JP6578655B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関する。
中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、記憶装置、I/O回路等を搭載し、SOC(System-On-a-Chip)とも称される半導体装置は、大規模化・微細化が進んでいる。この結果、SOCに搭載されるトランジスタ数が増大すると共に、トランジスタ単体のリーク電力(Leak Power)が増加することによりSOC全体のリーク電力が増加している。また、SOCにおいて、記憶装置の1つであるSRAM(Static Random Access Memory)は、チップ内に占める割合が大きく且つ高速動作するため、消費電力が大きくなる。SOCの低消費電力化を実現するためにSRAMセルを形成するトランジスタのリーク電力を抑制することにより、SRAMの動作時及び動作を停止する時の消費電力を減少させることが好ましい。
SRAMセルのリーク電力を抑制するために、SRAMセルの動作を停止している時及びSRAMセルへのデータの書き込み時に、SRAMセルからのデータの読み出し時よりもSRAMセルに印加される電圧を小さくする技術が知られている。SRAMセルからのデータの読み出し時よりもSRAMセルの動作停止時にSRAMセルに印加される電圧を小さくすることにより、動作停止時のSRAMセルのリーク電力を削減できる。また、SRAMセルからのデータの読み出し時よりもSRAMセルへのデータの書き込み時にSRAMセルに印加される電圧を小さくすることにより、SRAMセルへのデータの書き込み時の消費電力を小さくし且つ書き込み時間を短縮することができる。
特開2004−206745号公報 特表2008−91029号公報 特開2008−287768号公報
しかしながら、SRAMセルからのデータの読み出し時よりもSRAMセルへのデータの書き込み時にSRAMセルに印加される電圧を小さくすると、書き込みのために選択されなかったSRAMセルに記憶されたデータが破壊されるおそれがある。例えば、ロウアドレス及びカラムアドレスで選択されたSRAMセルにデータを書き込むときに、ロウアドレスで選択され且つカラムアドレスで選択されなかったSRAMセルに記憶されたデータが意図せずに反転して破壊されるおそれがある。
一実施形態では、書き込みのために選択されなかったSRAMセルのデータが破壊されるおそれが低いSRAMを有する半導体装置を提供することを目的とする。
1つの態様では、半導体装置は、複数のメモリセルと、複数のワード線と、N対(Nは2以上の整数)のビット線と、N個の書き込みラッチ回路と、N個の読み出しラッチ回路と、第2電圧切替回路とを有する。複数のメモリセルは、行列状に配置され、第1電源電圧及び第1電源電圧よりも低い第2電源電圧が供給される。複数のワード線は同一行に配列された複数の前記メモリセルに接続され、N対のビット線は同一列に配列された複数の前記メモリセルに接続される。N個の書き込みラッチ回路は、それぞれがN対のビット線のそれぞれに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルに書き込むデータを順次ラッチし、ラッチしたデータを、選択されたワード線に接続されたメモリセルに同時に書き込む。N個の読み出しラッチ回路は、それぞれがN対のビット線のそれぞれに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルから同時に読み出してラッチし、ラッチしたデータを順次読み出す。第2電圧切替回路は、データを書き込む間および動作を停止するスリープモードの間、第2電源電圧の電位を第1電位とし、データを読み出す間、第2電源電圧の電位を第1電位より低い第2電位とする。
一実施形態では、書き込みのために選択されなかったSRAMセルのデータが破壊されるおそれが低いSRAMを有する半導体装置を提供することが可能になった。
関連するSRAMの回路ブロック図である。 (a)は図1に示すSRAMセルの内部回路ブロック図であり、(b)は(a)に示すSRAMセルの動作上の課題を示す図である。 読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保する技術の一例を示す図であり、(a)はSRAMセルの内部回路ブロック図であり、(b)は(a)に示すSRAMセルの動作を示す図である。 読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保する技術の他の例を示す図であり、(a)はSRAMセルの内部回路ブロック図であり、(b)は(a)に示すSRAMセルの動作を示す図である。 (a)は関連する他のSRAMの回路ブロック図であり、(b)は(a)に示すSRAMセルの内部回路ブロック図である。 図5(a)に示すSRAMの動作を示すタイミングチャートである。 図5(a)に示すSRAMにおいてシーケンシャルにデータの書き込み動作及び読み出し動作の実行する処理のタイミングチャートである。 図7に示す動作のより詳細なタイミングチャートである。 バーストモード機能を使用して、SRAMの書き込み動作及び読み出し動作をシーケンシャルに実行する処理のタイミングチャートである。 実施形態に係る半導体装置の回路ブロック図である。 図10に示すSRAMの内部回路ブロック図である。 (a)は図11に示すSRAMセルの内部回路ブロック図であり、(b)は図11に示すSRAMセルのワード線に印加される電圧を示す図である。 図11に示すカラムスイッチの内部回路ブロック図である。 (a)は図11に示す第1センスアンプの内部回路ブロック図であり、(b)は図11に示す第1ライトアンプの内部回路ブロック図である。 図10に示すSRAMの動作を示すタイミングチャートの一例である。 (a)はSRAMの読み出し動作時のマージンの評価回路を示す図であり、(b)はSRAMセルの書き込み動作時のマージンの評価回路を示す図である。 (a)は図16(a)に示す評価回路による評価結果の一例を示す図であり、(b)は図16(b)に示す評価回路による評価結果の一例を示す図である。
以下図面を参照して、半導体装置について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明との均等物に及ぶ点に留意されたい。
実施形態に係る半導体装置について説明する前に、実施形態に係る半導体装置が有するSRAMに関連するSRAMについて説明する。
図1は関連するSRAMの回路ブロック図であり、図2(a)は図1に示すSRAMセルの内部回路ブロック図であり、図2(b)は図2(a)に示すSRAMセルの動作上の課題を示す図である。図1では、説明を簡単にするために、書き込み動作に使用される回路は省略している。
SRAM101は、行列状に配置された(N×M)列のSRAMセル10と、ワード線駆動回路20と、カラム選択信号生成回路21と、M個のカラムマルチプレクサ22と、M個のセンスアンプ23と、M個のIO回路24とを有する。
SRAMセル10は、第1駆動トランジスタ11と、第2駆動トランジスタ12と、第1負荷トランジスタ13と、第2負荷トランジスタ14と、第1転送トランジスタ15と、第2転送トランジスタ16とを有する。第1駆動トランジスタ11及び第2駆動トランジスタ12のソースは接地され、第1負荷トランジスタ13及び第2負荷トランジスタ14のソースは第1電源電圧VDDに接続される。第1駆動トランジスタ11、第2駆動トランジスタ12、第1負荷トランジスタ13及び第2負荷トランジスタ14は、データを記憶するラッチ回路17を形成する。第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16のそれぞれは、ワード線WLに印加される電圧に応じてオンオフする。SRAMセル10は、ワード線WLに印加される電圧に応じて第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16をオンオフして、ビット線BL及びBLXのデータをラッチ回路17に書き込む。また、SRAMセル10は、ワード線WLに印加される電圧に応じて第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16をオンオフして、ラッチ回路17に記憶されたデータをビット線BL及びBLXに読み出す。
ワード線駆動回路20は、選択するロウアドレスを示すロウアドレス信号RowAddressに応じて、行列状に配置されったSRAMセル10の何れか1つの行に配置されるN×M個のSRAMセル10を選択する。カラム選択信号生成回路21は、選択するカラムアドレスを示すカラムアドレス信号ColAddressに応じて、Nビットのカラム選択信号を生成する。Nビットのカラム選択信号は、カラムマルチプレクサ22に入力されるN対のビット線BL0及びBL0X〜BL(N−1)及びBL(N−1)Xの何れかを選択するかを示す信号である。M個のカラムマルチプレクサ22のそれぞれは、入力されるNビットのカラム選択信号に応じて選択されたビット線に接続されたSRAMセル10のデータを読み出して、それぞれのカラムマルチプレクサ22に接続されるセンスアンプ23に出力する。M個のセンスアンプ23のそれぞれは、カラムマルチプレクサ22を介して読み出されたデータを増幅して、IO回路24に出力する。M個のIO回路24のそれぞれは、センスアンプ23から入力された信号を読み出し信号RDO[M−1:0]として不図示のCPU等の外部回路に出力する。
SRAM101は、N個のカラムからそれぞれ選択されたMビットの読み出し信号[M−1:0]をパラレル出力することができるので、カラムを選択するカラム選択信号生成回路21及びカラムマルチプレクサ22の回路規模を小さくできる。また、SRAM101は、読み出し信号[M−1:0]をシリアル出力ではなく、パラレル出力するので高速動作が可能である。
しかしながら、SRAM101は、選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10のデータを読み出すときに、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10の第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16がオンする。このため、SRAM101は、書き込み時及び読み出し時にカラムアドレスで選択されない非選択カラムのビット線がカラムアドレスで選択された選択カラムのビット線と同時に充放電されて、消費電力が大きくなる。
また、SRAM101では、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10の第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16がオンすることにより、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10のデータが破壊されるおそれがある。具体的には、第1転送トランジスタ15とラッチ回路17との接続点の電位W、及び第2転送トランジスタ16とラッチ回路17との接続点の電位WXの双方が反転するおそれがある。転送トランジスタの駆動能力を駆動トランジスタの駆動能力よりも十分に小さくすることにより、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10のデータが破壊されることを防止することができる。すなわち、第1転送トランジスタ15の駆動能力を第1駆動トランジスタ11の駆動能力よりも十分に小さくすると共に、第2転送トランジスタ16の駆動能力を第2駆動トランジスタ12の駆動能力よりも十分に小さくする。しかしながら、転送トランジスタの駆動能力を駆動トランジスタの駆動能力よりも十分に小さくするために、転送トランジスタの駆動能力を小さくすると、書き込み時にSRAMセル10のデータが反転し難くになるという問題がある。書き込み時にSRAMセル10のデータを反転し易くするためには、転送トランジスタの駆動能力を負荷トランジスタの駆動能力よりも十分に大きくすることが好ましい。読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保するための種々の技術がある。
図3は読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保する技術の一例を示す図であり、図4は読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保する技術の他の例を示す図である。
図3に示す例では、SRAMセル110は、ライト・アシスト回路111を有することが、SRAMセル10と相違する。第1駆動トランジスタ11〜第2転送トランジスタ16の構造及び機能は、SRAMセル10のものと同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。ライト・アシスト回路111は、第1トランジスタ112と、第2トランジスタ113とを有する。第1トランジスタ112は、ゲートが第1電源電圧VDDに接続され、ソースが接地されたnMOSトランジスタである。第2トランジスタ113は、ゲートにライトイネーブル信号WEが入力され、ドレインが第1電源電圧VDDに接続されたnMOSトランジスタである。第1トランジスタ112のドレインと第2トランジスタ113のソースは、第1駆動トランジスタ11及び第2駆動トランジスタ12のソースに接続され、第2電源電圧MVSSを供給する。読み出し時には、ライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルとなることにより、第2トランジスタ113はオフして、第2電源電圧MVSSの電圧レベルは接地レベルVSSとなる。一方、書き込み時には、ライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルとなることにより、第2トランジスタ113はオンして、第2電源電圧MVSSの電圧レベルは接地レベルVSSよりも高い所定のレベルになる。SRAMセル110をメモリセルとして使用して、書き込み時に第2電源電圧MVSSの電源レベルを接地レベルVSSから上昇させることにより、データが反転し易くなる。しかしながら、SRAM101と同様な構造のSRAMでは、SRAMセル110をメモリセルとして使用しても、書き込み時に、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10の転送トランジスタがオンするため、データが破壊されるおそれがある。また、ライト・アシスト回路111を配置するため、SRAMの面積が大きくなるという問題がある。さらに、SRAMセル110では、書き込み時に第1トランジスタ112及び第2トランジスタ113を介して第1電源電圧VDDから接地に電流が流れるため、消費電力が増加するという問題がある。
図4に示す例では、SRAMセル120は、第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16のゲートに接続されるワード線WLに印加される電圧が書き込み時と読み出し時とで異なることが、SRAMセル10と相違する。第1駆動トランジスタ11〜第2転送トランジスタ16の構造及び機能は、SRAMセル10のものと同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。SRAMセル120では、読み出し時にワード線WLに印加される電圧を書き込み時にワード線WLに印加される電圧よりも低くすることで、第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16の駆動能力を下げて、データの破壊を防止する。一方、書き込み時にワード線WLに印加される電圧を読み出し時にワード線WLに印加される電圧よりも高くすることで、第1転送トランジスタ15及び第2転送トランジスタ16の駆動能力を上げてデータを反転し易くする。
しかしながら、SRAMセル120では、書き込み時にワード線WLに印加される電圧を読み出し時より時より高くするので、SRAM101と同様な構成とすると、非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10のデータが破壊されるおそれがある。非選択カラムのビット線に接続されたSRAMセル10のデータが破壊されることを防止するために、ワード線を分割することが考えられる。同一行に配置されるワード線を複数のワード線に分割することにより、書き込み時に非選択カラムのSRAMセルの転送トランジスタはオンしなくなり、非選択カラムに記憶されたデータが破壊されるおそれがなくなる。また、非選択カラムに接続されるビット線が充放電されることもなく、消費電力が低減できる。しかしながら、図4に示す例では、同一行のワード線を分割するための構成がワード線駆動回路20に追加されると共に、配線構造が複雑になるので、SRAMの面積が大きくなるおそれがある。
図5(a)は関連する他のSRAMの回路ブロック図であり、図5(b)は図5(a)に示すSRAMセルの内部回路ブロック図であり、図6は図5(a)に示すSRAMの動作を示すタイミングチャートである。
SRAM102は、L行4列の行列状に配置された4×L個のSRAMセル30と、第1抵抗トランジスタ31と、第2抵抗トランジスタ32と、カラムスイッチ33と、センスアンプ34と、ライトアンプ35とを有する。
SRAMセル30は、第1駆動トランジスタ11及び第2駆動トランジスタ12のそれぞれのソースが接地されずに、第2電源MC VSSに接続されることがSRAMセル10と相違する。第1駆動トランジスタ11〜第2転送トランジスタ16の構造及び機能は、SRAMセル10のものと同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1抵抗トランジスタ31のゲート及びドレインは第2電源電圧MC VSSに接続され、ソースは接地される。第2抵抗トランジスタ32のゲートにはスリープ信号SLPXが入力され、ソースは接地され、ドレインは第2電源電圧M CVSSに接続される。SRAM102が動作を停止するスリープモードのとき、スリープ信号SLPXの信号レベルがLレベルになり、第2抵抗トランジスタ32がオフして、第2電源電圧MC VSSの電圧レベルが上昇する。SRAM102は、SRAM102が動作を停止する時に第2電源電圧MC VSSの電圧レベルを上昇させることにより、SRAM102が動作を停止している間のリーク電力を低減することができる。
カラムスイッチ33は、4対のビット線BL0及びBL0X〜BL3及びBL3Xの何れかのデータを、カラム選択信号COL<3:0>に応じてセンスアンプ34に出力する。また、カラムスイッチ33は、ライトアンプ35から入力されたデータを、カラム選択信号COL<3:0>に応じて4対のビット線BL0及びBL0X〜BL3及びBL3Xの何れかに出力する。センスアンプ34はカラムスイッチ33を介して入力されたデータを不図示のCPU等の外部回路に出力し、ライトアンプ35は外部回路から入力されたデータをカラムスイッチ33に入力する。
SRAM102は、SRAMセル30の第2電圧MC VSSをSRAMセル30に記憶されたデータが破壊されない範囲で上昇させることで、SRAM102が動作を停止している間のリーク電力を低減することができる。しかしながら、SRAM102では、第2電圧MCVSSを上昇させた状態で読み出し動作又は書き込み動作を実行すると、SRAMセル30に記憶されたデータが破壊されるおそれがある。このため、SRAM102では、SRAM102が動作している間のリーク電力を低減することは容易ではない。
図7はSRAM102においてシーケンシャルにデータの書き込み動作及び読み出し動作の実行する処理のタイミングチャートであり、図8は図7に示す動作のより詳細なタイミングチャートである。
SRAM102は、画像処理等で使用されるとき、アドレスAD0〜AD3に対応するSRAMセル30にデータを順次書き込み、書き込んだデータを順次読み出すシーケンシャル動作を行う。SRAM102がシーケンシャル動作を行うとき、サイクル毎に書き込み動作又は読み出し動作を実行するため消費電力が大きくなる。また、図8に丸印で示されるように、SRAM102は、シーケンシャル動作を行うときに非選択カラムのビット線を充放電する。例えば第1カラムCOL0に配置されるSRAMセル30にデータを書き込む又は読み出すときに、第2カラムCOL1〜第4COL3に配置されるSRAMセルに接続されるビット線BL1及びBL1X〜BL3及びBL3Xを充放電する。また、第2カラムCOL1に配置されるSRAMセル30にデータを書き込む又は読み出すときに、ビット線BL0及びBL0X、BL2及びBL2X、BL3及びBL3Xを充放電する。また、第3カラムCOL2に配置されるSRAMセル30にデータを書き込む又は読み出すときに、ビット線BL0及びBL0X、BL1及びBL1X、BL3及びBL3Xを充放電する。また、第4カラムCOL3に配置されるSRAMセル30にデータを書き込む又は読み出すときに、ビット線BL0及びBL0X〜BL2及びBL2Xを充放電する。このように、SRAM102は、シーケンシャル動作を行うときに非選択カラムのビット線を充放電するために消費電力が更に大きくなる。非選択カラムのビット線を充放電することにより消費電力が増加することを防止するために、全カラムの読み出し動作及び書き込み動作のそれぞれを同時に実行するバースト機能が使用される。
図9は、バーストモード機能を使用して、SRAMの書き込み動作及び読み出し動作をシーケンシャルに実行する処理のタイミングチャートである。
バーストモード機能を使用すると、SRAMは、全カラムの読み出し動作及び書き込み動作のそれぞれを同時に実行することでSRAMを動作回数を減らすと共に非選択カラムのビット線を充放電することがなくなるため、消費電力を大幅に削減できる。しかしながら、バーストモード機能は、SRAMの動作時の消費電力は削減できるがSRAMが動作していなときのリーク電力の削減は容易ではない。また、バーストモード機能のみは、読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保することは容易ではない。
そこで、実施形態に係るSRAMは、複数の書き込みラッチ回路と、複数の読み出しラッチ回路と、第2電圧切替回路とを有する構成とする。複数の書き込みラッチ回路は、それぞれが複数のビット線の何れか1つに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルに書き込むデータを順次ラッチし、ラッチしたデータを、選択されたワード線に接続されたメモリセルに同時に書き込む。複数の読み出しラッチ回路は、それぞれが複数のビット線の何れか1つに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルから同時に読み出してラッチし、ラッチしたデータを順次読み出す。第2電圧切替回路は、データを書き込む間、第2電源電圧の電位を第1電位とし、データを読み出す間、第2電源電圧の電位を第1電位より低い第2電位とする。実施形態に係るSRAMは、バースト機能を使用すると共に書き込み動作時の第2電源電圧を読み出し時の第2電源電圧よりも高くすることにより、読み出し時のデータ破壊を防止すると共に書き込み時のデータの反転を担保し、消費電力を低減する。
図10は、実施形態に係る半導体装置の回路ブロック図である。
半導体装置1は、CPU2と、ロジック回路3と、ROM4と、SRAM5と、I/O回路6と、バス7とを有する。CPU2は、ROM4に記憶されているプログラム等に応じて適切な手順で種々の処理を実行する演算回路である。ロジック回路3は、CPU2からの指令に基づいてROM4及びSRAM5に記憶されたデータに所定の処理を実行する論理回路であり、ROM4はCPU2が使用するプログラム等の所定の情報が記憶された記憶された記憶装置である。SRAM5は、複数のSRAMセル10が行列状に配列された記憶装置である。SRAM5は、CPU2からの指示に基づいて、データの書き込み動作及び読み出し動作をするアクティブモードと、動作を停止するスリープモードの2つのモードに切り替え可能である。I/O回路6は、CPU2からの指示に基づいて、ROM4及びSRAM5に記憶された情報をバス7を介して取得して外部装置に出力すると共に、外部装置から入力された情報をバス7を介してSRAM5に提供する。バス7は、CPU2、ロジック回路3、ROM4、SRAM5及びI/O回路6を接続する。
図11はSRAM5の内部回路ブロック図である。
SRAM5は、L行4列の行列状に配置された4×L個のSRAMセル40と、第1抵抗トランジスタ41と、第2抵抗トランジスタ42と、カラムスイッチ43とを有する。また、SRAM5は、第1センスアンプ441〜第4センスアンプ444と、第1ライトアンプ451〜第4ライトアンプ454と、スリープ信号制御素子46とを有する。SRAMセル40と第1抵抗トランジスタ41及び第2抵抗トランジスタ42とは、第2電源電圧MVSSを介して接続される。第1抵抗トランジスタ41、第2抵抗トランジスタ42及びスリープ信号制御素子46は、第2電源電圧MVSSを第1電位と第1電位よりも低い第2電位との間で切替え可能な第2電圧切替回路を形成する。すなわち、スリープ信号制御素子46等で形成される第2電圧切替回路は、スリープモードの間及びデータを書き込む間、第2電源電圧の電位を第1電位とし、データを読み出す間、第2電源電圧の電位を第2電位とする。
同一行に配列されたSRAMセル40は、SRAMセル40の配置の行方向に延伸する複数のワード線WL<L−1:0>の何れか1つに行ごとに接続される。また、同一列に配列されたSRAMセル40は、SRAMセル40の配置の列方向に延伸する複数のビット線BL0及びBL0X〜のBL2及びBL2Xの何れか1対に列ごとに接続される。
図12(a)はSRAMセル40の内部回路ブロック図であり、図12(b)はSRAMセル40のワード線に印加される電圧を示す図である。
SRAMセル40は、書き込み時にワード線WLに印加されるHレベルの電圧レベルが、読み出し時にワード線WLに印加されるHレベルの電圧レベルよりも高いことがSRAMセル30と相違する。すなわち、SRAMセル40は、書き込み時には第1電源電圧VDDよりも高い第1高レベル電圧VDD1が印加され、読み出し時には第1電源電圧VDDよりも低い第2高レベル電圧VDD2が印加される。SRAMセル40の他の構成及び機能は、SRAM30の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。また、第1抵抗トランジスタ41及び第2抵抗トランジスタ42のそれぞれは、第1抵抗トランジスタ31及び第2抵抗トランジスタ32のそれぞれと同様な構造及び機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
図13はカラムスイッチ43の内部回路ブロック図である。
カラムスイッチ43は、第1書き込みラッチ回路50〜第4書き込みラッチ回路53と、第1読み出し許可回路54〜第4読み出し許可回路57と、読み出しバッファ回路58とを有する。カラムスイッチ43は、4対のビット線BL0及びBL0X〜BL3及びBL3Xのそれぞれに接続されたセンスアンプ44から入力されたデータを、カラム選択信号COL<3:0>に応じて読み出しデータRDとして出力する。また、カラムスイッチ43は、入力された書き込みデータWDを、カラム選択信号COL<3:0>に応じて4対のビット線BL0及びBL0X〜BL3及びBL3Xのそれぞれに接続されたライトアンプ45に出力する。
第1書き込みラッチ回路50〜第4書き込みラッチ回路53のそれぞれは、SRAMセル10と同様の構造を有し、カラム選択信号COL<3:0>及びライトイネーブル信号WEに応じて書き込みデータWDをラッチするラッチ回路である。第1書き込みラッチ回路50は、カラム選択信号COL<0>及びライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルのときに書き込みデータWDをラッチし、ラッチした書き込みデータWDを第1ライトアンプ451に出力する。第2書き込みラッチ回路51は、カラム選択信号COL<1>及びライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルのときに書き込みデータWDをラッチし、ラッチした書き込みデータWDを第2ライトアンプ452に出力する。第3書き込みラッチ回路52は、カラム選択信号COL<2>及びライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルのときに書き込みデータWDをラッチし、ラッチした書き込みデータWDを第3ライトアンプ453に出力する。第4書き込みラッチ回路53は、カラム選択信号COL<3>及びライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルのときに書き込みデータWDをラッチし、ラッチした書き込みデータWDを第4ライトアンプ454に出力する。
第1読み出し許可回路54〜第4読み出し許可回路57のそれぞれは、一対のnMOSトランジスタを有し、カラム選択信号COL<3:0>及びライトイネーブル信号WEに応じてオンオフするスイッチング回路である。第1読み出し許可回路54は、カラム選択信号COL<0>の信号レベルがHレベル且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルのときに第1センスアンプ441の出力信号Q0及びQ0Xを読み出しバッファ回路58に出力する。第2読み出し許可回路55は、カラム選択信号COL<1>の信号レベルがHレベル且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルのときに第2センスアンプ442の出力信号Q1及びQ1Xを読み出しバッファ回路58に出力する。第3読み出し許可回路56は、カラム選択信号COL<2>の信号レベルがHレベル且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルのときに第3センスアンプ443の出力信号Q2及びQ2Xを読み出しバッファ回路58に出力する。第4読み出し許可回路57は、カラム選択信号COL<3>の信号レベルがHレベル且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルのときに第4センスアンプ444の出力信号Q3及びQ3Xを読み出しバッファ回路58に出力する。読み出しバッファ回路58は、カラム選択信号COL<3:0>及びライトイネーブル信号WEに応じてセンスアンプ44から入力された出力信号Q0及びQ0X〜Q3及びQ3Xの何れかをラッチし、ラッチしたデータを読み出しデータRDとして出力する。
図14(a)は第1センスアンプ441の内部回路ブロック図であり、図14(b)は第1ライトアンプ451の内部回路ブロック図である。
第1センスアンプ441は、読み出し増幅回路60と、読み出しラッチ回路61とを有する。読み出し増幅回路60は、第1カラムCOL0のビット線BL0及びBL0Xのデータを増幅して、読み出しラッチ回路61に出力する。読み出しラッチ回路61は、読み出し増幅回路60から入力されたデータをラッチし、カラムスイッチ43に出力する。第2センスアンプ442〜第4センスアンプ444のそれぞれは、第1センスアンプ441と同様な構造を有する。第2センスアンプ442の読み出し増幅回路60は、第2カラムCOL1のビット線BL1及びBL1Xのデータを増幅して、読み出しラッチ回路61に出力する。第3センスアンプ443の読み出し増幅回路60は、第3カラムCOL2のビット線BL2及びBL2Xのデータを増幅して、読み出しラッチ回路61に出力する。第4センスアンプ444の読み出し増幅回路60は、第4カラムCOL3のビット線BL3及びBL3Xのデータを増幅して、読み出しラッチ回路61に出力する。第2センスアンプ442〜第4センスアンプ444の読み出しラッチ回路61は、読み出し増幅回路60から入力されたデータをラッチし、カラムスイッチ43に出力する。
第1ライトアンプ451は、書き込み入力回路70と、書き込みプリチャージ回路71と、書き込み出力回路72とを有する。書き込み入力回路70は、同時書き込み信号WENの信号レベルがHレベルのとき、第1書き込みラッチ回路50にラッチされた書き込みデータWDに応じて第1カラムCOL0のビット線BL0及びBL0Xの何れかをLレベルにする。書き込み入力回路70は、書き込みデータWDがLレベルのデータのときにビット線BL0をLレベルとし、書き込みデータWDがHレベルのデータのときにビット線BL0をHレベルとする。書き込みプリチャージ回路71は、プリチャージ信号PREの信号レベルがLレベルのとき、第1カラムCOL0のビット線BL0及びBL0Xの双方の信号レベルをHレベルにする。書き込み出力回路72は、第1カラムCOL0のビット線BL0及びBL0Xのうち、書き込み入力回路70がLレベルとしたビット線をLレベルとし、書き込み入力回路70がLレベルとしなかったビット線をHレベルとする。
第2ライトアンプ452〜第4ライトアンプ454のそれぞれは、第1ライトアンプ451と同様な構造を有する。第2ライトアンプ452は、同時書き込み信号WENの信号レベルがHレベルのとき、第2書き込みラッチ回路51にラッチされた書き込みデータWDに応じたデータを第2カラムCOL1のビット線BL1及びBL1Xに出力する。第3ライトアンプ453は、同時書き込み信号WENの信号レベルがHレベルのとき、第3書き込みラッチ回路52にラッチされた書き込みデータWDに応じたデータを第3カラムCOL2のビット線BL2及びBL2Xに出力する。第4ライトアンプ454は、同時書き込み信号WENの信号レベルがHレベルのとき、第4書き込みラッチ回路53にラッチされた書き込みデータWDに応じたデータを第4カラムCOL3のビット線BL3及びBL3Xに出力する。
スリープ信号制御素子46は、SRAM選択信号CS及びライトイネーブル信号WEに応じてスリープ信号SLPXの信号レベルを切り換える。スリープ信号制御素子46は、SRAM選択信号CSの信号レベルがLレベルであるか、又はライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルであるとき、スリープ信号SLPXの信号レベルをLレベルにする。スリープ信号制御素子46は、SRAM選択信号CSの信号レベルがHレベルであり且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがLレベルのとき、スリープ信号SLPXの信号レベルをHレベルにする。スリープ信号制御素子46がスリープ信号SLPXの信号レベルをLレベルにすると、第2抵抗トランジスタ42はオフして、第2電源電圧レベルは第1電位となる。一方、スリープ信号制御素子46がスリープ信号SLPXの信号レベルをHレベルにすると、第2抵抗トランジスタ42はオンして、第2電源電圧レベルは第1電位よりも低い第2電位になる。
図15は、CPU2の指示に基づくSRAM5の動作を示すタイミングチャートの一例である。図15に示すタイミングチャートでは、SRAM5は、ワード線WL<0>に接続された4つのSRAMセル40にデータ(1010)を書き込んだ後に、ワード線WL<0>に接続された4つのSRAMセル40からデータ(1010)を読み出す。より詳細には、SRAM5は、ワード線WL<0>に接続され且つ第1カラムCOL0に配置されたSRAMセル40に「1」を書き込み、ワード線WL<0>に接続され且つ第2カラムCOL1に配置されたSRAMセル40に「0」を書き込む。また、SRAM5は、ワード線WL<0>に接続され且つ第3カラムCOL2に配置されたSRAMセル40に「1」を書き込み、ワード線WL<0>に接続され且つ第4カラムCOL3に配置されたSRAMセル40に「0」を書き込む。次いで、SRAM5は、ワード線WL<0>に接続され且つ第1カラムCOL0に配置されたSRAMセル40から「1」を読み出し、ワード線WL<0>に接続され且つ第2カラムCOL1に配置されたSRAMセル40から「0」を読み出す。また、SRAM5は、ワード線WL<0>に接続され且つ第3カラムCOL2に配置されたSRAMセル40から「1」を読み出し、ワード線WL<0>に接続され且つ第4カラムCOL3に配置されたSRAMセル40から「0」を読み出す。
まず、矢印Aで示す時点では、SRAM5は、SRAM選択信号CSの信号レベルがLレベルであり、SRAM5の動作を停止するスリープモードのときである。SRAM5がスリープモードのときは、スリープ信号SLPXの信号レベルはLレベルであり、SRAM5のリーク電力を抑制するために、第2電源電圧MVSSの電位は比較的高い電位である第1電位となる。また、SRAM5がスリープモードのとき、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0000)にして第1カラムCOL0〜第4カラムCOL5の何れも選択しない状態する。また、SRAM5は、不図示のプリチャージ信号PREの信号レベルをHレベルとして、ビット線BL0及びBL0X〜BL3及びBL3Xの何れの信号レベルもHレベルとする。
次いで、矢印Bで示す時点で、SRAM5は、SRAM選択信号CS及びライトイネーブル信号WEの信号レベルをHレベルにして、書き込み動作を開始する。この状態で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0001)にしてカラムスイッチ43の第1書き込みラッチ回路50に書き込みデータWD「1」を書き込む。このとき、SRAM選択信号CS及びライトイネーブル信号WEの双方の信号レベルがHレベルであるので、スリープ信号SLPXの信号レベルはLレベルで維持される。スリープ信号SLPXの信号レベルがLレベルで維持されることにより、第2電源電圧MVSSの電位は第2電位より高い電位である第1電位で維持される。
次いで、矢印Cで示す時点で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0010)にしてカラムスイッチ43の第2書き込みラッチ回路51に書き込みデータWD「0」を書き込む。次いで、矢印Dで示す時点で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0100)にしてカラムスイッチ43の第3書き込みラッチ回路52に書き込みデータWD「1」を書き込む。
次いで、矢印Eで示す時点で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(1000)にしてカラムスイッチ43の第4書き込みラッチ回路53に書き込みデータWD「0」を書き込む。このとき、SRAM5は、ワード線WL<0>に第1高レベル電圧VDD1を印加し且つライトイネーブル信号WEの信号レベルをHレベルにして、ワード線WL<0>に接続された4つのSRAMセル40に4ビットのデータ(1010)を同時に書き込む。
次いで、矢印Fで示す時点で、SRAM5は、ライトイネーブル信号WEの信号レベルをLレベルにして、読み出し動作を開始する。このとき、SRAM選択信号CSの信号レベルがHレベルであり且つライトイネーブル信号WEの信号レベルがHレベルに遷移するので、スリープ信号SLPXの信号レベルはHレベルに遷移する。スリープ信号SLPXの信号レベルがHレベルに遷移することにより、第2電源電圧MVSSの電位は第1電位から第1電位よりも低い第2電位に遷移する。この状態で、SRAM5は、ワード線WL<0>に第2高レベル電圧VDD2を印加し且つライトイネーブル信号WEの信号レベルをHレベルにして、ワード線WL<0>に接続されたSRAMセル40から4ビットのデータ(1010)を同時に読み出す。SRAM5は、ワード線WL<0>に接続されたSRAMセル40から読み出たデータ(1010)を第1センスアンプ441〜第4センスアンプ444のそれぞれの読み出しラッチ回路61にラッチする。また、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0001)にして、第1センスアンプ441の読み出しラッチ回路61から読み出しデータRD「1」を読み出す。
次いで、矢印Gで示す時点で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0010)にして、第2センスアンプ442の読み出しラッチ回路61から読み出しデータRD「0」を読み出す。次いで、矢印Hで示す時点で、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(0100)にして、第3センスアンプ443の読み出しラッチ回路61から読み出しデータRD「1」を読み出す。次いで、矢印Iで示すように、SRAM5は、カラム選択信号COL<3:0>を(1000)にして、第4センスアンプ444の読み出しラッチ回路61から読み出しデータRD「0」を読み出す。
そして、矢印Jで示す時点で、SRAM5は、SRAM選択信号CSの信号レベルをLレベルに遷移し、スリープモードになる。スリープモードでは、第2電源電圧MVSSは、第1電位になる。以降、SRAM5は、ワード線WL<L−1:0>の何れかに接続されたSRAMセル40に書き込むデータを第1書き込みラッチ回路50〜第4書き込みラッチ回路53に順次ラッチし、ラッチしたデータをSRAMセル40に同時に書き込む。また、SRAM5は、ワード線WL<L−1:0>の何れかに接続されたSRAMセル40のデータを読み出しラッチ回路61に同時にラッチした後に、ラッチしたデータを読み出しデータRDとして順次読み出す。
実施形態に係るSRAMは、ワード線に接続された同一行の全てのSRAMセルにデータを同時に書き込むので、SRAM101のように書き込み時の非選択カラムがない。実施形態に係るSRAMは、書き込み時の非選択カラムがないので、第1電源電圧よりも低い第2電源電圧の電位を比較的高い第1電位にして書き込み動作を実行してもワード線に接続されたSRAMセルのデータが破壊されるおそれがない。このため、実施形態に係るSRAMは、第1電源電圧よりも低い第2電源電圧の電位を比較的高い第1電位にして書き込み動作を実行することにより、書き込み動作時のリーク電力を低減することができる。すなわち、実施形態に係るSRAMは、動作を停止するスリープモードに加え、書き込み動作時の消費電力を低減することができる。
また、実施形態に係るSRAMは、書き込み時の非選択カラムがないので、ワード線に高い電圧を印加しても、ワード線に接続されたSRAMセルのデータが破壊されるおそれがない。このため、実施形態に係るSRAMは、ワード線に高い電圧を印加することにより、SRAMセルの転送トランジスタの駆動能力を大きくして、書き込み特性を向上させることができる。
また、実施形態に係るSRAMは、書き込み時の非選択カラムがないので、SRAMセル120の場合のように同一行のワード線を分割する構成を採用することによりSRAMの面積が増加するおそれもない。
また、実施形態に係るSRAMは、読み出し時に第2電源電圧の電位を比較的低い第2電位とし且つイネーブル信号WEの電圧レベルを第1電源電圧よりも低い第2高レベル電圧にするので、SRAMセルに記憶されたデータを破壊するおそれが低い。
また、実施形態に係るSRAMは、ワード線に接続された同一行の全てのSRAMセルへのデータの書き込み及びデータの読み出しを同時に実行するので、SRAM102のようにシーケンシャル動作での非選択カラムのビット線の充放電は発生しない。このため、実施形態に係るSRAMは、シーケンシャル動作での非選択カラムのビット線の充放電に起因する消費電力の増加のおそれはない。
図16(a)はSRAMの読み出し動作時のマージン(Static Noise Margin、SNM)の評価回路を示す図であり、図16(b)はSRAMセルの書き込み動作時のマージン(Write Noise Margin、WNM)の評価回路を示す図である。図17(a)は図16(a)に示す評価回路による評価結果の一例を示す図であり、図17(b)は図16(b)に示す評価回路による評価結果の一例を示す図である。図17において、実線はSRAMセル40の特性を示し、破線はSRAMセル10の特性を示す。図17(a)に示す特性は、バタフライカーブとも称され、図中に正方形で示される領域の面積が大きいほど、読み出し特性が良好であることを示す。また、図17(b)に示す特性においても、図中に正方形で示される領域の面積が大きいほど、書き込み特性が良好であることを示す。
SNM評価回路81は、SRAMセルのワード線と両方のビット線を第1電源電圧VDDに接続した回路である。SNM評価回路81は、矢印でそれぞれ示される第1内部ノードAin及び第2内部ノードBinを0VからVDDの電圧まで変化させたときの第1出力Aout及び第2出力Boutの電圧を測定する。図17(a)に示すように、実施形態に係るSRAMセル40の読み出し特性は、関連するSRAMセル10の読み出し特性よりも良好である。
WNM評価回路82は、SRAMセルのワード線と一方のビット線を第1電源電圧VDDに接続し且つ他方のビット線を第2電源電圧VSSに接続した回路である。WNM評価回路82は、矢印でそれぞれ示される第1内部ノードAin及び第2内部ノードBinを0VからVDDの電圧まで変化させたときの第1出力Aout及び第2出力Boutの電圧を測定する。図17(b)に示すように、実施形態に係るSRAMセル40の書き込み特性は、関連するSRAMセル10の書き込み特性よりも良好である。
SRAM5では、SRAMセル40は、4列に配列されるが、8列又は16列等2以上の列を有していればよい。また、SRAM5は、単一のカラムスイッチ43を有するが、実施形態に係るSRAMは、複数のカラムスイッチを有してもよい。
また、SRAM5では、第1書き込みラッチ回路50〜第4書き込みラッチ回路53は、カラムスイッチ43の内部に配置されるが、ライトアンプ等の他の回路の内部に配置されてもよい。また、SRAM5では、読み出しラッチ回路61は、第1センスアンプ441〜第4センスアンプ444の内部に配置されるが、カラムスイッチ43の他の回路の内部に配置されてもよい。
1 半導体装置
2 CPU
3 ロジック回路
4 ROM
5 SRAM
6 I/O回路
7 バス
10、30、40、110、120 SRAMセル(メモリセル)
41、42 抵抗トランジスタ
43 カラムスイッチ
441〜444 センスアンプ
451〜454 ライトアンプ
46 スリープ信号制御素子
50〜53 書き込みラッチ回路
61 読み出しラッチ回路

Claims (2)

  1. 行列状に配置され、第1電源電圧及び前記第1電源電圧よりも低い第2電源電圧が供給される複数のメモリセルと、
    同一行に配列された複数の前記メモリセルに接続された複数のワード線と、
    同一列に配列された複数の前記メモリセルに接続されたN対(Nは2以上の整数)のビット線と、
    それぞれが前記N対のビット線のそれぞれに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルに書き込むデータを順次ラッチし、ラッチしたデータを、選択されたワード線に接続されたメモリセルに同時に書き込むN個の書き込みラッチ回路と、
    それぞれが前記N対のビット線のそれぞれに接続され、接続されたビット線に接続されるメモリセルから同時に読み出してラッチし、ラッチしたデータを順次読み出すN個の読み出しラッチ回路と、
    データを書き込む間および動作を停止するスリープモードの間、前記第2電源電圧の電位を第1電位とし、データを読み出す間、前記第2電源電圧の電位を前記第1電位より低い第2電位とする第2電圧切替回路と、
    を有する半導体装置。
  2. 前記メモリセルにデータを書き込むときに前記ワード線に印加される第1高レベル電圧は、前記メモリセルからデータを読み出すとき前記にワード線に印加される第2高レベル電圧よりも高い電圧である、請求項1に記載の半導体装置。
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