JP6579844B2 - 定着装置、及び、これを有する画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及び、これを有する画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置、及び、これを有する画像形成装置の技術に関する。
例えば、プリンタなどの画像形成装置では、電子写真プロセス、あるいは静電記録プロセス等の画像形成手段により記録材上に形成担持させたトナー画像を、定着部材、ヒータなどの加熱部材を有する定着装置により記録材面に加熱定着させている。定着装置では、1半波ごとに通電する交流電流の位相角を制御して加熱部材に流れる電流量を制御する位相制御が行われ、例えば1半波ごとに各半波で通電する位相角を0[度]から180[度]の間で設定する。このようにして通電量を制御することにより、加熱部材の温度を所望の温度とする温度制御が行われる。
このような位相制御を用いた加熱部材への通電量制御では、交流電流の交流波形で振幅が最大となる位相角付近で通電を開始する場合に顕著に生じる「高調波歪み」の問題がある。例えば、最大振幅となる90[度]又は270[度]付近の位相角で通電を開始した場合、通電量が急峻に立ち上がるため高調波歪みが生じる。
従来、複数のヒータを有する定着装置の位相制御では、高調波歪みを防ぐために最大振幅となる90[度]又は270[度]前後の位相角で通電を開始しないよう制御する。具体的には、通電開始位相角に禁止区間を示すデータを有するテーブル(表)を予め用意して、これらを使用する方法が提案されている。
特許文献1に開示された加熱装置では、第1の禁止区間と、第1の禁止区間より広い第2の通電開始禁止区間とを設け、第1の禁止区間では2つのヒータとの通電開始禁止とし、第2の禁止区間では、一方は開始可能、他方は開始禁止とするテーブルを用いている。これにより通電量の急峻な立ち上がりを防ぐ、というものである。
また、特許文献2に開示された定着装置では、2つのヒータを同じ位相角で同時に通電開始しないために、通電量の平均を2つのヒータで同一としつつも、2つのヒータの通電開始位相角が相互に重ならないように規定したテーブルを予め用意して使用する。このように、2つのヒータの通電開始位相角が互いに重ならないように相対的にずらして2つのヒータの合計通電量の急峻な立ち上がりを防ぐ、というものである。
特開2006‐73431号公報 特開2012‐22211号公報
しかしながら、複数のヒータに対する位相制御のためのテーブルを予め用意して高調波歪みを防ぐ温度制御方法では、次のような問題が残る。例えば、定着部材の温度制御の性能向上のため、通電量の分解能を細かくしたり、複数のヒータの通電量を任意の組み合わせで設定可能に構成した場合、予め用意するテーブルのデータ量が膨大となってしまう。具体的には、例えば2つのヒータの通電量の分解能を201段階の0.5[%]とした場合、必要なテーブル数は201×201通りとなる。そのため、膨大なデータ量のテーブルを保持するために装置に搭載するメモリ等の記憶装置の容量が増大して、これに伴い装置の製造コストが増加してしまう、という課題が残る。
本発明は、装置に搭載するヒータの位相制御に用いるメモリの容量増加を抑制しつつ、温度制御の性能向上を図ることができる画像形成装置を提供することを、主たる課題とする。
本発明の画像形成装置は、交流電流の位相角を制御して定着装置の温度制御を行う画像形成装置であって、記録媒体を加熱する複数の加熱手段と、前記加熱手段の温度を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に応じて前記複数の加熱手段それぞれに対する交流電流の通電率を決定する通電率決定手段と、前記決定された通電率に基づいて、前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角をシフトする際のシフト位相角が取り得る範囲をシフト位相角範囲として決定する第一の位相制御手段と、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲に基づいて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定する第二の位相制御手段と、を有し、前記第二の位相制御手段は、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定することを特徴とする。
本発明によれば、装置に搭載するヒータの位相制御に用いるメモリの容量増加を抑制しつつ、温度制御の性能向上を図ることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略縦断面図。 定着装置の機能構成を説明するための概略断面図。 定着装置の長手方向全体の外観を示す図。 (a)、(b)は、ヒータの長手方向の位置毎の発熱比率を示す図。 制御回路部100の機能構成を説明するためのブロック図。 定着装置の温度制御手順の一例を示すフローチャート。 交流波形に対する位相制御を説明するための図。 制御回路部100による第一位相制御の処理手順の一例を示すフローチャート。 制御回路部100による第二位相制御の処理手順の一例を示すフローチャート。 交流波形の位相制御を説明するための図。 (a)、(b)は、第一及び第二ヒータそれぞれに対する交流波形の位相制御を説明するための図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。なお、本実施形態においては、フルカラー画像を形成可能な電子写真方式のプリンタ(画像形成装置)を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略縦断面図である。
画像形成装置1は、給紙カセット21、ピックアップローラ22、フィードローラ23、リタードローラ24、レジストローラ対25、二次転写ローラ26、排紙ローラ対34、排紙トレイ32を有する。画像形成装置1は、また、搬送ローラ対38、搬送ローラ60、制御回路部100、定着装置200を有する。
また、画像形成装置1は、各色(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、Bk:ブラック)の感光ドラム28(C、M、Y、Bk)、レーザスキャナ35(C、M、Y、Bk)、一次転写ローラ39(C、M、Y、Bk)、中間転写ユニットを有する。
中間転写ユニットは、駆動ローラ27D、テンションローラ27Tを有し、これらローラ27D、27Tは無端ベルトである中間転写ベルト27Bを張架する。駆動ローラ27Dは、ベルト27Bを介して二次転写ローラ26と当接する。39Bk、39C、39M、39Yはそれぞれ一次転写ローラであり、不図示のバネによってベルト側に加圧されている。
図1に示す外部ホスト装置150は、コンピュータ、イメージリーダなどであり、制御回路部100と通信可能に接続される。外部ホスト装置150は、制御回路部100を介して各種作像機器からの信号を受け付けて作像シーケンス制御を行う。また、制御回路部100は、外部ホスト装置150からの入力画像情報に応じて画像形成装置1が有する各種機器を制御する。
像担持体である感光ドラム28は、その中心軸方向に着脱可能に配備される。レーザスキャナ35は、感光ドラム表面を露光する露光手段として機能する。定着装置200は、記録媒体の一例である用紙P上に形成されたトナー像を定着させる定着手段として機能する。なお、定着装置200は、画像形成装置1の側面に設けられている定着ドア45を開くことにより、図1正面から見て右方向に着脱可能に保持されている。
画像形成開始の指示を受けた画像形成装置1は、ピックアップローラ22を介して、給紙カセット21から用紙Pの給紙を開始する。その際、給紙カセット21から用紙Pが数枚搬送された場合であっても、リタードローラ24により1枚だけに分離される。その後、搬送ローラ60を介して、レジストローラ対25まで用紙Pが搬送される。レジストローラ対25に到達した用紙Pは、ここで一旦停止する。
レーザスキャナ35による露光によって感光ドラム28上に形成された潜像は、現像器によってトナーで現像される。その後、このトナー像は無端ベルトである中間転写ベルト27Bに一次転写される。中間転写ベルト27B上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ26へ向けて搬送される。また、トナー像の搬送に合わせて、レジストローラ対25で一旦停止していた用紙Pの搬送を再開する。その後、トナー像は、二次転写ローラ26を介して用紙Pに転写される。
未定着トナー像が担持された用紙Pは、定着装置200によって加熱、加圧され、未定着トナー像が用紙上に定着されることになる。トナー像定着後の用紙Pは、用紙搬送方向における定着下流部に配備された搬送ローラ対38を通過した後、排紙ローラ対34を介して排紙トレイ32上に排出される。
次に、図2、図3を参照しながら定着装置200の機能構成の詳細について説明する。
<定着装置>
図2は、定着装置200の機能構成を説明するための概略断面図である。図3は、定着装置200の長手方向全体の外観を示す図である。なお、本実施形態における長手方向とは、用紙Pの搬送方向に直交する方向を意味する。
定着装置200は、例えばベルト方式の加熱装置として構成される。このように構成された定着装置200は、加圧ローラ210、定着ベルト211、加熱体として機能するセラミックヒータ(以下、ヒータと称す)212、サーミスタ213を有する。
ヒータ212は、長手方向に所定の長さを有する細長薄板状のセラミック基板、この基板面に配備させた通電発熱抵抗体層を有する。ヒータ212は、発熱抵抗体層に対する通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量のヒータであり、定着ベルト211をその内部から加熱するように構成される。
なお、ヒータ212は、長手方向に平行に並んだ2つのヒータを含んで構成されており、それぞれ第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bとして個別に制御可能に構成されているものとして説明を進める。
図4は、ヒータ212の長手方向の位置毎の発熱比率を示す図である。図4では、横軸はヒータの長手方向長さを表し、縦軸は発熱比率を表している。また、図4(a)は、第一ヒータ212Aの発熱比率を表しており、図4(b)は第二ヒータ212Bの発熱比率を表している。なお、発熱比率とは、単位供給電力に対するヒータの発熱量の比率である。
図4に示すように、第一ヒータ212Aの発熱比率と、第二ヒータ212Bの発熱比率とでは、長手方向における位置が同じであっても発熱比率が異なることが見て取れる。
例えば、第一ヒータ212Aでは、長手方向中央付近で単位供給電力に対して最大の発熱量となり、長手方向両端部に行くに従って単位供給電力に対する発熱量が下がる特性を有する。一方、第二ヒータ212Bでは、長手方向両端部で単位供給電力に対して最大の発熱量となり、長手方向中央付近に行くに従って単位供給電力に対する発熱量が下がる特性を有する。これら2つのヒータの発熱動作をコントロールすることにより、長手方向の温度ムラ発生を抑制する。
また、ヒータ212の裏面側(図2参照)には、ヒータ212の温度を検出するためのサーミスタ213が配備される。サーミスタ213が検出したヒータ212の温度に関する信号(温度情報)は、制御回路部100に入力される。制御回路部100は、受け付けた温度情報に基づいてヒータ212への通電量を制御して、ヒータ212の温度が所定温度に維持されるように制御する。以下、定着装置200の温度制御について詳細に説明する。
図5は、制御回路部100の機能構成を説明するためのブロック図である。なお、定着装置200の温度制御は、主として制御回路部100により制御される。図5では、制御回路部100を機能別の構成として表している。
制御回路部100は、目標温度決定部103、差分算出部104、ヒータ要求通電率決定部105、第1の位相制御を行う第一位相制御部106、第2の位相制御を行う第二位相制御部107を有する。なお、制御回路部100は、CPU(Central Processing Unit)が記憶装置(例えば、図5に示す記憶部101)に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、定着装置200の温度制御を行うように構成することができる。
制御回路部100は、また、サーミスタ213から受信した温度情報に基づいて、ヒータ212の温度が所定温度に維持されるように第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bそれぞれに対する通電量を個別に制御する。
以下、図6を用いて温度制御手順について説明する。
図6は、定着装置200の温度制御手順の一例を示すフローチャートである。
制御回路部100は、画像形成装置1の電源がONされたことを契機に、作像動作が開始されたか否かを判断する(S101)。作像動作が開始されたと判断した場合(S101:Yes)、制御回路部100は、外部ホスト装置150から通知される作像情報を受信する(S102)。また、そうでない場合(S101:No)、処理を終了する。
制御回路部100は、受信した作像情報に応じた動作モード毎に、目標温度決定部103を介して定着目標温度を決定する(S103)。制御回路部100は、サーミスタ213の検出結果である温度情報を受信する(S104)。制御回路部100は、差分算出部104を介して、ステップS103の処理において決定した目標温度と、受信した温度情報とを比較して温度の差分を算出する(S105)。
制御回路部100は、ヒータ要求通電率決定部105を介して、ステップS105の処理において算出した温度の差分値に基づきこの差分値が0となるような第一ヒータ212Aの要求通電率Pa、及び、第二ヒータ212Bの要求通電率Pbを決定する(S106)。なお、各要求通電率は0[%]〜100[%]の範囲に含まれるものとする。また、第一及び第二ヒータに流れる交流電流の電流量は、要求通電率に応じて決定される。
制御回路部100は、決定した要求通電率Pa、Pbを第一位相制御部106に入力して(S107)、第一位相制御部106を介して第一位相制御を行う(S108)。制御回路部100は、また、第二位相制御部107を介して第二位相制御を行う(S109)。なお、第一及び第二位相制御部による位相制御の詳細については後述する。
制御回路部100は、ステップS108、109の各処理の結果に基づき、第一ヒータ212Aの通電開始位相角θa´と、第二ヒータ212Bの通電開始位相角θb´とを決定する。なお、位相角は0[度]から180[度]の範囲に含まれるものとする。
制御回路部100は、決定した第一ヒータ通電開始位相角θa´に基づき第一ヒータ駆動回路108Aを駆動する。また、制御回路部100は、第二ヒータ通電開始位相角θb´に基づき第二ヒータ駆動回路108Bを駆動する(S110)。このようにして、定着装置200の温度制御が行われる。
以下、第一及び第二位相制御部による位相制御の詳細について説明する。
<位相制御>
図7は、交流波形に対する位相制御を説明するための図である。図7に示す2つのグラフでは、横軸は共通して角周波数ωと時間tの積を表しており、上側のグラフの縦軸は電圧を表しており、下側のグラフの縦軸は通電の状態を表している。
なお、位相制御とは一般的に、交流波形の1半波内の任意の位相角でヒータをオンすることにより、ヒータに電力を供給する電力制御方式であることが知られている。
また、図7に示すように、交流波形と電圧0[V]の横軸とが交差するポイントT0をゼロクロスポイント(振幅がゼロになる点)と称する。位相制御では、隣り合うゼロクロスポイントT0間の各半波W1、W2、W3、W4毎に通電開始位相角θ1、θ2、θ3、θ4を設定する。即ち、図7の上側のグラフにおいて、黒で塗りつぶされている期間が通電期間である。
初めに、1つの半波W内における通電処理について説明する。
ヒータ駆動回路108では、通電開始位相角θに至るまではスイッチがオフの状態であり通電せず、通電開始位相角θになるとスイッチをオンして通電を開始する。通電開始以降は、次のゼロクロスポイントT0までの間は通電を継続する。そして、ヒータ駆動回路108は、次のゼロクロスポイントT0に到達するとスイッチをオフして、その半波Wにおける通電を終了する。
例えば、通電開始位相角θを180[度]に設定した場合、ヒータ駆動回路108はゼロクロスポイントT0間において一度もスイッチをオンすることがない。そのため、その半波Wにおける通電率は0[%]になる。また、通電開始位相角θを0[度]に設定した場合、ヒータ駆動回路108はゼロクロスポイントT0間において常にスイッチをオンした状態となる。そのため、その半波Wにおける通電率は100[%]になる。また、通電開始位相角θを90[度]に設定した場合、ヒータ駆動回路108はゼロクロスポイントT0間の中間においてスイッチをオンして通電を開始する。そのため、その半波Wにおける通電率は50[%]になる。
次に、ヒータ全体における通電処理について説明する。なお、ヒータ全体の通電率は複数の半波を1組として扱い、1組内での平均通電率が所望の通電率を満たすように各半波における通電開始位相角θを設定する。以下、4半波を1組として扱う場合を例に挙げて説明する。
図7に示すように、1半波目である第1半波W1の通電開始位相角θ1と、2半波目である第2半波W2の通電開始位相角θ2とを通電率が30[%]になるような位相角に設定したとする。また、3半波目である第3半波W3の通電開始位相角θ3と、4半波目である第4半波W4の通電開始位相角θ4とを通電率が70[%]になるような位相角に設定したとする。このように設定した場合、ヒータ全体の通電率は50[%]になる。
なお、一般的に交流波形の上下対称性を保ちながら電気的なノイズの発生を防ぐためには、4半波の内隣り合う第1半波W1と第2半波W2、および、第3半波W3と第4半波W4は同じ通電開始位相角とすることが望ましい。
以下、位相制御において生じる高調波歪みについて詳細に説明する。
<高調波歪み>
高調波歪みとは、信号に含まれる高調波成分に対する電気的な特性値であり、高調波歪みが大きい場合、電気素子の破損や機器の稼働停止につながる虞がある。そのため、一般的に高調波歪みを低減することが求められる。
なお、位相制御においては、例えば以下に示す2つの要因により高調波歪みが顕著に生じる。1つ目は、交流波形の振幅の高い位相角90[度]または270[度]前後で通電が開始される場合であり、通電開始時の大きな通電電圧の変化により高調波歪みが生じる。2つ目は、同じ位相角で複数のヒータの通電が開始される場合であり、定着装置全体の通電量の変化が大きくなるために高調波歪みが生じる。
以下、画像形成装置1が行う位相制御について図8から図11を用いて詳細に説明する。
<複数のヒータに対する位相制御>
図8は、制御回路部100による第一位相制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9は、制御回路部100による第二位相制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。第一位相制御は、主として第一位相制御部106を介して制御回路部100が行う。また、第二位相制御は、主として第二位相制御部107を介して制御回路部100が行う。
<第一位相制御>
初めに、制御回路部100が第一位相制御部106を介して行う第一位相制御の処理手順について図8を用いて説明する。
制御回路部100は、ステップ106の処理において決定した第一ヒータ212Aの要求通電率Paと第二ヒータ212Bの要求通電率Pbとを第一位相制御部106に入力する(S201)。第一位相制御部106は、受け付けた要求通電率Pa、Pbに基づき、1半波内で要求通電率Paとなる第一ヒータ212Aの通電開始位相角θaと、要求通電率Pbとなる第二ヒータ212Bの通電開始位相角θbとを決定する(S202)。
制御回路部100は、決定した通電開始位相角θaとθbとが重ならないように相対的にずらす処理(以下、シフト処理と称す)を行う際にシフト位相角Dが取り得る範囲(シフト位相角範囲Dmin〜Dmax)を決定する(S203)。なお、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角の範囲をシフト位相角範囲Da_min〜Da_maxとし、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角の範囲をシフト位相角範囲Db_min〜Db_maxとする。
以下、シフト処理におけるシフト位相角について説明する。
図10は、交流波形の位相制御を説明するための図である。図10に示す2つのグラフでは、横軸は共通して角周波数ωと時間tの積を表しており、上側の交流波形を表すグラフの縦軸は電圧を表しており、下側のグラフの縦軸は通電の状態を表している。なお、図10に示す交流波形では、ヒータ全体の通電率を満たす通電開始位相角をθとする。また、4半波1組毎にシフト位相角Dを設定し、このシフト位相角Dは0[度]から180[度]の範囲に含まれるものとする。
位相制御では設定されたシフト位相角Dに基づき、図10に示すように、第1半波W1と第2半波W2では、同じ方向にシフト位相角分だけ通電開始位相角をシフトさせる。また、第3半波W3と第4半波W4では、第1半波W1と第2半波W2とは逆の方向にシフト位相角分だけ通電開始位相角をシフトさせる。具体的には、第1半波W1と第2半波W2のシフト処理後の通電開始位相角θ´をθ+Dの値に設定する。また、第3半波W3と第4半波W4のシフト処理後の通電開始位相角θ´をθ−Dの値に設定する。
このようなシフト処理を行った場合、第1半波W1から第4半波W4までの4半波の通電率を平均したヒータ全体の通電率は、シフト位相角Dのプラスとマイナスが相殺される。そのため、通電開始位相角θに対応する通電率となり、ヒータ全体の通電率はそのままに通電開始位相角θをずらすことが可能になる。また、シフト処理後の通電開始位相角θ´が一定の制約を満たすものであれば、前述した高調波歪みを低減することができる。以下、この一定の制約について説明する。
交流波形の振幅の高い位相角90[度]の前後、又は、位相角270[度]の前後の範囲において通電を開始する場合に生じる高調波歪みを低減するためには、シフト位相角Dに対して設定できる範囲に2つ制約を設ける。
1つ目の制約は、シフト処理後の通電開始位相角θ´を0[度]から180[度]の所定範囲に含まれるように設定する。
2つ目の制約は、高調波歪みを低減するために位相角90[度]の前後、又は、位相角270[度]の前後の一定区間を禁止区間Xとして設定し、シフト処理後の通電開始位相角θ´が禁止区間Xの範囲内とならないように設定する。例えば、一定の禁止区間Xを90[度]±θxとした場合、シフト処理後の通電開始位相角θ´をこの禁止区間Xの範囲外に設定する。シフト位相角Dは、通電率に対応する通電開始位相角θの値に応じて、上記2つの制約を満たすシフト位相角範囲Dmin〜Dmaxに含まれるように設定する。これにより、通電開始時に大きな通電電圧の変化が生じてしまうことを防ぐことができる。
次に、複数のヒータを同じ位相角で通電開始させる場合に生じる高調波歪みを低減することについて説明する。
図11は、第一及び第二ヒータそれぞれに対する交流波形の位相制御を説明するための図である。図11(a)は、第一ヒータ212Aの交流波形を表しており、(b)は、第二ヒータ212Bの交流波形を表している。なお、図11(a)、(b)では、横軸は角周波数ωと時間tの積を表しており、縦軸は電圧を表している。
図11に示すように、第1半波W1と第2半波W2に施すシフト処理のシフト方向を第一及び第二ヒータそれぞれでプラスマイナス逆方向にする。同様に、第3半波W3と第4半波W4に施すシフト処理のシフト方向もプラスマイナス逆方向にする。このようにして、複数のヒータを同じ位相角で通電開始させる場合に生じる高調波歪みを低減する。
例えば、第一ヒータ212Aでは、図11(a)に示すように要求通電率Paを満たす通電開始位相角θaに対して、第1半波W1と第2半波W2ではプラス方向にシフト位相角Daだけシフト処理を行い通電開始位相角θa´をθa+Daの値に設定する。
一方、第二ヒータ212Bでは、図11(b)に示すように要求通電率Pbを満たす通電開始位相角θbに対して、第1半波W1と第2半波W2では逆方向となるマイナス方向にシフト位相角Dbだけシフト処理を行う。そして、通電開始位相角θb´をθb−Dbの値に設定する。
また、第一ヒータ212Aの第3半波W3と第4半波W4に対してはマイナス方向にシフト処理を行い通電開始位相角θa´を、θa―Daの値に設定する。
一方、第二ヒータ212Bの第3半波W3と第4半波W4に対してはプラス方向にシフト処理を行い通電開始位相角θb´をθb+Dbの値に設定する。これにより、定着装置全体の通電量の変化が大きくなってしまうことを防ぐことができる。
<第二位相制御>
次に、制御回路部100が第二位相制御部107を介して行う第二位相制御の処理手順について図9を用いて説明する。なお、制御回路部100は、第一位相制御が終了した後に第二位相制御を開始する。
制御回路部100は、ステップS203の処理において決定した第一ヒータ212Aのシフト位相角範囲Da_min〜Da_max、第二ヒータ212Bのシフト位相角範囲Db_min〜Db_maxそれぞれを第二位相制御部107に入力する(S301)。
制御回路部100は第一の判定として、第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bに対してそれぞれのシフト位相角範囲の最大値Da_max、Db_maxを選択してシフト処理を行った場合、要件1を満たすか否かを判定する(S302)。要件1とは、4半波全てにおいて第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bのシフト処理後の通電開始位相角の相対的な距離|θa´―θb´|が、シフト処理前の通電開始位相角の相対的な距離|θa―θb|よりも離れている、ということである。
要件1を満たす場合(S302:Yes)、制御回路部100は、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角としてシフト位相角Da_maxを選択し、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角としてシフト位相角Db_maxを選択する(S303)。また、そうでない場合(S302:No)、制御回路部100は第二の判定として、第一ヒータ212Aのシフト処理前の通電開始位相角θaが禁止区間Xの範囲内であるか否かを判定する(S304)。
通電開始位相角θaが禁止区間Xの範囲内である場合(S304:Yes)、制御回路部100は第三の判定として、第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bに対してそれぞれのシフト位相角範囲の最大値Da_max、Db_maxを選択してシフト処理を行った場合、要件2を満たすか否かを判定する(S305)。要件2とは、対応する4半波全てにおいて第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bのシフト処理後の通電開始位相角の相対的な距離が一定値Aを超える、ということである。
要件2を満たす場合(S305:Yes)、制御回路部100は、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角としてシフト位相角Da_maxを選択し、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角としてシフト位相角Db_maxを選択する(S306)。
また、そうでない場合(S305:No)、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角としてシフト位相角範囲の最小値であるシフト位相角Da_minを選択し、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角としてシフト位相角Db_maxを選択する(S307)。
このように要件2が満たされない場合、いずれか一つのヒータに対してはシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて通電開始位相角を設定し、他のヒータに対してはシフト位相角範囲における最小値のシフト位相角を用いて通電開始位相角を設定する。
また、通電開始位相角θaが禁止区間Xの範囲外である場合(S304:No)、制御回路部100は第四の判定として、第二ヒータ212Bのシフト処理前の通電開始位相角θbが禁止区間Xの範囲内であるか否かを判定する(S308)。
通電開始位相角θbが禁止区間Xの範囲内である場合(S308:Yes)、制御回路部100は第五の判定を行う(S309)。第五の判定では、第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bに対してそれぞれのシフト位相角範囲の最大値Da_max、Db_maxを選択してシフト処理を行った場合、要件2を満たすか否かを判定する。要件2を満たす場合(S309:Yes)、制御回路部100は、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角としてシフト位相角Da_maxを選択し、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角としてシフト位相角Db_maxを選択する(S310)。
また、そうでない場合(S309:No)、第一ヒータ212Aに対するシフト位相角としてシフト位相角Da_maxを選択し、第二ヒータ212Bに対するシフト位相角としてシフト位相角範囲の最小値であるシフト位相角Db_minを選択する(S311)。
また、通電開始位相角θbが禁止区間Xの範囲外である場合(S308:No)、制御回路部100は、第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bそれぞれに対するシフト位相角として0[度]を選択する(S312)。この場合、第一ヒータ212A、第二ヒータ212Bそれぞれに対するシフト処理は行われない。
制御回路部100は、選択したシフト位相角を用いてシフト処理を行い、第一ヒータ212Aに対するシフト処理後の通電開始位相角θa´と、第二ヒータ212Bに対するシフト処理後の通電開始位相角θb´とを決定する(S313)。
このように、制御回路部100が要件1を満たすか否かの判定を行うことにより、第一ヒータ212Aの通電開始位相角θa´と第二ヒータ212Bの通電開始位相角θb´との距離がより離れる方向にシフト処理を行うことができる。なお、高調波歪みを低減するためには、2つのヒータの通電開始位相角θa´とθb´が一致しないことが最低条件ではあるが、これらはより遠く離れている方が望ましい。そのため、要件1に係る判定を行い高調波歪みをより低減するシフト処理を行うことができる。
また、制御回路部100が要件2を満たすか否かの判定を行うことにより、2つのヒータの通電開始位相角θa´とθb´が少なくとも距離Aは離れる方向にシフト処理を行うことができる。これにより、2つのヒータの通電開始位相角θa´とθb´が近づく方向にシフト処理を行ってしまうことを防ぐことができる。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1では、要件1、2に係る判定を行うことにより、装置に搭載するヒータの位相制御に用いるメモリの容量増加を抑制しつつ、温度制御の性能向上を図ることができる。また、装置に搭載するヒータの位相制御に用いるメモリの容量増加が抑制されるため、製造コストの低減を図ることができる。
また、画像形成装置1における通電率の分解能を上げることにより、さらに温度制御の性能向上を図ることができる。通電率は0[%]〜100[%]の範囲において任意の分解能に設定することができる。分解能を上げるほど細かく温度制御を行うことができるため温度制御の精度が向上する。なお、通電率の分解能を上げることに伴い、それに対応する通電開始位相角θの刻み幅も細かくなるため取りうる値が増大することになる。
また、画像形成装置1における第一ヒータ212Aの要求通電率Paと第二ヒータ212Bの要求通電率Pbの値を任意に設定可能に構成する。これにより、アクチュエータである2つのヒータの長手方向の単位供給電力に対する発熱量の差異に基づいて端部昇温を防ぐことでさらに温度制御の性能向上を図ることができる。なお、高調波歪みを低減するためには、その2つの要因を回避して第一ヒータ212Aと第二ヒータ212Bが対になるように値を確定する必要がある。
このように温度制御の性能向上のために、通電量の分解能を細かくしたり、複数のヒータの通電量を任意の組み合わせで設定可能に画像形成装置1を構成した場合であっても、メモリ容量を増大させず、コストを抑えてヒータの位相制御を行うことができる。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
21・・・給紙カセット、22・・・ピックアップローラ、23・・・フィードローラ、24・・・リタードローラ、25・・・レジストローラ対、26・・・二次転写ローラ、27B・・・中間転写ベルト、27D・・・駆動ローラ、27T・・・テンションローラ、28(C、M、Y、Bk)・・・感光ドラム、34・・・排紙ローラ対、32・・・排紙トレイ、39(Bk、C、M、Y)・・・一次転写ローラ、60・・・搬送ローラ、100・・・制御回路部、108A・・・第一ヒータ駆動回路、108B・・・第二ヒータ駆動回路、150・・・外部ホスト装置、200・・・定着装置、210・・・加圧ローラ、211・・・定着ベルト、212A・・・第一ヒータ、212B・・・第二ヒータ、213・・・サーミスタ。

Claims (8)

  1. 交流電流の位相角を制御して定着装置の温度制御を行う画像形成装置であって、
    記録媒体を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の温度を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて前記複数の加熱手段それぞれに対する交流電流の通電率を決定する通電率決定手段と、
    前記決定された通電率に基づいて、前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角をシフトする際のシフト位相角が取り得る範囲をシフト位相角範囲として決定する第一の位相制御手段と、
    前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲に基づいて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定する第二の位相制御手段と、を有し、
    前記第二の位相制御手段は、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定することを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記第一の位相制御手段は、前記決定された通電率に基づいて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定し、決定した通電開始位相角が相互に重ならないシフト位相角の範囲をシフト位相角範囲として決定することを特徴とする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一の位相制御手段は、交流電流の1半波内において前記通電率決定手段が決定した通電率を満たす通電開始位相角に対して、1半波目と2半波目は同じ方向にシフト位相角分だけ通電開始位相角をシフトし、3半波目と4半波目は前記方向と逆方向にシフト位相角分だけ通電開始位相角をシフトし、これら4半波の平均通電率が当該通電率と同じ値になるシフト位相角を決定することを特徴とする、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一の位相制御手段は、シフト処理後の通電開始位相角が所定範囲に含まれ、且つ、シフト処理後の通電開始位相角が禁止区間として設定された位相角90[度]の前後、又は、位相角270[度]の前後の一定区間を除く範囲に設定されるように前記シフト位相角を決定することを特徴とする、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第二の位相制御手段は、シフト処理後の前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角の相対的な距離が、シフト処理前の前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角の相対的な距離よりも離れている場合、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定することを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第二の位相制御手段は、シフト処理前の前記通電開始位相角が前記禁止区間に含まれており、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いたシフト処理後の前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角の相対的な距離が一定値を超える場合、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定することを特徴とする、
    請求項4又は請求項4を引用する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第二の位相制御手段は、シフト処理前の前記通電開始位相角が前記禁止区間に含まれており、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いたシフト処理後の前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角の相対的な距離が一定値以下である場合、いずれか一つの加熱手段に対してはシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて通電開始位相角を決定し、他の加熱手段に対してはシフト位相角範囲における最小値のシフト位相角を用いて通電開始位相角を決定することを特徴とする、
    請求項4又は請求項4を引用する請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 交流電流の位相角を制御して温度制御を行う定着装置であって、
    記録媒体を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の温度を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて前記複数の加熱手段それぞれに対する交流電流の通電率を決定する通電率決定手段と、
    前記決定された通電率に基づいて、前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角をシフトする際のシフト位相角が取り得る範囲をシフト位相角範囲として決定する第一の位相制御手段と、
    前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲に基づいて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定する第二の位相制御手段と、を有し、
    前記第二の位相制御手段は、前記第一の位相制御手段が決定したシフト位相角範囲における最大値のシフト位相角を用いて前記複数の加熱手段それぞれの通電開始位相角を決定することを特徴とする、
    定着装置。
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