JP6582733B2 - エンジンの潤滑構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンの潤滑構造に関し、特に、キック式のスタータ装置を備えたエンジンの潤滑構造に関する。
自動二輪車のエンジンにおいては、キック式のスタータ装置を備えたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のエンジンでは、キックレバーのキック操作によってキック軸が回転される。キック軸の回転は、軸端に設けられたギヤ等の伝達機構を介してエンジン内のクランク軸に伝達される。これにより、エンジンが始動される。このようなキック式のスタータ装置においては、エンジン始動後のクランク軸の回転がキック軸に伝達されるのを防止するために、エンジン始動後にキック軸に対するギヤの噛み合いを切り離す機構が採用されている。
特開2015−90148号公報
上記したように、特許文献1のエンジンでは、始動後にキック軸に対するギヤの噛み合いが解除されることでクランク軸の回転が遮断される一方、噛み合いの解除対象となるギヤ(キックドリブンギヤ)は、クランク軸の回転に合わせて連れ回りすることになる。このため、キックドリブンギヤとキック軸との間の潤滑が必要不可欠となる。
従来のエンジンにおいては、ミッション内のオイル潤滑(雰囲気潤滑)のみで十分に用が足りていた。しかしながら、昨今では、小型でかつ高回転域まで回すことが可能なエンジンが検討されており、キックドリブンギヤも高速回転するため、更なる潤滑対策が必要となっている。この場合、キック軸を潤滑するための専用のオイル供給路を設けることも考えられるが、構成が複雑化する等、コストアップの原因となってしまう。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、安価な構成でキック軸の潤滑を行うことができるエンジンの潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジンの潤滑構造は、左右に分割可能なクランクケースと、前記クランクケースを左右に横断するオイル通路と、外部から入力された回転駆動力をクランク軸に伝達するキック軸と、を備えるエンジンの潤滑構造であって、前記オイル通路は、前記キック軸に近接して設けられ、前記オイル通路には、前記キック軸に向かってオイルを噴出する第1の噴出穴がキックドリブンギヤとスタータとの隙間に向けられて形成され、前記クランクケースには、ピストンに向かってオイルを噴出する第2の噴出穴が形成されており、前記クランクケースの合わせ面に対する前記第1の噴出穴の角度は、前記クランクケースの合わせ面に対する前記第2の噴出穴の角度と等しいことを特徴とする。
この構成によれば、キック軸に対してオイル通路を近接配置したことにより、オイル通路に第1の噴出穴を形成するだけでキック軸の潤滑を実現することができる。また、オイル通路の途中に第1の噴出穴が形成されることで、既存のオイル通路を利用することができ、新たにキック軸専用のオイル通路を設ける必要が無い。よって、安価な構成でキック軸の潤滑を行うことができる。また、エンジン駆動中は常時回転するキックドリブンギヤの軸に向かって直接オイルを供給することができるため、潤滑効果が高められる。更に、合わせ面に対する第1、第2の噴出穴の角度が等しいことで、第1、第2の噴出穴を加工する際の加工治具を共通化することができる。このため、加工する穴毎に加工治具を用意する必要がない。
また、本発明に係る上記エンジンの潤滑構造において、前記オイル通路は、前記キック軸よりも上方に位置することが好ましい。この構成によれば、オイルの自重を利用してキック軸にオイルを供給することができ、複雑な構成を必要とすることなくキック軸を潤滑することができる。
また、本発明に係る上記エンジンの潤滑構造において、前記第1の噴出穴と前記第2の噴出穴は、同一形状を有することが好ましい。この構成によれば、第1、第2の噴出穴を加工する工具を共通化することができ、追加の工具費用を削減することができる。
本発明によれば、キック軸に対してオイル通路を近接配置し、オイル通路に噴出穴を形成したことにより、安価な構成でキック軸の潤滑を行うことができる。
本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成を示す側面図である。 図1に示すエンジンの正面図である。 本実施の形態に係るエンジンのクランクケース内の構成を示す側面図である。 本実施の形態に係るキック軸周辺の構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係るクランクケースの斜視図である。 本実施の形態に係るクランクケースの部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るエンジンの潤滑構造を自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係るエンジンの潤滑構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左側を矢印L、車両右側を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジンの概略構成を示す側面図である。図2は、図1に示すエンジンの正面図である。
図1及び図2に示すように、エンジン1は、キックスタータ装置を備えたエンジンであり、シリンダブロック10やシリンダヘッド11で構成されるシリンダアッセンブリ12内にピストン22(図3参照)等の構成部品を収容し、シリンダアッセンブリ12(シリンダヘッド11)の上端にシリンダヘッドカバー13を取り付けて構成される。シリンダアッセンブリ12の後下方には、クランク軸20(図3参照)を収容するクランクケース2が取り付けられている。
クランクケース2は、左右に分割可能に構成され、左側のLケース3と右側のRケース4とを有している。Rケース4には、クラッチ(不図示)を覆うクラッチカバー14が取り付けられ、Lケース3には、フライホイールカバー15(図1不図示)が取り付けられている。また、クラッチカバー14の前方には、エンジン1内に冷却水を供給するウォータポンプ16が設けられている。クラッチカバー14の後方には、キックスタータ装置の一部を構成するキックレバー5が設けられている。
次に、図3及び図4を参照して、クランクケース内の構成について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るエンジンのクランクケース内の構成を示す側面図である。図4は、本実施の形態に係るキック軸周辺の構成を示す斜視図である。図3及び図4は、クランクケースの内、Lケースを取り外した状態を示している。
図3に示すように、クランクケース2(Rケース4)内には、クランク軸20の他に、エンジン1(図1参照)の駆動力を伝達するための各種軸を収容するように構成されている。クランク軸20は、クランクケース2の中央よりやや前側に収容されている。クランク軸20には、コンロッド21を介してピストン22が接続されている。クランク軸20の前方には、クランク軸20の回転に伴う振動を吸収するバランサ軸23が設けられている。また、クランク軸20の後方には、順番に、カウンタ軸24、ドライブ軸25及びキック軸50が収容されている。
クランク軸20の右端にはプライマリドライブギヤ(不図示)が設けられており、カウンタ軸24の右端には、クラッチ(不図示)が設けられている。プライマリドライブギヤは、クラッチと同軸に設けられるプライマリドリブンギヤに噛み合っている。また、カウンタ軸24及びドライブ軸25には、トランスミッションの一部を構成する各種ギヤが設けられている。
クランク軸20の回転は、プライマリドライブギヤ及びプライマリドリブンギヤを介してカウンタ軸24に伝達される。カウンタ軸24の回転は、各種ギヤの組み合わせにより所定の変速比でドライブ軸25に伝達される。そして、ドライブ軸25の回転は、図示しない伝達機構を介して後輪(不図示)へと伝達される。また、キック軸50は、外部から入力された回転駆動力をクランク軸20に伝達する。より具体的には、キック軸50は、キックレバー5(図1及び図2参照)と一体固定されており、キックレバー5のキック操作が直接キック軸50の回転として伝達されるように構成される。
図4に示すように、キック軸50には、キック軸50の回転をクランク軸20に伝えるスタータ51と、ドライブ軸25に設けられたギヤに噛み合うキックドリブンギヤ52とが設けられている。スタータ51は、キックドリブンギヤ52(後述する第1のギヤ部52a)に噛み合い可能なキックドライブギヤ53と、キックドライブギヤ53を軸方向に付勢するスプリング54と、スプリング54を固定するCリング55とを有している。
キックドライブギヤ53は、キックドリブンギヤ52に噛み合う噛み合い位置と、キックドリブンギヤ52との噛み合いを解除する解除位置との間で軸方向に移動可能に構成される。また、キックドライブギヤ53は、キックレバー5のキック操作に応じてキック軸50と一体回転可能に構成される。スプリング54は、引張コイルバネで構成され、一端がキックドライブギヤ53に連結され、他端がCリング55によって固定されている。これにより、キックドライブギヤ53は、常時軸方向左側に付勢され、通常は解除位置に位置付けられている。
キックドリブンギヤ52は、キック軸50に対して相対回転可能に支持されている。キックドリブンギヤ52は、キックレバー5の操作時にのみスタータ51(キックドライブギヤ53)に噛み合う第1のギヤ部52aと、ドライブ軸25に設けられたギヤ(例えば1速ギヤ)に常時噛み合う第2のギヤ部52bとを一体的に結合して構成される。第1のギヤ部52aは、第2のギヤ部52bの側面から軸方向に突出して形成され、第2のギヤ部52bより小さい径を有している。
このようにキックスタータ装置を備えるエンジン1においては、キックレバー5がキック操作されると、クランクケース2内に設けられたキック軸50が回転される。このとき、キック軸50に設けられたキックドライブギヤ53がスプリング54の付勢力に抗して軸方向右側にスライドする。これにより、キックドライブギヤ53がキックドリブンギヤ52(第1のギヤ部52a)に対して噛み合う噛み合い位置に位置付けられる。キック軸50の回転は、キックドライブギヤ53及びキックドリブンギヤ52を介してドライブ軸25に伝達され、更にドライブ軸25からカウンタ軸24を介してクランク軸20に伝達される。これにより、エンジン1が始動可能となる。
ところで、上記したようなキックスタータ装置を備えたエンジン1においては、エンジン1の始動時、すなわちキックレバー5のキック操作時にのみキックドライブギヤ53とキックドリブンギヤ52(第1のギヤ部52a)が噛み合うように構成されている。エンジン1の始動後においては、スプリング54の付勢力によりキックドライブギヤ53が解除位置にスライドされ、キックドリブンギヤ52に対するキックドライブギヤ53の噛み合いが解除される。これにより、エンジン始動後のクランク軸20の回転がキック軸50に伝達されるのを防止することができる。
一方、エンジン始動後は、クランク軸20の回転に伴い、キックドリブンギヤ52が、カウンタ軸24及びドライブ軸25を介して常時回転することになる。この場合、キックドリブンギヤ52とキック軸50との間には、相対回転に伴う摩擦が生じる。また、昨今のエンジンの高回転化に伴い、キック軸50の積極的な潤滑が必要不可欠になっている。
さらに、従来のエンジンでは、ミッション内のオイル潤滑(雰囲気潤滑)により、キック軸周辺の潤滑が間接的に行われていた。この場合、例えば、加速時やブレーキ時に大きく油面が変動するような車両においては、オイル供給が安定せず、キック軸に対する適切な潤滑がなされないという問題があった。
そこで、本実施の形態では、キック軸50とエンジン1内のオイル通路45(図4及び図5参照)とを近接配置し、オイル通路45の途中にオイルジェットとして噴出穴(後述する第1の噴出穴45a(図3から図5参照))を形成している。これにより、オイル通路45からキック軸50に向かって積極的にオイルを供給することができ、油面変動のある車両であっても、影響を受けることなく適切にキック軸50に対して潤滑を行うことが可能になっている。
次に、図4及び図5を参照して、本実施の形態に係るクランクケース(Rケース)において、キック軸に対してオイルを供給する構成について説明する。図5は、本実施の形態に係るクランクケース(Rケース)の斜視図である。
図5に示すように、クランクケース2(Rケース4)の内側には、中央よりやや前側にクランク軸20(図3参照)を取り付けるための第1の取付穴40が形成されている。第1の取付穴40の前方には、バランサ軸23(図3参照)を取り付けるための第2の取付穴41が形成されている。また、第1の取付穴40の後方には、第3の取付穴42、第4の取付穴43、第5の取付穴44が順番に形成されている。第3の取付穴42にはカウンタ軸24(図3参照)が取り付けられ、第4の取付穴43にはドライブ軸25(図3参照)が取り付けられ、第5の取付穴44にはキック軸50(図3又は図4参照)が取り付けられる。
また、第5の取付穴44の上方には、エンジン1内にオイルを供給するためのオイル通路45が形成されている。オイル通路45は、クランクケース2を左右に横断するように形成されている。オイル通路45には、キック軸50に向かってオイルを噴出する第1の噴出穴45aが形成されている。第1の噴出穴45aは、オイル通路45の途中において、下方に向かって貫通するように形成されている。より具体的には、図4に示すように、キックドリブンギヤ52(第1のギヤ部52a)とキックドライブギヤ53との隙間に向くように、第1の噴出穴45aが形成されている。
このように、本実施の形態では、キック軸50とオイル通路45とを近接配置し、オイル通路45の途中に第1の噴出穴45aを形成したことにより、オイル潤滑が必要となるキック軸50に対して積極的にオイルを供給することができる。このため、エンジン1が高回転になる場合であっても適切にキック軸50を潤滑することができる。また、オイルポンプ(不図示)から汲み上げられたオイルが通るオイル通路45の途中に第1の噴出穴45aを形成している。このため、車両の姿勢変化や加減速時の慣性に伴う油面変動の影響を受けることがなく、エンジン駆動中は安定的にオイルをキック軸50に向かって噴出することができる。
また、オイル通路45がキック軸50よりも上方に位置しているため、オイルの自重を利用してキック軸50にオイルを供給することができる。よって、複雑な構成を必要とすることなくキック軸50を潤滑することができる。また、上記したように、第1の噴出穴45aが、キックドリブンギヤ52とキックドライブギヤ53(スタータ51)との隙間に向けられているため、エンジン駆動中は常時回転するキックドリブンギヤ52の軸に向かって直接オイルを供給することができ、潤滑効果が高められる。
次に、図5及び図6を参照して、クランクケース(Rケース)に形成されるオイル噴出穴について説明する。図6は、本実施の形態に係るクランクケースの部分断面図である。図6Aは図5に示すクランクケースのX−X線(X平面)に沿う断面図であり、図6Bは図5に示すクランクケースのY−Y線(Y平面)に沿う断面図である。
図5に示すように、クランクケース2(Rケース4)には、キック軸50(図4参照)に向かってオイルを噴出する第1の噴出穴45aの他に、ピストン22(図3参照)に向かってオイルを噴出するピストンジェットとして第2の噴出穴46aが形成されている。第2の噴出穴46aは、クランク軸20(図3参照)が取り付けられる第1の取付穴40の外周側上方において、第1の取付穴40の近傍に形成されるオイル通路46(図6B参照)に対して貫通するように形成されている。第2の噴出穴46aからピストン22に向かってオイルが噴出されることにより、ピストン22に対する冷却効果を得ることができる。
このように形成される第1の噴出穴45a及び第2の噴出穴46aは、図6に示すように、クランクケース2(Rケース4及びLケース3)の合わせ面47に対する角度が共通化されている。より具体的には、合わせ面47に対する第1の噴出穴45aの角度θ1(図6A参照)と、合わせ面47に対する第2の噴出穴46aの角度θ2(図6B参照)とが等しくなっている。このため、合わせ面47を基準面として第1の噴出穴45a又は第2の噴出穴46aの加工をする際に、位置決め用の加工治具を共通化することができる。よって、加工する穴毎に加工治具を用意する必要がなく、追加の加工治具費用を抑えることができる。また、第1の噴出穴45aと第2の噴出穴46aを同一形状(同じ径)にしたことにより、第1、第2の噴出穴を加工する工具を共通化することができる。よって、追加の工具費用を削減することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、キック軸50に対してオイル通路45を近接配置したことにより、オイル通路45に第1の噴出穴45aを形成するだけでキック軸50の潤滑を実現することができる。また、オイル通路45の途中に第1の噴出穴45aが形成されることで、既存のオイル通路45を利用することができ、新たにキック軸50専用のオイル通路を設ける必要が無い。よって、エンジン1(クランクケース2)の重量を増加させることなく、安価な構成でキック軸50の潤滑を行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、ドライブ軸25を介してキック軸50の回転をクランク軸20に伝達する、いわゆるセカンダリ式のキックスタータ装置について説明したが、この構成に限定されない。キックスタータ装置は、アイドルギヤを介してキック軸の回転をクランク軸20に伝達する、いわゆるプライマリ式のキックスタータ装置で構成されてもよい。
また、上記した実施の形態において、キック軸50に対してオイル通路45が上方に設けられる構成としたが、この構成に限定されない。オイル通路45は、キック軸50に対して近接配置されれば、例えば、キック軸50の前方又は後方に設けられてもよい。
また、上記した実施の形態において、キック軸50用のオイルジェット(第1の噴出穴45a)とピストンジェット(第2の噴出穴46a)の合わせ面47に対する角度と穴径を共通化する構成としたが、この構成に限定されない。合わせ面47に対する角度と穴径は、共通化されなくてもよい。
また、上記した実施の形態において、第1の噴出穴45a及び第2の噴出穴46aを加工する際の基準面をクランクケース2(Rケース4)の合わせ面47としたが、この構成に限定されない。第1の噴出穴45a及び第2の噴出穴46aを加工する際の基準面は、合わせ面47に限らず適宜変更が可能である。
また、上記した実施の形態において、第1の噴出穴45a及び第2の噴出穴46aの形状は、円形状に限定されず、どのような形状を有してもよい。第1の噴出穴45a及び第2の噴出穴46aの形状が同一であれば、加工用の工具を共通化することができる。
以上説明したように、本発明は、安価な構成でキック軸の潤滑を行うことができるという効果を有し、特に、キック式のスタータ装置を備えたエンジンの潤滑構造に有用である。
1 エンジン
2 クランクケース
20 クランク軸
22 ピストン
45 オイル通路
45a 第1の噴出穴
46a 第2の噴出穴
50 キック軸
51 スタータ
52 キックドリブンギヤ

Claims (3)

  1. 左右に分割可能なクランクケースと、前記クランクケースを左右に横断するオイル通路と、外部から入力された回転駆動力をクランク軸に伝達するキック軸と、を備えるエンジンの潤滑構造であって、
    前記オイル通路は、前記キック軸に近接して設けられ、
    前記オイル通路には、前記キック軸に向かってオイルを噴出する第1の噴出穴がキックドリブンギヤとスタータとの隙間に向けられて形成され
    前記クランクケースには、ピストンに向かってオイルを噴出する第2の噴出穴が形成されており、
    前記クランクケースの合わせ面に対する前記第1の噴出穴の角度は、前記クランクケースの合わせ面に対する前記第2の噴出穴の角度と等しいことを特徴とするエンジンの潤滑構造。
  2. 前記オイル通路は、前記キック軸よりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤滑構造。
  3. 前記第1の噴出穴と前記第2の噴出穴は、同一形状を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンの潤滑構造。
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