JP2002191622A - 歯牙修復材用カプセル - Google Patents

歯牙修復材用カプセル

Info

Publication number
JP2002191622A
JP2002191622A JP2000397090A JP2000397090A JP2002191622A JP 2002191622 A JP2002191622 A JP 2002191622A JP 2000397090 A JP2000397090 A JP 2000397090A JP 2000397090 A JP2000397090 A JP 2000397090A JP 2002191622 A JP2002191622 A JP 2002191622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
capsule body
liquid
liquid component
opening forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000397090A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Mukasa
吉久 武笠
Yoshimasa Suzuki
義政 鈴木
Shuji Aoyanagi
修次 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GC Corp
Original Assignee
GC Corp
GC Dental Industiral Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GC Corp, GC Dental Industiral Corp filed Critical GC Corp
Priority to JP2000397090A priority Critical patent/JP2002191622A/ja
Publication of JP2002191622A publication Critical patent/JP2002191622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/60Devices specially adapted for pressing or mixing capping or filling materials, e.g. amalgam presses
    • A61C5/62Applicators, e.g. syringes or guns
    • A61C5/64Applicators, e.g. syringes or guns for multi-component compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/60Devices specially adapted for pressing or mixing capping or filling materials, e.g. amalgam presses
    • A61C5/62Applicators, e.g. syringes or guns

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め計量された一定量の粉体と液体との2成
分から成る歯牙修復材料を内部で混合練和してその混合
練和物を患者の歯牙修復部位に直接投与するための歯牙
修復材用カプセルを提供する。 【既決手段】 粉体成分Aが収納される混合区画室1aを
有し先端部中心軸上に混合練和物出口穴1bを形成させる
第1開口形成部1cを設けたカプセル本体1と、内部に液
体成分Bが収納される液体成分収納室2aを有し先端部中
心軸上に液体成分B出口穴2bを形成させる第2開口形成
部2cを設け混合区画室1aのシリンダー状部分に嵌合して
おり後端部近傍の外側面に凸状ストッパー2dを設けた液
体カップ2と、前記第2及び第1開口形成部2c及び1cを
押し破る棒状突起3aを有し液体カップ2内のシリンダー
状部分に嵌合しているプランジャー3と、後端部4bがカ
プセル本体1の先端部に接続されているノズル4とから
成る構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科治療分野での歯牙
の修復のための充填,合着,裏装,その他の用途におい
て、粉体成分と液体成分との2成分から成る歯科修復用
材料を混合練和した後に直ちに患者の修復すべき部位に
投与することが可能な歯牙修復材用カプセルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に歯牙の修復には歯牙修復用材料が
用いられるが、この歯牙修復用材料としては通常混合練
和によって反応する粉体成分と液体成分との2成分系の
材料が用いられている。従来、この2成分系の歯牙修復
用材料は粉体成分と液体成分とをその都度適宜計量して
混合練和して使用されていた。しかるに近年、粉体成分
と液体成分との計量作業と混合練和した後の歯牙修復用
材料を修復すべき部位に投与するためのシリンジ内へ収
納する作業との省略を目的として、予めこれら粉体成分
と液体成分との一定量を計量してそれぞれ隔離状態で収
納しておき、所望時にその隔離状態を解除させてミキサ
ー等で機械的に混合練和し、この混合練和物をノズルを
介して歯牙の窩洞等の修復すべき部位に直接押し出して
投与する歯牙修復材用カプセルが開発されてきている。
【0003】例えば特公平3−38853号公報に開示
されているカプセルにおいては、2成分のうち粉体成分
は容器本体の混合区画室内に収納されており、もう一方
の液体成分は袋に入れられて粉体成分を収納してある混
合区画室の側部にクリップで取り付けられている。容器
本体はその先端部に開口部を有し、この開口部は分与ノ
ズル後端部の球状の軸受部で閉塞が可能で、別に形成さ
れたキャップによって分与ノズルは外側から保持され粉
体成分が混合区画室外へ漏出するのを防止できる構造に
なっている。そして使用時は、クリップを別に用意され
た専用治具を用いて混合区画室方向に押し下げて液体成
分が入れられている袋を潰して破り、混合区画室の側壁
に設けられた開口部を介して液体成分を混合区画室の内
部に放出させミキサーにより振盪させて液体成分と粉体
成分とを混合練和させた後、分与ノズル後端部の球状の
軸受部を回転させて分与ノズルの通路を開放し、ピスト
ンの押圧により別途用意されている治具を介して混合練
和物を分与ノズルから押し出す構造になっている。
【0004】上記構造のカプセルにおいて、液体成分を
入れた袋の材質としては一般にアルミ箔と樹脂フィルム
とのラミネートシートが用いられるため、液体成分が酸
性の場合に使用時にこの袋が破られて流出してきた液体
成分が袋の露出した破断面のアルミ箔を溶解して歯牙修
復材中へ混入する危険性が大きく、また液体成分を入れ
た袋は機械的な押圧により破られるため混合区画室の開
口に面した袋の破断部の残片が混合区画室内に混入する
危険性もあり、更に粉体成分を収納した混合区画室の壁
の開口部は前記液体成分を入れた袋をクリップで押し当
てて塞いでいるだけであるため混合区画室の密封性が完
全でなく、袋を破る際には専用治具が必要であり、混合
区画室先端側に取り付けられている分与ノズルは混合練
和物の通路確保のため容器本体に対する角度が一定の角
度に制限されてノズル角度の自由度に欠け、分与ノズル
の交換は不可能である等、種々の問題点がある。
【0005】一方、特開昭62−268555号公報に
開示されている2成分系の混合排出カプセルは、2成分
のうち粉体成分は容器本体内の混合区画室に収納し、も
う一方の液体成分は樹脂,金属箔,又は樹脂と金属箔と
をラミネートしたものから成るシートフィルムで包んだ
形(ピロウ)を成しており、このピロウは予め本体側の
強度を低めに設定されていて容器本体の先端側に容器本
体に螺合されるキャップで取り付けられていて、使用時
はキャップを容器本体に強く螺合させて移動させるとピ
ロウの容器本体側のシートが破れ、容器本体先端の中心
軸上に設けた開口部を通じて液体成分が混合区画室内に
導入されて粉体成分と混合練和される構造である。混合
練和後はキャップの中心軸延長線上に設けられたノズル
内にセットされていた貫通ロッドを押し込み、キャップ
側即ちノズル側のピロウのシートを貫通ロッドで突き破
って混合練和物の排出口を作成した後に貫通ロッドを取
り除いて容器本体後端部の内部にセットされているピス
トンを容器本体先端部側に移動させ、混合区画室内の混
合練和物をノズルを介して排出させる構造になってい
る。
【0006】上記構造の混合排出カプセルの問題点は、
特公平3−38853号公報の場合と同様に液体成分を
包んでいる金属箔等を用いたシートを機械的外圧により
強制的に押し潰して液体成分を混合区画室内の粉体成分
に混合させるため、シート破断面のアルミ箔を溶解した
液体成分が歯牙修復材へ混入することや、押圧によるピ
ロウの破裂時及び貫通ロッドによるピロウを突き破り時
や混合練和物の排出時にシートの破断片が歯牙修復材へ
混入する危険性があることである。またこのような構造
においては、液体成分を収納しているピロウの配置位置
が本体の混合区画室先端部とノズルとの間の第二の隔室
に位置するため、キャップの移動によるピロウの押し潰
しが操作の不慣れ等により不完全な場合はピロウ内に液
体成分が残り、混合練和物の排出時に混合練和物の先端
又は外表面に混合練和物と液体成分とが分離した状態で
押し出されて所定の性能が得られない危険性もあり、更
に操作性においても混合練和物の排出時にはピロウの強
度の大きい方のシートに貫通ロッドを押し込んで突き破
った後にそのロッドを排出前に取り除かなければならな
いので操作が煩雑である等の欠点もある。
【0007】また特開昭63−43653号公報には、
前記特開昭62−268555号公報の場合と同様に液
体成分をアルミ箔等のシートでパックした液体成分パッ
クを容器本体の混合区画室先端外側に配置し、キャップ
のねじ込み押圧でその液体成分パックを破裂させ容器本
体の中心軸上の開口孔部を通じて混合区画室内に流入さ
せて粉体成分と混合練和した後、容器本体後端部に設け
られたパック突き破り体付プランジャーを移動させてノ
ズル側の液体成分パックの先端を突き破ってノズルを介
して混合練和した歯牙修復材を歯牙修復部に供給する歯
牙修復材用カプセルが開示されている。しかしながら、
このカプセルにおいても前記2例の構造と同様に液体成
分をアルミ箔等のシートで包んだ液体成分パックを用い
ているため、この液体成分パックを押圧し破裂させた時
に液体成分パックを構成しているシート破断面のアルミ
箔を溶解した液体成分の歯牙修復材への混入や、液体成
分パックの破断片の歯牙修復材への混入という問題点の
他に、液体成分パックの配置位置が容器本体の混合区画
室の前方であるので押圧力が不充分な場合は液体成分が
完全に混合区画室に入らず充分な混合練和ができないば
かりか混合練和物の排出時に液体成分パック内に残留し
た液体成分が混合練和物と分離した形で押し出されると
共に、粉体成分と液体成分との2成分の混合練和を行う
前の状態においては混合区画室開口部が液体成分パック
の強度の弱い面に当接することだけで閉塞されているた
め粉体成分が洩れる可能性がある等の問題点等が挙げら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
の歯科修復材用カプセルの問題点の解消を図り、従来の
歯科修復材用カプセルにおける液体成分を収容するパッ
クを構成するシートの破断金属面の液体成分による溶
解,押圧破裂によるパック破断片の異物としての歯科修
復材への混入,パック押圧不充分による液体成分のパッ
ク内の残留という欠点が無く、粉体成分を収容する混合
区画室の密封性を向上させ、小型で構造が極めて簡単で
部品数も少なく且つ操作も容易な歯科修復材用カプセル
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究の結果、予め計量された一定量の粉
体成分と液体成分との2成分から成る歯牙修復材料を内
部で混合練和した混合練和物を患者の歯牙修復部位に直
接投与するためのカプセルを、粉体成分が収納される混
合区画室を有するシリンダー状であってその先端部中心
軸上に混合練和物の出口穴を形成させる第1開口形成部
が設けられているカプセル本体と、内部に液体成分が収
納される液体成分収納室を有しその先端部中心軸上に液
体成分の出口穴を形成させる第2開口形成部が設けられ
ており、前記カプセル本体の混合区画室を形成するシリ
ンダー状部分に嵌合しており後端部近傍の外側面に該第
2開口形成部を押し破って液体成分の出口穴を形成させ
る際にカプセル本体内へ簡単に滑り込まないようにする
が大きな力を作用させた場合にはカプセル本体内へ入り
込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパーが設けら
れている液体カップと、前記液体カップの第2開口形成
部と前記カプセル本体の第1開口形成部とを押し破るた
めの棒状突起を有しており液体カップ内のシリンダー状
部分に嵌合しているプランジャーと、後端部がカプセル
本体の先端部に対応する形状を成し、カプセル本体の先
端部に接続されているノズルとから成る構造とすれば、
液体成分を収容したパックを使用しないためパックの破
断面の金属を液体成分が溶解する現象や、パックの破断
片の歯牙修復材中への混入や、液体成分のパック内の残
留が防止でき、更に粉体成分を収容する混合区画室の密
封性も向上し、小型で構造が簡単で且つより少ない部品
数で操作も容易に歯科修復治療を行うことができること
を究明して本発明を完成したのである。
【0010】そして、カプセル本体の後端部近辺の外周
側面にアプライヤー係合溝が刻設されているとこのアプ
ライヤー係合溝にアプライヤーの爪を係合させてアプラ
イヤーの押圧棒でプランジャーを移動させて粉体成分を
混合区画室内に完全に流入させる操作と液体成分と粉体
成分とを混合練和した混合練和物をノズルから押し出す
操作とを容易に行うことができ、カプセル本体の第1開
口形成部の出口穴と液体カップの第2開口形成部の出口
穴とが円形穴であってそれぞれの周囲に円周の4分の3
程度の切欠きが設けられているとカプセル本体及び液体
カップの開口形成部をプランジャーの棒状突起によって
押し破る際に小さな力で開口形成部全体が千切れないよ
うに押し破ることができ、ノズルの先端部が先細で湾曲
していると歯牙の窩洞等の所望の小さな部位に患者に大
きな開口を強いることなく混合練和物を供給することが
でき、ノズルの後端部とカプセル本体の先端部とがリン
グ状の凸部とそれに対応する形状のリング状の凹部との
嵌合により接続されているとカプセル本体に対してノズ
ルを回転させることができて好ましいことも究明したの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る歯
牙修復材用カプセルの実施例について詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例の
説明用側断面図、図2は図1の歯牙修復材用カプセルに
おける混合練和開始状態の説明用側断面図、図3は図1
の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和物の押出し状
態を示す説明用側断面図、図4は本発明に係る歯牙修復
材用カプセルの他の実施例を示す断面図である。
【0012】図面中、1は一体成形された合成樹脂製の
シリンダー状のカプセル本体であり、内部には粉体成分
Aが予め収納されていて液体成分Bが流入せしめられて
きた際に粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和させるた
めの混合区画室1aを備えており、その先端部中心軸上に
粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和させた混合練和物
Cの出口穴1bを形成させる第1開口形成部1cが設けられ
ており、先端部の外面には後述するノズル4と対応する
形状を有しノズル4が接続されている。なお、このカプ
セル本体1は後端部近辺の外周側面にアプライヤー係合
溝1fが刻設されていることが好ましく、更に混合区画室
1a内の粉体成分Aの特性を損なわない樹脂で構成されて
いることが好ましい。
【0013】2はシリンダー状に一体成形された合成樹
脂製で内部に液体成分Bが収納される液体成分収納室2a
を有している液体カップであり、その先端部中心軸上に
液体成分Bの出口穴2bを形成させる第2開口形成部2cが
設けられており、前記カプセル本体1の混合区画室1aを
形成するシリンダー状部分に嵌合しており後端部近傍の
外側面には前記第2開口形成部2cを押し破って液体成分
Bの出口穴2bを形成させる際には液体カップ2がカプセ
ル本体1内へ簡単に滑り込まないようにするが大きな力
を作用させた場合には液体カップ2がカプセル本体1内
へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ストッパー2d
が設けられている。この液体カップ2は内部に収納され
た液体成分Bの特性を損なわない樹脂で構成されている
ことが好ましい。
【0014】3は液体カップ2の出口穴2bを形成させる
第2開口形成部2cとカプセル本体1の出口穴1bを形成さ
せる第1開口形成部1cとを押し破るための棒状突起3aを
有しており液体カップ2内のシリンダー状部分に嵌合し
ているプランジャーである。このプランジャー3は液体
カップ2の内部に収納された液体成分Bの特性を損なわ
ない樹脂で構成されていることが好ましい。
【0015】4は後端部4bがカプセル本体1の先端部1d
外面と接続可能なようにカプセル本体1の先端部1dに対
応する形状を有しているノズルであり、先端部4aは歯牙
修復材を患者の修復すべき部位に投与し易いように先細
で湾曲していることが好ましい。
【0016】前述したような構成部材から成る本発明に
係る歯牙修復材用カプセルの使用方法にについて次に説
明する。本発明に係る歯牙修復材用カプセルは、一定量
の粉体成分Aが混合区画室1a内に収納されたカプセル本
体1の後端側開口部に、所定量の液体成分Bが液体成分
収納室2a内に収納されプランジャー3により密封された
液体カップ2が嵌合されており、カプセル本体1の先端
部1d外面にはノズル4の後端部4bが接続されている(図
1参照)。
【0017】このような状態にある本発明に係る歯牙修
復材用カプセルを使用するには、先ずカプセル本体1の
混合区画室1aの後端側に嵌合されている液体カップ2の
後端側に嵌合されているプランジャー3を指等でその先
端が液体カップ2の先端部内面に当って停止するまで押
し込む。この操作によって液体カップ2の液体成分収納
室2aの先端部中心軸上の第2開口形成部2cがプランジャ
ー3の棒状突起3aによって押し破られて出口穴2bが開口
し、この出口穴2bを通じて液体成分Bが粉体成分Aの収
納されている混合区画室1aに完全に流入される(図2参
照)。この際、液体カップ2の後端部近傍の外側面には
凸状ストッパー2dが設けられているので、この凸状スト
ッパー2dがカプセル本体1の後端部に係合して液体カッ
プ2がカプセル本体1内へ入り込むことはない。なお、
液体カップ2の第2開口形成部2cはプランジャー3の棒
状突起3aによって押し破られる際に、出口穴2bが薄膜状
であるか又は円形でその周囲の略4分の3程度の切欠き
2eが設けられていると、容易に押し破られ且つ液体カッ
プ2から全体が千切れることが防止される。
【0018】かくして液体成分Bが液体成分収納室2a内
から混合区画室1a内に完全に流入した後、本発明に係る
歯牙修復材用カプセルを別途専用のミキサーに装着して
粉体成分Aと液体成分Bとを混合練和して混合練和物C
とする。粉体成分Aと液体成分Bとの混合練和が完了す
ると、カプセル本体1の先端部付近の肩部をアプライヤ
ーに係合させるか、カプセル本体1の後端部近辺の外周
側面にアプライヤー係合溝1fが刻設されている場合はア
プライヤー係合溝1fにアプライヤーの爪(図示せず)を
係合させ、アプライヤーの押圧棒で液体カップ2と一体
化したプランジャー3をカプセル本体1内で先端方向に
移動させる。この操作によってカプセル本体1の先端部
中心軸上の第1開口形成部1cがプランジャー3の棒状突
起3aによって押し破られて出口穴1bが開口し、この出口
穴1bを通じて混合練和物Cがノズル4内に流入する(図
3参照)。カプセル本体1の開口形成部1cはプランジャ
ー3の棒状突起3aによって押し破られる際に、出口穴1b
が薄膜状であるか又は円形でその周囲の略4分の3程度
の切欠き1eが設けられていると、容易に押し破られ且つ
カプセル本体1から全体が千切れることが防止される。
【0019】かかる状態で、ノズル4の先端部4aを患者
の窩洞等の歯牙修復部位に押し当ててアプライヤーを操
作して液体カップ2と一体化したプランジャー3をカプ
セル本体1内で先端方向に更に移動させると、混合練和
物Cはノズル4の先端部4aから押し出されて歯牙修復部
位に充填されるのである。以上の図1〜3に示した実施
例においてはノズル4の形状は先端部が先細で湾曲して
おりカプセル本体1の先端部1dに対応する形状を成し、
カプセル本体1の先端部1dに溶着固定により接続されて
いる。なお、ノズル4のカプセル本体1への接続は、こ
の実施例のように超音波やレーザや高周波等による溶着
固着であっても、接着剤による接着固定であっても、ネ
ジ部を形成した螺合固定であってもよく、固着方法は特
に制限されるものではない。
【0020】また、図4に示す如くカプセル本体1の先
端部1dの外周にリング状の凸部を設け、ノズル4の後端
部4bに対応する形状のリング状の凹部を設けて、カプセ
ル本体1及び/又はノズル4の弾性を利用してこのリン
グ状の凸部にリング状の凹部を嵌合することにより接続
する方式にすると、ノズル4はカプセル本体1の先端部
1dを中心として回転自在となり使用の部位に合わせてノ
ズル4の先端部4aの向きを変化させたり、カプセル本体
1から取り外ずして患者の種々の歯牙修復部位に適した
ノズル4と交換して使用することも可能となる。このよ
うな構造の変形としては、図4においてノズル4の後端
部4bの外周にリング状の凸部を設け、カプセル本体1の
先端部1dに外周に対応する形状のリング状の凹部を設け
てもよく、また図1においてノズル4の後端部4bの外周
にリング状の凸部を設け、カプセル本体1の先端部1dに
内周に対応する形状のリング状の凹部を設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る歯牙修
復材用カプセルは、前述した特公平3−38853号公
報や、特開昭62−268555号公報や、特開昭63
−43653号公報等に開示されているカプセルのよう
に液体成分を収納するのにアルミ箔を使用した液体成分
パックを使用することがないため、アルミを溶解した液
体成分が歯牙修復材に混入するのを防止できるばかり
か、押圧破裂により生じる液体成分パックの破断片が歯
牙修復材に混入するのも防止でき、また液体成分パック
内に液体が残留して混合練和物と液体とが分離したまま
の状態で排出される危険性も解消され、使用に際しては
プランジャーを指等で押し込む操作とミキサーで混合練
和する操作とアプライヤーにセットして押し出す操作と
の簡単な操作で混合練和した歯牙修復材を窩洞等の歯牙
修復部位に直接投与ができるばかりか、液体成分で溶解
されるアルミ箔の如き素材を一切使用していないので長
期間に亘って保存も良好であるという利点がある。更
に、ノズルの後端部とカプセル本体の先端部とをリング
状の凸部と内周に対応する形状の凹部との嵌合により接
続方式にすることにより、歯科修復の用途に応じて適切
な形状のノズルをその都度必要に応じ交換も可能であ
る。
【0022】また本発明に係る歯牙修復材用カプセル
は、特公平3−38853号公報で開示されているカプ
セルの如く液体成分パックを押圧破裂させるための専用
治具を必要としないばかりかノズル引起しの操作も必要
なく、特開昭62−268555号公報で開示されてい
るカプセルの如くキャップを捩って液体成分パックを押
圧破裂させる操作やノズル内に装填されている貫通ロッ
ドを押し込んで液体成分パックを突き破る操作及び混合
練和物排出前にその貫通ロッドを引き抜く操作が不要で
あり、また特開昭63−43653号公報で開示されて
いるカプセルの如くキャップを捩って液体パックを押圧
破裂させる操作が必要ない等の種々の利点がある。
【0023】更に歯牙修復材用カプセルは、患者ごとの
治療に使用した後は廃棄されるディスポーザブルタイプ
であることから、従来の歯牙修復材用カプセルに比べて
部品点数の少ない本発明に係る歯牙修復材用カプセル
は、廃棄物量を軽減することができて環境改善にも貢献
するものである。このような種々の利点を有する本発明
に係る歯牙修復材用カプセルの歯科分野に貢献する価値
は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯牙修復材用カプセルの1実施例
の説明用側断面図である。
【図2】図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和
開始状態の説明用側断面図である。
【図3】図1の歯牙修復材用カプセルにおける混合練和
物の押出し状態を示す説明用側断面図である。
【図4】本発明に係る歯牙修復材用カプセルの他の実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カプセル本体 1a 混合区画室 1b 出口穴 1c 第1開口形成部 1d 先端部 1e 切欠き 1f アプライヤー係合溝 2 液体カップ 2a 液体成分収納室 2b 出口穴 2c 第2開口形成部 2d 凸状ストッパー 2e 切欠き 3 プランジャー 3a 棒状突起 4 ノズル 4a 先端部 4b 後端部 A 粉体成分 B 液体成分 C 粉体成分と液体成分との混合練和物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 修次 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内 Fターム(参考) 4C052 AA06 HH02 HH05 HH08 HH10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め計量された一定量の粉体成分(A)と
    液体成分(B)との2成分から成る歯牙修復材料を内部で
    混合練和してその混合練和物(C)を患者の歯牙修復部位
    に直接投与するためのカプセルであって、 粉体成分(A)が収納される混合区画室(1a)を有するシリ
    ンダー状であってその先端部中心軸上に混合練和物(C)
    の出口穴(1b)を形成させる第1開口形成部(1c)が設けら
    れているカプセル本体(1)と、 内部に液体成分(B)が収納される液体成分収納室(2a)を
    有しその先端部中心軸上に液体成分(B)の出口穴(2b)を
    形成させる第2開口形成部(2c)が設けられており、前記
    カプセル本体(1)の混合区画室(1a)を形成するシリンダ
    ー状部分に嵌合しており後端部近傍の外側面に該第2開
    口形成部(2c)を押し破って液体成分(B)の出口穴(2b)を
    形成させる際にカプセル本体(1)内へ簡単に滑り込まな
    いようにするが大きな力を作用させた場合にはカプセル
    本体(1)内へ入り込むことを阻害しない大きさの凸状ス
    トッパー(2d)が設けられている液体カップ(2)と、 前記液体カップ(2)の第2開口形成部(2c)と前記カプセ
    ル本体(1)の第1開口形成部(1c)とを押し破るための棒
    状突起(3a)を有しており液体カップ(2)内のシリンダー
    状部分に嵌合しているプランジャー(3)と、 後端部(4b)がカプセル本体(1)の先端部(1d)に対応する
    形状を成し、カプセル本体(1)の先端部に接続されてい
    るノズル(4)とから成ることを特徴とする歯牙修復材用
    カプセル。
  2. 【請求項2】 カプセル本体(1)の後端部近辺の外周側
    面にアプライヤー係合溝(1f)が刻設されている請求項1
    に記載の歯牙修復材用カプセル。
  3. 【請求項3】 カプセル本体(1)の開口形成部(1c)の出
    口穴(1b)と液体カップ(2)の開口形成部(2c)の出口穴(2
    b)とが円形穴であって、それぞれの周囲に円周の4分の
    3程度の切欠き(1e),(2e)が設けられている請求項1又
    は2に記載の歯牙修復材用カプセル。
  4. 【請求項4】 ノズル(4)の先端部(4a)が先細で湾曲し
    ている請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯牙
    修復材用カプセル。
  5. 【請求項5】 ノズル(4)の後端部(4b)とカプセル本体
    (1)の先端部(1c)とがリング状の凸部とそれに対応する
    形状のリング状の凹部との嵌合により接続されている請
    求項1から4までのいずれか1項に記載の歯牙修復材用
    カプセル。
JP2000397090A 2000-12-27 2000-12-27 歯牙修復材用カプセル Pending JP2002191622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397090A JP2002191622A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 歯牙修復材用カプセル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397090A JP2002191622A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 歯牙修復材用カプセル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002191622A true JP2002191622A (ja) 2002-07-09

Family

ID=18862273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000397090A Pending JP2002191622A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 歯牙修復材用カプセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002191622A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1795146A1 (en) 2005-12-08 2007-06-13 GC Corporation Pushing device for tooth restoration material in capsule
JP2009078023A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nipro Corp シリンジ
JP2013521984A (ja) * 2010-03-23 2013-06-13 ハイパーブランチ メディカル テクノロジー, インコーポレイテッド 多成分配合物のための使い捨ての注射器アプリケータおよびその使用方法
JP2015067346A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ぺんてる株式会社 バネ係合を利用したピストンを有する2成分混合容器
EP2977023A1 (en) * 2014-07-24 2016-01-27 3M Innovative Properties Company A container for storing and dispensing a liquid
EP3127505A1 (de) * 2015-07-02 2017-02-08 VOCO GmbH Lager- und mischvorrichtung zur herstellung eines dentalpräparats, sowie verwendung und verfahren zu deren herstellung
WO2017121782A1 (de) * 2016-01-13 2017-07-20 Heraeus Kulzer Gmbh Mikro-applikator mit sollbruchstelle zur verwendung mit dentalen fluiden
JP2019000644A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 ヘレーウス メディカル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHeraeus Medical GmbH ラインエレメントおよびクロージャレセプタクルを備える骨セメントアプリケータ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131459A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 G C:Kk 歯牙修復材用カプセル
JPH11221234A (ja) * 1997-12-02 1999-08-17 Centrix Inc 取り付け可能な繰り出し部分を有する歯科カートリッジ
WO2000010479A1 (en) * 1998-08-19 2000-03-02 Dentsply International Inc. Mixing/dispensing capsule
JP2000246754A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Gc Corp 2種の反応性材料が隔離された状態で収納されたカプセルにおける成分収納カップの押し破られる隔壁部の形成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131459A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 G C:Kk 歯牙修復材用カプセル
JPH11221234A (ja) * 1997-12-02 1999-08-17 Centrix Inc 取り付け可能な繰り出し部分を有する歯科カートリッジ
WO2000010479A1 (en) * 1998-08-19 2000-03-02 Dentsply International Inc. Mixing/dispensing capsule
JP2000246754A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Gc Corp 2種の反応性材料が隔離された状態で収納されたカプセルにおける成分収納カップの押し破られる隔壁部の形成方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1795146A1 (en) 2005-12-08 2007-06-13 GC Corporation Pushing device for tooth restoration material in capsule
JP2009078023A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nipro Corp シリンジ
JP2013521984A (ja) * 2010-03-23 2013-06-13 ハイパーブランチ メディカル テクノロジー, インコーポレイテッド 多成分配合物のための使い捨ての注射器アプリケータおよびその使用方法
JP2015067346A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ぺんてる株式会社 バネ係合を利用したピストンを有する2成分混合容器
EP2977023A1 (en) * 2014-07-24 2016-01-27 3M Innovative Properties Company A container for storing and dispensing a liquid
WO2016014764A1 (en) * 2014-07-24 2016-01-28 3M Innovative Properties Company A container for storing and dispensing a liquid
US10143535B2 (en) 2014-07-24 2018-12-04 3M Innovative Properties Company Container for storing and dispensing a liquid
EP3127505A1 (de) * 2015-07-02 2017-02-08 VOCO GmbH Lager- und mischvorrichtung zur herstellung eines dentalpräparats, sowie verwendung und verfahren zu deren herstellung
WO2017121782A1 (de) * 2016-01-13 2017-07-20 Heraeus Kulzer Gmbh Mikro-applikator mit sollbruchstelle zur verwendung mit dentalen fluiden
JP2019000644A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 ヘレーウス メディカル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHeraeus Medical GmbH ラインエレメントおよびクロージャレセプタクルを備える骨セメントアプリケータ
US10765463B2 (en) 2017-06-14 2020-09-08 Heraeus Medical Gmbh Bone cement applicator with pipe line element and closure receptacle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5356144B2 (ja) 歯牙修復材用カプセル
US6386872B1 (en) Capsule for dental restoration material
JPH0381384B2 (ja)
US5172807A (en) Cement mixing capsule
JP2002219138A (ja) 減圧式歯牙修復材用カプセル
JPS62268555A (ja) 混合排出カプセル
JP3630738B2 (ja) 歯牙修復材用カプセル
JP2001340356A (ja) 歯牙修復材用カプセル
US7806297B2 (en) Device for storing, mixing and dispensing a free-flowing material
JP2005255253A (ja) 材料を貯蔵、混合、および分注するためのカプセル
US5297698A (en) Two-stage mixing and dispensing assembly for preparations such as dental cements
JP2004016707A (ja) 注射器型薬剤カプセル
JP4073571B2 (ja) 2種の反応性材料が隔離された状態で収納されたカプセルにおける成分収納カップの押し破られる隔壁部の形成方法
JP2002191622A (ja) 歯牙修復材用カプセル
JP2022096614A (ja) 歯科用カプセル
EP1219262A1 (en) Capsule for dental restoration material
US6776516B2 (en) Vacuum assisted mixer for capsule of dental restoration material
JP2537050B2 (ja) 歯牙修復材用カプセル
JPH05504696A (ja) 歯科用アマルガムカプセル
US20140154645A1 (en) Dental container
JPH02102645A (ja) 歯牙修復材用カプセル
JP2008284347A (ja) 歯牙修復材用カプセル
JP2001187069A (ja) 歯牙修復材用カプセル
AU1004601A (en) Capsule for dental restoration material
JPS63197451A (ja) 歯牙修復材用カプセル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110222