JP6578309B2 - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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Description

本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の製品を被検査物に対してX線発生器で発生したX線を照射し、被検査物を透過したX線をX線検出器により検出することで、被検査物の異物の有無や欠陥等について検査するX線検査装置に関するものである。
例えば食品などの被検査物への異物の混入の有無を検出するために、従来からX線検査装置が用いられている。X線検査装置は、搬送される被検査物にX線を照射し、この照射したX線の透過量から被検査物中の異物の有無や欠陥等について検査している。
従来のこの種のX線検査装置にあっては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、被検査物を搬送するベルトを、全体として台形上になるようにローラで張架している。また、特許文献1に記載のものは、被検査物が出入りする開口部の上方に配置されたカバー状のX線遮蔽体と、ベルトの水平面部と傾斜面部の下面側の近傍に配置された板状のX線遮蔽体と、X線を遮蔽するプーリと、を備えている。
そして、特許文献1に記載のものは、X線を被検査物に照射したときの照射点と、プーリの搬送面と直交する接点とを直線の延長線が、カバー状のX線遮蔽体の上縁の下端部近くにぶつかるようにしている。これにより、特許文献1に記載のものによれば、被検査物からの一次散乱X線がカバー状のX線遮蔽体の開口部の上縁部の下端部近くに照射されるので、外部へのX線の漏洩を防止できる。
特開平9−49883号公報
ここで、一次散乱X線は、被検査物の上面だけに限らず、ベルトの上面やX線検出器の上面でも発生するため、ベルトの上面やX線検出器の上面で発生した一次散乱X線に対しても漏洩防止策を検討する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載のものは、ベルトの上面やX線検出器の上面で発生した一次散乱X線に対しては、ベルトの下面の近傍に配置した板状のX線遮蔽体により遮蔽することができるが、板状のX線遮蔽体およびこれを支持する支持構造を設けたために構造が複雑化したり、ベルトが板状のX線遮蔽体と摺動して検査に悪影響を及ぼしたりするおそれがあった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができるX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検査装置は、X線を発生するX線発生器と、前記X線発生器の下方に配置され、X線を検出するX線検出器と、無端状のベルトと該ベルトを張架する複数のローラとを有し、筐体内の検査空間を通過するように被検査物を搬送するベルトコンベアと、を備えるX線検査装置であって、前記ベルトコンベアは、前記検査空間において前記ベルトが水平に延伸する水平部と、前記筐体の開口部に向かって前記ベルトが前記水平部から下方に傾斜する傾斜部と、を有し、複数の前記ローラは、X線遮蔽機能を有し前記水平部を支持する一対の遮蔽ローラを含み、前記X線検出器は、前記ベルトの水平部から下方に離隔して配置され、前記筐体は、前記被検査物が前記検査空間へ出入りする開口部を前記傾斜部との間に形成しX線遮蔽機能を有する遮蔽カバーを前記傾斜部の上方に有し、前記X線検出器、前記遮蔽ローラおよび前記遮蔽カバーを、前記水平部の延伸方向に沿って見たとき、前記X線検出器と前記遮蔽カバーとが上下方向で重ならず、かつ、前記X線検出器と前記遮蔽カバーとの間に前記遮蔽ローラが隙間なく、前記遮蔽カバーの下端と前記X線検出器の上面との間の高さに配置されることを特徴とする。
この構成により、ベルトの水平部の上面で散乱したX線のうち、水平部の上面に沿って水平に散乱したX線、および斜め上方に向かうX線は、遮蔽カバーに当たり、遮蔽カバーにより遮蔽される。また、X線検出器の上面で散乱したX線のうち、X線検出器の上面に沿って水平に散乱したX線は、遮蔽ローラに当たり、遮蔽ローラにより遮蔽される。X線検出器の上面で散乱したX線のうち、斜め上方に向かうX線は、遮蔽ローラまたは遮蔽カバーにより遮蔽される。したがって、X線検出器の上面に沿って水平に散乱したX線の一部を遮蔽ローラにより遮蔽できる。また、X線検出器がベルトの水平部から下方に離隔して配置されているため、X線検出器の上面で散乱して開口部に向かうX線の多くを遮蔽ローラにより遮蔽することができる。この結果、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができる。また、遮蔽ローラが遮蔽カバーの下端とX線検出器の上面との間の高さに配置されているため、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができる。
本発明に係るX線検査装置において、前記遮蔽ローラの上端の高さと前記遮蔽カバーの下端の高さが等しい。
この構成により、開口部の高さを大きくでき、高さの大きい被検査物を検査可能となる。また、傾斜部の傾斜角度を小さくでき、被検査物の搬送性を向上できる。
本発明に係るX線検査装置において、遮蔽カバーの下端部は、前記被検査物の搬送方向に変形可能な弾性部材からなる。
この構成により、被検査物の高さが開口部より大きい場合でも、遮蔽カバーの下端部を弾性変形させて被検査物を開口部に通過させることができる。
本発明に係るX線検査装置において、遮蔽カバーは、前記開口部の上方において鉛直方向に延伸している。
この構成により、ベルトの水平部またはX線検出器の上面で散乱したX線が、遮蔽カバーでさらに散乱して開口部に向かうことを防止でき、X線の漏洩を確実に防止できる。
本発明は、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができるX線検査装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の、搬送方向に沿う切断における断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置のベルトコンベアおよび遮蔽カバーを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置のX線漏洩防止構造を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の、X線検出器、遮蔽ローラおよび遮蔽カバーの水平方向への投影形状を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず構成について説明する。
図1、図2、図3において、X線検査装置1は、X線により被検査物を検査するX線発生器9およびX線検出器10と、被検査物Wを搬送するベルトコンベア2と、を筐体4の内部に備えている。
X線発生器9およびX線検出器10は、被検査物Wに対して、検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、ベルトコンベア2上の被検査物Wが通過する検査空間22の上下に所定高さ離隔して対向して配置されている。
X線発生源としてのX線発生器9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射されるようになっている。
X線検出器10は、搬送される被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で搬送方向と直交する直交方向(Y方向)に複数の検出素子が一直線上に配置されたものである。具体的には、X線検出器10は、ライン状に整列して配設された複数の検出素子としてのフォトダイオード(不図示)と、フォトダイオード上に設けられたシンチレータ(不図示)とからなるラインセンサ(不図示)とを含んで構成される。
また、X線検出器10は、図示しないA/D変換部を備えており、このA/D変換部によりフォトダイオードからの輝度値データをデジタルデータに変換し、濃度データであるX線画像として出力するようになっている。X線検出器10は、被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で直交する直交方向(Y方向)に直線状に延在するラインセンサによって被検査物Wを透過するX線を検出し、検出したX線の量に応じた濃淡画像を出力するようになっている。
X線検出器10は、筐体4に支持された金属箱19に収容されている。X線検出器10の上面は樹脂カバー20で覆われている。
X線検査装置1は、X線検出器10からのX線画像が入力されるとともに被検査物W中の異物の有無を検査する制御回路40と、制御回路40による検査結果等を表示出力する表示部5と、制御回路40への各種パラメータ等の設定入力を行う設定操作部45とを備えている。
表示部5は、平面ディスプレイ等から構成されており、ユーザに対する表示出力を行うようになっている。この表示部5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するとともに、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を、既定設定として、または、設定操作部45からの所定のキー操作による要求に基づいて表示するようになっている。
設定操作部45は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、制御回路40への各種パラメータ等の設定入力や動作モードの選択を行うものである。なお、表示部5と設定操作部45とを、タッチパネル式表示器として一体構成してもよい。本実施形態では、表示部5および設定操作部45は、筐体4の前面上部に配置されている。
制御回路40は、X線検出器10から受け取ったX線画像を記憶するX線画像記憶部42と、X線画像記憶部42から読み出したX線画像に対して各種画像処理アルゴリズム等を適用した画像処理を施す画像処理部43と、画像処理されたX線画像に対して、被検査物Wの形状の良否の判定、および被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定する判定部44と、を備えている。ここで、画像処理アルゴリズムは、複数の画像処理フィルタを組み合わせたものである。
画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出したX線画像に対して画像処理を施すようになっている。
判定部44は、画像処理部43により画像処理されたX線画像に基づいて、被検査物Wの形状の良否を判定するとともに、被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定するようになっている。
また、制御回路40は制御部46を備えており、この制御部46は、CPUおよび制御プログラムの記憶領域または作業領域としてのメモリなどを有し、X線検査装置1の全体を制御するようになっている。
ベルトコンベア2は、X線検査装置1の前段に設けられた図示しないベルトコンベアから所定間隔で順次搬送される被検査物Wを受け入れて、被検査物Wを筐体4の内部の検査空間22を通過させ、X線検査装置1の後段に設けられた図示しないベルトコンベアに搬出するようになっている。
ベルトコンベア2は、無端状のベルト60と、このベルト60を張架する複数のローラ51〜56とを有しており、側面形状が全体として台形と逆台形を上下に合わせた形状になるように形成されている。
ベルト60は、検査空間22において水平に延伸する水平部62と、筐体4に設けられた開口部7、8に向かって水平部62から下方に傾斜する傾斜部61、63と、を有している。開口部7は被検査物Wが筐体4に搬入される搬入口であり、開口部8は筐体4から被検査物Wが搬出される搬出口である。傾斜部61は、開口部7から水平部62に向かって上り傾斜になっており、傾斜部63は、水平部62から開口部8に向かって下り傾斜になっている。
複数のローラ51〜56は、ベルト60の水平部62を支持する一対の遮蔽ローラ51、52を含んでいる。被検査物Wは、遮蔽ローラ51、52により水平部62に作用する張力によって支持される。また、遮蔽ローラ51は、検査空間22に対して開口部7側に配置されており、遮蔽ローラ52は検査空間22に対して開口部8側に配置されている。遮蔽ローラ51、52の芯は、ステンレスまたはアルミ等の金属からなり、X線遮蔽機能を有している。
筐体4は、X線発生器9を収容するX線収容部15を備えている。X線収容部15は、直方体形状に形成されおり、、ステンレス等のX線を遮蔽可能な金属からなり、X線遮蔽機能を有している。また、筐体4は、X線収容部15の下部、かつ、傾斜部61、63の上方に遮蔽カバー16を備えている。遮蔽カバー16は、X線収容部15から搬送方向に延びた側面形状がL字で、ステンレス等のX線を遮蔽可能な金属からなり、X線遮蔽機能を有している。前述の開口部7、8は、遮蔽カバー16と傾斜部61、63との間に形成されている。より詳しくは、遮蔽カバー16は、X線収容部15の下面から水平に延伸する水平部17Aと、開口部7、8の上方において水平部17Aから鉛直方向の下方に延伸する鉛直部17B、17Cとからなる。鉛直部17Cは検査空間22側に面して配置されている。鉛直部17Bは鉛直部17Cの外側に配置されており、X線検査装置1の外部に面している。このように、遮蔽カバー16は、鉛直部17B、17Cにおいて二重構造になっている。検査空間22から開口部7、8側に向かって水平に近い角度で散乱するX線は、主に鉛直部17Cによって遮蔽される。以下、鉛直部17Cのことを単に遮蔽カバー16ともいう。
水平部62の上方には、上部を連結して下部を帯状に分割した形状(のれん状)の2つの遮蔽カーテン32が設けられている。遮蔽カーテン32は、検査空間22の開口部7側および開口部8側に配置されており、筐体4の支持部31により支持されている。遮蔽カーテン32は、X線を遮蔽可能な鉛等を含む弾性部材からなり、検査空間22から開口部7、8側に向かって散乱するX線を遮蔽するようになっている。遮蔽カーテン32の下端は、水平部62に接触しておらず、水平部62から上方に離されている。これにより、軽量の被検査物Wが遮蔽カーテン32に接触しても、被検査物Wの搬送が遮蔽カーテン32により妨げられるのを防止できる。
本実施の形態では、図4に示すように、X線検出器10は、ベルト60の水平部62から下方に離隔して配置されている。ここで、本実施の形態のX線検査装置1は、軽量の被検査物Wを対象に検査を行うため、従来のX線検査装置のようにX線検出器を収容する金属箱を受け台としてベルト上の被検査物の荷重を支持する必要がない。このため、X線検査装置1は、被検査物Wの荷重をベルト60の張力だけで支持している。また、遮蔽ローラ51は、遮蔽カバー16の鉛直部17Cの下端16HとX線検出器10の上面10Hとの間の高さに配置されている。すなわち、高さ方向において、遮蔽ローラ51は、遮蔽カバー16の鉛直部17Cの下端16HとX線検出器10の上面10Hとの間に配置されている。なお、遮蔽ローラ51の上端51H1の高さと遮蔽カバー16の鉛直部17Cの下端16Hの高さを等しくしてもよい。
遮蔽カバー16の鉛直部17Cの下端部は遮蔽カーテン18となっており、この遮蔽カーテン18は、前述の遮蔽カーテン32と同様に、X線を遮蔽可能な鉛等を含む弾性部材からなり、被検査物Wの搬送方向に変形可能である。すなわち、遮蔽カバー16の鉛直部17Cは、金属からなる本体部17C1と、この本体部17C1の下部に設けられた遮蔽カーテン18とからなる。
また、図4、図5に示すように、X線検出器10、遮蔽ローラ51、52および遮蔽カバー16(具体的には鉛直部17C)の、水平部62の延伸方向への投影形状10P、51P、16Pにおいて、X線検出器10(投影形状10P)と遮蔽カバー16(投影形状16P)とが上下方向で重ならず、かつ、X線検出器10(10P)と遮蔽カバー16(投影形状16P)との間に遮蔽ローラ51(投影形状51P)が隙間なく配置されている。すなわち、X線検出器10、遮蔽ローラ51および遮蔽カバー16を、水平部62の延伸方向に沿って見たとき、X線検出器10と遮蔽カバー16とが上下方向で重ならず、かつ、X線検出器10と遮蔽カバー16との間に遮蔽ローラ51が隙間なく配置されている。
次に、作用効果を説明する。本実施の形態において、ベルトコンベア2は、X線遮蔽機能を有し検査空間22においてベルト60が水平に延伸する水平部62と、開口部7、8に向かってベルト60が水平部62から下方に傾斜する傾斜部61、63と、を有している。
また、複数のローラ51〜56は、X線遮蔽機能を有し水平部62を支持する一対の遮蔽ローラ51、52を含んでおり、X線検出器10は、ベルト60の水平部62から下方に離隔して配置されている。また、X線遮蔽機能を有する筐体4は、被検査物Wが検査空間22へ出入りする開口部7、8を傾斜部61、63との間に形成しX線遮蔽機能を有する遮蔽カバー16を、傾斜部61、63の上方に有している。
また、X線検出器10、遮蔽ローラ51および遮蔽カバー16を、水平部62の延伸方向に沿って見たとき、X線検出器10と遮蔽カバー16とが上下方向で重ならず、かつ、X線検出器10と遮蔽カバー16との間に遮蔽ローラ51が隙間なく配置される。
この構成により、ベルト60の水平部62の上面で散乱したX線のうち、水平部62の上面に沿って水平に散乱したX線は、遮蔽カバー16の遮蔽カーテン18に当たり、遮蔽カーテン18により遮蔽される。また、ベルト60の水平部62の上面で散乱したX線のうち、斜め上方に向かうX線は、遮蔽カバー16の本体部17C1に当たり、本体部17C1により遮蔽される。
また、X線検出器10の上面で散乱したX線のうち、X線検出器10の上面に沿って水平に散乱したX線は、遮蔽ローラ51に当たり、遮蔽ローラ51により遮蔽される。また、X線検出器10の上面で散乱したX線のうち、斜め上方に向かうX線は、遮蔽ローラ51または遮蔽カバー16により遮蔽される。
このように、本実施の形態では、X線検出器10の上面で散乱するX線を遮蔽ローラ51により遮蔽することで、構造の複雑化を引き起こす遮蔽板等を別途設けることなくX線の漏洩を低減している。この結果、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができる。
また、本実施の形態において、遮蔽ローラ51は、遮蔽カバー16(具体的には鉛直部17C)の下端16HとX線検出器10の上面10Hとの間の高さに配置されている。
この構成により、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができる。
また、本実施の形態において、遮蔽ローラ51の上端51H1の高さと遮蔽カバー16(具体的には鉛直部17C)の下端16Hの高さが等しくされている。
この構成により、開口部7の高さを大きくでき、高さの大きい被検査物Wを検査可能となる。また、傾斜部61の傾斜角度を小さくでき、被検査物Wの搬送性を向上できる。
また、本実施の形態において、遮蔽カバー16(具体的には鉛直部17C)の下端部は、被検査物Wの搬送方向に変形可能な遮蔽カーテン18からなる。
この構成により、被検査物Wの高さが開口部7より大きい場合でも、遮蔽カーテン18を弾性変形させて被検査物を開口部7に通過させることができる。
また、本実施の形態において、遮蔽カバー16は、開口部7の上方の鉛直部17Cにおいて鉛直方向に延伸している。
この構成により、遮蔽カバー16の鉛直部17B、17Cで散乱した二次散乱X線が、下方の開口部7に向かうことを防止でき、X線の漏洩を確実に防止できる。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、構造を複雑化させることなく、X線の漏洩を効果的に低減することができるという効果を有し、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して異物を検出するX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 ベルトコンベア
4 筐体
7 開口部
8 開口部
9 X線発生器
10 X線検出器
10H 上面
10P 投影形状
16 遮蔽カバー
16H 下端
18 遮蔽カーテン
22 検査空間
51 遮蔽ローラ
51H1 上端
52 遮蔽ローラ
60 ベルト
61 傾斜部
62 水平部
63 傾斜部
W 被検査物

Claims (4)

  1. X線を発生するX線発生器(9)と、
    前記X線発生器の下方に配置され、X線を検出するX線検出器(10)と、
    無端状のベルト(60)と該ベルトを張架する複数のローラ(51〜56)とを有し、X線遮蔽機能を有する筐体(4)内の検査空間(22)を通過するように被検査物(W)を搬送するベルトコンベア(2)と、を備えるX線検査装置(1)であって、
    前記ベルトコンベアは、前記検査空間において前記ベルトが水平に延伸する水平部(62)と、前記筐体の開口部に向かって前記ベルトが前記水平部から下方に傾斜する傾斜部(61、63)と、を有し、
    複数の前記ローラは、X線遮蔽機能を有し前記水平部を支持する一対の遮蔽ローラ(51、52)を含み、
    前記X線検出器は、前記ベルトの水平部から下方に離隔して配置され、
    前記筐体は、前記被検査物が前記検査空間へ出入りする開口部(7、8)を前記傾斜部との間に形成しX線遮蔽機能を有する遮蔽カバー(16)を前記傾斜部の上方に有し、
    前記X線検出器、前記遮蔽ローラおよび前記遮蔽カバーを、前記水平部の延伸方向に沿って見たとき、前記X線検出器と前記遮蔽カバーとが上下方向で重ならず、かつ、前記X線検出器と前記遮蔽カバーとの間に前記遮蔽ローラが隙間なく、前記遮蔽カバーの下端(16H)と前記X線検出器の上面(10H)との間の高さに配置されることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記遮蔽ローラの上端(51H1)の高さと前記遮蔽カバーの下端(16H)の高さが等しいことを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記遮蔽カバーの下端部は、前記被検査物の搬送方向に変形可能な弾性部材(18)からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記遮蔽カバーは、前記開口部の上方において鉛直方向に延伸していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のX線検査装置。
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