JP6579742B2 - 防護服用素材および防護服 - Google Patents

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Description

本発明は、防護服用素材および防護服に関する。さらに詳しくは、防塵性、耐水性、強度、通気度を有するとともに、風合いが良好な防護服用素材および防護服に関するものである。
原子力発電所等関連施設等においては、放射能汚染防止の観点から身体汚染防護服が使用されている。なお、身体汚染防護服については、防塵性・耐水性・強度等が要求されている。
現在、防護服としては例えば、フラッシュ紡糸によるポリオレフィン系不織布を用いた防護服や多孔質ポリエチレンとポリオレフィン系不織布とを貼り合わせた素材を用いた防護服が、使い捨て防護服として採用されている。しかしながら、防塵性・耐水性に優れているが、通気度が低く、夏場の作業環境下ではむれが著しく、熱中症になりやすい欠点を有している。
一方、耐水性や透湿度を向上させた不織布として、ポリオレフィン系のスパンボンド(以下、SBと表記することがある。)不織布/メルトブロー(以下、MBと表記することがある)不織布/スパンボンド不織布の複合体、いわゆるSMS構造に代表される複合不織布が公知であり、当該複合不織布は簡易衣料等として利用されることも知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の複合不織布は、先述したものに比べ通気度や透湿度が高く蒸れにくいが、目付が高いため風合いが硬くなり、このために作業時の着心地が悪く、全身を覆う形態である防護服としては不適切であった。
最外層にスパンボンド不織布層、内層の少なくとも1層にメルトブロー不織布層を有し、かつ、スパンボンド不織布層を形成する樹脂として特定の融解吸熱量を有する樹脂を用いた不織布が公知である(特許文献2)。特許文献2の発明は、高い強度と高い耐水圧を有する多層不織布を得ることを目的としており、前記の構成の不織布を用いることで、多層不織布の製造において低温での融着を可能とし、メルトブロー不織布層の穴あきを防止して層間の接合強度を確保したものである。しかしながら特許文献2の発明は、特定のポリプロピレン樹脂を用いて目付の小さい(実施例では8〜35g/m)不織布を得るものであって、防護服として必要な防塵性、強度、耐水性を適切なコストで実現しうるものではなかった。
柔軟性を向上し、防塵衣等に利用される不織布として、特許文献3が提案されている。しかしながら、特許文献3の不織布は、熱可塑性エラストマー樹脂を主成分とするため、優れた伸縮性、柔軟性を得ることが出来るが、熱可塑性エラストマー単体の強度が弱く、また、得られる不織布の繊維の極細化が困難なため要求される強度および耐水性を満足できないという問題があった。
特開平6−114991号公報 WO2014/042253号公報 特開2003−129363号公報
本発明は、上述した問題を解決するものであり、防護服として必要な防塵性、耐水性、強度を有するとともに、風合いに優れ、通気度をも有する防護服用素材の提供を目的とするものである。
本発明者は、前記の性能を有する防護服用素材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを積層してなる素材において、最外層をスパンボンド不織布層とし、総目付を特定範囲とすることが好ましく、さらに、スパンボンド不織布に対するメルトブロー不織布の重量比率が性能に決定的な影響を表すことを見出した。そして、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布の重量比率が特定の範囲であるときに前記の性能をすべて満たし、防護服用素材として好適な多層不織布が得られることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(1)スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを積層してなる防護服用素材であって、当該防護服用素材は最外層がスパンボンド不織布である少なくとも3層の多層不織布であり、前記多層不織布におけるスパンボンド不織布に対するメルトブロー不織布の重量比率が0.17〜0.36の範囲であり、前記多層不織布の総目付が45〜55g/mの範囲である、防護服用素材に関する。
(2)前記防護服用素材は、前記多層不織布のJIS−L1096.8.21.4D法に準拠して測定される剛軟度の値が、55mm以上であることが好ましい。
(3)前記防護服用素材は、メルトブロー不織布の目付合計が8〜12g/mであることが好ましい。
(4)前記防護服用素材は、最外層のスパンボンド不織布の間に2層のメルトブロー不織布が積層されていることが好ましい。
(5)前記防護服用素材は、JIS−L1913に準拠して測定した引張強度がタテ90N以上、ヨコ50N以上、引裂強度がタテ13N以上、ヨコ13N以上、JIS−L1092−7.1A法に準拠して測定した耐水圧が600mmHO以上であることが好ましい。
(6)前記防護服用素材は、前記多層不織布を構成する樹脂がポリプロピレンであることが好ましい。
(7)前記防護服用素材は、前記多層不織布において、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とが、互いに同じポリプロピレン樹脂から構成されていることが好ましい。
また本発明は、
(8)(1)〜(7)の防護服用素材で構成されている防護服に関する。
本発明によれば、防護服として必要な防塵性、耐水性、強度を有するとともに、風合いに優れ、通気度をも有する防護服用素材を提供することができる。また本発明によれば、前記の特性を有し、風合い、着心地に優れた防護服を提供することができる。
本発明の防護服用素材は、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを積層してなる多層不織布からなり、多層不織布の最外層がスパンボンド不織布であり、スパンボンド不織布に対するメルトブロー不織布の重量比率が0.17〜0.36の範囲であり、総目付が45〜55g/mの範囲である。
多層不織布を構成する樹脂について説明する。多層不織布に用いる熱可塑性樹脂は、本発明の目的を達成しうる限りいかなるものでもよく、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドまたはこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリル系またはアクリル系共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリトリフロロクロロエチレン、ポリカーボネート、ポリウレタンなどが挙げられるが、紡糸の安定性や低コストなどからポリプロピレンを用いることが好ましい。
ポリプロピレンを用いる場合、ポリプロピレンの融点は、強度の面から140℃以上が好ましい。なお、本発明において融点は、示差走査型熱量計(DSC)を用いて、−10℃から10℃/minで200℃まで昇温させることにより得られた吸熱カーブの最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定義される。また、ASTM D1238(測定温度230℃、荷重2.16kg)に準拠して測定されるメルトフローレイトが、10〜100g/10minの範囲であることが紡糸性の面から好ましい。
多層不織布はスパンボンド不織布層(SB層)とメルトブロー不織布層(MB層)とを有するが、SB層を構成する樹脂とMB層を構成する樹脂とは、互いに同じ樹脂であっても、異なっていてもよい。多層不織布の製造工程において、SB層とMB層を容易かつ/又は安価に接着する手法として熱融着や熱エンボス工程が挙げられるところ、その際に同一の融点を有する同じ樹脂であると接着性が高いという理由により、同一の樹脂を用いることがより好ましい。さらに、コスト面からオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。なお、互いに同じ樹脂であるとは、重合単位、平均分子量、融点、溶融粘度等の樹脂を規定する一般的なパラメータが互いに略一致する樹脂であることを意味しており、意図しない生産上の要因又は原料に由来する微差を有するものも含む。
本発明の防護服用素材は、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを用い、最外層の2層(積層構造の両端の層である2層)がスパンボンド不織布となるよう積層されている。例えば、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布の様に配置されている最外層の2層がスパンボンド不織布の積層構造である。
積層構造は、最外層がスパンボンド不織布であり、かつ、少なくとも3層であればよく、特に制限されないが、例えば、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布の順に積層された多層不織布(以下、当該多層不織布の構造を「SMS構造」ともいう)、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布(以下、当該多層不織布の構造を「SMMS構造」ともいう)、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/メルトブロー不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布(以下、当該多層不織布の構造を「SMMMS構造」ともいう)、スパンボンド不織布/スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布(以下、当該多層不織布の構造を「SSMS構造」ともいう)、スパンボンド不織布/スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布(以下、当該多層不織布の構造を「SSMMS構造」ともいう)が挙げられる。なかでも、SMMS構造であると、耐水性および製造コストの面で好ましい。
本発明に用いられるスパンボンド不織布は、スパンボンド法で作製されたものであればよい。すなわち、ノズルより出た繊維化が可能な温度に下がった溶融ポリマーを、高速吸引ガスにより吸引延伸し、その後、開繊装置を用いて開繊し、コンベア状のネットに衝突捕集して作製される。
スパンボンド不織布の平均繊維径が25μm以下であれば、引張強度と風合いの面で好ましい。
また、スパンボンド不織布の目付合計は33〜47g/mの範囲が好ましい。33g/m以上であれば引張強度を向上でき、47g/m以下であれば、風合い面で優れる。
本発明に用いられるメルトブロー不織布は、メルトブロー法により作製されたものであればよい。すなわち、溶融ポリマーの細流に対して加熱高速ガス体を噴き当て、そのガス流によって溶融ポリマーを引き伸ばして極細繊維化し、捕集して作製される。
メルトブロー不織布の平均繊維径が3μm以下であれば、防塵性および耐水性の面で好ましい。
メルトブロー不織布の目付合計は8〜12g/mの範囲が好ましい。8g/m以上あれば優れた防塵性を発揮することができ、12g/m以下であれば風合い面で優れる。
さらに、メルトブロー不織布のスパンボンド不織布に対する重量比率が、0.17〜0.36の範囲であることが肝要であり、比率が0.17より低いと耐水性を発揮することができない。また、0.36を超えると耐水圧は充分に発揮するも、強度を保持することができない。なお、防護服用素材に使用されるメルトブロー不織布の重量合計とスパンボンド不織布の重量合計から、重量比率を求める。すなわち、メルトブロー不織布の目付合計とスパンボンド不織布の目付合計からも重量比率を求めることができる。
本発明の防護服用素材は、多層不織布の総目付が45〜55g/mの範囲であることが肝要であり、目付が45g/m未満では、求める強度を発揮することができない。また、目付が55g/mを超えると、強度が向上するも風合いが硬くなり着心地を損なう。
また、JIS−L1096.8.21.4D法(ハートループ法)に準拠して測定される剛軟度の値が55mm以上であることが肝要である。この範囲であると風合いを満足することができる。好ましくは、60mm以上である。
剛軟度が55mm以上になるように、柔軟剤を練り込んだ不織布、表面に柔軟剤を塗布した不織布を用いることができる。柔軟剤としては、炭化水素系ワックス、脂肪酸アミド化合物、シリコーン系化合物、高級アルコール、界面活性剤あるいはこれらの混合物が挙げられる。
防護服用素材の厚さが200〜300μmであると好ましい。200μm以上であると使用時の強度の面で優れており、300μm以下であると風合いの面で優れる。
防護服用素材の引張強度がタテ90N以上、ヨコ50N以上であり、引裂強度がタテ13N以上、ヨコ13N以上であると、長時間着用の場合でも破れにくく、好ましい。なお、引張強度はJIS−L1913−6.3引張強さに、引裂強度はJIS−L1913−6.4引裂強さシングルタング法に準拠して測定する。
防護服用素材の耐水圧が600mmHO以上であると防護服として好適な耐水性が得られるため、好ましい。耐水圧は、JIS−L1092−7.1A法(低水圧法)に準拠して測定する。
本発明の多層不織布は、防護服用素材として好適である。防護服用素材を所定の形状に裁断して防護服用部材を作製し、各部材を縫製、溶接、圧着、接着等の公知の方法で結合することによって防護服を製造することができる。防護服としては、全身つなぎ型になったカバーオールタイプの全身防護型防護服、ガウン、カッパなど形態は制限されないが、全身防護型の防護服であることが好ましい。また、防護服用素材と組み合わせて、ファスナー、テープ、縫い糸、ゴムなどの任意の部材を用いることができる。
防護服において、本発明の素材は1重の布帛として用いてもよいし、2枚以上を重ねて用いることもできる。例えば、関節部分や結合部分など、素材の消耗が多い部分のみ複数枚を重ねて用いてもよい。また必要に応じて他の補強用布帛等を併用してもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
なお、実施例と比較例における諸物性は、以下の測定方法により測定した。
[測定方法]
(1)剛軟度
JIS−L1096の8.21.4剛軟性D法(ハートループ法)に準拠し、以下の方法で測定した。長さ250mm×幅20mmの試験片をタテ方向にて10点測定し、その平均値の小数点第一位を四捨五入した値を剛軟度とした。
(2)引張強度
JIS−L1913の6.3引張強さに準拠し、以下の方法で測定した。長さ300mm×幅50mmの試験片を定速伸張型引張試験器にて、つかみ間隔200mm、引張速度200±10mm/minで引張試験を実施し、破断するまでの最大荷重時の強さ(N)を0.1Nの位まで求め、これを引張強度(N/5cm)とした。引張強度がタテ90N以上、ヨコ50N以上であると、防護服として好ましい強度が得られる。
(3)引裂強度
JIS−L1906の6.4引裂強さシングルタング法に準拠して測定した。引裂強度がタテ13N以上、ヨコ13N以上であると、防護服として好ましい強度が得られる。
(4)耐水圧
JIS−L1092の7.1A法(低水圧法)に準拠して測定した。耐水圧が600mmHO以上であると、防護服として好ましい耐水性が得られる。
(5)風合い
得られた不織布を手触りにより評価した。評価基準は以下のとおりである。
○ コシがなく柔らかな風合い
△ コシが少しあり若干硬い風合い
× コシがあり硬い風合い
(6)防塵性
得られた不織布において、10ヶ所測定サンプルを半径12.5cmの円状にカットし試験布とした。それぞれの試験布を捕集性能測定装置で測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルをセットするオーリング状のサンプルホルダーの上流側に塵発生装置を連結し、下流側にパーティクルカウンタ(メットワン社製、237B)、流量計、流量調整バルブ、ブロワを連結している。防塵性の測定にあたっては、綿繊維布帛を塵発生装置に入れ、塵発生装置を回転させることで、繊維粉塵を発生させた。この塵発生装置による粉塵は、0.3〜0.5μmの粉塵量を1万〜4万個/2.83×10−4(0.01ft)で調整した。また、試験布をサンプルホルダーにセットする前後にて、吸引量2.83L/minで粉塵量を測定した。なお、防塵性の値は次式で求め、10サンプルの平均値を算出した。
防塵性(%)=((試料セット前の塵数−試料セット後の塵数))÷試料セット前の塵数×100
粒径0.3〜0.5μmの防塵性が95%以上であると、防護服として好ましい防塵性が得られる。
(7)通気度
JIS−L1096の8.26通気性A法(フラジール形法)に準拠して測定した。通気度が10cm/cm・sec以上であると、防護服として好ましい通気性が得られる。
参考例1]SMS構造
ポリプロピレンホモポリマー樹脂(メルトフローレイト36g/10min(ASTM D1238に準拠し温度230℃、荷重2.16kgで測定)、密度0.9g/cm、融点168℃)を用いて、スパンボンド法により、スパンボンド不織布(柔軟剤練り込み)を成形し、さらにそのスパンボンド不織布の上に、メルトブロー法によりポリプロピレン極細繊維を吹き付け、その直後にさらにその上にスパンボンド不織布層を吹き付け、エンボス加工により一体化させた目付45g/m、厚さ210μmのSMS構造不織布を得た。なお、スパンボンド不織布は平均繊維径が20μm、目付が17.5g/m、メルトブロー不織布は平均繊維径が2.0μm、目付が10g/mとなるよう製造した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[実施例2]SMMS構造
参考例1のメルトブロー不織布の吹き付け方法を2回に変更し、各メルトブロー不織布層の目付を5g/mにし、メルトブロー不織布を2層に変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[実施例3]SMMS構造
実施例2のスパンボンド不織布の目付を22.5g/mに変更した以外は、実施例2と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
参考例2]SMS構造
参考例1のスパンボンド不織布の目付を19g/m、メルトブロー不織布の目付を7g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
参考例3]SMS構造
参考例1のスパンボンド不織布の目付を18.5g/m、メルトブロー不織布の目付を13g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[比較例1]SMS構造
参考例1のスパンボンド不織布の目付を15g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[比較例2]SMS構造
参考例1のスパンボンド不織布の目付を25g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[比較例3]SMS構造
参考例1のスパンボンド不織布の目付を22.5g/mに変更し、さらに、メルトブロー不織布の目付を5g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
[比較例4]SMS構造
参考例1のメルトブロー不織布の目付を15g/mに変更した以外は、参考例1と同様に作製した。得られた不織布の物性および評価結果を表1に示す。
Figure 0006579742
表1に示されるとおり、参考例1〜3、実施例2,3の不織布はいずれも、剛軟度、引張強度、引裂強度、耐水圧、風合い、防塵性、通気度ともに基準値を上回り、防護服用素材として好適な性能を有することが示された。一方、総目付が過小である比較例1は引張強度、引裂強度、耐水圧が不十分であり、総目付が過大である比較例2は剛軟度が低く、風合いが不良であった。また、MB/SB重量比率が過小である比較例3は耐水性が不足であり、MB/SB重量比率が過大である比較例4は剛軟度と通気度が低く、強度も不足していた。

Claims (6)

  1. スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを積層してなる防護服用素材であって、
    当該防護服用素材は最外層がスパンボンド不織布である少なくとも3層の多層不織布であり、前記多層不織布におけるスパンボンド不織布に対するメルトブロー不織布の重量比率が0.17〜0.36の範囲であり、
    前記スパンボンド不織布の目付合計が33〜47g/m の範囲であり、
    前記メルトブロー不織布の目付合計が8〜12g/m の範囲であり、
    前記多層不織布の総目付が45〜55g/mの範囲であり、
    前記最外層のスパンボンド不織布の間に2層のメルトブロー不織布が積層されており、
    前記スパンボンド不織布の平均繊維径が25μm以下、
    前記メルトブロー不織布の平均繊維径が3μm以下である、防護服用素材。
  2. 前記多層不織布のJIS−L1096.8.21.4D法に準拠して測定される剛軟度の値が、55mm以上である、請求項1に記載の防護服用素材。
  3. JIS−L1913に準拠して測定した引張強度がタテ90N以上、ヨコ50N以上、引裂強度がタテ13N以上、ヨコ13N以上、JIS−L1092−7.1A法に準拠して測定した耐水圧が600mmH O以上である、請求項1又は2に記載の防護服用素材。
  4. 前記多層不織布を構成する樹脂がポリプロピレンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防護服用素材。
  5. 前記多層不織布において、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とが、互いに同じポリプロピレン樹脂から構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の防護服用素材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防護服用素材で構成されていることを特徴とする防護服。
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