JP6583104B2 - 産業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、産業車両に関する。
従来から、エンジンと、エンジンの出力を補助するアシストモータと、アシストモータの電力源となるバッテリと、を備えた産業車両が知られている。冬季などの低温環境下では、バッテリの内部抵抗が大きくなり、バッテリの出力が不足するおそれがある(放電に支障を来たすおそれがある)。このため、特許文献1に記載の産業車両では、エンジンの始動後、バッテリの温度が予め定められた設定温度よりも低い場合にはバッテリを暖めている。
特開2014−1581号公報
ところで、特許文献1に記載の産業車両では、バッテリの温度が低いことを原因として、エンジン始動時にアシストモータの出力が不足するおそれがある。
本発明の目的は、エンジン始動時のアシストモータの出力不足を抑止することができる産業車両を提供することにある。
上記課題を解決する産業車両は、エンジンと、前記エンジンの出力を補助するアシストモータと、前記アシストモータの電力源となるバッテリと、前記バッテリの温度を検出する温度検出部と、車両の電源をオン状態及びオフ状態とするキースイッチと、前記キースイッチにより車両の電源がオフ状態にされているときに、少なくとも前記バッテリの温度が設定温度未満であることを条件として、前記バッテリに放電による暖機を行わせる制御部と、を備える。
これによれば、キースイッチにより車両の電源がオフ状態にされているときに、少なくともバッテリの温度が設定温度未満であることを条件として、バッテリの放電が行われる。これにより、キースイッチにより車両の電源をオン状態にしてエンジンを始動させる前に、バッテリの温度を上昇させることができる。したがって、バッテリの温度が低いことを原因として、バッテリの出力が不足することが抑制されている。これにより、エンジン始動時のアシストモータの出力不足が抑止される。
上記産業車両について、前記制御部は、産業車両の使用開始時刻より前に前記バッテリに放電による暖機を行わせてもよい。
これによれば、産業車両の使用開始時刻よりも前にバッテリに放電を行わせることでバッテリの温度は上昇する。使用開始時刻には、バッテリは暖められた状態となるため、エンジン始動時のアシストモータの出力不足が抑止される。
上記産業車両について、前記バッテリの充電率を検出する充電率検出部を備え、前記制御部は、少なくとも前記バッテリの温度、及び、前記バッテリの充電率から算出された放電可能電流に基づいて、前記バッテリを前記設定温度まで上昇させるのに要する暖機所要時間を算出し、前記使用開始時刻までの残り時間が前記暖機所要時間以下になることを契機として前記バッテリに放電を開始させてもよい。
これによれば、使用開始時刻にバッテリの温度が設定温度となるようにバッテリが暖められる。このため、使用開始時刻にバッテリの温度が設定温度に達しなかったり、バッテリの温度が過剰に上昇することが抑止される。
上記産業車両について、前記制御部は、前記バッテリの温度が前記設定温度に達すると、前記バッテリの放電を停止させてもよい。
これによれば、バッテリの温度が過剰に上がってしまうことが抑制される。
本発明によれば、エンジン始動時のアシストモータの出力不足を抑止することができる。
油圧ショベルの概略構成図。 制御装置が行う処理を示すフローチャート。 バッテリの出力特性を示す概略図。 (a)はエンジン始動時のバッテリ温度を示すタームチャート、(b)はエンジン始動時のバッテリの出力電力を示すタイムチャート、(c)はエンジン始動時のエンジン回転数を示すタイムチャート。
以下、産業車両の一実施形態について説明する。
図1に示すように、産業車両としての油圧ショベル10は、作業装置11と、作業装置11を支持する図示しない走行装置とを備える。走行装置は、油圧モータによって駆動される複数のクローラを備え、油圧ショベル10の前後進、及び、旋回を行うものである。
作業装置11は、ブーム12、アーム13、及び、バケット14を備える。ブーム12は回動可動な状態で走行装置に支持されている。アーム13は、回動可能な状態でブーム12に支持されている。バケット14は、回動可能な状態でアーム13に支持されている。
作業装置11は、ブーム12に連結された油圧式のブームシリンダ15を備える。ブーム12は、ブームシリンダ15に対する作動油の給排によって走行装置に対して回動する。作業装置11は、アーム13に連結された油圧式のアームシリンダ16を備える。アーム13は、アームシリンダ16に対する作動油の給排によってブーム12に対して回動する。作業装置11は、バケット14に連結された油圧式のバケットシリンダ17を備える。バケット14は、バケットシリンダ17に対する作動油の給排によってアーム13に対して回動する。
油圧ショベル10は、各シリンダ15,16,17に供給される作動油を吐出する2つのポンプ21,22と、ポンプ21,22から吐出された作動油を各シリンダ15,16,17に分配するコントロールバルブ23と、一方のポンプ21の駆動源となる旋回モータ24と、他方のポンプ22の駆動源となる駆動ユニット25と、を備える。また、油圧ショベル10は、作動油が貯留されたオイルタンクTを備える。駆動ユニット25は、エンジン26と、エンジン26の出力を補助するアシストモータ27と、を備える。アシストモータ27のロータは、エンジン26の出力軸に固定されている。
本実施形態のエンジン26は、始動時に出力軸に回転力を加えるスタータ(例えば、セルモータ)を具備せず、スタータレス構造となっている。本実施形態において、エンジン26の始動時には、アシストモータ27によって出力軸に回転力が加えられ、これによりエンジン26が始動する。すなわち、アシストモータ27をスタータとして兼用している。
油圧ショベル10は、旋回モータ24及びアシストモータ27の電力源となるバッテリ28と、バッテリ28の直流電力を交流電力に変換して旋回モータ24に供給するインバータ29と、バッテリ28の直流電力を交流電力に変換してアシストモータ27に供給するインバータ30と、を備える。バッテリ28は、例えば、複数のセルと、複数のセルが収容されたケースと、を備える。
油圧ショベル10は、バッテリ28を制御するための電子制御ユニット(以下、バッテリECU)31を備える。また、油圧ショベル10は、バッテリ28の温度を検出する温度検出部としての温度センサ32と、バッテリ28の電流を検出する電流センサ33と、バッテリ28の電圧を検出する電圧センサ34と、を備える。
温度センサ32は、例えば、バッテリ28のセルや、セルを収容したケースに設けられ、バッテリ28の温度を検出する。また、温度センサ32は、バッテリ28の周囲に設けられ、バッテリ28の周囲の温度からバッテリ28の温度を予測してもよい。すなわち、温度センサ32は、バッテリ28の温度を直接検出してもよいし、間接的にバッテリ28の温度を検出してもよい。
バッテリECU31には、各センサ32,33,34の検出結果が入力される。バッテリECU31は、バッテリ28の電圧と、バッテリ28の電流から、バッテリ28の充電率(残容量)を演算する。本実施形態において、電流センサ33、電圧センサ34、及び、バッテリECU31が充電率検出部として機能している。
油圧ショベル10は、制御部としての制御装置41と、外気温を検出して検出結果を制御装置41に出力する外気温センサ42と、を備える。制御装置41は、演算部43と、油圧ショベル10の制御を行うためのプログラムやデータベースが記憶された記憶部44と、を備える。また、制御装置41は、現在時刻を認識可能な計時機能を備える。制御装置41は、バッテリECU31に接続されており、バッテリECU31から、バッテリ28の温度、及び、バッテリ28の充電率を取得している。また、制御装置41は、旋回モータ24、及び、駆動ユニット25を制御している。詳細にいえば、制御装置41は、燃料噴射量などを制御することで、エンジン26の出力を制御する。また、制御装置41は、各インバータ29,30を制御することで、旋回モータ24及びアシストモータ27の出力を制御する。
油圧ショベル10は、制御装置41に接続されたキースイッチ45を備える。キースイッチ45は、車両の電源をオフ状態とする停止位置と、電源をオン状態とする始動位置との間で操作可能に構成されている。
制御装置41は、油圧ショベル10が使用されていない(キースイッチ45が停止位置)際に、所定の制御周期で、図2に示す制御を行うことで必要に応じてバッテリ28を暖める(暖機を行う)。以下、制御装置41が行う制御について説明する。なお、本実施形態の油圧ショベルは10、車両の電源がオフ状態であっても少なくとも制御装置41に電力供給がされるように構成され、車両の電源がオフ状態であっても制御装置41による制御を可能としている。
図2に示すように、ステップS10において、制御装置41は、バッテリ28の暖機が開始されているか否かを検出する。バッテリ28の暖機が開始されていない場合、制御装置41は、暖機を開始すべくステップS11以降の処理を行う。一方で、バッテリ28の暖機が開始されている場合、制御装置41は、ステップS18の処理を行う。
ステップS11において、制御装置41は、外気温センサ42から外気温を取得し、バッテリECU31からバッテリ28の充電率を取得する。次に、ステップS12において、制御装置41は、始動必要電力を求める。本実施形態の始動必要電力は、エンジン26を始動させるのに要する回転力をアシストモータ27に出力させることができる電力であり、エンジン26の始動に要する電力である。本実施形態において、始動必要電力は、外気温によって異なり、外気温と対応付けられたデータベースとして記憶部44に記憶されている。制御装置41は、外気温に応じた始動必要電力をデータベースから求める。
次に、ステップS13において、制御装置41は、バッテリ28の出力特性から設定温度を求める。バッテリ28は、温度が著しく低下すると、内部抵抗が大きくなる。内部抵抗が大きくなった状態で放電を行うと、バッテリ28の劣化が促進される。このため、図3に示すように、バッテリ28には、温度に対応付けた最大出力[kw]が出力特性として設定されており、最大出力を超えた放電を行わないことが推奨されている。図3から把握できるように、バッテリ28の温度が低い場合、最大出力が制限された状態となり、バッテリ28の放電が制限されている。
制御装置41は、ステップS12で求めた始動必要電力に対応する温度を出力特性から求める。制御装置41は、この温度を設定温度とする。したがって、設定温度とは、始動必要電力をバッテリ28に出力させるために必要な温度であり、バッテリ28の温度が設定温度以上であれば、始動必要電力をバッテリ28に出力させることができるといえる。なお、設定温度としては、始動必要電力に対応する温度よりも若干高い温度などに設定されてもよい。
図2に示すように、ステップS14において、制御装置41は、バッテリ28の温度が、設定温度未満か否かを判定する。ステップS14の判定結果が否定の場合、すなわち、バッテリ28の温度が設定温度以上の場合、始動必要電力をバッテリ28に出力させることができるため、制御装置41は処理を終了する。一方で、ステップS14の判定結果が肯定の場合、すなわち、バッテリ28の温度が設定温度未満の場合、バッテリ28に始動必要電力を出力させることができない。すなわち、エンジン26を始動するだけの出力を得ることができないため、バッテリ28を暖めるべく、ステップS15以降の処理を行う。
ステップS15において、制御装置41は、暖機所要時間を求める。暖機所要時間は、バッテリ28の温度を設定温度まで上昇させるのに要する時間である。暖機所要時間は、例えば、バッテリ28の温度、及び、バッテリ28の充電率から算出された放電可能電流に基づいて設定されており、データベースとして記憶部44に記憶されている。制御装置41は、データベースから暖機所要時間を求める。
次に、ステップS16において、制御装置41は、現在時刻から使用開始時刻までの残り時間が、暖機所要時間以下か否かを判定する。ステップS16の判定結果が否定の場合、すなわち、残り時間が暖機所要時間より長い場合、制御装置41は処理を終了する。一方で、ステップS16の判定結果が肯定の場合、すなわち、残り時間が暖機所要時間以下となった場合、制御装置41はステップS17の処理を行う。
ステップS17において、制御装置41は、各インバータ29,30を制御して、旋回モータ24、及び、アシストモータ27を駆動させる。バッテリ28の温度は、放電により上昇していく。なお、この際、ポンプ21,22によって吐出された作動油が各シリンダ15,16,17に供給されないように、コントロールバルブ23に供給された作動油はオイルタンクTに戻される(無負荷運転される)。なお、通電していない状態でオイルタンクTと連通するコントロールバルブ23を用いる場合、コントロールバルブ23を制御しなくてもよい。一方で、通電していない状態でオイルタンクTと連通しないコントロールバルブ23を用いる場合、コントロールバルブ23を制御することで、コントロールバルブ23とオイルタンクTとを連通させる。
次に、ステップS18において、制御装置41は、バッテリ28の温度が、設定温度以上となったか否かを判定する。ステップS18の判定結果が否定の場合、すなわち、バッテリ28の温度が設定温度未満の場合、制御装置41は、処理を終了する。この場合、制御装置41は、以降の制御周期にて、バッテリ28の温度が設定温度以上となるまでステップS10→ステップS18の処理を繰り返すことになる。ステップS18の判定結果が肯定の場合、すなわち、バッテリ28の温度が設定温度以上となった場合、制御装置41は、ステップS19の処理を行う。
ステップS19において、制御装置41は、旋回モータ24、及び、アシストモータ27を停止させ、バッテリ28の放電を停止させ、処理を終了する。
したがって、上記の制御を行うことで、油圧ショベル10の使用開始時刻前にバッテリ28の放電が開始され、使用開始時刻には、エンジン26の始動に要する出力をバッテリ28から得られるようになっている。
ここで、使用開始時刻は、予め定められた時刻として記憶部44に記憶された時刻であってもよいし、過去の使用実績に基づいて制御装置41が学習した時刻であってもよい。油圧ショベル10などの産業車両は、産業用であり、企業などで使用されるため、使用開始時刻はほぼ同時刻となる。例えば、当該産業車両を所有する企業の勤務開始時間や、勤務開始時間よりも若干遅れた時間などである。このため、使用開始時刻を予め定める場合、管理者は産業車両が使用されると予測される時刻を使用開始時刻とする。また、企業の勤務日と休日とが対応付けられたカレンダーを記憶部44に記憶することで、勤務日にのみバッテリ28が暖められるようにすることもできる。
制御装置41の学習機能によって使用開始時刻を求める場合、制御装置41は、過去の使用実績から使用開始時刻を予測する。例えば、制御装置41は、過去の使用開始時刻を月毎に区分して記憶部44に記憶しており、過去の使用実績から、月毎に区分して使用開始時刻を算出してもよい。また、外気温などの種々の情報と、使用開始時刻とを対応付けた実績を記憶部44に記憶し、これらの情報と、当日の外気温などの情報とを照合して、使用開始時刻を予測してもよい。
次に、本実施形態の油圧ショベル10の作用について説明する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、バッテリ28の温度が設定温度未満の場合、使用開始時刻T2より暖気所要時間だけ早い時刻である時刻T1になると、バッテリ28の放電が行われる。バッテリ28の放電が行われることで、バッテリ28の最大出力、すなわち、放電可能電流は上昇していく。バッテリ28の温度は使用開始時刻T2で設定温度に達し、バッテリ28の最大出力は、始動必要電力に達する。
図4(c)に示すように、使用開始時刻T2で運転者によるキースイッチ45などの操作により、エンジン26を始動しようとすると、アシストモータ27がエンジン26の出力軸に回転力を与え、エンジン26が始動される。バッテリ28の温度は設定温度以上となっているため、アシストモータ27の出力不足により、エンジン26を始動できない状態になることが抑制されている。
更に、ポンプ22を駆動させる際には、エンジン26の出力をアシストモータ27で補助するが、バッテリ28の温度が上昇していることで、アシストモータ27の出力不足が生じにくく、エンジン26の補助に支障を来たすことが抑制されている。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キースイッチ45により車両の電源がオフ状態にされているときに、少なくともバッテリ28の温度が設定温度未満であることを条件として、バッテリ28に放電による暖機を行わせるようにしている。キースイッチ45により車両の電源がオフ状態とされているときに暖機を行うことで、キースイッチ45により車両の電源がオン状態とされ、エンジン26が始動される前にバッテリ28を暖めることができる。したがって、エンジン26の始動時に、低温環境に伴うバッテリ28の出力不足を原因として、アシストモータ27の出力不足が生じることが抑制されている。
(2)バッテリ28の温度が設定温度未満の場合、使用開始時刻より前にバッテリ28の放電を開始し、使用開始時刻には、バッテリ28が暖められた状態となるようにしている。このため、エンジン26の始動時に、低温環境に伴うバッテリ28の出力不足を原因として、アシストモータ27の出力不足が生じることが抑制されている。
(3)バッテリ28を設定温度にするのに要する暖機所要時間を演算し、使用開始時刻までの残り時間が暖機所要時間以下となるとバッテリ28を暖め始めるようにしている。このため、バッテリ28の温度は、使用開始時刻で設定温度に達する。このため、使用開始時刻にバッテリ28の温度上昇が不十分だったり、バッテリ28の温度が過剰に上昇することを抑止することができる。
(4)バッテリ28の温度が設定温度以上になると、バッテリ28の放電を停止させている。このため、バッテリ28が過剰に暖められることが抑制され、バッテリ28の電力が余計に消費されたり、バッテリ28の劣化が促進することが抑制されている。
(5)仮に、エンジン26の始動を契機として、バッテリ28を暖める場合、エンジン26を始動できない場合には、バッテリ28を暖めることができない。したがって、低温環境に伴うバッテリ28の出力不足により、アシストモータ27の出力が不足し、エンジン26を始動できない場合には、バッテリ28を暖めることができない。結果として、バッテリ28を暖めることができず、エンジン26を始動させることができない事態が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、使用開始時刻より前にバッテリ28を暖め始めるため、アシストモータ27の出力不足を原因として、エンジン26を始動させることができない事態が生じにくい。
(6)アシストモータ27をスタータとして兼用しているため、エンジン26にスタータを設けることなくエンジン26を始動させることができる。したがって、エンジン26からスタータを省略することができ、部品点数の削減、ひいては、製造コストの削減が図られる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
○バッテリ28の放電を開始してからの時間が暖機所要時間に達した場合に、バッテリ28の放電を停止させるようにしてもよい。暖機所要時間は、バッテリ28の温度が設定温度になるのに要する時間なので、この場合であっても、使用開始時刻には、バッテリ28の温度は設定温度になる。また、バッテリ28の放電を開始してからの時間が暖機所要時間に達することを第1条件とし、バッテリ28の温度が設定温度に達したことを第2条件としたときに、いずれかの条件が成立した場合、バッテリ28の放電を停止させるようにしてもよい。
○エンジン26は、スタータを備えていてもよい。この場合、設定温度は、始動必要電力に応じた温度でなくてもよい。例えば、ポンプ22の駆動時に、エンジン26の出力を補助するのに要する電力に対応した温度を設定温度としてもよい。
○バッテリ28の温度が設定温度未満の場合に、予め定められた時刻になることを契機にバッテリ28の暖機を開始してもよい。予め定められた時刻としては、例えば、使用開始時刻よりも若干早い時刻が挙げられる。
○2つのモータのうち、一方を駆動させることでバッテリ28に放電を行わせてもよい。
○バッテリ28に、回生抵抗が接続されている場合、バッテリ28と回生抵抗とを接続することでバッテリ28を放電させて、これによりバッテリ28の暖めてもよい。なお、回生抵抗とは、モータによって生じた回生エネルギーを消費させるための抵抗であり、例えば、回生ブレーキ時に生じる電気エネルギーでバッテリ28を充電できなくなった場合に、熱として電気エネルギーを消費させるために使用される。
○1つのバッテリ28を、小容量部位と、小容量部位よりも容量の大きい大容量部位とに区分けし、エンジン26の始動時には、小容量部位の出力によってアシストモータ27を駆動させてもよい。この場合、出力不足を抑制するために、小容量部位のみを暖めればよく、暖機所要時間を短くすることができる。
○バッテリ28の充電率の演算方法は変更してもよい。例えば、バッテリ28の温度を加味して演算してもよいし、電圧のみで演算してもよい。また、バッテリ28に電力計を設けて、電力計から充電率を演算してもよい。
○産業車両は、フォークリフトや、トラクターなどでもよい。また、産業車両は、無人搬送車であってもよい。
○産業車両に搭載されるエンジン26、及び、アシストモータ27は、動力伝達機構を介して車軸を回転させるものでもよい。
○暖機所要時間は、現時点でのバッテリ28の温度と外気温との温度差などを加味して設定されたものでもよい。
10…油圧ショベル、26…エンジン、27…アシストモータ、28…バッテリ、32…温度センサ、33…電流センサ、34…電圧センサ、41…制御装置、45…キースイッチ。

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの出力を補助するアシストモータと、
    前記アシストモータの電力源となるバッテリと、
    前記バッテリの温度を検出する温度検出部と、
    車両の電源をオン状態及びオフ状態とするキースイッチと、
    前記キースイッチにより車両の電源がオフ状態にされているときに、少なくとも前記バッテリの温度が設定温度未満であることを条件として、前記バッテリに放電による暖機を行わせる制御部と、
    前記バッテリの充電率を検出する充電率検出部と、を備え
    前記制御部は、産業車両の使用開始時刻より前に前記バッテリに放電による暖機を行わせるにあたり、少なくとも前記バッテリの温度、及び、前記バッテリの充電率から算出された放電可能電流に基づいて、前記バッテリを前記設定温度まで上昇させるのに要する暖機所要時間を算出し、
    前記使用開始時刻までの残り時間が前記暖機所要時間以下になることを契機として前記バッテリに放電を開始させる産業車両。
  2. 前記制御部は、前記バッテリの温度が前記設定温度に達すると、前記バッテリの放電を停止させる請求項に記載の産業車両。
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