JP6570927B2 - 回転子鉄心の磁石挿入装置及びその磁石挿入方法 - Google Patents
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Description
このように、永久磁石を磁石挿入孔へ挿入する際、永久磁石が磁石挿入孔の入口付近等にあたって、永久磁石に割れや欠けが生じるおそれがあるため、永久磁石と磁石挿入孔との位置決めを正確に行うことが求められている。
そこで、以下に示す技術が提案されている。
また、図3に示す磁石挿入装置80は、傾転手段81により、回転子鉄心本体82を搬送治具83に載せた状態で、回転子鉄心本体82の軸心を垂直状態から水平状態に変えた後、磁石挿入手段84により、軸心が水平となった回転子鉄心本体82の磁石挿入孔85に永久磁石86を挿入するものである。
なお、永久磁石の挿入を安定に行うため、回転子鉄心本体の積厚ごとに、磁石挿入装置を複数種用意しておくことが考えられるが、コストがかかって不経済である。また、積厚の変更ごとに傾転手段の取付け位置を変更して、軸心を水平にした回転子鉄心本体と磁石挿入手段との間隔を調整することも考えられるが、作業性が悪く、生産性の低下を招くという問題がある。
前記磁石挿入手段には、該磁石挿入手段の上部、下部又は側部となる待機位置にて待機し、使用時には、前記待機位置から前記磁石挿入手段の表面上を該表面に沿って移動することで、軸心が水平となった前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材が設けられている。
前記磁石挿入手段は、軸心が水平となった前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材と、複数の前記永久磁石が水平状態で積み重ねて収容される磁石収納マガジンと、該磁石収納マガジンに収容した前記永久磁石が、前記供給部を介して前記磁石挿入孔へ押出される押込みロッドと、を有する。
第1、第2の発明に係る回転子鉄心の磁石挿入装置において、前記ガイド部材は、積厚の異なる前記回転子鉄心本体ごとに複数種用意され、前記永久磁石の挿入対象となる前記回転子鉄心本体の積厚に応じて交換可能であることが好ましい。
前記磁石挿入手段には、平面視して前記磁石挿入手段とは重ならない領域である待機位置にて待機し、使用時には、前記待機位置から前記磁石挿入手段の下面上を該下面に沿って移動することで、前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材が設けられている。
軸心を水平にした前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、前記磁石挿入工程の前に、前記磁石挿入手段の上部、下部又は側部の待機位置から前記磁石挿入手段の表面上を該表面に沿って移動させることで、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入する。
軸心を水平にした前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、前記磁石挿入工程の前に、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、
前記磁石挿入工程では、磁石収納マガジンに水平状態で積み重ねて収容された前記永久磁石を、押込みロッドにより前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔へ押出す。
第4、第5の発明に係る回転子鉄心の磁石挿入方法において、前記ガイド部材を、積厚の異なる前記回転子鉄心本体ごとに複数種用意し、前記永久磁石の挿入対象となる前記回転子鉄心本体の積厚に応じて交換することが好ましい。
前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、平面視して前記回転子鉄心本体とは重ならない領域である待機位置から、前記磁石挿入手段の下面上を該下面に沿って移動させることで、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入する。
まず、図1を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る回転子鉄心の磁石挿入装置10を用いて製造する回転子鉄心(ロータコア)について説明する。
この鉄心片11は、環状の一体構造のものである。なお、鉄心片は、複数の円弧状の鉄心片部を環状に連結できる分割構造のものや、複数の円弧状の鉄心片部の周方向の一部が連結部で繋がり、この連結部を折曲げて環状にできる構造のものでもよい。
積層方向に隣り合う鉄心片11、11同士は、かしめ接合により連結されているが、かしめ、樹脂(熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)や熱可塑性樹脂)、接着剤、及び、溶接のいずれか1又は2以上を用いて、連結することもできる。
なお、回転子鉄心(回転子鉄心本体12)には更に、軸孔を中心としてその周囲に、積層方向に貫通する重量軽減孔(図示しない)が複数形成されている。
回転子鉄心の磁石挿入装置10は、回転子鉄心本体12を搬送治具20に載せた状態で、この回転子鉄心本体12の軸心を垂直状態から水平状態に変える傾転手段21と、この傾転手段21によって軸心が水平となった回転子鉄心本体12の磁石挿入孔13に永久磁石14(未磁化)を挿入する磁石挿入手段22とを有し、積厚の異なる回転子鉄心本体でも、永久磁石14の挿入を、作業性よく経済的に実施可能な装置である。以下、詳しく説明する。
載置台23は、平面視して正方形状(四角形状)のものであるが、他の形状(例えば、多角形状や円形状)のものでもよい。
また、位置決めロッドは、回転子鉄心本体12の軸孔に嵌入して、載置台23に載せた回転子鉄心本体12を位置決めするものである。
傾転架台25は、平面視して四角形状となって、その一端部に回動軸27が設けられている。この回動軸27は、ベース台24に取付け固定された軸受け部28に、回動可能に支持されている。また、ベース台24には、図示しない空圧シリンダ(アクチュエータ)が設けられ、その作動部が、傾転架台25に回動可能に取付けられている。
なお、上記したように、傾転架台25を傾動できれば、回動軸27、軸受け部28、及び、空圧シリンダ以外の構成を用いることもできる。
また、受入れ台26の、対向する側壁部29と側壁部30との間には、載置台23を載置して水平移動可能にする複数のガイドローラ31が設けられている。
従って、傾転架台25を傾動させる際に、受入れ台26上から搬送治具20がずれ落ちることを防止できる。
これにより、軸心が水平となった回転子鉄心本体12を、その軸心を中心として予め設定した角度で回動させることができる。
これにより、フローティング機構によって磁石挿入手段22を揺動させながら、回転子鉄心本体12の孔部にガイドブロックを係合させ、後述するガイド部材34の磁石搬送路35と磁石挿入孔13との位置決めを行うことができる。
また、磁石挿入手段22に設ける磁石供給路32の個数は、磁石挿入孔13の個数と同じにすることもできる。この場合、磁石挿入孔13への永久磁石14の挿入を、同時(一度)に行うことができるため、上記した回動機構による回転子鉄心本体12の回動は不要である。
そこで、磁石挿入手段22の傾転手段21側(磁石供給路32の永久磁石14の出口側)の上部に、磁石挿入手段22の傾転手段21側の面に沿って昇降可能に、ガイド部材34を設ける。
これにより、ガイド部材34を、上記した空間部33に配置することで、磁石搬送路35を介して、永久磁石14の磁石供給路32と磁石挿入孔13とを連通できる。
この場合、永久磁石の挿入対象となる回転子鉄心本体の積厚に応じて、ガイド部材を交換可能にする。なお、ガイド部材は、回転子鉄心本体の積厚を変更するごとに、磁石挿入手段に付け替えてもよく、また、予め複数のガイド部材を磁石挿入手段の傾転手段側に設け、回転子鉄心本体の積厚を変更するごとに、選択して使用することもできる。
磁石収納マガジン36は、長尺の容器であり、傾転手段21とは反対側(磁石供給路32の永久磁石14の入口側)に設けられ、複数の永久磁石14が水平状態で積み重ねて収容されるものである。この積み重ねられた複数の永久磁石14は、常時は上方へ付勢され、その最上部に位置する永久磁石14が、正面視して磁石供給路32の位置に対応している。
この押込みロッドの押出し動作は、永久磁石14の長さと、磁石挿入孔13の深さに基づいて、1つの磁石挿入孔13に対し、1回又は2回以上の複数回、行われる(即ち、1つの磁石挿入孔13に、1本又は2本以上の複数本の永久磁石14が挿入される)。
この水平載置手段43は、ベース台42上に回動機構25aを介して設けられた受入れ台26を有している。
これにより、軸心が垂直状態の回転子鉄心本体12を、搬送治具20に載せた状態で、その軸心を中心として予め設定した角度で回動させることができる。
この磁石挿入手段41と水平載置手段43(受入れ台26)との間隔は、前記した磁石挿入手段22と傾転手段21との間隔と同様、積厚が最も厚い回転子鉄心本体に基づいて設定されている。
そこで、磁石挿入手段41の下側(水平載置手段43側、永久磁石14の出口側)に、磁石挿入手段41の下面に沿って移動可能に、ガイド部材34を設ける。
このガイド部材34は、常時は、平面視して回転子鉄心本体12の半径方向外側位置(回転子鉄心本体12とは重複しない領域)に待機し、使用にあっては、磁石供給路32と磁石搬送路35とが連通する位置まで、磁石挿入手段41の下面に沿って移動する。
回転子鉄心の磁石挿入方法は、積厚の異なる回転子鉄心本体でも、永久磁石14の挿入を、作業性よく経済的に実施可能な方法であり、鉄心本体製造工程、準備工程、傾転工程、及び、磁石挿入工程、を有している。
以下、詳しく説明する。
複数の鉄心片11を積層して回転子鉄心本体12を製造し、これを搬送治具20に載せる。このとき、回転子鉄心本体12の軸孔に、搬送治具20の位置決めロッドを嵌合させて、回転子鉄心本体12を搬送治具20の載置台23の所定位置に取付ける。
なお、搬送治具20を、回転子鉄心本体12を製造する金型装置に配置して、鉄心片11を金型装置内で順次積層してもよい。
ここでは、永久磁石14の挿入対象となる回転子鉄心本体の積厚に応じて、ガイド部材34の使用の有無を決定する。具体的には、以下の通りである。
軸心を水平にした回転子鉄心本体と磁石挿入手段との間に空間部が生じない場合、即ち、回転子鉄心本体の上面(一端面)が、磁石挿入手段22に当接する程度であれば、ガイド部材を待機位置に維持する(図3参照)。
なお、ガイド部材34は、積厚の異なる回転子鉄心本体ごとに複数種用意し、永久磁石14の挿入対象となる回転子鉄心本体の積厚に応じて交換することが好ましい。
傾転手段21の受入れ台26に設けられたガイドローラ31により、回転子鉄心本体12を載置した搬送治具20を受入れ台26上に水平移動させ、側壁部29、30とロック機構により、搬送治具20を受入れ台26上に位置決めする。
そして、空圧シリンダを伸ばすことで、図1(B)に示すように、傾転架台25を水平に対して垂直状態にする。これにより、回転子鉄心本体12を搬送治具20に載せた状態で、回転子鉄心本体12の軸心を垂直状態から水平状態に変える。
磁石挿入手段22により、軸心を水平にした回転子鉄心本体12の磁石挿入孔13に永久磁石14(未磁化)を挿入する。具体的には、以下の通りである。
磁石収納マガジン36に水平状態で積み重ねて収容された永久磁石14を、押込みロッドにより磁石供給路32と磁石搬送路35を介して、磁石挿入孔13へ押出す。
なお、磁石挿入手段22に設けられた磁石供給路32と、ガイド部材34に設けられた磁石搬送路35の各個数は、前記した各群を構成する磁石挿入孔13の個数と同数(あるいは約数)であるため、回動機構25aにより、予め設定した角度ずつ回転子鉄心本体12を回動させ、軸心を水平にした回転子鉄心本体12の群ごとの磁石挿入孔13に、永久磁石14を順次挿入する。
このとき、ガイド部材34を、磁石挿入手段22の上部の待機位置まで、磁石挿入手段22の表面に沿って上昇させる。
以上の工程で得られた回転子鉄心本体12から搬送治具20を取外すことで、回転子鉄心が得られる。
具体的には、上記した傾転工程と磁石挿入工程で、回転子鉄心本体12の軸心の向きを変えることなく、回転子鉄心本体12の軸心を垂直状態に維持する。
前記実施の形態においては、磁石挿入手段と傾転手段との間隔を、積厚が最も厚い回転子鉄心本体に基づいて設定した場合について説明したが、この回転子鉄心本体よりも積厚が厚い、将来的に永久磁石を挿入する予定のある、回転子鉄心本体の積厚に応じて設定することもできる。この場合、上記した積厚が最も厚い回転子鉄心本体へ永久磁石を挿入するに際しても、ガイド部材を使用する。
そして、前記実施の形態においては、磁石収納マガジンの最上部に位置する永久磁石を、正面視して磁石供給路の位置に対応させた場合について説明したが、磁石収納マガジンの最下部に位置する永久磁石を、正面視して磁石供給路の位置に対応させることもできる。この場合、最下部に位置する永久磁石を磁石供給路側へ押出すごとに、その上に位置していた永久磁石が、重力によって最下部に位置する。なお、永久磁石は、磁石収納マガジンを用いることなく、磁石供給路側へ押出してもよい。
Claims (10)
- 複数の鉄心片を積層して形成した回転子鉄心本体を搬送治具に載せた状態で、該回転子鉄心本体の軸心を垂直状態から水平状態に変える傾転手段と、該傾転手段とは間隔を有して配置され、前記傾転手段によって軸心が水平となった前記回転子鉄心本体の積層方向に形成した磁石挿入孔に永久磁石を挿入する磁石挿入手段とを有する回転子鉄心の磁石挿入装置において、
前記磁石挿入手段には、該磁石挿入手段の上部、下部又は側部となる待機位置にて待機し、使用時には、前記待機位置から前記磁石挿入手段の表面上を該表面に沿って移動することで、軸心が水平となった前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材が設けられていることを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入装置。 - 複数の鉄心片を積層して形成した回転子鉄心本体を搬送治具に載せた状態で、該回転子鉄心本体の軸心を垂直状態から水平状態に変える傾転手段と、該傾転手段とは間隔を有して配置され、前記傾転手段によって軸心が水平となった前記回転子鉄心本体の積層方向に形成した磁石挿入孔に永久磁石を挿入する磁石挿入手段とを有する回転子鉄心の磁石挿入装置において、
前記磁石挿入手段は、軸心が水平となった前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材と、複数の前記永久磁石が水平状態で積み重ねて収容される磁石収納マガジンと、該磁石収納マガジンに収容した前記永久磁石が、前記供給部を介して前記磁石挿入孔へ押出される押込みロッドと、を有することを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入装置。 - 請求項1又は2記載の回転子鉄心の磁石挿入装置において、前記ガイド部材は、積厚の異なる前記回転子鉄心本体ごとに複数種用意され、前記永久磁石の挿入対象となる前記回転子鉄心本体の積厚に応じて交換可能であることを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転子鉄心の磁石挿入装置において、前記傾転手段には、軸心が水平となった前記回転子鉄心本体を、その軸心を中心として予め設定した角度で回動させる回動機構が設けられていることを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入装置。
- 複数の鉄心片を積層して形成され、軸心が垂直状態に維持された回転子鉄心本体の積層方向に形成した磁石挿入孔に、永久磁石を挿入する磁石挿入手段を有する回転子鉄心の磁石挿入装置において、
前記磁石挿入手段には、平面視して前記磁石挿入手段とは重ならない領域である待機位置にて待機し、使用時には、前記待機位置から前記磁石挿入手段の下面上を該下面に沿って移動することで、前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に生じる空間部に配置され、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部と前記磁石挿入孔とを連通するガイド部材が設けられていることを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入装置。 - 傾転手段により、複数の鉄心片を積層して形成された回転子鉄心本体を搬送治具に載せた状態で、該回転子鉄心本体の軸心を垂直状態から水平状態に変える傾転工程と、前記傾転手段とは間隔を有して配置された磁石挿入手段により、軸心を水平にした前記回転子鉄心本体の積層方向に形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入する磁石挿入工程とを有する回転子鉄心の磁石挿入方法において、
軸心を水平にした前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、前記磁石挿入工程の前に、前記磁石挿入手段の上部、下部又は側部の待機位置から前記磁石挿入手段の表面上を該表面に沿って移動させることで、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入することを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入方法。 - 傾転手段により、複数の鉄心片を積層して形成された回転子鉄心本体を搬送治具に載せた状態で、該回転子鉄心本体の軸心を垂直状態から水平状態に変える傾転工程と、前記傾転手段とは間隔を有して配置された磁石挿入手段により、軸心を水平にした前記回転子鉄心本体の積層方向に形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入する磁石挿入工程とを有する回転子鉄心の磁石挿入方法において、
軸心を水平にした前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、前記磁石挿入工程の前に、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、
前記磁石挿入工程では、磁石収納マガジンに水平状態で積み重ねて収容された前記永久磁石を、押込みロッドにより前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔へ押出すことを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入方法。 - 請求項6又は7記載の回転子鉄心の磁石挿入方法において、前記ガイド部材を、積厚の異なる前記回転子鉄心本体ごとに複数種用意し、前記永久磁石の挿入対象となる前記回転子鉄心本体の積厚に応じて交換することを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入方法。
- 請求項6〜8のいずれか1項に記載の回転子鉄心の磁石挿入方法において、前記磁石挿入孔を複数の群に分けて、前記磁石挿入工程では、予め設定した角度ずつ前記回転子鉄心本体を回動させて、軸心を水平にした前記回転子鉄心本体の群ごとの前記磁石挿入孔に、前記永久磁石を順次挿入することを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入方法。
- 複数の鉄心片を積層して形成され、軸心が垂直状態に維持された回転子鉄心本体の積層方向に形成された磁石挿入孔に、磁石挿入手段によって永久磁石を挿入する回転子鉄心の磁石挿入方法において、
前記回転子鉄心本体と前記磁石挿入手段との間に空間部が生じることを条件として、平面視して前記回転子鉄心本体とは重ならない領域である待機位置から、前記磁石挿入手段の下面上を該下面に沿って移動させることで、前記空間部に対応する厚みを備え、前記磁石挿入手段に設けられたガイド部材を、前記空間部に配置し、前記磁石挿入手段に設けられた前記永久磁石の供給部から前記ガイド部材を介して前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入することを特徴とする回転子鉄心の磁石挿入方法。
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