JP6575226B2 - Led電源装置及びled照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED電源装置及びそれを用いたLED照明装置に関する。
特許文献1は、電源電圧が低下して復帰した場合のLEDの過電流を防止するための構成を有するLED駆動装置を開示する。このLED駆動装置は、直流電源の電源電圧を所望の直流電圧に変換して出力するDC/DCコンバータと、電源電圧を検出する入力電圧検出部と、LEDを流れる負荷電流を検出する電流検出部と、入力電圧検出部での検出電圧に基づいて負荷電流を制御する制御部とを備える。制御部は、電流検出部によって検出される負荷電流(LED電流)が目標値に一致するようにDC/DCコンバータを駆動してLED電流の定電流制御を行う。具体的には、制御部は、LED電流が目標値よりも高ければDC/DCコンバータの出力を低下させ、LED電流が目標値よりも低ければDC/DCコンバータの出力を上昇させ、このような比較制御によるフィードバックを所定の応答速度で実行する。そして、制御部は、入力電圧検出部によって検出される電源電圧が低下している期間においては、LED電流の定電流制御における目標値を低減させる。
特開2013−33644号公報
しかし、特許文献1の構成によると、電源電圧の短時間の停止(以下、「瞬時停電」という)における電源復帰時のLED電流のオーバーシュートを抑制することができない。具体的には、詳細を後述するように、瞬時停電に起因してLED電流が停止すると、LED電流の定電流制御においては目標値にかかわらず検出電流値が目標値より高くなる。したがって、瞬時停電時には、検出電流値を目標値まで上昇させようとする定電流制御の作用によって、DC/DCコンバータは最大出力可能な状態(例えば、PWM制御の場合にはオン幅最大)で駆動されることになる。なお、通常の設計においては、制御系のマージン等を考慮して、定電流制御における定常時のLED電流は最大出力値よりも小さくなるように設定される。そして、DC/DCコンバータが最大出力可能な状態となっている時に電源が復帰すると、電源電圧の上昇に伴うLED電流の上昇に定電流制御の応答が追従せずに、LED電流が最大出力値までオーバーシュートしてしまう。このLED電流のオーバーシュートによって、LEDの短寿命化、ユーザの視覚的違和感等がもたらされる可能性がある。
そこで、本発明は、瞬時停電における電源復帰時にLED電流のオーバーシュートを抑制することを可能とするLED電源装置及びそれを用いたLED照明装置を提供することを課題とする。
本発明のLED電源装置は、電源電圧を直流の出力電流に変換して出力電流をLEDに供給する直流電源回路と、出力電流を検出する出力検出回路と、電源電圧を検出する入力検出回路と、出力制御端子を有して出力制御端子の電圧に応じて直流電源回路の出力を制御するドライバ回路と、検出される出力電流が目標値に一致するようにフィードバック信号を生成するフィードバック回路と、起動すると、出力制御端子の電圧を、フィードバック信号に依存せずに出力電流を減少させるための第1の電圧からフィードバック信号によって決定される第2の電圧まで徐々に変化させるソフトスタート回路と、電源電圧が閾値以下である場合にはソフトスタート回路に出力制御端子の電圧を第1の電圧に保持させ、電源電圧が閾値を超えるとソフトスタート回路を起動させるリセット回路とを備える。
上記のLED電源装置によると、出力制御端子の電圧が第1の電圧から第2の電圧に変化するのに伴って出力電流が増加するようにドライバ回路が構成され、電源停止時に電源電圧が閾値以下となると出力制御端子の電圧が第1の電圧にリセットされ、電源復帰時に電源電圧が閾値を超えると出力制御端子の電圧が第1の電圧から第2の電圧まで徐々に変化するようにリセット回路及びソフトスタート回路が構成される。そして、第2の電圧はフィードバック信号によって決定されるのに対して、第1の電圧はフィードバック信号に依存しない。このように、瞬時停電時においては、フィードバック信号が実質的に無効化された状態から出力電流の緩徐な上昇が行われるので、出力電流と目標値との間の大きな誤差量及びフィードバック回路の応答速度にかかわらず確実にソフトスタートが実行される。したがって、瞬時停電における電源復帰時にLED電流のオーバーシュートを抑制することが可能となる。
ここで、直流電源回路がDC/DCコンバータを含み、DC/DCコンバータが、絶縁トランスによって絶縁された入力側の一次側回路及び出力側の二次側回路を有し、一次側回路が第1の基準電位に対して動作し、二次側回路が第2の基準電位に対して動作するように構成され、ドライバ回路、ソフトスタート回路、リセット回路及び入力検出回路が第1の基準電位に対して動作し、出力検出回路及びフィードバック回路が第2の基準電位に対して動作し、フィードバック信号がフォトカプラを介してフィードバック回路からドライバ回路に入力されるように構成することができる。これにより、直流電源回路を構成するDC/DCコンバータの一次側回路と二次側回路が異なる基準電位を有する場合にも本発明の実施が可能となり、本発明の構成の汎用性が高まる。
ここで、ドライバ回路(610)が、制御電源(Vcc1)の給電を受けて第1の基準電位に対して動作し、出力制御端子(FB)の電圧の増加に対して出力電流を増加させるように構成され、上記第1の電圧が第1の基準電位(G1)に等しく、ソフトスタート回路(630)が、P型トランジスタ(33)、第1の抵抗(34)及び第1のコンデンサ(36)を有し、P型トランジスタのエミッタ端子が出力制御端子に接続され、P型トランジスタのコレクタ端子が第1の基準電位に接続され、P型トランジスタのベース端子が第1の抵抗を介して制御電源に接続されるとともに第1のコンデンサを介して第1の基準電位に接続され、リセット回路(640)が、第1のN型トランジスタ(37)、第2のN型トランジスタ(38)及び第2の抵抗(39)を有し、第1のN型トランジスタの制御端子に入力検出回路(400)による検出電圧が入力され、第1のN型トランジスタの出力端子が第1の基準電位に接続され、第1のN型トランジスタの入力端子が第2の抵抗を介して制御電源に接続され、第2のN型トランジスタの制御端子が第1のN型トランジスタの入力端子に接続され、第2のN型トランジスタの入力端子がP型トランジスタのベース端子に接続され、第2のN型トランジスタの出力端子が第1の基準電位に接続され、電源電圧が閾値以下である場合に第1のN型トランジスタがオフし、電源電圧が閾値を超える場合に第1のN型トランジスタがオンするように構成されることが好ましい。これにより、簡素な構成のソフトスタート回路及びリセット回路が実現される。
また、第2のN型トランジスタの入力端子と第1の基準電位との間に第2のコンデンサ(44)が接続されていてもよい。れにより、第1のコンデンサの充電に影響を与えずに、その放電の一時的な抑止が可能となる。したがって、第1のコンデンサの充電によって作動されるソフトスタートを遅延させることなく、かつLED電流が停止しない程度の非常に短い時間の瞬時停電におけるソフトスタート回路のリセットが回避されてLEDの輝度変化が最小化される。
また、第1のコンデンサと第2のN型トランジスタによって形成される閉回路に第3の抵抗(45)が挿入接続されていてもよい。これにより、第1のコンデンサの充電に影響を与えずに、その放電の一時的な抑止が可能となる。したがって、第1のコンデンサの充電によって作動されるソフトスタートを遅延させることなく、かつLED電流が停止しない程度の非常に短い時間の瞬時停電におけるソフトスタート回路のリセットが回避されてLEDの輝度変化が最小化される。
本発明のLED照明装置は、上記いずれかのLED電源装置と、LEDとを備える。これにより、上記のように、LED電源装置によって瞬時停電時における電源復帰時のLED電流のオーバーシュートが防止されるので、オーバーシュートに起因するLEDの短寿命化が防止されるとともに、ユーザにおいて、オーバーシュートに起因する視覚的違和感が防止される。
本発明の実施形態によるLED電源装置及びLED照明装置を示す図である。 図1のLED電源装置のドライバ回路を説明する図である。 本実施形態における電源投入時の動作を説明する図である。 比較例における電源投入時の動作を説明する図である。 本実施形態における比較的短い瞬時停電時の動作を説明する図である。 比較例における比較的短い瞬時停電時の動作を説明する図である。 本実施形態における比較的長い瞬時停電時の動作を説明する図である。 比較例における比較的長い瞬時停電時の動作を説明する図である。 図1のLED電源装置の一変形例における入力検出回路を説明する図である。 図1のLED電源装置の他の変形例における制御回路を説明する図である。 図1のLED電源装置の他の変形例における制御回路を説明する図である。
<実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態によるLED電源装置100及びそれを用いたLED照明装置150を示す。LED照明装置150は、LED電源回路100及びLED50を備える。LED電源装置100には、交流電源AC(例えば、商用電源)からの電源電圧が入力端子T1及びT2を介して給電され、LED電源装置100によって生成される直流出力がLED50(LEDユニット)に供給される。LED50は、直列接続又は直並列接続された複数のLED素子のアレイである。LED電源装置100は、直流電源回路200、出力検出回路300、入力検出回路400、補助電源回路500及び制御回路600を備える。
直流電源回路200は、入力回路210及びDC/DCコンバータ220を含む。直流電源回路200は、電源ACからの交流電源電圧を直流の出力電流に変換し、その出力電流をLED50に供給する。
入力回路210は、電流ヒューズ1及び2、ダイオードブリッジ3、入力コンデンサ4、並びに必要に応じてノイズフィルタを備える。入力回路210には交流電源ACからの交流電圧が入力され、ダイオードブリッジ3による全波整流出力がDC/DCコンバータ220に入力される。なお、入力電源が直流電源である場合にはダイオードブリッジ3は不要である。
DC/DCコンバータ220は、本実施形態においては絶縁型フライバックコンバータからなり、力率改善機能を持つ、いわゆるワンコンバータ方式のフライバック回路を構成する。DC/DCコンバータ220は、スイッチング素子5、トランス6、電流検知抵抗7、ダイオード8、及び出力コンデンサ9(以下、「コンデンサ9」ともいう)を含む。本実施形態では、スイッチング素子5はMOSFETからなるので、以降においてスイッチング素子5のことをFET5ともいう。また、トランス6の一次巻線側の基準電位(すなわち、入力コンデンサ4の低電位電極側ノード)を一次側グランドG1といい、二次巻線側の基準電位(すなわち、コンデンサ9の低電位電極側ノード)を二次側グランドG2というものとする。本実施形態のDC/DCコンバータ220は力率改善型であるので、出力コンデンサ9が低周波リップル(入力電源周波数に基づくリップル)の平滑機能を担う。したがって、入力コンデンサ4の容量≪出力コンデンサ9の容量であり、例えば、入力コンデンサ4はフィルムコンデンサからなり、出力コンデンサ9は電解コンデンサからなる。
DC/DCコンバータ220のPWM制御において、FET5のオン期間にトランス6の一次巻線にエネルギーが蓄積され、FET5のオフ期間にそのエネルギーがトランス6の二次巻線側からダイオード8を介してコンデンサ9に充電される。DC/DCコンバータ220の出力は、FET5のオンデューティ(オン幅)、トランス6の一次巻線に対する二次巻線の巻数比等によって決まる。FET5は、制御IC21によって駆動され、制御IC21は、電流検知抵抗7によって検知されるFET5の電流を参照して駆動状態を適宜調整する。なお、以降の説明において、DC/DCコンバータ220の出力電流を「出力電流」といい、DC/DCコンバータ220の出力電圧を「出力電圧」という。本実施形態では、LED電流は出力電流に実質的に等しい。
出力検出回路300は、電流検出抵抗10からなる電流検出回路並びに抵抗11、12及び13からなる電圧検出回路を含み、二次側グランドG2を基準電位とする。電流検出抵抗10は二次側グランドG2とLED50のカソード端との間に挿入された低抵抗素子からなり、出力電流に比例した電圧が電流検出抵抗10に発生する。電圧検出回路(抵抗11、12及び13)はコンデンサ9に並列接続された分圧抵抗回路からなり、出力電圧に比例した電圧が抵抗13に発生する。
入力検出回路400は、抵抗14、15及び16からなり、一次側グランドG1を基準電位として、コンデンサ4に並列接続された分圧抵抗回路を構成する。コンデンサ4の電圧、すなわち入力検出回路400に印加される電圧は、電源電圧のゼロクロスに対応する部分が(コンデンサ4の平滑作用により)ゼロまで低下しない全波整流波形となる。したがって、抵抗16には、谷部がゼロまで低下しない脈流電圧が発生し、これが検出入力電圧となる。
補助電源回路500は、トランス6の補助巻線S1、ダイオード17及び定電圧回路18を有する一次側回路、並びにトランス6の補助巻線S2、ダイオード19及び定電圧回路20を有する二次側回路を備える。一次側回路は一次側グランドG1を基準電位とし、二次側回路は二次側グランドG2を基準電位とする。補助電源回路500は、FET5のスイッチング動作に基づいて制御回路600の制御電源を生成する。補助巻線S1に発生する電圧が、ダイオード17及び定電圧回路18によって定電圧化され、制御電源Vcc1として制御回路600の一次側の回路に供給される。同様に、補助巻線S2に発生する電圧が、ダイオード19及び定電圧回路20によって定電圧化され、制御電源Vcc2として制御回路600の二次側の回路に供給される。定電圧回路18は、三端子レギュレータ、シリーズレギュレータ、ツェナーダイオード等を含むものであってもよいし、後述の制御IC21の内部の基準電圧源を利用するものであってもよい。また、定電圧回路20は、三端子レギュレータ、シリーズレギュレータ等を含むものであればよい。なお、制御電源Vcc2は、トランス6の補助巻線から得られる電圧に加えて、又はそれに代えてコンデンサ9の電圧をもとに生成されるようにしてもよい。
制御回路600は、ドライバ回路610、フィードバック回路620、ソフトスタート回路630及びリセット回路640を備える。制御回路600は、出力検出回路300、入力検出回路400等から入力される各検出電圧に応じてDC/DCコンバータ220のFET5をPWM駆動する。一次側回路を構成するドライバ回路610、ソフトスタート回路630及びリセット回路640は、制御電源Vcc1の供給を受けて一次側グランドG1を基準電位として動作する。また、二次側回路を構成するフィードバック回路620は、制御電源Vcc2の供給を受けて二次側グランドG2を基準電位として動作する。
ドライバ回路610は、制御IC21、コンデンサ22及びフォトカプラ32(フォトトランジスタ32t)を含む。制御IC21は、詳細を後述するように、フィードバック回路620の動作状態(フォトトランジスタ32tの出力状態)及びソフトスタート回路630の動作状態に基づいてFET5の駆動を制御する。なお、制御IC21には、必要に応じて周辺回路部品(不図示)が接続され得る。
制御IC21は、フライバックコンバータを駆動するための汎用のスイッチング制御ICであればよく、少なくとも、制御電源端子(VCC端子)、グランド端子(GND端子)、ゲート出力端子(OUT端子)、電流センス端子(IS端子)、及び出力制御端子であるフィードバック端子(FB端子)を有する。さらに、制御IC21は、不図示のゼロクロス検出端子(ZCD端子)、マルチプライヤ入力端子(MUL端子)及び補償端子(COMP端子)を有する。
制御IC21は、制御電源Vcc1及び不図示の起動抵抗に接続されたVCC端子から動作電源の供給を受け、一次側グランドG1に接続されたGND端子を基準電位として動作する。なお、起動抵抗はコンデンサ4の高電位端とVCC端子との間に接続され、起動抵抗を介して制御IC21の起動用の電力が供給される。OUT端子はFET5のゲート端子に接続され、その内部回路がFET5のゲート信号を出力する。IS端子は、電流検知抵抗7とFET5のソース端子との接続点に接続され、電流検知抵抗7に発生するFET電流に対応する電圧の入力を受ける。MUL端子(不図示)及びIS端子の入力によってFET5のスイッチング動作が適正化される。FB端子は、フォトトランジスタ32tのコレクタ端子及び後述のP型トランジスタ33のエミッタ端子に接続される。
図2に示すように、制御IC21の内部では、例えば、FB端子は内部基準電圧源21a(例えば5Vの定電圧源)に抵抗21bを介して接続され、OUT端子はゲート回路21cに接続される。ゲート回路21cでは、FB端子の入力電圧に応じて、ゲート信号のパルス幅(オン幅)が決定される。具体的には、制御IC21では、FB端子電圧の増加に対してゲート信号のオン幅が増加するように構成されているものとし、これによりFB端子電圧の増加に対して出力電流が増加する。また、FB端子電圧がゼロの場合には、ゲート信号が停止するか、又はゲート信号のオン幅が最小化される。なお、上述した各端子を有するような制御IC21は市販されており、他の端子のそれぞれの機能は当業者には周知であるので、その詳細な説明を省略する。
フィードバック回路620は、オペアンプ23及び24、電圧源25及び26、ダイオード27及び28、電圧源29、抵抗30及び31、並びにフォトカプラ32(フォトダイオード32d)を含む。概略として、オペアンプ23は出力電流を一定化させる機能を担う定電流制御用のオペアンプであり、オペアンプ24は出力電圧を一定化させる機能を担う定電圧制御用のオペアンプである。そして、DC/DCコンバータ220の出力状態に応じて、定電流制御及び定電圧制御の一方がダイオード27及び28からなるダイオードOR回路によって選択され、フォトダイオード32dの入力状態が決定される。ただし、本実施形態では、専ら定電流制御が行われる状況が想定される。なお、フォトカプラ32の入力信号又は出力信号をフィードバック信号というものとする。
定電流制御用のオペアンプ23の負入力端子(−)には出力検出回路300(電流検出抵抗10)によって検出された検出電流値が入力され、正入力端子(+)には出力電流の目標値(目標電流値)に対応する電圧が電圧源25から入力される。なお、オペアンプ23の負入力端子と出力端子間には不図示の帰還素子(抵抗、コンデンサ、又はこれらの直列回路若しくは並列回路)が接続されるものとする。オペアンプ23は、負入力端子に入力される検出電流値と、正入力端子に入力される目標電流値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、ダイオード27がオンされて定電流制御が選択されている場合には、オペアンプ23は、検出電流値が目標電流値に一致するようにフィードバック信号を生成することになる。電圧源25の電圧値は、制御電源Vcc2の分圧値であればよい。
定電圧制御用のオペアンプ24の負入力端子(−)には出力検出回路300(抵抗11、12及び13)によって検出された検出電圧値が入力され、正入力端子(+)には出力電圧の目標電圧値(上限電圧値)に対応する電圧が電圧源26から入力される。なお、オペアンプ24の負入力端子と出力端子間にも不図示の帰還素子が接続されるものとする。オペアンプ24は、負入力端子に入力される検出電圧値と、正入力端子に入力される上限電圧値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、ダイオード28がオンされて定電圧制御が選択されている場合には、オペアンプ24は、検出電圧値が上限電圧値に一致するようにフィードバック信号を生成することになる。電圧源26の電圧値は、制御電源Vcc2の分圧値であればよい。
ダイオード27及び28からなるダイオードOR回路は、オペアンプ23の出力端子電圧又はオペアンプ24の出力端子電圧のいずれか低い方に対してオンする。ダイオードOR回路の共通アノードはフォトダイオード32dのカソード側に接続される。フォトダイオード32dのアノードは電圧源29の出力に抵抗30を介して接続され、フォトダイオード32dに抵抗31が並列接続される。電圧源29の電圧値は、制御電源Vcc2の分圧値であればよい。なお、抵抗30はフォトダイオード32dのカソード側に挿入されていてもよい。フォトトランジスタ32tには、フォトダイオード32dに流れる電流(発光)に応じた出力電流が流れる。このように、フィードバック回路620において、検出電流値(又は検出電圧値)と目標電流値(又は上限電圧値)の誤差に基づいてフィードバック信号が生成され、フォトカプラ32を介して二次側のフィードバック回路620から一次側のドライバ回路610に伝達される。
ソフトスタート回路630は、P型トランジスタ33、抵抗34及び35並びにコンデンサ36を含む。トランジスタ33のエミッタ端子がFB端子に接続され、コレクタ端子が一次側グランドG1に接続され、ベース端子が抵抗34を介して制御電源Vcc1に接続されるとともに抵抗35及びコンデンサ36を介して一次側グランドG1に接続される。なお、抵抗35は、必要に応じて接続されればよい。ソフトスタート回路630の動作については後述する。
リセット回路640は、N型トランジスタ(FET)37、N型トランジスタ38及び抵抗39を含む。FET37のソース−ゲート間に入力検出回路400の抵抗16が接続され、すなわち、FET37のゲート端子に検出入力電圧が入力される。FET37のソース端子が一次側グランドG1に接続され、ドレイン端子が抵抗39を介して制御電源Vcc1に接続される。トランジスタ38のベース端子がFET37のドレイン端子に接続され、エミッタ端子が一次側グランドG1に接続され、コレクタ端子がトランジスタ33のベース端子に接続される。なお、FET37のソース−ゲート間に過電圧保護用のツェナーダイオードが接続されていてもよいし、(ゼロまで低下しない脈流である)検出入力電圧を比較的小さい時定数で平滑する小容量のコンデンサが接続されていてもよい。入力検出回路400及びリセット回路640において、電源電圧が閾値以下である場合にFET37がオフし、電源電圧が閾値を超える場合にFET37がオンするように各回路定数(抵抗14、15及び16の抵抗値、FET37の特性等)が設定されるものとする。リセット回路640の動作については後述する。上記閾値は、電源電圧の有無を識別可能な電圧であればよい。
なお、トランジスタ37及び38の各々は、FET(MOSFET)であってもよいし、バイポーラトランジスタであってもよい。本明細書において、FETのゲート端子及びバイポーラトランジスタのベース端子を総称して制御端子といい、FETのドレイン端子及びバイポーラトランジスタのコレクタ端子を総称して入力端子といい、FETのソース端子及びバイポーラトランジスタのエミッタ端子を総称して出力端子というものとする。
図3A及び図3Bを参照して、本実施形態及び比較例の電源投入時の動作を説明する。図3Aに、本実施形態のLED電源装置100の動作を示し、図3Bに、LED電源装置100からソフトスタート回路630を省いた比較例の動作を示す。なお、各図の尺度は、説明のために適宜拡縮されている。
まず、図3Bを参照して、ソフトスタート回路630を省いた比較例の電源投入時の動作を説明する。図3Bは、下段から、電源電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示し、横軸は時間を示す。
時刻t20において、電源ACが投入されて電源電圧が発生する。この時点では、制御電源Vcc1及びVcc2は生成されていないが、制御IC21は上述の起動抵抗を介した給電によって起動しつつある。この時点で、FB端子電圧はゼロ又は不定となる。
時刻t21において、制御IC21が起動し、FET5のスイッチングが開始され、制御電源Vcc1及びVcc2の供給が開始され、制御回路600全体が起動する。FB端子電圧は、フィードバック回路620の過渡的な動作状態において生成されるフィードバック信号によって決まる電圧となる。すなわち、時刻t21の時点で検出電流値はゼロであるので、フィードバック回路620は、出力電流(検出電流値)を目標電流値まで上げるために最大のPWMオン幅を適用するためのフィードバック信号を生成する。これにより、制御回路600の起動後に瞬時にFB端子電圧が最大電圧Vmaxとなり、出力電流も最大出力値までオーバーシュートする。その後、フィードバック回路620が応答し、FB端子電圧が、フィードバック回路620の安定動作状態において生成されるフィードバック信号によって決まる電圧Vfbとなり、出力電流が定電流制御される。このように、ソフトスタート回路630がない場合には、電源投入時に、FB端子電圧の急峻な立ち上りによって出力電流のオーバーシュートが発生してしまう。
次に、図3Aを参照して、本実施形態のLED電源装置100の電源投入時の動作を説明する。図3Aは、下段から、電源電圧、FET37の動作状態、トランジスタ38の動作状態、コンデンサ36の電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示し、横軸は時間を示す。
時刻t0において、電源ACが投入されて電源電圧が発生する。これにより、FET37がオンされる。この時点では、制御電源Vcc1及びVcc2は生成されていないが、制御IC21は上記の起動抵抗を介した給電によって起動しつつある。この時点で、FB端子電圧はゼロ又は不定となる。
時刻t1において、制御IC21が起動し、FET5のスイッチングが開始され、制御電源Vcc1及びVcc2の供給が開始され、制御回路600全体が起動する。この時点で、FET37はオン状態であるからトランジスタ38はオフ状態となるが、コンデンサ36は未だ充電されていない。したがって、トランジスタ33はオン状態であり、FB端子電圧はゼロであり、出力電流はゼロ又は最小値となる。
時刻t1以降において、コンデンサ36が制御電源Vcc1から抵抗34を介して徐々に充電されていく。この充電速度は、抵抗34及び35の抵抗値並びにコンデンサ36の容量によって決まる時定数に依存する。このようなコンデンサ36の充電により、トランジスタ33は緩徐的にオフされてFB端子電圧が徐々に上昇し、出力電流も徐々に増加していく。
時刻t2において、コンデンサ36の電圧が所定閾値Vthを超えるとトランジスタ33が完全にオフ状態となり、FB端子電圧は、フィードバック回路620の安定動作状態において生成されるフィードバック信号よって決まる電圧Vfbとなる。これにより、電源電圧投入時のソフトスタートが終了し、出力電流が定電流制御される。このように、LED電源装置100によると、電源投入時のオーバーシュートが抑制される。
図4A及び図4Bを参照して、本実施形態及び比較例における比較的短い瞬時停電時の動作を説明する。図4Aに、本実施形態のLED電源装置100の動作を示し、図4Bに、LED電源装置100からリセット回路640を省いた比較例の動作を示す。「比較的短い瞬時停電」とは、制御電源Vcc1及びVcc2が各定電圧回路18及び20(それに含まれる平滑コンデンサ等)によって保持される程度の継続時間の瞬時停電をいうものとする。なお、各図の尺度は、説明のために適宜拡縮されている。
まず、図4Bを参照して、リセット回路640を省いた比較例の動作を説明する。図4Bは、下段から、電源電圧、コンデンサ36の電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示す。時刻t23から時刻t24までの比較的短い瞬停期間TSにおいて、電源ACが停電し、すなわち電源電圧が停止するものとする。
時刻t23までは、コンデンサ36が充電状態に維持され、トランジスタ33がオフ状態に維持される。FB端子電圧は、フィードバック回路620の安定動作状態において生成されるフィードバック信号によって決定される電圧Vfbに維持され、出力電流は定電流制御されている。
時刻t23以降も、コンデンサ36の電圧は閾値Vth以上に保持され、トランジスタ33のオフ状態が維持される。出力電流はコンデンサ9の放電時定数に従って低下し、これに伴い、フィードバック回路620において、目標電流値に対する検出電流値の誤差が負方向に増大していく。その後、フィードバック回路620は、出力電流(検出電流値)を目標電流値まで上げるために最大のPWMオン幅を適用するためのフィードバック信号を生成し、FB端子電圧が最大値Vmaxとなる。
時刻t24において、電源電圧が復帰すると、最大のPWMオン幅でFET5の駆動が開始され、出力電流が最大出力に達する。その後、フィードバック回路620が応答し、FB端子電圧が、最大値Vmaxから、フィードバック回路620の安定動作状態おいて生成されるフィードバック信号によって決まる電圧Vfbまで低下し、出力電流が定電流制御される。このように、リセット回路640がない場合には、瞬時停電時にソフトスタート回路630が動作せず、電源復帰時に、FB端子電圧が最大値Vmaxから開始され、応答の遅延をもって上記電圧Vfbとなることによって、出力電流のオーバーシュートが発生してしまう。
次に、図4Aを参照して、本実施形態のLED電源装置100の動作を説明する。図4Aは、下段から、電源電圧、FET37の動作状態、トランジスタ38の動作状態、コンデンサ36の電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示し、横軸は時間を示す。時刻t3から時刻t4までの比較的短い瞬停期間TSにおいて、電源ACが停電して電源電圧が停止するものとする。
時刻t3において、FET37がオフし、トランジスタ38がオンし、コンデンサ36の電荷がトランジスタ38を介して放電される。これにより、トランジスタ33がオンし、FB端子電圧がゼロとなる。なお、制御回路600の動作にかかわらず、出力電流はコンデンサ9の放電時定数に従って低下する。
時刻t4において、電源電圧が復帰すると、FET37がオンし、トランジスタ38がオフする。その後、図3Aの時刻t1以降と同様に、コンデンサ36が充電されるにつれてトランジスタ33が緩徐的にオフされ、FB端子電圧が徐々に上昇し、出力電流が徐々に増加していく。そして、時刻t5において、コンデンサ36の電圧が所定閾値Vthを超えるとトランジスタ33が完全にオフ状態となり、FB端子電圧は、フィードバック回路620の安定動作状態において生成されるフィードバック信号よって決まる電圧Vfbとなる。これにより、瞬時停電における電源復帰時のソフトスタートが終了し、出力電流が定電流制御される。このように、LED電源装置100によると、比較的短い時間の瞬時停電の電源復帰時において、オーバーシュートが抑制される。
図5A及び図5Bを参照して、本実施形態及び比較例の比較的長い瞬時停電時の動作を説明する。図5Aに、本実施形態のLED電源装置100の動作を示し、図5Bに、LED電源装置100からリセット回路640を省いた比較例の動作を示す。「比較的長い瞬時停電」とは、制御電源Vcc1及びVcc2が各定電圧回路18及び20(それに含まれる平滑コンデンサ等)によって保持されずに停止する程度の継続時間の瞬時停電をいうものとする。なお、各図の尺度は、説明のために適宜拡縮されている。
まず、図5Bを参照して、リセット回路640を省いた比較例の動作を説明する。図5Bは、下段から、電源電圧、コンデンサ36の電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示す。時刻t26から時刻t28までの比較的長い瞬停期間TLにおいて、電源ACが停電し、すなわち電源電圧が停止するものとする。
時刻t26〜t27までの動作は、図4Bに関して説明した時刻t23〜t24までの動作と同じである。すなわち、コンデンサ36の充電状態が維持され、出力電流が停止し、FB端子電圧が最大値Vmaxに維持される。
時刻t27において、制御電源Vcc1及びVcc2が停止し、制御IC21の動作が停止し、FB端子電圧がゼロ又は不定となる。一方、コンデンサ36の電圧は、抵抗34及び35の抵抗値並びにコンデンサ36の容量によって決まる時定数でわずかに放電されるが実質的に維持される。
時刻t28において、電源電圧が復帰すると、図3Bの時刻t20の場合と同様に、制御IC21が、起動抵抗を介した給電によって再起動し始める。
時刻t29において、制御IC21が再起動し、FET5のスイッチングが再開され、制御電源Vcc1及びVcc2の供給が再開され、制御回路600全体が再起動する。この時点で、コンデンサ36は既に実質的に充電されているので、トランジスタ33はオフ状態となる。すなわち、ソフトスタート回路630は機能せず、FB端子電圧及び出力電流の変化は、ソフトスタート回路630を省いた比較例の電源投入時の動作を示す図3Bの時刻t21における変化と同様となる。すなわち、フィードバック回路620は、出力電流(検出電流値)を目標電流値まで上げるために最大のPWMオン幅を適用するためのフィードバック信号を生成し、FB端子電圧は最大電圧Vmaxとなり、出力電流も最大出力値までオーバーシュートする。このように、ソフトスタート回路630がない場合には、電源復帰時に、FB端子電圧の急峻な立ち上りによって出力電流のオーバーシュートが発生してしまう。
次に、図5Aを参照して、本実施形態のLED電源装置100の動作を説明する。図5Aは、下段から、電源電圧、FET37の動作状態、トランジスタ38の動作状態、コンデンサ36の電圧、FB端子電圧及び出力電流(LED電流)を示し、横軸は時間を示す。時刻t6から時刻t8までの比較的長い瞬停期間TLにおいて、電源ACが停電し、すなわち電源電圧が停止するものとする。
時刻t6における動作は、図4Aに関して説明した時刻t3の動作と同じである。すなわち、FET37がオフし、トランジスタ38がオンし、コンデンサ36の電荷がトランジスタ38を介して放電される。これにより、トランジスタ33がオンし、FB端子電圧がゼロとなる。また、制御回路600の動作にかかわらず、出力電流はコンデンサ9の放電時定数に従って低下する。
時刻t7において、制御電源Vcc1及びVcc2が停止する。この状態は、図3Aにおける時刻t0以前の状態と同様であり、制御IC21の動作が停止し、FB端子電圧がゼロ又は不定となる。また、FET37及びトランジスタ38ともオフ状態となり、コンデンサ36の電圧がゼロとなる。
時刻t8において、電源電圧が復帰すると、FET37がオンされる。また、制御IC21が、起動抵抗を介した給電によって再起動し始める。時刻t8以降の動作は、電源投入時に関して図3Aにおいて説明した時刻t0以降の動作と実質的に同じとなる。
すなわち、時刻t9(図3Aの時刻t1に対応)において、制御IC21が再起動し、制御電源Vcc1及びVcc2の供給が再開され、制御回路600全体が再起動する。時刻t9以降において、コンデンサ36が充電されるにつれて、トランジスタ33が緩徐的にオフされ、FB端子電圧が徐々に上昇し、出力電流も徐々に増加していく。
時刻t10(図3Aの時刻t2に対応)において、コンデンサ36の電圧が所定閾値Vthを超えるとトランジスタ33が完全にオフ状態となり、FB端子電圧は、フィードバック回路620の安定動作状態において生成されるフィードバック信号よって決まる電圧Vfbとなる。これにより、電源電圧投入時のソフトスタートが終了し、出力電流が定電流制御される。このように、LED電源装置100によると、比較的長い時間の瞬時停電の電源復帰時においても、オーバーシュートが抑制される。
以上のように、LED電源装置100の制御回路600は、FB端子電圧の増加に応じて直流電源回路200の出力を増加させるドライバ回路610と、検出電流値が目標電流値に一致するようにフィードバック信号を生成するフィードバック回路620と、起動すると、FB端子電圧を、ゼロから、フィードバック信号によって決定される電圧Vfbまで徐々に変化させるソフトスタート回路630と、電源電圧が閾値以下である場合にはソフトスタート回路630にFB端子電圧をゼロに保持させ、電源電圧が閾値を超えるとソフトスタート回路630を起動させるリセット回路640を備える。このように、電源停止時に電源電圧が閾値以下となるとFB端子電圧がゼロにリセットされ、電源復帰時に電源電圧が閾値を超えるとFB端子電圧がゼロから上記電圧Vfbまで徐々に上昇するようにリセット回路640及びソフトスタート回路630が構成される。これにより、瞬時停電時においては、フィードバック信号が実質的に無効化された状態から出力電流の緩徐な上昇が行われるので、検出電流値と目標電流値との間の大きな誤差量及びフィードバック制御の応答速度にかかわらず確実にソフトスタートが実行される。したがって、瞬時停電における電源復帰時にLED電流のオーバーシュートを抑制することを可能とするLED電源装置100及びLED照明装置150が実現される。また、オーバーシュートの抑制により、LED50の短寿命化が防止されるとともに、ユーザにおける視覚的違和感が解消される。
また、直流電源回路200がDC/DCコンバータ220を含み、DC/DCコンバータ220が、絶縁トランス6によって絶縁された入力側の一次側回路及び出力側の二次側回路を有し、一次側回路が一次側グランドG1に対して動作し、二次側回路が二次側グランドG2に対して動作するように構成される。そして、ドライバ回路610、ソフトスタート回路630、リセット回路640及び入力検出回路400が一次側グランドG1に対して動作し、出力検出回路300及びフィードバック回路620が二次側グランドG2に対して動作し、フィードバック信号がフォトカプラ32を介してフィードバック回路620からドライバ回路610に入力されるように構成される。これにより、直流電源回路200を構成するDC/DCコンバータ220の一次側回路と二次側回路が異なるグランド(すなわち、基準電位)を有する場合に本発明の好適な実施が可能となり、本発明の構成の汎用性が高まる。
また、ソフトスタート回路630及びリセット回路640が、少なくとも、3個のトランジスタ33、37及び38、1つのコンデンサ36並びに2つの抵抗34及び39(更に必要に応じて抵抗35)によって構成される、このように、本実施形態によると、簡素な構成のソフトスタート回路及びリセット回路が実現される。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
(1)DC/DCコンバータ220の変形
上記実施形態では、DC/DCコンバータ220が絶縁型フライバックコンバータからなる構成を示したが、DC/DCコンバータ220は、フォワードコンバータ等、他の方式のコンバータであってもよい。また、本発明は、DC/DCコンバータ220が非絶縁型の降圧チョッパ回路等である場合にも適用可能である。
(2)入力検出回路400の変形
上記実施形態では、入力検出回路400が電源電圧の有無をDC/DCコンバータ220の入力電圧によって検出する構成を示したが、入力検出回路400が電源電圧の有無を補助電源回路500の補助巻線S1の電圧によって検出する構成であってもよい。図6に、本変形例によるLED照明装置100における入力検出回路400、補助電源回路500及び制御回路600を示す。図6において不図示の構成は図1に示す上記実施形態の構成と同様である。また、上記実施形態と実質的に同様の回路素子には同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本変形例の入力検出回路400は、補助電源回路500の補助巻線S1に接続される。入力検出回路400は、補助巻線S1にアノードが接続されたダイオード40、ダイオード40のカソードに接続された抵抗41及び42の分圧回路、並びに抵抗42に並列接続されたコンデンサ43を備え、抵抗41及び42の分圧点がFET37のゲート端子に接続される。補助巻線S1に発生する電圧がダイオード40によって半波整流され、半波整流電圧が抵抗41及び42並びにコンデンサ43によって分圧及び平滑される。ダイオード40による半波整流電圧は高周波(FET5のスイッチング周波数)で振幅する。したがって、高周波リップルを平滑化するためのコンデンサ43の容量は、電源周波数の2倍の低周波リップルを平滑化するためのコンデンサ9等の容量よりも充分に小さい。
(3)ドライバ回路610及びソフトスタート回路630の変形
上記実施形態では、FB端子電圧の増加に対してPWM制御のオン幅が増加する仕様の制御IC21が採用される構成を示したが、FB端子電圧の減少に対してPWM制御のオン幅が増加する仕様の制御ICが採用されてもよい。この場合、P型のトランジスタ33のエミッタ端子が制御電源Vcc1に接続され、コレクタ端子が当該制御ICのFB端子に接続されるようにすればよい。これにより、ソフトスタート時に、FB端子電圧は、制御電圧Vcc1から、フィードバック信号によって決定される電圧Vfbまで徐々に低下して、PWM制御のオン幅が徐々に増大する。
(4)リセット回路640の変形
上記実施形態では、リセット回路640が瞬時停電時に確実にソフトスタート回路630をリセットする構成を示した。一方、LED電流が停止しない程度、すなわちコンデンサ9の電圧がLED50の合計順方向電圧Vf以上に維持される程度の非常に短い時間の瞬時停電においては、リセット回路640がソフトスタート回路630をリセットしない構成としてもよい。
図7及び図8に、各変形例によるLED照明装置100における入力検出回路400及び制御回路600を示す。図7及び図8において不図示の構成は図1に示す上記実施形態の構成と同様である。また、上記実施形態と実質的に同様の回路素子には同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示す構成においては、トランジスタ38のコレクタ端子と一次側グランドG1との間にコンデンサ44が接続される。FET37がオンからオフに遷移する場合(例えば、停電発生時)、抵抗39及びコンデンサ44の時定数に応じたタイミングでトランジスタ38がオフからオンに遷移する。一方、FET37がオフからオンに遷移する場合(例えば、電源投入時又は電源復帰時)、トランジスタ38は、コンデンサ44がない場合と同様に瞬時にオンからオフに遷移する。これにより、瞬停期間が非常に短い場合、FET37の非常に短い時間のオフに対してトランジスタ38はオンされず、ソフトスタート回路630のリセットは行われない。
図8に示す構成においては、コンデンサ36とトランジスタ38によって形成される閉回路に抵抗45が挿入接続される。図8では、抵抗45は、コンデンサ36とトランジスタ33のベース端子と抵抗34及び35との接続点と、トランジスタ38のコレクタ端子との間に接続されているが、トランジスタ38を介したコンデンサ36の放電経路(一次側グランドG1→コンデンサ36→トランジスタ38→一次側グランドG1)のいずれかの箇所に接続されればよい。ただし、トランジスタ38がオフ状態にある場合にトランジスタ33が確実にオン状態となるように、抵抗45の抵抗値が設定される。また、抵抗45がコンデンサ36の充電経路に接続される場合には、抵抗45が充電速度に実質的な影響を与えないように抵抗45の抵抗値が設定される。抵抗45の挿入により、瞬停期間が非常に短い場合、トランジスタ38の非常に短い時間のオフに対してコンデンサ36の放電が抑止されてトランジスタ33はオンされず、ソフトスタート回路630のリセットは行われない。
図7及び図8の構成によると、コンデンサ36の充電に影響を与えずに、その放電の一時的な抑止が可能となる。したがって、コンデンサ36の充電によって作動されるソフトスタートを遅延させることなく、かつLED50の消灯と伴わない程度の非常に短い時間の瞬時停電におけるソフトスタート回路630のリセットが回避されてLED50の輝度変化が最小化される。なお、図7及び図8の構成は併用されてもよい。
50 LED
100 LED電源装置
150 LED照明装置
200 直流電源回路
220 DC/DCコンバータ
300 出力検出回路
400 入力検出回路
600 制御回路
610 ドライバ回路
620 フィードバック回路
630 ソフトスタート回路
640 リセット回路

Claims (5)

  1. LED電源装置であって、
    電源電圧を直流の出力電流に変換して該出力電流をLEDに供給する直流電源回路と、
    前記出力電流を検出する出力検出回路と、
    前記電源電圧を検出する入力検出回路と、
    出力制御端子を有し、該出力制御端子の電圧に応じて前記直流電源回路の出力を制御するドライバ回路と、
    検出される前記出力電流が目標値に一致するようにフィードバック信号を生成するフィードバック回路と、
    起動すると、前記出力制御端子の電圧を、前記フィードバック信号に依存せずに前記出力電流を減少させる第1の電圧から前記フィードバック信号によって決定される第2の電圧まで徐々に変化させるソフトスタート回路と、
    前記電源電圧が閾値以下である場合には前記ソフトスタート回路に前記出力制御端子の電圧を前記第1の電圧に保持させ、前記電源電圧が前記閾値を超えると前記ソフトスタート回路を起動させるリセット回路と
    を備え、
    前記直流電源回路がDC/DCコンバータを含み、該DC/DCコンバータが、絶縁トランスによって絶縁された入力側の一次側回路及び出力側の二次側回路を有し、前記一次側回路が第1の基準電位に対して動作し、前記二次側回路が第2の基準電位に対して動作するように構成され、
    前記ドライバ回路、前記ソフトスタート回路、前記リセット回路及び前記入力検出回路が前記第1の基準電位に対して動作し、前記出力検出回路及び前記フィードバック回路が前記第2の基準電位に対して動作し、前記フィードバック信号がフォトカプラを介して前記フィードバック回路から前記ドライバ回路に入力されるように構成された、LED電源装置。
  2. LED電源装置であって、
    電源電圧を直流の出力電流に変換して該出力電流をLEDに供給する直流電源回路と、
    前記出力電流を検出する出力検出回路と、
    前記電源電圧を検出する入力検出回路と、
    出力制御端子を有し、該出力制御端子の電圧に応じて前記直流電源回路の出力を制御するドライバ回路と、
    検出される前記出力電流が目標値に一致するようにフィードバック信号を生成するフィードバック回路と、
    起動すると、前記出力制御端子の電圧を、前記フィードバック信号に依存せずに前記出力電流を減少させる第1の電圧から前記フィードバック信号によって決定される第2の電圧まで徐々に変化させるソフトスタート回路と、
    前記電源電圧が閾値以下である場合には前記ソフトスタート回路に前記出力制御端子の電圧を前記第1の電圧に保持させ、前記電源電圧が前記閾値を超えると前記ソフトスタート回路を起動させるリセット回路と
    を備え、
    前記ドライバ回路が、制御電源の給電を受けて第1の基準電位に対して動作し、前記出力制御端子の電圧の増加に対して前記出力電流を増加させるように構成され、前記第1の電圧が前記第1の基準電位に等しく、
    前記ソフトスタート回路が、P型トランジスタ、第1の抵抗及び第1のコンデンサを有し、前記P型トランジスタのエミッタ端子が前記出力制御端子に接続され、前記P型トランジスタのコレクタ端子が前記第1の基準電位に接続され、前記P型トランジスタのベース端子が前記第1の抵抗を介して前記制御電源に接続されるとともに前記第1のコンデンサを介して前記第1の基準電位に接続され、
    前記リセット回路が、第1のN型トランジスタ、第2のN型トランジスタ及び第2の抵抗を有し、前記第1のN型トランジスタの制御端子に前記入力検出回路による検出電圧が入力され、前記第1のN型トランジスタの出力端子が前記第1の基準電位に接続され、前記第1のN型トランジスタの入力端子が前記第2の抵抗を介して前記制御電源に接続され、前記第2のN型トランジスタの制御端子が前記第1のN型トランジスタの入力端子に接続され、前記第2のN型トランジスタの入力端子が前記P型トランジスタのベース端子に接続され、前記第2のN型トランジスタの出力端子が前記第1の基準電位に接続され、
    前記電源電圧が前記閾値以下である場合に前記第1のN型トランジスタがオフし、前記電源電圧が前記閾値を超える場合に前記第1のN型トランジスタがオンするように構成された、LED電源装置。
  3. 請求項2に記載のLED電源装置において、前記第2のN型トランジスタの入力端子と前記第1の基準電位との間に第2のコンデンサが接続された、LED電源装置。
  4. 請求項2又は3に記載のLED電源装置において、前記第1のコンデンサと前記第2のN型トランジスタによって形成される閉回路に第3の抵抗が挿入接続された、LED電源装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のLED電源装置と、前記LEDとを備えたLED照明装置。
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