JP6572128B2 - 衣類用のウェア - Google Patents

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Description

本発明は、衣類用のウェアに関する。
従来より、釣りを始めとするアウトドアレジャーのための様々なレジャーウェアが開発されている。このようなレジャーウェアでは、ウェア本体を有し、レジャーに必要な小道具など種々のものを収納できるようウェア本体にポケットが設けられている。往々にして、当該ポケットの開口部にはファスナーが設けられ、これを開閉することで小道具などのポケット内からの取り出し及びポケット内への収納を可能ならしめている。
引用文献1には、このようなポケットの辺部におけるゴミやほこりの溜まりの防止ないし魚釣りに用いる釣糸等のファスナーへの絡みを防止するため、開閉部、ファスナー及びスライダー本体を覆うようカバー部材を配置する発明が開示されている。一方、引用文献2には、ポケットの開口の縁の強度向上を図ることで、スライドファスナーのスライダーのスムーズな移動を可能とするため、ポケットの開口を構成するポケット用生地の開口縁に亘って硬質材料によりパイピング処理を行うことが開示されている。
特開2001−200412号公報 特開2008−138302号公報
しかしながら、特にアウトドアレジャー用のウェアでは、レジャーに用いる小道具などをスムーズに収納することだけでなく、一端収納された小道具などがポケットからこぼれることがないようにすることが要求されている。通常用いられることが多いファスナーによるポケットの開閉方式では、より簡易な方法での収納を可能とする一方で、ファスナーを閉め忘れてしまうと、ポケットの開口部が開いたままとなってしまい、収納される物の重量やポケットの開口部の方向によっては、この開口部が拡大して収納物が外部に放出されてしまい、その結果当該収容物が破損してしまうという課題があった。そして、この課題は、アウトドアレジャーに限らず、ポケットを備える通常の衣類においても共通するものであった。
引用文献1に開示の方法では、カバー部材自体も中心に切れ込みを有する構造を採用しているため、ポケットの開口部が開いたままであると、収納物の外部への漏れを防ぐことはできない。他方、引用文献2に開示の方法では、パイピング処理によりポケットの開口の縁の強度向上が図れるものの、収容物の自重の作用などによりやはり収納物の外部への放出を防止するには不十分であり、収容物の破損を防ぐことは困難である。
そこで、本発明は、ポケットの開閉のスムーズさを損なうことなく、ポケット内の収容物の外部への放出を防止ないし低減し、収容物の破損を回避することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明に係るウェアは、ウェアのウェア本体であって、ウェア本体の表生地を形成するウェア本体生地を備えるウェア本体と、ウェア本体にウェア本体表面より張り出して設けられる少なくとも1つのポケットであって、ポケットの表生地を形成するポケット生地を備え、辺部に開口部を有する少なくとも1つのポケットと、ポケットの開口部に設けられ、開口部を閉じる開閉自在なスライドファスナーと、ポケット生地に設けられ、開口部の縁部に沿って線状部材が挿通される通路を有する挿通部と、線状部材の一端又は両端のそれぞれが挿入され、線状部材の一端又は両端のそれぞれの、少なくとも線状部材の中心方向への移動を阻止する1つ又は2つのストッパ部であって、ウェア本体生地の挿通部に隣接する領域に設けられた1つ又は2つのストッパ部とを備えることを特徴としている。
本願発明に係るウェアは、線状部材の一端が挿入されるストッパ部と、線状部材の他端が挿入されるストッパ部との2つのストッパ部を備えてもよい。また、線状部材の一端が前記ストッパ部内を案内され、該一端の該ストッパ部から突出する部分が、ストッパ部の案内出口付近で折り曲げられていてもよい。さらに、折り曲げられている一端の突出する部分は、ウエラ本体生地に設けられたテープ部材により、線状部材の中心方向とは反対方向への移動が阻止されるよう構成してもよい。また、ストッパ部は、線状部材の一端の、線状部材の中心方向への移動だけでなく、これとは反対方向の移動も阻止するよう構成されてもよい。
本願発明に係るもう1つのウェアは、ウェアのウェア本体であって、ウェア本体の表生地を形成するウェア本体生地を備えるウェア本体と、ウェア本体にウェア本体表面より張り出して設けられる少なくとも1つのポケットであって、ポケットの表生地を形成するポケット生地を備え、辺部に開口部を有する少なくとも1つのポケットと、ポケットの開口部に設けられ、開口部を閉じる開閉自在なスライドファスナーと、ポケット生地に設けられ、開口部の縁部に沿って線状部材が挿通される通路を有する挿通部と、通路の少なくとも1つの側から突出する線状部材の端部が、ウェア本体生地の挿通部に隣接する領域に固定される線状部材とを備えることを特徴としている。さらに、本願発明に係るウェアは、通路の両側から突出する線状部材の両端部が、ウェア本体生地の挿通部に隣接する領域にそれぞれ固定されていてもよい。
本願発明に係るウェアは、より好適には、線状部材の、挿通部を通過する部分が、その中心に向かってテーパされた形状となっている。また、本願発明に係るウェアは、より好適には、線状部材の一端が、前記線状部材の前記挿通部を通過する部分よりも太径に形成されている。また、本願発明に係るウェアは、より好適には、その線状部材が、金属又は樹脂により形成されている。
本願発明に係る衣類用のウェアにより、ポケットの開閉のスムーズさを維持したまま、ポケット内の収容物の外部への放出を防止ないし低減し、収容物の破損を回避することが可能となる。
衣類用のウェア1の正面図である。 ポケット3の正面図である。 ストッパ部18の正面拡大図である。 ポケット3の正面図である。 図4のポケット3の上面図である。 図4のポケット3の上面図である。 ポケット3の正面図である。 金属線材16の正面拡大図である。 金属線材16の正面拡大図である。 金属線材16の正面拡大図である。 従来のベストの上面図である。 本願発明のベストの上面図である。
以下、本発明の様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る衣類用のウェア1の外観図である。一実施形態の衣類用のウェア1は、例えば、釣り用の上着として使用され、本発明の一実施形態に係るポケット3を備える。一実施形態において、ポケット3は、通常上着に複数形成されている。図1に示すように、ウェア本体2と、該ウェア本体2の前側表面に縫着された複数のポケット3とを有している。ポケット3の数は、1つでも複数でもよい。ウェア本体1の表生地を形成するウェア本体生地21は、撥水処理を施されたナイロン地などを用いることができる。ウェア本体1の裏生地を形成するウェア本体生地22は、ポリエステルのメッシュ地などを用いることができる。これらの生地は衣類の用途などにより様々考えられ、適宜変更可能であることはいうまでもない。
ウェア本体2の前面は、スライドファスナー4により中央より左右に分かれており、スライドファスナー4の開閉により、分離・連結可能に構成されている。ウェア本体1には少なくとも1つのポケット3が縫着され、当該ポケット3は、例えば、図2や4に示すような形状・構造を有することができる。図2に示すポケットでは、下辺に対して、右斜めに傾斜した開口部5を有し、上方より見ると、当該開口部5には、スライドファスナー4が設けられ、開口部5の両側に対向して設けられた互いに噛合い可能な多数の歯6を各々有するファスナー片10が対向配置されている。両ファスナー片10の多数の歯6の噛合わせを行う、又はこれらの噛合わせの解除を行うため、スライダー14及び当該スライダーに取り付けられた摘み部15を備える。
この対向配置されたファスナー片10は、例えば、合成繊維などにより形成された布状部材であり、両ファスナー片10の多数の歯6は、通常合成樹脂や金属により形成されている。図2のポケットは、その表生地がポケット生地12により形成され、ポケット生地12に開口部縁部に沿って線状部材16を挿通する筒状の挿通部17が設けられている。この開口部縁部は、図2に示す例では、円弧状に形成され、筒状の挿通部17もこれに合うように円弧状に形成されているが、開口部縁部及び筒状の挿通部17の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。この挿通部17は、ポケット生地12に別個の部材として設けられてもよいし、ポケット生地12に一体的に形成されていてもよい。挿通部17は、例えば、ポケット生地12を折り返し、開口縁に沿って縫製することで筒状の構成を備えるようにすることができる。
線状部材16は挿通部17内の通路18を挿通し、当該線状部材16の両端は、ウェア本体生地21の、挿通部17に隣接する領域に配置されたストッパ部18にそれぞれ挿入され、これにより、当該線状部材16のストッパ部18に挿入された部分が、少なくともストッパ部18から離れて当該線状部材16の中心位置の方向へ移動することが阻止されている。以上のように、当該線状部材16は、その両端がストッパ部18へ挿入され、かつ、当該線状部材16の挿通部17に案内される部分が円弧状に形成される開口部縁部に沿って配置されることにより、ポケット生地12の線状部材16によるより強固な支持が可能となり、ポケット生地12がウェア本体2から離れる方向へ垂れ下がってしまうことを効果的に防止ないし低減することができる。なお、ストッパ部18が形成される位置に特段の限定はなく、ウェア本体2のウェア本体生地21のいずれの場所であってもよい。ストッパ部18の数についても特段の限定はなく、線状部材16のいずれか一方の端部のみがストッパ部に挿入される構成であってもよい。当該ストッパ部18は、さらに、後述する方法で、当該線状部材16の当該線状部材16の中心位置とは反対の方向への移動を阻止するよう構成されることもできる。また、後述するように、図2に示すバイアステープなどのテープ部材19により、当該線状部材16の当該線状部材16の中心位置とは反対の方向への移動を阻止するよう構成可能である。
図3に示す例では、筒状に構成される当該ストッパ部18に、線状部材16の一端が挿入され、かつ、当該線状部材の、ストッパ部18から突出する先端部分が折り曲げられている。このように構成することで、当該先端部分がストッパ部の端部壁に引っ掛かるため、該線状部材の該一端がストッパ部材から離れて、該線状部材の中心位置の方向へ移動してしまうことを阻止することが可能となる。ストッパ部18として、外径2.5mm、内径1.5mm及び長さ20mm程度の円筒状の樹脂チューブ(ポリウレタン)を用いることができる。なお、ストッパ部の形状・構造は特に限定がなく、適宜変更可能である。また、線状部材16として、直径1mm程度の金属線材(ニッケルチタン合金など)を用いることができるが、材料に特段の限定はなく、適宜選択可能である。
上記の構成では、該線状部材の中心位置とは反対の方向への移動を阻止することはできないが、挿通部の両側にストッパ部18を設けることで、該線状部材の該一端が一方のストッパ部材から離れて、該線状部材の中心位置とは反対の方向へ移動しようとしても、他方のストッパ部18に該線状部材の他端が引っ掛かることで、当該反対の方向への移動を阻止することができる。なお、この場合においても、各ストッパ部18が形成される位置に特段の限定はなく、ウェア本体2のウェア本体生地21のいずれの場所であってもよい。このように、挿通部の両側にストッパ部を設けることでいずれの方向への移動も阻止することができる。これに加えて、バイアステープなどのテープ部材19により、当該線状部材16の当該線状部材16の中心位置とは反対の方向への移動をより確実に阻止することができる。
図3に示すストッパ部18はあくまで一例にすぎず、線状部材のストッパ部材からの抜けを防止するための手段は適宜、これに代えて、若しくはこれと共に、接着剤やねじ止めなどの固定手段により実現してもよいし、その他の方法による係止手段を用いてもよい。図2に示す例では、ストッパ部18の外側にさらにバイアステープなどのテープ部材19を縫い付けることで、線状部材16がストッパ部18から突き抜けてポケットの外側へ突出してしまうことを回避することができる。図2のように、両側のストッパ部18及びこれらの外側に位置するバイアステープなどのテープ部材19により、線状部材のいずれの方向への移動も阻止することができる。
以上のような構成とすることで、従来のポケット構造に比して、ポケット生地12の開口縁の保形強度をさらに高めることができ、ファスナーのスムーズな開閉操作を可能とするのみならず、ポケットの収容物がポケットの外部へ放出されることを防止することができるか、または、そのリスクを最小限に抑えることが可能となる。
次に、図4に例示するポケットは、下辺に対して略平行に配置された開口部5を有し、図2におけるポケットと同様、上方より見ると、当該開口部5には、スライドファスナー4が設けられ、開口部5の両側に対向して設けられた互いに噛合い可能な多数の歯6を各々有するファスナー片10が対向配置されている。両ファスナー片10の多数の歯6の噛合わせを行う、又はこれらの噛合わせの解除を行うため、スライダー14と当該スライダーに取り付けられた摘み部15を備える。この対向配置されたファスナー片10は、例えば、合成繊維などにより形成された布状部材であり、両ファスナー片10の多数の歯6は、通常合成樹脂や金属により形成される。
図4に示すポケットも同様に、その表生地がポケット生地12により形成され、ポケット生地12に開口部縁部に沿って線状部材16を挿通する筒状の挿通部17が設けられている。この挿通部17は、ポケット生地12に別個の部材として設けられてもよいし、挿通部17がポケット生地12に一体的に形成されていてもよい。挿通部17は、例えば、ポケット生地12を折り返し、開口縁を平行に縫製することで筒状の構成を備えるようにすることができる。線状部材16は挿通部17内の通路18を挿通し、当該線状部材16の両端は、ウェア本体生地21の、挿通部17に隣接する領域に配置されたストッパ部18に挿入され、これにより、当該線状部材16のストッパ部18に挿入された部分が、少なくともストッパ部18から離れて当該線状部材16の中心位置の方向へ移動することが阻止されている。なお、ストッパ部18が形成される位置に特段の限定はなく、ウェア本体2のウェア本体生地21のいずれの場所であってもよい。ストッパ部18の数についても特段の限定はなく、線状部材16のいずれか一方の端部のみがストッパ部に挿入される構成であってもよい。
図5に示すポケットは、これを上方より見たものであり、ウェア本体生地21には、ポケット生地12を挟むように、ポケット生地12の両側にストッパ部18が取り付けられ、両ストッパ部18が線状部材16の両端を把持するように構成されている。図5に示す状態では、両ストッパ部18と線状部材16の剛性により、線状部材16がウェア本体生地21に略平行に延びており、線状部材16がピンと張った状態が維持されているため、ポケット内の小道具などの収容物が外部へ飛び出しにくく形成されている。図6に示すポケットは、図5と同様、上方より見たものであるが、ポケットの開口部に指などを入れた状態であり、ウェア本体生地21とポケット生地12が互いに離間する方向の力が働いている様子を示している。
図7に例示のポケットは、ポケットの形状としては図4に示すものと同様のものであるが、ストッパ部18を有しない構成を示している。図7に示すように、線状部材16は、ポケット生地12に開口部縁部に沿って形成された筒状の挿通部17に挿通され、線状部材16の両端部分がウェア本体生地21に縫い付けられることで、ストッパ部18と同様の機能を有することとなる。この場合、線状部材16のいずれか一方の端部のみがウェア本体生地21に縫い付けられるよう構成してもよい。なお、挿通部17は、ポケット生地12に別個の部材として設けられてもよいし、挿通部17がポケット生地12に一体的に形成されていてもよい。挿通部17は、例えば、ポケット生地12を折り返し、開口縁を平行に縫製することで筒状の構成を備えるようにすることができる。線状部材16としては、例えば、厚さが0.5mmから1.0mm、幅が5mmから20mmの板状の部材を用いることができ、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂で形成することが可能である。線状部材16の形状や材料は、これに限定されず、適宜変更可能である。
上述のいずれのポケット3に係る構成においても、用いられる線状部材16は種々様々な材質・形状とすることが可能である。材質としては、ニッケルチタンなどの形状記憶線材やステンレス鋼材などの金属線材であってもよいし、上述のように、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂材料であってもよい。また、線状部材16は、中空構造であってもよいし、中実構造であってもよい。金属線材の場合、例えば、直径が0.5mmから2mm程度の太さのものを使用することができる。樹脂材料の場合、例えば、0.5mmから3mm程度の太さのものを使用することができる。
線状部材16の形状も、図8に示すように、両端部分が、それ以外の部分に比べて、太径に構成してもよい。また、図9に示すように、両端部分が太く、それ以外の部分が中心に向かうにしたがって細くなる(テーパ形状となる)よう構成してもよい。このように、固定される線状部材の両端を太径などとすることで、線状部材16の両端をウェア本体生地21に確実に固定することが可能となり、ポケット3が開いても元に戻ろうとする力がより強くなる。また、図10に示すように、線状部材16を、線材24とその両端に固定した筒状のパイプ25との組み合わせのような構成を採用してもよい。
以上のようなポケットの構成とすることで、従来のポケット構造に比して、ポケット生地12の開口縁の保形強度をさらに高めることができ、ファスナーのスムーズな開閉操作を可能とするのみならず、ポケットの収容物がポケットの外部へ放出されることを防止することができるか、または、そのリスクを最小限に抑えることが可能となる。
図11は従来の釣り用ベスト全体を、図12は本願発明に係る構成を備える釣り用ベスト全体を、それぞれ上方より見たときの一例である。これらの図は、釣り用ベストを例として説明するものであるが、釣り用ベスト以外に広くポケットを備える衣類用のウェア一般に当てはまるものである。図11に示す従来のベストでは、ファスナーが開いた状態にあると、ベスト底部の左右のポケットのポケット生地12の縁部が外側に広がり、ポケットが大きく開口してしまう。一方、図12に示す本願発明のベストでは、線状部材16の両端が挿通部17を越えて延び、両端部がウェア本体2のウェア本体生地21に形成された各ストッパ部18に挿入されることで、ファスナーが開いた状態にあっても、ベスト低部の左右のポケットのポケット生地12の縁部がほとんど外側に広がらず、ポケットは最小限の開口を有するにとどまる。このように、本願発明に係る構成を備えるベストでは、従来のベストと比較して、ファスナーが開いた状態にあっても、開口部が必要以上に広がらないよう保形強度が高められ、ポケット内の収容物の落下を回避することが可能となる。
本発明の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変更が可能である。例えば、上述した実施形態におけるポケット、挿通部、ストッパ部、線状部材の形状、配置等は例示であって、様々な変更が可能である。
1 衣類衣類用のウェア
2 ウェア本体
3 ポケット
4 スライドファスナー
5 開口部
6 多数の歯
10 ファスナー片
12 ポケット生地
14 スライダー
15 摘み部
16 線状部材
17 挿通部
18 ストッパ部
19 テープ部材
20 通路
21 ウェア本体生地
22 ウェア本体生地
24 線材
25 筒状のパイプ

Claims (9)

  1. 衣類用のウェアであって、
    該ウェアのウェア本体であって、該ウェア本体の表生地を形成するウェア本体生地を備えるウェア本体と、
    該ウェア本体に該ウェア本体表面より張り出して設けられる少なくとも1つのポケットであって、該ポケットの表生地を形成するポケット生地を備え、辺部に開口部を有する少なくとも1つのポケットと、
    該ポケットの開口部に設けられ、該開口部を閉じる開閉自在なスライドファスナーと、前記ポケット生地に設けられ、前記開口部の縁部に沿って線状部材が挿通される通路を有する挿通部と、
    前記線状部材の一端又は両端のそれぞれが挿入され、該線状部材の該一端又は両端のそれぞれの、少なくとも該線状部材の長手方向に沿った中心方向への移動を阻止する1つ又は2つのストッパ部であって、前記ウェア本体生地に設けられた1つ又は2つのストッパ部と、
    を備える、ウェア。
  2. 前記線状部材の一端が挿入されるストッパ部と、前記線状部材の他端が挿入されるストッパ部との2つのストッパ部を備える、請求項1記載のウェア。
  3. 前記線状部材の一端が前記ストッパ部内を案内され、該一端の該ストッパ部から突出する部分が、前記ストッパ部の案内出口付近で折り曲げられている、請求項1又は2に記載のウェア。
  4. 前記折り曲げられている前記一端の突出する部分は、前記ウェア本体生地に設けられたテープ部材により、前記線状部材の中心方向とは反対方向への移動が阻止される、請求項3記載のウェア。
  5. 衣類用のウェアであって、
    該ウェアのウェア本体であって、該ウェア本体の表生地を形成するウェア本体生地を備えるウェア本体と、
    該ウェア本体に該ウェア本体表面より張り出して設けられる少なくとも1つのポケットであって、該ポケットの表生地を形成するポケット生地を備え、辺部に開口部を有する少なくとも1つのポケットと、
    該ポケットの開口部に設けられ、該開口部を閉じる開閉自在なスライドファスナーと、前記ポケット生地に設けられ、前記開口部の縁部に沿って線状部材が挿通される通路を有する挿通部と、
    前記通路の少なくとも1つの側から突出する線状部材の端部が、前記ウェア本体生地に固定される線状部材と、
    を備える、ウェア。
  6. 前記通路の両側から突出する線状部材の両端部が、前記ウェア本体生地の前記挿通部に隣接する領域にそれぞれ固定される、請求項5記載のウェア。
  7. 前記線状部材の、前記挿通部を通過する部分は、前記線状部材の長手方向の沿った中心に向かうにしたがって細くなるようにテーパされた形状となっている、請求項1ないし6のいずれか1項記載のウェア。
  8. 前記線状部材の端部は、前記線状部材の前記挿通部を通過する部分よりも太径である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のウェア。
  9. 前記線状部材は、金属又は樹脂により形成されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のウェア。
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