JP5860347B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物(被検査物)中に混入した異物を検出するX線検査装置に関し、特に、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して異物を検出するX線検査装置に関するものである。
例えば食品などの被検査物への異物の混入の有無を検出するために、従来からX線検査装置が用いられている。この種の従来のX線検査装置では、搬送される被検査物にX線を照射し、この照射したX線の透過量から被検査物中に異物が混入しているか否かを検出して異物の有無を検査している。
この種のX線検査装置においては、複数の内容物が収容体に収容されてなる被検査物を検査するときに、被検査物のX線画像に画像処理を施すことによって、内容物のみの抽出、または、異物の強調を行うようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術では、内容物と収容体とのX線透過量の違いを利用して、例えば、収容体と内容物の各X線透過量の略中間レベル付近に検出リミット値を設定しておくことにより、X線画像から内容物のみを抽出したり、収容体を削除することができる。
特開2005−127962号公報
しかしながら、収容体としての1つのシートに内容物としての複数の錠剤が複数列で配置されて収容された錠剤シートが被検査物であり、且つ、錠剤の列が被検査物搬送方向に平行となるように被検査物が検査空間に搬入されるような場合は、特許文献1に記載された技術を用いてX線画像に画像処理を施した場合であっても、錠剤の列ごとに面積値や体積値(X線画像における面積や体積)が変化するため、欠け等の形状検査の良否判定の閾値を緩和しなければならず、この場合、検査性能が低下するという問題がある。
すなわち、X線検査装置においては、X線がX線源からX線検出器に向って扇状に照射されるので、ある列の錠剤と他の列の錠剤との間で搬送位置の差異によってX線が照射される角度も異なるため、異なる列の錠剤の間で面積値や体積値に差異が生じる。特に内容物が錠剤のように小さなものであるときは、面積値や体積値の差異は顕著となる。また、異なる列の錠剤の間での面積値や体積値の差異は、X線源の取り付け誤差によっても生じる。
したがって、異なる列の錠剤の間では、面積値や体積値に差異が生じるため、この差異を勘案して形状検査の良否判定の閾値を緩和した場合は検査性能が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、内容物の搬送位置の違いにより内容物の列ごとに面積値や体積値に差異が生じるような被検査物に対しても精度良く検査を行うことができるX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検査装置は、複数の列をなす複数の内容物が収容体に収容されてなる被検査物を、搬送面上で被検査物搬送方向に、且つ、前記内容物の列が前記被検査物の搬送方向に並行になるように配置して搬送し、前記搬送面上の前記被検査物搬送方向に直交する方向の前記被検査物の位置を前記被検査物の両側面に接して所定位置に規制する搬送位置規制手段を備えた搬送手段と、前記搬送面上を搬送される被検査物にX線を照射するX線発生手段と、前記搬送面を挟んで前記X線発生手段と対向する位置に配置され、前記X線発生手段から照射され前記被検査物を透過するX線に応じたX線画像を出力するX線検出手段と、を備えたX線検査装置であって、前記X線検出手段が出力するX線画像に対し、前記内容物の各列で同一の画像処理アルゴリズムを適用して画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理が施されたX線画像に対し、前記搬送位置規制手段の設置位置を基準にして前記内容物の列毎に設定した良否判定閾値を用いて、前記被検査物の形状の良否を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、内容物の各列で同一の良否判定閾値を用いて判定手段が被検査物の形状の良否を判定する場合より、良否判定閾値の幅を狭く設定することができる。また、この構成により、被検査物の内容物の各列に正確に対応した良否判定閾値を設定することができる。
したがって、内容物の搬送位置の違いにより内容物の列ごとに面積値や体積値に差異が生じるような被検査物に対しても精度良く検査を行うことができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記判定手段が、前記X線画像における錠剤毎の面積値または体積値によって前記被検査物の形状の良否を判定することを特徴とする。
この構成により、面積値や体積値に変化を生じさせる形状不良が被検査物に発生しているときに、被検査物の形状不良を判定手段が精度よく判定することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記判定手段が、前記X線画像における錠剤毎の形状の複雑度によって前記被検査物の形状の良否を判定することを特徴とする。
この構成により、面積値や体積値に変化を生じさせない欠け等の形状不良が被検査物に発生しているときであっても、被検査物の形状不良を判定手段が精度よく判定することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記画像処理手段が、前記X線検出手段が出力するX線画像に対し、前記収容体を除去するよう画像処理を施すことを特徴とする。
この構成により、判定手段が、被検査物の内容物のみに対して精度良く良否判定を行うことができる。
本発明は、内容物の搬送位置の違いにより内容物の列ごとに面積値や体積値に差異が生じるような被検査物に対しても精度良く検査を行うことができるX線検査装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るX線検査装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るX線検査装置の側面および内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るX線検査装置の搬送部に配置されたワークガイドの位置、および被検査物の搬送状態を示す上面図である。 搬送面でのY方向の搬送位置の違いによる面積値の変化および各列で共通の良否判定閾値が拡大した状態を示す図である。 (a)〜(c)は、被検査物の内容物が錠剤である場合の形状不良の態様を示す図である。 搬送面でのY方向の搬送位置の違いによる面積値の変化および列毎に良否判定閾値を設定した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置1は、搬送部2と検出部3とを筐体4の内部に備え、表示部5を筐体4の前面上部に備えている。
搬送部2は、被検査物である被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものである。この搬送部2は、例えば筐体4の内部で水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。搬送部2は、図1に示す駆動モータ6の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口7から搬入された被検査物Wを搬出口8側(図中X方向)に向けて搬送面としてのベルト面2a上を搬送させるようになっている。筐体4の内部においてベルト面2a上を搬入口7から搬出口8まで貫通する空間は搬送路21を形成している。
検出部3は、順次搬送される被検査物Wに対し、搬送路21の途中の検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路21の途中の検査空間22の上方に所定高さ離隔して配置されたX線発生器9と、搬送部2内にX線発生器9と対向して配置されたX線検出器10を備えている。
X線発生源としてのX線発生器9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射されるようになっている。
X線検出器10は、搬送される被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で搬送方向と直交する直交方向(Y方向)に複数の検出素子が一直線上に配置されたものである。具体的には、X線検出器10は、ライン状に整列して配設された複数の検出素子としてのフォトダイオード(不図示)と、フォトダイオード上に設けられたシンチレータ(不図示)とからなるラインセンサ(不図示)とを含んで構成される。
また、X線検出器10は、図2に示すように、A/D変換部41を備えており、このA/D変換部41によりフォトダイオードからの輝度値データをデジタルデータに変換し、濃度データであるX線画像として出力するようになっている。X線検出器10は、被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で直交する直交方向(Y方向)に直線状に延在するラインセンサによって被検査物Wを透過するX線を検出し、検出したX線の量に応じた濃淡画像を出力するようになっている。
図2に示すように、搬送部2のベルト面2aは、側面形状が全体として台形となるように複数のローラに懸架されており、搬入口7から検査空間22の間では上り傾斜、検査空間22では水平、検査空間22から搬出口8の間では下り傾斜となっている。
また、筺体4から搬入口7と搬出口8の上部において横方向に突き出るように遮蔽カバー16が設けられている。この遮蔽カバー16は、搬入口7と搬出口8の部分でのベルト面2aの傾斜角度と概ね等しい角度で設けられており、その下端部は、ベルト面2aの検査空間22内の水平部よりも鉛直下方に配置されている。
このように、ベルト面2aを台形状に形成するとともに搬入口7と搬出口8の部分に遮蔽カバー16を設けることにより、検査空間22から搬入口7および搬出口8の方向へのX線の漏洩が防止される。また、本実施の形態では、搬送路21内にのれん状の遮蔽カーテンを設けていないため、遮蔽カーテンの下端部が被検査物Wに接触して被検査物Wの搬送方向位置が変化してしまうことがない。
X線検査装置1は、X線検出器10からのX線画像が入力されるとともに被検査物W中の異物の有無を検査する制御回路40と、制御回路40による検査結果等を表示出力する表示部5と、制御回路40への各種パラメータ等の設定入力を行う設定操作部45とを備えている。
表示部5は、平面ディスプレイ等から構成されており、ユーザに対する表示出力を行うようになっている。この表示部5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するとともに、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を、既定設定として、または、設定操作部45からの所定のキー操作による要求に基づいて表示するようになっている。
設定操作部45は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、制御回路40への各種パラメータ等の設定入力や動作モードの選択を行うものである。なお、表示部5と設定操作部45とを、タッチパネル式表示器として一体構成してもよい。
制御回路40は、X線検出器10から受け取ったX線画像を記憶するX線画像記憶部42と、X線画像記憶部42から読み出したX線画像に対して合成や各種画像処理アルゴリズム等を適用した画像処理を施す画像処理部43と、画像処理されたX線画像に対して、被検査物Wの形状の良否の判定、および被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定する判定部44と、を備えている。ここで、画像処理アルゴリズムとは、複数の画像処理フィルタを組み合わせてなるものである。
画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出したX線画像に対し、被検査物Wの収容体Ws(図3参照)を除去して内容物Wc(図3参照)だけを抽出するよう画像処理を施すようになっている。
判定部44は、画像処理部43により画像処理されたX線画像に対して、被検査物Wの面積値、体積値、複雑度、等に基づいて、被検査物Wの形状の良否を判定するとともに、被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定するようになっている。
ここで、面積値とは、被検査物Wまたは被検査物W中の検査対象物である内容物Wc(図3参照)のX線画像上での面積の値であり、所定の濃度範囲内のX線画像が内容物Wcとして算出される。また、体積値とは、被検査物Wまたは被検査物W中の検査対象物である内容物WcのX線画像上での体積の値であり、面積値と濃度から算出されるものである。また、複雑度とは、被検査物Wまたは被検査物W中の検査対象物である内容物WcのX線画像上での形状の複雑度を表す値であり、周囲長の2乗によって面積値を除算して算出される。
なお、被検査物Wや内容物Wcの面積値または体積値は、被検査物Wや内容物Wcの製造不良や欠け等により被検査物Wや内容物Wcの面積や体積が変化することにより、増加または減少するものである。また、被検査物Wや内容物Wcの複雑度は、被検査物Wや内容物Wcが部分的に欠けて凹凸が生じる等により、増加または減少するものである。
判定部44は、被検査物Wの面積値、体積値、複雑度の何れに基づいて形状の良否を判定する場合であっても、良否判定閾値としての上リミット値、下リミット値との比較により、良否判定を行うようになっている。
また、制御回路40は、CPUおよび制御プログラムの記憶領域または作業領域としてのメモリなどを備えて構成された制御部46を備えている。制御部46はX線検査装置1の全体を制御するものである。
ここで、図3に示すように、X線検査装置1が検査対象とする被検査物Wは、複数の列をなす複数の内容物Wcが収容体Wsに収容されたものである。被検査物Wは、例えば、内容物Wcとしての複数の錠剤が複数列の列状に配置され、収容体Wsとしてのシートに収容された錠剤シートである。
図3の例では、収容体Wsとしてのシートには、ポケットPが形成されており、このポケットPに内容物Wcとしての錠剤が収容されている。図3に示す例では、被検査物Wは、6個の内容物WcがA列とB列で3個ずつ2列に配置された状態でシート状の収容体Wsに収容されている。
また、搬送部2のベルト面2aには、ベルト面2aでの被検査物WのY方向の位置を規制する一対のワークガイド70が、図示しない支持部材に支持された状態で設けられている。ワークガイド70は、搬送部2により搬送方向上流から検査空間22に搬送される被検査物Wを、ベルト面2aでのY方向で一定の位置、例えば、被検査物WのY方向の中心がX線発生器9の直下となる位置になるようにその位置を規制するものであり、検査空間22より上流側にベルト面2aとの間に僅かな隙間をもって配置されている。このワークガイド70は、被検査物Wのシート状の収容体Wsの両側面に接して被検査物Wの位置を規制するようになっている。
また、X線検査装置においては、X線がX線発生器9からX線検出器10に向って扇状に照射されるので、X線検出器10の各検出素子には、異なる角度で被検査物Wを透過したX線が入射することとなり、搬送部2のベルト面2a上のY方向における被検査物Wの内容物Wcの位置の差異によって、X線画像における被検査物Wの面積値や体積値が異なる。
具体的には、搬送部2のベルト面2a上のY方向において、焦点位置(X線発生器9の直下の位置)に対して、被検査物WのA列の内容物WcとB列の内容物Wcとの間で距離に違いがあるときは、A列の内容物WcとB列の内容物Wcが全く同じ形状である場合であっても、図4に示すように、A列の内容物Wcの面積値とB列の内容物Wcの面積値が異なったものとなる。また、内容物Wcの列が3列または4列というように多くなった場合は、内容物Wcの各列で焦点位置からの距離を等しく設定することは不可能となる。
このような内容物WcのY方向の位置の違いにより生じる面積値や体積値の差異は、本実施の形態のように内容物Wcが錠剤のように小さなものである場合には顕著であり、判定部44における形状の良否判定に大きな悪影響をもたらす。
具体的には、判定部44が被検査物Wの面積値が正常であると判定する正常範囲の上限および下限である上リミット値および下リミット値を、これら上リミット値と下リミット値の間にA列の内容物Wcの面積値とB列の内容物Wcの面積値が収まるように設定する必要が生じる。このため、被検査物Wの内容物Wcが1列である場合よりも、上リミット値および下リミット値からなる正常範囲を拡大しなければならず、結果として判定部44の良否判定精度の悪化を招くことになる。
また、搬送部2のベルト面2aにワークガイド70が設けられている場合であっても、焦点位置からA列の内容物Wcまでの距離と、焦点位置からB列の内容物Wcまでの距離をワークガイド70で正確に位置決めするには限界がある。
ここで、被検査物Wの内容物Wcが錠剤である場合、この錠剤に生じる形状の不良状態としては、図5(a)に示すように、内容物Wcの角部が欠けてしまう「角部の欠け」、図5(b)に示すように、内容物Wcの厚みが薄くなるように内容物Wcが横方向に欠ける「キャッピング」、図5(c)に示すように、内容物Wcが上部から底部に渡って縦方向に欠けてしまう「底部までの欠け」がある。
このように内容物Wcが「角部の欠け」、「キャッピング」または「底部までの欠け」の形状不良を起こしうる被検査物Wに対しては、図4のように上リミット値および下リミット値からなる正常範囲が拡大されていると、判定部44は精度良く良否判定を行うことができず、内容物Wcに僅かな形状不良のある被検査物Wに対して良品であると判定してしまう恐れがある。
そこで、本実施の形態では、内容物WcのY方向の搬送位置の違いにより内容物Wcの列毎に面積値や体積値に差異が生じるような被検査物Wに対しても精度良く検査を行うため、判定部44は、画像処理部43により画像処理が施されたX線画像に対し、内容物Wcの列毎に設定した良否判定閾値(上リミット値、下リミット値)を用いて、被検査物Wの形状の良否を判定するようにしている。
本実施の形態では、図6に示すように、判定部44は、A列の内容物Wcに対してはA列用に設定された上リミット値および下リミット値を用いて良否判定を行い、B列の内容物Wcに対してはB列用に設定された上リミット値および下リミット値を用いて良否判定を行うようにしている。ここで、判定部44は、ワークガイド70の設置位置を基準にして、内容物Wcの列毎に良否判定閾値(上リミット値および下リミット値)を設定している。
例えば、ワークガイド70の少なくとも下流側後端部を検査空間22内に配置してワークガイド70がX線画像に映るようにしておくことにより、判定部44が、X線画像に映っているワークガイド70の位置を認識するとともにその位置を基準にして、内容物WcのA列とB列にそれぞれ対応した良否判定閾値を設定するようになっている。
または、X線検出器10のラインセンサが例えば1000個の素子から成る場合、これら1000個の素子の領域を素子番号1〜500の素子の領域と素子番号501〜1000の素子の領域に区分しておき、ラインセンサの何れの領域に、A列とB列の内容物Wcがそれぞれ搬送されるかを、設定操作部45から利用者が予め入力しておくことにより、判定部44が、入力されたその位置(領域)を基準にして、内容物WcのA列とB列にそれぞれ対応した良否判定閾値を設定するようになっている。
すなわち、判定部44は、X線画像に映ったワークガイド70の位置を基準にするか、または、設定操作部45から入力されたワークガイド70の位置を基準にして、内容物WcのA列とB列にそれぞれ対応した良否判定閾値を設定するようになっている。
これにより、A列用の上リミット値および下リミット値と、B列用の上リミット値および下リミット値とを、被検査物Wの内容物Wcが1列であるときと同様の値に設定することが可能となるので、判定部44が精度良く良否判定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、判定部44が、A列用とB列用の2つ(2組)の良否判定閾値によって良否判定を行っているため、判定部44での判定処理の演算負荷が増加する可能性があるが、画像処理部43が、被検査物WのX線画像に対して、内容物WcのA列とB列を区別することなく同一のアルゴリズムを適用して画像処理を施すようになっているため、画像処理部43での画像処理の演算負荷が増加することがない。
以上のように、本実施の形態に係るX線検査装置1は、複数の列をなす複数の内容物Wcが収容体Wsに収容されてなる被検査物Wを、ベルト面2a上で被検査物搬送方向(X方向)に、且つ、内容物Wcの列が被検査物Wの搬送方向に並行になるように配置して搬送する搬送部2と、ベルト面2a上を搬送される被検査物WにX線を照射するX線発生器9と、ベルト面2aを挟んでX線発生器9と対向する位置に配置され、X線発生器9から照射され被検査物Wを透過するX線に応じたX線画像を出力するX線検出器10と、を備えたX線検査装置1であって、X線検出器10が出力するX線画像に対し、内容物Wcの各列で同一の画像処理アルゴリズムを適用して画像処理を施す画像処理部43と、画像処理部43により画像処理が施されたX線画像に対し、内容物Wcの列毎に設定した良否判定閾値(上リミット値、下リミット値)を用いて、被検査物Wの形状の良否を判定する判定部44と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、内容物Wcの各列で同一の良否判定閾値を用いて判定部44が被検査物Wの形状の良否を判定する場合より、良否判定閾値の幅を狭く設定することができる。
したがって、内容物の搬送位置の違いにより内容物Wcの列ごとに面積値や体積値に差異が生じるような被検査物Wに対しても精度良く検査を行うことができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、判定部44が、X線画像における内容物毎の面積値または体積値によって被検査物Wの形状の良否を判定することを特徴とする。
この構成により、面積値や体積値に変化を生じさせる形状不良が被検査物Wに発生しているときに、被検査物Wの形状不良を判定部44が精度よく判定することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、判定部44が、X線画像における内容物Wc毎の形状の複雑度によって被検査物Wの形状の良否を判定することを特徴とする。
この構成により、面積値や体積値に変化を生じさせない欠け等の形状不良が被検査物Wに発生しているときであっても、被検査物Wの形状不良を判定部44が精度よく判定することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、画像処理部43が、X線検出器10が出力するX線画像に対し、収容体Wsを除去するよう画像処理を施すことを特徴とする。
この構成により、判定部44が、被検査物Wの内容物Wcのみに対して精度良く良否判定を行うことができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、搬送部2が、搬送面上の被検査物搬送方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の被検査物Wの位置を所定位置に規制するワークガイド70を備え、判定部44が、ワークガイド70の設置位置を基準にして、内容物Wcの列毎に良否判定閾値を設定することを特徴とする。
この構成により、被検査物Wの内容物Wcの各列に正確に対応した良否判定閾値を設定することができる。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、内容物の搬送位置の違いにより内容物の列ごとに面積値や体積値に差異が生じるような被検査物に対しても精度良く検査を行うことができるという効果を有し、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して被検査物を検査するX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 搬送部(搬送手段)
2a ベルト面(搬送面)
3 検出部
4 筐体
5 表示部
6 駆動モータ
7 搬入口
8 搬出口
9 X線発生器(X線発生手段)
10 X線検出器(X線検出手段)
12 X線管
16 遮蔽カーテン
21 搬送路
22 検査空間
40 制御回路
41 A/D変換部
42 X線画像記憶部
43 画像処理部(画像処理手段)
44 判定部(判定手段)
45 設定操作部
46 制御部
70 ワークガイド(搬送位置規制手段)
W 被検査物
Wc 内容物
Ws 収容体

Claims (4)

  1. 複数の列をなす複数の内容物(Wc)が収容体(Ws)に収容されてなる被検査物(W)を、搬送面(2a)上で被検査物搬送方向に、且つ、前記内容物の列が前記被検査物の搬送方向に並行になるように配置して搬送し、前記搬送面上の前記被検査物搬送方向に直交する方向の前記被検査物の位置を前記被検査物の両側面に接して所定位置に規制する搬送位置規制手段(70)を備えた搬送手段(2)と、
    前記搬送面上を搬送される被検査物にX線を照射するX線発生手段(9)と、
    前記搬送面を挟んで前記X線発生手段と対向する位置に配置され、前記X線発生手段から照射され前記被検査物を透過するX線に応じたX線画像を出力するX線検出手段(10)と、を備えたX線検査装置(1)であって、
    前記X線検出手段が出力するX線画像に対し、前記内容物の各列で同一の画像処理アルゴリズムを適用して画像処理を施す画像処理手段(43)と、
    前記画像処理手段により画像処理が施されたX線画像に対し、前記搬送位置規制手段の設置位置を基準にして前記内容物の列毎に設定した良否判定閾値を用いて、前記被検査物の形状の良否を判定する判定手段(44)と、を備えたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記判定手段が、前記X線画像における内容物毎の面積値または体積値によって前記被検査物の形状の良否を判定することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記判定手段が、前記X線画像における内容物毎の形状の複雑度によって前記被検査物の形状の良否を判定することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  4. 前記画像処理手段が、前記X線検出手段が出力するX線画像に対し、前記収容体を除去するよう画像処理を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のX線検査装置。
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