JP6581006B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、除湿機などの空気調和機に係り、特に圧縮機またはヒータの運転検知機能を有する空気調和機に関する。
空気調和機の一例である除湿機には圧縮機およびヒータなどの電力が供給される装置が設けられている。これら装置への電力供給は、リレーなどのスイッチを介して制御される。例えばリレーの溶着によりスイッチが故障すると、圧縮機などに常時通電されてしまい除湿機が故障に至る恐れがある。
ここで、例えば特許文献1には、複数のスイッチのON/OFFとヒータの温度からスイッチの故障を検知して使用者に知らせる装置が開示されている。
特開2008−188512号公報
特許文献1の技術は、複数のスイッチを有することが前提である。このため、部品点数が増加し、装置構成が複雑になったり、コストアップが生じたりしてしまう課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、簡素な構造で圧縮機またはヒータの運転を検知することができる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、上述した課題を解決するために、圧縮機またはヒータと、水を溜めるタンクと、前記タンク内の水位に応じて上下動する浮きと、前記浮きに設けられたマグネットと、前記圧縮機またはヒータに電力を供給する電線と、前記マグネットの磁界および前記電線を流れる電流により形成される磁界を検出するAMR(Anisotropic-Magneto-Resistance)センサと、前記AMRセンサの検出結果に基づいて前記タンクの水位と前記圧縮機またはヒータの運転を検知する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空気調和機においては、簡素な構造で圧縮機またはヒータの運転を検知することができる。
本実施形態における除湿機の外観斜視図。 除湿機の分解斜視図。 除湿機の縦断面図。 除湿機の機能構成を示す概略的な機能ブロック図。 ドレンタンクを上方から見た斜視図。 ドレンタンクの内側から見た浮きが収容された浮き収容部を特に示す図であり、(A)は浮き収容部の縦断面図、(B)は浮きが挿入された場合の浮き収容部を示すドレンタンクの縦断面図、(C)は図6(B)の浮きが上昇した場合のドレンタンクの縦断面図。 満水検知ユニットを特に説明する除湿機の縦断面図。 (A)は浮きの表面から見た外観斜視図、(B)は浮きの裏面から見た外観斜視図、(C)は浮きの縦断面図。 本実施形態における除湿機により実行される故障判定処理を説明するフローチャート。 AMRセンサと圧縮機の電線との位置関係を説明する説明図。 正常時におけるAMRセンサの出力などを説明するための波形図。 リレーの故障時におけるAMRセンサの出力などを説明するための波形図。
本発明に係る空気調和機の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態においては、本発明の空気調和機を、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用し空気中に含まれる水分を結露させて除湿するコンプレッサ式の除湿機に適用して説明する。
図1は、本実施形態における除湿機1の外観斜視図である。
図2は、除湿機1の分解斜視図である。
図3は、除湿機1の縦断面図である。
図4は、除湿機1の機能構成を示す概略的な機能ブロック図である。
除湿機1は、除湿機1の外観を構成する右枠2と、左枠3と、化粧板4と、ベース5とを有している。右枠2と左枠3とが嵌まり合った上端部分は、取手10を形成する。右枠2は、複数のスリットを有する吸込口11を有している。吸込口11は、外側表面12側にフィルタ13と、フィルタケース14とを有している。フィルタ13は、樹脂製の網や不織布などからなり、吸入空気に混入する塵埃や臭い成分などを取り除く。フィルタケース14は、フィルタ13を吸込口11に取り付ける。また、右枠2は、ドレンタンク15が着脱されるタンク挿入口16を吸込口11下部に有している。
左枠3は、複数のスリットを有する吹出口20を上部に有している。吹出口20は、乾燥空気の吹出方向を斜め上方向から水平方向に制御可能な風向板21を有している。風向板21は、風向板モータ22により駆動される。
化粧板4は、上方に操作部25を有している。操作部25は、図2に示すように、化粧板4の上面26と、操作部ケース27と、操作ユニット28とで構成されている。操作部25は、例えば、運転スイッチ、タイマースイッチ、運転モード選択スイッチなどのスイッチ類29と、運転ランプなどのランプ類30とを有している。
除湿機1は、主な内部部品として、シロッコファン31と、ファンモータ32と、冷凍装置と、ドレンタンク15と、コントロールユニット34と、満水検知機構とを有している。
シロッコファン31は、ファンモータ32の回転軸と同軸状に回転中心が固定されている。シロッコファン31は、吸込口11から空気を吸い込み、吹出口20から吹き出す風路を形成する。シロッコファン31およびファンモータ32は、ファンケース36に取り付けられている。
冷凍装置は、冷媒が流れる順に、圧縮機40と、凝縮器41と、減圧装置42と、蒸発器43と、アキュムレータ44とを有している。冷媒は、蒸発器43を流れる際に蒸発器43の外側を通過する空気から熱を奪い蒸発する。これにより、蒸発器43の表面は露点温度以下に冷却され、そこを通過する空気中の水分が蒸発器43の表面に結露する。この原理により、除湿機1が空気中から水分を除去して除湿する。
圧縮機40は、ベース5上に固定されており、配管45を介して蒸発器43および凝縮器41に接続されている。蒸発器43および凝縮器41は、第1熱交換器48と第2熱交換器49とでそれぞれ構成されている。第1熱交換器48と第2熱交換器49とは、それぞれフィンチューブ型の熱交換器であり、同一風路内に上流側から第1熱交換器48、第2熱交換器49の順に配置されている。蒸発器43および凝縮器41は、ファンケース36におけるシロッコファン31が固定された面と逆の面にドレンパン50を介して固定されている。ドレンパン50は、蒸発器43で発生した結露水を受け、排水口51からドレンタンク15へ結露水を導く。
また、圧縮機40は、内蔵されたACモータ(図示せず)により駆動されるもので、電線95(図10)と、この電線95上に設けられたリレー96(図4)とを有している。電線95は、商用電源から電源プラグを介して供給される交流電圧を圧縮機40のACモータに供給する。リレー96は、コントロールユニット34の制御に基づいて、ONまたはOFFすることにより圧縮機40への電力の供給をONまたはOFFする。
以上の構成により、吸込口11から吸込まれた空気は、フィルタ13で塵埃や臭い成分などが取り除かれた後、蒸発器43で水分が除去され、さらに凝縮器41を通過し、シロッコファン31によって吹出口20から吹き出される。
ドレンタンク(タンク)15は、ドレンパン50の排水口51から排水される、発生したドレン水を溜める。ドレンタンク15は、タンク挿入口16を介してファンケース36に対して水平方向のスライドにより着脱される。ドレンタンク15は、ファンケース36により形成されたタンク室52(図3)に装着される。
ドレンタンク15はタンク蓋53を有し、排水口51からの結露水はタンク蓋53よりドレンタンク15内に落下する。ドレンタンク15は、鉛直下向き方向を挿入方向として挿入される浮き80を収容する浮き収容部54を有する。
ここで、図5は、ドレンタンク15を上方から見た斜視図である。
図6は、ドレンタンク15の内側から見た浮き80が収容された浮き収容部54を特に示す図であり、(A)は浮き収容部54の縦断面図、(B)は浮き80が挿入された場合の浮き収容部54を示すドレンタンク15の縦断面図、(C)は(B)の浮き80が上昇した場合のドレンタンク15の縦断面図である。
浮き収容部54は、ドレンタンク15装着方向における奥側であって、後述するAMRセンサ82と対向する位置に設けられる。浮き収容部54は、スリット55と、挿入ガイド56と、立ち上がり部57と、抜け防止ピン58とを有する。スリット55は、浮き収容部上端60から下端61まで縦方向に設けられ、ドレンタンク15内のドレン水を浮き収容部54に浸入させる。また、スリット55は、浮き80の挿入方向に突起87を案内する。挿入ガイド56は、浮き収容部54の側面62より立ち上がって形成される。挿入ガイド56は、左右両側面62側から浮き80側への立ち上がり高さが変化する。これにより、浮き収容部54に対する浮き80の挿入方向手前側から奥側に向って幅広領域63と幅狭領域64(図6(C))とが浮き80が収容される空間に形成される。
立ち上がり部57は、浮き収容部54の底面65およびスリット55の端部より浮き収容部54の内側に向けて垂直に立ち上がった2本の部材である。挿入ガイド56および立ち上がり部57は、挿入された浮き80と線接触し浮き80を支持することにより、浮き収容部54の側面62や底面65と浮き80とが面接触し表面張力により張り付いてしまうことを防止する。抜け防止ピン58は、浮き収容部54の上端に着脱可能に設けられ、浮き80が浮き収容部54から抜け落ちることがないように浮き80を支持する。
図4に示すコントロールユニット34(制御部)は、スイッチ類29からの指示に基づいて風向板モータ22、ファンモータ32、リレー96などを電気的に制御することにより、除湿機1の動作を制御する。コントロールユニット34は、記憶部70およびタイマ71を有している。記憶部70は、スイッチ類29より受け付けた指示に基づいて実行される、風向板モータ22、ファンモータ32、リレー96およびランプ類30の動作プログラムなどを記憶する。タイマ71は、除湿機1のタイマ運転などのための計時を行う。温度センサ75および湿度センサ76は、除湿機1本体の所定位置に設けられ、除湿機1の周囲温度および湿度を計測し、コントロールユニット34は必要に応じて得られた値を制御に使用する。報知部78は、コントロールユニット34の指示に基づいてユーザに状況を知らせるためのアラームを報知する。
コントロールユニット34は、AMRセンサ82の検出結果に基づいて、ドレンタンク15の水位(満水)と、圧縮機40の運転(故障)を検知する。以下、AMRセンサ82を含む満水検知ユニットの詳細について説明する。
図7は、満水検知ユニットを特に説明する除湿機1の縦断面図である。
満水検知ユニットは、浮き80と、浮き80に設けられたマグネット81と、マグネット81の磁界を検出するAMRセンサ82とを有している。
図8(A)は浮き80の表面88から見た外観斜視図、(B)は浮き80の裏面86から見た外観斜視図、(C)は浮き80の縦断面図である。
浮き80は、ドレンタンク15の浮き収容部54に収容され、ドレンタンク15内の水位に応じて上下動する。浮き80は、縦長の直方体であり、発泡ポリスチレンなどの浮力を有する材料で形成されている。浮き80は、上端部に幅を大きくする幅広部85を有する。図8(A)に示す幅広部85の幅Wは、図6(C)に示すように、浮き収容部54内に形成される幅狭領域64の幅よりも大きく、かつ幅広領域63の幅よりも小さい。これに対し、幅広部85以外の浮き80の幅Wは、幅狭領域64の幅よりも小さい。なお、幅広部85(幅広領域63)の挿入方向(図7におけるX軸方向)長さは特に限定されず、本実施形態で図示するよりも長くても短くてもよい。
浮き80は、AMRセンサ82との対向面と反対の面である裏面86に突起87を有する。突起87は、スリット55に沿って浮き収容部54に挿入可能な寸法を有する。突起87の突出方向(Y軸方向)は、幅広部85の幅方向(Z軸方向)と直交する方向である。
マグネット81は、AMRセンサ82との対向面における水平方向(Z軸方向)に着磁方向(N極、S極の位置は問わない)を有する、薄板状で縦長の直方体である。マグネット81の寸法は、例えば、長さ15mm×幅8mm×厚さ3mmである。マグネット81は、浮き80のAMRセンサ82との対向面である表面88に形成された凹部に、マグネット81の幅方向中心が浮き80の幅方向中心と一致するように嵌め込まれて配置されている。なお、浮き80の幅Wは幅狭領域64の幅よりも小さいため、浮き収容部54内で浮き80が幅方向に移動する。マグネット81は、この場合であってもAMRセンサ82がマグネット81の磁界を検出可能となるような寸法に設計されている。
AMRセンサ(Anisotropic-Magneto-Resistance、異方性磁気抵抗センサ)82は、信号処理回路などと共に基板90に実装され、マグネット81の着磁方向に平行な、水平方向の磁界を検出するようにファンケース36に取り付けられている。具体的には、AMRセンサ82は、ファンケース36のタンク室52とは逆面であってドレンタンク15の浮き収容部54(浮き80、マグネット81)に対応する位置に設けられる。すなわち、マグネット81およびAMRセンサ82は、挿入方向と直交する方向(Y軸方向)において対向している。
AMRセンサ82とマグネット81との位置関係は、ドレンタンク15の水位が規定の満水位置になるまでAMRセンサ82がマグネット81の磁界を検出し(所定値以上の強さの磁界を検出し)、満水位置になった場合に磁界を検出しない(所定値より小さい強さの磁界を検出する)ように規定されている。
また、後述する図10に示すように、AMRセンサ82と圧縮機40の電線95との位置関係は、圧縮機40の運転時に電線95を流れる電流98により形成される磁界99を検出し、停止時に磁界99を検出しないように規定されている。具体的には、電線95とAMRセンサ82との距離が、AMRセンサ82の検出可能な距離r以下になり、電流98の向きが浮き80の上下動方向(図7のx軸方向)になるように配置されている。なお、電線95はAMRセンサ82の背面(基板90と接する面)側に配置してもよい。
次に、本実施形態における満水検知ユニットの作用について説明する。
ドレンタンク15がタンク室52に装着されると、AMRセンサ82は、所定値以上の強さのマグネット81の磁界を検出する。AMRセンサ82の検出結果は、コントロールユニット34に送信され、コントロールユニット34はドレンタンク15が装着されたと判断する。
ドレン水の水位が上昇すると、スリット55より浮き収容部54にドレン水が浸入し、浮き80は浮力により徐々に上昇する。浮き80の幅Wは、浮き収容部54内の収容空間において幅狭領域64の幅よりも小さいため、幅方向に移動する恐れがある。しかし、マグネット81は、このような場合であってもAMRセンサ82が所定値以上の強さの磁界を検出できるような寸法に設計されている。このため、浮き80の幅方向の移動が生じても検出精度は確保されている。
また、マグネット81の形状は、浮き80の移動(上下動)方向に沿った縦長の直方体であり、着磁方向はAMRセンサ82との対向面における水平方向となっている。これにより、マグネット81から発生する磁界はマグネット81の上下動方向に広く磁束を発生させ、広い範囲で磁界の水平成分をAMRセンサ82に有効に作用させることができる。
ドレン水の水位が規定の満水位置になるまで、AMRセンサ82はマグネット81により発生した所定値以上の磁界を検出し続ける。コントロールユニット34は検出結果に基づいて、未だドレン水の水位が満水に達していないと判断する。
ドレン水の水位が規定の満水位置になると、AMRセンサ82が検出する磁界の強さは、所定値より小さく変化する。コントロールユニット34は検出結果に基づいて、ドレン水の水位が満水位置に達したと判断する。これに伴い、コントロールユニット34は、報知部78を介してユーザへ満水を報知したり、ファンモータ32や圧縮機40の運転を停止したりする。
ここで、コントロールユニット34は、リレー96のONまたはOFF動作により、圧縮機40の運転を制御する。このため、接点の溶着などリレー96に故障が生じた場合には、コントロールユニット34は圧縮機40の運転を制御できない事態が生じる。これにより、ドレンタンク15が満水になったにもかかわらず圧縮機40の運転を停止することができず、除湿機1の故障を招く恐れがある。
これに対し、本実施形態における除湿機1は、以下に説明するようにコントロールユニット34が水位検知と併せて故障判定処理を行うことにより、好適に圧縮機40の故障を検出することができる。
図9は、本実施形態における除湿機1により実行される故障判定処理を説明するフローチャートである。
図10は、AMRセンサ82と圧縮機40の電線95との位置関係を説明する説明図で、マグネット81を有した浮き80は、AMRセンサ82の紙面奥側に上下動可能に配置されているものである。
図11は、正常時におけるAMRセンサ82の出力などを説明するための波形図である。
図12は、リレー96の故障時におけるAMRセンサ82の出力などを説明するための波形図である。
図11および図12における1段目は基板90へ入力される交流電圧の波形図、2段目は圧縮機40に流れる電流の波形図である。また、3段目はマグネット81が形成する磁界に基づくAMRセンサ82の検知レベルを示す波形図、4段目は圧縮機40の電線95を流れる電流98により形成される磁界99に基づくAMRセンサ82の検知レベルを示す波形図、5段目はコントロールユニット34が検知したAMRセンサ82の出力を示す波形図である。
ステップS1において、コントロールユニット34は、AMRセンサ82の出力がHIGH(HI)であるか否かの判定を行う。出力がLOWである場合、AMRセンサ82はマグネット81の所定値以上の磁界を検出している状態、すなわちドレンタンク15の水位は規定の満水位置ではない状態を示している。一方、出力がHIである場合、AMRセンサ82はマグネット81の所定値より小さい磁界を検出している状態、すなわちドレンタンク15の水位は規定の満水位置に達した状態(図10に示す、AMRセンサ82とマグネット81との距離がYとなる状態)を示している。
圧縮機40の運転中においては、AMRセンサ82は電流98が形成する磁界99を、電流98と同期したパルス信号として検出する。具体的には、AMRセンサ82は、磁界99がある場合にはLOW、磁界99がない場合にはHIを出力する。このため、コントロールユニット34は、マグネット81の磁界に基づく出力のみに基づいて満水の判断を行うために、基板90への入力電圧のゼロクロス点(磁界99が形成されていないタイミング)の出力を用いてステップ1の判定を行う。
なお、満水を判断するステップS1においては、コントロールユニット34は、AMRセンサ82から出力された信号がパルス信号であり、かつ所定周期(例えば2周期)検出されたことを判断に用いてもよい。すなわち、コントロールユニット34は、AMRセンサ82から出力された信号をそのまま用いて(ゼロクロス点の出力を用いることなく)判定を行うことになる。
コントロールユニット34は出力がHIではないと判定した場合(ステップS1のNO)、すなわち未だ水位が満水位置に達しておらず、出力がLOWである場合、出力がHIと判定されるまで待機する。一方、コントロールユニット34は出力がHIであると判定した場合(ステップS1のYES)、すなわち水位が満水位置に達した場合、ステップS2において、リレー96をOFFすることにより圧縮機40の運転を停止する。図11および図12においては、コントロールユニット34はHIを2回検出した場合に、満水と検知(ステップS1で出力HIと判定)している。
ステップS3において、コントロールユニット34は、AMRセンサ82の出力が所定周期のパルス信号であるか否かの判定を行う。すなわち、コントロールユニット34は、ステップS2において圧縮機40を停止したにもかかわらず電線95を流れる電流98により磁界99が形成されているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット34は、パルス信号が電源周波数(50Hzまたは60Hz)に同期した(電源周波数と同じ)周期であるか否かを判定する。コントロールユニット34は、基板90への入力電圧のゼロクロス点の周期により、パルス信号の周期が電源周波数と同じか否かを判断する。これは、ドレンタンク15の水面の揺れに基づくマグネット81の上下動により検出された信号を排除するためである。なお、ステップS3においては、コントロールユニット34は、AMRセンサ82から出力された信号をそのまま用いて(ゼロクロス点の出力を用いることなく)判定を行う。
コントロールユニット34は出力が所定周期のパルス信号ではないと判定した場合(ステップS3のNO)、ステップS4において報知部78を介してユーザへ満水を報知する。すなわち、図11に示すように、圧縮機40が正常に停止し、AMRセンサ82が磁界99を検知しない結果、コントロールユニット34はHIを検知する。
一方、コントロールユニット34は出力が所定周期のパルス信号であると判定した場合(ステップS3のYES)、ステップS4において、ユーザにアラームなどで故障を報知する。すなわち、図12に示すように、リレー96の溶着などに基づく故障により圧縮機40の運転が停止されておらず、AMRセンサ82が磁界99を検知した結果、コントロールユニット34はパルス信号を検知する。これにより、ユーザが除湿機1の電源コードを抜いたりすることなどにより圧縮機40を停止させる処置をとることができる。
このような本実施形態における除湿機1は、AMRセンサ82を用いた満水検知ユニットを有することにより、水位検知を高精度に行うことができる上、構造を簡素化することができる。
すなわち、満水検知ユニットに回転軸を有するフロートを用いた場合、フロートの構造が複雑化する上、ドレンタンクにこの回転軸を支える構造を設ける必要がある。これは、構造の複雑に伴い製造性を低下させ、かつユーザにとっても使用性、清掃性を低下させてしまう。また、磁界の検出にリードスイッチやマイクロスイッチを用いた場合、接点における機械動作により劣化が生じる恐れがあり信頼性に欠ける。また、これらスイッチは、検出機構上、大型化が避けられない。さらに、AMRセンサ82と同様の半導体の磁気センサであるホールICを用いることも考えられるが、ホールICは垂直方向の磁界を検出するという特性上、検出範囲が限られてしまい、除湿機内における限られた空間内でのマグネットとホールICとの配置に関する設計自由度が大きく低下してしまう。
これに対し、AMRセンサ82を用いた場合には、上記方法に比べて、部品寸法を小型化できる。また、AMRセンサ82は水平方向の磁界を検出可能というセンサの特性から、配置に関して設計自由度が高い。
さらに、マグネット81は、浮き80の移動範囲を考慮し、AMRセンサ82との対向面における水平方向に着磁方向を有する、薄板状縦長の直方体とした。このため、水位検知が広い範囲で高精度に行われる。例えば、マグネットの形状を例えば円形にした場合には、本実施形態におけるマグネット81と同様の範囲でAMRセンサ82に磁界を検出させようとすると、円形のマグネットの直径はマグネット81の高さ寸法(例えば15mm)よりも大きくする必要がある。マグネットが大きくなると、浮き80はより大きな浮力を必要とするため、浮き80の容積が大きくなる。この結果、満水検知ユニット全体の寸法が大きくなったり、組立作業時に着磁方向を水平にするための注意が必要になったりする。この点においても、本実施形態におけるマグネット81の形状は、満水検知ユニット、ひいては除湿機1の小型化を実現することができる。
さらにまた、除湿機1は、水位検知のためのAMRセンサ82を併用することにより、簡素な構造で圧縮機40の故障(運転)を検知することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本発明に係る空気調和機は、除湿機1以外にも空調機、加湿機、乾燥機などの水位検知が必要なタンクを有し、かつ圧縮機または(および)ヒータを有する機器にも適用することができる。特に、ヒータにより加熱される乾燥剤を備えたデシカント式の除湿機や、ヒータを備えた加湿機にも適用することができる。ヒータを有する機器に適用する場合、ヒータに電力を供給する電線とAMRセンサとの位置を、本実施形態における除湿機1と同様に規定すればよい。
また、図9の故障判定処理のパルス信号判定ステップS3において、「所定周期」は電源周波数が好ましい。また、パルス信号が所定時間継続して複数回検出されたか否かを判定してもよい。
1 除湿機
15 ドレンタンク
16 タンク挿入口
34 コントロールユニット
36 ファンケース
40 圧縮機
41 凝縮器
43 蒸発器
52 タンク室
53 タンク蓋
54 浮き収容部
80 浮き
81 マグネット
82 AMRセンサ
90 基板
95 電線
96 リレー
98 電流
99 磁界

Claims (8)

  1. 圧縮機またはヒータと、
    水を溜めるタンクと、
    前記タンク内の水位に応じて上下動する浮きと、
    前記浮きに設けられたマグネットと、
    前記圧縮機またはヒータに電力を供給する電線と、
    前記マグネットの磁界および前記電線を流れる電流により形成される磁界を検出するAMR(Anisotropic-Magneto-Resistance)センサと、
    前記AMRセンサの検出結果に基づいて前記タンクの水位と前記圧縮機またはヒータの運転を検知する制御部と、を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記電力は交流であり、
    前記AMRセンサは、前記電線を流れる電流により形成される磁界をパルス信号として検出し、
    前記制御部は、前記圧縮機または前記ヒータを停止後、前記AMRセンサより前記パルス信号を検出した場合に前記圧縮機または前記ヒータの運転を検知する請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記制御部は、電源周波数と同じ周期の前記パルス信号を検出した場合、または所定時間継続して前記パルス信号を検出した場合、前記圧縮機または前記ヒータの運転を検知する請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記空気調和機は、前記圧縮機を備えたコンプレッサ式の除湿機である請求項1〜3のいずれか一項記載の空気調和機。
  5. 前記空気調和機は、前記ヒータにより加熱される乾燥剤を備えたデシカント式の除湿機である請求項1〜3のいずれか一項記載の空気調和機。
  6. 前記空気調和機は、前記ヒータを備えた加湿機である請求項1〜3のいずれか一項記載の空気調和機。
  7. 前記マグネットは、前記AMRセンサとの対向面における水平方向に着磁方向を有する、縦長の直方体であり、
    前記AMRセンサは、前記着磁方向に平行な磁界を検出する請求項1〜6のいずれか一項記載の空気調和機。
  8. 前記電線は、電流の向きが前記浮きの上下動方向に沿うように配置された請求項1〜7のいずれか一項記載の空気調和機。
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