JP6571986B2 - 配管洗浄治具、及び配管の洗浄方法 - Google Patents

配管洗浄治具、及び配管の洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、配管洗浄治具、及び配管の洗浄方法に関する。
配管の内部の洗浄を行う装置として、例えば、特許文献1に記載の配管洗浄装置が知られている。
特開2011―241622号公報
しかしながら、上記配管洗浄装置の洗浄ホースを配管の端部から挿入し、洗浄ホースの先端に設けたノズルから流体を噴出して配管内の洗浄を行うと、配管の端部から洗浄に用いた洗浄水が溢れ出て流出する場合があり、流出する洗浄水の処理に手間を要する。
本発明は上記事実を考慮し、配管の端部から溢れ出る洗浄水の処理を容易にする配管洗浄治具、及び配管の洗浄方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の配管洗浄治具は、一端側が上方に向かうにしたがって拡径したロート部とされると共に、前記ロート部の拡径側が洗浄ホースが挿入される挿入部とされ、配管の端部に接続される接続部を他端側に備えた本体通路と、前記ロート部の側部に設けられ、前記ロート部の軸方向と直交する方向に延びる樋部と、を備える。
請求項1に記載の配管洗浄治具は、配管の洗浄を行う際に、一例として以下のように配管に接続して用いることができる。
(1) 挿入部が接続部の上側となるように配管洗浄治具の向きを設定し、配管の排水方向上流側の端部に、配管洗浄治具の接続部を接続する。
(2) 挿入部から洗浄ホースを挿入し、洗浄ホースの先端から流体、例えば洗浄水を噴射しながら配管内に送り込む。
(3) 一例として、洗浄ホースに取り付けられた洗浄水を噴射するノズルが後方噴射型の場合、洗浄水が配管の上流側へ噴射されることになるため、配管の排水方向上流側の端部から洗浄水が溢れ出るが、配管の端部から溢れ出た流体は、配管洗浄治具の本体通路及び樋部を介して樋部の端部から排出することができる。
(4) 樋部の端部から排出された流体は、バケツ等で受けることができるので、これにより、洗浄に用いた洗浄水の流出を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配管洗浄治具において、前記樋部の通路断面積は前記本体通路の通路断面積よりも大きく設定されている。
樋部の通路断面積を本体通路の通路断面積よりも大きく設定することで、配管から溢れ出た流体が樋部を流れ易くなり、流体が挿入部側へ流れることを抑制できる。通路断面積とは、通路を長手方向に対して直角に切断したときの断面積のことである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の配管洗浄治具において、前記接続部には、内径が30mm以下の前記配管が接続される。
請求項3に記載の配管洗浄治具では、接続部に、内径が30mm以下の配管を接続することができる。比較的呼び径の大きな配管に洗浄ホースを挿入して配管の洗浄を行う場合、洗浄水は、配管の下流側の端部から排出されるので、逆流して上流側の端部から溢れる虞は少ない。一方、比較的呼び径の小さな配管に洗浄ホースを挿入して配管の洗浄を行う場合、特に洗浄水を洗浄ホースの後方に向けて噴射する場合には、洗浄水は、洗浄ホースの挿入側へ流れ易い。
したがって、内径が30mm以下の小口径の配管に洗浄ホースを挿入し、洗浄ホースの先端から洗浄水を噴射して配管内の洗浄行うと、洗浄水は、上流側へ逆流し易く、洗浄水が洗浄ホースの挿入方向と反対方向に逆流すると、逆流した洗浄水が配管の端部から溢れて流出し易い。
しかしながら、本願発明の配管洗浄治具を用いて配管の洗浄を行うことで、配管から溢れた洗浄水をバケツ等で受けることができるので、内径が30mm以下の小口径の配管において発生し易い洗浄水の流出を抑制することができる。したがって、内径が30mm以下の小口径の配管を洗浄する際に配管洗浄治具を用いることが好適である。
請求項4に記載の配管の洗浄方法は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の配管洗浄治具の前記接続部を、前記挿入部が前記接続部よりも鉛直方向上側になるように前記配管の端部に接続する接続工程と、前記挿入部から前記配管へ洗浄ホースを挿入する挿入工程と、前記洗浄ホースの先端から流体を噴出させる洗浄工程と、を有する。
請求項4に記載の配管の洗浄方法は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の配管洗浄治具を用いて行われる。
先ず、接続工程では、配管洗浄治具の接続部を、挿入部が接続部よりも鉛直方向の上側になるように配管の端部に接続する。
挿入工程では、挿入部から配管へ洗浄ホースを挿入する。
洗浄工程では、洗浄ホースの先端から流体を噴出させ、配管内の洗浄を行う。洗浄に用いた流体は、樋部の端部から排出され、バケツ等の流体受けで受けることができる。これにより、洗浄に用いた流体の流出を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の配管の洗浄方法において、前記挿入部を前記配管の排水方向上流側に接続する。
請求項5に記載の配管の洗浄方法では、挿入部が配管の排水方向上流側に接続され、配管の上流側から洗浄ホースが挿入されて配管の洗浄が行われる。
請求項6に記載の発明は、前記配管の内径は、30mm以下である、請求項4または請求項5に記載の配管の洗浄方法。
請求項6に記載の配管の洗浄方法では、接続部に、内径が30mm以下の配管が接続される。内径が30mm以下の小口径の配管に洗浄ホースを挿入し、洗浄ホースの先端から流体を噴射して配管内の洗浄を行い、流体が洗浄ホースの挿入方向と反対方向に逆流すると、逆流した流体が配管の端部から溢れて流出し易い。請求項6に記載の配管の洗浄方法では、請求項4または請求項5に記載の配管洗浄治具を用いて配管の洗浄を行うので、配管から溢れた洗浄水を樋部を介してバケツ等で受けることができ、内径が30mm以下の小口径の配管において発生し易い流体の流出を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の配管の洗浄方法において、前記配管は、排水を水平方向に流す横引き管と、前記横引き管と連通し前記排水を鉛直方向下側に流す竪管とを備えるサイホン排水配管である。
請求項7に記載の配管の洗浄方法では、横引き管の端部に配管洗浄治具を接続し、挿入部からサイホン排水管へ洗浄ホースを挿入し、サイホン排水管の横引き管と竪管の洗浄を行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の配管の洗浄方法において、前記配管は、圧力ポンプにより排水を流す圧送排水配管である。
請求項8に記載の配管の洗浄方法では、圧送排水配管の端部に配管洗浄治具を接続し、挿入部から圧送排水配管へ洗浄ホースを挿入し、圧送排水配管の洗浄を行うことができる。
以上説明したように本発明の配管洗浄治具によれば、洗浄に用いた流体の流出を抑制することができ、また、配管の汚れの除去の他、配管の閉塞物の除去にも対応可能である、という優れた効果を有する。
また、本発明の配管の洗浄方法によれば、洗浄に用いた流体の流出を抑制でき、また、配管の汚れの除去の他、配管の閉塞物の除去にも対応可能である、という優れた効果を有する。
サイホン排水システムを示す側面図である。 参考例に係る配管洗浄治具の断面図である。 横引き管に接続した配管洗浄治具、及び配管洗浄装置を示す側面図である。 横引き管に接続した配管洗浄装置を示す断面図である。 図2に示す配管洗浄装置の5−5線断面図である。 実施形態に係る配管洗浄治具を示す斜視図である。 トラップに接続した配管洗浄治具を示す側面図である。 Y型のチーズを用いた配管洗浄治具を示す側面図である。 洗浄水を袋で回収する配管洗浄装置を示す側面図である。
参考例
図1〜図5を用いて、参考例に係る配管洗浄治具30、及び配管洗浄治具30を用いた配管の洗浄方法について説明する。
先ず、図1を用いて洗浄を行うサイホン排水システム12の全体構成を説明する。本参考例では、サイホン排水システム12を複数階で構成された集合住宅に用いた例について説明する。
サイホン排水システム12は、排水を下方へ流す立て管14を備えている。この立て管14は、集合住宅の上下方向に延設され、集合住宅の各階のスラブ16を貫通している。集合住宅の各階の各戸には、排水がなされる水廻り器具18が設けられている。水廻り器具18は、排水を行う器具のことであり、例えば、台所流し、洗面台、洗濯機、ユニットバス等の風呂、トイレ等を挙げることができるが、他のものであっても良い。
水廻り器具18には、トラップ20が取り付けられている。トラップ20の排水方向下流側には、サイホン排水管22が配置されている。トラップ20とサイホン排水管22とは着脱可能に接続されている。本参考例のサイホン排水管22は、本発明の配管に相当するものである。
サイホン排水管22は、スラブ16の上に配置される横引き管24と、この横引き管24と連通する竪管26とを含んで構成されている。竪管26は、排水を落下させることによりサイホン力を発生させて排水を誘導するものである。竪管26は、立て管14に沿って、上下方向に配設されている。竪管26は、排水継手10を介して立て管14同士を連結する合流継手28に連結されている。本参考例のサイホン排水管22には、内径21.2mm(JISK6778及びJISK6792に定められるJ種管の呼び径が20Aの合成樹脂製のパイプが用いられている。
サイホン排水システム12においては、水廻り器具18から排出された排水がサイホン排水管22に流入し、サイホン排水管22の水平部をなす横引き管24及びサイホン排水管22の垂下部をなす竪管26を満たす。サイホン排水管22の竪管26が排水で満たされると、竪管26内の排水は重力により落下し、竪管26の内部に竪管26における水頭差に対応する吸引力、即ちサイホン力が発生する。横引き管24内の排水は、前記サイホン力によって竪管26に向かって吸引され、サイホン排水管22内が排水で満たされる所謂満流流れとなってサイホン排水管22内を流下する。
なお、本参考例では、横引き管24の排水方向上流側の一部が、鉛直方向上方に曲げられており、鉛直方向上方に曲げられた鉛直部24Aの上端部分がトラップ20に接続される。
(配管洗浄治具)
次に、図2にしたがって、サイホン排水管22の配管内部を洗浄する際に用いる配管洗浄治具30を説明する。
図2に示すように、配管洗浄治具30は、側面視で略T字形状を呈した合成樹脂製の配管接続部材であるチーズ32、直線状とされた合成樹脂製の延長パイプ34、直線状とされた合成樹脂製の分岐パイプ36、及び側面視で略L字形状を呈した合成樹脂製の配管接続部材であるエルボ38を含んで構成されている。
延長パイプ34、及び分岐パイプ36は、断面円形のパイプであり、本参考例では、呼び径が20Aのパイプが用いられている。なお、これらチーズ32、延長パイプ34、分岐パイプ36、及びエルボ38は、市販品を用いることができる。
チーズ32は、第1の方向(矢印A方向)と第1の方向とは反対方向である第2の方向(矢印B方向)とに沿って延びる本管部40、及び本管部40の長手方向中間部から第1の方向と第2の方向とは直交する方向(矢印C方向)に延びる分岐管部42を備えている。
本管部40の通路40Aの長手方向中間部に、分岐管部42の通路42Aの一端が接続されて開口している。本管部40の通路40Aは、長手方向に直角な断面形状が円形である。また、分岐管部42の通路42Aも、長手方向に直角な断面形状が円形である。
本管部40の第2の方向側(矢印B方向側)には、横引き管24の排水方向上流側の端部が挿入される第1の拡径部44が設けられている。この第1の拡径部44は、本発明の接続部に相当している。通路40Aは、長手方向中間部分が小径に形成されており、第1の拡径部44においては、長手方向中間部分に比較して大径に形成され、かつ端部側から奥側に向けて若干径が小さくなっている。したがって、第1の拡径部44に横引き管24を差し込むことで横引き管24と第1の拡径部44とが密着し、流体の漏れを抑制するようにシールが行われる。即ち、本参考例の第1の拡径部44は、呼び径が20Aのパイプが接続されるように構成されているものである。
このように、横引き管24を第1の拡径部44に圧入することで、横引き管24にチーズ32を接続することができ、なお、チーズ32を横引き管24の軸方向に沿って横引き管24から離間する方向へ強制的に引っ張ることで、チーズ32と横引き管24との接続を容易に解除することができる。
本管部40の第1の方向側(矢印A方向側)には、第2の拡径部46が設けられている。第2の拡径部46は、第1の拡径部44と同様の構成とされており、延長パイプ34が押し込まれて接続されている。なお、延長パイプ34は、第2の拡径部46に接着剤等で固定しても良い。
延長パイプ34のチーズ32側と反対側の端部は、延長パイプ34の軸方向に対して直角に形成されており、後述する配管洗浄装置56の洗浄ホース60を挿入する挿入部48となっている。
分岐管部42は、第1の拡径部44と同様の構成とされており、分岐パイプ36の一端側が押し込まれて接続されている。なお、分岐パイプ36は、分岐管部42に接着剤等で固定しても良い。
分岐パイプ36の他端側には、エルボ38が配置されている。エルボ38には、一端側に第1の拡径部52が設けられており、他端側に第1の拡径部52と同様の構成とされた第2の拡径部54が設けられている。エルボ38の第1の拡径部52、及び第2の拡径部54は、前述したチーズ32の第1の拡径部44と同様の構成とされている。
分岐パイプ36の他端は、エルボ38の第1の拡径部52に挿入されている。エルボ38の第2の拡径部54は、第2の方向(矢印B方向)に向けられている。なお、分岐パイプ36とエルボ38の第1の拡径部52とを接着剤等で固定しても良い。
なお、本参考例の配管洗浄治具30において、分岐管部42の通路42Aの上端から鉛直方向上側に位置するチーズ32の本管部40及び延長パイプ34が、一時的に洗浄水を溜めることが可能なバッファ65となっている。
また、本参考例の配管洗浄治具30において、延長パイプ34と、チーズ32の本管部40とが本発明の本体通路に相当し、分岐管部42と、分岐パイプ36と、エルボ38とが本発明の分岐通路に相当する。
(洗浄方法)
次に、本参考例の配管洗浄治具30を用いたサイホン排水管22の洗浄方法を以下に説明する。
先ず、図3にしたがって、サイホン排水管22の洗浄に用いる配管洗浄装置56を説明する。配管洗浄装置56は、高圧ポンプを備えた装置本体58と、洗浄ホース60とを有している。図4に示すように、洗浄ホース60は、ホース本体部62、及び装置本体58から送り出された高圧の洗浄水を噴射する噴射ノズル64を備えている。
噴射ノズル64としては、洗浄水を後方へ噴射する後方噴射型のものや、洗浄水を前方へ噴射する前方噴射型のものや、前方及び後方の両方に噴射可能なハイブリッドの前方・後方噴射型のものがある。なお、後方噴射型は、洗浄水を後方噴射することで、推進力が得られる。サイホン排水管22のように径が小さい管では、前方噴射型の噴射ノズルでは通管し難いため、後方噴射による洗浄が適している。本参考例の噴射ノズル64は、洗浄水を後方、即ち、ホース本体部側へ噴射する後方噴射型のものである。
次に、サイホン排水管22の洗浄工程を説明する。
(1) 図3に示すように、横引き管24からトラップ20(図3では図示省略)を外し、延長パイプ34の挿入部48が上側、チーズ32の第1の拡径部44が下側となるように配管洗浄治具30の向きを設定し、横引き管24の上端を配管洗浄治具30の第1の拡径部44に圧入する。
(2) 配管洗浄治具30のエルボ38の下側に、バケツ等の洗浄水受け66を配置する。
(3) 図4に示すように、延長パイプ34の挿入部48から洗浄ホース60を挿入し、横引き管24の内部に噴射ノズル64を配置する。その後、噴射ノズル64から洗浄水を噴射しながら洗浄ホース60をサイホン排水管22の下流側に送り込む。
(4) 噴射ノズル64から横引き管24の排水方向上流側に洗浄水が噴出することで、横引き管24の管内壁の洗浄が行われる。噴射ノズル64から噴出された洗浄水は、サイホン排水管22の管内壁に付着した汚れ等を洗浄しつつ、これらの汚れと共に主として横引き管24の排水方向上流側へ流れ、横引き管24の上端から溢れ出る。横引き管24の上端から溢れ出た洗浄水は、その後、矢印Dで示すように、配管洗浄治具30の分岐管部42を介してエルボ38の第2の拡径部54から下方へ排出されて洗浄水受け66に溜まる。
また、本参考例では、分岐管部42の通路42Aの上端から鉛直方向上側にバッファ65が設けられているため、一時的に洗浄水を溜めることが可能となっている。横引き管24の上端から溢れた洗浄水は、一部が矢印Eで示すように上方に向けて流れて延長パイプ34の内部、即ち、バッファ65の内部に一時的に進入するが、最終的には分岐管部42へ流れ込む。したがって、横引き管24の上端から溢れた洗浄水が延長パイプ34の上端である挿入部48まで至ることは無く、横引き管24の上端から溢れた洗浄水が延長パイプ34の上端である挿入部48から溢れ出て流出することは抑制される。
ちなみに、図5に示すように、延長パイプ34の挿入部48から分岐管部42の通路42Aまでの最短距離をLminとしたときに、最短距離Lminは50mm以上とすることが好ましく、100mm以上とすることがより好ましい。本参考例における、最短距離Lminは、分岐管部42の通路42Aの上端から延長パイプ34の内壁面の上端である挿入部48までの延長パイプ34の軸方向に沿って計測した距離である。
最短距離Lminを50mm以上とすることで、横引き管24の上端から溢れた洗浄水が延長パイプ34の挿入部48まで至り難くなり、洗浄水が挿入部48から溢れて流出する抑制効果がより確実に得られようになる。なお、最短距離Lminは、横引き管24の上端から溢れでる洗浄水の水量、及び勢い等を考慮して、延長パイプ34の挿入部48から洗浄水が溢れ出ないように余裕を持って設定することが好ましい。なお、本参考例では、最短距離Lminを100mmとしている。
このように、サイホン排水管22の洗浄を行う際に、本参考例の配管洗浄治具30を用いることで、サイホン排水管22から溢れた洗浄水の流出を抑制することができる。
実施形態
図6にしたがって、本発明の実施形態に係る配管洗浄治具68を説明する。
図6に示すように、本実施形態の配管洗浄治具68は、上方に向かうにしたがって拡径する略円錐形状のロート部70と、ロート部70の下端側の頂部側に設けられた管状の接続部72と、ロート部70の側部に設けられ、ロート部70の軸方向と直交する方向、即ち水平方向に延びる樋部74とを含んで構成されている。また、接続部72は、横引き管24に圧入可能な外径に形成されている。
本実施形態の配管洗浄治具68では、ロート部70、及び接続部72が本発明の本体通路に相当し、樋部74が本発明の樋部に相当する。また、ロート部70の上端が、本発明の挿入部に相当する。
本実施形態の配管洗浄治具68は、図6に示すように、接続部72を横引き管24の上流側の端部に差し込んで用いる。
図6に示すように、洗浄ホース60は、ロート部70の上端からを挿入し、横引き管24の内部に噴射ノズル64(図6では図示省略)を配置する。その後、噴射ノズル64から洗浄水を噴射しながら洗浄ホース60をサイホン排水管22の下流側に送り込み、洗浄作業を行う。
横引き管24の上端から溢れ出た洗浄水は、矢印Eで示すように、接続部72、ロート部70、及び樋部74を介して排出されて洗浄水受け66に溜まる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記参考例、及び実施形態では、呼び径が20Aのサイホン排水管22の洗浄を行う例を説明したが、本発明はこれに限らず、洗浄を行う配管の呼び径は20Aを超えるものであっても良く、下回るものであっても良い。
上記参考例、及び実施形態では、配管洗浄治具30を用いてサイホン排水管22の洗浄を行う例を説明したが、本発明はこれに限らず、サイホン排水管22以外の、例えば、圧送排水配管等の他の種類の排水管の洗浄を行うこともでき、給水管、水以外の流体を送る配管等の排水管以外の配管の洗浄を行うこともできる。
上記参考例の配管洗浄治具30に用いたチーズ32は、第1の拡径部44、第2の拡径部46、分岐管部42が全て呼び径20Aの配管を接続するものであったが、分岐パイプ36を接続する分岐管部42を、横引き管24を接続する第1の拡径部44よりも大径とすると共に本管部40の通路40Aの径よりも分岐管部42の通路42Aの径を大とし、分岐管部42に横引き管24よりも大径の分岐パイプ36を接続し、該大径の分岐パイプ36に合わせてエルボ38も大型のものに変更しても良い。なお、通路40Aと通路42Aとは直接接続しても良く、通路40Aから通路42Aに向けて徐々に拡径する拡径部を介して接続しても良い。この場合、本管部40の通路40Aの径よりも分岐管部42の通路42Aの径が大となるため、本管部40の通路40Aの通路断面積よりも、分岐管部42の通路42Aの通路断面積が大となる。
これにより、横引き管24の上端から溢れた洗浄水が分岐パイプ36側に流れ易くなり、洗浄水の延長パイプ34側へ向かう量を減少させることができ、洗浄水の流出をより確実に抑制することが可能となる。
上記参考例の配管洗浄治具30では、サイホン排水管22がチーズ32に挿入される構成であったが、チーズ32がサイホン排水管22に挿入される構成としても良い。
また、上記参考例の配管洗浄治具30では、分岐パイプ36の他端にエルボ38が取り付けられていたが、洗浄水を受けることができれば分岐パイプ36の他端にエルボ38が取り付けられていなくても良い。
上記参考例では、配管洗浄治具30を横引き管24に接続したが、図7に示すように、トラップ20に清掃口20Aが設けられている場合、清掃口20Aに配管洗浄治具30を接続しても良い。
上記参考例では、配管洗浄治具30のチーズ32が略T字形状を呈していたが、図8に示すように、チーズ32はY字形状のものであっても良い。図8に示す例の場合、チーズ32に分岐パイプ36が取り付けられているが、分岐パイプ36は無くても良い。
上記参考例では、横引き管24から溢れ出た洗浄水をバケツ等の洗浄水受け66で回収するようにしたが、図9に示すように、ビニール袋等の防水性の袋76を分岐管部42に取り付け、洗浄水を袋76で回収するようにしても良い。
22…サイホン排水管(配管)、60…洗浄ホース、68…配管洗浄治具、70…ロート部(本体通路)、72…接続部(本体通路)、74…樋部

Claims (8)

  1. 一端側が上方に向かうにしたがって拡径したロート部とされると共に、前記ロート部の拡径側が洗浄ホースが挿入される挿入部とされ、配管の端部に接続される接続部を他端側に備えた本体通路と、
    前記ロート部の側部に設けられ、前記ロート部の軸方向と直交する方向に延びる樋部と、
    を備える配管洗浄治具。
  2. 前記樋部の通路断面積は前記本体通路の通路断面積よりも大きく設定されている、請求項1に記載の配管洗浄治具。
  3. 前記接続部には、内径が30mm以下の前記配管が接続される、請求項1または請求項2に記載の配管洗浄治具。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の配管洗浄治具の前記接続部を、前記挿入部が前記接続部よりも鉛直方向上側になるように前記配管の端部に接続する接続工程と、
    前記挿入部から前記配管へ洗浄ホースを挿入する挿入工程と、
    前記洗浄ホースの先端から流体を噴出させる洗浄工程と、
    を有する配管の洗浄方法。
  5. 前記挿入部を前記配管の排水方向上流側に接続する、請求項4に記載の配管の洗浄方法。
  6. 前記配管の内径は、30mm以下である、請求項4または請求項5に記載の配管の洗浄方法。
  7. 前記配管は、排水を水平方向に流す横引き管と、前記横引き管と連通し前記排水を鉛直方向下側に流す竪管とを備えるサイホン排水配管である、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  8. 前記配管は、圧力ポンプにより排水を流す圧送排水配管である、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
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