JP6571992B2 - 搬送装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、被加工物を搬送する搬送装置に係り、特に複数のプレス機等の間で被加工物を搬送する搬送装置及びその制御方法に関する。
工場内等において、被加工物をプレス機等の加工機械の間で搬送させる場合がある。例えば、一のプレス機で8ストロークのプレス加工を行った後に、他のプレス機で別の8ストロークのプレス加工を行わなければならない場合、一のプレス機でプレス加工が終了した中間加工品を、人手により他のプレス機に搬送するのが一般的である。また、例えばワークの搭載されたパレットをコンベアで搬送することもある。
例えば特許文献1には、パレットを用いることなく、ワークを搬送するワーク搬送装置に関する技術が開示されている。
特開2008−30867号公報
しかし、上記した人手による被加工物の搬送やパレットとコンベアを用いた搬送では、加工機間の搬送に時間がかかるという課題があった。また、特許文献1のワーク搬送装置では、タイミングベルトを用いて2つの搬送テーブルの衝突を回避しつつ交互に移動させているが、必ずしも搬送時間の短縮には繋がらないのが現状であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、搬送スペースの削減及び被加工物への外力の影響の低減を実現しつつ、併せて複数の搬送テーブルの衝突回避により被加工物の搬送効率を向上させることが可能な搬送装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため以下の構成を有する。
(1)給材位置を共通とし、かつ、除材位置を共通とする第1搬送テーブル及び第2搬送テーブルにより、前記給材位置と前記除材位置との間でワークを搬送するワーク搬送装置であって、
ワークが設置される前記第1搬送テーブルを有する第1テーブルユニットと、
ワークが設置される前記第2搬送テーブルを有する第2テーブルユニットと、
前記給材位置から前記除材位置への移動の間で、前記第1テーブルユニットと前記第2テーブルユニットとを直線的な軌道で往復移動させる移動手段と、
前記移動手段による前記除材位置から前記給材位置までの移動途中で、前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を、相互の干渉を回避するように上下方向において相対的に変更する軌道変更手段と、
前記第1テーブルユニット、前記第2テーブルユニット、前記移動手段及び前記軌道変更手段を支持する装置フレームと、
を備えたことを特徴とする搬送装置。
(2)前記移動手段は、
前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットの夫々の搬送方向に沿って前記装置フレームに設置されたボールネジ及びガイドレールと、
前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットに夫々設置された前記ボールネジと螺合するボールナットと、前記ガイドレールに嵌合するブロックと、
前記ボールネジを駆動する駆動手段と、
を有することを特徴とする前記(1)記載の搬送装置。
(3)前記駆動手段は、ACサーボモータであることを特徴とする前記(2)記載の搬送装置。
(4)前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットは、夫々カムフォロアを有し、
前記軌道変更手段は、前記装置フレームに設置された上側水平レールと下側水平レールと、前記カムフォロアの軌道を前記上側水平レールと前記下側水平レールとの間で変更するための複数の可変カムと、
を有することを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の搬送装置。
(5)前記軌道変更手段は複数の第2の駆動手段を有し、
前記複数の可変カムは、前記複数の第2の駆動手段によって各々駆動されることを特徴とする前記(4)記載の搬送装置。
(6)前記軌道変更手段は前記複数の可変カムを各々付勢する付勢手段を有し、
前記複数の可変カムは、
前記付勢手段による付勢状態において前記上側水平レールと前記下側水平レールとを接続して、前記除材位置から前記給材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を前記上側水平レールから前記下側水平レールへと変更し、
前記給材位置から前記除材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットが前記付勢手段による付勢力に抗して前記可変カムを退避させつつ前記上側水平レールの軌道を維持することを許容することを特徴とする前記(4)記載の搬送装置。
(7)前記第1搬送テーブル及び前記第2搬送テーブルのうちいずれか一方の軌道が下方向に変更されたか否かを検出する検出手段と、
所定のタイミングにおいて、前記第1搬送テーブルの軌道及び前記第2搬送テーブルの軌道いずれもが下方向に変更されていないと前記検出手段が検出した場合にエラー報知する報知手段とを有することを特徴とする前記(4)乃至(6)のいずれか1項に記載の搬送装置。
(8)一の駆動手段で駆動される第1のテーブルユニットと他の駆動手段で駆動される第2のテーブルユニットの軌道を制御するための制御方法であって、
第1のテーブルユニットは第1の軌道変更手段によって、第2のテーブルユニットは第2の軌道変更手段で軌道変更され、
前記一の駆動手段の駆動数をゼロに、前記他の駆動手段の駆動数を所定値に設定するステップと、
前記第1の軌道変更手段を所定方向に、前記第2の軌道変更手段を前記所定の方向とは逆の方向に設定するステップと、
前記一の駆動手段及び前記他の駆動手段を駆動するステップと、
前記一の駆動手段の駆動数が前記所定値になった場合、及び前記他の駆動手段の駆動数がゼロになった場合には、前記第1の軌道変更手段及び前記第2の軌道変更手段の既に設定されている方向を変更するステップと、
を有することを特徴とする搬送装置の制御方法。
本発明によれば、搬送スペースの削減、及び被加工物への外力の影響の低減を実現しつつ、併せて複数の搬送テーブルの衝突回避により被加工物の搬送効率を向上させることが可能な搬送装置及びその制御方法を提供することができる。
実施例1の搬送装置の構成を示す平面図 実施例1の搬送装置の構成を示す正面図 実施例1の搬送装置の構成を示す断面図 実施例1の搬送装置の一部の拡大図 実施例1の搬送装置の搬送テーブルの移動状態を説明するための第1の図 実施例1の搬送装置の搬送テーブルの移動状態を説明するための第2の図 実施例1の搬送装置の搬送テーブルの軌道制御を説明するためのフローチャート 実施例2の搬送装置のカム部の構成を示す図
本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ以下に説明する。
[搬送装置の構成]
図1は、本発明の実施例1の搬送装置100の構成を示す平面図であり、図2は正面図である。搬送装置100は、2本の六角支柱60によって支えられた装置フレーム50に設置されている。装置フレーム50内部の中央部の長手方向(図1中の左右方向)には、中央仕切板6が装置フレーム50に固定されている。また、中央仕切板6によって仕切られた2つの空間には、長手方向に延びる2本のボールネジ5がそれぞれ設置されている。この2本のボールネジ5の端部は装置フレーム50の両側の側板に保持されており、図1に示すように、ボールネジ5の右端部はタイミングプーリ55に接続されている。左右のボールねじ5に各々接続された左右のタイミングプーリ55と、図2及び図3に示したACサーボモータA 57a(駆動手段)、ACサーボモータB 57b(駆動手段)に接続されたタイミングプーリ55とがタイミングベルト56によって連結されている。ACサーボモータA 57a及びACサーボモータB 57bの回転駆動により、左右のボールねじ5が同期回転するようになっている。なお、以下ではACサーボモータAをモータAと、ACサーボモータBをモータBと称する。
中央仕切板6の両側面には、図1に示したようにLMレール31が長手方向に沿って設置されている。LMレール31は搬送テーブルに連結されたLMブロック32に接続され、第1搬送テーブル11及び第2搬送テーブル21を各々長手方向(移動方向)に沿って移動させる機能を有している。LMレール31とLMブロック32は、移動用LMガイド30を構成する。なお、第1搬送テーブル11(第2搬送テーブル21)及びそれを支持する第1テーブル支持部材(第2テーブル支持部材)を有して第1テーブルユニット10(第2テーブルユニット20)が構成される。
次に、装置フレーム50の左右両側面に設置されたカムについて説明する。図2に示したように、装置フレーム50の側面には、装置フレーム50の長手方向に沿って上側水平レール18が設置されている。上側水平レール18の下方には、所定間隔だけ離間して、装置フレーム50の長手方向に沿って下側水平レール19が設置されている。この下側水平レール19の長さは、上側水平レール18の長さより短く構成されている。第1搬送テーブル11に連結されたカムフォロア8は、上側水平レール18の下面や下側水平レール19の下面に接触しながら回転移動する。
また、下側水平レール19の長手方向の両端部には、図2に示したように可変カムA 9a、可変カムB 9bが軸16を介して回動可能に設置されている。また、可変カムC 9c、可変カムD 9dが装置フレーム50の反対側の側面に可変カムA 9a、可変カムB 9bと対称に設置されている。また、可変カム9の中央部にはピン17が固定されており、このピン17がスライド板15により上下に変位することによって、可変カム9の先端部は軸16を中心に回転する。なお、可変カム9の先端部は、ピン17がスライド板15によって押されることで軸16を中心に回転し上側に変位した状態では、上側水平レール18の凹部18aに収納されるように構成されている。スライド板15は、エアースライドテーブル(第2の駆動手段)7に接続されており、このエアースライドテーブル7によって上下に往復変位することができる。なお、第2の駆動手段は、エアースライドテーブル7に限定されず、例えばモータや電磁ソレノイド等を用いてスライド板15を変位させてもよい。
第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20とは、装置フレーム50の長手方向に沿って交互に往復運動するが、この往復運動と可変カム9の動きの詳細については後に詳細に説明する。なお、装置フレーム50の左右の両端部には、発光素子4aと受光素子4bが図1、図2に示す位置に設置されている。この発光素子4aと受光素子4bは、第1搬送テーブル11及び第2搬送テーブル21のうちいずれか一方の軌道が下方向に変更されたか否かを検出するための検出手段として機能する。
図3は本発明の搬送装置100の構成を示す、図1のA−A断面図である。図3を参照しつつ、搬送装置100、特に第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20について詳しく説明する。第1テーブルユニット10(第2テーブルユニット20)は、第1搬送テーブル11(第2搬送テーブル21)、支持板(第1又は第2テーブル支持部材)3、カムフォロア8、上下用LMガイド40、バネ2、LMブロック32及びボールナット1を有して構成されている。図示したように第1搬送テーブル11、第2搬送テーブル21は直立する支持板3に連結されており、支持板3の下端の外側にはベアリング等で構成されたカムフォロア8が回転可能に設置されている。既に述べたように、カムフォロア8は上側水平レール18の下端面と下側水平レール19の下端面とに接触する。また、支持板3の内側には上下用LMガイド40が設置されており、第1搬送テーブル11(第2搬送テーブル21)、支持板3及びカムフォロア8がLMブロック32に対して一体的に上下に運動できる構造になっている。更に、バネ2が図示のようにLMブロック32側と支持板3側とを連結しており、第1搬送テーブル11、第2搬送テーブル21、支持板3及びカムフォロア8を常に上方向に付勢している。この結果、カムフォロア8は上側水平レール18や下側水平レール19の下面に下から押し付けられる状態になっている。
既に述べたように、移動用LMガイド30のLMブロック32が図のように設置されており、中央仕切板6に設置されたLMレール31に沿ってLMブロック32が移動することにより第1テーブルユニット10及び第2テーブルユニット20が移動する。また、第1テーブルユニット10の下方位置と第2テーブルユニット20の下方位置にはそれぞれボールネジ5と噛み合うボールナット1が設置されており、ボールネジ5の回転力により第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20が往復運動をすることになる。図3では、第1搬送テーブル11を有する第1テーブルユニット10のカムフォロア8が上側水平レール18に接触し、第2搬送テーブル21を有する第2テーブルユニット20のカムフォロア8が下側水平レール19に接触している状態を示している。その結果、第1搬送テーブル11が第2搬送テーブル21よりも上方に位置している。
図4は、第1テーブルユニット10が装置フレーム50の端部(図1中の右側端部)に位置した状態の拡大平面図である。なお、図4では第1搬送テーブル11を一点鎖線で示している。既に述べたように支持板3の内側にLMブロック42が設置されており、内側のLMレール41と噛み合い上下用LMガイド40を構成している。
[テーブルユニットの軌道制御]
次に、第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20の動きについて図5、図6を参照しつつ説明する。
図5は第1テーブルユニット10が装置フレーム50の左端側の除材位置から右端側の給材位置に移動する状態を、図6は第2テーブルユニット20が装置フレーム50の右端側の給材位置から左端側の除材位置に移動する状態を示している。なお、給材位置とは第1テーブルユニット10又は第2テーブルユニット20がプレス機等の加工機から被加工物(ワーク)を受け取る位置をいい、除材位置とは第1テーブルユニット10又は第2テーブルユニット20に載置された被加工物が除去される位置をいう。また、図5の(a)〜(e)は、それぞれ図6の(a)〜(e)と対応し、同じタイミングでの状態を示している。図5(a)において第1テーブルユニット10は装置フレーム50の左端側に在り、カムフォロア8が上側水平レール18に接触している。そして、2つの可変カム9は共に上側に上がった状態になっている。図5(b)〜(e)に示したように、第1テーブルユニット10は上側に上がった状態の可変カム9に誘導されて移動の途中で下側に変位し、右端側に近づくにつれて再度上昇する軌跡を描くことになる。この場合、第1テーブルユニット10は、上面視において除材位置から給材位置に直線的に移動する。図5(a)〜(e)の状態では、可変カム9は常に上側に上がった状態のままである。
次に、第2テーブルユニット20について図6を参照しつつ説明する。
図6(a)において、第2テーブルユニット20は装置フレーム50の右端側に在り、カムフォロア8は上側水平レール18に接触している。そして、2つの可変カム9は共に下側に下がった状態になっている。可変カム9が共に下側に下がった状態であるので、図6(b)〜(e)に示したように、第2テーブルユニット20は、可変カム9に誘導されることなく、常に上側水平レール18に接触しつつ直線的に右端側から左端側に移動する。
上記したように第1テーブルユニット10の図5(a)〜(e)の動きと、第2テーブルユニット20の図6(a)〜(e)の動きは同じタイミングで行われる。第1テーブルユニット10が図5(c)、(d)のように下側の位置にある場合、第2テーブルユニット20が図6(c)、(d)の上側の位置にあるので、第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20が衝突することはない。しかし、何かの故障が原因で第1搬送テーブル11と第2搬送テーブル21が共に下側の位置にある場合には上記した発光素子4aと受光素子4bによってその状態が検知され異常が操作者に報知される。具体的には、所定の時間帯に第1搬送テーブル11及び第2搬送テーブル21が下側の軌道にあることを受光素子4aと受光素子4bによって検知できない場合には、これら2つの搬送テーブルが上側の軌道において衝突する可能性があると判断され、操作者に報知される。
第1テーブルユニット10は図5(e)の状態の後に、給材位置から除材位置へと移動する際には、図6(a)〜(e)に示した第2テーブルユニット20と同じ軌道で移動する。そして、2つの可変カム9は図5(e)から図6(a)のように状態が変化する。即ち、上側に上がった2つの可変カム9は、一斉に下側に下がった状態になる。その後、図6(a)〜(e)に示した運動をする。また、第2テーブルユニット20は図6(e)の状態の後は、図5(a)〜(e)に示した運動をする。この場合、2つの可変カム9は図6(e)から図5(a)のように変化する。すなわち、下側に下がった2つの可変カム9は、一斉に上側に上がった状態になる。その後、図5(a)〜(e)に示した運動をする。
次に、図7のフローチャートを参照しつつモータA 57a、モータB 57b及び可変カム9の制御について説明する。図7のフローチャートの制御は、不図示の制御部が行うものとする。まず、ステップ(以下、Sという)10において制御部はモータA 57aのパルス数(駆動数)を0に、モータB 57bのパルス数を1000に設定する。なお、モータB 57bのパルス数の値1000は、第1搬送テーブル11と第2搬送テーブル21が給材位置から除材位置まで移動するのに必要なモータA 57a、モータB 57bのパルス数であるものとする。次に、制御部はS11で可変カムA 9a、可変カムB 9bを上側に、可変カムC 9c、可変カムD 9dを下側に設定する。そして、制御部はS12でモータA 57aとモータB 57bを駆動する。次に、S13でモータA 57aのパルス数が1000になった場合には、制御部はS14において可変カムA 9a、可変カムB 9bを下側に変更する。同時に、S15でモータB 57bのパルス数が0になった場合には、制御部はS16で可変カムC 9c、可変カムD 9dを上側に変更する。以降は、同様な制御を繰り返す。
第1搬送テーブル11と第2搬送テーブル21とが、上面視において直線状の軌道で動作するので、被加工物の搬送において搬送スペースを大きく消費しないで済む。被加工物を搬送テーブル上に載置した状態での給材位置から除材位置への移動の際には、第1搬送テーブル11も第2搬送テーブル21も上下移動をすることなく、直線的な移動経路をとる。したがって、搬送テーブル上に載置した被加工物への外力の影響を最小限とすることができる。
第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20とを同じタイミングで交互に移動させ、除材位置から給材位置へ移動する側の搬送テーブルの軌道を変更して両搬送テーブルの衝突を回避している。搬送スペースの削減、被加工物への外力の影響の低減を実現しつつ、併せて複数の搬送テーブルの衝突回避により被加工物の搬送効率向上に寄与している。
本実施例2の搬送装置は、実施例1の搬送装置とは可変カムの駆動方法が異なる。
図8に示したように、装置フレーム50の上側に長い上側水平レール18が配置され、その下方に短い下側水平レール19が配置されるのは、実施例1の搬送装置100と同様である。
しかし、図8中の左側の可変カム81はバネ82によって常に下側に(すなわち、可変カム81が上側水平レール18から離間する方向に)付勢されており、右側の可変カム81はバネ82によって常に上側に(すなわち、可変カム81が上側水平レール18に当接する方向に)付勢されている。なお、図8においては、図中左側端部に給材位置が配置されており、右側端部に除材位置が配置されている。
この状態で、カムフォロア8が装置フレーム50の左側から右側に移動する状態を考える。カムフォロア8は左の可変カム81から何ら抵抗を受けずに上側水平レール18に沿って右側に移動する。そして、カムフォロア8は右側の可変カム81に到達した時点で、右側の可変カム81をバネ82の力に抗して押しつつ装置フレーム50の右端側に到達する。次に、右端側に到達したカムフォロア8は左側に移動を開始するが、右側の可変カム81の下側面に沿って下側水平レール19の下側面に接触しつつ下の軌道を描くように移動する。そして、左側の可変カム81に到達すると、バネ82の力に抗しつつ可変カム81を上側に押し付けて上側水平レール18に当接させ、最初の左端部の位置に戻ることになる。以降は、同様の動きを繰り返す。なお、実施例1で述べた第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20移動における相対的な位置関係は同じである。
本実施例の搬送装置によれば、極めて簡単な構成で第1テーブルユニット10と第2テーブルユニット20の往復運動の軌道制御ができる。
1 ボールナット
2 バネ
3 支持板
4a 発光素子
4b 受光素子
5 ボールネジ
6 中央仕切板
7 エアースライドテーブル(第2の駆動手段)
8 カムフォロア
9a 可変カムA
9b 可変カムB
9c 可変カムC
9d 可変カムD
10 第1テーブルユニット
11 第1搬送テーブル
15 スライド板
16 軸
17 ピン
18 上側水平レール
18a 凹部
19 下側水平レール
20 第2テーブルユニット
21 第2搬送テーブル
30 移動用LMガイド
31 LMレール
32 LMブロック
40 上下用LMガイド
41 LMレール
42 LMブロック
50 装置フレーム
55 タイミングプーリ
56 タイミングベルト
57a ACサーボモータA(駆動手段)
57b ACサーボモータB(駆動手段)
60 六角支柱
81 可変カム
82 バネ
100 搬送装置

Claims (11)

  1. 給材位置を共通とし、かつ、除材位置を共通とする第1搬送テーブル及び第2搬送テーブルにより、前記給材位置と前記除材位置との間でワークを搬送する搬送装置であって、
    ワークが設置される前記第1搬送テーブルを有する第1テーブルユニットと、
    ワークが設置される前記第2搬送テーブルを有する第2テーブルユニットと、
    前記給材位置から前記除材位置への移動の間で、前記第1テーブルユニットと前記第2テーブルユニットとを直線的な軌道で往復移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記除材位置から前記給材位置までの移動途中で、前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を、相互の干渉を回避するように上下方向において相対的に変更する軌道変更手段と、
    前記第1テーブルユニット、前記第2テーブルユニット、前記移動手段及び前記軌道変更手段を支持する装置フレームと、
    を備え
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットは、夫々カムフォロアを有し、
    前記軌道変更手段は、上側の軌道を形成する前記装置フレームに設置された上側水平レールと、下側の軌道を形成する前記装置フレームに設置された下側水平レールと、前記カムフォロアの軌道を前記上側水平レールと前記下側水平レールとの間で変更するための複数の可変カムと、を有し、
    前記上側水平レールは、前記下側水平レール側に向かって開口した凹部を有し、
    前記カムフォロアは、前記下側の軌道を移動するときに、前記可変カムの先端部が前記凹部に収納された状態で、前記上側水平レール、前記可変カム又は前記下側水平レールの下面と接触しながら移動することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記軌道変更手段は複数の第2の駆動手段を有し、
    前記複数の可変カムは、前記複数の第2の駆動手段によって各々駆動されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記軌道変更手段は前記複数の可変カムを各々付勢する付勢手段を有し、
    前記複数の可変カムは、
    前記付勢手段による付勢状態において前記上側水平レールと前記下側水平レールとを接続して、前記除材位置から前記給材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を前記上側水平レールから前記下側水平レールへと変更し、
    前記給材位置から前記除材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットが前記付勢手段による付勢力に抗して前記可変カムを退避させつつ前記上側水平レールの軌道を維持することを許容することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 給材位置を共通とし、かつ、除材位置を共通とする第1搬送テーブル及び第2搬送テーブルにより、前記給材位置と前記除材位置との間でワークを搬送する搬送装置であって、
    ワークが設置される前記第1搬送テーブルを有する第1テーブルユニットと、
    ワークが設置される前記第2搬送テーブルを有する第2テーブルユニットと、
    前記給材位置から前記除材位置への移動の間で、前記第1テーブルユニットと前記第2テーブルユニットとを直線的な軌道で往復移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記除材位置から前記給材位置までの移動途中で、前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を、相互の干渉を回避するように上下方向において相対的に変更する軌道変更手段と、
    前記第1テーブルユニット、前記第2テーブルユニット、前記移動手段及び前記軌道変更手段を支持する装置フレームと、
    を備え
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットは、夫々カムフォロアを有し、
    前記軌道変更手段は、前記装置フレームに設置された上側水平レールと、前記装置フレームに設置された下側水平レールと、前記カムフォロアの軌道を前記上側水平レールと前記下側水平レールとの間で変更するための複数の可変カムと、を有し、
    前記可変カムは、前記下側水平レールの端部を軸として回動可能に設けられ、
    前記複数の可変カムを上下に変位させる変位手段をそれぞれ備え、
    前記変位手段は、前記可変カムの前記軸とは異なる位置に作用して前記軸を中心として前記可変カムを回動させることを特徴とする搬送装置。
  5. 前記軌道変更手段は複数の第2の駆動手段を有し、
    数の前記変位手段は、前記複数の第2の駆動手段によって各々駆動されることを特徴とする請求項4記載の搬送装置。
  6. 前記変位手段は前記複数の可変カムを各々付勢する付勢手段を有し、
    前記複数の可変カムは、
    前記付勢手段による付勢状態において前記上側水平レールと前記下側水平レールとを接続して、前記除材位置から前記給材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を前記上側水平レールから前記下側水平レールへと変更し、
    前記給材位置から前記除材位置へと移動する前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットが前記付勢手段による付勢力に抗して前記可変カムを退避させつつ前記上側水平レールの軌道を維持することを許容することを特徴とする請求項4記載の搬送装置。
  7. 前記移動手段は、
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットの夫々の搬送方向に沿って前記装置フレームに設置されたボールネジ及びガイドレールと、
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットに夫々設置された前記ボールネジと螺合するボールナットと、前記ガイドレールに嵌合するブロックと、
    前記ボールネジを駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. 前記駆動手段は、ACサーボモータであることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記第1搬送テーブル及び前記第2搬送テーブルのうちいずれか一方の軌道が下方向に変更されたか否かを検出する検出手段と、
    所定のタイミングにおいて、前記第1搬送テーブルの軌道及び前記第2搬送テーブルの軌道いずれもが下方向に変更されていないと前記検出手段が検出した場合にエラー報知する報知手段とを有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 給材位置を共通とし、かつ、除材位置を共通とする第1搬送テーブル及び第2搬送テーブルにより、前記給材位置と前記除材位置との間でワークを搬送する搬送装置を制御するための制御方法であって、
    前記搬送装置は、
    ワークが設置される前記第1搬送テーブルを有する第1テーブルユニットと、
    ワークが設置される前記第2搬送テーブルを有する第2テーブルユニットと、
    前記給材位置から前記除材位置への移動の間で、前記第1テーブルユニットと前記第2テーブルユニットとを直線的な軌道で往復移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記除材位置から前記給材位置までの移動途中で、前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を、相互の干渉を回避するように上下方向において相対的に変更する軌道変更手段と、
    前記第1テーブルユニット、前記第2テーブルユニット、前記移動手段及び前記軌道変更手段を支持する装置フレームと、
    を備え、
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットは、夫々カムフォロアを有し、
    前記軌道変更手段は、上側の軌道を形成する前記装置フレームに設置された上側水平レールと、下側の軌道を形成する前記装置フレームに設置された下側水平レールと、前記カムフォロアの軌道を前記上側水平レールと前記下側水平レールとの間で変更するための複数の可変カムと、を有し、
    前記上側水平レールは、前記下側水平レール側に向かって開口した凹部を有し、
    前記制御方法は、
    前記カムフォロアが前記下側の軌道を移動するときに、前記可変カムの先端部が前記凹部に収納された状態で、前記カムフォロアを、前記上側水平レール、前記可変カム又は前記下側水平レールの下面と接触させながら移動させる工程を備えることを特徴とする制御方法。
  11. 給材位置を共通とし、かつ、除材位置を共通とする第1搬送テーブル及び第2搬送テーブルにより、前記給材位置と前記除材位置との間でワークを搬送する搬送装置を制御するための制御方法であって、
    前記搬送装置は、
    ワークが設置される前記第1搬送テーブルを有する第1テーブルユニットと、
    ワークが設置される前記第2搬送テーブルを有する第2テーブルユニットと、
    前記給材位置から前記除材位置への移動の間で、前記第1テーブルユニットと前記第2テーブルユニットとを直線的な軌道で往復移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記除材位置から前記給材位置までの移動途中で、前記第1テーブルユニット又は前記第2テーブルユニットの軌道を、相互の干渉を回避するように上下方向において相対的に変更する軌道変更手段と、
    前記第1テーブルユニット、前記第2テーブルユニット、前記移動手段及び前記軌道変更手段を支持する装置フレームと、
    を備え、
    前記第1テーブルユニット及び前記第2テーブルユニットは、夫々カムフォロアを有し、
    前記軌道変更手段は、前記装置フレームに設置された上側水平レールと、前記装置フレームに設置された下側水平レールと、前記カムフォロアの軌道を前記上側水平レールと前記下側水平レールとの間で変更するための複数の可変カムと、を有し、
    前記可変カムは、前記下側水平レールの端部を軸として回動可能に設けられ、
    前記複数の可変カムを上下に変位させる変位手段をそれぞれ備え、
    前記制御方法は、
    前記変位手段が前記可変カムの前記軸とは異なる位置に作用して前記軸を中心として前記可変カムを回動させる工程を備えることを特徴とする制御方法。
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