JP6589562B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用駆動装置に関し、特に、回転電機を備えた車両用駆動装置に関する。
パーキングロック機構を備えた車両用変速機としては、例えば、特許文献1に記載された車両用変速機が知られている。このパーキングロック機構は、中間減速軸に設けられたパーキングギヤと、パーキングギヤに嵌合することにより、パーキングギヤの回転を規制するパーキングポールと、モータによって駆動され、パーキングポールをバーキングギヤに嵌合または非嵌合とする駆動アームとを含んで構成されている。
特開2006−36165号公報
このような従来の車両用駆動装置は、パーキングギヤ、パーキングポール、駆動アームおよび駆動アームを駆動するモータからなるパーキングロック機構を有する。これにより、車両駆動装置の構造が複雑になるとともに、車両用駆動装置が大型化するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、パーキングロック機構として機能する第1、2のワンウェイクラッチを設けることで、構造を簡素化しつつ小型化を図ることができる車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、回転電機と、内燃機関のクランク軸から動力が伝達される変速機と、前記変速機から伝達される動力を左右の駆動輪に分配して伝達するディファレンシャル装置と、前記回転電機と前記ディファレンシャル装置との間で動力を伝達する減速機とを備えた車両用駆動装置であって、前記変速機は、前記クランク軸に連結され、前記クランク軸の回転方向と同方向に回転する入力軸と、前記入力軸に設けられ、前記入力軸が前記クランク軸の回転方向と反対方向に回転することを規制する第1のワンウェイクラッチと、ファイナルギヤ列を介して前記ディファレンシャル装置に連結されるカウンタ軸と、シフト装置がドライブレンジにシフトされた状態において、前記入力軸から前記カウンタ軸に動力を伝達することにより、前記カウンタ軸を前記入力軸の回転方向と反対方向に回転させる前進用ギヤ列と、前記シフト装置がリバースレンジにシフトされた状態において前記入力軸からリバースアイドラ軸を経由して前記カウンタ軸に動力を伝達することにより、前記カウンタ軸を前記入力軸の回転方向と同方向に回転させる後進用ギヤ列とを有し、前記減速機は、前記回転電機と前記ディファレンシャル装置との間の動力伝達経路上に設けられた回転軸と、前記ディファレンシャル装置が車両の前進方向に回転する場合に前記回転軸の回転を許容し、前記ディファレンシャル装置が前記車両の後進方向に回転する場合に前記回転軸の回転を規制する第2のワンウェイクラッチとを有し、前記変速機は、前記シフト装置がパーキングレンジにシフトされた状態において、前記後進用ギヤ列によって前記入力軸と前記カウンタ軸とを連結する。
このように本発明によれば、シフトレンジがパーキングレンジにシフトされた状態において後進用ギヤ列によって入力軸とカウンタ軸とを連結することにより、第1のワンウェイクラッチによって変速機の入力軸の回転を規制して車両が前進することを防止する。これに加えて、第2のワンウェイクラッチによって減速機の回転軸の回転を規制して車両が後進することを防止する。
これにより、第1、2のワンウェイクラッチによってパーキングロック機構を構成することができ、パーキングロック機構の構成を簡素化して、車両用駆動装置の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の側面図である。 図2は、図1のII−II方向矢視断面図である。 図3は、図1のIII−III方向矢視断面図である。 図4は、図1のIV−IV方向矢視断面図であり、カットオフクラッチが解放位置にある状態を示す。 図5は、図1のIV−IV方向矢視断面図であり、カットオフクラッチが連結位置にある状態を示す。 図6は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置がドライブレンジにある場合の動力の流れ示す図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置がリバースレンジにある場合の動力の流れを示す図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を備えた車両が上り坂に駐車された場合の動力の流れを示す図である。 図9は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を備えた車両が下り坂に駐車された場合の動力の流れを示す図である。
以下、本発明に係る車両用駆動装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、ハイブリッド車両(以下、単に車両という)1は、エンジン2(図2参照)と駆動装置3とを備えている。本実施の形態のエンジン2は、本発明の内燃機関を構成し、駆動装置3は、本発明の車両用駆動装置を構成する。
図2において、エンジン2は、シリンダブロック4の内部にクランク軸5を回転自在に備えており、クランク軸5は、図示しないコネクティングロッドを介して図示しない複数のピストン(本実施の形態では4つ)に連結され、混合気の点火によるピストンの上下運動を回転運動に変換する。エンジン2は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等から構成されており、気筒数は、特に限定されるものではない。
図1において、駆動装置3は、変速機ケース6を備えており、変速機ケース6は、車両1のダッシュパネル1Aに対して車両1の前後方向前方(以下、単に前方という)に位置してエンジン2の車幅方向一端部である左端部に連結されている(図2参照)。
図2、図3において、変速機ケース6にはクランク軸5の回転を変速する自動変速機9が収容されている。本実施の形態の自動変速機9は、MT(Manual Transmission)において運転者が行う変速操作を、図示しない変速装置で自動的に行うことにより、AT(Automatic Transmission)のような自動変速を可能にしたAMT(Automated Manual Transmission)に適用される。
自動変速機9は、クランク軸5の回転中心と同軸上に設置され、クランク軸5の回転方向と同方向に回転するように変速機ケース6に回転自在に支持される入力軸11と、入力軸11に設けられた複数の変速歯車10とを有する。
自動変速機9は、入力軸11と平行に配置されるとともに、複数の変速歯車12を有して変速機ケース6に回転自在に支持されるカウンタ軸13を有する。
自動変速機9は、任意の変速歯車10、12の間に図示しないシフトアンドセレクト軸やシフトフォーク等の変速装置によって駆動される複数のシフトスリーブ14〜16を備えている。
自動変速機9は、運転手によって操作される図示しないシフトレバーやシフトケーブル等を備えたシフト装置50がドライブレンジに操作されると、シフトスリーブ14〜16のいずれか1つが入力軸11またはカウンタ軸13の軸線方向に移動して変速歯車10、12のいずれかを噛合させる。
これにより、車両1の前進走行時において入力軸11の動力が変速歯車10、12を介してカウンタ軸13に伝達される。このとき、カウンタ軸13は、入力軸11の回転方向と反対方向に回転し、カウンタ軸13にはクランク軸5および入力軸11の動力(回転数)が変速されて伝達される。
入力軸11にはワンウェイクラッチ7が設けられている。ワンウェイクラッチ7は、入力軸11がクランク軸5の回転方向と同方向に回転することを許容し、入力軸11がクランク軸5の回転方向と反対方向に回転することを規制する。これにより、入力軸11は、一方向のみに回転する。
図2、図3において、自動変速機9は、入力軸11に固定されたリバースドライブギヤ11Aと、リバースドライブギヤ11Aに噛み合うリバースアイドラギヤ8Aを有するリバースアイドラ軸8(図6参照)と、カウンタ軸13の軸線方向に移動自在となるようにカウンタ軸13に設けられ、リバースアイドラギヤ8Aに噛み合うリバースドリブンギヤ13Aとを備えている。
リバースアイドラギヤ8Aは、リバースアイドラ軸8と一体で回転可能で、変速装置に設けられた図示しないリバース用のシフトスリーブによってリバースアイドラ軸8の軸線方向に移動自在に設けられている。
自動変速機9は、シフト装置50がリバースレンジに操作されると、変速装置がリバース用のシフトスリーブをリバースアイドラ軸8の軸線方向に移動させ、リバースアイドラギヤ8Aをリバースドライブギヤ11Aおよびリバースドリブンギヤ13Aに噛み合わせる。
リバースアイドラギヤ8Aがリバースドライブギヤ11Aおよびリバースドリブンギヤ13Aに噛み合うと、入力軸11からリバースアイドラ軸8を経由してカウンタ軸13に動力が伝達される。これにより、カウンタ軸13が入力軸11の回転方向と同方向に回転する。
本実施の形態の変速歯車10、12は、本発明の前進用ギヤ列を構成し、リバースアイドラギヤ8A、リバースドライブギヤ11Aおよびリバースドリブンギヤ13Aは、本発明の後進用ギヤ列を構成する。本実施の形態のワンウェイクラッチ7は、本発明の第1のワンウェイクラッチを構成する。
変速機ケース6にはクラッチ17が収容されており、クラッチ17は、図示しないクラッチペダルの操作に伴ってクランク軸5と入力軸11とを接続または切断することにより、エンジン2の動力を自動変速機9に伝達または遮断する。
図3において、変速機ケース6にはディファレンシャル装置18が収容されている。ディファレンシャル装置18は、外周部にファイナルドリブンギヤ19が取付けられ、ファイナルドリブンギヤ19と共に一体回転するデフケース20と、デフケース20に回転自在に取付けられた一対のピニオンギヤ21と、ピニオンギヤ21に噛合する左右一対のサイドギヤ22とを備えている。
図2において、サイドギヤ22には左右の駆動輪23L、23Rに連結されるドライブ軸24L、24Rがスプライン嵌合されている。
図3において、ファイナルドリブンギヤ19は、カウンタ軸13の端部に設けられたファイナルドライブギヤ25に噛合しており、ファイナルドライブギヤ25によりファイナルドリブンギヤ19が回転されると、デフケース20がサイドギヤ22の軸心回りに回転する。
デフケース20の動力は、ピニオンギヤ21を介してサイドギヤ22にトルク配分されて伝達され、ドライブ軸24L、24Rを介して駆動輪23L、23Rが回転することにより、車両1の走行が行われる。このようにディファレンシャル装置18にはエンジン2の動力が伝達される。本実施の形態のファイナルドリブンギヤ19およびファイナルドライブギヤ25は、本発明のファイナルギヤ列を構成する。
図1、図2、図4において、変速機ケース6の外周部にはモータジェネレータ26が設けられている。図1において、モータジェネレータ26は、変速機ケース6に対して前方に位置するようにして減速機27のチェーンケース28に取付けられている。本実施の形態のモータジェネレータ26は、本発明の回転電機を構成し、減速機27は、本発明の減速機を構成する。
図2、図4において、減速機27は、モータジェネレータ26に取付けられたモータ回転軸29を備えており、モータ回転軸29は、チェーンケース28に回転自在に収容されている。モータ回転軸29の外周部にはスプロケット29Aが形成されている。
減速機27は、中間軸30を備えており、中間軸30は、チェーンケース28に回転自在に収容されており、外周部にスプロケット29Aよりも大径のスプロケット30Aおよびスプロケット30Aよりも小径のスプロケット30Bが形成されている。
中間軸30のスプロケット30Aにはチェーン32が巻き掛けられており、チェーン32は、モータ回転軸29のスプロケット29Aに巻き掛けられている。これにより、スプロケット30Aとスプロケット29Aとはチェーン32によって連結される。
減速機27は、出力軸31を備えており、出力軸31は、チェーンケース28に回転自在に収容されている。出力軸31の外周部にはスプロケット30Bよりも大径のスプロケット31Aが形成されており、スプロケット31Aにはチェーン33が巻き掛けられている。
チェーン33は、中間軸30のスプロケット30Bに巻き掛けられており、スプロケット31Aとスプロケット30Bとはチェーン33によって連結されている。本実施の形態のチェーン32、33は、本発明のチェーンを構成する。
出力軸31は、出力ギヤ34に連結されている。出力ギヤ34は、ファイナルドリブンギヤ19に対して前方でかつ、下方に配置されるよう変速機ケース6に収容されており、ファイナルドリブンギヤ19に噛合している。
出力ギヤ34の中心軸は、出力軸31と同一軸上に設置されており、ファイナルドリブンギヤ19の回転中心軸は、ドライブ軸24Lの中心軸と同一軸上に設置されている。
このような構成を有する減速機27において、モータジェネレータ26の力行時に、モータジェネレータ26の動力がモータ回転軸29、チェーン32、中間軸30、チェーン33、出力軸31を介して出力ギヤ34に減速して伝達された後、ファイナルドリブンギヤ19を介してデフケース20に伝達される。
これにより、エンジン2の動力がモータジェネレータ26によってアシストされて左右の駆動輪23L、23Rに伝達され、車両1の高負荷運転時に車両1の走行性能を向上させることができる。あるいは、モータジェネレータ26の動力が単独で左右の駆動輪23L、23Rに伝達され、車両1がモータ走行される。
一方、モータジェネレータ26の回生時(車両1の加速時あるいは減速時)にはデフケース20の回転が、ファイナルドリブンギヤ19、出力ギヤ34、出力軸31、チェーン33、中間軸30、チェーン32、モータ回転軸29を介してモータジェネレータ26に伝達される。これにより、モータジェネレータ26によって回生が行われる。
さらに、自動変速機9の変速時において、任意のギヤ段から任意のギヤ段に切換えられる最中において、エンジン2からディファレンシャル装置18に伝達される動力が一時的に遮断される状態にあっても、モータジェネレータ26から減速機27を介してディファレンシャル装置18に動力を伝達することで、エンジン2の動力の断絶によって車両1のドライバビリティが悪化することを防止することができる。
本実施の形態の減速機27において、中間軸30にはスプロケット29Aよりも大径のスプロケット30Aおよびスプロケット30Aよりも小径のスプロケット30Bが形成され、出力軸31にはスプロケット30Bよりも大径のスプロケット31Aが形成されている。
これにより、減速機27は、モータジェネレータ26からディファレンシャル装置18に向かって、モータジェネレータ26の動力が中間軸30で減速された後に、中間軸30の動力が出力軸31でさらに減速される。
このため、モータジェネレータ26の動力を減速してディファレンシャル装置18に伝達することができ、車両1の発進時等においてモータジェネレータ26が力行される場合に、モータジェネレータ26からディファレンシャル装置18に伝達される駆動トルクを大きくできる。
中間軸30にはワンウェイクラッチ35が設けられており、ワンウェイクラッチ35は、ディファレンシャル装置18が車両1の前進方向に回転する場合に中間軸30の回転を許容し、ディファレンシャル装置18が車両1の後進方向に回転する場合に中間軸30の回転を規制する。これにより、中間軸30は、一方向のみに回転する。本実施の形態のワンウェイクラッチ35は、本発明の第2のワンウェイクラッチを構成する。
本実施の形態の中間軸30および出力軸31は、モータジェネレータ26とディファレンシャル装置18との間の動力伝達経路上に設けられており、中間軸30は、本発明の回転軸および第2の回転軸を構成する。
出力軸31は、動力伝達経路上でディファレンシャル装置18に最も近接して設けられており、本発明の回転軸および第1の回転軸を構成する。
図4において、チェーン33が巻き掛けられたスプロケット31Aは、出力軸31に対して相対回転自在に設けられている。出力軸31にはカットオフクラッチ36が設けられている。
カットオフクラッチ36は、出力軸31の軸線方向に移動自在となるように変速機ケース6に設けられた駆動軸36Aと、駆動軸36Aに連結されたブラケット36Bと、外周部がブラケット36Bに連結され、内周部が出力軸31の外周部に取付けられたスリーブ36Cとを備えている。スリーブ36Cは、出力軸31と一体に回転可能で、出力軸31の軸線方向に移動自在に設けられ、スプロケット31Aに係合および離脱自在である。
カットオフクラッチ36は、ECU(Electronic Control Unit)51の出力信号に基づいて駆動される。
シフト装置50は、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジおよびドライブレンジの順に操作されるとともに、これら各レンジに操作されたときにこれら各レンジに応じたシフト信号をECU51に出力する。
ECU51は、シフト装置50からパーキングレンジ、ニュートラルレンジおよびドライブレンジに応じたシフト信号が入力されたときに、アクチュエータ52を制御することで駆動軸36Aを図5中、右方に移動させる。
アクチュエータ52は、例えば、油圧によって駆動軸36Aを左右方向に移動させる油圧回路や、モータ回転軸にピニオンを有するモータによって、スプロケット31Aの外周面に形成される図示しないラックを左右方向に往復移動させるラックアンドピニオン機構であってもよく、これらに限定されるものでもない。
駆動軸36Aが図5中、右方に移動すると、スリーブ36Cがスプロケット31Aに係合してスプロケット31Aが出力軸31に連結される。これにより、動力伝達経路上においてモータジェネレータ26とディファレンシャル装置18との間で動力の伝達が行われる。
一方、ECU51は、シフト装置50からリバースレンジに応じたシフト信号が入力されたときに、アクチュエータ52を制御することで駆動軸36Aを図4中、左方に移動させる。
駆動軸36Aが図4中、左方に移動すると、スリーブ36Cがスプロケット31Aから離脱してスプロケット31Aが出力軸31から解放される。これにより、動力伝達経路上においてモータジェネレータ26とディファレンシャル装置18との間で動力の伝達が遮断される。
すなわち、本実施の形態のカットオフクラッチ36は、スプロケット31Aが出力軸31と一体で回転するように出力軸31とスプロケット31Aとを連結する連結位置およびスプロケット31Aが出力軸31から切り離されるように出力軸31とスプロケット31Aとの連結を解放する解放位置とに切換えられる。本実施の形態のカットオフクラッチ36は、本発明のクラッチ部材を構成する。
図2において、ドライブ軸24Rの外周にはトランスファ装置37が設けられている。トランスファ装置37は、変速機ケース6に取付けられたトランスファケース38と、トランスファケース38に回転自在に支持され、デフケース20の中空軸部にスプライン嵌合された中空状のギヤ軸39と、トランスファケース38に回転自在に支持され、ギヤ軸39の外周部に形成されたギヤ39aに噛合するギヤ40aを有するベベルギヤ軸40と、ベベルギヤ軸40の外周部に取付けられ、プロペラ軸41の出力ギヤ41aに噛合するベベルギヤ40bとを備えている。
トランスファケース38は、ディファレンシャル装置18の動力をギヤ39a、ギヤ40aおよびベベルギヤ40bを介して出力ギヤ41aに伝達した後に、プロペラ軸41を介して従動側の図示しないドライブ軸に伝達し、従動側のドライブ軸を介して後輪を駆動する。これにより、四輪駆動が実現される。すなわち、本実施の形態の車両1は、フルタイム四輪駆動車として構成される。
なお、アクチュエータによってギヤ軸39をドライブ軸24Rの軸線方向に移動自在に構成し、二輪駆動時にギヤ軸39のギヤ39aをベベルギヤ軸40のギヤ40aに噛合させず、四輪駆動時にギヤ軸39のギヤ39aをベベルギヤ軸40のギヤ40aに噛合させるようにして、所謂、パートタイム四輪駆動を実現するようにしてもよい。
本実施の形態の自動変速機9において、シフト装置50によってシフトレンジがパーキングレンジにシフトされた状態において、変速装置がリバース用のシフトスリーブをリバースアイドラ軸8の軸線方向に移動させ、リバースアイドラギヤ8Aをリバースドライブギヤ11Aおよびリバースドリブンギヤ13Aに噛み合わせる。
これにより、入力軸11からリバースアイドラ軸8を経由してカウンタ軸13に動力が伝達される後進用ギヤ列が成立し、リバースドライブギヤ11A、リバースアイドラギヤ8Aおよびリバースドリブンギヤ13Aを介して入力軸11とカウンタ軸13とが連結される。
一方、本実施の形態の減速機27は、シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合に、ECU51によってカットオフクラッチ36が連結位置に切換えられ、シフト装置50がリバースレンジにシフトされた場合に、カットオフクラッチ36が解放位置に切換えられる。
次に、作用を説明する。
なお、図6〜図9のいずれかにおいて、リバースアイドラ軸8、入力軸11、カウンタ軸13、モータ回転軸29、中間軸30および出力軸31に付される時計回転方向および反時計回転方向の矢印は、リバースアイドラ軸8、入力軸11、カウンタ軸13、モータ回転軸29、中間軸30および出力軸31の回転方向を示している。
図6は、シフトレンジがドライブレンジにシフトされた状態で、車両1が前進走行するときの駆動装置3の状態を示す。また、矢印で示す動力Aは、エンジン2からディファレンシャル装置18に向かう動力の流れを、矢印で示す動力Bは、モータジェネレータ26の力行時の動力の流れを、矢印で示す動力Cは、モータジェネレータ26の回生時の動力の流れを示す。
図6において、シフトレンジがドライブレンジにシフトされた状態で、車両1がF方向に前進走行するときには、反時計回転方向に回転する入力軸11の動力は、変速歯車10、12からカウンタ軸13に伝達され、カウンタ軸13は、時計回転方向に回転する。
カウンタ軸13の動力は、図3に示すように、ファイナルドライブギヤ25からファイナルドリブンギヤ19を介してディファレンシャル装置18に伝達される。このとき、図6に示すようにデフケース20が反時計回転方向R1に回転することで、左右のドライブ軸24L、24Rを介して左右の駆動輪23L、23Rに動力が分配される。このように入力軸11からディファレンシャル装置18に動力Aが伝達され、車両1が前進走行する。
シフトレンジがドライブレンジにシフトされると、ECU51は、カットオフクラッチ36を連結位置に切換える。モータジェネレータ26の回生時には反時計回転方向R1に回転するディファレンシャル装置18の動力が、図4において、ファイナルドリブンギヤ19、出力ギヤ34、出力軸31、チェーン33、中間軸30、チェーン32、モータ回転軸29を介してモータジェネレータ26に伝達される。
これにより、図6に示すように、ディファレンシャル装置18からモータジェネレータ26に動力Cが伝達され、モータジェネレータ26の回生が行われる。
モータジェネレータ26の力行時にはモータジェネレータ26の動力が、図4において、モータ回転軸29、チェーン32、中間軸30、チェーン33、出力軸31を介して出力ギヤ34に減速して伝達された後、ファイナルドリブンギヤ19を介してディファレンシャル装置18に伝達される。
これにより、図6に示すように、モータジェネレータ26からディファレンシャル装置18に動力Bが伝達され、エンジン2およびモータジェネレータ26の両方から、あるいは、モータジェネレータ26のみからディファレンシャル装置18に動力が伝達され、車両1が前進走行する。
図7は、シフトレンジがリバースレンジにシフトされた状態で、車両1がB方向に後進走行するときの駆動装置3の状態を示す。また、矢印で示す動力Dは、エンジン2からディファレンシャル装置18に向かう動力の流れを示す。
図7において、シフトレンジがリバースレンジにシフトされた状態で、車両1が後進走行するときには、反時計回転方向に回転する入力軸11の動力は、リバースドライブギヤ11Aを通してリバースアイドラギヤ8Aに伝達される。
リバースアイドラギヤ8Aに動力が伝達されると、リバースアイドラ軸8が時計回転方向に回転し、リバースアイドラギヤ8Aからリバースドリブンギヤ13Aに動力が伝達され、カウンタ軸13が入力軸11と同方向である反時計回転方向に回転する。
反時計回転方向に回転するカウンタ軸13の動力は、図3に示すように、ファイナルドライブギヤ25からファイナルドリブンギヤ19を介してディファレンシャル装置18に伝達される。
このとき、デフケース20が時計回転方向R2に回転することで、左右のドライブ軸24L、24Rを介して左右の駆動輪23L、23Rに動力が分配される。このように入力軸11からディファレンシャル装置18に動力Dが伝達され、車両1が後進走行する。
中間軸30にはワンウェイクラッチ35が設けられており、ワンウェイクラッチ35は、ディファレンシャル装置18が車両1の前進方向に回転する場合に中間軸30の回転を許容し、ディファレンシャル装置18が車両1の後進方向に回転する場合に中間軸30の回転を規制する。
本実施の形態の減速機27は、シフト装置50がリバースレンジにシフトされた場合に、ECU51によってカットオフクラッチ36が解放位置に切換えられる。これにより、ディファレンシャル装置18が図7で時計回転方向R2に回転した場合に、図4で示すように、スプロケット31Aが出力軸31に対して相対回転(空回り)する。
したがって、車両1の後進走行時に、ワンウェイクラッチ35によって中間軸30の回転が規制された場合であっても、ディファレンシャル装置18のデフケース20の回転を許容することができ、車両1を確実に後進走行させることができる。
図8は、シフトレンジがパーキングレンジにシフトされた状態で車両1が上り坂53で駐車している状態を示す。
シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合には、入力軸11からリバースアイドラ軸8を経由してカウンタ軸13に動力が伝達される後進用ギヤ列が成立し、リバースドライブギヤ11A、リバースアイドラギヤ8Aおよびリバースドリブンギヤ13Aを介して入力軸11とカウンタ軸13とが連結される。
また、シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合に、ECU51によってカットオフクラッチ36が連結位置に切換えられる(図5参照)。これにより、ディファレンシャル装置18からモータジェネレータ26に動力Eが伝達可能となる。
また、上り坂53では、車両1が自重によって矢印B1で示す右斜め下方(後方)に移動しようとするため、駆動輪23L、23Rからドライブ軸24L、24Rを介してディファレンシャル装置18が時計回転方向R2に回転しようとする。
本発明の自動変速機9によれば、入力軸11にワンウェイクラッチ7が設けられており、ワンウェイクラッチ7は、入力軸11がクランク軸5の回転方向と同方向(反時計回転方向)に回転することを許容し、入力軸11がクランク軸5の回転方向と反対方向に回転することを規制する。
これにより、入力軸11は、反時計回転方向に回転することが許容され、ディファレンシャル装置18が時計回転方向に回転することを許容する。
ところが、本実施の形態の減速機27において、ワンウェイクラッチ35が、ディファレンシャル装置18が車両1の前進方向に回転する場合に中間軸30の回転(時計回転方向の回転)を許容し、ディファレンシャル装置18が車両1の後進方向に回転する場合に中間軸30の回転(反時計回転方向R3の回転)を規制する。
これにより、車両1が上り坂53を右斜め下方に移動することを防止でき、車両1を駐車することができる。
図9は、シフトレンジがパーキングレンジにシフトされた状態で車両1が下り坂54で駐車している状態を示す。シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合には後進用ギヤ列が成立し、カットオフクラッチ36が連結位置に切換えられる。
下り坂54では、車両1が自重によって矢印F1で示す左斜め下方(前方)に移動しようとするため、駆動輪23L、23Rからドライブ軸24L、24Rを介してディファレンシャル装置18が反時計回転方向R1に回転しようとする。
本発明の自動変速機9によれば、入力軸11にワンウェイクラッチ7が設けられており、ワンウェイクラッチ7は、入力軸11がクランク軸5の回転方向(反時計回転方向)と同方向に回転することを許容し、入力軸11がクランク軸5の回転方向と反対方向(時計回転方向R4)に回転することを規制する。
これにより、ディファレンシャル装置18が反時計回転方向R1に回転し、ディファレンシャル装置18からカウンタ軸13、リバースアイドラ軸8を経由して入力軸11に動力Fが伝達された場合に、入力軸11が時計回転方向R4に回転することを規制する。
このため、車両1が下り坂54を左斜め下方に移動することを防止でき、車両1を駐車することができる。
なお、本実施の形態の車両1は、上り坂53と下り坂54に駐車した状態を説明しているが、平坦な道路で駐車した場合であっても、ワンウェイクラッチ7、35によって車両1が前後方向に移動することを規制でき、車両1を確実に駐車することができる。
このように本実施の形態の駆動装置3によれば、入力軸11がクランク軸5の回転方向と反対方向に回転することを規制するワンウェイクラッチ7を有する自動変速機9と、ディファレンシャル装置18が車両1の前進方向に回転する場合に中間軸30の回転を許容し、ディファレンシャル装置18が車両1の後進方向に回転する場合に中間軸30の回転を規制するワンウェイクラッチ35を有する減速機27とを備えている。
これに加えて、自動変速機9が、シフトレンジがパーキングレンジにシフトされた状態において、リバースアイドラギヤ8A、リバースドライブギヤ11Aおよびリバースドリブンギヤ13Aによって入力軸11とカウンタ軸13とを連結する。
これにより、ワンウェイクラッチ7、35をパーキングロック機構として機能させることができ、従来のようにパーキングギヤ、パーキングポール、パーキングロッド等の専用のパーキングロック機構を不要にできる。この結果、パーキングロック機構の構成を簡素化して、駆動装置3の小型化を図ることができる。
また、本実施の形態の駆動装置3によれば、スプロケット31Aが出力軸31と一体で回転するように出力軸31とスプロケット31Aとを連結する連結位置およびスプロケット31Aが出力軸31から切り離されるように出力軸31とスプロケット31Aとの連結を解放する解放位置とに切換えるカットオフクラッチ36を有する。
すなわち、カットオフクラッチ36は、ディファレンシャル装置18が出力軸30と一体で回転するように出力軸30とディファレンシャル装置18とを連結する連結位置およびディファレンシャル装置18が出力軸30と独立して回転するように出力軸30とディファレンシャル装置18との連結を解放する解放位置とに切換える。
そして、シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合に、カットオフクラッチ36が連結位置に切換えられ、シフト装置50がリバースレンジにシフトされた場合に、カットオフクラッチ36が解放位置に切換えられる。
これにより、シフトレンジがパーキングレンジに切換えられたときに、ディファレンシャル装置18の回転を規制し、シフトレンジがリバースレンジにシフトされた場合に、ディファレンシャル装置18の回転を許容して、車両1を後進走行させることができる。
一方、シフトレンジがパーキングレンジにシフトされて車両が坂道等で駐車された場合には、車両1の自重によってドライブ軸24L、24Rに大きな捩じれが発生する。このため、シフトレンジをパーキングレンジからリバースレンジを経由してドライブレンジにシフトし、車両1の発進させる際に、ドライブ軸24L、24Rに蓄積されていた捩じれ荷重が一気に解放されてドライブ軸24L、24Rから動力伝達経路を介してモータジェネレータ26に伝達されるおそれがある。
質量の大きいモータジェネレータ26は、大きい慣性モーメントを有するので(停止した状態を維持しようとするので)、ドライブ軸24L、24Rに蓄積されていた捩じれ荷重が動力伝達経路に伝達されると、動力伝達経路上のチェーン32、33等に過大な負荷が加わるおそれがある。
この結果、重量物であるモータジェネレータ26やチェーン32、33が負荷となってディファレンシャル装置18に大きい慣性モーメントが加わってしまい、車両1の発進性能が悪化するおそれがある。
これに対して、本実施の形態の駆動装置3は、シフト装置50がパーキングレンジにシフトされた場合に、カットオフクラッチ36が連結位置に切換えられ、シフト装置50がリバースレンジにシフトされた場合に、カットオフクラッチ36が解放位置に切換えられる。
これにより、車両1の発進時にシフトレンジがパーキングレンジからドライブレンジに切換えられる前のリバースレンジにおいて、ディファレンシャル装置18とモータジェネレータ26とが切り離される。
このため、ドライブ軸24L、24Rに蓄積されていた捩じれ荷重を解放して、モータジェネレータ26に捩じれ荷重が伝達されることを防止でき、チェーン32、33等に過大な負荷が加わることを防止できる。
この結果、ディファレンシャル装置18に大きい慣性モーメントが加わることを防止でき、車両1の発進性能が悪化することを防止できる。
また、本実施の形態の駆動装置3によれば、減速機27が、動力伝達経路上でディファレンシャル装置18に最も近接する出力軸31と、出力軸31とモータジェネレータ26との間に設けられ、チェーン32、33を介して出力軸31およびモータジェネレータ26に連結される中間軸30とを含んで構成され、カットオフクラッチ36が出力軸31に設けられている。
これにより、ディファレンシャル装置18に最も近い出力軸31でドライブ軸24L、24Rの捩じれトルクを解放できる。このため、モータジェネレータ26に捩じれ荷重が伝達されることをより効果的に防止でき、チェーン32、33等に過大な負荷が加わることをより効果的に防止できる。
この結果、ディファレンシャル装置18に大きい慣性モーメントが加わることをより効果的に防止でき、車両1の発進性能が悪化することをより効果的に防止できる。
また、本実施の形態の駆動装置3によれば、減速機27が、モータジェネレータ26からディファレンシャル装置18に向かって、モータジェネレータ26の動力を中間軸30で減速した後に、中間軸30の動力を出力軸31で減速する。
これにより、モータジェネレータ26の動力を減速してディファレンシャル装置18に伝達することができ、車両1の発進時等においてモータジェネレータ26が力行される場合に、モータジェネレータ26からディファレンシャル装置18に伝達される駆動トルクを大きくできる。
さらに、出力軸31に加わるトルクよりも小さいトルクが加わる中間軸30にワンウェイクラッチ35を設けたので、シフトレンジをパーキングレンジに切換えたときに、ワンウェイクラッチ35に加わる負荷を小さくできる。
この結果、剛性を大きくするためにワンウェイクラッチ35を大型化することを防止して、減速機27に対するワンウェイクラッチ35の設置スペースが増大することを防止でき、駆動装置3を小型化することができる。
なお、本発明が適用される車両用駆動装置の変速機としては、AMTに限らず、ATやMTであってもよい。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...エンジン(内燃機関)、3...駆動装置(車両用駆動装置)、5...クランク軸、7...ワンウェイクラッチ(第1のワンウェイクラッチ)、8...リバースアイドラ軸、8A...リバースアイドラギヤ(後進用ギヤ列)、9...自動変速機(変速機)、10...変速歯車(前進用ギヤ列)、11...入力軸、11A...リバースドライブギヤ(後進用ギヤ列)、12...変速歯車(前進用ギヤ列)、13...カウンタ軸、13A...リバースドリブンギヤ(後進用ギヤ列)、18...ディファレンシャル装置、19...ファイナルドリブンギヤ(ファイナルギヤ列)、23L,23R...駆動輪、24L,24R...ドライブ軸、25...ファイナルドライブギヤ(ファイナルギヤ列)、26...モータジェネレータ(回転電機)、27...減速機、30...中間軸(回転軸,第2の回転軸)、31...出力軸(回転軸,第1の回転軸)、32,33...チェーン、35...ワンウェイクラッチ(第2のワンウェイクラッチ)、36...カットオフクラッチ(クラッチ部材)、50...シフト装置

Claims (4)

  1. 回転電機と、
    内燃機関のクランク軸から動力が伝達される変速機と、
    前記変速機から伝達される動力を左右の駆動輪に分配して伝達するディファレンシャル装置と、
    前記回転電機と前記ディファレンシャル装置との間で動力を伝達する減速機とを備えた車両用駆動装置であって、
    前記変速機は、前記クランク軸に連結され、前記クランク軸の回転方向と同方向に回転する入力軸と、前記入力軸に設けられ、前記入力軸が前記クランク軸の回転方向と反対方向に回転することを規制する第1のワンウェイクラッチと、ファイナルギヤ列を介して前記ディファレンシャル装置に連結されるカウンタ軸と、シフト装置がドライブレンジにシフトされた状態において、前記入力軸から前記カウンタ軸に動力を伝達することにより、前記カウンタ軸を前記入力軸の回転方向と反対方向に回転させる前進用ギヤ列と、前記シフト装置がリバースレンジにシフトされた状態において前記入力軸からリバースアイドラ
    軸を経由して前記カウンタ軸に動力を伝達することにより、前記カウンタ軸を前記入力軸の回転方向と同方向に回転させる後進用ギヤ列とを有し、
    前記減速機は、前記回転電機と前記ディファレンシャル装置との間の動力伝達経路上に設けられた回転軸と、前記ディファレンシャル装置が車両の前進方向に回転する場合に前記回転軸の回転を許容し、前記ディファレンシャル装置が前記車両の後進方向に回転する場合に前記回転軸の回転を規制する第2のワンウェイクラッチとを有し、
    前記変速機は、前記シフト装置がパーキングレンジにシフトされた状態において、前記後進用ギヤ列によって前記入力軸と前記カウンタ軸とを連結することを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記減速機は、前記ディファレンシャル装置が前記回転軸と一体で回転するように前記回転軸と前記ディファレンシャル装置とを連結する連結位置および前記ディファレンシャル装置が前記回転軸と独立して回転するように前記回転軸と前記ディファレンシャル装置との連結を解放する解放位置とに切換えられるクラッチ部材を備え、
    前記シフト装置がパーキングレンジにシフトされた場合に、前記クラッチ部材が前記連結位置に切換えられ、前記シフト装置が前記リバースレンジにシフトされた場合に、前記クラッチ部材が前記解放位置に切換えられることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記回転軸は、前記動力伝達経路上で前記ディファレンシャル装置に最も近接する第1の回転軸と、前記第1の回転軸と前記回転電機との間に設けられ、チェーンを介して前記第1の回転軸および前記回転電機に連結される第2の回転軸とを含んで構成され、
    前記クラッチ部材が前記第1の回転軸に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記減速機は、前記回転電機から前記ディファレンシャル装置に向かって、前記回転電機の動力を前記第2の回転軸で減速した後に、前記第2の回転軸の動力を前記第1の回転軸で減速するように構成され、
    前記第2のワンウェイクラッチを前記第2の回転軸に設置したことを特徴とする請求項3に記載の車両用駆動装置。
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