JP6588238B2 - 中芯 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば被覆電線を巻き回してコイル状に形成した電線把の把崩れを防止するために用いられる中芯に関する。
近年、家やビルディング、工場など多くの場所で電力の供給用に用いられる電力用電線や、通信ケーブルなど通信に用いられる通信用電線が縦横無尽に配線されて使用されている。また、例えば自動車の製造工程においては、車両に搭載されている多種多様な電子機器類と、電源や他の電子機器類とを電力供給用の電線を用いて接続している。
このように多様な分野において大量に使用されている電線は、保管、搬送および使用時の取り扱いの容易さから、前記電線を巻き回してコイル状の電線把を形成し、前記電線把に複数のバンドを巻きつけて結束して搬送していた。
しかし、前記バンドで結束した前記電線把であっても、搬送時の振動などにより、前記電線が自重で下方に位置する電線と電線との間に沈み込んだり、前記電線把の内側に倒れ込んだりして、前記電線把が崩れることがあった。
このような問題に対して、前記電線把の把崩れを防止するバンドが特許文献1に開示されている。
この特許文献1に記載のバンドは、弾性を有する略C字状の帯板で形成されており、所定の間隔を隔てて対向する一端側と他端側との間に開口部を設け、前記開口部を広げて電線把を差し込んで電線把を束ねるとともに、開口部に設けた係止突起物にバンドを取付けることで前記電線把をきつく縛るができる。これにより、前記電線把の把崩れを防止できるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載のバンドは、前記電線把を絞めつけることで前記電線把の把崩れを防止しているため、締め付けたバンドが前記電線把を構成する前記電線の表面を損傷するおそれがあった。
特開2005−239248号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、コイル状の前記電線把を構成する前記電線の損傷を防止するとともに、前記電線把の把崩れを防止できる中芯を提供することを目的とする。
この発明は、電線を巻き回してコイル状に形成した電線把における中央柱状空間に挿入する中芯であって、下向きに先細りするテーパ状であり、かつ、下端が多角形である錐台状の錐台体で構成し、該錐台体を、上面が開放された中空状に形成するとともに、前記錐台体の側面の上部を外方に付勢する付勢手段を備え、前記付勢手段を、側面部分において、前記錐台体の上端側から下端側に向けて、内側に折り返した折り返し部で構成したことを特徴とする。
前記電線は、例えば、アルミニウム素線や銅線などの裸電線、および裸電線等の導体を絶縁体で被覆した被覆電線、電話線、光ケーブル、同軸ケーブルなどを含む。
前記中央柱状空間とは、前記電線把の中央部分に形成された上下方向に貫通した空間をさす。
前記錐台体は、少なくとも側面を有する錐台体であればよく、上面および下面の少なくとも一面を塞ぐ面材を備えていてもよいし、両面に面材を備えていなくてもよい。
また、前記錐台体は、上面と下面とが相似な多角形あるいは形状の異なる多角形である錐台体および上面が円や楕円などの円形状である錐台体を含み、上面および下面が平行である錐台体のみならず、平行でない錐体台も含む。
また、前記錐台体は、各面同士が形成する角部、すなわち辺部分が角である錐台体、および角部が丸みを帯びている錐台体、角部が面取りされた錐台体を含む。
前記付勢手段は、例えば前記錐台体を変形させることにより形成された付勢手段のように前記錐台体と一体として構成された付勢手段、および前記錐台体と別体で構成された付勢手段、これらの付勢手段を組み合わせたものを含む。
前記側面部分とは、前記錐台体の上端から下端までの間の外面全体をさす。すなわち、前記錐台体の側面同士の間、前記錐台体の側面の中央部分を含む。
この発明により、コイル状の前記電線把を構成する前記電線の損傷を防止するとともに、前記電線把の把崩れを防止できる。
詳述すると、前記錐台体の側面に付勢手段を備えることにより、前記電線把の外方向に付勢することで、側面が外方に拡がり、前記電線把を確実に支持して把崩れを防止することができる。また、下向きに先細りするテーパ状の錐台体は側面および側辺が上方に向かって外向きに傾斜するテーパ形状であるため、前記中芯を前記中央柱状空間にスムーズに挿入できるとともに、前記電線把の下部分にある電線が自重などにより内方向に突出しても、前記錐台体と前記電線との接触部分に係る力を分散することができ、前記電線の損傷を防止できる。
さらにまた、前記電線把の内径やその形状が異なる場合や前記電線把の高さが異なる場合であっても、前記付勢手段を備えることにより側面上部が側面の下端部を軸にして外方に拡がるため、前記電線把を確実に支持して前記電線把の把崩れを防止することができる。
したがって、前記電線把の前記中空状空間の平面視形状や内径の大きさが異なる場合や、前記電線把の高さが異なる場合であっても、前記電線把を確実に支持できるため、前記中芯は汎用性が高く、コストの削減を図ることができる。
また、前記折り返し部における折り返し箇所の復元力によって付勢力を得ることができるとともに、前記付勢手段を別部品で構成する場合に比べて、前記中芯を構成する部品点数を削減し、前記中芯の構成を簡素化することができる。
この発明の態様として、前記錐台体の上端外形が前記中央柱状空間の上面よりも大きく、前記錐台体の高さが前記電線把の高さよりも高くすることができる。
前記上端外形は、前記錐台体を平面視した場合の、前記錐台体の上端に形成する外形をさす。
この発明によると、前記錐台体の上端が、前記電線把の上端よりも上方に位置するとともに、把崩れし易い前記電線把の上端を前記錐台体の上部で支持することができ、前記電線把の把崩れを防止できる。
またこの発明の態様として、前記錐台体の下端外形を正多角形とし、前記錐台体の上端外形を正多角形または円形とすることができる。
この発明により、前記中芯を前記中央柱状空間に挿入した状態で、前記電線把と接する前記錐台体の各接触部分に負荷を均等に作用させることができるため、バランスよく前記電線把を支持することができる。また、前記電線把の特定の箇所に負荷が集中することが無く、前記電線把を形成する前記電線の損傷をより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記錐台体における側辺と下辺との交点部分を面取りした面取り部を備えることができる。
前記交点部分とは、前記側辺と前記下辺とが交わる交点を含む所定の範囲をさす。
この発明により、前記錐台体を前記中央柱状空間に、より容易に挿入することができるとともに、前記錐台体と前記電線把との接触による前記電線把を形成する前記電線の損傷をより確実に防ぐことができる。
詳述すると、前記面取り部を備えることにより、前記錐台体の側面を形成する側辺の下部をより緩やかなテーパ状に形成することができ、前記中央柱状空間にさらに容易に挿入することができるとともに、前記中芯を前記電線把の中央柱状空間に挿入する際に、前記中芯の前記側辺の下部が前記電線と接触することを防止し、前記電線の損傷をより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記折り返し部を、前記側面同士の間に設けることができる。
上述の前記側面同士の間に設けるとは、前記側面同士が形成するすべての角部に前記折り返し部が配置されている場合や、前記側面同士が形成する角部の一部に前記折り返し部が配置されている場合を含む。
この発明により、簡単な構成で確実に付勢手段を設けることができる。
詳述すると、側面同士の間に前記折り返し手段を設けた場合、前記折り返し手段が側面同士の間以外の箇所に設けられた場合と比べて、容易に前記折り返し手段を内方向に折り返すことができる。したがって、簡単な構成で確実に付勢手段を設けることができる。
またこの発明の態様として、板材を折り曲げて構成することができる。
前記板材とは、折り曲げによって、所定の復元力が発生すればよく、紙製のダンボール、プラスチック製のダンボール、ボール紙、および樹脂板などの折り曲げ可能であり、かつ、折り曲げによって所定の復元力を有する板材とする。
この発明により、使用する際に前記板材を折り曲げて前記中芯を作成することができる。すなわち、使用しない状態では前記板材として保管することができ、保管や持ち運び時に嵩張らないようにすることができる。
この発明の態様として、前記板材を、多角形状の底面構成部と、前記底面構成部の各辺で接続する側面構成部と、前記側面構成部の側辺同士を連結するとともに、外面側から内面側に向かって折り返す折り返し箇所を有する折り返し形成部とで構成することができる。
この発明により、前記底面構成部を前記電線把における前記中央柱状空間上に配置し、押し込むことで、立体加工された前記中芯を容易に形成することができる。
詳述すると、多角形状をした前記底面構成部と、前記側面構成部とが連結しており、また前記側面構成部同士が前記折り返し形成部を介して連結しているため、前記電線把における前記中央柱状空間上に配置した前記底面構成部を押し込むことで、折り曲げ可能な前記板材は前記底面構成部を底面とし、前記側面構成部が側面とし、前記折り返し形成部が折り返し部とする錐台体を前記中央柱状空間内で形成することができる。
この際、前記側面構成部の側辺同士を連結する折り返し形成部が、前記側面構成部(側面)同士を連結しており、また前記折り返し形成部(折り返し部)が前記錐台体の内側に折り返されることから、前記折り返し形成部(折り返し部)を拡げようとする復元力が生じるとともに、前記側面構成部(側面)が外方に向けて戻ろうとする復元力が生じる。これにより、前記錐台体を形成する前記側面構成部(側面)が外側に拡がり、前記中芯の側辺が前記電線把と接触して前記電線把の把崩れを防止できる。
この発明により、コイル状の前記電線把を構成する前記電線の損傷を防止するとともに、前記電線把が把崩れを防止できる中芯を提供することができる。
中芯の説明図。 電線把に中芯を挿入する挿入方法の説明図。 中芯の説明図。 中芯の付勢に関する説明図。 中芯を用いた電線把の把崩れ防止の説明図。
この発明の一実施形態を以下図面1乃至図面5に基づいて詳述する。
図面についてより詳しく説明すると、図1(a)は中芯1の平面図を示し、図1(b)は中芯1の一部を上方に折り曲げた仮折り状態の仮折り中芯1aの概略斜視図を示す。図2(a)は電線把100の概略斜視図を示し、図2(b)は仮折り中芯1aを電線把100に配置した状態を示し、図2(c)は中芯1を電線把100に装着した状態、つまり挿着状態中芯1bの概略斜視図を示している。
図3は、中芯1を電線把100の円柱状空間Sに装着した状態である挿着状態中芯1bの説明図であり、図3(a)は逆四角錐台形状をした挿着状態中芯1bの斜視図を示し、図3(b)および図3(c)は挿着状態中芯1bの底面図および平面図を示す。
図4は挿着状態中芯1bが外側に拡がった状態の説明図であって、図4(a)は、逆四角錐台状に形成された挿着状態中芯1bの上部が閉じた状態を示し、図4(b)は挿着状態中芯1bの上部が外方向に対して拡がる状態を示した概略斜視図である。
図5(a)は挿着状態中芯1bを用いた電線把100の支持状態を示し、図5(b)は内径が大きい電線把100に対して挿着状態中芯1bを用いた際の電線把100の支持状態を示す。
先ず、中芯1を装着する電線把100について説明する。
電線把100は、図2(a)に示すように、導体であるアルミ線を絶縁体で被覆した被覆電線101を巻き回してコイル状に形成した電線把であり、電線把100の中心部分には円柱状の空間である円柱状空間Sを有している。
なお、被覆電線101は上述の構成を有する被覆電線である必要はなく、例えばアルミニウム素線や銅線などの裸電線、電話線、光ケーブル、同軸ケーブルなどであってもよい。
補助バンド110は、図2(a)に示すように、電線把100の垂直方向(図2(a)における上下方向)における断面周方向に巻き付けて被覆電線101を束ねるバンドであり、電線把100の水平方向の周方向に対して所定の間隔を隔てて4箇所に装着している。また、補助バンド110は、電線把100が大きく把崩れしない程度に緩く結束する構成であるため、搬送中に補助バンド110と被覆電線101との接触による被覆電線101の表面の損傷を防ぐことができる。
次に、図1に基づいて、中芯1について説明する。
中芯1は、折り曲げ可能な板状体であって、折り曲げによって所定の復元力を発生する材質であればどのような材質で構成してもよい。本実施例において、中芯1は、板状のダンボールで構成されており、図1(a)に示すように、角部が面取り線2で面取りされた略正方形状である。また、中芯1は、所定間隔を隔てた2本の谷折り線4を縦方向(図1(a)において上下方向)と横方向(図1(a)において左右方向)とのそれぞれに沿って配置し、井の字状に設けている。
また、中芯1は、井の字状の谷折り線4の交点のそれぞれから各面取り線2に向かって延びる斜め方向の山折り線5を設けている。また、井の字状の谷折り線4の交点には、面取り線2に平行な向きの正方形状の切り抜き部6を設けている。
なお、図1(a)に示すように、中芯1における外形線のうち面取り線2同士の間の縦方向と横方向の線を外形主線3とする。また、谷折り線4のうち、井の字状の中央部分を構成する谷折り中央部4aとし、井の字状の中央部分から外側に突出する部分を谷折り外側部4bとする。
このように構成した中芯1の構成について、各部分に分けて詳細に説明する。
中芯1は、中央に配置され、略正方形状の底面構成部11と、底面構成部11に対して四方向に隣接して配置した側面構成部12と、隣り合う側面構成部12同士の間に配置した折曲げ部13とで構成している。
底面構成部11は、切り抜き部6によって角部が面取りされ、四方向が谷折り中央部4aで囲まれた略正方形状であり、対角線の長さが電線把100の内径よりも短くなるように構成している。
側面構成部12は、底面構成部11に対して縦横方向にそれぞれ隣接配置されており、略長方形状である。詳しくは、側辺を形成する2本の谷折り外側部4b、下辺を形成する谷折り中央部4a、及び上辺を形成する外形主線3の中央側一部に囲まれた略長方形状をしており、底面構成部11との境界部分となる谷折り中央部4aの両側が切り抜き部6によって面取りされている。
また、側面構成部12の側辺である谷折り外側部4bは、下辺である谷折り中央部4aよりも短く、電線把100の高さよりも長い。
なお、底面構成部11と、底面構成部11に対して四方向配置された略長方形状の側面構成部12とは、略十字形状を構成している。
折曲げ部13は、略正方形状の底面構成部11とともに略十字状を構成する側面構成部12において、縦横方向に隣接する側面構成部12の間、つまり十字状の内角部分に設けられており、交差する向きの2本の谷折り外側部4b、縦横それぞれの外形主線3の外側の一部及び面取り線2で囲まれ、底面構成部11側の先端部が切り抜き部6で面取りされた略ダイヤモンド形状であり、折り曲げ部13の中心部分には、切り抜き部6から面取り線2に向かう山折り線5を設けている。
このように各部分が構成された中芯1は、底面構成部11と側面構成部12とが谷折り中央部4aを介して連結され、側面構成部12と折曲げ部13とが谷折り外側部4bを介して連結された一枚の板材である。
上述の構成を有する中芯1は、底面構成部11を底面として、底面構成部11に対して四方向に隣接して配置した側面構成部12と、側面構成部12同士の間に形成された折曲げ部13とを上方に折曲げることにより仮折り中芯1aを形成することができる(図1(b)参照)。
具体的には、谷折り中央部4aおよび谷折り外側部4bを谷折りすることで、谷折り中央部4aを軸として側面構成部12が上方に折り曲げられるとともに、側面構成部12と連結している折曲げ部13が底面構成部11の上方に折り曲げられる。
次に、山折り線5を山折りすることで、山折り線5が底面構成部11の上方に突出するように折り曲げられ、折曲げ部13が中芯1の上方内側に折り曲げられる。このようにして、側面構成部12と折曲げ部13とが仮折りされた仮折り中芯1aを形成することができる。(図1(b)参照)。
次に、上述の構成を有する中芯1を用いて電線把100の把崩れを防止する方法について図2乃至図5に基づいて説明する。
先ず、大きく把崩れをしないように、予め補助バンド110を巻きつけた電線把100の上端部に、底面構成部11が円柱状空間Sの上側に位置するように、仮折り中芯1aを設置し、底面構成部11を円柱状空間Sに押し込む(図2(b)参照)。
底面構成部11が円柱状空間Sに押し込まれることにより、山折り線5が中芯1の上方内側に入り込むように折曲げ部13が折畳まれて、谷折り外側部4bが円柱状空間S内で上方に立ち上がる。また、谷折り中央部4aを折り曲げ軸として側面構成部12が上方に折り曲げられるため、仮折り中芯1aは上面が開放され、高さが電線把100の高さよりも高く、側面が上方に向かって外向きに傾斜するテーパ形状となった中空状の逆四角錐台形状の挿着状態中芯1bを形成する(図2(c)および図3参照)。この際、図2(c)に示すように、上端外形は平面視略正方形状となる。
挿着状態中芯1bは、図3に示すように、底面を底面構成部11で形成するとともに(図3(b)参照)、側面を側面構成部12で形成する(図3(a)および図3(c)参照)。また折曲げ部13は、折曲げ部13の中央に設けられている山折り線5が挿着状態中芯1bの内方向に突出するとともに(図3(c)参照)、側面構成部12の側辺を形成する谷折り外側部4bを谷折りする折り畳み構造を形成している。
また、挿着状態中芯1bの下方四隅において、底面構成部11と側面構成部12と折曲げ部13とが形成する角部には面取り部6aが形成される。面取り部6aは、中芯1において、底面構成部11と側面構成部12と折り曲げ部13とが交わる点を切り抜いて形成されている切り抜き部6が、山折り線5を挿着状態中芯1bの内方向に突出するように折畳むことで形成される下側斜め方向から視て三角形状の貫通孔である。
また、ダンボールで形成された挿着状態中芯1bは、図4に示すように、上面が開放されていることに加えて、折曲げ部13が内方向に折り曲げられた構成であるため、折り曲げられた折曲げ部13が元に戻ろうとする折り曲げ復元力Paと(図4(a)参照)、側面構成部12が谷折り中央部4aを軸として外側に向かって復元しようとする側面復元力Pb(図4(b)参照)の二つの付勢手段を有する。
このように、被覆電線101を巻き回してコイル状に形成した電線把100における円柱状空間Sに装着する挿着状態中芯1bは、下向きに先細りするテーパ状であり、かつ、底面構成部11が略正方形である逆四角錐台状の錐台体を構成し、上面が開放された中空状に形成されるとともに、挿着状態中芯1bの側面の上部を外方に付勢する折曲げ部13を側面構成部12の間に備えることにより、コイル状の電線把100を構成する被覆電線101の損傷を防止するとともに、電線把100の把崩れを防止することができる。
詳述すると、下向きに先細りした挿着状態中芯1bは側面構成部12あるいは側辺を形成する谷折り外側部4bが上方に向かって外向きに傾斜するテーパ形状となるため、中芯1(仮折り中芯1a)を円柱状空間Sにスムーズに挿入できるとともに、挿着状態中芯1bの谷折り外側部4bと電線把100とが接触することによる被覆電線101の損傷を防止することができる。特に、挿着状態中芯1bがテーパ形状を形成することにより、例えば、電線把100の下部分にある被覆電線101が自重などに下方に沈み込むことにより、被覆電線101が内方向に突出しても、挿着状態中芯1bと被覆電線101との接触部分に係る力を分散することができ、被覆電線101の損傷を防止することができる。
また、側面構成部12の間に、挿着状態中芯1bの内側に折り返した折曲げ部13を設けることで、折曲げ部13を簡易に折り曲げ可能とするとともに、別部品による付勢手段を設ける構成と比べて、挿着状態中芯1bを構成する部品点数を削減し、挿着状態中芯1bの構成を簡素化することができる。
また、折曲げ部13を側面構成部12の間に備えることにより山折り線5に対して折曲げ部13を開こうとする折り曲げ復元力Pa(図4(a)参照)と側面構成部12を挿着状態中芯1bの外側に向かって倒そうとする側面復元力Pbとが生じ、挿着状態中芯1bが外向きに拡がることとなる(図4及び図5参照)。
したがって、挿着状態中芯1bの上部が外側に拡がり、挿着状態中芯1bに備わる谷折り外側部4bが電線把100の上部を支えて電線把100の把崩れを防止することができる(図5(a)参照)。
さらにまた、電線把100の内径が大きい場合や、電線把100の高さが低い場合であっても、折曲げ部13の復元力により、挿着状態中芯1bの上部が外側に拡がって電線把100の上部を支えることができ、電線把100の把崩れを防止することができる(図5(b)参照)。
このように、電線把100の内径の形状や大きさ、電線把100の高さが異なる場合であっても、共通の挿着状態中芯1bを用いて確実に電線把100を支持することができため汎用性が高く、コストの削減を図ることができる。
また、逆四角錐台状である挿着状態中芯1bの高さが電線把100の高さよりも高く、上端外形が円柱状空間Sの上面よりも大きいことにより、挿着状態中芯1bの上端が、電線把100の上端よりも上方に位置することとなり、把崩れし易い電線把100の上端を挿着状態中芯1bの上部で支持することでき、電線把100の把崩れをより防止することができる。
また、挿着状態中芯1bの底面構成部11および上端外形を略正方形状とすることで、挿着状態中芯1bを円柱状空間Sに挿入した状態において、電線把100と接触する挿着状態中芯1bの各接触部分に負荷を均等に作用させることができ、バランスよく電線把100を支持することができる。また、各接触部分に均等に負荷が加わるため、電線把100の特定の箇所に負荷が集中することが無く、電線把100を構成する被覆電線101の損傷をより防止することができる。
さらにまた、挿着状態中芯1bに面取り部6aを備えることにより、挿着状態中芯1bの側面構成部12の側辺を形成する谷折り外側部4bの下部をより緩やかなテーパ状に形成することができ、さらに容易に中芯1(仮折り中芯1a)を円柱状空間Sに挿入することができるとともに、挿着状態中芯1bを電線把100の円柱状空間Sに挿入する際に、挿着状態中芯1bの側辺の下部が電線把100と接触することを防止し、電線把100を構成する覆被覆電線101の損傷をより確実に防止できる。
また、挿着状態中芯1bを展開した状態である中芯1において、略正方形状の底面構成部11と、底面構成部11の各辺で接続する側面構成部12と、側辺構成部12を連結するとともに、外側から内側に向かう折り返し箇所を有する折曲げ部13とで構成することにより、底面構成部11を電線把100における円柱状空間S上に配置して押し込むことで、挿着状態中芯1bを容易に円柱状空間S内に形成することができる。
詳述すると、略正方形状に形成された底面構成部11と側面構成部12とが谷折り中央部4aを介して連結されており、また側面構成部12同士は折曲げ部13を介して連結しているため、円柱状空間S上に配置した仮折り中芯1aの底面構成部11を押し込むことで、折り曲げ可能な中芯1は底面構成部11を底面とし、側面構成部12が側面となるように円柱状空間S内で逆四角錐台形状の挿着状態中芯1bを形成することができる。
この際、折曲げ部13が側面構成部12同士を連結するとともに、山折り線5が挿着状態中芯1bの内側に突出するように折曲げ部13を折り返した形状となり、挿着状態中芯1bの側面を形成する側面構成部12における側辺が電線把100と接触するように拡がり、電線把100の把崩れを防止することができる。
このように、中芯1は、電線把100における円柱状空間S上に配置した仮折り中芯1aを円柱状空間Sに押し込むことで、挿着状態中芯1bを容易に形成することができるとともに、電線把100の把崩れを防止することができる。
さらに、挿着状態中芯1bを、折り曲げ可能であるとともに、折り曲げによって所定の復元力を発生する板材であるダンボールで構成しているため、容易に中芯1を折り曲げて挿着状態中芯1bを作成することができるとともに、使用しない状態では板状の中芯1として保管することができ、保管や持ち運び時に嵩張らないようにすることができる。
また、中芯1をダンボールで構成することにより、挿着状態中芯1bと被覆電線101との接触部分の摩擦を軽減することができるため、電線把100を支持しつつ被覆電線101が損傷するおそれを低減することができるとともに、挿着状態中芯1bの軽量化を図り、さらには製造コストを削減することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、折り返し部および折り返し形成部は、折曲げ部13に対応し、
電線は、被覆電線101に対応し、
中央柱状空間は、円柱状空間Sに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、本実施例において、折曲げ部13の上辺及び側面構成部12の上辺が形成する上端外形の形状を略正方形状としているが、この形状に限るものではなく、多角形状であるならばどのような形状でもよい。
しかし、底面構成部11および上端外形の形状を正多角形とすることにより電線把100を挿着状態中芯1bが支持する状態において、電線把100と挿着状態中芯1bとの接触部分となる谷折り外側部4bの上端側端部に作用する負荷を均等にすることができるため、底面構成部11の形状は正多角形が好ましい。
また、本実施例において折曲げ部13を側面構成部12同士の間に設けているが、折曲げ部13を設ける位置は必ずしも側面構成部12の端部において側面構成部12同士を連結するように設ける必要はなく、例えば側面構成部12の中央部分、すなわち側面構成部12の側辺側端部以外の部位に山折り線5が谷折り外側部4bに沿うように形成されていても良いし、折り曲げ部13を備えない構成としても良い。
例えば、側面構成部12同士を連結する側辺側端部以外の部位に、山折り線5が谷折り外側部4bに沿うように折曲げ部13を側面構成部12に形成した場合であっても、折曲げ部13がもとに戻ろうとする復元力により側面構成部12が外側方向に拡がり、電線把100の把崩れを確実に防止することができる。
また、折り曲げ部13を設けない場合であっても、谷折り中央部4aを基として情報に折り曲げた側面構成部12が、元に戻ろうとする復元力を有するため、被覆電線101を指示することができ、電線把100の把崩れを防止することができる。
しかし、折曲げ部13を側面構成部12に形成した場合、前記折曲げ部13を容易に折り曲げることができず、また、電線把100と挿着状態中芯1bとの接続部分が、側面構成部12同士が形成する角部のみとなるため、折曲げ部13を側面構成部12同士の間に形成した場合と比べて電線把100と接触する接触部分が少なくなり、電線把100を安定して支持することができない。
なお、折曲げ部13を側面構成部12の中央部分に設ける場合は、山折り線5は挿着状態中芯1bの内側に突出していてもよい、外側に突出していてもよい。
また、本実施例においては、電線把100の上端に仮折り中芯1aを配置し、底面構成部11を下方に押しこむことで円柱状空間Sに挿着状態中芯1bを挿入しているが、例えば、円柱状空間Sへの挿入前に挿着状態中芯1bを組み立てて円柱状空間Sに挿入してもよい。
1…中芯
1a…仮折り中芯
1b…挿着状態中芯
11…底面構成部
12…側面構成部
13…折曲げ部
2…面取り線
3…外形主線
4…谷折り線
5…山折り線
6…切り抜き孔部
6a…面取り部
100…電線把
101…被覆電線
110…補助バンド
S…柱状空間
Pa…折り曲げ復元力
Pb…側面復元力

Claims (8)

  1. 電線を巻き回してコイル状に形成した電線把における中央柱状空間に挿入する中芯であって、
    下向きに先細りするテーパ状であり、かつ、下端が多角形である錐台状の錐台体で構成し、
    該錐台体を、
    上面が開放された中空状に形成するとともに、
    前記錐台体の側面の上部を外方に付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段を、
    側面部分において、前記錐台体の上端側から下端側に向けて、内側に折り返した折り返し部で構成した
    中芯。
  2. 前記折り返し部を、
    前記側面同士の間に配置した
    請求項1に記載の中芯。
  3. 板材を折曲げて構成した
    請求項1又は請求項2に記載の中芯。
  4. 前記板材を、
    多角形状の底面構成部と
    該底面構成部の各辺で接続する側面構成部と、
    該側面構成部の側辺同士を連結するとともに、外面側から内面側に向かって折り返す折り返し箇所を有する折り返し形成部とで構成した
    請求項3に記載の中芯。
  5. 前記錐台体の上端外形が前記中央柱状空間の上面よりも大きく、
    前記錐台体の高さが前記電線把の高さよりも高い
    請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の中芯。
  6. 前記錐台体の下端外形を正多角形とし、
    前記錐台体の上端外形を正多角形または円形とした
    請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の中芯。
  7. 前記錐台体における側辺と下辺との交点部分を面取りした面取り部を備えた
    請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載の中芯。
  8. 電線を巻き回してコイル状に形成した電線把における中央柱状空間に挿入する中芯であって、
    下向きに先細りするテーパ状であり、かつ、下端が多角形である錐台状の錐台体で構成し、
    該錐台体を、
    上面が開放された中空状に形成するとともに、
    前記錐台体の側面の上部を外方に付勢する付勢手段を備え、
    板材を折曲げて構成し、
    前記板材を、
    多角形状の底面構成部と
    該底面構成部の各辺で接続する側面構成部と、
    該側面構成部の側辺同士を連結するとともに、外面側から内面側に向かって折り返す折り返し箇所を有する折り返し形成部とで構成した
    中芯。
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