JP3630738B2 - 歯牙修復材用カプセル - Google Patents

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    • B05C17/00516Shape or geometry of the outlet orifice or the outlet element

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、歯科治療分野での歯牙の修復のための充填,合着,裏装,その他の用途において、粉体成分と液体成分との2成分から成る歯科修復用材料を混合練和した後に直ちに患者の修復すべき部位に投与することが可能な歯牙修復材用カプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に歯牙の修復には歯牙修復用材料が用いられるが、この歯牙修復用材料としては通常混合練和によって反応する粉体成分と液体成分との2成分系の材料が用いられている。従来、この2成分系の歯牙修復用材料は粉体成分と液体成分とをその都度適宜計量して混合練和して使用されていた。しかるに近年、粉体成分と液体成分との計量と混合練和した後の歯牙修復用材料を修復すべき部位に投与するためのシリンジ内へ収納する作業との省略を目的として、予めこれら粉体成分と液体成分との一定量を計量してそれぞれ隔離状態で収納しておき、所望時にその隔離状態を解除させてミキサー等で機械的に混合練和し、この混合練和物をノズルを介して歯牙の窩洞等の修復すべき部位に直接押し出して投与する歯牙修復材用カプセルが開発されてきている。
【0003】
例えば特公平3−38853号公報に開示されているカプセルにおいては、2成分のうち粉体成分は容器本体の混合区画室内に収納されており、もう一方の液体成分は袋に入れられて粉体成分を収納してある混合区画室の側部にクリップで取り付けられている。容器本体はその先端部に開口部を有し、この開口部は分与ノズル後端部の円筒状の軸受部で閉塞が可能で、別に形成されたキャップによって分与ノズルは外側から保持され粉体成分が混合区画室外へ漏出するのを防止できる構造になっている。そして使用時は、クリップを別に用意された専用治具を用いて混合区画室方向に押し下げて液体成分が入れられている袋を潰して破り、混合区画室の側壁に設けられた開口部を介して液体成分を混合区画室の内部に放出させミキサーにより振盪させて液体成分と粉体成分とを混合練和させた後、分与ノズル後端部の円筒状の軸受部を回転させて分与ノズルの通路を開放し、ピストンの押圧により別途用意されている治具を介して混合練和物を分与ノズルから押し出す仕組になっている。
【0004】
上記構造のカプセルにおいて、液体成分を入れた袋の材質としては一般にアルミ箔と樹脂フィルムとのラミネートシートが用いられるため、液体成分が酸性の場合に使用時にこの袋が破られて流出してきた液体成分が袋の露出した破断面のアルミ箔を溶解して歯牙修復材中へ混入する危険性が大きく、また液体成分を入れた袋は機械的な押圧により破られるため混合区画室の開口に面した袋の破断部の残片が混合区画室内に混入する危険性もあり、更に粉体成分を収納した混合区画室の壁の開口部は前記液体成分を入れた袋をクリップで押し当てて塞いでいるだけであるため混合区画室の密封性が完全でなく、袋を破る際には専用治具が必要であり、混合区画室先端側に取り付けられている分与ノズルは混合練和物の通路確保のため一定の角度に制限されてノズル角度の自由度に欠け、分与ノズルの交換は不可能である等、種々の問題点がある。
【0005】
一方、特開昭62−268555号公報に開示されている2成分系の混合排出カプセルは、2成分のうち粉体成分は容器本体内の混合区画室に収納し、もう一方の液体成分は樹脂,金属箔,又は樹脂と金属箔とをラミネートしたものから成るシートフィルムで包んだ形(ピロウ)を成しており、このピロウは予め本体側の強度を低めに設定されていて容器本体の先端側に本体容器に螺合されるキャップで取り付けられていて、使用時はキャップを本体容器に強く螺合させて移動させるとピロウの本体側のシートが破れ、本体先端の中心軸上に設けた開口部を通じて液体成分が混合区画室内に導入されて粉体成分と混合練和される構造である。混合練和後はキャップの中心軸上に設けられたノズル内にセットされていた貫通ロッドを押し込み、キャップ側即ちノズル側のピロウのシートを貫通ロッドで突き破って混合練和物の排出口を作成した後に貫通ロッドを取り除いて本体後端部の内部にセットされているピストンを本体先端部側に移動させ、混合区画室内の混合練和物をノズルを介して排出させる構成が開示されている。
【0006】
上記構成の混合排出カプセルの問題点は、特公平3−38853号公報の場合と同様に液体成分を包んでいる金属箔等を用いたシートを機械的外圧により強制的に押し潰して液体成分を混合区画室内の粉体成分に混合させるため、シート破断面のアルミ箔を溶解した液体成分が歯牙修復材への混入することや、押圧によるピロウの破裂時及び貫通ロッドでピロウを突き破る際や混合練和物の排出時にシートの破断片が歯牙修復材へ混入する危険性があることである。またこのような構成においては、液体成分を収納しているピロウの配置位置が本体の混合区画室先端部とノズルとの間の第二の隔室に位置するため、キャップの移動によるピロウの押し潰しが操作の不慣れ等により不完全な場合はピロウ内に液体成分が残り、混合練和物の排出時に混合練和物の先端又は外表面に混合練和物と液体とが分離した状態で押し出されて所定の性能が得られない危険性もあり、更に操作性においても混合練和物の排出時にはピロウの強度の大きい方のシートに貫通ロッドを押し込んで突き破った後にそのロッドを排出前に取り除かなければならないので操作が煩雑である等の難点もある。
【0007】
また特開昭63−43653号公報には、前記特開昭62−268555号公報の場合と同様に液体成分をアルミ箔等のシートでパックした液体成分パックを本体の混合区画室先端外側に配置し、キャップのねじ込み押圧でその液体成分パックを破裂させ本体の中心軸上の開口孔部を通じて混合区画室内に流入させて粉体成分と混合練和した後、本体後端部に設けられたパック突き破り体付プランジャーを移動させてノズル側の液体成分パックの先端を突き破ってノズルを介して混合練和した歯牙修復材を歯牙修復部に供給する歯牙修復材用カプセルが開示されている。しかしながら、このカプセルにおいても前記2例の構造と同様に液体成分をアルミ箔等のシートで包んだ液体成分パックを用いているため、この液体成分パックを押圧し破裂させた時に液体成分パックを構成しているシート破断面のアルミ箔を溶解した液体成分の歯牙修復材への混入や、液体成分パックの破断片の歯牙修復材への混入という問題点の他に、液体成分パックの配置位置が本体区画室の前方であるので押圧力が不充分な場合は液体成分が完全に混合区画室に入らず充分な混合練和ができないばかりか混合練和物の排出時に液体成分パック内に残留した液体成分が混合練和物と分離した形で押し出されると共に、粉体成分と液体成分との2成分の混合練和を行う前の状態においては混合区画室開口部が液体成分パックの強度の弱い面を当接することだけで閉塞されているため粉体成分が洩れる可能性がある等の問題点等が挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記した従来の歯科修復材用カプセルの問題点の解消を図り、従来の歯科修復材用カプセルにおける液体成分を収容するパックを構成するシートの破断金属面の液体成分による溶解,押圧破裂によるパック破断片の異物としての歯科修復材への混入,パック押圧不充分による液体成分のパック内の残留という欠点が無く、粉体成分を収容する混合区画室の密封性を向上させ、小型で構造が至極簡単で部品数も少なく且つ操作も容易な歯科修復材用カプセルを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究の結果、予め計量された一定量の粉体成分と液体成分との2成分から成る歯牙修復材料を内部で混合練和した混合練和物を患者の歯牙修復部位に直接投与するためのカプセルを、
粉体成分が収納される混合区画室を有するシリンダー状であってその先端部中心軸上に混合練和物の出口用の円形穴を形成させる薄膜状シールが設けられ、外周側面には先端部から中央部まで雄ネジが螺設され、後端部近辺の外周側面にアプライヤー係合溝が刻設されているカプセル本体と、
内部に液体成分が収納されておりその先端部中心軸上に液体成分の出口用の円形穴を形成させる薄膜状シールが設けられており、先端部近傍の外周面に前記カプセル本体の混合区画室を形成するシリンダー状部分に嵌合する膨出部が、また後端部近傍の外側面に該薄膜状シールを押し破って液体成分の出口用の円形穴を形成させる際にカプセル本体内へ簡単に滑り込まないようにするが大きな力を作用させた場合にはカプセル本体内へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパーが設けられている液体カップと、
前記液体カップの薄膜状シールと前記カプセル本体の薄膜状シールとを押し破るための尖端部が平面形状を成す棒状突起を先端部に有し、先端部近傍の外側面に液体カップ内のシリンダー状部分に嵌合する膨出部が設けられているプランジャーと、
先端部中心軸上にノズル係合口を有し、内周側面にカプセル本体に螺設されている雄ネジと螺合される雌ネジが螺設されているキャップと、
後端部がカプセル本体の先端部外面と係合可能な形状を有しているノズルと
から成る構造とすれば、液体成分を収容したパックを使用しないためこのパックの破断面の金属を液体成分が溶解する現象や、パック破断片の歯牙修復材中への混入や、液体成分のパック内の残留が防止でき、更に粉体成分を収容する混合区画室の密封性も向上し、小型で構造が簡単で且つより少ない部品数で操作も容易に歯科修復治療を行うことができることを究明して本発明を完成したのである。
【0010】
【実施例】
以下、図面により本発明に係る歯牙修復材用カプセルについて詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例の説明用側断面図、図2は図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和開始状態の説明用側断面図、図3は図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和完了後の状態の説明用側断面図、図4は図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和物の押出し状態を示す説明用側断面図、図5は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの他の実施例を示す断面図である。
【0011】
図面中、1は一体成形された合成樹脂製のシリンダー状のカプセル本体であり、内部には粉体成分Aが予め収納されていて液体成分Bが流入せしめられてきた際に粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和させるための混合区画室1aを備えており、その先端部中心軸上に粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和させた混合練和物Cの出口用の円形穴1bを形成させる薄膜状シール1cが設けられており、先端部1dの外面は後述するノズル5と係合可能な形状を有していて、外周側面にはその先端部1dから中央部まで雄ネジ1eが螺設されていると共に更に続けて後述するキャップ4の内面に設けられている凹部と係合する緩み止め1fとキャップ4の螺合の終点となる凸状のストッパー1gとが設けられており、後端部近辺の外周側面にはアプライヤー係合溝1hが刻設されている。このカプセル本体1は混合区画室1a内の粉体成分Aの特性を損なわない樹脂で構成されていることが好ましい。
【0012】
2はシリンダー状に一体成形された合成樹脂製で内部に液体成分Bが収納されている液体カップであり、その先端部中心軸上に液体成分Bの出口用の円形穴2aを形成させる薄膜状シール2bが設けられており、先端部近傍の外側面にビヤ樽状に膨らんでカプセル本体1の混合区画室1aを形成するシリンダー状部分に密封性良く嵌合する膨出部2dが、また後端部近傍の外側面には前記薄膜状シール2bを押し破って液体成分Bの出口用の円形穴2aを形成させる際には液体カップ2がカプセル本体1内へ簡単に滑り込まないようにするが大きな力を作用させた場合には液体カップ2がカプセル本体1内へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパー2cが設けられている。この液体カップ2は内部に収納された液体成分Bの特性を損なわない樹脂で構成されていることが好ましい。
3は液体カップ2の円形穴2aを形成させる薄膜状シール2bとカプセル本体1の円形穴1bを形成させる薄膜状シール1cとを押し破るための尖端部3cが平面形状を成す棒状突起3aを先端部に有すると共に、液体カップ2内に収納されている液体成分Bの漏洩を防止するために先端部近傍の外側面にビヤ樽状に膨らんで液体カップ2内のシリンダー状部分に密封性良く嵌合する膨出部3bが設けられているプランジャーである。このプランジャー3は液体カップ2の内部に収納された液体成分Bの特性を損なわない樹脂で構成されていることが好ましい。
【0013】
4は先端部中心軸上にノズル係合口4aを有し、内周側面にカプセル本体1に螺設されている雄ネジ1eと螺合される雌ネジ4bが螺設されていると共に更に続けてカプセル本体1に設けられている緩み止め1fと係合する凹部が設けられており、後述するノズル5をカプセル本体1の先端外面に係合させた状態に保持するキャップである。
5は先端部5aが歯牙修復材を患者の修復すべき部位に投与し易いように先細で且つ湾曲しており、後端部5bはカプセル本体1の先端部1d外面と係合可能な形状を有しているノズルである。
【0014】
【作用】
上述したような構成部材から成る本発明に係る歯牙修復材用カプセルの使用方法にについて次に説明する。
本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、一定量の粉体成分Aが混合区画室1a内に収納されたカプセル本体1の後端側開口部に、所定量の液体成分Bが収納されプランジャー3により密封された液体カップ2が嵌入されており、カプセル本体1の先端部1d外面にノズル5の後端部5bが係合された状態でキャツプ4の雌ネジ4bがカプセル本体1の雄ネジ1eに螺合されて、ノズル5の後端部5bがカプセル本体1とキャツプ4とにより保持された状態にある(図1参照)。
【0015】
このような状態にある本発明に係る歯牙修復材用カプセルを使用するには、先ずカプセル本体1の混合区画室1aの後端側に嵌入されている液体カップ2の後端側に嵌入されているプランジャー3を指等でその先端が液体カップ2の先端部内面に当って停止するまで押し込む。この操作によって液体カップ2の先端部中心軸上の薄膜状シール2bがプランジャー3の棒状突起3aによって押し破られて円形穴2aが開口し、この円形穴2aを通じて液体成分Bが粉体成分Aの収納されている混合区画室1aに完全に流入される(図2参照)。この際、液体カップ2の後端部近傍の外側面には凸状ストッパー2cが設けられているので、この凸状ストッパー2cがカプセル本体1の後端部に係合して液体カップ2がカプセル本体1内へ入り込むことはない。なお、液体カップ2の薄膜状シール2bはプランジャー3の棒状突起3aによって押し破られる際に、液体カップ2から全体が千切れることを防止するために千切れる部分を規定するための円形穴2aの周囲の略4分の3程度の切欠き2eが設けられることが望ましい。
【0016】
かくして液体成分Bが混合区画室1a内に完全に流入した後、本発明に係る歯牙修復材用カプセルを別途専用のミキサーに装着して粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和して混合練和物Cとする(図3参照)。粉体成分Aと液体成分Bとの混合練和が完了すると、カプセル本体1の後端部近辺の外周側面に刻設されているアプライヤー係合溝1hにアプライヤー(図示せず)の爪を係合させ、アプライヤーの押圧棒で液体カップ2と一体化したプランジャー3をカプセル本体1内で先端方向に移動させる。この操作によってカプセル本体1の先端部中心軸上の薄膜状シール1cがプランジャー3の棒状突起3aによって押し破られて円形穴1bが開口し、この円形穴1bを通じて混合練和物Cがノズル5内に流入する(図4参照)。カプセル本体1の薄膜状シール1cはプランジャー3の棒状突起3aによって押し破られる際に、カプセル本体1から全体が千切れることを防止するために千切れる部分を規定するための円形穴1bの周囲の略4分の3程度の切欠き1iが設けられることが望ましい。
【0017】
かかる状態で、ノズル5の先端部5aを患者の窩洞等の歯牙修復部位に押し当ててアプライヤーを操作して液体カップ2と一体化したプランジャー3をカプセル本体1内で先端方向に更に移動させると、混合練和物Cはノズル5の先端部5aから押し出されて歯牙修復部位に充填されるのである。
以上の図1〜4に示した実施例においてはノズル5の形状は湾曲していてカプセル本体1の先端部1d外面と係合可能な形状を有している後端部5bはカプセル本体1の中心線を中心として回転自在であるので使用の部位に合わせてノズル5の先端部5aの向きを変化させることができるが、キャップ4をカプセル本体1から取り外ずすとノズル5の交換が可能であるから患者の種々の歯牙修復部位に適したノズル5と交換して使用することもできる。
【0018】
更に、ノズル5の後端部5bが図5に示す如く球形をなしていると共にカプセル本体1の先端部1dがノズル5の後端部5bに対応する半球状の凹部を成していると、ノズル5の先端部5aのカプセル本体1の中心線に対する角度や向きを種々の状態に変化させることができるため、ノズル5を患者の種々の歯牙修復部位に適した状態にして使用することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上に詳述した如く本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、前述した特公平3−38853号,特開昭62−268555号及び特開昭63−43653号の各公報等に開示されているカプセルのように液体成分を収納するのにアルミ箔を使用した液体成分パックを使用することがないため、アルミを溶解した液体成分が歯牙修復材に混入するのを防止できるばかりか、押圧破裂により生じる液体成分パックの破断片が歯牙修復材に混入するのも防止でき、また液体成分パック内に液体が残留して混合練和物と液体とが分離したままの状態で排出される危険性も解消され、更に歯科修復の用途に応じて適切な形状のノズルをその都度必要に応じ交換も可能であり、使用に際してはプランジャーを指等で押し込みミキサーで混合練和しアプライヤーにセットして押し出すだけの簡単な操作で混合練和した歯牙修復材を窩洞等の歯牙修復部位に直接投与ができるばかりか、液体成分で溶解されるアルミ箔の如き素材を一切使用していないので長期間に亘って保存も良好であるという利点がある。
【0020】
また本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、特公平3−38853号公報で開示されているカプセルの如く液体成分パックを押圧破裂させるための専用治具を必要としないばかりかノズル引起しの操作も必要なく、特開昭62−268555号公報で開示されているカプセルの如くキャップを捩じって液体成分パックを押圧破裂させる操作やノズル内に装填されている貫通ロッドを押し込んで液体成分パックを突き破る操作及び混合練和物排出前にその貫通ロッドを引き抜く操作が不要であり、また特開昭63−43653号公報で開示されているカプセルの如くキャップを捩じり液体パックを押圧破裂させる操作が必要ない等の種々の利点がある。
【0021】
このような種々の利点を有する本発明に係る歯牙修復材用カプセルの歯科分野に貢献する価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例の説明用側断面図である。
【図2】図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和開始状態の説明用側断面図である。
【図3】図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和完了後の状態の説明用側断面図である。
【図4】図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和物の押出し状態を示す説明用側断面図である。
【図5】本発明に係る歯牙修復材用カプセルの他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カプセル本体
1a 混合区画室
1b 円形穴
1c 薄膜状シール
1d 先端部
1e 雄ネジ
1f 緩み止め
1g ストッパー
1h アプライヤー係合溝
1i 切欠き
2 液体カップ
2a 円形穴
2b 薄膜状シール
2c 凸状ストッパー
2d 膨出部
2e 切欠き
3 プランジャー
3a 棒状突起
3b 膨出部
3c 尖端部
4 キャップ
4a ノズル係合口
4b 雌ネジ
5 ノズル
5a 先端部
5b 後端部
A 歯牙修復用材料の粉体成分
B 歯牙修復用材料の液体成分
C 粉体成分と液体成分との混合練和物

Claims (5)

  1. 予め計量された一定量の粉体成分(A)と液体成分(B)との2成分から成る歯牙修復材料を内部で混合練和した混合練和物(C)を患者の歯牙修復部位に直接投与するためのカプセルであって、
    粉体成分(A)が収納される混合区画室(1a)を有するシリンダー状であってその先端部中心軸上に混合練和物(C)の出口用の円形穴(1b)を形成させる薄膜状シール(1c)が設けられ、外周側面には先端部(1d)から中央部まで雄ネジ(1e)が螺設され、後端部近辺の外周側面にアプライヤー係合溝(1h)が刻設されているカプセル本体(1)と、
    内部に液体成分(B)が収納されておりその先端部中心軸上に液体成分(B)の出口用の円形穴(2a)を形成させる薄膜状シール(2b)が設けられており、先端部近傍の外周面に前記カプセル本体(1)の混合区画室(1a)を形成するシリンダー状部分に嵌合する膨出部(2d)が、また後端部近傍の外側面に該薄膜状シール(2b)を押し破って液体成分(B)の出口用の円形穴(2a)を形成させる際にカプセル本体(1)内へ簡単に滑り込まないようにするが大きな力を作用させた場合にはカプセル本体(1)内へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパー(2c)が設けられている液体カップ(2)と、
    前記液体カップ(2)の薄膜状シール(2b)と前記カプセル本体(1)の薄膜状シール(1c)とを押し破るための尖端部(3c)が平面形状を成す棒状突起(3a)を先端部に有し、先端部近傍の外側面に液体カップ(2)内のシリンダー状部分に嵌合する膨出部(3b)が設けられているプランジャー(3)と、
    先端部中心軸上にノズル係合口(4a)を有し、内周側面にカプセル本体(1)に螺設されている雄ネジ(1e)と螺合される雌ネジ(4b)が螺設されているキャップ(4)と、
    後端部(5b)がカプセル本体(1)の先端部(1d)外面と係合可能な形状を有しているノズル(5)と
    から成ることを特徴とする歯牙修復材用カプセル。
  2. カプセル本体(1)の外周側面に螺設されている雄ネジ(1e)に続けてキャップ(4)の内面に設けられている凹部と係合する緩み止め(1f)が設けられている請求項1に記載の歯牙修復材用カプセル。
  3. ノズル(5)の後端部(5b)が球形をなしていると共にカプセル本体(1)の先端部(1d)がノズル(5)の後端部(5b)に対応する半球状の凹部を成している請求項1又は2に記載の歯牙修復材用カプセル。
  4. カプセル本体(1)の薄膜状シール(1c)の円形穴(1b)の周囲と液体カップ(2)の薄膜状シール(2b)との円形穴(2a)の周囲に、円周の4分の3程度の切欠き(1i),(2e)が設けられている請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
  5. ノズル(5)の先端部(5a)が先細で且つ湾曲している請求項1から4までのいずれか1項に記載の歯牙修復材用カプセル。
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