JP6581109B2 - 歯科材料を混合及び分注するためのカプセル - Google Patents

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Description

本発明は、歯科材料を混合及び分注するためのカプセルに関する。本発明は、特に、別個に保存されており、かつシェーカー内で混合するために合わせられる粉末と液体を、カプセルを作動させることにより、混合するカプセルに関する。
歯科物質は、その物質を所望の場所、例えば、歯科パッド上又は患者の口腔内に直接分注することができるデバイス内に提供されることが多い。このような分注デバイスは、典型的には、歯科物質を保持するためのチャンバと、排出口と、歯科物質をチャンバから分注口を通じて押出すためのピストンとを有する。
例えば歯科充填材料などの比較的高粘度の歯科物質を分注するような様々な分注デバイスが設計されている。これらの分注デバイスのいくつかは、高粘度の歯科物質を分注するのに十分な押出力を提供するアプリケータと共に使用するように構成されている。歯科医療では、十分な押出力をもたらすよう手動力を増加させるこの作用を提供する、数種の手動操作アプリケータが利用可能である。多くのアプリケータは、歯科施術における基本装備の一部を形成する再利用可能なツールとして設計されている。
粉末及び液体を混合する硬化性歯科材料を保存、調製、及び分注するために使用されることの多い特定の分注デバイスは、いわゆる歯科カプセルと呼ばれるものであり、これは、シェーカー内のカプセルを振盪させて、カプセルの内部で粉末と液体とを混合させる。
米国特許第8,893,925号は、材料を混合及び分注するコンテナを開示している。コンテナは、主チャンバ、分注ノズル、液体容器及びプランジャを有する本体を含む。液体容器は、プランジャによって圧力が適用されると壊れて外れるように配置されている前部分を有し、プランジャがカプセル本体の全長を横断し得るようにする。これにより、主チャンバ内の一充填分の材料が、脆弱壁部を通ってノズル内に完全に分注される。特に、コンテナは歯科材料を混合及び分注する使用に関して想定されている。
米国特許第8,968,000号は、歯科調製品を生成及び放出するための混合及び塗布カプセルを開示している。液体の損失を防ぐために、歯科調製品を生成するための混合及び塗布カプセルが提案されている。カプセルは、混合用成分を受容し、混合用成分からの歯科調製品と液体とを混合するための混合用チャンバを備えたカプセル本体を有する。カプセルは、歯科調製品を放出するための排出開口部を更に有する。カプセル本体内で移動させられ得る第1プランジャ本体は、カプセル本体内の混合用チャンバを区切る。第1プランジャ本体は、空洞からの流体を混合用チャンバに案内するためのチャネルと、突起物とを有する。カプセルは、カプセル本体内で第1プランジャ本体と置き換わる第2プランジャ本体を更に有する。第2プランジャ本体は流体を受容するための空洞を有する。空洞は、第1プランジャ本体の突起物を受容するように構成されている。
このようなカプセルは、様々な利点、例えば、比較的長期の保存期間を有する。しかしながら、このような長期保存期間を有するカプセルは、使用が簡単でありながら、比較的低価格であることが更に望まれる。
本発明は、歯科材料を混合及び分注するためのカプセルに関する。カプセルは、
前端部及び後端部を有するカプセル本体と、
後端部からカプセル本体内へと延びる空洞とを備える。
空洞は、排出口内の隣接する前端部をカプセル本体を介して融合している。更に空洞は、カプセル本体の後端部に隣接して液体コンテナにより閉鎖されている。
液体コンテナは、その中をチャネルが通るように形成されているカートリッジを備える。チャネルは、カートリッジの前部開口部と後部開口部との間を延びる。言い換えれば、チャネルは、カートリッジ内部に前部開口部及び後部開口部が形成されているのが好ましく、そうでなければ、閉鎖されているのが好ましい。更に、液体コンテナは、前部開口部を封止する前部箔と、後部開口部を封止する後部箔を更に有する。前部箔は、封止された経路に沿って前部開口部を中心とした周辺でカートリッジに取り付けられている。前部箔及びカートリッジは、環状の経路の少なくとも部分的領域内で分離可能なように互いに封止されている。これにより、カートリッジ及び前部箔は、この環状の経路にわたる開放可能なバルブを画定する。したがってバルブは、閉鎖位置及び開放位置と考えてもよい。閉鎖位置では、前部箔は、カートリッジに、封止された経路に沿って前部開口部を中心とした周辺で取り付けられている。また、開放位置では、バルブは、環状のアタッチメントの中断として、並びに環状経路を横切りかつ前部開口部とカートリッジの外周との間に延びる通路として提供されることが好ましい。
カプセルは、カートリッジのチャネル内で、特に、カートリッジの前部開口部と後部開口部との間で受容されるピストンを更に備える。ピストンは、前部箔とピストンとの間のカートリッジ内で液体を収容するように更に配置される。したがって、ピストンは、前部開口部に向かって液体に圧力をかけながら配置されるのが好ましい。ピストンは、カートリッジのチャネルを封止するように及びその内部で可動に嵌められることが更に好ましい。
本発明は、密封構成で液体を貯蔵する液体コンテナを提供するという点において有利である。更に、本発明は、使用するために比較的容易に作動されることができるカプセルを提供する。特に、本発明のカプセルは液体の密封を可能にするにもかかわらず、カプセルに比較的小さい力を加えるだけで、カプセルを作動するための封止の開放を可能にする。作動のために大きな力、ひいては別個のツールを必要とする先行技術のカプセルとは対照的に、本発明は、通常、手動で作動可能なカプセルを提供する。更に、本発明のカプセルは、カプセルの構成を実質的に変更することなく、液体量を極少量からかなり多量までの比較的多様な異なる量から選択することができる保存が可能である。更に、歯科材料を調製するのに使用される液体の量を比較的正確に制御することが可能なカプセルなので、本発明のカプセルは、歯科材料の比較的正確な混合比を提供する。追加的に、本発明のカプセルは、使用が比較的容易であり、製造コストが比較的低い。
カプセル本体は、排出口が貫通して延びる前壁部と、カプセル本体の後端部へと後ろ方向に延びる円周方向側壁部とを備えた実質的カップ形状であることが好ましい。側壁部は、カプセルの長手方向軸線に沿って延びてもよく、本質的に回転対称、例えば、円形の形状であってもよいが、他の形状(例えば、楕円)も可能である。側壁部及び前壁部を組み合わせて、空洞を形成することが好ましい。空洞は、長手方向軸線に沿って円形断面で延びてもよいが、この円形断面の直径は様々であってよい。排出口の最小断面は、空洞の最小断面よりも小さいことが好ましい。一実施形態では、排出口の最小断面の直径は、0.5mm〜3mmであってもよく、空洞の最小断面は、5mm〜9mmであってもよい。
前部箔及びカートリッジによって形成されたバルブは、不可逆であることが好ましい。これは、バルブが、最初は閉鎖されており、任意選択的に開放され得るが、再閉鎖され得ないことが好ましいことを意味する。したがって、開封明示閉鎖を伴ったカプセルが提供される。
一実施形態において、カプセルは更にプランジャを備える。プランジャは、カートリッジの後部開口部の寸法及び形状に実質的に対応する寸法及び形状である断面を持つプラグを有してもよい。プラグは、液体コンテナの後部箔に孔を開けるための刃先を形成してもよい。したがって、プランジャを液体コンテナに向かって長手方向軸線に沿って付勢することにより、プラグによって後部箔に孔が空けることができ、これにより、プラグは、カートリッジのチャネル内へと貫通することができる。
更なる実施形態では、プランジャは、プラグの断面よりも大きい外側断面を備えたプランジャを提供する案内構造体を有する。したがって、プランジャは、空洞内を長手方向軸線に沿った動きでカプセル本体によって案内されてもよい。案内用セクションは、カプセル本体内で案内される方法で、好ましくは空洞の内部に嵌まるような寸法及び形状にされる。例えば、案内用セクションは、カプセル本体の後端部に隣接する空洞の内側直径に概ね対応する外側直径を有する環形状であってもよい。
一実施形態では、プランジャは、案内構造体とプラグを互いに分離可能に接続する所定の破断点を有する。例えば、案内構造体及びプラグは、一体型の単一片を形成してもよく、案内構造体とプラグとの間の脆弱部分は、所定の破断点を提供してもよい。その際、用語「点」は、閾値力に曝されたときに破断するように準備された領域又は線を概ね指す。
実施形態では、案内構造体から分離しているプラグ及びカートリッジはそれぞれ、組み合わせられると、実質的に円筒形の判子の外側に補完的に嵌まるような寸法及び形状である。したがって、カプセルから歯科材料を分注するためにプラグとカートリッジを組み合わせて使用してもよい。
一実施形態では、カートリッジは、チャネルが段付き構成を有するような形状である。特に、チャネルは後部セクション及び前部セクションを有してもよい。後部セクションと前部セクションとの間の遷移は、段つき構成の段を形成することが好ましい。後部セクションは、後部開口部を形成することが好ましく、円形などの概ね均一な断面で延びることが更に好ましい。これにより、ピストンは、後部セクションの内部で可動に受容されてもよく、及び後部セクションが延びている寸法に沿って可動であってもよい。更に、前部セクションは、前部開口部を形成することが好ましい。前部セクションは、少なくとも前部開口部において、後部セクションよりも狭いことが好ましい。前部セクションは、円錐形であってもよく、チャネルにおける段から前部排出口に向かって狭くなっていてもよい。前部セクションの最大直径は、後部セクションの直径よりも小さいことが好ましい。前部セクションの最大直径は、後部セクションの直径よりも、例えば約1.5mm小さくてもよい。前部セクションの最小直径の好ましい直径は、3mm〜10mmであり、前部断面の最大直径の好ましい直径は、3.5mm〜10.5mmであり、後部セクションの直径の好ましい直径は、5mm〜12mmである。
一実施形態では、ピストンは、ピストンと後部箔との間に空間が形成されるように液体コンテナ内に位置付けられる。特に、ピストンは、前部箔とピストンの間に液体を閉じ込めながら、かつ後部箔とピストンの間に空気を閉じ込めながら、カートリッジのチャネルの後部セクション内部に位置付けられてもよい。したがって、液体コンテナは、液体と空気を1つの封止された領域内で混ぜ合わせ、及びピストンは、液体と空気を分離する。このように、液体と空気は液体コンテナからもれ出ないようにされ一方で、空気の極微量部分は、液体に対して透過及び/又は拡散され得る。これは、ピストンが、液体に対してカートリッジと概ね密封を形成し得るが、更に、ピストンとカートリッジとの間の領域の接触を通して空気分子の拡散、又はピストンを介した原子又は分子の透過を可能にし得るからである。特に酸素分子は、液体内に拡散又は透過し得、ひいては液体の嫌気性重合を妨げ得る。更に、液体と空気との分離のおかげで、概ね気泡を含まない液体が保たれる。気泡は、歯科材料の調製において、不正確な量の液体につながり得る。したがって、本発明のカプセルは、歯科材料調製に対する比較的信頼のおける混合比を提供する。
一実施形態では、カートリッジは、ピストンの移動を制限するための少なくとも1つのストッパを有する。ストッパは、ピストンが、カートリッジのチャネル内に形成された段に接触するのを妨げるように配置されるのが好ましい。これによりカプセルの作動時に、所定量の、好ましくは少量の液体が液体コンテナの内部に確実に存在するようになる。特に、コンテナから最後の少量の液体がその量に対して比較的高い許容誤差で押出され得ることが分かっている。したがって、カプセルは、液体コンテナの内部のこのような量を捕捉するように適合されている。これにより、カプセルの作動時に、比較的信頼のおける、かつ正確な量の液体が、液体コンネナから混合用チャンバへと移送されることができる。
一実施形態では、カプセル本体は、空洞内部に抵抗を形成し、これは、空洞内部でのカートリッジ又は液体コンテナの排出口への動きを妨げる。したがって、例えば、カプセルの作動のためにプランジャが液体コンテナに対して付勢される間、カートリッジ/液体コンテナは、排出口に向かう動きに抵抗して、カプセル本体内部に保持される。抵抗は、空洞内の段によって形成されることが好ましい。特に、段は、排出口に向かう概ね均一な断面に沿って延びる空洞の前部セクションと、カプセル本体の後端部に向かうより大きい概ね均一な断面に沿って延びる空洞の後部セクションとの遷移によって形成されてもよい。
一実施形態では、液体コンテナひいてはカートリッジは、空洞の内部に受容され、特に少なくとも部分的に前部セクションの内部に受容される。カートリッジは、カプセル本体と、特に、前部セクションの領域においては、カプセル本体の側壁部と封止を形成するような寸法及び形状であることが好ましい。したがって、液体コンテナは、空洞の前部セクションを封止するように、及び空洞内の粉末成分を閉じ込めるように使用されることができる。好ましくは、液体コンテナは、液体コンテナとカプセル本体との間に形成されたチャンバに粉末のみが部分的に充填されるように、空洞内部に位置付けられる。チャンバは混合用チャンバを更に形成し、この中で、粉末と、液体コンテナから混合用チャンバへと移送されてきた液体とが混合されてもよい。
実施形態では、カプセルは、歯科材料を分注するためのノズルを更に有する。ノズルは、分注位置と貯蔵位置との間で、(枢動可能など)可動であってもよい。分注位置において、ノズルは、排出口と流体連通しており、貯蔵位置において、ノズルは排出口を閉鎖している。分注位置は、ノズルと本体との間で数種の幾何学的位置を含んでもよく、又は2つの幾何学的に極端な位置の間の範囲を含んでもよい。例えば、本体に対して枢動可能であるノズルの分注位置は、分注位置内では、ある角度範囲で枢動可能であってもよいが、貯蔵位置では、その角度範囲外である。
一実施形態では、カプセルは、空洞の内部に粉末を備える。粉末及び液体は、好ましくは、組み合わせると硬化性組成物を形成するように適合されている。粉末は、ガラス粉末、又は樹脂改質ガラス粉末であってもよい。液体は、光開始剤を備えた水ベースのポリ酸又はモノマーベースのポリ酸であってもよい。
一実施形態では、カプセル本体は、分注ガン内でカプセルを保持するためのキャッチ部を備える。キャッチ部は、カプセル本体の後端部に隣接して配置され、かつそこから放射状外側に突出するような円周方向の膨張部として形成されてもよい。
更なる実施形態では、前部箔、及び後部箔はそれぞれ、好ましくは連続的金属層、及び少なくとも1つのポリマー層を含む。前部箔及び後部箔のそれぞれは、ポリマー層がカートリッジに面するように配置される。前部箔及び/又は後部箔は、更に層、特にポリマー層を有してもよい。例えば、前部箔及び/又は後部箔は、間に配置された金属層を備えた2つの外側ポリマー層を有してもよい。前部箔及び/又は後部箔の好ましい構成は、PE(ポリエチレン)、アルミニウム、PEの順番で作製された層構造を含む。
一実施形態では、カプセル本体、ノズル、カートリッジ及びピストンのそれぞれは、プラスチック材料から作製される。例えば、カプセル本体は、POM(ポリオキシメチレン)又はPPから、ノズルは、PC(ポリカーボネート)から、並びにカートリッジ及びピストンは、PE又はPP(ポリプロピレン)から作製されてもよい。カートリッジは、2つ以上の層からなる側壁部を備えてもよく、例えば、第1層は物質(例えば、酸素、水又は他の溶媒)の浸透及び/又は拡散に対して良好なバリアを提供し、第2層は、良好な機械的強度を提供する。このような複数層の壁部は、カートリッジの、2成分又は複数成分の注入成形によって得られてもよい。適した層のための適したポリマーの組み合わせは、LCP(液晶ポリマー)及びHDPE(高密度ポリエチレン)を含んでもよい。
本発明の実施形態によるカプセルの断面図である。 図1に示されたカプセルの拡大断面図である。 本発明の実施形態による液体コンテナ及びプランジャの、操作の1つの段階における、断面図である。 本発明の実施形態による液体コンテナ及びプランジャの、操作の更なる段階における、断面図である。 本発明の実施形態による液体コンテナ及びプランジャの、操作のまた更なる段階における、断面図である。 図1に図示されたカプセルの作動後及び分注前の断面図である。 図6に図示されたカプセルの外側側面図である。
図1は、歯科材料を混合及び分注するためのカプセル1を示す。カプセル1は、前端部111及び後端部112を有するカプセル本体11を有する。空洞113は、後端部112からカプセル本体11内へと延びる。空洞113は、カプセル本体11の前端部111の近傍でカプセル本体11を通る排出口114内と併合している。空洞113は、液体コンテナ12によって閉鎖されている。液体コンテナ12は、カプセル本体11の後端部112の近傍に、かつ排出口114から離間されて位置付けられている。排出口114と、カプセル本体11と、液体コンテナ12との間の空洞113内に形成された空間は、歯科材料を混合するための混合用チャンバを形成する。図示されている初期の段階において、混合用チャンバは、粉末材料によって(部分的に)充填されているのが好ましく、液体コンテナ12は、液体によって充填されているのが好ましい。カプセル1は、ユーザによって作動されるように適合されている。カプセル1がこのように作動されると、以下に詳細に記載されるように、液体は、混合用チャンバ内に移送される。液体及び次に粉末はこのように混合用チャンバの内部に受容される。作動された段階において、カプセル1は、粉末と液体が互いに混じり合うようにカプセルを振盪させ得る攪拌機(図示せず)内に配置されることができる。粉末及び液体は、好ましくは、組み合わせると硬化性組成物を形成するように適合されている。例示的な粉末材料は、ガラス粉末又は樹脂改質ガラス粉末を含み、例示的な液体は、光開始剤を備えた水ベースのポリ酸又はモノマーベースのポリ酸を含み、これらの混合物はグラスアイオノマーの歯科材料を含む。粉末及び液体からの混合物は、典型的には、以下に更に記載される、カプセル本体の排出口114を介して分注されるペースト状材料を形成する。歯科材料を分注するために、カプセル1は、カプセル本体11の前端部111に隣接するように取り付けられたノズル14を更に含む。ノズル14及びカプセル本体11は、分注位置(図示)と保管位置との間で枢動可能である。分注位置において、ノズル14は、歯科材料を分注するために、カプセル1の排出口114を開放する一方で、保管位置において、ノズル14は排出口114を閉鎖する。この例では、ノズル14は、キャップ16によってカプセル本体11に保持される。しかしながら、別の例では、ノズル14及びカプセル本体11は、互いに一体化して成形されてもよく、例えば、まずノズル14を成形し、その後ノズル14をカプセル本体11でオーバーモールドしてもよい。更に、カプセル1は、カプセル1を分注ガン(図示せず)内に保持するためのキャッチ部118を有する。このような分注ガンは、例えば、3M Deutschland GmbH,Germanyという会社から商標名3M(商標)ESPE(商標)Capsule Dispenserで市販されている。この例のキャッチ部118は、カプセル本体11の後端部112における周囲方向の隆起部によって形成される。周囲方向のリム119は、カプセル本体の前端部111へとキャッチ部118から更に離間されて配置される。破線によって示されるように、リム119は、指板を形成してもよい。指板は、カプセルを手で保持しながら、粉末と液体を互いに接触させるためにカプセル1を作動させるのを補助する。
図2は、液体コンテナをより詳細に示した、カプセル1の一部分の拡大図である。液体コンテナ12は、カートリッジ121を備える。この例のカートリッジ121は、概ね輪の形状であり、カートリッジの輪の形状の中を通るチャネル122を形成する。チャネル122は、カートリッジ121の前部開口部123と後部開口部124との間に延びる。カートリッジ121は、プラスチック材料から作製されることが好ましく、特に熱可塑性材料、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンから作製されてもよい。更に、液体コンテナ12は、前部開口部123を封止する前部箔125、及び後部開口部124を封止する後部箔126を更に有する。前部箔125及び後部箔126のそれぞれは、連続する金属層、好ましくはアルミニウム層を備える。一実施形態では、アルミニウム層は、0.008mm〜0.1mm、好ましくは約0.03mmの厚さを有する。金属層は、好ましくは、物質、特に前部箔125及び/又は後部箔126を通って透過する空気及び水分を概ねブロックするように適合されている。好ましくは、前部箔125及び後部箔126のそれぞれは、ポリマー層、好ましくはポリエチレンで構成されるか、又はポリエチレンからなる層を更に備える。これにより、前部箔125及び後部箔126が、ポリマー層によって熱可塑性カートリッジに熱融着される。熱融着は、加熱ツールを使用して、又は超音波溶接などにより実行されてもよい。更に、熱可塑性層は、液体と金属層との間の望ましくない化学的又は物理的相互作用を防ぐために、金属層に対する保護層を形成する。
前部箔125は、閉鎖された経路に沿って前部開口部123を中心として周辺でカートリッジ121に取り付けられており、前部箔126は、閉鎖された経路に沿って後部開口部124を中心とした周辺でカートリッジ121に取り付けられている。これにより、チャネル122は、前部箔125、後部箔126及びカートリッジ121の組み合わせが、閉鎖された液体チャンバを形成するように密閉封止される。この例では、液体チャンバは、上記のように、1つの歯科材料成分を形成する液体を収容する。
前部箔125及び環状の経路の少なくとも部分的領域におけるカートリッジ121は、分離可能に互いに封止されている。この例では、前部箔125及びカートリッジ121は、全体的に見て互いに分離可能に封止されている。このような分離可能な封止は、前部箔125のポリマー層がカートリッジ121に向けられて所定の時間、所定の温度及び所定の封止圧で熱融着されることによりもたらされることができる。
これにより、分離可能に封止される領域は、環状通路を介した開放可能なバルブを画定する。特に、封止された前部開口部123に向かって、液体に特定の所定の最小又は閾値圧の圧力がかけられた場合、前部箔125とカートリッジとの間の相互接続部がへこみ始め、これにより、前部箔125とカートリッジ121との間で液体がゆっくり動くことが可能になる。前部箔125はカートリッジ121から完全に分離しないことが分かっている。対照的に、液体は、前部開口部123から前部箔125の外側境界線に向かって進む通路を再現可能に作るだけである。これにより、前部箔125は、カートリッジにおいて取り付いたままであるが、前部箔125の一部分は、液圧によって分離する。
液体の圧力を高めるために、ピストン127は、カートリッジ121のチャネル122内に受容される。ピストン127は、カートリッジ121の前部開口部123と後部開口部124との間に配置される。これにより、ピストン127は、液体と共に液体チャンバの内部に封止される。特にピストン127は、例えば、圧入によって、チャンネル122の内部に封止するように受容され、かつチャネルに沿って可動である。ピストン127は、液体が前部箔125とピストン127との間でカートリッジ121内に閉じ込められるように、カートリッジ121内に更に配置される。前部開口に向かって液体に圧力をかけて、バルブを開放し、液体を混合用チャンバ内部に移送するために、ピストン127を、前部開口部123に向かって動かしてもよい。これについて、以下でより詳細に説明する。この例では、ピストン127は更に、後部箔126とピストン127との間に空間が形成されるようにカートリッジ121内に配置される。この空間は、空気で充填されていてもよい。液体チャンバ内部に封止された全ての空気が、液体の嫌気性重合を妨げるために使用されてもよい。他方では、混合用チャンバ内に移送されるいかなる液体も、実質的に空気又は気泡を含まないように、空気と液体は、ピストンによって分離される。これにより、所定のストロークによるピストン127の動きによって、所定の確実な量の液体が、混合用チャンバへと移送可能であってもよい。更に、前部開口部123に隣接する端部位置にあるピストン127を動かして液体チャンバを完全に空にしようとすると、許容誤差の液体量が移送されることが分かっている。これは、ピストン127が端部位置に近付くときに、ピストン127とカートリッジ121の内部との間の空間がより小さくなり、この空間が小さくなればなるほど、液体が前部開口部123に向かって移動するのをより妨げるからである。したがって、液体の粘度、及びピストン127を動かす力に応じて、液体の予見できない残留量が、この空間内に捕捉され得る。本発明のカートリッジ121はしたがって、ピストン127を端部位置の前の位置で止める少なくとも1つのストッパ128を有する。言い換えれば、ピストン127及びカートリッジ121は、ピストン127が前部開口部123に最も接近した位置において、ピストン127とカートリッジ121との間に液体が容易に移動する十分な空間が依然存在するように、形付けられる。これにより、混合用チャンバに移送される量の許容誤差は、最小化できる。
空洞113は、前部セクション115及びより広い後部セクション116によってもたらされる段付きの構成を有する。好ましくは、空洞113は、概ね円形断面でカプセル本体11内に延びる。更に、前部セクション115及び後部セクション116は、実質的に同心円状に延び、かつそれぞれ概ね均一な円形断面で延びる。これにより、前部セクション115と後部セクション116との間の遷移は、空洞113内に段117を形成する。ステップイン117は、空洞113の前部セクション115内部でのカートリッジ121の動きを妨げる抵抗を形成する。これにより、カートリッジ121は、抵抗と協働する円周方向の隆起部又は膨張部の例における、戻り止め129を更に有する。特に、戻り止めは、カートリッジに、空洞113の前部セクション115の内側断面よりも大きい断面をもたらす。したがって、カートリッジ121及びカプセル本体11は、カートリッジ121の、空洞113の前部セクション115内部への圧入のみが可能であるように適合されている。
カプセル1は、プランジャ13を更に有する。プランジャ13は、カートリッジ121の内部で受容可能なプラグ131を有しており、これはピストン127を前部開口部123に向かって押すために、後部開口部124を貫通する。プラグ131は、カートリッジ121の後部開口部124の寸法及び形状に実質的に対応する寸法及び形状にされた断面を有する。この例では、プラグ131及び後部開口部124は、概ね円形断面を有する。更に、プラグ131は、カートリッジ121の後部箔126に孔を開けるための刃先(この図には示さず)を形成してもよい。プランジャ13は、案内構造体132を更に有する。案内構造体132によって、プランジャは、カプセル1の空洞113の内部に案内される。案内構造体132は、プラグの断面よりも大きい外側断面を備えたプランジャ13を提供する。更に、案内構造体は、カプセル本体11の空洞113の後部セクション116の内部に、案内される方式で嵌まる寸法及び形状である。したがって、プランジャ13は、カートリッジ121に向かって押されることができ、カートリッジ121は、カプセル本体11の内部に保持されるので、これにより、プラグ131はピストン127を前部開口部123に向かって移動させるために後部箔126を貫通することができる。案内構造体132は、延長部132aを有してもよい。延長部は、プランジャ13の前端部134からロッド形状で突出する。カプセル本体11は、延長部132aをその中に受容又は吸収するための対応する凹部を更に有する。延長部132aにより、プランジャ13は、カプセル本体11の内部に延長部132aのみで保持されて、カプセル本体11の実質的に外側に位置付けられることが可能になる。これにより、カプセル1の全長を増加させずに、プランジャ13の想定されるストロークを強化することが可能になる。
図3〜6は、カプセル1の作動をより詳細に示す。便宜のために、一部の図は、カートリッジ121及びプランジャ13のみを図示する。
図3は、初期の位置のカートリッジ121及びプランジャ13を図示する。初期の位置において、液体は、カートリッジ121、前部箔125、及び後部箔126によってチャネル122の内部に封止される。プランジャ13及びカートリッジ121は、長手方向軸線Aに沿って互いに同軸で整列している。
図4は、長手方向軸線Aに沿って互いに向かって更に動かされたカートリッジ121及びプランジャ13を図示している。図示された段階において、プラグ131は、チャネル122内に貫通し、ピストン127に当接する。図示されていないが、プラグ131がカートリッジのチャネル122内に貫通した結果、後部箔は孔が開けられるか、又は破裂する。
図5は、ピストン127が前部開口部123に対して可能な限り最も近付いた位置に位置付けられるように、互いに向かって更に動かされたカートリッジ121及びプランジャ13を図示する。この段階で、前部箔125の一部分は、カートリッジ121から分離されており、前部開口部123とカートリッジ121の外側との間に通路123aを提供している。更に、液体は、通路123aを通って液体チャンバから押出される。図示されていないが、カートリッジ121から押出された液体は、カプセル本体の空洞の内部に受容される。プランジャ13は、案内構造体132とプラグ131とを分離可能に接続する所定の破断点又は所定の破断領域133を有する。所定の破断点/領域133は、以下に更に詳しく説明するように、カプセル1の内部で混合された任意の歯科材料を分注するためにプラグ131と案内構造体132とを分離可能にする。
図6は、液体及び粉末を混合した後の作動されたカプセル1を図示する。硬化性歯科材料15は、混合用チャンバ内に存在する。更に、図示された段階において、分注ガン(詳細に図示せず)のラム100は、空洞113の内部に位置付けられている。所定の破断点/領域133は、破断しており、案内構造体132及びプラグ131は互いに分離している。これは、案内構造体132はカプセル本体11の後部セクション116には嵌まるが、前部セクション115内には嵌まらないためである。したがって、プランジャ13をカプセル本体内に付勢したときに、案内構造体132は、段117によって動きが妨げられ、プランジャ13を押すことにより、プラグ131における機械的力は、最小の力に達するとその結果破壊する所定の破断点/領域133まで及ぼされる。プラグ131及びコンテナ12は組み合わせて、カプセル1から歯科材料15を押出すために使用されることができる外側に概ね円形のスタンプを形成する。
リム119が指板を形成する実施形態では、プランジャ13がカプセル本体11に向かって押される間、カプセル本体11は、リム119において保持されることができる。例えば、カプセル1は、プランジャが下を向いた状態でテーブル上に置かれてもよく、プランジャ13がカプセル本体11内に押されるように、カプセル本体11は、指板を使用してテーブルに向かって手で押し下げられてもよい。
図7は、カプセル1を外観から見た図を図示する。プランジャ13がカプセル本体11の内部の所望の端部位置に位置付けられた段階のカプセル1が図示されている。この端部位置において、液体コンテナ(この図では見えない)内に保存される所望の液体量は、通常混合用チャンバ内に移送される。プランジャ13がカプセル本体11に対するその端部位置に位置付けされたことをカプセル1のユーザに伝えるために、カプセル1は作動制御部7を有する。作動制御部7は、後端部112からカプセル本体11の内部に延びる1つ以上の凹部と、カプセル本体内の凹部で凹んでいる任意の構造をほぼちょうど充填する寸法及び形状にされた、プランジャ13における突起部とを含む。この例では、カプセル本体11の後端部112と、突起部13の形状は、円周方向に輪形状である構造を補完する。したがって、ユーザは端部位置に対して位置付けを誤れば容易に認識できる。本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]−[15]に記載する。
[項目1]
前端部及び後端部を有するカプセル本体と、
前記後端部から前記カプセル本体へと延びる空洞であって、前記空洞は、排出口内の隣接する前記前端部を、前記カプセル本体を介して、液体コンテナによって閉鎖されている隣接する前記後端部へと融合している、空洞と、を備えている、歯科材料を混合及び分注するためのカプセルであって、
前記液体コンテナは、
カートリッジ内を通るチャネルを形成するカートリッジと、
前記カートリッジの前部開口部と後部開口部との間を延びる前記チャネルと、
前記カートリッジの前記チャネル内に受容され、前記チャネル内に封止するように嵌められており、かつ前記液体が前部箔とピストンとの間で前記カートリッジ内に収容されるように配置されているピストンと、を備えており、
前記液体コンテナは、前記前部開口部を閉鎖する前記前部箔と、前記後部開口部を閉鎖する後部箔とを更に有しており、
前記前部箔は、封止された経路に沿って前記前部開口部を中心とした周辺で前記カートリッジに取り付けられており、
環状の前記経路にわたる開放可能なバルブを画定するように、前記前部箔と、前記環状の経路の少なくとも部分的領域内の前記カートリッジとは、分離可能に互いに封止されている、
カプセル。
[項目2]
前記カートリッジの前記後部開口部の寸法及び形状に実質的に対応する寸法及び形状である断面のプラグを有するプランジャを更に備える、項目1に記載のカプセル。
[項目3]
前記プラグは、前記カートリッジの前記後部箔に孔を開ける刃先を形成する、項目2に記載のカプセル。
[項目4]
前記プランジャは、前記プラグの前記断面よりも大きい外側断面を備えた前記プランジャを提供する案内構造体を有しており、前記案内構造体は、前記カプセル本体内の案内方法で前記空洞の内部に嵌まる寸法及び形状である、項目2又は3に記載のカプセル。
[項目5]
前記プランジャは、前記案内構造体と前記プラグとを互いに分離可能に接続するための所定の破断点を有する、項目2〜4のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目6]
前記チャネルの後部セクションが前記後部開口部を形成し、かつ概ね均一な断面で延びており、前記チャネルの前部セクションが前記前部開口部を形成し、かつ少なくとも前記前部開口部において前記後部セクションよりも狭くなるような段つき構成を前記チャネルが有するように、前記カートリッジが形状付けられている、項目1〜5のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目7]
前記ピストンは、前記ピストンと前記後部箔との間に空間が形成されるように前記カートリッジ内に位置付けられる、項目1〜6のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目8]
前記カプセル本体は、前記空洞の内部における前記カートリッジの前記排出口に向かう動きを妨げる抵抗を前記空洞内に形成する、項目1〜7のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目9]
前記抵抗は、前記空洞内の段によって形成されており、前記段は、前記排出口に向かう、概ね均一な断面に沿って延びる前記空洞の前部セクション、及び前記カプセル本体の後端部に向かう、より大きい概ね均一な断面に沿って延びる前記空洞の後部セクションの遷移によって形成される、項目8に記載のカプセル。
[項目10]
前記カートリッジは、前記空洞の内部に受容されており、かつ前記カプセル本体との封止を形成するような寸法及び形状である、項目1〜9のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目11]
前記カプセルは、前記歯科材料を分注するためのノズルを更に有する、項目1〜10のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目12]
前記ノズルは、分注位置及び貯蔵位置の間で可動であり、前記分注位置において、前記ノズルは前記排出口と流体連通しており、前記貯蔵位置において、前記ノズルは、前記排出口を閉鎖する、項目11に記載のカプセル。
[項目13]
前記空洞の内部に粉末を含んでおり、前記粉末及び前記液体は組み合わされて、硬化性歯科材料を形成するように適合されている、項目1〜12のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目14]
前記カプセル本体は、前記カプセルを保持するためのキャッチ部を分注ガン内に備える、項目1〜13のいずれか一項に記載のカプセル。
[項目15]
前記前部箔及び前記後部箔はそれぞれ、金属層及び少なくとも1つのポリマー層を備え、それぞれは前記ポリマー層が前記カートリッジに向かうように配置される、項目1〜14のいずれか一項に記載のカプセル。

Claims (10)

  1. 前端部及び後端部を有するカプセル本体と、
    前記後端部から前記カプセル本体へと延びる空洞であって、前記空洞は、排出口内の隣接する前記前端部を、前記カプセル本体を介して、液体コンテナによって閉鎖されている隣接する前記後端部へと融合している、空洞と、を備えている、歯科材料を混合及び分注するためのカプセルであって、
    前記液体コンテナは、
    カートリッジ内を通るチャネルを形成するカートリッジと、
    前記カートリッジの前部開口部と後部開口部との間を延びる前記チャネルと、
    前記カートリッジの前記チャネル内に受容され、前記チャネル内に封止するように嵌められており、かつ体が前部箔とピストンとの間で前記カートリッジ内に収容されるように配置されているピストンと、を備えており、
    前記液体コンテナは、前記前部開口部を閉鎖する前記前部箔と、前記後部開口部を閉鎖する後部箔とを更に有しており、
    前記前部箔は、封止された経路に沿って前記前部開口部を中心とした周辺で前記カートリッジの外側に取り付けられており、
    環状の前記経路にわたる開放可能なバルブを画定するように、前記前部箔と、前記環状の経路の少なくとも部分的領域内の前記カートリッジとは、分離可能に互いに封止されている、
    カプセル。
  2. 前記カートリッジの前記後部開口部の寸法及び形状に実質的に対応する寸法及び形状である断面のプラグを有するプランジャを更に備える、請求項1に記載のカプセル。
  3. 前記プラグは、前記カートリッジの前記後部箔に孔を開ける刃先を形成する、請求項2に記載のカプセル。
  4. 前記プランジャは、前記プラグの前記断面よりも大きい外側断面を備えた前記プランジャを提供する案内構造体を有しており、前記案内構造体は、前記カプセル本体内の記空洞の内部に案内される方式で嵌まる寸法及び形状である、請求項2又は3に記載のカプセル。
  5. 前記プランジャは、前記案内構造体と前記プラグとを互いに分離可能に接続するための所定の破断点を有する、請求項に記載のカプセル。
  6. 前記チャネルの後部セクションが前記後部開口部を形成し、かつ概ね均一な断面で延びており、前記チャネルの前部セクションが前記前部開口部を形成し、かつ少なくとも前記前部開口部において前記後部セクションよりも狭くなるような段つき構成を前記チャネルが有するように、前記カートリッジが形状付けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカプセル。
  7. 前記ピストンは、前記ピストンと前記後部箔との間に空間が形成されるように前記カートリッジ内に位置付けられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカプセル。
  8. 前記カプセル本体は、前記空洞の内部における前記カートリッジの前記排出口に向かう動きを妨げる抵抗を前記空洞内に形成する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカプセル。
  9. 前記抵抗は、前記空洞内の段によって形成されており、前記段は、前記排出口に向かう、概ね均一な断面に沿って延びる前記空洞の前部セクション、及び前記カプセル本体の後端部に向かう、より大きい概ね均一な断面に沿って延びる前記空洞の後部セクションの遷移によって形成される、請求項8に記載のカプセル。
  10. 前記カートリッジは、前記空洞の内部に受容されており、かつ前記カプセル本体との封止を形成するような寸法及び形状である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のカプセル。
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