JP6575033B2 - 船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶に関する。
船舶の一種としての運搬船として、LNG等の液化ガスを貯留するカーゴタンクが船首尾方向に複数配列された運搬船が知られている(例えば特許文献1、2参照)。これら複数のカーゴタンクは、球形をなす球形タンクとされている。球形タンクは、船舶の船尾側に設けられたブリッジよりも船首側で、上甲板から上半部が突出するように設けられている。
特許文献1,2の運搬船では、ブリッジから前方の水面までの視界を確保することができるように、船首尾方向に配列された複数の球形タンクのうち、船首側に配置された球形タンクの高さを船尾側に配置された球形タンクよりも小さくする構成が開示されている。
特開平9−24891号公報 特開昭61−241293号公報
ところで、上記運搬船では、貨物としてのカーゴタンクの液体ガスをそのまま船舶の主機の燃料として使用することもできる。しかしながら、貨物と燃料とを区分けすべきとの要請から、液化ガスを貯留するカーゴタンクとは別途、燃料を貯蔵する燃料タンクを設置する場合がある。
このような燃料タンクは、船舶の航続距離を確保するために出来る限り容積を大きくすることが望ましい。また、船舶内の限られたスペースに燃料タンクを設置する必要があるため、燃料タンクの設置位置や該燃料タンクの大きさには制限がある。
特に、燃料タンクの設置場所によっては、ブリッジから水面までの視界を妨げる可能性もある。一方で、燃料タンク内の燃料をポンプによって適切に吸い出すためには、燃料タンク内のポンプ設置位置での燃料の液面高さを確保すべく、該燃料タンクの姿勢にも注意を払う必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ブリッジからの視界を確保しながら燃料タンクの大きさ及び燃料の吸出し性を確保することができる船舶を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用している。
即ち、本発明の一の態様に係る船舶は、船体と、前記船体の船尾側の上部に配置されたブリッジと、前記船体内に設けられた主機と、前記船体の上甲板上における前記ブリッジの船首側に設けられて、前記主機の燃料が貯留されるとともに、船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜する軸線に沿って延びる外周面を有する燃料タンクと、前記燃料タンク内の船首側の部分に吸込み口が配置されて、前記燃料を吸い出すポンプと、を備え、船幅方向から見て前記燃料タンクの前記外周面をなす上部タンクライン及び下部タンクラインが、船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜する。
上記態様の船舶によれば、上甲板に設置された燃料タンクの外周面が船首側に向かって下方に傾斜する軸線に沿って延びている。そのため、ブリッジから船首の前方までの視界を確保しながら、当該視界を確保できる範囲内で燃料タンクの容積を大きくすることができる。
さらに、燃料タンクの傾斜の下部となる燃料タンク内の船首側の部分から、ポンプが燃料を吸い出す構成のため、燃料タンク内の燃料が比較的少なくなった場合であっても、吸込時のポンプのヘッドを確保することができる。そのため、燃料タンク内の燃料が最後まで使い切れずに残留してしまうことを低減できる。
上記態様では、前記上部タンクライン及び前記下部タンクラインが、それぞれ前記軸線に平行をなしていることが好ましい。
上部タンクラインが船首側に向かって下方に傾斜することになるため、ブリッジから船首の前方への視界を妨げることを回避することができる。さらに、下部タンクラインが船首側に向かって下方に傾斜するため、燃料タンク内の燃料が少なくなった際には、燃料タンクの前方に燃料が集まる。そのため、燃料タンク内の船首側に設けられたポンプによって、前方に集まった燃料を吸い出すことができる。
上記態様では、前記上部タンクラインは、船幅方向から見て、前記ブリッジと前記船首の前方の水面とを結ぶ視界要求ラインに沿って延びている。
これによって、燃料タンクがブリッジから船首の前方までの視界を妨げない範囲で、即ち、船舶の視界に関する規則に抵触しない範囲で、燃料タンクの容積を最大限に確保することができる。
上記態様では、前記燃料タンクの外周面は、前記軸線を中心とした円筒面状をなしていることが好ましい。
これによって、燃料タンク製造上のコストを抑えることができる。また、燃料を高圧状態で貯留するための耐圧構造を低コストで製造することができる。
上記態様では、前記船体内にカーゴホールドが形成されており、前記カーゴホールド内に配置されて、液化ガスを収容するカーゴタンクを有する。
液化ガスを貯留するカーゴタンクと燃料を貯蔵する燃料タンクが別途設けられる場合であっても、上記の通り、燃料タンクの容積を最大限に確保しながら、ブリッジからの視界性、燃料タンク内の燃料の消費性を担保することができる。
本発明の船舶によれば、ブリッジからの視界を確保しながら燃料タンクの大きさ及び燃料の吸出し性を確保することができる。
実施形態に係る運搬船の側面図である。 図1の要部拡大図である。 実施形態に係る運搬船の燃料タンクの軸線に直交する断面図である。 視界要求ラインを説明するための図である。 (a)〜(c)は、運搬船の燃料タンクの変形例を示す該燃料タンクの軸線に直交する断面図である。
以下、本発明の第一実施形態に係る船舶100について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の船舶100は、液化ガスとして液化石油ガス(LPG;liquefied petroleum gas)を輸送する液化ガス運搬船である。
図1に示すように、船舶100は、船体10、ブリッジ20、カーゴタンク30、主機40、燃料タンク50及びポンプ70を備えている。
船体10は、舷側11、船底12及び上甲板13を有している。舷側11は、左右舷側11をそれぞれ構成する一対の舷側11外板から構成されている。船底12は、これら左右の舷側11同士を下部で接続する船底12外板から構成されている。
上甲板13は、船底12よりも上方で左右一対の舷側11を接続している。上甲板13は、船首から船尾にわたって延びる暴露甲板である。上甲板13は、水平方向に延びている。上甲板13は、船舶100の航行状態によっては該船舶100の船尾側が下がることにより、上甲板13自体も船尾側が下方に傾斜する場合がある。
船体10は、これら舷側11、船底12及び上甲板13によって、船首尾方向に直交する断面形状が、内部に空間を形成する略箱状に形成さている。該船体10内における船尾側の部分は、機関室14とされている。船体10内における機関室14よりも船首側の部分は、機関室14と隔壁によって区画されたカーゴホールド15とされている。
ブリッジ20は、船体10の上部から上方に向かって延びるように設けられている。ブリッジ20は、船体10の上部における船尾側に設けられており、機関室14の上方に設けられている。ブリッジ20は、複数階層をなしている。ブリッジ20の上層には、船舶100を操縦するための操縦室21が設けられている。該操縦室21は、船舶100の前方を高所から見渡せるように構成されている。
カーゴタンク30は、船体10のカーゴホールド15内に船首尾方向に複数(本実施形態では3つ)が配列されるように設けられている。隣り合うカーゴタンク30同士の間の部分は、各カーゴタンク30が収容される区画を隔てる隔壁が設けられている。
本実施形態のカーゴタンク30は、平板状のタンク壁部を互いに接合することによって構成された方形タンクである。当該カーゴタンク30内には、貨物としてのLPGが常圧低温状態で貯蔵される。なお、「常圧低温状態」とは、LPGを加圧することなく低温とすることのみでLPGの液化状態が維持されている状態を意味する。LPGは、約−46℃以下とすることで、常圧で液化される。そのため、船舶100には、LPGを低温液化状態に維持するための図示しない蒸発ガス処理装置が設けられている。蒸発ガス処理装置としては、再液化装置が採用されている。
再液化装置は、カーゴタンク30でLPGが外部の熱により気化することで排出された蒸発ガスを、カーゴタンク30の外部で冷却して再度液化させる。このように液化されたガスは、LPGとしてカーゴタンク30内に戻される。これによって、LPG内での低温状態(例えば−46℃以下の温度)が維持されている。
主機40は、船体10内の機関室14に配置されている。本実施形態の主機40は、LPGを燃料として駆動される。ここで、主機40の燃料は、LPGに限られず、LPGと他の燃料との併用(バイフューエル)や、混合(デュアルフューエル)等であってもよい。主機40の駆動によって、船体10の船尾の下方に設けられたスクリュー41が回転する。
次に燃料タンク50について図2を参照して説明する。本実施形態の燃料タンク50は、主機40の燃料となるLPGを貯留する。燃料タンク50は、上甲板13上に設けられている。本実施形態では、例えば船首尾方向に3つが配列されたカーゴタンク30のうち、中央のカーゴタンク30の上方の上甲板13上に設けられている。
燃料タンク50は、LPGを高圧常温状態で貯留可能とされている。そのため、燃料タンク50は耐圧容器によって構成されている。なお、「高圧常温状態」とは、LPGを冷却することなく加圧することのみでLPGの液化状態が維持されている状態を意味する。
燃料タンク50は、筒部51と、一対の蓋部52とを有する。筒部51は、軸線Oを中心とした筒形状をなしている。本実施形態では、図3に示すように、筒部51の軸線Oに直交する断面形状は、円形をなしており、即ち、筒部51は円筒形状をなしている。筒部51を構成する壁の厚さは一定とされている。筒部51の軸線O方向の寸法は、筒部51の直径よりも大きい。即ち、燃料タンク50は、軸線O方向を長手方向としている。
一対の蓋部52は、筒部51の軸線O方向両端をそれぞれ閉塞するように設けられている。例えば筒部51は、筒部51の両端から外方に突出する曲面状をなしており、好ましくは、球面状をなしている。このように燃料タンク50は、円筒形状をなす筒部51及び曲面状をなす一対の蓋部52によって構成されることで、全体として円筒形状となすことで、耐圧性が確保されている。燃料タンク50の軸線を中心とする外周面も円筒面状をなしている。燃料タンク50の容積は、カーゴタンク30の容積よりも十分に小さい。
このような燃料タンク50は、上甲板13上で、上記軸線Oが船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜するように設けられている。即ち、燃料タンク50は、船首側に向かうに従って下方に向かう軸線Oに沿って延びている。軸線Oは、船舶100の平面視にて船首尾方向に一致している。燃料タンク50は、船幅方向に離間して平面視で互いの軸線Oが平行をなすように一対が配置されていてもよい。
上甲板13の上方に配置される軸線Oは、該上甲板13に対して、船首側に向かうに従って該上甲板13に近づくように傾斜している。上甲板13に対する軸線Oの傾斜角度は、船舶100の航行時に該船舶100及び上甲板13の船尾側が下がっている場合であっても、軸線Oが水平面に対して船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜していることを維持できる程度とされている。
図2に示すように、各船首尾方向位置での燃料タンク50の筒部51の外周面の上端同士に結んだラインを上部タンクラインLaとする。上部タンクラインLaは、船舶100の側面視における上方の輪郭を形成している。各船首尾方向位置での燃料タンク50の筒部51の外周面の下端同士に結んだラインを下部タンクラインLbとする。下部タンクラインLbは、船舶100の側面視における下方の輪郭を形成している。
これら上部タンクラインLa及び下部タンクラインLbは、船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜している。本実施形態では、上部タンクラインLa及び下部タンクラインLbは軸線Oに平行をなしている。燃料タンク50を構成する筒部51の厚さは一定とされているため、下部タンクラインLbが傾斜していることで、燃料タンク50内の空間を区画する底面も下部タンクラインLb同様に傾斜している。
上記のような燃料タンク50の傾斜姿勢は、一例として、該傾斜タンクを支持するタンク支持部60によってなされている。タンク支持部60は、燃料タンク50の軸線Oが上記の通り傾斜するように該燃料タンク50を上甲板13上に支持する。例えば本実施形態では、燃料タンク50は、船首側支持部61、船尾側支持部62の上端によって支持されている。船首側支持部61、船尾側支持部62はそれぞれ上甲板13上に固定されており、船尾側支持部62の上端の方が船首側支持部61の上端よりも上方に位置している。このよう船尾側支持部62と船首側支持部61との高さの違いによって、燃料タンク50の傾斜姿勢が維持されている。なお、タンク支持部60の構成は、当該構成に限られず、上甲板13上に燃料タンク50を傾斜姿勢で支持できるのであれば、他の構成であってもよい。
ここで図4を参照して、燃料タンク50の傾斜姿勢についてさらに詳細に説明する。燃料タンク50は、図4に示す視界要求ラインLvの下方に収まるように、上甲板13上に配置されている。ここで、視界要求ラインLvとは、ブリッジ20における操縦室21と、船首の前方水面における船首から船舶100の全長Loaの2倍又は500mの短い方の位置を結ぶ仮想線である。
即ち、船舶100では規則によって、上甲板13上の燃料タンク50等の構造物が、ブリッジ20の操縦室21から船首の前方水面の船首から全長の2倍又は500mの短い方の位置までの視界を妨げないことが要件として定められている。より詳細には、視界要求ラインLvのブリッジ20側の基端は、操縦室21の前方の前壁面から船尾側に向かって750mmの位置、かつ、床面から1800mmの位置と定められている。上記視界要求ラインLvの下方に燃料タンク50が配置されていれば、即ち、視界要求ラインLvを上方に超えて燃料タンク50の上部タンクラインLaが位置していなければ、上記規則による要求を満たす。
燃料タンク50の容積を出来る限り増大させるためには、燃料タンク50の上部タンクラインLaは、視界要求ラインLvに出来る限り近くまで配置されていることが好ましい。燃料タンク50の上部タンクラインLaは、視界要求ラインLvと平行をなしていてもよい。燃料タンク50の上部タンクラインLaは、視界要求ラインLvに一致して延びていてもよい。即ち、燃料タンク50の上部タンクラインLaは、視界要求ラインLvに沿って延びていればよい。
次にポンプ70について説明する。ポンプ70は、図2に示すように、燃料タンク50内のLPGを主機40に圧送する役割を有する。ポンプ70を駆動させるための電動機等の駆動部は、燃料タンク50内に設けられていてもよいし、燃料タンク50外に設けられていてもよい。特に燃料タンク50が貯留するLPGは絶縁性を有するため、燃料タンク50内に駆動部を設けても問題はない。
ポンプ70はその吸込み口が、燃料タンク50内における船首側の部分に設けられている。特に本実施形態では、燃料タンク50内の空間における筒部51と船首側の蓋部52との境界付近にポンプ70の吸込み口が配置されている。ポンプ70の吸込み口は、燃料タンク50内の空間で最も下方に位置する箇所に、又は当該箇所に近接して、設けられていることが好ましい。ポンプ70の吸込み口は、燃料タンク50の下部タンクラインLbが最も下方に位置する箇所に対応して設けられていることが好ましい。ポンプ70から吸い出された燃料は配管71を介して主機40に移送される。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、上甲板13に設置された燃料タンク50の外周面が船首側に向かって下方に傾斜する軸線Oに沿って延びている。そのため、ブリッジ20の操縦室21から船首の前方までの視界を大きく確保しながら、当該視界を確保できる範囲内で燃料タンク50の容積を大きくすることができる。
即ち、燃料タンク50が船首側に向かって傾斜する姿勢であるならば、ブリッジ20の操縦室21から船首側への水面に向かっての見下ろすような視界を妨げてしまうことを抑制できる。さらに、当該傾斜姿勢により燃料タンク50の船尾側が上方に位置することになるため、これまで使用されていなかった空間であって視界の妨げにならない空間を、燃料タンク50が占めることになる。そのため、燃料タンク50が燃料を貯留可能な有効容積を拡大することができる。
さらに、燃料タンク50の傾斜の下部となる燃料タンク50内の船首側の部分から、ポンプ70が燃料を吸い出す構成のため、燃料タンク50内の燃料が比較的少なくなった場合であっても、吸込時のポンプ70のヘッドを確保することができる。即ち、図2に示すように、燃料タンク50内のLPGの残量が少なくなった場合には、該LPGが燃料タンク50の傾斜に従って、該燃料タンク50内の船首側に集まることになる。このように集まったLPGをポンプ70が吸込み口を介して吸い出すことによって、燃料タンク50内の燃料が最後まで使い切れずに残留してしまうことを低減できる。即ち、ポンプ70による燃料の吸出し性を確保できる。
ここで、仮に燃料タンク50の傾斜姿勢が本実施形態と逆の場合、即ち、燃料タンク50の軸線Oが船尾側に向かうに従って下方に傾斜している場合には、燃料タンク50の船首側が上方に位置することになる。この場合には、ブリッジ20の操縦室21からの視界を妨げる可能性がある。また、視界を確保するためには燃料タンク50をより船尾側に設置しなければならず、設置の自由度が阻害される。また、ブリッジ20からの視界の妨げとならないように燃料タンク50を船首側に設置しようとすれば、燃料タンク50自体を小さく構成する必要があり、有効容積が減少してしまう。
これに対して本実施形態のように燃料タンク50の軸線Oを船首側に向かうに従って下方に延びるように該燃料タンク50を配置すれば、視界を妨げない範囲で燃料タンク50を上甲板13上の前方側に配置することができ、即ち、甲板上の燃料タンク50の配置の自由度を向上させることができる。さらに、ブリッジ20からの視界を妨げない範囲で該燃料タンク50の容積を最大限に大きくすることができる。
また、特に本実施形態では、燃料タンク50の上部タンクラインLa、下部タンクラインLbが傾斜する軸線Oに平行をなしている。即ち、上部タンクラインLaが船首側に向かって下方に傾斜するため、ブリッジ20から船首の前方への視界を妨げることをより一層回避することができる。さらに、下部タンクラインLbが船首側に向かって下方に傾斜するため、燃料タンク50の内側の空間を構成する底面も同様に傾斜する。そのため、燃料タンク50内のLPGが少なくなった際には、燃料タンク50内の燃料が底面によって船首側に案内されることで、該燃料タンク50内の船首側の部分にLPGを集めることができる。そのため、燃料タンク50内の船首側に設けられたポンプ70によって、前方に集まった燃料を効率良く吸い出すことができる。
さらに、上部タンクラインLaが、船幅方向から見て、ブリッジ20と船首の前方の水面とを結ぶ視界要求ラインLvに沿って延びているため、要求される規則を満たしつつ、燃料タンク50がブリッジ20から船首の前方までの視界を妨げない範囲で、燃料タンク50の容積を最大限に確保することができる。
また、燃料タンク50が円筒形状をなすことで、燃料タンク50製造上のコストを抑えることができる。さらに、燃料を高圧状態で貯留するための耐圧構造を低コストで製造することができる。
そして、本実施形態のように、貨物としてのLPGを貯留するカーゴタンク30と燃料としてのLPGを貯蔵する燃料タンク50が別途設けられる場合であっても、上記の通り、燃料タンク50の容積を最大限に確保しながら、ブリッジ20からの視界性、燃料タンク50内の燃料の吸出し性を担保することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば第一変形例として、図5(a)に示す燃料タンク150を採用してもよい。第一変形の燃料タンク150は、それぞれ軸線O方向に延びる二つの円筒部151が、互いに平行に配置されて、周方向の一部で合体した形状をなしている。
また、第二変形例として、図5(b)に示す燃料タンク160を採用してもよい。第二変形例の燃料タンク160は、軸線Oに沿って延びて互いに上下方向に対向する上板部161及び下板部162を有している。これら上板部161及び下板部162の船幅方向両側は、湾曲部163によって円弧状に接続されている。
さらに、第三変形例として、図5(c)に示す燃料タンク170を採用してもよい。第三変形例の燃料タンク170は、軸線Oに沿って延びる断面四角形状の角筒部171から構成されている。
第一〜第三変形例のいずれの場合であっても、燃料タンク150,160,170は、船首側に向かうに従って延びる下方に向かって傾斜する軸線Oに沿って延びる外周面及び該外周面に含まれる上部タンクラインLa及び下部タンクラインLbを有している。したがって、実施形態と同様の作用効果を奏する。
実施形態では、燃料タンク50に貯蔵される燃料をLPGとしたが、例えばLNG等の他の液化ガスを燃料としてもよい。また、カーゴタンク30に貯留される貨物もLPGに限られず、他の液化ガスであってもよい。さらに、カーゴタンク30に貯留される貨物が液化ガス以外の液体、物資であってもよい。
10 船体
11 舷側
12 船底
13 上甲板
14 機関室
15 カーゴホールド
20 ブリッジ
21 操縦室
30 カーゴタンク
40 主機
41 スクリュー
50 燃料タンク
51 筒部
52 蓋部
60 タンク支持部
61 船首側支持部
62 船尾側支持部
70 ポンプ
71 配管
100 船舶
150 燃料タンク
151 円筒部
160 燃料タンク
161 上板部
162 下板部
163 湾曲部
170 燃料タンク
171 角筒部
O 軸線
Lv 視界要求ライン
La 上部タンクライン
Lb 下部タンクライン

Claims (5)

  1. 船体と、
    前記船体の船尾側の上部に配置されたブリッジと、
    前記船体内に設けられた主機と、
    前記船体の上甲板上における前記ブリッジの船首側に設けられて、前記主機の燃料が貯留されるとともに、船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜する軸線に沿って延びる外周面を有する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の船首側の部分に吸込み口が配置されて、前記燃料を吸い出すポンプと、
    を備え
    船幅方向から見て前記燃料タンクの前記外周面をなす上部タンクライン及び下部タンクラインが、船首側に向かうに従って下方に向かって傾斜する船舶。
  2. 前記上部タンクライン及び前記下部タンクラインが、それぞれ前記軸線に平行をなす請求項1に記載の船舶。
  3. 前記上部タンクラインは、船幅方向から見て、前記ブリッジと前記船首の前方の水面とを結ぶ視界要求ラインに沿って延びている請求項2に記載の船舶。
  4. 前記燃料タンクの外周面は、前記軸線を中心とした円筒面状をなしている請求項2又は3に記載の船舶。
  5. 前記船体内にカーゴホールドが形成されており、
    前記カーゴホールド内に配置されて、液化ガスを収容するカーゴタンクを備える請求項1から4のいずれか一項に記載の船舶。
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