JP6579359B2 - 電気化学セル - Google Patents
電気化学セル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6579359B2 JP6579359B2 JP2015064684A JP2015064684A JP6579359B2 JP 6579359 B2 JP6579359 B2 JP 6579359B2 JP 2015064684 A JP2015064684 A JP 2015064684A JP 2015064684 A JP2015064684 A JP 2015064684A JP 6579359 B2 JP6579359 B2 JP 6579359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- sheet
- negative electrode
- positive electrode
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
しかしながら、上述した全固体型の電気化学セルにあっては、固体電解質のペースト材と、正極層及び負極層のペースト材と、を積層した後、乾燥・焼成を行う必要があるため、正極層及び負極層の多層化には限界があり、高容量化を図ることが難しかった。
本発明に係る電気化学セルは、正極層及び負極層がポリマー電解質を介してそれぞれ積層されてなる複数の電極シートと、前記電極シートが積層されてなる電極群と、前記電極群を収納する外装体と、を備え、前記電極シートは、前記正極層に接続されるとともに、積層方向で隣り合う前記電極シートとのシート対向面上に露出する正極ビアと、前記負極層に接続されるとともに、前記シート対向面上に露出する負極ビアと、を有し、隣り合う前記電極シートは、前記シート対向面同士が互いに接合されるとともに、前記シート対向面上において、隣り合う前記電極シートの前記正極ビア同士が接続され、隣り合う前記電極シートの前記負極ビア同士が接続されていることを特徴とする。
また、電極シートの外形形状に応じて電極群の平面視形状が決定されるので、電極群の平面視形状を簡単に調整できる。その結果、設計の自由度を向上させることができる。
しかも、同一の電極シートや、隣り合う電極シートの正極層同士及び負極層同士が、正極ビア及び負極ビアを介してそれぞれ接続されるので、正極層同士及び負極層同士を並列接続することができ、多層化に伴う二次電池の高容量化を図ることができる。
この構成によれば、電極群が、容器側対向面それぞれを構成する正極層及び負極層を介して正極側容器及び負極側容器に電気的に接続されているため、電極群と各容器とを簡単、かつ確実に接続することができる。その結果、電気的信頼性を確保することができる。
この構成によれば、電極シートよりも外形が大きい母材シートから、複数の電極シートを得る場合に、例えば隣り合う電極シートの辺部分同士を重ね合わせた状態で、電極シートを打ち抜くことで、電極シートを円形状に打ち抜く場合に比べて、母材シートのうち、隣り合う電極シート間に形成されるスクラップ部分を小さくすることができる。これにより、母材シートを有効活用することができるので、製造コストの削減が可能となる。
この構成によれば、母材シートから複数の電極シートを得る場合に、隣り合う電極シート間に形成されるスクラップ部分を確実に小さくすることができ、製造コストの更なる削減が可能となる。
また、内面形状が平面視で円形状の外装体内に、平面視で六角形状の電極群が収納されるので、上述した製造コストの削減を図った上で、外装体に対する電極群の体積効率を確保できる。なお、電極群と外装体の内面との間には、隙間が形成されることになるので、電気化学セルの充放電に伴う膨張時に電極群と外装体の内面とが干渉するのも抑制できる。
この構成によれば、シート対向面がポリマー電解質により構成されているため、電極層がポリマー電解質によって被覆されることになる。これにより、電極層を保護することができるので、ハンドリング性を向上させるとともに、歩留まりを向上させることができる。
この構成によれば、同極の電極層を介して電極シート同士を直接接合することで、ポリマー電解質を介して各電極シートを接合する構成に比べて薄型化を図ることができる。
[二次電池]
図1は、図3のI−I線に相当する二次電池1の断面図である。
図1に示すように、本実施形態の二次電池1は、いわゆるボタン型の二次電池1であって、外装体2と、外装体2内に収納された電極群3と、を備えている。
外装体2は、平面視で円形状を呈している。具体的に、外装体2は、有底筒状の正極側容器11と、ガスケット12を介して正極側容器11に組み付けられるとともに、正極側容器11との間に収納空間Sを画成する有頂筒状の負極側容器13と、を有している。図示の例において、正極側容器11及び負極側容器13は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向に沿う負極側容器13側を上側といい、正極側容器11側を下側といい、軸線O方向から見た平面視で軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
ガスケット12は、軸線Oと同軸状に配置された環状とされ、正極側容器11の周壁部11a内に嵌合されている。ガスケット12には、負極側容器13の周壁部13aを保持する溝部14が全周に亘って形成されている。そして、負極側容器13は、周壁部13aがガスケット12の溝部14内に保持された状態で、正極側容器11の周壁部11aを径方向の内側にカシメることで正極側容器11に固定されている。なお、ガスケット12は、樹脂材料(例えば、ポリプロピレン(PP))等の絶縁性を有する材料により構成されている。
図2は電極群3の分解断面図である。
図1、図2に示すように、電極群3は、複数の電極シート21〜23が軸線O方向で積層された積層型とされている。具体的に、本実施形態の電極群3は、第1電極シート21、中間電極シート22、及び第2電極シート23が下方から上方(積層方向の一端側から他端側)にかけて順に積層されて構成されている。なお、以下の説明では、各電極シート21〜23間で同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第1正極層31は、電極群3の最下層(容器側対向面)を構成する正極集電層34と、ポリマー電解質33間に配置された正極接続層35と、を有している。
図1〜図3に示すように、正極集電層34は、正極側容器11の底壁部11b上に配置され、正極側容器11に電気的に接続されている。
図1、図2、図4に示すように、正極接続層35には、正極接続層35を軸線O方向に貫通する逃げ孔36が、軸線O方向に直交する面内方向で間隔をあけて千鳥状に配列されている。
図1、図2、図5に示すように、第1負極層32は、正極接続層35に対して軸線O方向の両側にポリマー電解質33を介して配置された負極接続層41を有している。負極接続層41には、負極接続層41を軸線O方向に貫通する逃げ孔42が上述した面内方向で間隔をあけて千鳥状に形成されている。本実施形態において、上述した正極接続層35及び負極接続層41の逃げ孔36,42は、それぞれ同等の内径とされている。さらに、図1に示すように、各接続層35,41の逃げ孔36,42は、異極の接続層35,41の逃げ孔36,42と軸線O方向で重ならない位置(具体的には、面内方向において異極の接続層35,41の各逃げ孔36,42間に位置する部分)に形成されている。なお、第1電極シート21において、各負極接続層41のうち最上層に位置する負極接続層41は、上述した正極接続層35よりも上方に位置している。
ゲル系ポリマー電解質のマトリックスポリマーには、ポリエチレンオキシド、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−パーフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−フルオロエチレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−プロピレンコポリマー、これらの誘導体、さらにこれらの共重合体や、混合物等を用いることができる。特に、ポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニリデンーヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレンコポリマーは熱可塑性であり、さらに、電極等の構成材料を劣化させない温度で圧着可能であるため、各電極シート21〜23を良好に圧着することができる。さらにこれらの材料は、積層体(後述する母材シート70)を作製する工程時は電解液を含まないゲル化前の状態で扱うことができ、積層体を作製した後にゲル化工程を行うことが可能であるため、積層体を作製しやすい。また、可塑剤であるジブチルフタレートをシート作製時に添加し、積層体を作製した後に、ジエチルエーテルやテトラヒドロフラン等の無極性有機溶媒で抽出することによってマトリックスポリマーを多孔構造とすることができ、電解液の保液率を向上させ、イオン伝導度を高めることが可能である。
電解液には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチル−n−ブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジ−i−プロピルカーボネート、t−ブチル−i−プロピルカーボネート等のカーボネート類、γ−ブチロラクトン、γ―バレロラクトン、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酪酸エチル等のエステル類、ジメトキシエタン、エトキシメトキシメタン、ジエトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン等のフラン類、スルホラン、テトラメチエルスルホラン等のスルホラン類、1、3−ジオキソラン等のジオキソラン類等の有機溶媒にLiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiSiF6、LiAlF4、LiSCN、LiCl、LiClO4、LiF、LiBr、LiI、LiAlCl4、LiCF3SO3、LiTFSI,LiBETI等のリチウム支持塩を溶解したリチウムイオン電池で一般的に使用される電解液を用いることができるが、電解液の材料はこれらに限られない。
また、ゲル系ポリマー電解質には、高温時のゲルの流動性を抑制し、強度向上のためにシリカやアルミナ等の無機微粒子を加えてもよい。
第1正極ビア44は、第1電極シート21において、負極接続層41の逃げ孔42と軸線O方向で重なる部分を軸線O方向に沿って延設されている。具体的に、図2〜図5に示すように、第1正極ビア44は、ポリマー電解質33及び正極接続層35を貫通するとともに、正極接続層35に電気的に接続されている。
図2、図5に示すように、中間負極層52は、上述した第1電極シート21の負極接続層41と同様の構成とされた複数の負極接続層41を有している。この場合、負極接続層41の逃げ孔42は、各電極シート21,22間において、面内方向で同等の位置に形成されている。なお、中間電極シート22において、各負極接続層41のうち最上層の負極接続層41は、各正極接続層35のうち最上層の正極接続層35よりも上方に位置している。
中間正極ビア54は、上述した第1正極ビア44と同軸上に配置され、中間電極シート22において、負極接続層41の逃げ孔42と軸線O方向で重なる部分を軸線O方向に沿って延設されている。具体的に、中間正極ビア54は、ポリマー電解質33及び正極接続層35を貫通するとともに、各正極接続層35に電気的に接続されている。中間正極ビア54の上下端面は、中間電極シート22の上下面(シート対向面)でそれぞれ露出している。中間正極ビア54は、外径が上述した第1正極ビア44と同等の外径となっており、負極接続層41の逃げ孔42内でポリマー電解質33を介して負極接続層41と隔離されている。
第2正極層61は、上述した第1電極シート21の正極接続層35と同様の構成とされた複数の正極接続層35を有している。この場合、正極接続層35の逃げ孔36は、各電極シート21〜23間において、面内方向で同等の位置に形成されている。
図1、図6に示すように、第2負極層62は、電極群3の最上層(容器側対向面)を構成する負極集電層63と、ポリマー電解質33間に配置された負極接続層41と、を有している。
負極集電層63は、負極側容器13における天壁部13bに電気的に接続されている。
図2、図5に示すように、負極接続層41には、上述した電極シート21,22における負極接続層41の逃げ孔42と面内方向で同等の位置に逃げ孔42が形成されている。なお、第2電極シート23において、負極接続層41は、上述した正極接続層35のうち、最下層に位置する正極接続層35よりも上方に位置している。
図2、図4、図5に示すように、第2正極ビア64は、上述した各正極ビア44,54と同軸上に配置されるとともに、第2電極シート23において、負極接続層41の逃げ孔42と軸線O方向で重なる部分を軸線O方向に沿って延設されている。具体的に、第2正極ビア64は、ポリマー電解質33及び正極接続層35を貫通するとともに、各正極接続層35に電気的に接続されている。第2正極ビア64は、その上端部が最上層の正極集電層34内で終端し、下端面が第2電極シート23の下面(シート対向面)上で露出している。また、第2正極ビア64の外径は、負極接続層41における逃げ孔42の内径よりも小さくなっており、逃げ孔42内でポリマー電解質33を介して負極接続層41と隔離されている。
ここで、図7に示すように、電極群3は、軸線O方向から見た平面視で六角形状を呈している。具体的に、電極群3は、外形が負極側容器13における周壁部13aの内形(平面視における内面形状)よりも小さくなっており、負極側容器13の周壁部13aに対して径方向に間隔をあけた状態で収納空間S内に収納されている。この場合、電極群3の各頂点部分は、隣り合う頂点部分間を接続する辺部分よりも負極側容器13の周壁部13aに対して径方向に近接している。図3〜図6に示すように、本実施形態では、電極群3の各頂点部分に正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65の何れかが位置している。なお、電極群3の外周面に、電極群3を径方向の外側から囲繞する図示しない絶縁部材を配設し、電極群3と負極側容器13との間の絶縁を図るように構成しても構わない。
次に、上述した二次電池1の製造方法について説明する。
ここでは、ポリマー電解質33の材料に、上述したポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーを用いた二次電池1の製造方法を記す。なお、後述する積層工程までの各工程において、ポリマー電解質33は、ゲル化前(電解液なし)の状態のグリーンシートによって作製するものとする。
シート作製工程では、各電極シート21〜23を構成するグリーンシートを作製する。ここでは、電解質グリーンシート、正極グリーンシート、及び負極グリーンシートを作製する。
次に、シート作製工程によって得られた各グリーンシートに対して、ビア(例えば、正極ビア44,54,64や負極ビア45,55,65)を形成する。この工程では、各グリーンシートを厚さ方向で並列接合するために、電解質グリーンシート、正極グリーンシート、負極グリーンシートのそれぞれに穴を形成する。穴を形成する際は、レーザー加工機(例えばパナソニックデバイスSUNX製、LP−V15U)を用いる。なお、ビアの密度を上げるために、正極グリーンシート、及び負極グリーンシートそれぞれのビアをスクリーン印刷機で印刷することも可能である。
所望のパターンに基づいてビアが形成された電解質グリーンシート、正極グリーンシート、及び負極グリーンシートを積層機でそれぞれ積層する。熱圧着条件は130℃とする。なお、ここまでの工程は、全て大気下で行っている。
図8は、母材シート70をポリマー電解質33側から見た平面図である。
続いて、各グリーンシートが積層された状態の積層体(母材シート70)に対して、打ち抜き工程を実施する。具体的には、図8に示すように、第1電極シート21と同様の層構成からなるとともに、外形が第1電極シート21よりも大きい矩形状の母材シート70を、第1電極シート21の外形に合わせて打ち抜く。このとき、隣り合う第1電極シート21同士において、辺部分の一辺同士が重なり合うように、複数の第1電極シート21を順次打ち抜いていく(図8中鎖線参照)。これにより、複数の第1電極シート21が母材シート70から隙間なく形成される。
次に、各電極シート21〜23を積層して電極群3を形成する。まず、第1電極シート21上に中間電極シート22を積層する。具体的には、図2に示すように、第1電極シート21と中間電極シート22とを面内方向で位置合わせし、その後両者を軸線O方向に接近移動させる。このとき、第1電極シート21及び中間電極シート22間において、対応する正極ビア44,54及び負極ビア45,55同士が面内方向で同等の位置に配置されるように、両電極シート21,22を位置合わせする。これにより、第1電極シート21及び中間電極シート22が、第1電極シート21の最上層及び中間電極シート22の最下層を構成するポリマー電解質33を介して接合される。さらに、対応する正極ビア44,54及び負極ビア45,55同士が、各電極シート21,22間で接続される。
以上により、電極群3が完成する。電極群3の完成後、積層体内のジブチルフタレートをジエチルエーテルで抽出し、乾燥する。なお、乾燥以降の工程はドライ環境下で行う。
図9は、二次電池1の製造方法において、セット工程を説明するための工程図である。
次に、図9に示すように、電極群3を正極側容器11内にセットする。具体的には、電極群3の正極集電層34と正極側容器11とを軸線O方向で対向させた状態で、電極群3と正極側容器11とを軸線O方向に相対的に接近移動させ、正極集電層34を底壁部11b上にセットし、電解液を滴下し、マトリックスポリマーをゲル化する。
これにより、負極側容器13が正極側容器11に固定され、上述した二次電池1が完成する。なお、ガスケット12がセットされた負極側容器13に対して、電極群3をセットし、その後正極側容器11を負極側容器13に固定する方法であっても構わない。
また、電極シート21〜23の外形形状に応じて電極群3の平面視形状が決定されるので、例えば母材シート70から打ち抜く電極シート21〜23の外形形状に合わせて電極群3の平面視形状を簡単に調整できる。その結果、設計の自由度を向上させることができる。
しかも、同一の電極シート21〜23、及び隣り合う電極シート21〜23の正極層31,51,61同士及び負極層32,52,62同士が、正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65を介してそれぞれ接続される。そのため、正極層31,51,61同士及び負極層32,52,62同士を並列接続することができ、多層化に伴う二次電池1の高容量化を図ることができる。
また、内面形状が平面視で円形状の外装体2内に、平面視で六角形状の電極群3が収納されているので、上述した製造コストの削減を図った上で、外装体2に対する電極群3の体積効率を確保できる。なお、電極群3と外装体2(負極側容器13)の内面との間には、隙間が形成されることになるので、二次電池1の充放電に伴う膨張時に電極群3と外装体2の内面とが干渉するのも抑制できる。
例えば、上述した実施形態では、第1電極シート21、中間電極シート22、及び第2電極シート23からなる3層構成の電極群3について説明したが、これに限られない。例えば、第1電極シート21及び第2電極シート23が積層されてなる2層構成の電極群としてもよく、4層以上の電極群としても構わない。なお、4層以上の電極群を形成する場合は、第1電極シート21及び第2電極シート23間に介在する中間電極シート22の積層数を調整することが好ましい。
また、上述した実施形態では、母材シート70上において、隣り合う電極シートの辺部分同士を重ね合わせて打ち抜く構成について説明したが、打ち抜き方法は適宜設計変更が可能である。例えば、隣り合う電極シートの辺部分同士を近接させた状態で打ち抜いても構わない。
さらに、電極シートは、打ち抜き以外の方法によって母材シート70から分離させても構わない。
また、上述した実施形態では、電極シートの外形よりも大きい母材シート70から複数の電極シートを得る場合について説明したが、これに限られない。すなわち、電極シートを一層ずつ形成しても構わない。この場合であっても、複数の電極シートを積層して電極群を構成することで、例えば一枚の電極シートにより同等の厚さの電極群を構成する場合に比べて各電極シートを高精度に形成できる。
この構成によれば、同極の電極層を介して電極シート21〜23同士を直接接合することで、ポリマー電解質33を介して各電極シート21〜23を接合する構成に比べて薄型化を図ることができる。
この構成によれば、各電極シート21〜23間において、各正極ビア44,54,64同士の接合面積を増加させることができ、接触抵抗を低減することができる。なお、図示の例では、正極ビア44,54に拡径部100を設けた構成について説明したが、これに限らず、正極ビア64に拡径部を設けても、各負極ビア45,55,65に拡径部を設けても構わない。
上述した実施形態では、電極シート21〜23において、各頂点部分に正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65の何れかが位置するように母材シート70を打ち抜く構成について説明したが、これに限られない。例えば図12に示すように、母材シート70を打ち抜く際に、正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65を横断しないように、正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65をレイアウトしても構わない。この場合には、電極シート21〜23において、正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65が各電極シート21〜23の外周面に露出しないので、各正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65を保護できる。また、母材シート70を打ち抜く際、正極ビア44,54,64及び負極ビア45,55,65の欠けや破損等を抑制できる。
具体的には、一枚の電極シート21〜23の内側において、六角形状の電極シートの中心に、重心が重なるように、3つの正極ビア、及び3つの負極ビアを、それぞれ正三角形の頂点に配置するようなレイアウトが挙げられる(この場合は3回回転対称)。また、6回回転対称となるように各々のビアをレイアウトする場合は、製造プロセスにおいて、電極シート同士の位置合わせを行う必要がなく、互換性を確保できるので、生産性を向上させることが可能になる。
また、外装体2の構成は、電極群3が収納可能であれば、適宜設計変更が可能である。この場合、例えばラミネートフィルム等を用いて電極群3を収納しても構わない。
また、上述した実施形態では、電気化学セルの一例として、二次電池を例に挙げて説明したが、キャパシタや一次電池であってもよい。また、各正極層31,51,61や負極層32,52,62、ポリマー電解質33に用いる材料についても、適宜変更が可能である。
2…外装体
3…電極群
11…正極側容器
13…負極側容器
21…第1電極シート(電極シート)
22…中間電極シート(電極シート)
23…第2電極シート(電極シート)
31…第1正極層(正極層)
32…第1負極層(負極層)
33…ポリマー電解質
34…正極集電層(正極層)
35…正極接続層(正極層、電極層)
41…負極接続層(負極層、電極層)
44…第1正極ビア(正極ビア)
45…第1負極ビア(負極ビア)
51…中間正極層(正極層)
52…中間負極層(負極層)
54…中間正極ビア(正極ビア)
55…中間負極ビア(負極ビア)
61…第2正極層(正極層)
62…第2負極層(負極層)
63…負極集電層(負極層)
64…第2正極ビア(正極ビア)
65…第2負極ビア(負極ビア)
Claims (6)
- 正極層及び負極層がポリマー電解質を介してそれぞれ積層されてなる複数の電極シートと、
前記電極シートが積層されてなる電極群と、
前記電極群を収納する外装体と、を備え、
前記電極シートは、
前記正極層に接続されるとともに、積層方向で隣り合う前記電極シートとのシート対向面上に露出する正極ビアと、
前記負極層に接続されるとともに、前記シート対向面上に露出する負極ビアと、を有し、
隣り合う前記電極シートは、前記シート対向面同士が互いに接合されるとともに、前記シート対向面上において、隣り合う前記電極シートの前記正極ビア同士が接続され、隣り合う前記電極シートの前記負極ビア同士が接続されていることを特徴とする電気化学セル。 - 前記外装体は、
前記電極群を積層方向の一端側から覆う正極側容器と、
前記電極群を積層方向の他端側から覆う負極側容器と、を備え、
複数の前記電極シートのうち、積層方向の一端側に位置する前記電極シートの前記正極側容器との容器対向面は、前記正極層により構成されるとともに、前記正極側容器に電気的に接続され、
複数の前記電極シートのうち、積層方向の他端側に位置する前記電極シートの前記負極側容器との容器対向面は、前記負極層により構成されるとともに、前記負極側容器に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電気化学セル。 - 前記電極群は、積層方向から見た平面視で多角形状を呈していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気化学セル。
- 前記外装体の内面形状は、前記平面視で円形状を呈し、
前記電極群は、前記平面視で六角形状を呈していることを特徴とする請求項3記載の電気化学セル。 - 隣り合う前記電極シートの前記シート対向面のうち、少なくとも一方の前記シート対向面は、前記ポリマー電解質により構成され、
隣り合う前記電極シートの前記シート対向面同士は、前記ポリマー電解質を介して互いに接合されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電気化学セル。 - 隣り合う前記電極シートの前記シート対向面は、前記正極層及び前記負極層のうち、同極の電極層により構成され、
隣り合う前記電極シートの前記シート対向面同士は、同極の前記電極層を介して互いに接合されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電気化学セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015064684A JP6579359B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 電気化学セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015064684A JP6579359B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 電気化学セル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016184525A JP2016184525A (ja) | 2016-10-20 |
JP6579359B2 true JP6579359B2 (ja) | 2019-09-25 |
Family
ID=57242085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015064684A Active JP6579359B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 電気化学セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6579359B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4377475B2 (ja) * | 1999-04-14 | 2009-12-02 | 株式会社東芝 | 薄形電池 |
JP2002352850A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | チップ電池とその製法 |
JP2003109666A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-04-11 | Nissan Motor Co Ltd | 全固体ポリマー電池用構造体、全固体ポリマー電池及びその製造方法 |
JP2005011660A (ja) * | 2003-06-18 | 2005-01-13 | Nissan Motor Co Ltd | 二次電池用電極及びその製造方法並びにこれを用いた二次電池 |
JP2006114322A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Nec Tokin Corp | 電極の製造方法 |
WO2006114993A1 (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Nec Corporation | 電極積層体および電気デバイス |
-
2015
- 2015-03-26 JP JP2015064684A patent/JP6579359B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016184525A (ja) | 2016-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100925857B1 (ko) | 향상된 안전성의 다중 중첩식 전기화학 셀 | |
KR101879941B1 (ko) | 전극 접속들을 수용하는 노치들을 가지는 감긴 배터리 셀들 | |
US10141597B2 (en) | Bipolar Li-ion battery having improved sealing and associated method of production | |
JP5427292B2 (ja) | 電気化学デバイス用蓄電素子、該蓄電素子を用いた電気化学デバイス、電気化学デバイス用蓄電素子の製造方法、及び電気化学デバイスの製造方法 | |
US9793062B2 (en) | Electric storage device and method for producing the same | |
JP2012212506A (ja) | ラミネート形電池 | |
JP2013206699A (ja) | 電気化学デバイス | |
KR20140016809A (ko) | 적층 구조 전지 | |
CN103022408A (zh) | 二次电池 | |
WO2012026295A1 (ja) | 電池制御装置 | |
JP2013140825A (ja) | ラミネート型蓄電素子 | |
JP2017059538A (ja) | 積層型電池 | |
JP2006260990A (ja) | 積層型電池 | |
KR100899283B1 (ko) | 두 종류의 분리막으로 구성된 젤리-롤 및 이를 포함하고있는 이차전지 | |
KR101515672B1 (ko) | 2 이상의 양극 및 음극을 포함하는 전극 조립체 및 이에 의한 전기 화학 소자 | |
JP6579359B2 (ja) | 電気化学セル | |
JP6335938B2 (ja) | 改善された気密性を有するバイポーラリチウムイオン電池及び関連する製造方法 | |
JPWO2019216018A1 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP6742155B2 (ja) | 電気化学セル | |
JP2010244865A (ja) | ラミネート形電池 | |
JP5421151B2 (ja) | 全固体型リチウムイオン二次電池 | |
KR20140072794A (ko) | 비수전해질 이차 전지 팩 | |
JP2004296325A (ja) | 非水系二次電池 | |
JP6962070B2 (ja) | 空気電池およびそれに用いる負極複合体 | |
KR100763931B1 (ko) | 열수축형 튜브를 외관으로 사용한 전지의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150423 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190730 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190814 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6579359 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |