JP6584417B2 - 製紙用ロール、繊維用カレンダーロールおよびそれらの製造方法 - Google Patents

製紙用ロール、繊維用カレンダーロールおよびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、製紙産業などの産業用ロールおよびその製造方法に関する。より具体的には、本発明による産業用ロール(以下、単に「ロール」と記載することがある。)は、製紙用ロール、製紙用カレンダロールおよび繊維用カレンダロールとして好適に用いられる。
従来、製紙産業などに用いられる産業用ロールは、芯材と、この芯材上に形成された被覆材を備えている(例えば特許文献1〜4)。
特許文献1には、芯材としての鉄芯と、被覆材としてのウレタンゴムと、鉄芯とウレタンゴムとを接着する接着剤とを備えているゴムロールが開示されている。特許文献2〜5は、特許文献1のように芯材と被覆材とを接着剤で接着すると、接着剤の強度が相対的に小さいため、被覆材が芯材から脱離しやすいという問題があることを開示している。そこで、特許文献2〜5では、芯材と被覆材との間に、樹脂またはFRPを含む下地層を形成することを開示している。
特公昭44−6074号公報 特公昭48−19814号公報 特公昭59−36133号公報 特公平2−60793号公報 特開平1−172612号公報
上記特許文献2〜5は下地層を形成している。下地層を形成するには、高価な補強材が必要である。また、下地層を捲回等により形成した後、被覆材を設ける前に下地層の硬化工程と研磨工程が必要である。このため、製造工程が多くなり、コストも高くなっていた。また、産業用ロールは、一定期間使用して表面が摩耗すると、表面を研磨した上で再使用されるが、従来の産業用ロールは下地層が1mm〜15mm程度の厚さを占めるため、その分被覆材の厚さを大きくすることができず、結果として表面を研磨できる回数が制限されていた。そこで、本発明者は、下地層を省略しても、芯材と被覆材との高い接着力を維持できる技術について鋭意研究した。本発明は、芯材と被覆材との高い接着力を維持しつつ、簡易な構造の産業用ロールおよびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、下地層の代わりに、芯材に対して接着力の高い接着剤と、被覆材に対して接着力の高い接着剤とを用いることにより、下地層を省略しても、芯材と被覆材との高い接着力を維持できることを見出した。本明細書において、下地層とは、芯材と被覆材との間に形成した樹脂またはFRPからなる層だけでなく、被覆材において芯材近傍に埋設されて外表面側の部分と構造上区別できる糸、織布、不織布等の補強材も含むものとする。
すなわち、本発明の産業用ロールは、金属で構成される芯材と、この芯材の外表面に接して設けられた第1の接着剤層と、この第1の接着剤層の外表面側に設けられた第2の接着剤層と、この第2の接着剤層の外表面に接して設けられ、弾性材料で構成される被覆材とを備え、第1の接着剤層は、被覆材に対してよりも、芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、第2の接着剤層は、芯材に対してよりも、被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成されている。
本発明の産業用ロールの製造方法は、金属で構成される芯材を準備する工程と、第1の接着剤層を芯材の外表面に接して設ける工程と、第2の接着剤層を第1の接着剤層の外表面側に設ける工程と、弾性材料で構成される被覆材を第2の接着剤層の外表面に接して設ける工程とを備え、第1の接着剤層は、被覆材に対してよりも、芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、第2の接着剤層は、芯材に対してよりも、被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成される。
本発明の産業用ロールおよびその製造方法によれば、被覆材に対してよりも芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層を芯材に接して設け、かつ、芯材に対してよりも弾性材料に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層を被覆材に接して設けている。このため、芯材に対して接着力の高い第1の接着剤と、被覆材に対して接着力の高い第2の接着剤とによって、芯材と被覆材とを高い接着力で接着することができる。このため、芯材と被覆材との間に形成される下地層を省略しても、芯材と被覆材との高い接着力を維持することができるので、芯材と被覆材との高い接着力を維持しつつ、簡易な構造の産業用ロールを実現できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、被覆材は、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレア樹脂および合成ゴムからなる群から選択される。ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレア樹脂および合成ゴムは、被覆材として好適に用いられる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、芯材は、鉄または鉄合金であり、第1の接着剤層は、フェノール系接着剤および/またはエポキシ系接着剤である。
鉄または鉄合金に対して良好な接着性を示すフェノール系接着剤および/またはエポキシ系接着剤を第1の接着剤層として用いることによって、芯材と第1の接着剤層との接着力が高まるため、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、被覆材はポリウレタン樹脂であり、第2の接着剤層はウレタン系接着剤である。
被覆材のポリウレタン樹脂に対して良好な接着性を示すウレタン系接着剤を第2の接着剤層として用いることにより、被覆材と第2の接着剤層との接着力が高まるため、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、被覆材は、エポキシ樹脂であり、第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である。
被覆材のエポキシ樹脂に対して良好な接着性を示すエポキシ系接着剤を第2の接着剤層として用いることにより、被覆材と第2の接着剤層との接着力が高まるため、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、被覆材は、ポリウレア樹脂であり、第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である。
被覆材のポリウレア樹脂に対して良好な接着性を示すエポキシ系接着剤を第2の接着剤層として用いることにより、被覆材と第2の接着剤層との接着力が高まるため、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、被覆材は合成ゴムであり、第2の接着剤層はゴム系接着剤である。
被覆材の合成ゴムに対して良好な接着性を示すゴム系接着剤を第2の接着剤層として用いることにより、被覆材と第2の接着剤層との接着力が高まるため、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明の産業用ロールにおいて好ましくは、第1の接着剤層は、焼付け処理されたものである。
本発明の産業用ロールの製造方法において好ましくは、第1の接着剤層を芯材の外表面に接して設ける工程では、第2の接着剤層を第1の接着剤層の外表面に接して設ける工程に先立って、第1の接着剤層を焼付け処理する。
第1の接着剤層を焼付け処理した後に、第2の接着剤層を形成しているので、第1の接着剤層の反応完了後に第2の接着剤層を形成できる。これにより、第1の接着剤層と第2の接着剤層とが混ざり合うのを抑制できる。このため、第1および第2の接着剤層の接着力を維持できるので、芯材と被覆材との接着力を向上できる。
本発明によれば、芯材と被覆材との高い接着力を維持しつつ、簡易な構造の産業用ロールを提供することができる。
本発明の実施の形態における産業用ロールを概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態における産業用ロールの製造方法を示す模式図である。 実施例における接着力の測定方法を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の一実施形態のロール10について説明する。本実施の形態のロール10は、芯材11と、第1の接着剤層12と、第2の接着剤層13と、被覆材14とを備えている。ロール10の内側から順に、芯材11、第1の接着剤層12、第2の接着剤層13、および被覆材14が配置されている。
芯材11は、金属で構成され、鉄を含んでいることが好ましく、鉄または鉄合金であることがより好ましい。
この芯材11の外表面に第1の接着剤層12が接して設けられている。第1の接着剤層12は、被覆材14に対してよりも、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成されている。すなわち、第1の接着剤層12は、芯材11に対して相性のよい材料で構成されている。芯材11に対して良好な接着性を示す材料とは、芯材11に対して高い接着力を有する材料であって、例えば、フェノール系接着剤、エポキシ系接着剤、第2世代アクリル系接着剤、ユリア系接着剤、ポリイミド系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、アクリル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤などが挙げられる。芯材11が鉄または鉄合金である場合には、第1の接着剤層12は、フェノール系接着剤および/またはエポキシ系接着剤であることが好ましい。
第1の接着剤層12は、焼付け処理されたものであることが好ましい。つまり、第1の接着剤層12は、第2の接着剤層13が形成される前に硬化されたものである。
この第1の接着剤層12の外表面に第2の接着剤層13が接して設けられている。第2の接着剤層13は、芯材11に対してよりも、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成されている。すなわち、第2の接着剤層13は、被覆材14に対して相性のよい材料で構成されている。被覆材14に対して良好な接着性を示す材料とは、被覆材14に対して高い接着力を有する材料であって、例えば、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、スチレンブタジエンゴム系接着剤、ビニル樹脂系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリビニルブチラール系接着剤、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤などが挙げられる。被覆材14がポリウレタン樹脂である場合には、第2の接着剤層13は、ウレタン系接着剤が好ましい。被覆材14がエポキシ樹脂またはポリウレア樹脂である場合には、第2の接着剤層13は、エポキシ系接着剤が好ましい。被覆材14が合成ゴムである場合には、第2の接着剤層13は、ゴム系接着剤が好ましい。第2の接着剤層13は、第1の接着剤層12に対して良好な接着性を示す(相性のよい)材料であることが好ましい。
なお、第2の接着剤層13は、第1の接着剤層12の外表面側に設けられていればよい。すなわち、第1の接着剤層12と第2の接着剤層13との間に、第1の接着剤層12及び第2の接着剤層13と異なる材料であり、1層または複数層の接着剤層が設けられてもよい。
この第2の接着剤層13の外表面に被覆材14が接して設けられている。被覆材14は、弾性材料で構成され、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレア樹脂、合成ゴムなどである。
被覆材14が合成ゴムの場合、合成ゴムとしてはSBR(スチレンブタジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)などが挙げられる。
続いて、図1および図2を参照して、本実施の形態のロール10の製造方法について説明する。
まず、図2(A)に示すように、金属で構成される芯材11を準備する。この工程では、未使用の芯材を準備してもよく、使用済みのロールから芯材以外を除去することにより芯材を準備してもよい。芯材11は、鉄または鉄合金である。
次いで、図2(B)に示すように、芯材11をブラスト処理する。この工程では、芯材11の表面に砥粒を吹き付けて、芯材11の表面を加工する。表面を粗面化することで、第1の接着剤層12との接着面積を増加することができる。その後、図2(C)に示すように、芯材11の表面を洗浄する。
次に、図2(D)に示すように、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12を、芯材11の外表面に接して設ける。この工程では、例えば、芯材11の表面上に第1の接着剤層12を塗布する。芯材11が鉄または鉄合金である場合には、第1の接着剤層12としてのフェノール系接着剤および/またはエポキシ系接着剤を芯材11の外表面に形成することが好ましい。
次に、図2(E)に示すように、第2の接着剤層13を第1の接着剤層12の外表面に接して設ける工程に先立って、第1の接着剤層12を焼付け処理する。この工程では、第1の接着剤層12を硬化温度以上で加熱することにより、硬化させる。これにより、第1の接着剤層12を構成する第1の接着剤が硬化するので、この工程の後に第1の接着剤層12に第2の接着剤層13を接して設けても、第2の接着剤層13中の成分が第1の接着剤層12中の成分と混ざり合うのを抑制することができる。
次に、図2(F)に示すように、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13を、第1の接着剤層12の外表面に接して設ける。この工程では、例えば、第1の接着剤層12の表面に第2の接着剤層13を塗布する。被覆材14がポリウレタン樹脂である場合には、第2の接着剤層13としてウレタン系接着剤を第1の接着剤層12の表面上に形成することが好ましく、被覆材14がエポキシ樹脂またはポリウレア樹脂である場合には、第2の接着剤層13としてエポキシ系接着剤を第1の接着剤層12の表面上に形成することが好ましい。
次に、図2(G)に示すように、弾性材料で構成される被覆材14を第2の接着剤層13の外表面に接して設ける。被覆材14の形成方法は特に限定されないが、例えば、注型により行う。具体的には、図2(G)に示すように、円筒状の型枠21の中心に第1および第2の接着剤層12、13が形成された芯材11を配置し、型枠21と第2の接着剤層13との間に、注型用の弾性材料を注入し、型枠21から取り出す。注型用の弾性材料とは、例えば、ポリウレタンエラストマー、エポキシ樹脂、ポリウレア樹脂などである。
また、この工程では、注型の代わりに、別途成形しておいた筒状の被覆材14を第1および第2の接着剤層12、13が形成された芯材11に被せ、筒状の被覆材14と第2の接着剤層13との間に、被覆材14を構成する材料または第2の接着剤層13と同様の材料で構成された接着剤を注型して、それぞれを接着してもよい。
なお、この場合、第1の接着剤層12が形成された芯材11の外表面に第3の接着剤層を形成し、別途成形しておいた筒状の被覆材14を第1および第3の接着剤層が形成された芯材11に被せ、筒状の被覆材14と第3の接着剤層との間に、第2の接着剤層13を注型して、それぞれを接着してもよい。
さらにまた、この工程では、別途成形しておいた筒状の被覆材14を、第1の接着剤層12が形成された芯材11に被せ、筒状の被覆材14と第1の接着剤層12との間に、第2の接着剤層となる材料で構成された接着剤を注型して、それぞれを接着してもよい。
さらにまた、被覆材14が合成ゴムの場合には、この工程では、第1の接着剤層12が形成された芯材11において、第1の接着剤層12の外表面上に、ニトリルゴム系接着剤などのゴム系接着剤からなる第2の接着剤層13を設け、次いで第2の接着剤層13の表面にNBRなどの未加硫ゴムを被覆し、その後加硫してもよい。つまり、芯材11の表面に第1の接着剤層12を設け、次いで第1の接着剤層12の外表面上に第2の接着剤層13を設け、次いで第2の接着剤層13の外表面上に未加硫ゴムを被覆し、その後加硫してもよい。
さらにまた、この工程では、注型の代わりに、第1および第2の接着剤層12、13が形成された芯材11の上から、熱硬化性樹脂を含浸した織布、不織布等を捲回して被覆材14を形成してもよい。
次に、図2(H)に示すように、被覆材14および第2の接着剤層13を硬化温度以上で加熱することにより、硬化させる。なお、図2(E)に示す第1の接着剤層12を焼付け処理する工程を省略して、図2(H)で示す工程で、第1及び第2の接着剤層12、13および被覆材14を硬化させてもよい。
次いで、ロールの外形を整えるために、図2(I)に示すように、粗切削し、図2(J)に示すように研磨する。
以上の工程を実施することにより、図1に示すように、芯材11と、この芯材11上に接する第1の接着剤層12と、この第1の接着剤層12に接する第2の接着剤層13と、この第2の接着剤層13に接する被覆材14とを備え、芯材11と被覆材14との間の下地層を省略したロール10を製造することができる。下地層を省略することによって、ロール10のコストを低減できるとともに、製造工程を大幅に短縮することができる。また、下地層を省略することによって、その分被覆材の厚さを大きくすることができるため、表面を研磨して再使用できる回数が増え、結果としてロールの使用期間を延ばすことができる。
産業用ロールの中でも製紙用ロールは、サイズが大きく、かつ高速条件で使用されるという特徴がある。また、プレスロールやカレンダロールの場合は、さらに高荷重の条件で使用される。このため、紙を噛み込んだ際の衝撃や、荷重の大きさによって、芯材と被覆材との間で剥離が生じるのを防ぐ必要がある。従来は、芯材と被覆材との間での剥離を防ぐために下地層が設けられていた。しかし、本発明による産業用ロールでは、下地層を省略しても、芯材と被覆材との間の十分な接着力が確保できる。
この発明による産業用ロールは、特に荷重が10kN/m以上かかる用途に用いることができる。また、この発明による産業用ロールは、走行速度が200m/min〜2,000m/minの高速条件で好適に使用される。さらにまた、この発明による産業用ロールは、40℃〜140℃の温度条件で好適に使用される。さらにまた、この発明による産業用ロールのサイズは、直径が200mm〜2,000mm、面長が1m〜15mである。この発明による産業用ロールは、製紙用としては、プレスロール、サイズロール、コーターバッキングロール、カレンダロールとして特に好適に用いられる。プレスロールの場合、表面に孔加工または溝加工をさらに実施してもよい。この工程を経たプレスロールは、サクションロールまたはグルーブドロールである。さらに、この発明による産業用ロールは、繊維用カレンダロールとしても好適に用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[被覆材がポリウレタン樹脂の実施例]
まず、実施例1、2及び比較例1〜4においては、芯材と被覆材との接着力を比較するために、実機サイズよりも小さいテスト用の小型ロールを作成した。
(実施例1)
まず、金属で構成される芯材11を準備した。芯材11は、220mmの外径と、300mmの長さを有する鉄芯であった。
次に、第1の接着剤層12を芯材11の外表面に接して設けた。第1の接着剤層12として、ロード・ジャパン・インク製の「ケムロックXPJ−60」を用いた。この接着剤は、フェノール系である。この第1の接着剤層12を芯材11の表面に100g/m塗布した。
その後、第1の接着剤層12を焼付け処理した。焼付け条件は、125℃で4時間とした。
次に、第2の接着剤層13を第1の接着剤層12の外表面に接して設けた。第2の接着剤層13として、コニシ株式会社の「ボンドKU10」を用いた。この接着剤は、ウレタン系であり、変性ポリウレタン/ポリイソシアネート/メチルエチルケトン=100/5/100とした。この第2の接着剤層13を第1の接着剤層12の表面に100g/m塗布した。
次に、弾性材料で構成される被覆材を第2の接着剤層13の外表面に接して設けた。具体的には、第1および第2の接着剤12、13が形成された芯材11を型枠の中心に配置し、被覆材14となるべきポリウレタンエラストマーを注型した。ポリウレタンエラストマーとしては、三井化学株式会社の「ハイプレンL−100」100質量部に対して、イハラケミカル工業株式会社の「キュアミンMT」12.5質量部を混合したものを用いた。
その後、110℃で12時間、硬化を行った。以上の工程を実施することにより、実施例1のロールを製造した。実施例1のロールの第1の接着剤層12は、第2の接着剤層13が形成される前に焼付け処理されたものであった。
(実施例2)
実施例2のロールの製造方法は、基本的には実施例1と同様であったが、第2の接着剤層13を第1の接着剤層12の外表面に接して設ける工程に先立って、第1の接着剤層12を焼付け処理しなかった点において異なっていた。このため、実施例2のロールの第1の接着剤層12は、第2の接着剤層13が形成される前に焼付け処理されたものでなかった。
(比較例1)
比較例1のロールの製造方法は、基本的には実施例1と同様であったが、第1および第2の接着剤層12、13を設ける工程を実施しなかった点において異なっていた。このため、比較例1のロールは、芯材11と、この芯材11上に接して設けられた被覆材14とを備えていた。
(比較例2)
比較例2のロールは、基本的には実施例1と同様であったが、第1の接着剤を設ける工程を実施しなかった点において異なっていた。このため、比較例2のロールは、芯材11と、この芯材11上に接して設けられた第2の接着剤層13と、この第2の接着剤層13上に接して設けられた被覆材14とを備えていた。
(比較例3)
比較例3のロールは、基本的には実施例1と同様であったが、第2の接着剤を設ける工程を実施しなかった点において異なっていた。このため、比較例3のロールは、芯材11と、この芯材11上に接して設けられた第1の接着剤層12と、この第1の接着剤層12上に接して設けられた被覆材14とを備え、第1の接着剤層12は、第2の接着剤層13が形成される前に焼付け処理されたものであった。
(比較例4)
比較例4のロールは、基本的には実施例2と同様であったが、第2の接着剤を設ける工程を実施しなかった点において異なっていた。このため、比較例4のロールは、芯材11と、この芯材11上に接して設けられた第1の接着剤層12と、この第1の接着剤層12上に接して設けられた被覆材14とを備え、第1の接着剤層12は、第2の接着剤層13が形成される前に焼付け処理されたものでなかった。
(評価方法)
実施例1、2および比較例1〜4のロールについて、芯材11と被覆材14との接着力を以下の方法で評価した。図3に示すように、ロールから被覆材14を面長方向に幅10mmで厚さ5mm(鉄芯の表面まで)にカットし、先端を剥離した。その先端をロールの上方に配置した吊り秤に連結した。この状態で、吊り秤を鉛直方向の上方に引っ張って、被覆材14が芯材11から剥離した時の荷重を測定した。その結果を下記の表1に「接着力」として記載する。
Figure 0006584417
上記評価方法において、剥離した箇所は、以下の通りであった。
実施例1、2:第1の接着剤層と第2の接着剤層との界面
比較例1 :芯材と被覆材との界面
比較例2 :芯材と第2の接着剤層との界面
比較例3、4:第1の接着剤層と被覆材との界面
(評価結果)
表1に示すように、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12と、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13とを備えていた実施例1および2のロール10については、11N/mm未満の荷重に対して、被覆材14は芯材11から剥離しなかった。
特に、第2の接着剤層13を第1の接着剤層12の外表面に接して設ける工程に先立って、第1の接着剤層12を焼付け処理した実施例1のロール10については、13N/mm未満の荷重に対して、被覆材14は芯材11から剥離せず、非常に高い接着力を有していた。
一方、第1の接着剤および/または第2の接着剤を備えていなかった比較例1〜4は、9N/mm以下の荷重に対して、被覆材14が芯材11から剥離した。
第1の接着剤層を備えていたが第2の接着剤層を備えていなかった比較例4は、第1および第2の接着剤層を備えていない比較例1よりも接着力が低かった。比較例4では、第1の接着剤層であるフェノール系接着剤が、被覆材であるポリウレタン樹脂と接していたが、フェノール樹脂とポリウレタン樹脂との相性が悪いため、焼付け処理をしなければ、第1の接着剤層を設けることによって、むしろ接着力が低下してしまったことを示すと考えられる。また、焼付け処理をした比較例3は、第1および第2の接着剤層を備えていない比較例1と同じ接着力であり、焼付け処理をしても、第1の接着剤層による接着力の向上はなかった。したがって、芯材11と被覆材14との間の下地層を省略して簡易な構造にするためには、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12と、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13との両方を備えていることが必要であることがわかった。
なお、実施例1及び2は、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12と、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13とを備えていたので、接着力が相対的に低い第1の接着剤層12と第2の接着剤層13との界面で剥離した。第1の接着剤および第2の接着剤を備えていなかった比較例1は、芯材と被覆材との界面で剥離した。芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層を備えていなかった比較例2は、芯材と第2の接着剤層との界面で剥離した。被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層を備えていなかった比較例3及び4は、第1の接着剤層と被覆材との界面で剥離した。
[被覆材がエポキシ樹脂の実施例]
(実施例3)
まず、金属で構成される芯材を準備した。芯材は、400mmの外径と、2400mmの長さを有する鉄芯であった。
次に、芯材11の外周面をサンドブラストにより粗面化し、第1の接着剤層12を芯材11の外表面に接して設けた。第1の接着剤層12として、ロード・ジャパン・インク製の「ケムロックXPJ−60」を用いた。この接着剤は、フェノール系である。この第1の接着剤層12を芯材の表面に100g/m塗布した。
その後、第1の接着剤層12を焼付け処理した。焼付け条件は、125℃で4時間とした。
これとは別に、シリカ粉末を混入したエポキシ樹脂原料を所定の大きさの筒体成形用型に注入して、170℃〜180℃の温度で硬化させ、内径および外径を加工することにより、外径450mm、内径406mmおよび長さ2470mmの被覆材用筒体を作った。
この被覆材用筒体を、第1の接着剤層12が設けられた芯材11に嵌め被せた。次いで、第1の接着剤層12と筒体との間に第2の接着剤層13を設けた。第2の接着剤層13として、第1の接着剤層12が設けられた芯材11と筒体との間に形成された環状の隙間に、エポキシ樹脂系の接着剤を注入し、筒体の外部からの加熱により筒体の温度を50℃に保った状態で接着剤を一次硬化させ、次いで、80℃に加熱し、接着剤を二次硬化させて、第2の接着剤層13を形成した。その後、ロール外周面を切削し、研磨して、長さ2400mm、直径440mmのエポキシ樹脂製のロールを完成させた。
(比較例5)
まず、金属で構成される芯材を準備した。芯材は、400mmの外径と、2400mmの長さを有する鉄芯であった。
次に、芯材11の外周面をサンドブラストにより粗面化し、この芯材11の外周面に厚さ6mmの下地層を形成した。下地層は、シリカ粉末を混入したエポキシ樹脂を含浸させたガラスクロステープを芯材の周囲に巻き付け、ついでこのテープ層の外周に同様のエポキシ樹脂を含浸させたガラスロービングを巻き付けた。このエポキシ樹脂は110℃で硬化させた。
これとは別に、シリカ粉末を混入したエポキシ樹脂原料を所定の大きさの筒体成形用型に注入して、170℃〜180℃の温度で硬化させ、内径および外径を加工することにより、外径450mm、内径418mmおよび長さ2470mmの被覆材層用筒体を作った。
この被覆材用筒体を、下地層を形成した芯材11に嵌め被せた。次いで、下地層と筒体との間に形成された環状の隙間にエポキシ樹脂系の接着剤を注入し、筒体の外部からの加熱により筒体の温度を50℃に保った状態で接着剤を一次硬化させ、次いで、80℃に加熱し、接着剤を二次硬化させた。その後、ロール外周面を切削し、研磨して、長さ2400mm、直径440mmの下地層有りのエポキシ樹脂製のロールを完成させた。
(評価方法)
実施例3及び比較例5のロールについて、接着力を以下の方法で評価した。各ロールを被覆層の厚さが1mmになるまで削った。このため、実施例3のロールは、芯材11と、この芯材11上に形成された第1の接着剤層12(厚み約10μm)と、この第1の接着剤層12上に形成された第2の接着剤層13(厚み3mm)と、この第2の接着剤層13上に形成された被覆層(厚み1mm)とを備えていた。また、比較例5のロールは、芯材と、この芯材上に形成された下地層(厚み6mm)と、この下地層上に形成された接着剤層(厚み3mm)と、この接着剤層上に形成された被覆層(厚み1mm)とを備えていた。
試験方法としては、デュポン式落下衝撃試験機(安田精機製作所製)を用いた。ロール上に先端の直径15.85mmの撃ち型を当てがい、所定高さ(撃ち型までの落下高さが400mm、500mm、600mm、700mm、800mm、900mm、10000mm)から撃ち型の上に錘を落下させた。落下錘は、2kgであった。
(評価結果)
実施例3については、800mm以下の高さから落下錘を落下させた時には剥離せず、900mm以上の高さから落下錘を落下させた時には剥離した。剥離箇所は、芯材11と第2の接着剤13との間で、第1の接着剤層12が剥離した。剥離後に観察すると、芯材11と第2の接着剤層13との両方に第1の接着剤層が付着していた。これは、第1の接着剤層が破壊したと考えられる。
一方、比較例5は、500mm以下の高さから落下錘を落下させた時には剥離せず、600mm以上の高さから落下錘を落下させた時には剥離した。剥離箇所は、下地層と接着剤層との界面であった。
実施例3は、芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12と、被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13とを備えていたので、下地層と接着剤層とを備えていた比較例5よりも接着力が高かった。また、下地層を備えていた比較例5よりも下地層を備えていない実施例3の方が接着力が高かったので、本発明によれば、接着力を向上しつつ、簡易な構造の産業用ロールを実現できることがわかった。
[被覆材がポリウレア樹脂の実施例]
(実施例4)
実施例4のロールは、被覆材がエポキシ樹脂の実施例3と同じ条件で製造したが、被覆材14(被覆材用筒体)の原料を、「シリカ粉末を混入したエポキシ樹脂原料」に代えて、「イソシアネート100質量部に対してポリアミンを80質量部の割合で混合したポリウレア樹脂原料」とした点のみ異なっていた。
被覆材14がポリウレア樹脂であるロールについて、実施例3と同じデュポン式落下衝撃試験機(安田精機製作所製)を用いた接着力の試験を行ったところ、被覆材がポリウレア樹脂の実施例4のロールは、被覆材がエポキシ樹脂の実施例3のロールと同程度の接着力を有していることが確認できた。
以上の実施例によって、芯材11と、この芯材11に接して設けられ、かつ芯材11に対して良好な接着性を示す材料で構成された第1の接着剤層12と、この第1の接着剤層12に接して設けられ、かつ被覆材14に対して良好な接着性を示す材料で構成された第2の接着剤層13と、この第2の接着剤層13に接して設けられた被覆材14とを備えることにより、芯材11と被覆材14との高い接着力を維持しつつ、簡易な構造の産業用ロールを実現できることを確認した。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ロール、11 芯材、12 第1の接着剤層、13 第2の接着剤、14 被覆材、21 型枠。

Claims (5)

  1. 直径が200mm〜2000mmであり、面長が1m〜15mである製紙用ロールにおいて、
    金属で構成され、粗面化処理された表面を有する芯材と、
    前記芯材の外表面に接し、焼付け処理して設けられた第1の接着剤層と、
    前記第1の接着剤層の
    外表面側に設けられた第2の接着剤層と、
    前記第2の接着剤層の外表面に接して設けられ、弾性材料で構成される被覆材とを備え、
    前記第1の接着剤層は、前記被覆材に対してよりも、前記芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記第2の接着剤層は、前記芯材に対してよりも、前記被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成され
    前記被覆材は、ポリウレタン樹脂であり、前記第2の接着剤層は、ウレタン系接着剤であるか、または、
    前記被覆材は、エポキシ樹脂またはポリウレア樹脂であり、前記第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である、製紙用ロール。
  2. 前記芯材は、鉄または鉄合金であり、
    前記第1の接着剤層は、フェノール系接着剤および/またはエポキシ系接着剤である、請求項1に記載の製紙用ロール。
  3. 直径が200mm〜2000mmであり、面長が1m〜15mである製紙用ロールの製造方法において、
    金属で構成され、粗面化処理された表面を有する芯材を準備する工程と、
    第1の接着剤層を前記芯材の外表面に焼付け処理して接して設ける工程と、
    第2の接着剤層を前記第1の接着剤層の外表面側に設ける工程と、
    弾性材料で構成される被覆材を前記第2の接着剤層の外表面に接して設ける工程とを備え、
    前記第1の接着剤層は、前記被覆材に対してよりも、前記芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記第2の接着剤層は、前記芯材に対してよりも、前記被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成され
    前記被覆材は、ポリウレタン樹脂であり、前記第2の接着剤層は、ウレタン系接着剤であるか、または、
    前記被覆材は、エポキシ樹脂またはポリウレア樹脂であり、前記第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である、製紙用ロールの製造方法。
  4. 直径が200mm〜2000mmであり、面長が1m〜15mである繊維用カレンダーロールにおいて、
    金属で構成され、粗面化処理された表面を有する芯材と、
    前記芯材の外表面に接し、焼付け処理して設けられた第1の接着剤層と、
    前記第1の接着剤層の外表面側に設けられた第2の接着剤層と、
    前記第2の接着剤層の外表面に接して設けられ、弾性材料で構成される被覆材とを備え、
    前記第1の接着剤層は、前記被覆材に対してよりも、前記芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記第2の接着剤層は、前記芯材に対してよりも、前記被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記被覆材は、ポリウレタン樹脂であり、前記第2の接着剤層は、ウレタン系接着剤であるか、または、
    前記被覆材は、エポキシ樹脂またはポリウレア樹脂であり、前記第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である、繊維用カレンダーロール。
  5. 直径が200mm〜2000mmであり、面長が1m〜15mである繊維用カレンダーロールの製造方法において、
    金属で構成され、粗面化処理された表面を有する芯材を準備する工程と、
    第1の接着剤層を前記芯材の外表面に焼付け処理して接して設ける工程と、
    第2の接着剤層を前記第1の接着剤層の外表面側に設ける工程と、
    弾性材料で構成される被覆材を前記第2の接着剤層の外表面に接して設ける工程とを備え、
    前記第1の接着剤層は、前記被覆材に対してよりも、前記芯材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記第2の接着剤層は、前記芯材に対してよりも、前記被覆材に対して良好な接着性を示す材料で構成され、
    前記被覆材は、ポリウレタン樹脂であり、前記第2の接着剤層は、ウレタン系接着剤であるか、または、
    前記被覆材は、エポキシ樹脂またはポリウレア樹脂であり、前記第2の接着剤層は、エポキシ系接着剤である、繊維用カレンダーロールの製造方法。
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