ11やセンサ12の一部のみが地上に表出し、他の部分が地中に存在するように、それぞれ埋設される。センシング装置10の全てが完全に地中に埋設される場合もあり得る。また、センシング装置10の少なくとも一部をボックス内に収納する場合もあり得る。このように、センシング装置10を地中に埋設する、又は、ボックス内に収容すれば、風、雪、雨、雷、熱等の外界からの影響からセンシング装置10を保護し易い。
図9に示されるように、第3実施形態におけるサーバ装置30は、第2実施形態の構成に加えて、生成部65を更に有する。生成部65は、CPU(図示せず)によりメモリ(図示せず)に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。
この場合、メンテナンス作業者が、携帯端末でサーバ装置30にアクセスすることで、携帯端末にその画面を表示させる。これによれば、メンテナンス作業者は、その携帯端末自身の位置と各センシング装置10の位置とを見比べながら、各センシング装置10の位置を容易に把握することができる。
第3実施形態における災害対応方法は、上述のように、各センシング装置10が位置情報を無線送信する工程と、サーバ装置30が各センシング装置10の位置情報を受信し、各センシング装置10の位置をそれぞれ示す画面データを生成する工程を更に含む。これらの工程は、上述の第1実施形態及び第2実施形態の各工程とは非同期に、任意のタイミングで実行されうる。
上述のように、第3実施形態では、各センシング装置10が各自の位置情報を保持しており、各センシング装置10の位置情報が無線送信される。サーバ装置30では、受信された位置情報に基づいて、各センシング装置10の位置をそれぞれ表す画面データが生成される。従って、第3実施形態によれば、各センシング装置10の設置範囲が広く、視認し難い位置に設置されていたとしても、メンテナンス作業者が、その画面データに基づく出力を参照することで、各センシング装置10の位置を容易に把握することができる。
[補足]
中継装置20は、サーバ装置30から送られる情報を各センシング装置10に中継し、各センシング装置10から送られる情報をサーバ装置30に中継する。これら中継処理の具体的内容は制限されない。例えば、中継装置20は、各センシング装置10からの無線信号を受信すると、得られる信号を復調することで、各センシング装置10から送られてきた個別情報(検知指標データ及び予知指標データ、位置情報など)をその送信元のセンシング装置10の識別情報とともに抽出する。中継装置20は、抽出された個別情報及び識別情報をサーバ装置30に送信する。このとき、中継装置20は、個別情報及び識別情報を関連づけた状態で保持しておき、サーバ装置30から要求に応じて、保持されている個別情報及び識別情報をサーバ装置30に送信する。また、中継装置20は、保持することなく、抽出された個別情報及び識別情報を自発的にサーバ装置30に送信することもできる。逆に、サーバ装置30から送られてきた情報(動作モードの指示など)を受信すると、中継装置20は、その情報に対応する無線信号を各センシング装置10が受信できるように送出する。例えば、全てのセンシング装置10が中継装置20と無線通信可能な場合、中継装置20は、マルチキャスト無線信号を送出することができる。また、中継装置20に繋がるマルチホップ無線ネットワークが形成されている場合には、中継装置20は、対象のセンシング装置10を宛先とする無線信号を送出し、その対象のセンシング装置10がその無線信号を下位ノードに中継する。中継装置20の中継処理は、このような処理のみに限定されない。
[変形例]
検知処理部51は、少なくとも1種の測定データに対する処理により得られるデータに基づいて、災害発生を検知するようにしてもよい。例えば、検知処理部51は、災害発生検知のための所定閾値を保持し、その所定閾値と当該データとを比較することで、災害発生を検知することができる。この場合、検知処理部51は、その検知結果を示す検知指標データを生成することができる。また、検知処理部51は、検知結果とその検知の根拠となったデータとを検知指標データとして生成してもよい。
この場合、全センシング装置10には、災害発生の検知を行う装置とそうでない装置とが含まれてもよい。また、予知処理部52が災害発生の危険度を決定する場合、予知処理部52は、自センシング装置10のセンサ12により取得された測定データだけではない。予知処理部52は、他のセンシング装置10から送られる測定データ又は予知指標データを用いて、災害発生の危険度を決定することもできる。この場合、全センシング装置10には、災害発生の危険度を決定する装置とそうでない装置とが含まれてもよい。
情報取得部67もCPU(図示せず)によりメモリ(図示せず)に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。
この具体例では、センシング装置10の複数のセンサ12は、雨量及び土中水分量の少なくとも一方と、振動データとを上記複数種の測定データとして取得する。検知処理部51は、複数のセンサ12の1つにより取得された振動データを周波数解析し、この周波数解析により得られた所定周波数帯の成分データ(パワー)に基づいて、検知指標データを生成する。予知処理部52は、振動データを周波数解析し、この周波数解析により得られる周波数成分データと、雨量及び土中水分量の少なくとも一方とに基づいて、予知指標データを生成する。
(付記1)
サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信可能な中継装置と、
他の災害センシング装置及び前記中継装置の少なくとも一方と無線通信可能な範囲で所定の位置に各々配置される複数の災害センシング装置と、
を備え、
前記各災害センシング装置は、
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得する複数のセンサと、
前記複数のセンサの中の少なくとも1つにより取得された少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成する検知処理部と、
前記複数のセンサにより時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成する予知処理部と、
前記検知処理部により生成された前記検知指標データ及び前記予知処理部により生成された前記予知指標データの少なくとも一方を示す無線信号を送出する無線通信回路と、 を有し、
前記サーバ装置は、
前記各災害センシング装置から送信された、配置位置毎の検知指標データ及び配置位置毎の予知指標データを、前記中継装置から受信する情報収集部、
を有する、
災害対応システム。
(付記2)
前記各災害センシング装置は、
前記無線通信回路により順次受信される複数の指示信号に基づいて、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替わる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間を切り替える動作制御部、 を更に有し、
前記サーバ装置は、
前記各災害センシング装置において前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなるように、前記複数の指示信号を前記中継装置を介して前記複数の災害センシング装置へ向けて順次無線送信させる指示部、
を更に有する、
付記1に記載の災害対応システム。
(付記3)
前記サーバ装置は、
公共機関から発信される気象警報発表情報及び災害警戒発表情報の中の所定の2種の発表情報、及び、公共機関から発信される気象警報解除情報及び災害警戒解除情報の中の所定の2種の解除情報を取得する情報取得部、
を更に有し、
前記サーバ装置の前記指示部は、前記各発表情報及び前記各解除情報の取得に伴い、前記発表情報に対応する第1指示信号及び第2指示信号、並びに、前記解除情報に対応する第3指示信号を前記中継装置を介して前記複数の災害センシング装置へ向けて順次無線送信させ、
前記各災害センシング装置の前記動作制御部は、前記第1指示信号の受信に伴い、前記第1動作モードから前記第2動作モードへ切り替え、前記第2指示信号の受信に伴い、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ切り替え、前記第3指示信号の受信に伴い、前記第3動作モードから前記第1動作モードへ切り替える、
付記2に記載の災害対応システム。
(付記4)
前記各災害センシング装置は、
前記第1動作モードで動作時に周期的に動作可能状態となった前記無線通信回路により受信される共通時間情報に基づいて、内部時計の時間を修正する時間修正部、
を更に有し、
前記サーバ装置の前記指示部又は前記中継装置は、前記複数の指示信号の中の、前記第1動作モードを他の動作モードに切り替えさせる指示信号の送信タイミングを、前記第1動作モードで動作している前記各災害センシング装置が周期的に動作可能状態となっているタイミングに合わせる、
付記2又は付記3に記載の災害対応システム。
(付記5)
前記複数の災害センシング装置の中の少なくとも1つの災害センシング装置の前記無線通信回路は、他の災害センシング装置から無線送信された検知指標データ及び予知指標データを、前記中継装置又は更なる他の災害センシング装置に無線により中継する、
付記1から付記4のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記6)
前記各災害センシング装置は、
災害センシング装置自身の位置情報を保持する保持部、
を有し、
前記サーバ装置の前記情報収集部は、前記複数の災害センシング装置の各々から送信された、各災害センシング装置の位置情報を更に、前記中継装置から受信し、
前記サーバ装置は、
前記情報収集部により受信された位置情報を用いて、前記複数の災害センシング装置の各々の位置を表す画面データを生成する生成部、
を更に有する、
付記1から付記5のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記7)
前記各災害センシング装置は、
前記複数のセンサにより時系列に取得された前記複数種の測定データに基づき、前記複数種の測定データに関する関係モデルを生成するモデル生成部、
を更に有し、
前記各災害センシング装置の前記予知処理部は、前記関係モデルを用いて、前記複数のセンサにより取得された前記複数種の測定データを処理することで、前記予知指標データを生成する、
付記1から付記6のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記8)
前記各災害センシング装置の前記複数のセンサは、雨量データ及び土中水分量データの少なくとも一方と、振動データとを前記複数種の測定データとして取得し、
前記各災害センシング装置の前記検知処理部は、前記複数のセンサの1つにより取得された振動データを周波数解析し、該周波数解析により得られる所定周波数帯の成分データに基づいて、前記検知指標データを生成し、
前記各災害センシング装置の前記予知処理部は、前記複数のセンサの1つにより取得された振動データを周波数解析し、該周波数解析により得られる周波数成分データと、他のセンサにより取得された土中水分量データ及び雨量データの少なくとも1つと、に基づいて、前記予知指標データを生成する、
付記1から付記7のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記9)
前記検知処理部は、前記少なくとも1種の測定データに対する処理により得られるデータに基づいて、災害発生を検知し、該検知結果を示す前記検知指標データを生成する、
付記1から付記8のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記10)
前記予知処理部は、前記複数種の測定データに対する処理により得られるデータに基づいて、災害発生の危険度を決定し、該危険度を示す前記予知指標データを生成する、
付記1から付記9のいずれか1つに記載の災害対応システム。
(付記11)
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得する複数のセンサと、
前記複数のセンサの中の少なくとも1つより取得された少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成する検知処理部と、
前記複数のセンサにより時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成する予知処理部と、
前記検知処理部により生成された前記検知指標データ及び前記予知処理部により生成された前記予知指標データの少なくとも一方を示す無線信号を送出する無線通信回路と、
を有する、災害センシング装置。
(付記12)
サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信可能な中継装置と、
他の災害センシング装置及び前記中継装置の少なくとも一方と無線通信可能な範囲で所定の位置に各々配置される複数の災害センシング装置と、
を有する災害対応システムで実行される災害対応方法において、
前記各災害センシング装置が、
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得し、
取得された前記複数種の測定データの中の少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成し、
時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成し、
前記検知指標データ及び前記予知指標データの少なくとも一方を示す無線信号を送出し、
前記サーバ装置が、
前記各災害センシング装置から送信された、配置位置毎の検知指標データ及び配置位置毎の予知指標データを前記中継装置から受信する、
ことを含む災害対応方法。
(付記13)
前記各災害センシング装置は、複数のセンサと、無線通信回路とをそれぞれ有し、
前記災害対応方法は、
前記各災害センシング装置の動作モードを、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替わる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間で切り替える、
ことを更に含み、
前記動作モードの前記切り替えは、前記各災害センシング装置において前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなるように、実行される、
付記12に記載の災害対応方法。
(付記14)
前記サーバ装置が、公共機関から発信される気象警報発表情報及び災害警戒発表情報の中の所定の2種の発表情報、及び、公共機関から発信される気象警報解除情報及び災害警戒解除情報の中の所定の2種の解除情報を取得し、
前記中継装置が、前記各発表情報及び前記各解除情報の取得に伴い、前記発表情報に対応する第1指示信号及び第2指示信号、並びに、前記解除情報に対応する第3指示信号を順次無線送信する、
ことを更に含み、
前記動作モードの前記切り替えは、前記第1指示信号の受信に伴い、前記第1動作モードから前記第2動作モードへ切り替え、前記第2指示信号の受信に伴い、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ切り替え、前記第3指示信号の受信に伴い、前記第3動作モードから前記第1動作モードへ切り替える、
付記13に記載の災害対応方法。
(付記15)
前記各災害センシング装置が、前記第1動作モードで動作時に周期的に動作可能状態となった前記無線通信回路により受信される共通時間情報に基づいて、内部時計の時間をそれぞれ修正し、
前記中継装置が、前記第1動作モードで動作している前記各災害センシング装置が周期的に動作可能状態となっているタイミングに応じて、前記第1動作モードを他の動作モードに切り替えさせるための指示信号を無線送信する、
ことを更に含む付記13又は付記14に記載の災害対応方法。
(付記16)
前記複数の災害センシング装置の中の少なくとも1つの災害センシング装置が、他の災害センシング装置から無線送信された検知指標データ及び予知指標データを、前記中継装置又は更なる他の災害センシング装置に無線により中継する、
ことを更に含む付記12から付記15のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記17)
前記災害対応方法は、
前記各災害センシング装置が自身の位置情報をそれぞれ無線送信し、
前記サーバ装置が、前記各災害センシング装置の位置情報を受信し、
前記サーバ装置が、前記受信された位置情報を用いて、前記複数の災害センシング装置の各々の位置を表す画面データを生成する、
ことを更に含む付記12から付記16のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記18)
前記各災害センシング装置が、時系列に取得された前記複数種の測定データに基づき、前記複数種の測定データに関する関係モデルを生成する、
ことを更に含み、
前記予知指標データの前記生成は、取得された前記複数種の測定データを前記関係モデルを用いて処理することで、前記予知指標データを生成する、
付記12から付記17のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記19)
前記複数種の測定データは、雨量データ及び土中水分量データの少なくとも一方、及び、振動データであり、
前記検知指標データの前記生成は、前記振動データを周波数解析し、該周波数解析により得られる所定周波数帯の成分データに基づいて、前記検知指標データを生成し、
前記予知指標データの前記生成は、前記振動データを周波数解析し、該周波数解析により得られる周波数成分データと、前記土中水分量データ及び前記雨量データの少なくとも1つと、に基づいて、前記予知指標データを生成する、
付記12から付記18のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記20)
前記検知指標データの前記生成は、前記少なくとも1種の測定データに対する処理により得られるデータに基づいて、災害発生を検知し、該検知結果を示す前記検知指標データを生成する、
付記12から付記19のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記21)
前記予知指標データの前記生成は、前記複数種の測定データに対する処理により得られるデータに基づいて、災害発生の危険度を決定し、該危険度を示す前記予知指標データを生成する、
付記12から付記20のいずれか1つに記載の災害対応方法。
(付記22)
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得し、
取得された前記複数種の測定データの中の少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成し、
時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成し、
前記検知指標データ及び前記予知指標データの少なくとも一方を示す無線信号を送出する、災害センシング装置の処理方法。
5 通信網
10 災害センシング装置(センシング装置)
11、26 アンテナ
12 センサ
13、21、31 CPU
14、22、32 メモリ
15、25 無線通信回路
20 中継装置
24、34 通信回路
30 サーバ装置
35 表示装置
51 検知処理部
52 予知処理部
53 無線通信回路
55 モデル生成部
56 動作制御部
57 時間修正部
58 保持部
61 情報収集部
63 指示部
65 生成部
67 情報取得部
Claims (9)
- サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信可能な中継装置と、
他の災害センシング装置及び前記中継装置の少なくとも一方と無線通信可能な範囲で所定の位置に各々配置される複数の災害センシング装置と、
を備え、
前記各災害センシング装置は、
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得する複数のセンサと、
前記複数のセンサの中の少なくとも1つにより取得された少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成する検知処理手段と、
前記複数のセンサにより時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成する予知処理手段と、
前記検知処理手段により生成された前記検知指標データ及び前記予知処理手段により生成された前記予知指標データの少なくとも一方と、前記災害センシング装置の識別情報を含む無線信号を送出する無線通信回路と、
前記無線通信回路により順次受信される複数の指示信号に基づいて、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替えられる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間を切り替える動作制御手段と、
を有し、
前記サーバ装置は、
前記各災害センシング装置から送信された、配置位置毎の検知指標データ及び配置位置毎の予知指標データを、前記中継装置から受信する情報収集手段と、
前記各災害センシング装置において前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなるように、前記複数の指示信号を前記中継装置を介して前記複数の災害センシング装置へ向けて順次無線送信させる指示手段と、
を有する、
災害対応システム。 - 前記サーバ装置は、
気象警報発表情報及び災害警戒発表情報の中の所定の2種の発表情報、及び、気象警報解除情報及び災害警戒解除情報の中の所定の2種の解除情報を取得する情報取得手段と、
を更に有し、
前記サーバ装置の前記指示手段は、前記各発表情報及び前記各解除情報の取得に伴い、前記発表情報に対応する第1指示信号及び第2指示信号、並びに、前記解除情報に対応する第3指示信号を前記中継装置を介して前記複数の災害センシング装置へ向けて順次無線送信させ、
前記各災害センシング装置の前記動作制御手段は、前記第1指示信号の受信に伴い、前記第1動作モードから前記第2動作モードへ切り替え、前記第2指示信号の受信に伴い、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ切り替え、前記第3指示信号の受信に伴い、前記第3動作モードから前記第1動作モードへ切り替える、
請求項1に記載の災害対応システム。 - 前記各災害センシング装置は、
前記第1動作モードで動作時に周期的に動作可能状態となった前記無線通信回路により受信される共通時間情報に基づいて、内部時計の時間を修正する時間修正手段、
を更に有し、
前記サーバ装置の前記指示手段又は前記中継装置は、前記複数の指示信号の中の、前記第1動作モードを他の動作モードに切り替えさせる指示信号の送信タイミングを、前記第1動作モードで動作している前記各災害センシング装置が周期的に動作可能状態となっているタイミングに合わせる、
請求項1又は2に記載の災害対応システム。 - 前記複数の災害センシング装置の中の少なくとも1つの災害センシング装置の前記無線通信回路は、他の災害センシング装置から無線送信された検知指標データ及び予知指標データを、前記中継装置又は更なる他の災害センシング装置に無線により中継する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の災害対応システム。 - 前記各災害センシング装置は、
災害センシング装置自身の位置情報を保持する保持手段、
を有し、
前記サーバ装置の前記情報収集手段は、前記複数の災害センシング装置の各々から送信された、各災害センシング装置の位置情報を更に、前記中継装置から受信し、
前記サーバ装置は、
前記情報収集手段により受信された位置情報を用いて、前記複数の災害センシング装置の各々の位置を表す画面データを生成する生成手段、
を更に有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の災害対応システム。 - 前記各災害センシング装置は、
前記複数のセンサにより時系列に取得された前記複数種の測定データに基づき、前記複数種の測定データに関する関係モデルを生成するモデル生成手段、
を更に有し、
前記各災害センシング装置の前記予知処理手段は、前記関係モデルを用いて、前記複数のセンサにより取得された前記複数種の測定データを処理することで、前記予知指標データを生成する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の災害対応システム。 - 配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得する複数のセンサより取得された少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成する検知処理手段と、
前記複数のセンサの中の少なくとも1つにより時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成する予知処理手段と、
前記検知処理手段により生成された前記検知指標データ及び前記予知処理手段により生成された前記予知指標データの少なくとも一方と、前記災害センシング装置の識別情報を含む無線信号を送出する無線通信回路と、
前記無線通信回路により順次受信される複数の指示信号に基づいて、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替えられる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間を切り替える動作制御手段と、
を有し、
前記複数の指示信号は、前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなる指示を含む、災害センシング装置。 - サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信可能な中継装置と、
他の災害センシング装置及び前記中継装置の少なくとも一方と無線通信可能な範囲で所定の位置に各々配置される複数の災害センシング装置と、
を有する災害対応システムで実行される災害対応方法において、
前記各災害センシング装置が、
配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得し、
取得された前記複数種の測定データの中の少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成し、
時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成し、
前記検知指標データ及び前記予知指標データの少なくとも一方と、前記災害センシング装置の識別情報を含む無線信号を送出し、
前記無線通信回路により順次受信される複数の指示信号に基づいて、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替えられる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間を切り替え、
前記サーバ装置が、
前記各災害センシング装置から送信された、配置位置毎の検知指標データ及び配置位置毎の予知指標データを前記中継装置から受信し、
前記各災害センシング装置において前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなるように、前記複数の指示信号を前記中継装置を介して前記複数の災害センシング装置へ向けて順次無線送信させる、
ことを含む災害対応方法。 - 配置位置における複数種の測定データの各々を時系列に取得し、
取得された前記複数種の測定データの中の少なくとも1種の測定データを処理して、災害発生検知の指標となる検知指標データを生成し、
時系列に取得された前記複数種の測定データを処理して、災害発生予知の指標となる予知指標データを生成し、
前記検知指標データ及び前記予知指標データの少なくとも一方と、前記災害センシング装置の識別情報を含む無線信号を送出し、
前記無線通信回路により順次受信される複数の指示信号に基づいて、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が周期的に動作可能状態と停止状態とに切り替えられる第1動作モード、前記複数のセンサが停止状態となり、かつ、前記無線通信回路が動作可能状態となる第2動作モード、及び、前記複数のセンサ及び前記無線通信回路が動作可能状態となる第3動作モードを含む複数の動作モード間を切り替え、
前記複数の指示信号は、前記複数の動作モードの中で前記第1動作モードでの稼働時間が最も長くなる指示を含む、災害センシング装置の処理方法。
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