JP6583310B2 - 車両走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置に関する。
従来、運転者により操作されるシフトレバーやスイッチなどのシフト操作部の操作ポジションに基づいて変速機の変速レンジを電気的に変更する、所謂シフトバイワイヤ方式を採用する車両が知られている。
前記シフトバイワイヤ方式の車両では、従来用いられてきた、レバーやペダルを介して操作を行う機械式のパーキングブレーキに変えて、電動アクチュエータを用いた電動パーキングブレーキ(EPB)が採用されることがある(例えば特許文献1)。なお、パーキングブレーキでは、後輪のみをロックするものが一般的である。
特許文献1には、停車中に運転者により電動パーキングブレーキ(EPB)スイッチが押されたときにパーキングブレーキを作動させる制御を行う車両において、走行中に変速レンジを駐車レンジに変更するようシフト操作がなされたときには、減速を緩やかに行うことが記載されている。
前記EPBスイッチは、一般的に、従来用いられてきたパーキングブレーキのレバーと同じように、シフト操作部(シフトレバーやスイッチなど)に対して車体後方側に配置されており、前記レバーと同じように、引き上げることでパーキングブレーキが作動し、押して元の状態に復帰させることでパーキングブレーキが解除されるように構成されている(例えば特許文献2)。
特許第5894033号明細書 特許第5943477号明細書
ところで、車両の走行中に例えばフットブレーキが正常に動作しないときや、運転者が意識不明に陥ったときなどの緊急時には、事故等を防止するために、運転者または他の乗員(以下、両者を合わせて乗員という)から車両の停止(例えば急停止)が要求されることがある。しかし、従来技術では、乗員が緊急時に反射的にEPBスイッチ以外の部分を操作してしまい、パーキングブレーキを作動させることができず、車両を適切に制動できないおそれがある。また、パーキングブレーキは後輪のみをホールドするので、緊急時にEPBスイッチを正しく操作できたとしても、車両を停止させるための制動力が不足するおそれがある。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置において、緊急時に乗員による誤操作が生じにくい手段により車両を停止させることを可能とすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、
シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
変速機の変速レンジを少なくとも駐車ポジション、後退ポジション、ニュートラルポジションおよびドライブポジションのいずれかに変更するためのシフトレバーと
ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部とを備え、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフトレバーの操作ポジションが前記駐車ポジションに変更されたときに、前記液圧ブレーキ機構を作動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に、前記シフトレバーの操作ポジションが、前記駐車ポジションに変更された後に前記駐車ポジションで一定時間以上維持されたときに、前記液圧ブレーキ機構を作動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かを判定する緊急停止意志判定部え、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記緊急停止意志判定部により乗員による車両の緊急停止意志があると判定されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、緊急停止意志がないと判定されたときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
乗員を撮影するための乗員撮像装置をさらに備え、
前記緊急停止意志判定部は、前記乗員撮像装置により撮影された画像を処理して得られた乗員の姿勢、視線、手の動き、およびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かを判定することを特徴とする。
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、
前記ブレーキペダルの踏込量を検出するペダルストロークセンサ、前記ブレーキペダルの踏力を検出するペダル踏力センサ、および、マスタシリンダ圧を検出するマスタシリンダ圧センサのうち少なくとも1つをさらに備え、
前記緊急停止意志判定部は、前記ペダルストロークセンサにより検出された前記ブレーキペダルの踏込量、該踏込量から算出される踏込速度、前記ペダル踏力センサにより検出された前記ブレーキペダルの踏力、または、前記マスタシリンダ圧センサにより検出されたマスタシリンダ圧が所定値を超えているときに、乗員による車両の緊急停止意志があると判定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、運転者に異常があるか否かを判定する運転者異常判定部え、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記運転者異常判定部により運転者に異常があると判定されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、運転者に異常がないと判定されたときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
乗員を撮影するための乗員撮像装置と、乗員の心拍数を検出する心拍センサと、運転者の掌の発汗水量に相当する皮膚コンダクタンスを検出するための発汗センサとをさらに備え、
前記運転者異常判定部は、1)前記乗員撮像装置により撮影された画像を処理して得られた乗員の表情および目の動き、2)前記心拍センサにより検出された乗員の心拍数、3)前記発汗センサにより検出された皮膚コンダクタンス、およびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、運転者に異常があるか否かを判定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
車両の外側を撮影するための車外撮像装置と、
前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、前記車外撮像装置により撮影された画像を処理して障害物を検知する障害物検知部とをえ、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記障害物検知部により障害物が検知されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、障害物が検知されないときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
車室内の音声情報を収集するためのマイクと、
前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、前記マイクにより収集された音声情報を認識する音声認識部とをさらに備え、
前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記音声認識部により認識された音声情報が特定のパターンを有するときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、前記音声情報が特定のパターンを有しないときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両制動部により、車両の走行中にシフトレバーの操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに液圧ブレーキ機構が作動する。このように、緊急時に乗員が反射的に操作すると考えられるシフトレバーを用いて液圧ブレーキを作動させることができるので、乗員による誤操作が生じにくい手段により車両を停止させることが可能となる。また、液圧ブレーキを作動させて車両を制動するので、車両を停止させるための制動力不足が抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、車両の走行中にシフトレバーの操作ポジションが駐車ポジションに変更された後に駐車ポジションで一定時間以上維持されたときに液圧ブレーキが作動するので、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
請求項3に記載の発明によれば、車両の走行中にシフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更され、さらに、緊急停止意志判定部により乗員による車両の緊急停止意志があると判定されたときには液圧ブレーキが作動する。したがって、車両の走行中に例えばフットブレーキが正常に動作せずに運転者が慌てているときには液圧ブレーキが作動する。これにより、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
請求項4に記載の発明によれば、乗員の姿勢、視線、手の動きおよびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かが判定されるので、請求項3に記載の効果が具体的に達成される。
請求項5に記載の発明によれば、車両の走行中に例えばフットブレーキが正常に動作しないときには、運転者はブレーキペダルを踏み続けたり、強く踏んだり、踏み込む勢い(速度)が大きかったりすることが考えられ、これらの場合にはマスタシリンダ圧も大きくなる。したがって、ブレーキペダルの踏込量、踏込量から算出される踏込速度、ブレーキペダルの踏力、または、マスタシリンダ圧が所定値を超えているときに乗員による車両の緊急停止意志があると判定されるので、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
請求項6に記載の発明によれば、車両の走行中にシフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更され、さらに、運転者異常判定部により運転者に異常があると判定されたときには液圧ブレーキが作動する。したがって、運転者が意識不明に陥って運転者以外の乗員が慌てているときには液圧ブレーキが作動する。これにより、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
請求項7に記載の発明によれば、1)乗員撮像装置により撮影された画像を処理して得られた乗員の表情および目の動き、2)心拍センサにより検出された乗員の心拍数、3)発汗センサにより検出された皮膚コンダクタンス、およびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、運転者に異常があるか否かが判定されるので、請求項6に記載の効果が具体的に達成される。
請求項8に記載の発明によれば、車両の走行中にシフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更され、さらに障害物検知部により障害物が検知されたときには液圧ブレーキが作動する。これにより、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
請求項9に記載の発明によれば、車両の走行中にシフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更され、さらに、音声認識部により認識された音声情報が特定のパターンを有するときには液圧ブレーキが作動する。したがって、例えば、車両の走行中に例えばフットブレーキが正常に動作せずに慌てた運転者が特定のワードを言ったり叫んだりしたとき、運転者が意識不明に陥ったときに運転者以外の乗員が慌てて特定のワードを言ったり叫んだりしたときには、車両を制動する必要があると判定されて液圧ブレーキが作動することになり、これにより、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキが作動する状況が防止される。
本発明の実施形態に係る車両走行制御装置が搭載された車両の内部を示す斜視図である。 図1に示す車両に設けられたシフトレバーおよびその周辺部を示す斜視図である。 図1に示す車両に搭載された変速機の制御システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る車両走行制御装置による走行制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る車両走行制御装置について、図面を参照して具体的に説明する。
[1.車両走行制御装置が搭載された車両の内部構造]
図1に示すように、車室の前端部には、フロントウインドウ1の下辺部に沿って車幅方向に延びるインストルメントパネル2が設けられている。インストルメントパネル2の右寄り位置には、運転者により操舵されるステアリングハンドル3が設けられている。このように、図1には右ハンドル車を示しているが、本発明は左ハンドル車にも当然に適用できる。
運転席と助手席の間であって車幅方向の中央部には、センターコンソール4が設置されている。センターコンソール4は、インストルメントパネル2の車幅方向中央部から車体後方側に延びている。
センターコンソール4には、車両に設けられた自動変速機(以下、単に変速機という)の操作レンジを変更するためのシフト操作部としてシフトレバー5が設けられている。シフトレバー5は、運転者により把持されるシフトノブ5aを有する。図示していないが、前記変速機は、エンジンやモータなどの駆動源に連結された入力軸と、前記入力軸の軸線上に設けられた複数のプラネタリギヤセットとクラッチやブレーキなどの複数の摩擦締結要素とを有する変速機構と、前記変速機構の出力部である出力ギヤとを有している。前記変速機では、複数の摩擦締結要素の締結状態を組み合わせることにより、複数のプラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて、変速機構の変速比を変更して所定の変速段を得るように構成されている。
シフトレバー5には、操作ポジションとして、P(駐車)ポジション、R(後退)ポジション、N(ニュートラル)ポジションおよびD(ドライブ)ポジションが設定されており、実施形態では、車体前方側から車体後方側に向けて、直列に、P、R、N、Dの各ポジションが隣接して配置されている。また、最も車体後方側に位置するDポジションの右側(運転者側)にはM(マニュアル)ポジションが設けられており、シフトレバー5がDポジションからMポジションに操作されると、変速機の変速モードがマニュアルモードに切り換えられる。
Mポジションは前後に長い操作領域を有し、その中央の中立位置からシフトレバー5を車体前方側へ操作すれば、ダウンシフトスイッチがオンされて変速機の変速段が1段ダウンシフトし、車体後方側へ操作すれば、アップシフトスイッチがオンされて、変速段が1段アップシフトするようになっている。そして、操作後は中立位置に戻り、次の操作に備えるようになっている。
ここで、前記車両はシフトバイワイヤ方式を採用しており、シフト操作部の操作ポジションに基づいて変速機の変速レンジが電気的に変更される。なお、シフト操作部として、シフトレバー5の代わりに複数のスイッチが設けられていてもよい。
シフトレバー5の車体後方側には、コマンダスイッチ部6が設けられている。コマンダスイッチ部6は、円柱状のスイッチ6a,6bを含む。スイッチ6aは、回転操作と押し下げ操作が可能なスイッチであり、カーナビゲーションやオーディオ等を操作するためのものである。スイッチ6bは、回転操作が可能なスイッチであり、オーディオの音量を調整するためのものである。
コマンダスイッチ部6の右側(運転者側)には、電動パーキングブレーキスイッチ(以下、EPBスイッチという)7が設けられている。EPBスイッチ7は、左右2つの後輪にそれぞれ設けられて電動アクチュエータの駆動力により後輪をホールドする電動式のパーキングブレーキ機構40(図3を参照)を駆動するように構成されている。EPBスイッチ7を図2に示す矢印101の方向に引き上げることにより、パーキングブレーキ機構40を締結方向に駆動することができる。EPBスイッチを押して戻すか、アクセルペダルを踏み込むことにより、パーキングブレーキ機構40の締結を解除できる。
コマンダスイッチ部6の車体後方側には、ペットボトル、缶などの飲料容器を収納するためのカップホルダ部8が設けられている。カップホルダ部8の車体後方側には、運転者が腕を置くためのアームレスト9が設けられている。
インストルメントパネル2の車幅方向中央部の上面には、各種情報画像を表示するセンターディスプレイ10が設けられている。インストルメントパネル2の右寄りであってメーターフード部11の車体前方側には、エンジン始動と同時に立ち上がって走行情報等を表示するアクティブディスプレイ12が設けられている。
運転席側に位置するフロントピラー13の車室内ガーニッシュには、運転者撮影カメラ14が設けられている。運転者撮影カメラ14は、運転席に座っている運転者DRの、例えば顔を含む上半身を車体右前方側から見た画像(または映像)を撮影するように構成されている。運転者撮影カメラ14は、例えば、インストルメントパネル2やセンターコンソール4に設けられていてもよい。運転者撮影カメラ14は、CCD(Charge Coupled Device)カメラや赤外線カメラであってもよい。
図1には示していないが、例えば、フロントウインドウ1の上辺部に設けられたバックミラーまたはその近傍の位置には、車外の周辺風景の画像(または映像)を撮影するように構成された車外撮影カメラ15が設けられている。車外撮影カメラ15は、車両の前方の画像を撮影するように構成されていてもよい。車外撮影カメラ15は、インストルメントパネル2の上面に設けられていてもよい。車外撮影カメラ15は、CCDカメラや赤外線カメラであってもよい。
[2.車両走行制御装置]
本発明の実施形態に係る車両走行制御装置は、図3に示すECU(電子制御ユニット)20により実現される。ECU20は、CPU(中央演算装置)と、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等のメモリとを有している。ECU20は、実施形態に係る走行制御を実現するための機能部として、車両制動部21と、タイマカウンタ22と、画像処理部23と、音声認識部24と、緊急停止意志判定部25と、運転者異常判定部26と、障害物検知部27とを有する。これらの機能部21〜27は、ECU20のメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより実現される。これらの機能部21〜27については、以下で説明する。
ECU20には、EPBスイッチ7から送信される制動要求信号と、運転者撮影カメラ14と車外撮影カメラ15が撮影した画像の信号とが入力される。また、ECU20には、運転者DRにより選択されたシフトレバー5の操作ポジションを検出するためのレンジセンサ31と、車両の速度を検出するための車速センサ32と、ブレーキペダルの踏込量を検出するためのペダルストロークセンサ33と、ブレーキペダルの踏力を検出するペダル踏力センサ34と、後述するマスタシリンダで発生するマスタシリンダ圧を検出するマスタシリンダ圧センサ35と、運転者DRの心拍数を取得するための心拍センサ36と、運転者DRの掌の発汗水量に相当する皮膚コンダクタンスを検出するための発汗センサ37と、車室内の音声情報を収集するためのマイク38からの信号が入力される。心拍センサ36と発汗センサ37は、ステアリングハンドル3において運転者DRが把持する部分に設けられていてもよい。
ECU20は、前記パーキングブレーキ機構40と、前記変速機に設けられた油圧制御回路50と、液圧ブレーキ機構60と、に制御信号を送信する。
油圧制御回路50は、所定の変速段を実現するために各摩擦締結要素に選択的に供給する締結油圧を制御する変速用ソレノイドバルブ51と、変速機構の出力ギヤのロック状態と非ロック状態とを切り替えるための切換部52とを有する。ECU20は、レンジセンサ31の出力信号に基づいて、所定の変速段を形成するように、変速用ソレノイドバルブ51に制御信号を出力してその開度を制御し、複数の摩擦締結要素の締結制御を行う。ECU20は、シフトレバー5においてNポジションが選択されているとき、または停車時等の所定条件下でPポジションが選択されているときには、複数の摩擦締結要素が何れも締結されないように変速用ソレノイドバルブ51に制御信号を送信する。
また、ECU20は、前記停車時等の所定条件下でシフトレバー5においてPポジションが選択されているときには、変速機構の出力ギヤをロック状態とし、Nポジション、DポジションまたはRポジションが選択されているときには、変速機構の出力ギヤを非ロック状態とするように切換部52に制御信号を送信する。
液圧ブレーキ機構60は、前後左右の4つの車輪にそれぞれ設けられており、実施形態では公知のディスクブレーキである。液圧ブレーキ機構60は、図示しないブレーキペダルが運転者により踏み込まれたときに作動する。具体的には、運転者によりブレーキペダルが踏み込まれると、その踏込量に応じた液圧が図示しないマスタシリンダにより生成され、液圧ブレーキ機構60に供給されて4つの車輪に制動力が付与される。
次に、ECU20の機能部21〜27について説明する。
車両制動部21は、ペダルストロークセンサ33から入力されるブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構60を作動させる(つまり、フットブレーキを作動させる)ように構成されている。車両制動部21は、車両の走行中にシフトレバー5の操作ポジションが他のポジション(例えばDポジション)からPポジションに変更されたときにも液圧ブレーキ機構60を作動させる。ただし、車両制動部21は、前記操作ポジションがPポジションに変更されたときであっても、以下で説明するタイマカウンタ22、緊急停止意志判定部25、運転者異常判定部26および障害物検知部27による判定結果に応じては、液圧ブレーキ機構60を作動させず、さらに変速機の変速レンジを変更操作前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持する。
タイマカウンタ22は、車両の走行中にシフトレバー5の操作ポジションが他のポジションからPポジションに変更されたと同時にカウントを開始し、Pポジションが維持される時間を計測するように構成されている。
画像処理部23は、運転者撮影カメラ14により撮影された運転者DRの画像を処理し、乗員の姿勢、視線、手の動き、表情および目の動きなどを検出するように構成されている。具体的には、画像処理部23は、公知の方法で運転者の顔、目、手などを認識し、それらの位置の時間変化などを検出する。
音声認識部24は、マイク38により収集された車室内の音声情報を認識し、音声情報に含まれる特定のパターンを認識するように構成されている。当該特定のパターンは、停止要求を示すキーワード(例えば「止まれ」)、緊急状況を示すキーワード(例えば「やばい」)、乗員の悲鳴などであってもよい。具体的には、音声認識部24は、マイク38に入力された乗員の音声をA/Dコンバータによりデジタル信号として取り込み、このデジタル信号を波形データに変換した後、周波数分析して特徴ベクトルを抽出する。この音声認識部24は、ECU20のメモリに記憶された上述のパターンと車室内の音声との一致度を演算し、一致度が高いときには、前記音声情報に特定のパターンが含まれると決定する。
緊急停止意志判定部25は、運転者DRによる車両の緊急停止意志があるか否かを判定するように構成されている。緊急停止意志判定部25は、例えば、画像処理部23により処理して得られた運転者DRの姿勢、視線および手の動き、などの情報に基づいて判定を行う。また、これら1つ以上の情報を組み合わせて判定を行ってもよい。例えば以下の状況では、フットブレーキが正常に作動せず、運転者DRによる車両の緊急停止意志があると判定してもよい。
・運転者DRの姿勢が通常の運転姿勢から逸脱している(例えば、上半身が前のめりである、身体が硬直している)。
・運転者DRの視線が顔ごとシフトレバー5の方向を向いている、または、少なくとも、運転者DRの視線がシフトレバー5の方向に一定時間以上固定されている。
・運転者DRの手の動きが通常よりも大きく機敏である。
・運転者DRの手がシフトノブ5aから動かない。
緊急停止意志判定部25は、ペダルストロークセンサ33から出力されるブレーキペダルの踏込量、または踏込量の微分(差分)を算出して得られる踏込速度が所定値を超えているときに、乗員による車両の緊急停止意志があると判定してもよい。また、緊急停止意志判定部25は、ペダル踏力センサ34から出力されるブレーキペダルの踏力が所定値を超えているときに、乗員による車両の緊急停止意志があると判定してもよい。さらに、緊急停止意志判定部25は、マスタシリンダ圧センサ35から出力されるマスタシリンダ圧が所定値を超えているときに、乗員による車両の緊急停止意志があると判定してもよい。
運転者異常判定部26では、運転者DRに異常があるか否かを判定するように構成されている。運転者異常判定部26は、例えば、1)画像処理部23により得られた運転者DRの表情や目の動き、2)心拍センサ36により検出された運転者DRの心拍数、3)発汗センサ37により検出された皮膚コンダクタンス、などの情報に基づいて判定を行う。また、これら1つ以上の情報を組み合わせて判定を行ってもよい。例えば以下の状況では、運転者DRが意識不明に陥っているなど、運転者DRに異常があると判定してもよい。
・運転者DRの表情が通常の表情から逸脱している(例えば、口が空いたままである、顔が硬直している)。
・運転者DRの目が見開かれている、または、一定時間以上閉じられている。
・心拍数が通常より高い。
・発汗水量が通常より多い。
障害物検知部27は、車外撮影カメラ15により撮影された画像を処理して障害物を検知するように構成されている。障害物検知部27は、車外撮影カメラ15により所定時間内に撮影された複数の画像と、各画像を撮影したときの車両の移動距離とに基づき、画像に含まれる各対象物までの距離を算出する。また、障害物検知部27は、各対象物の輪郭等からその対象物が障害物であるか否かを判定する。そして、障害物と推定される対象物までの距離が所定距離(例えば数メートル)以内である場合、車両の外部において当該所定距離以内に障害物があると決定する。
[3.走行制御]
図4に示すフローチャートを参照して、本実施形態において行われる走行制御を説明する。この走行制御は、車両のイグニッションがオンにされ、ECU20に電源が投入され、車両が走行を開始した後に繰り返し実行される。
ステップS1では、ECU20に各種信号が入力される。ステップS2では、レンジセンサ31からの信号を基に、シフトレバー5の操作ポジションが他のポジションからPポジションに変更されたか否かが判定される。Pポジションに変更されたとき(ステップS2:YES)には、ステップS3で、車速センサ32から出力される信号を基に、現在車両が停止しているか否かが判定される。車両が停止している(車速が0である)とき(ステップS3:YES)には、ステップS4で、変速機の変速レンジがPレンジに変更され、複数の摩擦締結要素の何れの摩擦締結要素も締結せず変速機構の出力ギヤがロック状態となるように油圧制御回路50に制御信号が送信され、走行制御は終了する。
一方、車両が停止していないとき(ステップS3:NO)には、ステップS5で、シフトレバー5の操作ポジションがPポジションで一定時間Tth以上維持されたか否かが判定される。前記一定時間は、例えば約0.5秒である。Pポジションの維持時間が一定時間Tth未満であったとき(ステップS5:NO)には、ステップS6で、緊急停止意志判定部25により、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かが判定される。乗員による車両の緊急停止意志がないと判定されたとき(ステップS6:NO)には、ステップS7で、運転者異常判定部26により、運転者DRに異常があるか否かが判定される。運転者DRに異常がないと判定されたとき(ステップS7:NO)には、障害物検知部27により、車両の前方に障害物があるか否かが判定される。
上述の判定ステップで、Pポジションの維持時間が一定時間Tth以上であったとき(ステップS5:YES)、乗員による車両の緊急停止意志があると判定されたとき(ステップS6:YES)、運転者DRに異常があると判定されたとき(ステップS7:YES)、または、車両の前方に障害物があると判定されたとき(ステップS8:YES)には、シフトレバー5の操作ポジションの変更操作は乗員による誤操作でないと考えられる。そこで、これらの場合には、ステップS9で、変速機の変速レンジがNレンジに変更され、複数の摩擦締結要素が何れも締結されないように油圧制御回路50に制御信号が送信されるとともに、ステップS10で液圧ブレーキ機構60が作動し、走行制御は終了する。
上述の判定ステップで、シフトレバー5の操作ポジションが他のポジションからPポジションに変更された場合であっても、シフトレバー5の操作ポジションがPポジションで一定時間Tth以上維持されず(ステップS5:NO)、乗員による車両の緊急停止意志がないと判定され(ステップS6:NO)、運転者DRに異常がないと判定され(ステップS7:NO)、かつ、車外に障害物がない(ステップS8:NO)と判定されたときには、シフトレバー5の操作ポジションの変更操作は乗員による誤操作であると考えられる。そこで、この場合には、ステップS11で、変速レンジは変更操作前の操作ポジションに対応する操作レンジに維持され、かつ、乗員にシフトレバー5の誤操作を知らせるアラームが鳴らされる。
以上、本実施形態では、車両の走行中に例えばブレーキペダルに異常が生じたときや、運転者DRが意識不明に陥ったときなどの緊急時には、乗員が反射的に操作すると考えられるシフトレバー5を用いて液圧ブレーキ機構60を作動させ、車両を制動して停止させることができる。特に、本実施形態のようにEPBスイッチ7が引き上げることにより作動するタイプである場合、乗員は「押す」ことにより操作可能なシフトレバー5等のシフト操作部を、「引く」操作が必要なEPBスイッチ7に比べてより反射的に操作すると考えられる。また、液圧ブレーキ機構60を作動させることにより、パーキングブレーキを作動させた場合に生じうる制動力不足という問題も生じにくい。
また、本実施形態では、シフトレバー5の操作ポジションがPポジションに変更された場合であっても、複数の判定ステップにより当該変更操作が誤操作でないことを確認してから液圧ブレーキ機構60を作動させるので、乗員による誤操作に基づいて、車両を制動する必要がない状態で液圧ブレーキ機構60が作動する状況が防止される。
[4.他の実施形態]
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。上述の実施形態には、種々の改良、設計上の変更および削除が加えられてよい。
例えば、上述の実施形態では、運転者DRを撮影する運転者撮影カメラ14を設け、この運転者撮影カメラ14により撮影された運転者DRの画像を処理し、乗員の姿勢、視線、手の動き、表情および目の動きなどを検出し、これらの情報に基づいて運転者DRによる車両の緊急停止意志や、運転者DRに異常があるか否かを判定した。本発明は、これに限定されることなく、運転者DR以外の乗員(例えば、助手席に座っている乗員や後部座席に座っている乗員)を撮影するカメラを設け、当該カメラにより撮影された当該乗員の画像を処理し、当該乗員の姿勢、視線、手の動き、表情および目の動きなどを検出し、これらの状態に基づいて当該乗員による車両の緊急停止意志や運転者DRに異常があるか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS9で、変速機の変速レンジをNレンジに変更する例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、変速機の変速レンジを変更前の変速レンジ(Dレンジ)に維持してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS5〜S8の判定結果がYESのときに、自動的にステップS9で変速レンジの変更を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、ステップS9の前に、車速が所定速度Vth以下であるか否かを判定するステップを実施してもよい。例えば、車速が小さいときには、変速レンジをPレンジとして変速機構の出力ギヤがロック状態としても変速機の劣化等を引き起こす可能性が低い。そこで、車速が所定速度Vth以下であるときには、変速レンジをNレンジでなくPレンジに変更する制御を行ってもよい。
以上のように、本発明によれば、緊急時に乗員による誤操作が生じにくい手段により車両を停止させることが可能となるから、この種の車両走行制御装置およびこれを備えたシフトバイワイヤ方式の車両の製造産業分野において本発明が好適に利用される可能性がある。
1 フロントウインドウ
2 インストルメントパネル
3 ステアリングハンドル
4 センターコンソール
5 シフトレバー
6 コマンダスイッチ部
7 EPBスイッチ
14 運転者撮影カメラ
15 車外撮影カメラ
20 ECU
21 車両制動部
22 タイマカウンタ
23 画像処理部
24 音声認識部
25 緊急停止意志判定部
26 運転者異常判定部
27 障害物検知部
31 レンジセンサ
32 車速センサ
33 ペダルストロークセンサ
34 ペダル踏力センサ
35 マスタシリンダ圧センサ
36 心拍センサ
37 発汗センサ
38 マイク
40 パーキングブレーキ機構
50 油圧制御回路
51 変速用ソレノイドバルブ
52 切換部
60 液圧ブレーキ機構
DR 運転者

Claims (9)

  1. シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
    変速機の変速レンジを少なくとも駐車ポジション、後退ポジション、ニュートラルポジションおよびドライブポジションのいずれかに変更するためのシフトレバーと
    ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部とを備え、
    前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフトレバーの操作ポジションが前記駐車ポジションに変更されたときに、前記液圧ブレーキ機構を作動させることを特徴とする、
    車両走行制御装置。
  2. 前記車両制動部は、前記車両の走行中に、前記シフトレバーの操作ポジションが、前記駐車ポジションに変更された後に前記駐車ポジションで一定時間以上維持されたときに、前記液圧ブレーキ機構を作動させることを特徴とする、
    請求項1に記載の車両走行制御装置。
  3. シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
    変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
    ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
    前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かを判定する緊急停止意志判定部え、
    前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記緊急停止意志判定部により乗員による車両の緊急停止意志があると判定されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、緊急停止意志がないと判定されたときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする、
    両走行制御装置。
  4. 乗員を撮影するための乗員撮像装置をさらに備え、
    前記緊急停止意志判定部は、前記乗員撮像装置により撮影された画像を処理して得られた乗員の姿勢、視線、手の動き、およびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、乗員による車両の緊急停止意志があるか否かを判定することを特徴とする、
    請求項3に記載の車両走行制御装置。
  5. 前記ブレーキペダルの踏込量を検出するペダルストロークセンサ、前記ブレーキペダルの踏力を検出するペダル踏力センサ、および、マスタシリンダ圧を検出するマスタシリンダ圧センサのうち少なくとも1つをさらに備え、
    前記緊急停止意志判定部は、前記ペダルストロークセンサにより検出された前記ブレーキペダルの踏込量、該踏込量から算出される踏込速度、前記ペダル踏力センサにより検出された前記ブレーキペダルの踏力、または、前記マスタシリンダ圧センサにより検出されたマスタシリンダ圧が所定値を超えているときに、乗員による車両の緊急停止意志があると判定することを特徴とする、
    請求項3または4に記載の車両走行制御装置。
  6. シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
    変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
    ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
    前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、運転者に異常があるか否かを判定する運転者異常判定部え、
    前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記運転者異常判定部により運転者に異常があると判定されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、運転者に異常がないと判定されたときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする、
    両走行制御装置。
  7. 乗員を撮影するための乗員撮像装置と、乗員の心拍数を検出する心拍センサと、運転者の掌の発汗水量に相当する皮膚コンダクタンスを検出するための発汗センサとをさらに備え、
    前記運転者異常判定部は、1)前記乗員撮像装置により撮影された画像を処理して得られた乗員の表情および目の動き、2)前記心拍センサにより検出された乗員の心拍数、3)前記発汗センサにより検出された皮膚コンダクタンス、およびこれらの任意の組み合わせ、から成る群から選択される情報に基づいて、運転者に異常があるか否かを判定することを特徴とする、
    請求項6に記載の車両走行制御装置。
  8. シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
    変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
    ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
    車両の外側を撮影するための車外撮像装置と、
    前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、前記車外撮像装置により撮影された画像を処理して障害物を検知する障害物検知部とをえ、
    前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記障害物検知部により障害物が検知されたときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、障害物が検知されないときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする、
    両走行制御装置。
  9. シフトバイワイヤ方式の車両の走行を制御する車両走行制御装置であって、
    変速機の変速レンジを変更するためのシフト操作部と、
    ブレーキペダルの踏込操作により液圧ブレーキ機構を作動させるように構成された車両制動部と、
    車室内の音声情報を収集するためのマイクと、
    前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときに、前記マイクにより収集された音声情報を認識する音声認識部とをさらに備え、
    前記車両制動部は、前記車両の走行中に前記シフト操作部の操作ポジションが駐車ポジションに変更されたときにおいて、前記音声認識部により認識された音声情報が特定のパターンを有するときに前記液圧ブレーキ機構を作動させ、前記音声情報が特定のパターンを有しないときには前記変速機の変速レンジを変更前の操作ポジションに対応する変速レンジに維持することを特徴とする、
    両走行制御装置。
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