JP6576864B2 - 小型の油圧ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、原動機の上側に座席が配置された小型の油圧ショベルに関し、特に、工具等の備品を収納する収納ボックスを備えた小型の油圧ショベルに関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とを含んで構成されている。また、上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームを有し、この旋回フレームには原動機、油圧ポンプ、熱交換装置、燃料タンク、作動油タンク等の搭載機器が設けられている。
ここで、油圧ショベルには、備品を収納するための収納ボックスが設けられている。この収納ボックス内には、例えば給脂作業用のグリスガン、スパナ等の工具、ボルト等の部品、取扱説明書等の書類が収納されている。そして、収納ボックスは、旋回フレームに搭載された各種の搭載機器の邪魔にならない部位、例えば旋回フレームの前側に設けられたブームシリンダ取付用のブラケットの前側(キャブの右横)等に配置されている(特許文献1)。
特開2013−122153号公報
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルは、旋回フレームの後側にエンジンが搭載され、このエンジンの前側にキャブが配置された中型クラスの油圧ショベルを例示している。
これに対し、機械重量が0.7〜8トン程度のミニショベルと呼ばれる小型クラスの油圧ショベルの中でも、機械重量が2トン以下となる超小型の油圧ショベルは、建物の内部の解体作業(屋内作業)等に用いられるため、下部走行体および上部旋回体の車幅が、建物の入口を通過できる大きさに制限されている。
一方、寒冷地では、運転室を画成するキャブを備えたキャブ仕様の油圧ショベルに対する需要が高い。この場合、屋内作業に適用される超小型の油圧ショベルにキャブを設けた場合には、旋回フレームの上側がほぼ全域に亘ってキャブに覆われてしまう。従って、超小型のキャブ仕様の油圧ショベルでは、旋回フレーム上に収納ボックスを配置するだけのスペースを確保することが困難であるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、キャブ内のスペースを有効に利用して収納ボックスを設けることができるようにした小型の油圧ショベルを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後部に取付けられたカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプを駆動する原動機と、前記原動機を跨ぐように前記旋回フレーム上に設けられた脚部および前記脚部の上端に設けられた支持ベースからなるサポート部材と、前記原動機の前側を覆う前面板部と前記原動機の上側を覆う上面板部とを備えた板状体からなり、前記前面板部が前記旋回フレームに取付けられると共に前記上面板部が前記サポート部材の支持ベースに取付けられ、前記原動機が配置された原動機室と前記原動機室の前側とを仕切っている仕切部材と、前記仕切部材の前側に位置して前記旋回フレームと前記仕切部材の前面板部との間に設けられ座席が取付けられる台座部材と、前記台座部材の前側に位置して前記旋回フレームに設けられオペレータの足が置かれる足置き部材と、前端が前記旋回フレームの前側に支持されると共に後端が前記サポート部材の支持ベースに支持されており、前記仕切部材、台座部材および足置き部材の上側を覆って内部にオペレータの居住空間である運転室を画成しているキャブとを備えてなる小型の油圧ショベルに適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記キャブの後端の下側には、前記サポート部材の支持ベースに取付けられる後取付部材が設けられており、前記キャブの前記後取付部材には、前記キャブ内で前記座席の後側に位置して備品を収納する収納ボックスが設けられ、前記収納ボックスは、工具類を収納する工具収納部と書類を収納する書類収納部とに仕切られたボックス本体と、前記ボックス本体のうち前記書類収納部に対応する部位が切欠部となり、前記ボックス本体のうち前記工具収納部を上側から覆う蓋体とにより構成されていることにある。
本発明によれば、旋回フレーム上に設けられた仕切部材、台座部材、足置き部材の上側、即ち、旋回フレームの上側がほぼ全域に亘ってキャブに覆われた小型の油圧ショベルにおいても、キャブの後取付部材に収納ボックスを取付けることにより、キャブ内の座席の後側に形成されたスペースを利用して、収納ボックスを配置することができる。しかも、収納ボックスは、キャブ内で座席の後側に形成されたデッドスペースに配置されるので、キャブ内におけるオペレータの作業空間や作業視界が収納ボックスによって狭められることがなく、オペレータの作業空間や作業視界を適正に保つことができる。
本発明の実施の形態による小型の油圧ショベルを示す正面図である。 フロント装置を省略した小型の油圧ショベルからキャブを分離した状態を示す分解斜視図である。 キャブの内部を図1中の矢示III−III方向からみた断面図である。 上部旋回体の外装カバーを取外した状態で、キャブの一部を破断にして示す正面図である。 カウンタウエイトと外装カバーとキャブを省略した上部旋回体を示す斜視図である。 サポート部材、燃料タンク、作動油タンクが取付けられた旋回フレームに、台座部材を取付ける状態を示す分解斜視図である。 旋回フレーム、台座部材、仕切部材、キャブの後取付部材、収納ボックス等を示す斜視図である。 仕切部材、台座部材、座席および左,右の操作レバー装置を示す分解斜視図である。 単体のキャブを下側からみた斜視図である。 収納ボックスを蓋体を閉じた状態で示す斜視図である。 収納ボックスを蓋体を開いた状態で示す斜視図である。 収納ボックスの書類収納部に書類を収納した状態を示す斜視図である。 座席と収納ボックスを示す斜視図である。 図4中の座席、収納ボックス等を収納ボックスの蓋体を開いた状態で示す要部拡大図である。 座席の背もたれを前側に倒して収納ボックスの蓋体を開いた状態を示す斜視図である。 座席の背もたれを前側に倒して収納ボックスの蓋体を開いた状態を示す図14と同様位置の要部拡大図である。 後取付部材の変形例を示す図14と同様位置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る小型の油圧ショベルについて、図1ないし図17を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、小型の油圧ショベル1は、後述するキャブ21を備えたキャブ仕様のミニショベルとして構成されている。この小型の油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行うフロント装置4とにより構成されている。この場合、フロント装置4は、その基端側が後述する旋回フレーム5の支持ブラケット5Dに左,右方向に揺動可能に支持され、側溝掘り作業に好適に用いられるスイング仕様となっている。
ここで、小型の油圧ショベル1は、建物の内部の解体作業、街路地等の狭い場所での掘削作業に用いられるため、例えば機械重量が0.7〜8トン程度までに抑えられている。本実施の形態による油圧ショベル1としては、ミニショベルの中でも、機械重量が2トン以下となる超小型のキャブ仕様の油圧ショベルが例示されている。その構造上の特徴としては、下部走行体2と上部旋回体3とキャブ21のそれぞれの左,右方向の幅寸法がほぼ同じ寸法に設定されている(図3参照)。
このため、超小型の油圧ショベル1は、旋回フレーム5上に各種の搭載機器を配置するためのスペースが狭く、後述する燃料タンク34、作動油タンク35の上側に座席17が配置される構造となっている。この上で、上部旋回体3では、旋回フレーム5を前,後方向に長尺に形成することにより、オペレータの居住スペースを確保し、キャブ21を旋回フレーム5上に搭載できるようにしている。
図1ないし図7に示すように、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、油圧ポンプ8、サポート部材9、仕切部材11、台座部材14、足置き部材16、キャブ21、外装カバー30、収納ボックス37等を含んで構成されている。
旋回フレーム5は、下部走行体2上に旋回可能に設けられ、上部旋回体3のベースを構成している。旋回フレーム5は、厚肉な鋼板等を用いて前,後方向に延びる長方形状に形成された底板5Aと、前記底板5A上に前,後方向に延びるように立設された左縦板5B,右縦板5Cとを含む支持構造体をなしている。
左,右の縦板5B,5Cの前端部には、支持ブラケット5Dが設けられ、この支持ブラケット5Dには、フロント装置4が左,右方向に揺動可能に支持されている。左縦板5Bの後端部には、左後ブラケット5Eが設けられ、この左後ブラケット5Eには、後述するサポート部材9の左後脚部9Cが取付けられている。一方、右縦板5Cの後端部には、右後ブラケット5Fが設けられ、この右後ブラケット5Fには、サポート部材9の右後脚部9Dが取付けられている。底板5Aの前,後方向の中間部には、左縦板5Bの前,後方向の中間部を横切って左,右方向に延びる横板5Gが立設されている。横板5Gは、右縦板5Cから左縦板5Bを超えて底板5Aの左端部まで延在している。
横板5Gの左端部は、左前ブラケット5Hとなり、この左前ブラケット5Hには、サポート部材9の左前脚部9Aが取付けられている。底板5Aのうち横板5Gの延長線上に位置する右端部には、底板5Aから上方に立上がって右前ブラケット5Jが設けられている。この右前ブラケット5Jには、サポート部材9の右前脚部9Bが取付けられている。
底板5Aの左端部における前,後方向の中間部には、逆J字型に折曲げられた板体からなる左台座支持部材5Kが、底板5Aから上方に延びて設けられている。左縦板5Bの外面のうち左台座支持部材5Kと左,右方向で対向する部位には、上,下方向に延びる棒状体からなる右台座支持部材5Lが設けられている。これら左,右の台座支持部材5K,5Lは、上部で後述する台座部材14の前側を支持する構成となっている。
さらに、底板5Aの左前側の角部には、その上面にめねじ孔5M1を有する左前キャブ支持部材5Mが立設されている。この左前キャブ支持部材5Mは、めねじ孔5M1に弾性部材(図示せず)が螺着され、この弾性部材を介して後述するキャブ21の左前側を弾性的に支持している。
一方、底板5Aの右前側の角部には、その上面にめねじ孔5N1を有する右前キャブ支持部材5Nが立設されている。この右前キャブ支持部材5Nは、左前キャブ支持部材5Mとほぼ同様に、めねじ孔5N1に弾性部材(図示せず)が螺着され、この弾性部材を介してキャブ21の右前側を弾性的に支持している。
このように構成された旋回フレーム5は、その前,後方向の長さ寸法(全長寸法)を、下部走行体2よりも大きく設定している。これにより、旋回フレーム5上には、オペレータの居住空間を確保しつつ、後述のキャブ21を搭載することができる。
カウンタウエイト6は、旋回フレーム5の後側に取付けられている。このカウンタウエイト6は、フロント装置4との重量バランスをとるもので、例えば鋳造等を用いて成形された重量物として構成されている。ここで、カウンタウエイト6は、旋回フレーム5を前,後方向に長尺に形成したことにより、旋回中心から離れた位置に配置することができる。これにより、カウンタウエイト6は、フロント装置4との重量バランスを保持しつつ、その高さ寸法を低く抑えることができる。
原動機としてのエンジン7は、後述する原動機室33内に配置されている。エンジン7は、油圧ポンプ8を駆動するもので、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されている。
エンジン7には、例えば左,右方向の左側に位置して油圧ポンプ8が設けられ、右側には冷却ファン(図示せず)が設けられている。油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、下部走行体2、フロント装置4等に設けられた油圧アクチュエータに作動油を供給するものである。また、冷却ファンと対面する位置には、エンジン冷却水、作動油等を冷却するための熱交換装置(図示せず)が設けられている。なお、原動機としては、エンジンにアシスト用の電動モータを設けたハイブリッド式の原動機を用いることもでき、電動モータだけを原動機として用いることもできる。
サポート部材9は、エンジン7を跨ぐように旋回フレーム5上に設けられている。サポート部材9には、後述の仕切部材11、台座部材14、キャブ21の後側等が取付けられている。ここで、図6に示すように、サポート部材9は、左前脚部9A、右前脚部9B、左後脚部9C、右後脚部9Dおよびこれら各脚部9A,9B,9C,9Dの上端に取付けられた支持ベース9Eを含んで構成されている。
旋回フレーム5の左端部に位置する左前脚部9Aは、上側に向けて後方に傾斜して延び、下端が旋回フレーム5の左前ブラケット5Hにボルトを用いて固定されている。旋回フレーム5の右端部に位置する右前脚部9Bは、上側に向けて後方に傾斜して延び、下端が旋回フレーム5の右前ブラケット5Jにボルトを用いて固定されている。一方、左後脚部9Cは、上,下方向に延びた下端が、旋回フレーム5の左後ブラケット5Eにボルトを用いて固定されている。右後脚部9Dは、上,下方向に延びた下端が、旋回フレーム5の右後ブラケット5Fにボルトを用いて固定されている。
支持ベース9Eは、各脚部9A,9B,9C,9Dの上端に固定されている。支持ベース9Eは、左,右方向に延びる強度部材として形成されている。ここで、支持ベース9Eには、左,右方向の両側に位置して2個のボルト挿通孔9E1が設けられている。このボルト挿通孔9E1には、後述の弾性支持体10の下側部位がボルトを用いて固定されている。これにより、支持ベース9Eは、弾性支持体10を介してキャブ21の後側を支持している。
左前脚部9Aの上側には、アングル材等からなる左支持部材9Fが前方に向けて突設されている。右前脚部9Bの上,下方向の中間部には、アングル材等からなる右支持部材9Gが左方に向けて突設されている。これら左,右の支持部材9F,9Gには、仕切部材11と台座部材14が取付けられている。
弾性支持体10は、サポート部材9の支持ベース9Eの左,右両側に取付けられている(図2、図5中に左側のみ図示)。弾性支持体10は、弾性を有する円柱状のゴム材を主体とし、上,下位置にねじ止め可能な構造を有している。具体的には、弾性支持体10は、その下側部位がサポート部材9を構成する支持ベース9Eのボルト挿通孔9E1にボルトを用いて固定され、上側部位がキャブ21を構成する後述の後取付部材28のボルト挿通孔28Aにボルトを用いて固定されている。これにより、弾性支持体10は、キャブ21の後側をサポート部材9上に弾性的に支持することができる。
仕切部材11は、旋回フレーム5とサポート部材9の支持ベース9Eとの間に支持され、エンジン7の前側と上側を覆うものである。図4に示すように、仕切部材11は、原動機室33と原動機室33の前側とを仕切っている。即ち、仕切部材11は、エンジン7の前側を覆う前面板部12と、エンジン7の上側を覆う上面板部13とを備えた板状体から構成されている。
ここで、仕切部材11は、旋回フレーム5の全幅寸法と同等な幅寸法をもって形成されている。これにより、仕切部材11が原動機室33と後述の運転室29とを仕切ることにより、エンジン7が発生する熱や動作音が、運転室29側に伝わらないように遮断することができる。しかも、原動機室33と運転室29とを1枚の仕切部材11で仕切った構成では、仕切部材11の周囲を後述の外装カバー30で取り囲むだけで原動機室33を外部に対して密閉することができる。
図8に示すように、仕切部材11の前面板部12は、旋回フレーム5の横板5Gから上側に延びた垂直板12Aと、垂直板12Aの上端から斜め後側に延びた傾斜板12Bと、傾斜板12Bの左側に配置された小さなステップ状の左支持板12Cと、傾斜板12Bの右側に配置された左支持板12Cよりも大きなステップ状の右支持板12Dと、垂直板12Aと傾斜板12Bとに亘って形成された側面板12Eと、側面板12Eの後端縁から屈曲して左方向に延び垂直板12Aの下側部分に繋がった左端縁板12Fと、右支持板12Dの右端部から下向きに延びた右端縁板12Gとにより構成されている。これにより、前面板部12は、エンジン7の前側を覆っている。
仕切部材11の上面板部13は、前面板部12の傾斜板12B、右支持板12Dの上端から後向きに延びた略四角形状の水平板体として形成されている。これにより、上面板部13は、エンジン7の上側を覆っている。上面板部13の左,右両側には、サポート部材9の支持ベース9Eに取付けられた弾性支持体10を挿通するための支持体挿通孔13Aが設けられている。
このように構成された仕切部材11は、前面板部12の垂直板12Aの下部が旋回フレーム5の横板5Gにボルトを用いて固定され、上面板部13が旋回フレーム5の支持ベース9Eにボルトを用いて固定されている。この上で、前面板部12の左支持板12Cは、サポート部材9の左支持部材9F上に載置され、台座部材14と共に左支持部材9Fに取付けられている。また、右支持板12Dは、サポート部材9の右支持部材9G上に載置され、台座部材14と共に右支持部材9Gに取付けられている。
台座部材14は、仕切部材11の前側に位置して旋回フレーム5と仕切部材11の前面板部12との間に設けられている。台座部材14上には、後述の座席17が取付けられる。台座部材14は、その下側に後述の燃料タンク34と作動油タンク35とを収容するための空間部を有している。これにより、超小型の油圧ショベル1であっても、2個のタンク34を台座部材14下の狭い空間に配置できるから、オペレータには、広い居住空間を提供することができる。
図6ないし図8に示すように、台座部材14は、旋回フレーム5に取付けられ左,右方向に延びた前面板14Aと、前面板14Aの上部から後側に延びた平板状の座席取付板14Bとを含んで構成されている。前面板14Aの下側には、左,右方向に離間して2個の前側ボルト挿通孔14Cが設けられ、座席取付板14Bの後部には、左,右の角部に位置して2個の後側ボルト挿通孔14Dが設けられている。
台座部材14は、仕切部材11の前側に並べて配置され、前面板14Aの下側は旋回フレーム5の左,右の台座支持部材5K,5L上に載置されている。一方、座席取付板14Bの後側は、仕切部材11を構成する前面板部12の左支持板12Cおよび右支持板12Dを介して、サポート部材9の左支持部材9Fおよび右支持部材9G上に載置されている。
前面板14Aの各前側ボルト挿通孔14Cには、ボルト15Aがそれぞれ挿通され、各ボルト15Aは、旋回フレーム5の左台座支持部材5Kおよび右台座支持部材5Lに螺着される。これにより、前面板14Aの下側は、旋回フレーム5に取付けられている。一方、座席取付板14Bの各後側ボルト挿通孔14Dには、ボルト15Bがそれぞれ挿通され、各ボルト15Bは、仕切部材11を構成する前面板部12の左支持板12Cおよび右支持板12Dを介して、サポート部材9の左支持部材9Fおよび右支持部材9Gに螺着されている。これにより、座席取付板14Bの後側は、仕切部材11と一緒にサポート部材9に取付けられている。
足置き部材16は、台座部材14の前側に位置して旋回フレーム5に設けられている。足置き部材16は、座席17に着座したオペレータが足を置くスペースであり、キャブ21内の床板を形成している。足置き部材16の前側には、後述の走行用操作レバー・ペダル20等が配設されている。
図4、図5等に示すように、座席17は、台座部材14の座席取付板14B上に設けられている。この座席17は背もたれ17Aを有し、オペレータが着座する運転席を構成している。座席17の左,右両側には、左作業用操作レバー18と右作業用操作レバー19とが設けられている。これらの作業用操作レバー18,19は、オペレータによって手動操作されることにより、フロント装置4等を動作させるものである。さらに、座席17の前方となる足置き部材16の前側位置には、走行用操作レバー・ペダル20が設けられている。走行用操作レバー・ペダル20は、オペレータによって手動操作または足踏み操作されることにより、下部走行体2を走行させるものである。
キャブ21は、座席17等を覆うように、仕切部材11、台座部材14および足置き部材16の上側に設けられている。図9に示すように、キャブ21は、キャブパネル22と、左前支柱23と、右前支柱24と、左後支柱25と、右後支柱26と、前取付板27と、後取付部材28とを含んで構成されている。ここで、キャブパネル22は、前面22A、後面22B、左側面22C、右側面22Dおよび上面22Eによって囲まれたボックス状に形成されている。左側面22Cには、オペレータがキャブ21に乗降するときに開閉されるドア22Fが設けられている。
左前支柱23は、キャブパネル22の前面22Aと左側面22Cとが交わる左前角隅部に設けられている。右前支柱24は、キャブパネル22の前面22Aと右側面22Dとが交わる右前角隅部に設けられている。これら左前支柱23および右前支柱24は、それぞれ閉断面空間を有する角筒体からなり、旋回フレーム5から上方に延在している。左前支柱23および右前支柱24の下部には、左,右方向に延びる前取付板27が一体に設けられ、左,右の前支柱23,24の下部は前取付板27によって連結されている。
前取付板27の左,右両側にはボルト挿通孔27Aが設けられ、各ボルト挿通孔27Aは、旋回フレーム5を構成する各前キャブ支持部材5M,5Nのめねじ孔5M1,5N1に対応している。そして、キャブ21の前取付板27は、各ボルト挿通孔27Aに挿通したボルト(図示せず)を、旋回フレーム5の各前キャブ支持部材5M,5Nに取付けられた弾性部材の上側部位に螺着することにより、旋回フレーム5の前部に弾性的に支持されている。
左後支柱25は、キャブパネル22の後面22Bと左側面22Cとが交わる左後角隅部に設けられている。右後支柱26は、キャブパネル22の後面22Bと右側面22Dとが交わる右後角隅部に設けられている。これら左後支柱25および右後支柱26は、それぞれ閉断面空間を有する角筒体からなり、サポート部材9の支持ベース9Eから上方に延在している。左後支柱25の下部と右後支柱26の下部とは、後取付部材28によって連結されている。
後取付部材28は、キャブ21の後端下側に設けられ左,右方向に延在している。後取付部材28は、矩形の閉断面空間を形成する枠体(角筒体)を用いて形成され、左端部が左後支柱25の下部に固着されると共に右端部が右後支柱26の下部に固着されている。これにより、左,右の後支柱25,26の下部は、強度部材である後取付部材28によって連結されている。前取付部材27の左,右両側にはボルト挿通孔28Aが設けられ、各ボルト挿通孔28Aは、サポート部材9を構成する支持ベース9Eの各ボルト挿通孔9E1に対応している。そして、キャブ21の後取付部材28は、各ボルト挿通孔28Aに挿通したボルト(図示せず)を、サポート部材9の支持ベース9Eに取付けられた弾性支持体10の上側部位に螺着することにより、サポート部材9に弾性的に支持されている。
キャブ21内に位置する後取付部材28の上面28Bには、後述する収納ボックス37が取付けられている。図14および図16に示すように、後取付部材28の上面28Bの裏面側には、左,右方向に離間して2個の溶接ナット28Cが固着されている(1個のみ図示)。
ここで、旋回フレーム5は、前,後方向に長尺に形成されているから、この旋回フレーム5上に搭載されるキャブ21も、前,後方向に長く形成することができる。これにより、超小型な油圧ショベル1においても、十分な居住空間を有したキャブ21を上部旋回体3に配設することができる。しかも、キャブ21の幅寸法は、旋回フレーム5の幅寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。従って、旋回フレーム5上の限られた設置スペースに対し、キャブ21として最大限の幅寸法を得ることができ、この点においても、居住空間を広くすることができる。このキャブ21内の居住空間がオペレータが乗り込む運転室29となっている。
外装カバー30は、旋回フレーム5を取り囲むように配置され、旋回フレーム5の底板5Aの周縁から立上った複数枚の板体により構成されている。外装カバー30は、キャブ21の前下側部分である足置き部材16の周囲を覆う前カバー部31と、キャブ21の後下側部分である後述の原動機室33の左側、右側および後側を覆うエンジンカバー部32とにより構成されている。
原動機室33は、旋回フレーム5の底板5A、仕切部材11および外装カバー30のエンジンカバー部32によって囲まれている。この原動機室33は内には、エンジン7、油圧ポンプ8等が収容されている。
燃料タンク34は、旋回フレーム5の前,後方向の中間部に位置して底板5Aの左側寄りに搭載されている。燃料タンク34は、エンジン7に供給される燃料を貯えるものである。作動油タンク35は、燃料タンク34と左,右方向の反対側となる底板5Aの右側寄りに搭載されている。作動油タンク35は、油圧ポンプ8に供給される作動油を貯えるものである。
ここで、燃料タンク34と作動油タンク35は、台座部材14の下側に収められている。各タンク34を台座部材14の下側に収めた構成では、キャブ21は、各タンク34を避けて配設する必要がなくなるから、キャブ21を旋回フレーム5の全幅に亘って形成することができる。従って、運転室29と原動機室33とは、仕切部材11だけで仕切ることができる。これにより、原動機室33内の熱気、エンジン7の動作音が、運転室29内のオペレータに伝わらないようにすることができる。
排土板36は、下部走行体2の前側に左,右方向に延びると共に、上,下方向に回動可能に設けられている。この排土板36は、例えば、土砂の排出、整地等の排土作業、除雪作業等を行うものである。
次に、本実施の形態に用いられる収納ボックスについて説明する。
収納ボックス37は、座席17の後側に位置してキャブ21の後取付部材28に設けられている。収納ボックス37は、キャブ21内で後取付部材28に沿って左,右方向に延在し、その内部に工具、書類藤の備品を収納するものである。図10ないし図16等に示すように、収納ボックス37は、キャブ21の後取付部材28に沿って左,右方向に延びるボックス本体38と、ボックス本体38の上側を覆う後述の蓋体43とにより構成されている。
収納ボックス37のボックス本体38は、後取付部材28の上面28B上を左,右方向に延びる長方形状の底面板38Aと、底面板38Aの前端側から上方に立上がる前面板38Bと、底面板38Aの後端側から上方に立上がり前面板38Bと前,後方向で対面する後面板38Cと、底面板38Aの左端側から上方に立上がる左側面板38Dと、底面板38Aの右端側から上方に立上がり左側面板38Dと左,右方向で対面する右側面板38Eとによって囲まれて形成されている。これにより、ボックス本体38は、上側が開口端となった有底な箱体として構成されている。
ここで、後面板38Cの後取付部材28(上面28B)からの高さ寸法は、前面板38Bの後取付部材28(上面28B)からの高さ寸法よりも大きく設定されている。これにより、左側面板38Dおよび右側面板38Eの上端は、後面板38C側から前面板38B側に向けて徐々に下向きに傾斜している。また、ボックス本体38の底面板38Aには、上,下方向に貫通する2個のボルト挿通孔38Fが、左,右方向に間隔をもって形成されている。
さらに、後面板38Cの左側には、仕切板39が溶接等の手段を用いて固着されている。仕切板39は、後面板38Cと前,後方向で対面しつつ左,右方向に延びる平板部39Aと、平板部39Aの右端側から後側に折曲げられた折曲板部39Bとを有し、平板部39Aの左端部が左側面板38Dに固着され、折曲板部39Bの後端部が後面板38Cに固着されている。これにより、ボックス本体38内は、仕切板39と前面板38Bとの間に形成された工具収納部40と、仕切板39と後面板38Cとの間に形成された書類収納部41とに仕切られている。
この場合、ボックス本体38の後左側に配置された書類収納部41は、前,後方向に狭く左,右方向に広い長方形の収納空間を形成し、例えば油圧ショベル1に関する取扱説明書等の書類101を立てた状態で収納することができる(図12参照)。一方、工具収納部40は、ボックス本体38のうち書類収納部41を除いた広い収納空間を形成し、例えばスパナ、グリースガン等の工具を収納することができる。
ボックス本体38は、2個のボルト42を用いてキャブ21の後取付部材28に取付けられている。即ち、各ボルト42は、ボックス本体38の底面板38Aに設けられたボルト挿通孔38Fに上方から挿通され、後取付部材28の裏面側に設けられた溶接ナット28Cに螺着される。これにより、図3に示すように、収納ボックス37は、キャブ21の右側面22D側に寄った状態で座席17の後側に配置され、キャブ21の後面22Bに沿って左,右方向に延びた状態で、キャブ21の後取付部材28に取付けられている。
蓋体43は、ボックス本体38の上側に配置され、ボックス本体38の上側を開閉可能に覆っている。蓋体43は、ボックス本体38の開口端よりも若干大きな長方形状の板体として形成され、後側から前側に向けて徐々に下向きに傾斜する傾斜面43Aを有している。
ここで、蓋体43のうち書類収納部41に対応する部位(後左側)には、書類収納部41の形状に対応する長方形状の切欠部43Bが形成されている。これにより、図12に示すように、蓋体43を閉じてボックス本体38の開口端を覆ったときに、工具収納部40の上端のみが閉塞され、書類収納部41の上端は開放された状態を保つ構成となっている。蓋体43の右側には、オペレータの指等を引掛けるための引掛け孔43Cが、上,下方向に貫通して設けられている。引掛け孔43Cの周囲は、ゴム等の縁取り部材43Dが配置されている。
ヒンジ機構44は、ボックス本体38の前面板38Bと蓋体43の前端部との間に、左,右方向に離間して2個設けられている。各ヒンジ機構44は、ボックス本体38に対して蓋体43を前,後方向に開閉可能に支持するものである。即ち、蓋体43は、各ヒンジ機構44を中心として前,後方向に回動する前開き仕様となり、蓋体43が前側に回動することにより、ボックス本体38の工具収納部40が開放される。一方、蓋体43が後側に回動してボックス本体38の上端に当接し、保持されることにより、ボックス本体38の工具収納部40が閉塞される。
この場合、蓋体43には切欠部43Bが設けられているので、蓋体43の開閉操作に拘わらず、書類収納部41の上端を常に開放された状態に保つことができる。なお、蓋体43は、座席17に着席したオペレータが後を振向き、蓋体43に設けられた引掛け孔43Cに指等を引掛けることにより、開閉操作されるものである。
本実施の形態による小型の油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、この油圧ショベル1の動作について説明する。
まず、超小型の油圧ショベル1は、トラックの荷台に積載された状態で作業現場まで搬送される。油圧ショベル1が作業現場に搬送されると、オペレータは、キャブ21内に乗り込んで座席17に着座する。この状態で走行用操作レバー・ペダル20を操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。一方、座席17に着座したオペレータは、左,右の作業用操作レバー18,19を操作することにより、フロント装置4等を動作させて建物内部の解体作業、狭い街路地等での側溝掘り作業を行うことができる。
ここで、本実施の形態による小型の油圧ショベル1は、運転室29内の居住性を高めるためにキャブ21が大きく形成され、旋回フレーム5の上側が、ほぼ全域に亘ってキャブ21によって覆われている。このため、旋回フレーム5上とキャブ21との間には、収納ボックス37を配置するスペースを確保することができない。
これに対し、油圧ショベル1は、キャブ21を構成する後取付部材28の上面28Bに収納ボックス37を取付けることにより、キャブ21内(運転室29内)でデッドスペースとなる座席17の後側の空間を有効に利用して、収納ボックス37を配置する構成としている。このため、キャブ21内におけるオペレータの作業空間や作業視界が収納ボックス37によって狭められることがなく、オペレータの作業空間や作業視界を適正に保つことができる。しかも、キャブ21の強度部材である後取付部材28に、収納ボックス37を直接的に取付けることにより、重量の大きな備品を収納ボックス37内に収納することができる。
ここで、収納ボックス37は、キャブ21内に位置して後取付部材28に沿って左,右方向に延びるボックス本体38と、ボックス本体38を上側から覆う蓋体43とにより構成されている。
これにより、収納ボックス37およびその内部に収納された工具、書類等の備品類が雨水等に晒されるのを抑えることができ、収納ボックス37や備品類を清浄な状態に保持することができる。さらに、キャブ21のドア22Fを施錠することにより、収納ボックス37自体に盗難防止用の鍵を設ける必要がなく、この分、コストを低減することができる。さらに、座席17に着席したオペレータは、後を振向くだけで収納ボックス37に手が届くので、例えば収納ボックス37内に収納された備品類を容易に取出すことができる。
また、収納ボックス37は、工具類を収納する工具収納部40と書類を収納する書類収納部41とに仕切られたボックス本体38と、ボックス本体38のうち書類収納部41に対応する部位が切欠部43Bとなり、ボックス本体38のうち工具収納部40を上側から覆う蓋体43とにより構成されている。
これにより、ボックス本体38の書類収納部41に収納された取扱説明書等の書類と、工具収納部40に収納された工具類とを分けて保管することができる。従って、汚れた工具類に触れて書類が汚れるのを抑えることができ、書類を清浄な状態で保管することができる。しかも、蓋体43を閉じた状態でも、蓋体43は工具収納部40に対応する部位を覆うだけで、書類収納部41が蓋体43によって覆われることはない。従って、書類を、その上側が蓋体43よりも上方に突出した状態(書類を立てた状態)で収納ボックス37に保管することができ、蓋体43を開閉することなく迅速に書類を取出すことができる。
また、収納ボックス37を構成するボックス本体38前面板38Bと、蓋体43の前端との間には、蓋体43を前,後方向に開閉可能に支持するヒンジ機構44が設けられている。
これにより、座席17に着席したオペレータが体を後にひねり、蓋体43の引掛け孔43Cに指等を掛けて手前に引くだけで、蓋体43を容易に開くことができる。この場合、ヒンジ機構44はボックス本体38の前面板38Bに設けられているので、例えば後面板38Cにヒンジ機構44を設ける場合に比較して、蓋体43を開閉するときにオペレータが手を伸ばす距離を短くすることができる。この結果、蓋体43を開閉するときの作業性を高めることができる。
しかも、図15および図16に示すように、座席17の背もたれ17Aを前方に倒した状態では、ヒンジ機構44を中心として蓋体43を前方に大きく開くことができる。これにより、収納ボックス37の工具収納部40内に大きな工具類が収納されている場合でも、工具収納部40に対して余裕をもって工具類を出し入れすることができる。
さらに、収納ボックス37のボックス本体38は、後面板38Cの上,下方向の高さ寸法が、前面板38Bの上,下方向の高さ寸法よりも大きく設定され、蓋体43は、ボックス本体38の後面板38Cから前面板38Bに向けて徐々に下向きに傾斜する傾斜面43Aを形成している。
これにより、収納ボックス37の前側に位置する座席17の背もたれ17Aを、後方に倒した(リクライニング)状態でも、背もたれ17Aが収納ボックス37に干渉するのを抑えることができ、背もたれ17Aの角度調整を広い範囲で行うことができる。
なお、上述した実施の形態では、キャブ21の左後支柱25の下部と右後支柱26の下部との間を連結する後取付部材28を、矩形の閉断面空間を形成する枠体を用いて形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図17に示す変形例のように、左,右方向に延びる平板状の後取付板45を後取付部材として用いる構成としてもよい。
1 小型の油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
5 旋回フレーム
6 カウンタウエイト
7 エンジン(原動機)
8 油圧ポンプ
9 サポート部材
9A〜9D 脚部
9E 支持ベース
11 仕切部材
12 前面板部
13 上面板部
14 台座部材
16 足置き部材
17 座席
21 キャブ
22 キャブパネル
22A 前面
22B 後面
22C 左側面
22D 右側面
22E 上面
23 左前支柱
24 右前支柱
25 左後支柱
26 右後支柱
28 後取付部材
29 運転室
33 原動機室
37 収納ボックス
38 ボックス本体
38A 底面板
38B 前面板
38C 後面板
38D 左側面板
38E 右側面板
40 工具収納部
41 書類収納部
43 蓋体
43B 切欠部
44 ヒンジ機構
45 後取付板(後取付部材)

Claims (6)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、
    前記上部旋回体は、
    支持構造体をなす旋回フレームと、
    前記フロント装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後部に取付けられたカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプを駆動する原動機と、
    前記原動機を跨ぐように前記旋回フレーム上に設けられた脚部および前記脚部の上端に設けられた支持ベースからなるサポート部材と、
    前記原動機の前側を覆う前面板部と前記原動機の上側を覆う上面板部とを備えた板状体からなり、前記前面板部が前記旋回フレームに取付けられると共に前記上面板部が前記サポート部材の支持ベースに取付けられ、前記原動機が配置された原動機室と前記原動機室の前側とを仕切っている仕切部材と、
    前記仕切部材の前側に位置して前記旋回フレームと前記仕切部材の前面板部との間に設けられ座席が取付けられる台座部材と、
    前記台座部材の前側に位置して前記旋回フレームに設けられオペレータの足が置かれる足置き部材と、
    前端が前記旋回フレームの前側に支持されると共に後端が前記サポート部材の支持ベースに支持されており、前記仕切部材、台座部材および足置き部材の上側を覆って内部にオペレータの居住空間である運転室を画成しているキャブとを備えてなる小型の油圧ショベルにおいて、
    前記キャブの後端の下側には、前記サポート部材の支持ベースに取付けられる後取付部材が設けられており、
    前記キャブの前記後取付部材には、前記キャブ内で前記座席の後側に位置して備品を収納する収納ボックスが設けられる構成としたことを特徴とする小型の油圧ショベル。
  2. 前記収納ボックスは、前記キャブ内に位置して前記後取付部材に沿って左,右方向に延びるボックス本体と、
    前記ボックス本体を上側から覆う蓋体とにより構成してなる請求項1に記載の小型の油圧ショベル。
  3. 前記収納ボックスは、前記キャブ内に位置して前記後取付部材に沿って左,右方向に延び、工具類を収納する工具収納部と書類を収納する書類収納部とに仕切られたボックス本体と、
    前記ボックス本体のうち前記書類収納部に対応する部位が切欠部となり、前記ボックス本体のうち前記工具収納部を上側から覆う蓋体とにより構成してなる請求項1に記載の小型の油圧ショベル。
  4. 前記ボックス本体は、底面板、前面板、後面板、左側面板および右側面板を有し、
    前記ボックス本体の前記前面板と前記蓋体との間には、前記蓋体を前,後方向に開閉可能に支持するヒンジ機構を設ける構成としてなる請求項2に記載の小型の油圧ショベル。
  5. 前記ボックス本体は、底面板、前面板、後面板、左側面板および右側面板を有し、
    前記後面板の上,下方向の高さ寸法は、前記前面板の上,下方向の高さ寸法よりも大きく設定されており、前記蓋体は、前記ボックス本体の前記後面板から前記前面板に向けて下向きに傾斜する傾斜面を形成してなる請求項2に記載の小型の油圧ショベル。
  6. 前記キャブは、前面、後面、左側面、右側面および上面からなるキャブパネルと、前記前面と前記左側面とが交わる左前角隅部に設けられた左前支柱と、前記前面と前記右側面とが交わる右前角隅部に設けられた右前支柱と、前記後面と前記左側面とが交わる左後角隅部に設けられた左後支柱と、前記後面と前記右側面とが交わる右後角隅部に設けられた右後支柱とを有し、
    前記後取付部材は、前記左後支柱の下側と前記右後支柱の下側との間を連結する強度部材である請求項1に記載の小型の油圧ショベル。
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