JP6575055B2 - グリルシャッタ装置 - Google Patents
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Description
即ち、車両の構造部材にロアアブソーバを固定する従来構造の場合、そのロアアブソーバは、所謂片持ち状態で前方に突出して設けられることになる。このため、その組付誤差によるバラツキを予め大きく想定した上で、フレームの設計を行う必要性が生ずる。しかしながら、ロアアブソーバをグリルシャッタ装置のフレームと一体化し、そのフレームにより支持する構成を採用することで、上記のような組付誤差によるバラツキを排除することができる。従って、上記構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
上記課題を解決するグリルシャッタ装置は、前記フレーム及び前記アブソーバは、スナップフィットにより一体に固定されることが好ましい。
上記構成によれば、フレーム及びアブソーバを容易に一体化することができる。そして、これにより、作業効率を向上させることができる。
図1に示すように、車両1の前端部(同図中、左側の端部)には、車両前方の外部空間とフロントフード(ボンネット)3の下方に設けられたエンジンルーム4とを連通するグリル開口部5が形成されている。具体的には、本実施形態の車両1は、バンパ6の上方及び下方に形成された2つのグリル開口部5a,5bを備えている。また、これら各グリル開口部5a,5bの開口端には、それぞれ、車両1の前方意匠(フロントマスク)を構成するフロントグリル7(アッパグリル7a及びロアグリル7b)が設けられている。そして、そのバンパ6の下方に形成されたグリル開口部5b内には、当該グリル開口部5bからエンジンルーム4内に流れ込む空気の流量を制御可能なグリルシャッタ装置10が設けられている。
(1)ロアアブソーバ30をグリルシャッタ装置10のフレーム11と一体化することにより、そのロアアブソーバ30によって、グリル開口部5bにおける下方側の内部形状が規定されるようになる。即ち、グリル開口部5bの内部形状とフレーム形状との差異を埋めるシール部材が不要になる。その結果、フレーム11を拡大することができる。更に、配置スペースの寸法についてもまた、ロアアブソーバ30がフレーム11に支持されることで、従来構造に見られるような車両1の構造部材(例えば、クロスメンバ等)にロアアブソーバ30を固定する際の組付誤差によるバラツキを排除することができる。その結果、フレーム11を更に拡大することができる。そして、これにより、より大きな開口面積を確保して、シャッタ機構12が開作動状態にある場合における通風性能を向上させることができる。
・上記実施形態では、グリル開口部5から流れ込む空気は、フロントフード(ボンネット)3の下方に設けられたエンジンルーム4に取り入れられることとした。しかし、その空気の取り入れ先は、必ずしもエンジンルーム4でなくともよい。即ち、例えば、ラジエータのような熱交換器の収容室等、グリル開口部5から流れ込む空気が導入される空間があればよく、車体の後部又は中央にエンジンが配置された車両、或いは電気自動車等、車室よりも前方の車体内空間にエンジンが搭載されていない車両に適用してもよい。
(イ)前記フレームは、前記バンパリインフォースに固定されること、を特徴とするグリルシャッタ装置。これにより、安定的に、そのフレームに支持されたロアアブソーバをバンパの下方側に配置することができる。
Claims (4)
- 車両のフロントグリルが設けられるグリル開口部よりも内側に配置されるフレームと、
前記フレームの枠内に支持されたシャッタ機構と、
前記フレームと一体に設けられてフロントグリルの内側に配置されることにより車両の衝突荷重を受けるアブソーバと、
バンパリインフォースと、
を備えたグリルシャッタ装置であって、
車両幅方向に延びる前記フレームの幅方向両端部の側壁間には、該フレームの枠内に支持壁が設けられており、
前記シャッタ機構は、各前記側壁及び前記支持壁に架け渡された状態で回動可能に軸支された可動フィンを備え、
前記フレームは、前記支持壁の幅方向両側において前記アブソーバと一体に固定され、
前記フレームは、前記支持壁の幅方向両側において前記バンパリインフォースに固定されており、
前記フレームと前記バンパリインフォースとの固定箇所よりも車両幅方向外側には、前記フレームと前記アブソーバとの固定箇所がある
グリルシャッタ装置。 - 請求項1に記載のグリルシャッタ装置において、
前記アブソーバは、バンパの下方側に配置されるロアアブソーバであること、
を特徴とするグリルシャッタ装置。 - 請求項2に記載のグリルシャッタ装置において、
前記ロアアブソーバは、樹脂を用いて中空状に形成されるとともに内側に複数の強化リブを有すること、
を特徴とするグリルシャッタ装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のグリルシャッタ装置において、
前記フレーム及び前記アブソーバは、スナップフィットにより一体に固定されること、
を特徴とするグリルシャッタ装置。
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