JP6582902B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、電子写真方式に従う画像形成装置に関する。
順次色重ねを行うカラー複写機において、上流の感光体から中間転写体などの媒体に転写されたトナーが下流の感光体を通過する際に媒体上のトナーが下流の感光体に付着する逆転写が発生することが知られている。逆転写されるトナー量が変化すると、画像ムラが生じてしまう。
画像ムラを低減する技術に関し、特開2014−92732号公報(特許文献1)は、転写部の押圧力の変動によって生じるトナーの転移量の変動を考慮し、作像条件の補正精度を向上させる構成を開示している。より具体的には、同文献は、感光体上に形成された補正パッチ用のトナー像が転写部を通過する際の転写部の押圧力が大きくなるほど、転写ローラに印加する逆バイアス電圧を大きくして、2次転写ローラ61へ転移するトナーの量を減らす構成を開示している。
特開2014−92732号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、上記の逆転写について考慮されておらず、最終的に印刷される画像には、ムラが生じてしまうという問題があった。
また、媒体に転写されたトナーが下流の感光体に逆転写されることを考慮して、予め上流の感光体に付着させるトナーの量を増やす技術についても考案されている。しかし、逆転写されるトナーの量は感光体の耐久などによって変化する。そのため、同技術では、上流の感光体でトナー付着量を増やしても逆転写量が多すぎて最終転写される用紙で画像ムラになったり、逆転写量が少ない場合は無駄にはトナー付着量を多くしてしまいトナー消費量が増えてしまうという問題があった。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、トナー像を転写された媒体が通過する像担持体で逆転写されるトナーの量を予測することで、印刷される画像の濃度ムラを抑制し、かつ、不要なトナー消費を削減する画像形成装置を提供することである。
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体に接し、当該像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備える。情報取得部は、帯電装置に予め定められた電流を流したときの電位差を示す情報を取得する
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体に接し、当該像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備える。情報取得部は、帯電装置に予め定められた電圧を印加したときに流れる電流の値を示す情報を取得する。
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部とを備える。情報取得部は、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の累積回転数または当該像担持体を用いた累積印刷枚数のうち少なくともいずれか一方の情報を取得し、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体を用いた印刷時の温度を示す情報をさらに取得する。
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部とを備える。情報取得部は、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の累積回転数または当該像担持体を用いた累積印刷枚数のうち少なくともいずれか一方の情報を取得し、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体を用いた印刷時における、当該像担持体に形成されたトナー像の印字率を示す情報をさらに取得する。
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備える。情報取得部は、帯電装置に予め定められた電流を流したときの、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の表面電位を示す情報を取得する。
好ましくは、所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、帯電された像担持体に潜像を露光させるための露光装置とをさらに備える。調整部は、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、露光装置の露光強度が高くなるように調整する。
好ましくは、所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、帯電された像担持体に所定のトナー像に対応する潜像を露光させるための露光装置と、潜像にトナーを付着させるための現像装置とをさらに備える。調整部は、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、現像装置に印加されるバイアス電圧の絶対値が大きくなるように調整する。
好ましくは、所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、帯電された像担持体に所定のトナー像に対応する潜像を露光させるための露光装置と、潜像にトナーを付着させるための現像装置とをさらに備える。現像装置に用いられる現像剤は、トナーとキャリアとを含む。調整部は、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、現像剤におけるキャリアに対するトナーの濃度が高くなるように調整する。
さらに好ましくは、情報取得部は、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の軸方向に分割される領域ごとに情報を取得する。調整部は、領域ごとに取得した情報に応じて、所定のトナー像のトナー濃度を調整する。
好ましくは、情報取得部は、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の交換時、当該像担持体の累積回転数が所定回数に達した時、および当該像担持体を用いた累積印刷枚数が所定枚数に達した時のうち少なくともいずれか1つのタイミングで情報を取
得する。
複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置は、複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、媒体の搬送経路を挟んで複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を媒体に転写する複数の転写体と、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得される情報に基づいて、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、帯電された像担持体に潜像を露光させるための露光装置とを備える。調整部は、像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、露光装置の露光強度が高くなるように調整する。情報取得部は、所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の軸方向に分割される領域ごとに情報を取得する。調整部は、領域ごとに取得した情報に応じて、所定のトナー像のトナー濃度を調整する。
一実施形態に従う画像形成装置は、トナー像を転写された媒体が通過する像担持体で逆転写されるトナーの量を予測することで、印刷される画像の濃度ムラを抑制し、かつ、不要なトナー消費を削減することができる。
逆転写について説明する図である。 実施形態に従う画像形成装置の構成例を説明する図である。 実施形態に従う帯電器および現像器について説明する図である。 実施形態に従う制御部について説明する図である。 下流に位置する感光体の膜厚と逆転写されるトナーの割合を説明する図である。 下流に位置する感光体の膜厚と逆転写されるトナーの割合を説明する図である。 下流に位置する感光体による逆転写について説明する図である。 現像バイアス電圧の絶対値と上流に位置する感光体へ付着されるトナー量との関係を説明する図である。 定電流制御時における感光体の表面電位と膜厚との関係を説明する図である。 実施形態に従うトナー量の制御について説明するフローチャートである。 実施形態に従うCPUの機能構成を説明する機能ブロック図である。 色重ねされたトナーの逆転写について説明する図である。 下流で色重ねされる感光体の膜厚と逆転写されるトナーの割合を説明する図である。 定電圧制御時における感光体に流れる電流と膜厚との関係を説明する図である。 印刷枚数毎の感光体の減耗量を環境温度の別に説明する図である。 環境温度を考慮した累計の印刷枚数に基づく感光体の減耗量について説明する図である。 印刷枚数毎の感光体の減耗量を環境温度および印字率の別に説明する図である。 環境温度および印字率を考慮した累計の印刷枚数に基づく感光体の減耗量について説明する図である。 環境温度および印字率を考慮した累計の印刷枚数に基づく感光体の減耗量について説明する図である。 変形例に従う作像ユニットの構成について説明する図である。 定電流制御時における感光体の表面電位と膜厚との関係を説明する図である。 キャリアに対するトナーの濃度と上流に位置する感光体に付着されるトナーの量との関係について説明する図である。 上流に位置する感光体の表面電位と、当該感光体に付着されるトナーの量との関係について説明する図である。 変形例に従う感光体の膜厚検知のタイミングを説明するフローチャートである。 現像器について説明する図である。 感光体の位置、感光体の膜厚、および逆転写されるトナーの割合を説明する図である。 感光体の膜厚傾斜を考慮した累計の印刷枚数に基づく感光体の減耗量について説明する図である。 感光体の膜厚傾斜を考慮したレーザの出力強度について説明する図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
<A.導入>
図1は、逆転写について説明する図である。図1(a)に示されるように、上流に位置する感光体PC1と、中間転写体MMを挟んで転写ローラTR1が配置される。トナー搬送方向における下流方向には、感光体PC2と、転写ローラTR2とが配置される。
画像形成を行うにあたって、感光体PC1の表面にトナーが付着される。このトナーは転写ローラTR1とのニップ部Ni1を経て中間転写体MMへ転写される。続いて、中間転写体MMに転写されたトナーは、下流に配置される感光体PC2と転写ローラTR2とのニップ部Ni2を経てより下流へ搬送される。
しかし、転写されたトナーがニップ部Ni2を通過する際、そのトナーの一部が中間転写体MMから感光体PC2に転写されてしまうことがある。この現象を逆転写という。
この逆転写が生じる原因として、トナーと感光体PC2との間に生じる静電気力による吸着も挙げられるが、その主な原因は、トナーがニップ部Ni2で感光体PC2に押圧されることにより、力学的に感光体PC2の表面に転写されるためである。
すなわち、図1(b)に示されるように感光体PC2と転写ローラTR2との間(ニップ部Ni2)で生じる圧力が大きければ大きいほど、逆転写されるトナーの量は多くなる。
この圧力は様々な要因で変動する。たとえば、感光体PC2の膜厚、転写ローラTR2の抵抗、バネ(不図示)が転写ローラTR2を感光体PC2へ押さえつける力、転写ローラTR2のベンディング、および転写ローラTR2の硬度といったパラメータが変動することによって、ニップ部Ni2の圧力は変動される。
その中でも、特に変動しやすいパラメータとして、感光体PC2の膜厚が挙げられる。その理由として、転写後に感光体上に残留するトナーを回収する為に、クリーニングブレード等の清掃手段によって感光体の表面をわずかに削り取られるためである。また、近年電子写真方式を採用する画像形成装置では、像担持体である感光体を帯電させる帯電手段として、オゾン発生の抑制および高画質化を実現する為に接触式のローラ帯電方式が主に用いられているためである。これらの理由によって、画像形成に伴い感光体の膜厚が徐々に減耗することによって、感光体と転写ローラとの間に生じる圧力は徐々に弱くなる。
以下に、トナー像が形成された媒体が通過する感光体(像担持体)と、当該感光体と対応する転写体との間で生じる圧力に関連する情報に基づいて、逆転写されるトナーの割合を予測し、当該逆転写が生じる感光体よりも上流に位置する感光体に付着させるトナーの量を調整することによって画像ムラを抑制する制御について説明を行う。
以下、付着されるトナーの量を調整される感光体を「上流に位置する感光体」とも称する。また、上流に位置する感光体から中間転写ベルト1に転写されたトナー像が通過する感光体、すなわち、上流に位置する感光体よりも下流に配置される感光体を「下流に位置する感光体」とも称する。
<B.実施形態1−感光体の膜厚に基づいてトナー量を調整>
(b1.画像形成装置100)
図2は、実施形態に従う画像形成装置100の構成例を説明する図である。画像形成装置100は、レーザプリンタやLEDプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置である。図2に示されるように、画像形成装置100は、内部のほぼ中央部にベルト部材として中間転写ベルト1を備えている。中間転写ベルト1の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色にそれぞれ対応する4つの作像ユニット2Y、2M、2C、2Kが中間転写ベルト1に沿って並んで配置され、感光体3Y、3M、3C、3Kをそれぞれ有している。
像担持体である各感光体3Y、3M、3C、3Kの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器4Y、4M、4C、4Kと、プリントヘッド部5Y、5M、5C、5Kと、各現像ローラ6YR、6MR、6CR、6KRに対応する現像器6Y、6M、6C、6Kと、中間転写ベルト1を挟んで各感光体3Y、3M、3C、3Kと対向する1次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kがそれぞれ配置されている。
中間転写ベルト1の中間転写ベルト駆動ローラ8で支持された部分には、2次転写ローラ9が圧接されており、当該領域で2次転写が行なわれる。2次転写領域後方の搬送路R1の下流位置には、定着ローラ10と加圧ローラ11とを含む定着加熱部20が配置されている。
画像形成装置100の下部には、給紙カセット30が着脱可能に配置されている。給紙カセット30内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラ31の回転によって最上部の用紙から1枚ずつ搬送路R1に送り出されることになる。
なお、本実施形態において、画像形成装置100は、一例として、タンデム式の中間転写方式を採用しているがこれに限定されるものではない。具体的には、電子写真方式であって、サイクル方式を採用する画像形成装置であってもよいし、現像装置から印刷媒体に直接トナーを転写する直接転写方式を採用する画像形成装置であってもよい。
(b2.画像形成装置100の概略動作)
次に、以上の構成からなる画像形成装置100の概略動作について説明する。外部装置(たとえば、パソコン等)から画像形成装置100の制御部70に画像信号が入力されると、制御部70ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット2Y、2M、2C、2Kの各プリントヘッド部5Y、5M、5C、5Kを発光させて露光を行なう。
これにより、各感光体3Y、3M、3C、3K上に形成された静電潜像は、各現像器6Y、6M、6C、6Kによりそれぞれ現像されて各色のトナー画像となる。各色のトナー画像は、各1次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kの作用により、図1中の矢印A方向に移動する中間転写ベルト1上に順次重ね合わせて1次転写される。
このようにして中間転写ベルト1上に形成されたトナー画像は、2次転写ローラ9の作用により、用紙Pに一括して2次転写される。
用紙Pに2次転写されたトナー画像は、定着加熱部20に達する。トナー画像は、加熱された定着ローラ10、および加圧ローラ11の作用により用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、排紙ローラ50を介して排紙トレイ60に排出される。
(b3.帯電器および現像器)
図3は、実施形態に従う帯電器および現像器について説明する図である。図3に示されるように、帯電器4Y、4M、4C、4Kはそれぞれ、対応する感光体3Y、3M、3C、3Kと接触するローラ帯電方式を採用している。
帯電器4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体の表面を帯電させるために電源装置14Y、14M、14C、14Kから帯電バイアス電圧を印加される。また、帯電器4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ、対応する電圧計16Y、16M、16C、16Kと電気的に接続される。
現像ローラ6YR、6MR、6CR、6KRは、それぞれ対応する電源装置14Y、14M、14C、14Kと電気的に接続され、現像バイアス電圧を印加される。これにより、現像ローラ6YR、6MR、6CR、6KRは、トナーを対応する感光体3Y、3M、3C、3Kへ付着させることができる。
(b4.制御部70)
図4は、実施形態に従う制御部70について説明する図である。制御部70は、その主要な制御要素として、CPU(Central Processing Unit)71と、RAM(Random Access Memory)72と、ROM(Read Only Memory)73と、補助記憶装置74と、インターフェイス(I/F)75とを含む。
CPU71は、後述するROM73などに記憶されたプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置100の全体処理を実現する。なお、CPU71は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)およびその他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
RAM72は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などであり、CPU71がプログラムを動作するために必要なデータや画像データを一時的に記憶する。したがって、RAM72は、いわゆるワーキングメモリとして機能する。
ROM73は、典型的には、フラッシュメモリなどであり、CPU71で実行されるプログラムや、画像形成装置100の動作に係る各種設定情報を記憶する。
補助記憶装置74は、典型的には、ハードディスクなどで構成される。補助記憶装置74は、比較的大容量のデータを不揮発的に格納することができ、画像形成装置100で利用される画像データを記憶する。
インターフェイス75は、各帯電器4Y、4M、4C、4Kと、各プリントヘッド部5Y、5M、5C、5Kと、各現像器6Y、6M、6C、6Kと、各電源装置14Y,14M、14C、14Kと、各電圧計16Y、16M、16C、16Kと電気的に接続され、各種装置との信号のやりとりを行う。
(b5.逆転写するトナー量の予測)
図5は、下流に位置する感光体の膜厚と、当該感光体によって逆転写されるトナーの割合を説明する図である。一例として、トナー搬送経路における感光体3Yに所定量のイエローのトナーを付着させ、中間転写ベルト1上に形成されたトナー像が通過する感光体、すなわち、感光体3Yよりも下流に位置する感光体3Mに逆転写されるトナーの割合について説明する。
図5に示されるように、感光体3Yよりも下流に位置する感光体3Mの膜厚が厚ければ厚いほど、感光体3Mに逆転写されるイエローのトナーの割合は大きくなる。これは、感光体3Mの膜厚が厚いほど、感光体3Mと1次転写ローラMとの間に生じる圧力が高くなるためである。
図5に示されるように、下流に位置する感光体の膜厚から、上流に位置する感光体に付着させるトナーが逆転写されるトナーの割合を予測することもできる。同様に、図6に示されるように、下流に位置する感光体の膜厚が所定範囲内にあるときに、逆転写されるトナーの割合を予想するようにしてもよい。たとえば、下流に位置する感光体の膜厚が15μm以上20μm未満である場合、上流に位置する感光体に付着されるトナーのうち3%が下流に位置する感光体に逆転写される、と予測される。
本実施形態に従う画像形成装置100は、4色の作像ユニット(2Y、2M、2C、2K)を備える。そのため、図7に示されるように、上流に位置する感光体3Yに付着されるイエローのトナーは、中間転写ベルト1上に形成されたイエローのトナー像が通過する感光体、すなわち、感光体3Yよりも下流に位置する感光体3M、3C、3Kによって逆転写される。一例として、図6に従いイエローのトナーが逆転写される割合を計算する。感光体3Mの膜厚が13μm、感光体3Cの膜厚が17μm、感光体3Kの膜厚が29μmである場合、イエローのトナーが逆転写される割合は、10(2+3+5)%と予測される。なお、図6に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されるものとする。
この場合、制御部70は、感光体3Yに付着させるイエローのトナーの量を、予め設定されるトナーの量(以下、「設定トナー量」とも称する。)よりも10%上乗せすることで、最終的に印刷される画像に表現されるイエローの濃度を目標濃度にすることができる。
上記の様に、本実施形態に従う画像形成装置は、下流に位置する感光体の膜厚に基づいて逆転写されるトナーの割合を予測し、上流に位置する感光体に付着させるトナーの量を調整することができる。その結果、本画像形成装置は、印刷される画像における濃度ムラを抑制することができる。また、本画像形成装置は、上流に位置する感光体に付着させるトナー量を調節するにあたって、逆転写されるトナー量を超えた過剰なトナーの供給を避けることができる。したがって、本画像形成装置は、不要なトナー消費を抑制することができる。
(b6.感光体に付着させるトナー量の制御)
上記のように、制御部70は、逆転写されるトナー量を予測した後に、上流に位置する感光体に付着させる設定トナー量に対してトナー量の上乗せなどの調節を行う必要がある。本実施形態では、制御部70は、現像ローラ6MR、6CR、6KRに印加される現像バイアス電圧を制御することによって、感光体3M、3C、3Kに付着されるトナー量を調節する。
図8は、現像バイアス電圧の絶対値と感光体へのトナー付着量との関係を説明する図である。図8に示されるように、現像バイアス電圧の絶対値が高く設定されるほど、対応する感光体に付着されるトナーの量は増えることが読み取れる。
露光装置によって露光された感光体の表面電位は設置電位付近であるため、現像バイアスの絶対値が高い方がトナーと感光体との間に生じる静電気力が大きくなり、より感光体にトナーが付着されやすくなるためである。
そのため、一例として、逆転写されるイエローのトナーの割合が10%であると予測された場合、現像ローラ6YRに印加される現像バイアス電圧は、設定トナー量に対応する現像バイアス電圧よりも10%高く設定される。これにより、上流に位置する感光体3Yに付着されるトナーの量は、設定トナー量よりも10%多くなる。その結果、制御部70は、印刷される画像におけるイエローの濃度を目標濃度にすることができる。
(b7.感光体の膜厚の測定)
上記では、逆転写されるトナーの量の割合を算出する際に、下流に位置する感光体の膜厚を用いている。以下に、この感光体の膜厚検知方法について説明を行う。以下、あるデバイス(たとえば、感光体)を説明する際に、色(イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック)を特定せずに説明を行う場合に、「感光体3」のように、YMCK表記を抜いて説明する場合がある。
感光体の表面電位Vrと、感光体3に流れる電流Irとの間には、Ir=ε・ε0・L・vp・Vr/τ(1)式の関係が成り立つ。ここで、εは感光体3の比誘電率、ε0は真空中の誘電率、Lは帯電器4の有効帯電幅、vpは感光体3の周速度、τは感光体3の膜厚を表す。
(1)式において、ε、ε0、L、vpは定数とみなすことができる。そのため、たとえば、電源装置16から帯電器4に対して定電流制御を行なった状態で、感光体3の表面電位Vrを電圧計16を用いて測定することによって、感光体3の膜厚τを算出することができる。このとき、帯電器4は、感光体3の膜厚検知用の電極部材として機能する。
なお、ここで膜厚τとは、感光体3のキャリア発生層(CGL層)およびキャリア輸送層(CTL層)を足し合わせた層の厚みのことを言うものとする。
本実施形態において、制御部70は、帯電器4に25μAの定電流を流した時に得られる感光体3の表面電位に基づいて、感光体3の膜厚τを算出するものとする。
図9は、定電流制御を行なったときの感光体3の表面電位(電圧値)Vrと膜厚τとの関係を説明する図である。たとえば、Irを25μAに固定した時に得られたVrが520Vであった場合、制御部70は、感光体3の膜厚τが20μm以上25μm未満であると判断することができる。なお、図9に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されるものとする。
上記によれば、本実施形態に従う画像形成装置100は、感光体3の表面電位を測定することによって、感光体3の膜厚τを容易に測定することができる。
なお、帯電器4の抵抗は温度および湿度によって変化する。そのため、図9に示される条件を、温度および/または湿度の別に定義してもよい。これにより、制御部70は、感光体3の膜厚を上記の例よりも精度よく予測することができる。
(b8.逆転写を考慮した制御)
図10は、本実施形態に従うトナー量の制御について説明するフローチャートである。図10に示される処理は、制御部70のCPU71がROM73に格納される制御プログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS2において、制御部70は、印刷ジョブの入力を受け、ステップS4において、画像パターンの解析を行う。画像パターンの解析とは、画像をシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色に分解することをいう。
ステップS6において、制御部70は、分解した色ごとにトナー像を作成し、各感光体に付着させるトナー量の仮設定を行う。この仮設定は、感光体3に形成されたトナー像が中間転写ベルト1に転写されず、感光体表面上に残るトナー残りも考慮される。
ステップS8において、制御部70は、入力された印刷ジョブがカラー印刷ジョブかモノクロ印刷ジョブであるかを判断する。ステップS8において入力された印刷ジョブがモノクロ印刷ジョブであると判断した場合(ステップS8においてモノクロ)、制御部70は、当該制御をステップS14に進め、ステップS6で仮設定されたトナー量に従い印刷を行う。
これは、作像ユニット2Kが、トナー搬送方向において最も下流に位置する作像ユニットであるため、ブラックのトナーが他の感光体によって逆転写されるという事態が生じ得ないためである。
一方、ステップS8において入力された印刷ジョブがカラー印刷ジョブであると判断した場合(ステップS8においてカラー)、制御部70は、当該制御をステップS10に進める。
ステップS10において、制御部70は、下流に位置する感光体3の膜厚τを検知する。より具体的には、制御部70は、下流に位置する感光体3に対応する帯電器4に定電流25μAを流し、当該感光体の表面電位Vrを電圧計16によって測定する。制御部70は、取得した電圧値Vrに基づいて感光体3の膜厚τを算出する。
ステップS12において、制御部70は、取得した感光体3の膜厚τに基づいて、上流に位置する感光体3に対応する現像ローラ6Rに印加される現像バイアス電圧を調整する。たとえば、上流に位置する感光体が感光体3Mである場合、制御部70は、感光体3Mよりも下流に位置する感光体3Cおよび3Kの膜厚を取得し、逆転写されるマゼンダのトナーの割合を算出する。さらに、制御部70は、現像ローラ6MRに印加される現像バイアス電圧を、ステップS6で仮設定されたトナー量に対応する現像バイアス電圧よりも逆転写されるトナーの割合に応じて高く設定する。
ステップS14において、制御部70は、逆転写されるトナーの割合を考慮した現像バイアス電圧を現像ローラ6Rに印加し、印刷を行う。
上記によれば、本実施形態に従う画像形成装置は、下流に位置する感光体の膜厚に基づいて逆転写されるトナー量を見積もり、印刷される画像の濃度を調整することができる。より具体的には、本画像形成装置は、下流に位置する感光体の膜厚が厚くなるほど、すなわち、下流に位置する感光体と対応する転写ローラとの間に生じる圧力が高くなるほど、上流に位置する感光体へ付着させるトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する。これにより、本画像形成装置は、印刷される画像における濃度ムラおよび不要なトナー消費を抑制することができる。
図11は、実施形態に従うCPU71の機能構成を説明する機能ブロック図である。図11を参照して、CPU71は、ROM73に格納されるプログラムを実行することで、画像解析部76、情報取得部77、および調整部78として機能する。
画像解析部76は、印刷ジョブが入力されると、画像をシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色に分解し、分解した画像を情報取得部77へ出力する。
情報取得部77は、画像解析部76から入力された画像に基づいて、制御対象である上流の感光体を判断する。続いて、情報取得部77は、上流の感光体よりもトナー搬送方向において下流に位置する感光体の膜厚を検知するため、当該下流に位置する感光体の表面電位を電圧計から取得する。情報取得部77は、取得した電圧値に基づいて下流に位置する感光体の膜厚を取得して調整部78へ出力する。
調整部78は、情報取得部77から入力された下流に位置する感光体の膜厚情報に基づいて、上流に位置する感光体に付着させるトナーが逆転写される割合を算出する。続いて、調整部78は、算出した逆転写されるトナーの割合に基づいて、当該トナーを供給する現像ローラに印加される現像バイアス電圧を、印刷される画像におけるトナー濃度が目標濃度となるように調整する。
制御部70は、上記一連の制御を行なうことによって、印刷される画像におけるトナー濃度ムラおよび不要なトナー消費の抑制を行うことができる。
(b9.色重ねを行うときの制御)
たとえば画像形成装置100を用いて赤色を表現したい場合、制御部70は、マゼンダとイエローのトナーを色重ねすることによって赤色を表現する。トナーの色重ねを行うと、トナーの厚みが厚くなり、感光体と転写ローラとの間で生じる圧力が高くなる。その結果、色重ねされたトナーは、下流に位置する感光体で逆転写される割合が高くなる。
本例では、トナーの色重ねを行う際の制御について説明を行う。図12は、色重ねされたトナーの逆転写について説明する図である。印刷された画像上で赤色を表現する場合、制御部70は、イエローのトナーTYと、マゼンダのトナーTMとを重ね合わせる。
図12に示されるように下流で色重ねされるマゼンダのトナーTMは、上流で色重ねされるイエローのトナーTYの上に重ね合わせられるように転写される。そのため、感光体3Mよりも下流に位置する感光体3Cおよび3Kと接するときのマゼンダのトナーTMは、見かけ上厚みが厚くなる。その結果、下流で色重ねされるマゼンダのトナーTMが逆転写される割合は、単色印刷時において逆転写される割合よりも高くなる。
そこで、下流で色重ねされるトナーの逆転写率を算出する際は、図6に示されるテーブルではなく、図13に示されるテーブルが用いられる。当該テーブルにおける逆転写率は、下流に位置する感光体の膜厚τが同条件の単色印刷時における逆転写率(図6に示されるテーブルに記載の逆転写率)よりも高く設定される。
たとえば、印刷された画像上で赤色を表現するにあたって感光体3Cの膜厚が17μm、感光体3Kの膜厚が29μmである場合、下流で色重ねされるマゼンダのトナーが逆転写される割合は、12(5+7)%と予測することができる。なお、図13に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されているものとする。
一方、上流で色重ねされるイエローのトナーTYは、下流で色重ねされるマゼンダのトナーTMによって覆われる。そのため、イエローのトナーTYは、下流の感光体3M、3Cおよび3Kとは直接接触しない。その結果、上流で色重ねされるイエローのトナーTYが下流の感光体に逆転写される割合は、単色印刷時におけるイエローのトナーTYの逆転写される割合よりも低くなる。
したがって、上流で色重ねされるトナーの逆転写率を算出するにあたって、図6に示されるテーブルよりも、下流の感光体の膜厚τに対する逆転写率ηの割合を下げたテーブルを用いてもよい。一例として、下流の膜厚τが15μm以上20μm未満である場合、逆転写率ηを1%としてもよい。
上記によれば、本実施形態に従う画像形成装置は、複数色のトナーを色重ねする場合においても色重ねされるトナーの逆転写率を考慮した制御を行なうことができるため、画像ムラおよび不要なトナー消費を抑制することができる。
(b10.膜厚検知に関する変形例)
[b10−1.電圧値に基づく検知]
上記の例では、制御部70は、帯電器4に定電流を流した時に得られる感光体3の表面電位Vrに基づいて感光体3の膜厚τを検知する。他の局面において、(1)式においてIr∝Vr/τであることを利用して、制御部70は、電源装置14から帯電器4に対して定電圧を印加し、その際に流れる電流Irの値に基づいて感光体3の膜厚τを検知してもよい。
図14は、定電圧制御を行なった時の感光体3に流れる電流Irと膜厚τとの関係を説明する図である。たとえば、Vrを500Vに固定した時に得られた電流Irの値が50μA以上75μA未満である場合、制御部70は、感光体3の膜厚τが15μm以上20μm未満であると判断することができる。本変形例において、図14に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されているものとする。
なお、帯電器4の抵抗は温度および湿度によって変化する。そのため、図14に示される条件を、温度および/または湿度の別に定義してもよい。これにより、制御部70は、感光体3の膜厚τを上記の例よりも精度よく予測することができる。
[b10−2−1.印刷枚数に基づく検知]
感光体3が減耗する量は、感光体3の走行距離に起因する。また、感光体3が減耗する量は、感光体3の回転時(印刷時)における感光体3の周囲の環境温度Trによっても変化する。そこで、他の感光体3の膜厚検知手段として、制御部70は、印刷時の環境温度Trおよび印刷枚数(通紙枚数)に基づいて感光体3の膜厚を予測してもよい。
図15は、印刷枚数毎の感光体3の減耗量を環境温度Trの別に説明する図である。たとえば、20℃以上30℃未満の環境温度Trでイエローのトナーを用いた印刷を1k(1000)枚行った場合、制御部70は、感光体3Yは0.15μm減耗したと予想する。
本変形例において、図15に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されているものとする。また、制御部70は、各色ごとに印刷に用いた枚数を環境温度Trの別にカウントアップし、これらの数値を補助記憶装置74に保存・更新する。また、環境温度Trは、各色の感光体の付近に設置されるサーミスタ(不図示)によって計測される。
図16は、各温度領域における累計の印刷枚数と、感光体3の減耗量を説明する図である。図16に示される例は、一例として、感光体3Yの減耗量を説明するものとする。環境温度Trが30℃以上のときにイエローのトナーを用いた印刷を5k枚行っているため、当該条件において、感光体3Yは、0.5(5×0.1)μm減耗していると予測される。同様にして、感光体3Yは、環境温度Trが20℃超え30℃以下の条件では3(20×0.15)μm、環境温度Trが10℃超え20℃以下の条件では8(40×0.20)μm、環境温度Trが10℃以下の条件では、0.6(2×0.3)μm減耗していると予測される。
したがって、制御部70は、図16に示される例において、感光体3Yの減耗量は12.1μmであると予測する。続いて、制御部70は、補助記憶装置74に格納されている感光体3Yの減耗前の当初の膜厚(たとえば、50μm)から算出した減耗量を差し引いて、感光体3Yの現在の膜厚を予測する。
上記によれば、本変形例に従う画像形成装置は、電流計や電圧計といった計測機器を設けずとも、トナーを用いた印刷枚数に基づいて感光体の膜厚を予測することができる。
また、上記において、制御部70は、印刷時における環境温度Trを考慮しているが、単に印刷枚数に基づいて感光体の減耗量を予測する構成であってもよい。
また、上記において、制御部70は、印刷枚数に基づいて感光体の減耗量を算出しているが、感光体3の走行距離(回転数)に基づいて感光体の減耗量を算出する構成であってもよい。
[b10−2−2.印字率に基づく検知]
感光体3の減耗量は、感光体3を用いた印刷枚数(走行距離)に加えて、印字率によっても変化する。印字率とは、記録媒体(用紙等)に対し印刷されている積算面積の比率をいう。そこで、制御部70は、図17のように、印刷枚数毎の感光体3の減耗量を環境温度Trおよび印字率Pの別に定義されるテーブルを用いて計算することによって、より高精度に感光体3の減耗量を予測することができる。
たとえば、環境温度Trが20℃超え30℃以下であって、印字率Pが10%以上20%未満の条件においてイエローのトナーを用いて1k枚印刷を行った場合、制御部70は、感光体3Yの膜厚が0.12μm減耗したと予測することができる。
本変形例において、図17に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されているものとする。また、制御部70は、各色ごとに印刷に用いた枚数を環境温度Trおよび印字率Pの別にカウントアップし、これらの数値を補助記憶装置74に保存・更新する。
一例として、イエローのトナーを用いた累計印刷枚数を環境温度Trおよび印字率Pの別に計測したテーブルを図18に示す。
この場合、制御部70は、図17および図18に示される数値に基づいて、感光体3Yの減耗量を計算する。たとえば、10℃超え20℃以下であって印字率Pが10%未満の条件において、イエローのトナーを用いた累計印刷枚数は30k枚であることから、制御部70は、当該条件において感光体3Yが6(30×0.2)μm減耗したと予測する。制御部70は、図19に示されるように他の条件においても感光体3Yの減耗量を計算し、感光体3Yの膜厚が合計13.2μm減耗したと予測する。
上記によれば、本変形例に従う画像形成装置は、電流計や電圧計といった計測機器を設けずとも、感光体の膜厚を高精度に予測することができる。
[b10−3.表面電位計を用いた膜厚検知]
上記では、帯電器4に予め定められた電流Irを流し、当該帯電器に対応する感光体3の表面電位Vrを電圧計16によって測定して、感光体3の膜厚を検知する構成について説明した。本変形例に従う画像形成装置100Aは、感光体3の表面電位Vrを、電圧計ではなく表面電位計を用いて計測する。なお、本変形例における画像形成装置100Aは、画像形成装置100と基本的な構成は同じであるため、相違する点についてのみ説明を行う。
図20は、変形例に従う作像ユニットの構成について説明する図である。感光体3Y、3M、3C、3Kの周りに、対応する非接触方式のコロナ放電方式に従う帯電器17Y、17M、17C、17Kがさらに配置され、これら帯電器の下流に非接触方式の表面電位計18Y、18M、18C、18Kがそれぞれ配置される。帯電器17Y、17M、17C、17Kはそれぞれ、電源装置14Y、14M、14C、14Kと電気的に接続される。
感光体3の膜厚を測定するにあたって、電源装置14は帯電器17に300μAの定電流を流して帯電器17から近接する感光体3に対するコロナ放電を発生させる。表面電位計18は、コロナ放電によって帯電された感光体3の表面電位を計測する。
図21は、帯電器17に対して定電流制御を行なった時の感光体3の表面電位Vrと膜厚τとの関係を説明する図である。たとえば、帯電器17に300μAの定電流を流した時に得られた感光体3の表面電位Vrが570Vである場合、制御部70は、感光体3の膜厚τが15μm以上20μm未満であると判断することができる。なお、本変形例において、図21に示されるテーブルは、補助記憶装置74に格納されているものとする。
上記によれば、非接触方式の表面電位計18によって感光体3の膜厚τを計測することができる。また、接触方式の電圧計16を用いた場合、感光体全体の平均膜厚としての表面電位Vrを取得することになるが、非接触方式の表面電位計18は、局所領域における感光体3の膜厚τに対する表面電位Vrを取得することができる。
上記において、感光体3の膜厚検知方法に関する変形例を説明したが、他の局面において、制御部70は、段差計、渦電流式膜厚計等の接触式膜厚測定方法や、色彩色差法、干渉法、光吸収法等を用いた非接触式膜厚測定方法を用いて感光体の膜厚を検知してもよい。
(b11.上流に位置する感光体に付着させるトナー量の制御に関する変形例)
[b11−1.トナー濃度による制御]
本変形例に従う画像形成装置100Bは、現像器6において、キャリアおよびトナーを含む現像剤を用いる2成分現像方式を採用する。なお、画像形成装置100Bは、画像形成装置100と基本的な構成は同じであるため、相違する点についてのみ説明を行う。
上記の例において、画像形成装置100は、現像ローラ6Rに印加される現像バイアス電圧を制御することによって感光体3に付着されるトナー量を制御していた。本変形例に従う画像形成装置100Bは、キャリアに対するトナーの濃度を調節することによって、感光体3に付着されるトナー量を制御する。
図22は、キャリアに対するトナーの濃度と、感光体3に付着されるトナーの量との関係について説明する図である。図22に示されるように、キャリアに対するトナーの濃度が高くなるほど、感光体3に付着されるトナーの量が増えることが読み取れる。
そこで、制御部70は、下流に位置する感光体3の膜厚τが薄くなるにつれて、言い換えれば、上流に位置する感光体3に付着させるトナーが逆転写される割合が低下するにつれて、上流に位置する感光体3に対応する現像器6において、キャリアに対するトナーの濃度を減らすように制御する。これにより、本変形例に従う画像形成装置100Bは、印刷される画像に表現されるトナーの濃度を目標濃度にすることができる。
[b11−2.プリントヘッド部のビームパワーによる制御]
他の局面において、制御部70は、上流に位置する感光体3に付着させるトナー量を調整するにあたって、プリントヘッド部5のレーザ(不図示)の出力強度を制御してもよい。レーザの出力強度を高くすると、感光体3の表面電位は、より接地電位に向けて緩和される。そのため、図23に示されるように、感光体3の表面電位が接地電位に近づくほど、現像ローラ6Rと感光体3との電位差が大きくなるため、感光体3へのトナーの付着量が増える。
そこで、制御部70は、下流に配置される感光体3の膜厚τが薄くなるにつれて、言い換えれば、上流に位置する感光体3に付着させるトナーが逆転写される割合が低下するにつれて、上流に位置する感光体3に対応するプリントヘッド部5のレーザの出力強度を下げるように制御する。これにより、本変形例に従う画像形成装置は、印刷される画像に表現されるトナーの濃度を目標濃度にすることができる。
(b12.膜厚検知するタイミングに関する変形例)
上記の例では、画像形成装置100に印刷ジョブが入力されるたびに、下流に配置される感光体3の膜厚τを検知していた。本変形例において、画像形成装置100は、所定の条件を満たした時に下流に位置する感光体3の膜厚τを検知する。これにより、印刷ジョブの度に下流に位置する感光体3の膜厚検知を行わなくともよいため、印刷の処理速度を向上させることができる。
図24は、変形例に従う感光体の膜厚検知のタイミングを説明するフローチャートである。図24に示される処理は、制御部70のCPU71がROM73に格納される制御プログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
図24を参照して、ステップS20において、制御部70は、感光体3が交換されたか否かを判断する。感光体3が交換されたと判断する場合(ステップS20においてYES)、制御部70は、ステップS26において交換された感光体3の膜厚τを検知し、当該膜厚に関するデータを補助記憶装置74へ格納および更新する。
一方、感光体3が交換されていないと判断する場合(ステップS20においてNO)、制御部70は、ステップS22において感光体3の累積回転数が所定回転数に到達したか否かを判断する。本変形例において、一例として、所定回転数は、3000×n回転(n=1、2、・・・)とする。制御部70は、感光体3の累積回転数が所定回転数に到達したと判断する場合(ステップS22においてYES)、ステップS26において感光体3の膜厚τを検知し、当該膜厚に関するデータを補助記憶装置74へ格納および更新する。
また、制御部70は、ステップS24において、感光体3を用いた累積印刷枚数が所定枚数に到達したか否かを判断する。本変形例において、一例として、所定枚数は、1000×m枚(m=1、2、・・・)とする。制御部70は、感光体3を用いた累積印刷枚数が所定枚数に到達したと判断する場合(ステップS24においてYES)、ステップS26において感光体3の膜厚τを検知し、当該膜厚に関するデータを補助記憶装置74へ格納および更新する。
上記によれば、本変形例に従う画像形成装置は、印刷ジョブの入力の度に感光体の膜厚検知を行わなくとも、所定の条件を満たした時に感光体の膜厚検知を行うことができる。また、これにより、本画像形成装置は、補助記憶装置に格納されている情報に基づいて印刷時にトナー量を調節することができるため、印刷の処理速度を向上させることができる。
<C.実施形態2−感光体の膜厚傾斜を考慮してトナー量を調整>
実施形態1では、制御部70は、表面電位計18を用いる場合を除いて、感光体全体の平均膜厚に基づくトナー量の調整制御を行なっている。しかしながら、感光体3が減耗する量は、感光体3の位置(場所)によっても異なる。
図25は、現像器6について説明する図である。図25に示されるように、現像器6Y、6M、6C、6Kは、それぞれ現像ローラ6YR、6MR、6CR、6KRに現像剤を供給するスクリュー19Y、19M、19C、19Kを備える。現像剤は、スクリュー19によって搬送され現像ローラ6Rの現像剤搬送上流側から現像剤搬送下流側へと供給される。
現像剤には、感光体3を研磨するための研磨微粒子が含まれている。この研磨微粒子が存在する密度は、現像ローラ6Rにおいて、現像剤搬送上流側が高く、現像剤搬送下流側へ行くにつれて低くなる。そのため、感光体3において、現像剤搬送上流側は、現像剤搬送下流側に比べて研磨微粒子によって削られる量が多くなる。
図26は、感光体の位置、感光体の膜厚、および逆転写されるトナーの割合を説明する図である。感光体3の現像剤搬送上流側は研磨微粒子による減耗量が多いため膜厚が薄く、感光体3の現像剤搬送下流側は、研磨微粒子による減耗量が少ないため膜厚が厚い。そのため、感光体3と1次転写ローラとの間に生じる圧力は、現像剤搬送上流側の方が小さく、現像剤搬送下流側の方が大きい。よって、感光体3によって逆転写されるトナーの割合も、現像剤搬送上流側の方が小さく、現像剤搬送下流側の方が大きい。
そこで、本実施形態に従う制御では、下流に位置する感光体3の膜厚傾斜を考慮してトナー量の調整を行う。以下、その方法について説明を行う。なお、本変形例における画像形成装置100Cは、画像形成装置100と基本的な構成は同じであるため、相違する点についてのみ説明を行う。
本実施形態において、制御部70は、印刷枚数に基づいて感光体3の膜厚τを算出する。ここで、制御部70は、図27に示されるテーブルに基づいて感光体3の膜厚τを算出する。図25に示されるテーブルでは、感光体3を回転軸方向に2分割し、現像剤搬送上流側の感光体削れ量を現像剤搬送下流側の感光体削れ量よりも多く設定している。
たとえば、10℃超え20℃以下の環境温度Tr条件において、1k枚印刷を行った場合、制御部70は、感光体3の現像剤搬送上流側の領域は0.2μm、現像剤搬送下流側の領域は0.15μm削れたと予測することができる。
次に、膜厚傾斜を考慮した上流側に位置する感光体3へ付着させるトナー量の制御方法について説明する。本実施形態に従う制御部70は、上記説明したプリントヘッド部5のレーザの出力強度を調整することによって、膜厚傾斜を考慮したトナー付着量の制御を行なう。
図28に示されるように、制御部70は、感光体3の現像剤搬送上流側の領域を露光させるレーザの出力強度を、現像剤搬送下流側の領域を露光させるレーザの出力強度よりも低く設定する。これらレーザの出力強度の差分は、感光体3の現像剤搬送上流側および下流側の領域における膜厚の差分に基づいて計算される。
上記によれば、本実施形態に従う画像形成装置100Cは、下流に位置する感光体の膜厚傾斜を考慮して上流に位置する感光体に付着させるトナー量を調節することができるため、実施形態1に従う画像形成装置よりも、印刷される画像の濃度ムラ、および不要なトナー消費をさらに抑制することができる。
なお、上記の例では感光体3を回転軸方向に2分しているが、3分割以上して図25に示されるような削れ量のテーブルを設定してもよい。
また、制御部70は、印刷枚数、環境温度Trに加えて印字率Pをさらに考慮して感光体3の削れ量を予測する構成をとってもよい。
また、他の膜厚傾斜を考慮した感光体3の膜厚検知方法として、上記の表面電位計を用いることができる。仮に、感光体3を回転軸方向に3分割した場合、表面電位計はそれぞれの領域に近接して配置される。これにより、制御部70は、分割した領域における感光体3の膜厚を検知することができる。
上記の実施形態1および2において、制御部70は、下流に位置する感光体3の膜厚τに基づいて逆転写されるトナーの割合を予測する。しかし、別の局面において、制御部70は、下流に位置する感光体3と1次転写ローラとの間に生じる圧力を直接計測してもよい。この場合、1次転写ローラの表面に、圧電効果を有するシート状の圧電素子(ピエゾフィルム)を設けることによって感光体3と1次転写ローラとの間に生じる圧力を計測することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 中間転写ベルト、2Y,2M,2C,2K 作像ユニット、3Y,3M,3C,3K,PC1,PC2 感光体、4Y,4M,4C,4K 帯電器、5Y,5M,5C,5K プリントヘッド部、6Y,6M,6C,6K 現像器、7Y,7M,7C,7K 1次転写ローラ、70 制御部、74 補助記憶装置、76 画像解析部、77 情報取得部、78 調整部。

Claims (11)

  1. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体に接し、当該像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備え、
    前記情報取得部は、前記帯電装置に予め定められた電流を流したときの電位差を示す情報を取得する、画像形成装置。
  2. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体に接し、当該像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備え、
    前記情報取得部は、前記帯電装置に予め定められた電圧を印加したときに流れる電流の値を示す情報を取得する、画像形成装置。
  3. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部とを備え、
    前記情報取得部は、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の累積回転数または当該像担持体を用いた累積印刷枚数のうち少なくともいずれか一方の情報を取得し、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体を用いた印刷時の温度を示す情報をさらに取得する、画像形成装置。
  4. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部とを備え、
    前記情報取得部は、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の累積回転数または当該像担持体を用いた累積印刷枚数のうち少なくともいずれか一方の情報を取得し、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体を用いた印刷時における、当該像担持体に形成されたトナー像の印字率を示す情報をさらに取得する、画像形成装置。
  5. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、
    前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の表面を帯電させるための帯電装置とを備え、
    前記情報取得部は、前記帯電装置に予め定められた電流を流したときの、前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の表面電位を示す情報を取得する、画像形成装置。
  6. 前記所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、
    前記帯電された像担持体に潜像を露光させるための露光装置とをさらに備え、
    前記調整部は、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記露光装置の露光強度が高くなるように調整する、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、
    前記帯電された像担持体に前記所定のトナー像に対応する潜像を露光させるための露光装置と、
    前記潜像にトナーを付着させるための現像装置とをさらに備え、
    前記調整部は、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記現像装置に印加されるバイアス電圧の絶対値が大きくなるように調整する、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、
    前記帯電された像担持体に前記所定のトナー像に対応する潜像を露光させるための露光装置と、
    前記潜像にトナーを付着させるための現像装置とをさらに備え、
    前記現像装置に用いられる現像剤は、トナーとキャリアとを含み、
    前記調整部は、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記現像剤における前記キャリアに対する前記トナーの濃度が高くなるように調整する、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記情報取得部は、前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の軸方向に分割される領域ごとに前記情報を取得し、
    前記調整部は、前記領域ごとに取得した情報に応じて、前記所定のトナー像のトナー濃度を調整する、請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記情報取得部は、前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の交換時、当該像担持体の累積回転数が所定回数に達した時、および当該像担持体を用いた累積印刷枚数が所定枚数に達した時のうち少なくともいずれか1つのタイミングで前記情報を取得する、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 複数のトナー像を媒体上で順次重ねることで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    前記複数のトナー像をそれぞれ形成される複数の像担持体と、
    前記媒体の搬送経路を挟んで前記複数の像担持体と対向するそれぞれの位置に対応付けて配置され、対応付けられた像担持体のトナー像を前記媒体に転写する複数の転写体と、
    所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体と転写体との組について、像担持体と転写体との間に生じる圧力に関連付けられる情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得される情報に基づいて、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記所定のトナー像のトナー濃度がより高くなるように調整する調整部と、
    前記所定のトナー像を形成される像担持体の表面を帯電させるための帯電装置と、
    前記帯電された像担持体に潜像を露光させるための露光装置とを備え、
    前記調整部は、前記像担持体と転写体との間に生じる圧力が高くなるほど、前記露光装置の露光強度が高くなるように調整し、
    前記情報取得部は、前記所定のトナー像が形成された媒体が通過する像担持体の軸方向に分割される領域ごとに前記情報を取得し、
    前記調整部は、前記領域ごとに取得した情報に応じて、前記所定のトナー像のトナー濃度を調整する、画像形成装置。
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