JP6586772B2 - 流体圧ポンプ - Google Patents
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Description
前記ポンプ室に回転自在に収容され、回転により前記吸入口から吸入した流体を前記吐出口に送り出すインペラを有するロータと、
前記ポンプ室のうち前記ロータの外周の渦室に配置され、前記ポンプ室から前記吐出口への流体の流れを許す開放位置と前記ポンプ室から前記吐出口への流体の流れを阻止する閉塞位置との間で作動する制御部材と、
前記制御部材を作動させる作動制御機構とを備え、
前記ポンプハウジングが、前記ポンプハウジングの内部の流体の圧力を、前記制御部材を前記閉塞位置に向けて作用させる第1流体圧室と、前記開放位置に向けて作用させる第2流体圧室とを備え、
前記作動制御機構が、
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との一方に対して前記ポンプハウジングの内部の高圧領域の流体の圧力を作用させる高圧連通路と、
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との他方に対して前記ポンプハウジングの内部で前記高圧領域より低圧となる低圧領域の流体の圧力を作用させる低圧連通路と、
流体の漏れにより前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との圧力を均衡させることが可能なリーク流路と、
前記制御部材に対し前記低圧連通路から圧力が作用する方向と同じ方向に付勢力を作用させる付勢部材と、
前記低圧連通路と前記高圧連通路との何れか一方での流体の流れの遮断が可能な電磁弁とを備え、
前記制御部材が、前記ロータの回転軸芯を中心にして回転自在に支持されると共に、前記制御部材が、前記ロータを取り囲む領域に配置される本体部と、前記本体部の外周から外方に突出する突出部と、回転に伴い前記吐出口から送り出される流体の流れを制御する流体制御部とを備えており、
前記ポンプハウジングにおいて前記本体部を取り囲む領域に形成された圧力室を前記突出部が仕切ることにより前記第1流体圧室と前記第2流体圧室とが形成されている点にある。
このように、外部から電力や流体を供給しなくとも、ポンプハウジングの内部の流体の圧力を利用して制御部材を閉塞位置と開放位置との間で作動させることが可能となる。しかも、制御部材を作動させるための専用のアクチュエータが不要であり、電磁弁は流体の流れを制御できれば良いため小型で済む。
従って、大型化を抑制しつつ単純な構成で流体の吐出量の調節を任意に設定できる流体圧ポンプが構成された。
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室とのうち、前記付勢部材の付勢力が作用する方向と逆方向に流体の圧力を作用させる流体圧室に対して前記吐出流路の流体の圧力を作用させる前記高圧連通路が形成されても良い。
〔第1実施形態〕
図1〜3に示すように、ポンプハウジングHに対し軸受機構Bを介して回転自在にシャフト1を支持すると共に、シャフト1の内端に備えたロータ2をポンプハウジングHのポンプ室11に収容して流体圧ポンプとしてのウォータポンプが構成されている。
このウォータポンプでは、ロータ2から送り出される冷却水の水量を制御する制御部材として直進シュラウド20を備えている。この直進シュラウド20(制御部材)は、シャフト1の回転軸芯Xに沿って直線的に移動自在となるようにシャフト支持部Hbに支持され、この移動による位置調節により、冷却水の送り出し量の調節や、送り出しの遮断を実現する。
直進シュラウド20は、作動制御機構Cの制御により、図2,5に示す閉塞位置に達することで冷却水の流れを遮断する。このように冷却水を遮断する場合には、ウォータハンマー現象による衝撃を招くこともあり、この衝撃を抑制するための筒状部21が閉塞位置に達した場合に、筒状部21の先端縁21Tが当接する緩和部材28を備えている。
このウォータポンプでは、エンジンの稼働時にはシャフト1が継続的に回転するため、直進シュラウド20が閉塞位置に達した場合には、インペラ室11aの圧力が上昇し、このインペラ室11aの冷却水の圧力が過大に上昇することもある。
このウォータポンプでは、ポンプ室11における冷却水の圧力と、吸入口12における冷却水の圧力との圧力差を利用して直進シュラウド20の作動を制御する作動制御機構Cを備えている。
この構成から、エンジンの始動時のように暖機を行う場合には、電磁弁35の電磁ソレノイド35bに電力を供給して、低圧連通路32での冷却水の流れを許容する。これにより、第1流体圧室S1に対して高圧連通路31から冷却水が供給されると共に、第2流体圧室S2から冷却水が低圧連通路32に排出される。
例えば、低圧連通路32が連通状態にあり、エンジンが高速で稼動する状況において、電磁弁35の制御で低圧連通路32での冷却水の流れを遮断した場合には、ポンプ室11の内部で流動する冷却水の流量が大きいため、第1流体圧室S1の圧力が急激に上昇して直進シュラウド20が高速に作動して閉塞位置に達することもある。
この変形例は、図8に示すように、第1実施形態と基本的な構成が共通するものであり、直進シュラウド20のガイド部23を、第1実施形態と逆方向に突出させた点が第1実施形態と異なっている。
この第2実施形態は、図9、10に示すように、ポンプ室形成部Haに圧力室Sを形成した点で第1実施形態と異なり、直進シュラウド20(制御部材)のガイド部23の形状が第1実施形態の変形例に共通する。尚、1実施形態と共通する構成には、第1実施形態と共通する符号を付している。
この第3実施形態は、図11,12に示すように、圧力室Sが第1実施形態と同様の位置に配置されているが、第1流体圧室S1と第2流体圧室S2とからの圧力の作用方向が逆であり、コイルスプリング26の付勢方向も逆である点が第1実施形態と異なる。尚、1実施形態と共通する構成には、第1実施形態と共通する符号を付している。
この第4実施形態は、図13〜15に示すように、制御部材としての回転シュラウド40が、ロータ2を取り囲む領域に配置されると共に、この回転シュラウド40が回転軸芯Xを中心に設定角度だけ回転自在に支持される構成と、作動制御機構Cの構成とが第1実施形態と異なる。尚、1実施形態と共通する構成には、第1実施形態と共通する符号を付している。
この構成から、エンジンの始動時のように暖機を行う場合には、電磁弁35の電磁ソレノイド35bに電力を供給して、低圧連通路32での冷却水の流れを可能にする。これにより、第1流体圧室S1に対して高圧連通路31から冷却水が供給されると共に、第2流体圧室S2から冷却水が排出される。
変形例として、第4実施形態と比較して、第1流体圧室S1と第2流体圧室S2との位置関係を逆に設定し、トーションスプリング52の付勢方向を逆向きに設定しても良い。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
2b インペラ
11 ポンプ室
11b 渦室
12 吸入口
13 吐出口
20 制御部材・直進シュラウド
21 筒状部
22 鍔状部
23a 連通部(リーク流路)
26 付勢部材(コイルスプリング)
31 高圧連通路
32 低圧連通路
35 電磁弁
40 制御部材・回転シュラウド
41 シュラウド本体
45 突出部・流体制御部
45a 吐出流路
52 付勢部材(トーションスプリング)
C 作動制御機構
H ポンプハウジング
L リーク流路
RV リリーフ弁
S 圧力室
S1 第1流体圧室
S2 第2流体圧室
X 回転軸芯
Claims (2)
- ポンプ室、及び、このポンプ室に連通する吸入口と吐出口とが形成されたポンプハウジングと、
前記ポンプ室に回転自在に収容され、回転により前記吸入口から吸入した流体を前記吐出口に送り出すインペラを有するロータと、
前記ポンプ室のうち前記ロータの外周の渦室に配置され、前記ポンプ室から前記吐出口への流体の流れを許す開放位置と前記ポンプ室から前記吐出口への流体の流れを阻止する閉塞位置との間で作動する制御部材と、
前記制御部材を作動させる作動制御機構とを備え、
前記ポンプハウジングが、前記ポンプハウジングの内部の流体の圧力を、前記制御部材を前記閉塞位置に向けて作用させる第1流体圧室と、前記開放位置に向けて作用させる第2流体圧室とを備え、
前記作動制御機構が、
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との一方に対して前記ポンプハウジングの内部の高圧領域の流体の圧力を作用させる高圧連通路と、
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との他方に対して前記ポンプハウジングの内部で前記高圧領域より低圧となる低圧領域の流体の圧力を作用させる低圧連通路と、
流体の漏れにより前記第1流体圧室と前記第2流体圧室との圧力を均衡させることが可能なリーク流路と、
前記制御部材に対し前記低圧連通路から圧力が作用する方向と同じ方向に付勢力を作用させる付勢部材と、
前記低圧連通路と前記高圧連通路との何れか一方での流体の流れの遮断が可能な電磁弁とを備え、
前記制御部材が、前記ロータの回転軸芯を中心にして回転自在に支持されると共に、前記制御部材が、前記ロータを取り囲む領域に配置される本体部と、前記本体部の外周から外方に突出する突出部と、回転に伴い前記吐出口から送り出される流体の流れを制御する流体制御部とを備えており、
前記ポンプハウジングにおいて前記本体部を取り囲む領域に形成された圧力室を前記突出部が仕切ることにより前記第1流体圧室と前記第2流体圧室とが形成されている流体圧ポンプ。 - 前記流体制御部が、前記圧力室に形成された前記吐出口と、前記制御部材の回転により前記吐出口と連通する位置又は連通しない位置に切り換えられるように前記突出部において前記ポンプ室の流体を当該突出部の外周壁に向けて送る吐出流路とを備えており、
前記第1流体圧室と前記第2流体圧室とのうち、前記付勢部材の付勢力が作用する方向と逆方向に流体の圧力を作用させる流体圧室に対して前記吐出流路の流体の圧力を作用させる前記高圧連通路が形成されている請求項1記載の流体圧ポンプ。
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