JP6569675B2 - ポット型ナノカーボン材料及びその製造方法 - Google Patents
ポット型ナノカーボン材料及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6569675B2 JP6569675B2 JP2016538477A JP2016538477A JP6569675B2 JP 6569675 B2 JP6569675 B2 JP 6569675B2 JP 2016538477 A JP2016538477 A JP 2016538477A JP 2016538477 A JP2016538477 A JP 2016538477A JP 6569675 B2 JP6569675 B2 JP 6569675B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- reaction chamber
- substrate
- carbon
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/70—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
- B01J23/74—Iron group metals
- B01J23/75—Cobalt
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B32/00—Carbon; Compounds thereof
- C01B32/05—Preparation or purification of carbon not covered by groups C01B32/15, C01B32/20, C01B32/25, C01B32/30
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
[1]多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部と、先端開口部と、を有し、当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であるポット型ナノカーボン。
[2]前記テーパード縮径中空胴部は、縮径率が異なる2以上の領域を含む、[1]に記載のポット型ナノカーボン。
[3]前記テーパード縮径中空胴部と前記先端開口部との間に、前記テーパード縮径中空胴部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が大きいが前記底部の直径よりは小さい直径の拡幅中空首部をさらに有する、[1]又は[2]に記載のポット型ナノカーボン。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載のポット型ナノカーボンが複数連結してなり、
隣接するポット型ナノカーボンの底部と先端開口部とが連結しているカーボンナノポット。
[5]炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させ、[4]に記載のカーボンナノポットを得ることを特徴とする、カーボンナノポットの製造方法。
[6]炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させ、
当該ナノカーボンを成長させた前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、隣接するポット型ナノカーボンの連結部を分離させて、[1]〜[3]のいずれかに記載の単離したポット型ナノカーボンを得ることを特徴とする、ポット型ナノカーボンの製造方法。
[7]炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させて、多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなり且つ縮径率が異なる2以上の領域を含むテーパード縮径中空胴部と、先端開口部と、を有し、当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であるポット型ナノカーボンが連結しているカーボンナノポットを成長させ、
当該カーボンナノポットが成長した前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、ポット型ナノカーボンのテーパード縮径中空胴部の縮径率が変化する部位で切断して、多層グラフェン層からなる底部及び当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部を有するポット型ナノカーボンを単離することを含む、ポット型ナノカーボンの製造方法。
[8]炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したカーボンを成長させて、多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部と、当該テーパード縮径中空胴部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が大きいが当該底部の直径よりは小さい直径の拡幅中空首部と、先端開口部と、を有し、当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であるポット型ナノカーボンが連結しているカーボンナノポットを成長させ、
当該カーボンナノポットが成長した前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、ポット型ナノカーボンのテーパード縮径中空胴部と拡幅中空首部との切り替え部位で切断して、多層グラフェン層からなる底部及び当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部を有するポット型ナノカーボンを単離することを含む、ポット型ナノカーボンの製造方法。
[9]前記触媒担持基板は、酸化グラフェン、グラフェン、h−窒化ホウ素、酸化ルテニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化タリウム、チタン酸バリウム、硫化モリブデン、硫化スズ、硫化タングステン、硫化タリウム、硫化ニオブ、テルル化モリブデン、及びこれらを組み合わせた混晶から選択される分散媒を含むナノシートに触媒が分散されてなる触媒分散ナノシートを基板に塗布して形成することを特徴とする、[5]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]前記触媒担持基板は、前記触媒分散ナノシートを基板に塗布した後に紫外線照射することにより形成されることを特徴とする、[9]に記載の方法。
[11]前記触媒は、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pt、Pd、Rh、Ir、Y、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Lu又はこれらの組み合わせから選択される元素を含むことを特徴とする[9]又は[10]に記載の方法。
1)グラファイト粉末(和光純薬(株),特級,純度:98.0%,残2%の不純物は酸素)を改良Hummers法(非特許文献7)で酸化処理して酸化グラフェン分散水を得た。
2)酸化グラフェン分散水を純水で5倍に希釈して、希釈酸化グラフェン分散水とした。
3)希釈酸化グラフェン分散水6gに酢酸鉄(II)(ALDRICH、純度99.995%,(CH3COO)2Fe)0.0104gと酢酸コバルト(II)・四水和物(ALDRICH、純度99.998%,(CH3COO)2Co・4H2O)0.0149gを加えてよく混ぜ合わせた後に超音波洗浄器((株)井内盛栄堂製、型式:US−2、超音波出力:80W、発振周波数:38kHz、発振方式:自励発振、槽容量:2.6リットル)を用いて20分間超音波分散を行い、酸化グラフェン・触媒混合液とした。
4)酸化グラフェン・触媒混合液を重力加速度15,000gで20分間遠心分離した。
5)遠心分離した沈殿物に、全重量を6gとなるまで純水を加えてよく撹拌した。
6)さらに、超音波洗浄器で10分間撹拌して触媒担持酸化グラフェン分散水とした。
1)基板として、熱酸化SiO2膜付Si基板(SUMCO、Si純度99.999%、片面鏡面、0.5mm厚、n型、(100)面、抵抗率1〜10Ωcm、熱酸化膜厚300nm)を用いた。
2)基板をダイヤモンドペンで9mm×14mmの寸法に切りだした後、アセトンと2−プロパノールでそれぞれ30分ずつ超音波洗浄して、SiO2/Si基板を準備した。
1)FEMTO SCIENCE社製プラズマ処理器CUTE−1MP/Rを用いて、真空度7.33×10−1Torr,周波数50kHz,パワー140W,照射時間1分間でSiO2/Si基板の表面を親水化した。
2)マイクロピペットを用いて、触媒担持酸化グラフェン分散水1.5μLを基板の中心に一滴滴下した。
3)基板を室温で静置して、滴下した触媒液を乾燥させた。
4)超高圧水銀灯により、酸素雰囲気中でSiO2/Si基板上の触媒に3時間紫外線を照射した。酸素雰囲気中での紫外線照射により、酸化グラフェンに結合している官能基(カルボキシル基、エポキシ基など)の一部が外れる際に、これらの官能基が結合している炭素原子が一緒に外れ、酸化グラフェン表面に触媒金属微粒子が形成され、表面が凸凹になっていることを原子間力顕微鏡(AFM)で確認した(図10、図11)。
1)カーボンナノ材料製造装置(図8、ただしヒータ5に代えて、加熱用カーボンシートを触媒担持基板の裏面に密着させた)を用いたサブマリン式基板加熱法(液面下CVD法)により、炭素原料となる液体の中に沈めた反応室内でナノカーボン物質の合成を行った。
2)炭素原料として2−プロパノールを用いた。
3)底の開いた容積約10cm3の反応室にアルゴンガスを流量0.2L/minで注入しながら、反応室内をアルゴンガスで満たした。
4)触媒担持基板の裏面に密着させたカーボンシートに通電して、触媒担持基板を840℃に加熱した。反応室底部の開口から、周囲の2−プロパノールが蒸散して反応室内に流入し、触媒担持基板の周囲にアルゴンガスと2−プロパノールの混合ガス(2−プロパノールの含有量は1〜50%)が存在するようになった。2−プロパノールの液面の温度は50℃程度であり、触媒担持基板の温度は750〜950℃になるため、触媒担持基板上の触媒担持酸化グラフェン(触媒分散ナノシート)の周囲の反応空間の温度勾配は、1cm当たり700〜900℃程度と極めて大きくなった。
5)10分間の加熱後に電流を切って、触媒担持基板を室温まで自然冷却させた(5分程度)後に反応室を液中から引き揚げて、触媒担持基板を回収した。
1)FE−SEM(JEOL,SEM−6320F)により、加速電圧5kVで触媒担持基板表面上の生成物のSEM像を120,000倍まで拡大して観察した。観察画像を図12〜図15に示す。
回収した触媒担持基板にエタノールを滴下した後、再びTEM観察したところ、短尺のカーボンナノポットが形成されたことがわかった。図7中(a)は、隣接するカーボンナノポットの底部と先端開口部との連結部が切断されて単離されたポット型ナノカーボンのTEM画像である。なお、図7中(b)は、縮径部分が見られないことから、単離されたナノベルと思われる。
触媒担持基板温度を830℃に変えた以外は上記[4.合成]に述べた方法と同様にして、カーボンナノポットを合成し、以下の条件でラマン分光分析を行った。結果を図20に示す。
顕微ラマン分光測定システム:日本ローパー社製RS−RIP−2000
励起光源:Laser Quantum社製ダイオード励起固体レーザVENTUS 532
励起波長:532nm
検出器:Princeton Instruments社製CCD PIXIS 100B
分光器:Princeton Instruments社製Acton SpectraPro 2300i
焦点距離:300mm
回折格子:600本/mm
入射スリット幅:50μm
対物レンズ倍率:10倍
Claims (11)
- 多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部と、先端開口部と、を有し、
当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であり、
当該底部、テーパード縮径中空胴部及び先端開口部の全体を通して触媒粒子を含まず、
当該底部は、グラフェンナノシートがオニオンライクに積層しており、
当該テーパード縮径中空胴部の外表面に、当該底部を構成するグラフェンナノシートのグラフェン端が、他の部分よりも密集して露出している、
ことを特徴とするポット型ナノカーボン。 - 前記テーパード縮径中空胴部は、縮径率が異なる2以上の領域を含む、請求項1に記載のポット型ナノカーボン。
- 前記テーパード縮径中空胴部と前記先端開口部との間に、前記テーパード縮径中空胴部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が大きいが前記底部の直径よりは小さい直径の拡幅中空首部をさらに有する、請求項1又は2に記載のポット型ナノカーボン。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポット型ナノカーボンが複数連結されてなり、
先行するポット型ナノカーボンの先端開口部が、後続するポット型ナノカーボンの底部を受け入れた状態で、2つ以上のポット型ナノカーボンが連結されているカーボンナノポット。 - 炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させ、請求項4に記載のカーボンナノポットを得ることを特徴とする、カーボンナノポットの製造方法。 - 炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させ、
当該ナノカーボンを成長させた前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、隣接するポット型ナノカーボンの連結部を分離させて、請求項1〜3のいずれかに記載の単離したポット型ナノカーボンを得ることを特徴とする、ポット型ナノカーボンの製造方法。 - 炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したナノカーボンを成長させて、多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなり且つ縮径率が異なる2以上の領域を含むテーパード縮径中空胴部と、先端開口部と、を有し、当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であるポット型ナノカーボンが連結しているカーボンナノポットを成長させ、
当該カーボンナノポットが成長した前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、ポット型ナノカーボンのテーパード縮径中空胴部の縮径率が変化する部位で切断して、多層グラフェン層からなる底部及び当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部を有するポット型ナノカーボンを単離することを含む、ポット型ナノカーボンの製造方法。 - 炭素源となる有機液体を充填する液体槽と、
当該液体槽内に昇降可能に取り付けられており、底部から有機液体が導入されるように設けられている液体連通部、当該液体連通部から導入された有機液体と直接接触しない位置に触媒担持基板を脱着可能に取り付ける基板支持手段、及び当該基板支持手段の周囲に気体を充填させる空間を具備する反応室と、
当該反応室内に設置された触媒担持基板を加熱する加熱装置と、
当該反応室内の空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を有するカーボンナノ材料製造装置を用いて、
当該反応室内に触媒担持基板を取り付けた後、当該反応室内の空間に不活性ガスを供給しながら、当該反応室を当該液体槽内の有機液体中に沈めて、当該液体連通部から有機液体を当該反応室内に導入し、有機液体からカーボンを含むガスを当該反応室内の空間に蒸散させて、当該触媒担持基板上でカーボンナノ材料を成長させる方法であって、
当該触媒担持基板は、基板上に担持されている触媒分散ナノシートを含み、
当該触媒担持基板を750〜950℃に加熱して、触媒担持基板上に堆積したカーボンを成長させて、多層グラフェン層からなる底部と、当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部と、当該テーパード縮径中空胴部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が大きいが当該底部の直径よりは小さい直径の拡幅中空首部と、先端開口部と、を有し、当該底部の最大直径と全長とのアスペクト比が4以上であるポット型ナノカーボンが連結しているカーボンナノポットを成長させ、
当該カーボンナノポットが成長した前記触媒担持基板を有機溶媒中に浸漬させて、ポット型ナノカーボンのテーパード縮径中空胴部と拡幅中空首部との切り替え部位で切断して、多層グラフェン層からなる底部及び当該底部よりもグラフェン層の積層数が少なく且つ直径が徐々に小さくなるテーパード縮径中空胴部を有するポット型ナノカーボンを単離することを含む、ポット型ナノカーボンの製造方法。 - 前記触媒担持基板は、酸化グラフェン、グラフェン、h−窒化ホウ素、酸化ルテニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化タリウム、チタン酸バリウム、硫化モリブデン、硫化スズ、硫化タングステン、硫化タリウム、硫化ニオブ、テルル化モリブデン、及びこれらを組み合わせた混晶から選択される分散媒を含むナノシートに触媒が分散されてなる触媒分散ナノシートを基板に塗布して形成することを特徴とする、請求項5〜8のいずれかに記載の方法。
- 前記触媒担持基板は、前記触媒分散ナノシートを基板に塗布した後に紫外線照射することにより形成されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
- 前記触媒は、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Pt、Pd、Rh、Ir、Y、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Lu又はこれらの組み合わせから選択される元素を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014156523 | 2014-07-31 | ||
JP2014156523 | 2014-07-31 | ||
PCT/JP2015/072436 WO2016017827A1 (ja) | 2014-07-31 | 2015-07-31 | ポット型ナノカーボン材料及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016017827A1 JPWO2016017827A1 (ja) | 2017-06-29 |
JP6569675B2 true JP6569675B2 (ja) | 2019-09-11 |
Family
ID=55217721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016538477A Active JP6569675B2 (ja) | 2014-07-31 | 2015-07-31 | ポット型ナノカーボン材料及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6569675B2 (ja) |
WO (1) | WO2016017827A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111587220B (zh) * | 2017-11-15 | 2023-05-12 | 住友电气工业株式会社 | 碳纳米结构体制造方法、碳纳米结构体以及碳纳米结构体制造装置 |
US20210252483A1 (en) * | 2020-01-20 | 2021-08-19 | Uwm Research Foundation, Inc. | Zeolite composites for water purification |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10312494A1 (de) * | 2003-03-20 | 2004-10-07 | Association pour la Recherche et le Développement des Méthodes et Processus Industriels (Armines) | Kohlenstoff-Nanostrukturen und Verfahren zur Herstellung von Nanoröhren, Nanofasern und Nanostrukturen auf Kohlenstoff-Basis |
US7597941B2 (en) * | 2003-09-09 | 2009-10-06 | University Of Louisville Research Foundation, Inc. | Tubular carbon nano/micro structures and method of making same |
JP5003923B2 (ja) * | 2008-03-06 | 2012-08-22 | 宇部興産株式会社 | 微細な炭素繊維、微細な炭素短繊維およびそれらの製造方法 |
WO2011062254A1 (ja) * | 2009-11-19 | 2011-05-26 | 国立大学法人熊本大学 | ナノカーボン材料の製造装置及びその製造方法 |
JP5660917B2 (ja) * | 2011-02-04 | 2015-01-28 | 国立大学法人東京工業大学 | 燃料電池用空気極触媒とその製造方法 |
-
2015
- 2015-07-31 JP JP2016538477A patent/JP6569675B2/ja active Active
- 2015-07-31 WO PCT/JP2015/072436 patent/WO2016017827A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2016017827A1 (ja) | 2017-06-29 |
WO2016017827A1 (ja) | 2016-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11407637B2 (en) | Direct graphene growing method | |
US7727504B2 (en) | Fibers comprised of epitaxially grown single-wall carbon nanotubes, and a method for added catalyst and continuous growth at the tip | |
KR101622306B1 (ko) | 그라펜 시트, 이를 포함하는 그라펜 기재 및 그의 제조방법 | |
KR100923304B1 (ko) | 그라펜 시트 및 그의 제조방법 | |
TWI465391B (zh) | Carbon nanotube aggregate and manufacturing method thereof | |
US20070020168A1 (en) | Synthesis of long and well-aligned carbon nanotubes | |
US20100143234A1 (en) | Methods of preparing and purifying carbon nanotubes, carbon nanotubes, and an element using the same | |
WO2004071654A1 (ja) | 単層カーボンナノチューブ製造用触媒金属微粒子形成方法 | |
WO2007061078A1 (ja) | カーボンナノチューブ、これを備えた基板及び電子放出素子、カーボンナノチューブ合成用基板、及びそれらの製造方法並びに製造装置 | |
WO2006025393A1 (ja) | ナノスケールの低次元量子構造体の製造方法、及び、当該製造方法を用いた集積回路の製造方法 | |
JP2006103996A (ja) | 窒素原子を含むカーボンナノチューブとその製造方法 | |
JP6569675B2 (ja) | ポット型ナノカーボン材料及びその製造方法 | |
JP2012526720A (ja) | 調整可能な新種のガス貯蔵材料及びガス感知材料 | |
Ding et al. | Large-scale synthesis of neodymium hexaboride nanowires by self-catalyst | |
JP5428066B2 (ja) | ナノカーボン材料の製造装置及びその製造方法 | |
US20080279752A1 (en) | Method for producing a single-wall carbon nanotube | |
JP3747440B2 (ja) | 金属ナノワイヤーの製造方法 | |
JP2005314162A (ja) | 導電性可変三層カーボンナノチューブ及び三層カーボンナノチューブの合成方法並びに導電性可変三層カーボンナノチューブの合成方法 | |
JP4375526B2 (ja) | 先端開口配向性カーボンナノチューブ膜の製造方法 | |
Bertoni et al. | Growth of multi-wall and single-wall carbon nanotubes with in situ high vacuum catalyst deposition | |
JP2005314161A (ja) | カーボンナノチューブの合成方法 | |
JP2005314160A (ja) | 高密度高配向カーボンナノチューブの合成方法 | |
JP2022518257A (ja) | グラフェンナノリボンを含む透明導電膜 | |
JP5321880B2 (ja) | ナノ炭素材料複合体 | |
Levchenko et al. | Large arrays and networks of carbon nanotubes: morphology control by process parameters |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211 Effective date: 20161117 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180720 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190626 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190722 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6569675 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |