JP6569317B2 - 杭構造物の施工方法 - Google Patents
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(2)また、ボトムタワーに風や波が繰り返し作用することで、グラウトとボトムタワーとの付着やグラウトとモノパイル基礎との付着が切れるリスクがある。このため、グラウトが崩壊し、グラウト接合箇所が構造上の「弱点」になり易く、長期間に渡るグラウトの品質管理が難しい。
前記継手は、第1継手部材および第2継手部材を具備し、前記第1継手部材および前記第2継手部材はそれぞれ、円筒部と、前記円筒部の一方の端部に設けられた円環状の下フランジ部と、前記下フランジ部に形成された複数の下貫通孔と、前記円筒部の他方の端部に設けられた円環状の上フランジ部と、前記上フランジ部に形成された複数の上貫通孔と、を具備し、前記第1継手部材の前記上フランジ部は前記第1継手部材の前記下フランジ部に対して傾斜し、前記第2継手部材の前記上フランジ部は前記第2継手部材の前記下フランジ部に対して傾斜し、それぞれの傾斜角度が同じであり、
前記杭が鉛直に対して傾斜した杭傾斜方向および杭傾斜角度を計測する工程(S1)と、
前記第1継手部材および前記第2継手部材について、前記円筒部の中心軸を含む仮想面と前記下フランジ部との交線である回転下位相線に対して、前記仮想面と前記上フランジ部との交線である回転上位相線がなす角度である回転位相傾斜角度が、前記計測された杭傾斜角度の1/2になる仮想面を特定する工程(S2)と、
前記杭頭部フランジ部に形成された複数の杭頭貫通孔のうち前記杭傾斜方向の杭傾斜方向仮想線に最も近い位置になっている杭頭貫通孔に、前記第1継手部材の複数の下貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転下位相線に最も近い位置に配置された下貫通孔を重ねて、前記杭頭部フランジ部に前記第1継手部材の下フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S3)と、
前記第1継手部材の複数の上貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転上位相線に最も近い位置に配置された上貫通孔に、前記第2継手部材の複数の下貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転下位相線に最も近い位置に配置された下貫通孔を、前記杭の傾斜が打ち消されるように重ねて、前記第1継手部材の上フランジ部に前記第2継手部材の下フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S4)と、
前記第2継手部材の前記上フランジ部に前記上部構造物フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S5)とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る杭構造物は、上記の杭構造物の施工方法により施工されたものである。
本発明を実施するための形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の図面は模式的に描かれたものであり、本発明は描かれた形態に限定されるものではない。
図1〜図3は、本発明の実施の形態1に係る継手を説明するものであって、図1は一部(第1継手部材)を示す縦断面図、図2は構成する部材のそれぞれについて一部を断面にして示す斜視図、図3は構成する部材のそれぞれについて別方向に見た断面を示す横断面図である。なお、図2において、一部の部位(第1下外貫通孔等)についてはその一部を図示し、全数を図示していない。また、図3において、紙面下側に示す一方の部材(第1継手部材)については横断面を上方向に見たものであり、紙面上側に示す他方の部材(第2継手部材)については横断面を下方向に見たものである。
図1〜図3において、継手100は、地盤(海底や湖底、川床等を含む)に立設された円筒状の杭の頭部と上部構造物(図4参照)とを接続するための第1継手部材110aおよび第2継手部材110bを有している。なお、第1継手部材110aと第2継手部材110bとは形状寸法が同一(共通部品)である。
したがって、以下、主に第1継手部材110aについて説明し、第2継手部材110bについては、第1継手部材110aの各部位の名称を修飾する「第1」を「第2」に、符号に付した「a」を「b」に、それぞれ読み替えるものとする。また、共通の内容の説明において、各部位の名称を修飾する「第1」または「第2」、および符号に付した「a」または「b」の記載を省略する場合がある。
第1継手部材110aは、第1円筒部20aと、第1円筒部20aの中心軸(以下「第1円筒部中心軸」と称す)29aに垂直で、第1円筒部20aの一方の端部(以下「第1円筒部下端」と称す)21aに設けられた円環状の第1下フランジ部10aと、第1円筒部20aの他方の端部(以下「第1円筒部上端」と称す)23aに設けられ、第1下フランジ部10aに対して「継手部材傾斜角度α(例えば、α=0.75°)」傾斜した円環状の第1上フランジ部30aとを具備している。
なお、説明の便宜上、位相Aおよび位相Pを第1上フランジ部30aに図示しているが、第1下フランジ部10aにおいて、第1最厚位相22aも位相Aであり、第1最薄位相24aも位相Pである。
なお、第2継手部材110bにおいては、第2下フランジ部10bの第2最厚位相22bを「位相B」にて示し、第2下フランジ部10bの第2最薄位相24bを「位相Q」にて図示しているが、第2上フランジ部30bにおいて、第2最厚位相22bも位相Bであり、第2最薄位相24bも「位相Q」である。
第1下フランジ部10aは円環であって、第1円筒部20aの外側に突出した第1下外フランジ部11aと、第1円筒部20aの内側に突出した第1下内フランジ部15aとを具備している。そして、第1下外フランジ部11aにおける第1下外周円12a上に、複数の第1下外貫通孔13aが等間隔に形成されている。同様に、第1下内フランジ部15aにおける第1下内周円16a上に、複数の第1下内貫通孔17aが等間隔に形成されている。
同様に、第1上フランジ部30aは円環であって、第1円筒部20aの外側に突出した第1上外フランジ部31aと、第1円筒部20aの内側に突出した第1上内フランジ部35aとを具備している。そして、第1上外フランジ部31aにおける第1上外周円32a上に、複数の第1上外貫通孔33aが等間隔に形成されている。また、第1上内フランジ部35aにおける第1上内周円36a上に、複数の第1上内貫通孔37aが等間隔に形成されている。
第1下外貫通孔13a、第1下内貫通孔17a、第1上外貫通孔33aおよび第1上内貫通孔37a(以下、それぞれを個別にまたはそれぞれをまとめて「貫通孔」と称す場合がある)はそれぞれ同数(例えば、32箇所、図3参照)であって、それぞれのうちの一つが、第1最厚位相22aに配置されている。このとき、第1最厚位相22aに配置された第1下外貫通孔13a(以下「第1最厚位相下外貫通孔14a」と称す)の中心と、第1最厚位相22aに配置された第1上外貫通孔33a(以下「第1最厚位相上外貫通孔34a」と称す)の中心とを結ぶ第1外仮想線114aは、第1円筒部中心軸29aに平行である。
同様に、第1最厚位相22aに配置された第1下内貫通孔17a(以下「第1最厚位相下内貫通孔18a」と称す)の中心と、第1最厚位相22aに配置された第1上内貫通孔37a(以下「第1最厚位相上内貫通孔38a」と称す)の中心とを結ぶ第1内仮想線118aは、第1円筒部中心軸29aに平行である。
また、以上は、第1下フランジ部10aが第1円筒部20aの第1円筒部中心軸29aに対して垂直であるが、本発明はこれに限定するものではなく、第1下フランジ部10aおよび第1上フランジ部30aの両方が第1円筒部中心軸29aに対して傾斜してもよい。
さらに、第1下フランジ部10aは第1下外フランジ部11aまたは第1下内フランジ部15aの一方のみを具備し、第1上フランジ部30aは第1上外フランジ部31aまたは第1上内フランジ部35aの一方のみを具備してもよい。
継手100の形状は限定されるものではなく、特に、継手100が設置される杭あるいは上部構造物の形状寸法によって、継手100の形状寸法は変動する。
例えば、外径6000mmで厚さ75mmの円形鋼管(図4に示す「杭400」参照)の上端に、400mm幅(外径6000mm、内径5200mm)で厚さ75mmのフランジ部(図4に示す「杭頭部フランジ部40」参照)が設置された杭の場合、継手100の形状は例えば以下になる。
下フランジ部10および上フランジ部30は、外径5636mm、内径5048mm、厚さ75mmの円環である。そして、下外周円12および上外周円32は直径5517mmで、その上に下外貫通孔13および上外貫通孔33が170箇所等間隔に形成されている。また、下内周円16および上内周円36は直径5163mmで、その上に下内貫通孔17および上内貫通孔37が32箇所等間隔に形成されている。
そして、上フランジ部30は下フランジ部10に対して「0.75°(α=0.75°)」傾斜している。そのため、上フランジ部30の上面と下フランジ部10の下面との距離(厚さ)は、最厚位相22(位相A)において1074mm、最薄位相24(位相P)において1000mmである。
本発明を実施するための形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の図面は模式的に描かれ、一部の部位の記載を省略したものであり、本発明は描かれた形態に限定されるものではない。また、実施の形態1における部材と同じ部材については同じ符号を付し、説明を一部省略する。また、上部構造物として、風力発電機のボトムタワーを説明しているが、本発明はこれに限定するものではない。
図4〜図7は、本発明の実施の形態2に係る継手構造を説明するものであって、図4は一部を断面にした側面図、図5はその実施例2を一部(ボトムタワー)を省略して各部材を透視して示す斜視図 、図6はその実施例3を一部(ボトムタワー)を省略して各部材を透視して示す斜視図、図7はその実施例4を一部(ボトムタワー)を省略して各部材を透視して示す斜視図である。なお、図5〜7に貫通孔(図4等参照)を記載しない。
杭頭部フランジ部40は、第1継手部材110aの第1下フランジ部10aが当接するものであって、第1下外貫通孔13aおよび第1下内貫通孔17aと同位置に杭頭外貫通孔43および杭頭内貫通孔47がそれぞれ形成されている。そして、第1下外貫通孔13aおよび杭頭外貫通孔43を貫通したボルト90にナット91が螺合し、第1下内貫通孔17aおよび杭頭内貫通孔47を貫通したボルト90にナット91が螺合している(機械式接続手段に相当する)。
以上は、全ての貫通孔にボルト90が挿入されているが、本発明はこれに限定するものではなく、幾つかの貫通孔にボルト90が挿入され、これを除く貫通孔にボルト90が挿入されなくてもよい。
図5において、杭400が鉛直方向490に立設されている場合について説明する。すなわち、杭傾斜角度φが「0.00°(φ=0.00°)」である。
このとき、第1継手部材110aの位相A(第1最厚位相22a)と第2継手部材110bの位相Q(第2最薄位相24b)とは一致している(このとき、位相P(第1最薄位相24a)と位相B(第2最厚位相22b)とは一致している)。
したがって、第1仮想線28aと第2仮想線28bとは同一線上にあって、第1継手部材110aの位相A(第1最厚位相22a)と第2継手部材110bの位相B(第2最厚位相22b)とは、中心Oに対する対角位置に配置されている(∠AOB=180°)。
このとき、第1継手部材110aの継手部材傾斜角度αと第2継手部材110bの継手部材傾斜角度αとは互いに打ち消しあっているから、第1下フランジ部10aと第2上フランジ部30bとは平行になっている(β=0.00°)。
したがって、杭頭部フランジ部40が水平の場合に継手100を用いても、タワーフランジ部50を水平にする(ボトムタワー500を鉛直に立設する)ことができる。
なお、以上は、第1上フランジ部30aと第2下フランジ部10bとが当接しているが、第2継手部材110bを裏返して、第1上フランジ部30aに第2上フランジ部30bを当接してもよい。
図6において、杭400が杭傾斜方向410(太矢印にて示す)に杭傾斜角度「1.50°(φ=1.50°)」傾斜している場合について説明する。なお、継手部材傾斜角度αは「0.75°(α=0.75°)」で、杭傾斜角度φは継手部材傾斜角度αの2倍になっている(φ=2・α)。
このとき、第1継手部材110aの位相A(第1最厚位相22a)と第2継手部材110bの位相B(第2最厚位相22b)とは、杭中心軸409を通過する杭傾斜方向410の仮想線(以下「杭傾斜方向仮想線408」と称す)上で一致している。したがって、杭傾斜方向仮想線408と第1仮想線28aと第2仮想線28bとは互いに重なっている(∠AOB=0°)。このとき、位相P(第1最薄位相24a)と位相Q(第2最薄位相24b)とは、杭傾斜方向仮想線408上で一致している。
したがって、杭400の傾斜(φ=1.50°)が継手100によって吸収され、タワーフランジ部50は水平になっている。よって、杭400が斜めに立設された場合、継手100を用いることによって、ボトムタワー500を鉛直方向490に設置可能になる。
すなわち、例えば継手部材傾斜角度αを「0.75°(α=0.75°)」にした場合、継手100は、杭400が杭傾斜方向410に最大「1.50°」傾くまで、ボトムタワー500を略鉛直方向490に設置可能である。
なお、以上は、第1上フランジ部30aと第2下フランジ部10bとが当接しているが、第2継手部材110bを裏返して、第1上フランジ部30aに第2上フランジ部30bを当接してもよい。
図7において、杭400が杭傾斜方向410(太矢印にて示す)に杭傾斜角度φ(例えば、φ=0.75°)傾斜している場合について説明する。
このとき、回転位相傾斜角度δが杭傾斜角度φの1/2(δ=φ/2=0.375°)になる第1回転下位相線26aおよび第1回転上位相線27a(第1回転位相25a、図2参照)と、第2回転下位相線26b(第2回転位相25b、図2参照)とが、それぞれ杭傾斜方向仮想線408に一致し、杭400の傾斜を打ち消すように、第1継手部材110aと第2継手部材110bとは接続されている。
また、杭傾斜方向410に対して垂直な方向については、第1下フランジ部10aに対する第1上フランジ部30aの傾斜と、第2下フランジ部10bに対する第2上フランジ部30bの傾斜とが、互いに打ち消し合うため水平になっている。
したがって、杭400の傾斜が継手100によって吸収され、タワーフランジ部50は略水平になっている。よって、杭400が斜めに立設された場合、継手100を用いることによって、杭傾斜角度φは近似的に吸収され、ボトムタワー500は略鉛直になる。
このとき、第1継手部材110aと第2継手部材110bとは、杭傾斜方向仮想線408に対して互いに反対方向に回転され、対称に配置されたことに同じである。
なお、最も低い位置になっている杭頭貫通孔に代えて、最も高い位置になっている杭頭貫通孔基準にしてもよい。
(1)杭400が傾斜する場合、杭傾斜角度φを吸収してボトムタワー500を鉛直または略鉛直にすることができる。
(2)グラウトのような強度発現等の養生時間が不要であるから工期が短くなる。
(3)また、ボトムタワー500に風や波が繰り返し作用しても、長期間に渡って継手としての所要の性能を有する。
本発明を実施するための形態を、フローチャートを参照して具体的に説明する。なお、各工程を実施する順番は示された順番に限定するものではなく、適宜変更可能である。また、実施の形態1または実施の形態2における部材と同じ部材については同じ符号を付し、説明を一部省略する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る杭構造物の施工方法を説明するフローチャートである。なお、各部位の名称および符号については図2を参照する。
図8において、杭構造物の施工方法は、以下の工程を有する。
杭400の杭傾斜角度φを計測する工程(S1)と、
第1継手部材110aについて、回転位相傾斜角度δが計測された杭傾斜角度φの1/2になる第1回転下位相線26aおよび第1回転上位相線27aを特定すると共に、第2継手部材110bについて、回転位相傾斜角度δが計測された杭傾斜角度φの1/2になる第2回転下位相線26bおよび第2回転上位相線27bを特定する工程(S2)と、
最も低い位置になっている杭頭外貫通孔43および杭頭内貫通孔47に、特定された第1回転下位相線26aに最も近い位置に配置された第1下外貫通孔13aおよび第1下内貫通孔17aを重ねて、杭頭部フランジ部40に第1継手部材110aの第1下フランジ部10aをボルト90/ナット91によって接続する工程(S3)と、
特定された第1回転上位相線27aに最も近い位置に配置された第1上外貫通孔33aおよび第1上内貫通孔37aに、特定された第2回転下位相線26bに最も近い位置に配置された第2下外貫通孔13bおよび第2下内貫通孔17bを、杭400の傾斜を打ち消すように重ねて、第1継手部材110aの第1上フランジ部30aに第2継手部材110bの第2下フランジ部10bをボルト90/ナット91によって接続する工程(S4)と、
第2継手部材110bの第2上フランジ部30bにタワーフランジ部50をボルト90/ナット91によって接続する工程(S5)。
したがって、かかる杭構造物の施工方法は、継手構造200を有し、継手構造200が前記のように杭400の傾斜を吸収可能であると共に、ボルト90/ナット91(機械式接続手段)を用いるから、前記作用効果が得られる。
なお、以上は、杭頭部フランジ部40に接続された第1継手部材110aに、第2継手部材110bを接続するものであるが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、第1仮想線28aと第2仮想線28bとのなす角度が回転角度θの2倍になった状態で、予め、第1継手部材110aと第2継手部材110bとを一体にしておき、かかる一体になったものを杭頭部フランジ部40に接続してもよい。
なお、最も低い位置になっている杭頭外貫通孔43および杭頭内貫通孔47に代えて、最も高い位置になっている杭頭外貫通孔43および杭頭内貫通孔47を基準にして、前記工程に準じた工程を実施してもよい。
10b:第2下フランジ部
11a:第1下外フランジ部
11b:第2下外フランジ部
12a:第1下外周円
12b:第2下外周円
13a:第1下外貫通孔
13b:第2下外貫通孔
14a:第1最厚位相下外貫通孔
14b:第2最厚位相下外貫通孔
15a:第1下内フランジ部
15b:第2下内フランジ部
16a:第1下内周円
16b:第2下内周円
17a:第1下内貫通孔
17b:第2下内貫通孔
18a:第1最厚位相下内貫通孔
18b:第2最厚位相下内貫通孔
20a:第1円筒部
20b:第2円筒部
21a:第1円筒部下端
21b:第2円筒部下端
22a:第1最厚位相
22b:第2最厚位相
23a:第1円筒部上端
23b:第2円筒部上端
24a:第1最薄位相
24b:第2最薄位相
25a:第1回転位相
25b:第2回転位相
26a:第1回転下位相線
26b:第2回転下位相線
27a:第1回転上位相線
27b:第2回転上位相線
28a:第1仮想線
28b:第2仮想線
29a:第1円筒部中心軸
29b:第2円筒部中心軸
30a:第1上フランジ部
30b:第2上フランジ部
31a:第1上外フランジ部
31b:第2上外フランジ部
32a:第1上外周円
33a:第1上外貫通孔
33b:第2上外貫通孔
34a:第1最厚位相上外貫通孔
35a:第1上内フランジ部
35b:第2上内フランジ部
36a:第1上内周円
37a:第1上内貫通孔
37b:第2上内貫通孔
38a:第1最厚位相上内貫通孔
40 :杭頭部フランジ部
43 :杭頭外貫通孔
47 :杭頭内貫通孔
50 :タワーフランジ部
53 :タワー外貫通孔
57 :タワー内貫通孔
90 :ボルト
91 :ナット
100 :継手
110a:第1継手部材
110b:第2継手部材
114a:第1外仮想線
118a:第1内仮想線
200 :継手構造
400 :杭
408 :杭傾斜方向仮想線
409 :杭中心軸
410 :杭傾斜方向
490 :鉛直方向
500 :ボトムタワー
α :継手部材傾斜角度
β :継手傾斜角度
δ :回転位相傾斜角度
θ :回転角度
φ :杭傾斜角度
A :第1最厚位相
B :第2最厚位相
P :第1最薄位相
Q :第2最薄位相
O :中心
Claims (2)
- 地盤に立設された杭の頭部に設置された杭頭部フランジ部と、上部構造物に設けられた上部構造物フランジ部とを継手によって接続する杭構造物の施工方法であって、
前記継手は、第1継手部材および第2継手部材を具備し、前記第1継手部材および前記第2継手部材はそれぞれ、円筒部と、前記円筒部の一方の端部に設けられた円環状の下フランジ部と、前記下フランジ部に形成された複数の下貫通孔と、前記円筒部の他方の端部に設けられた円環状の上フランジ部と、前記上フランジ部に形成された複数の上貫通孔と、を具備し、前記第1継手部材の前記上フランジ部は前記第1継手部材の前記下フランジ部に対して傾斜し、前記第2継手部材の前記上フランジ部は前記第2継手部材の前記下フランジ部に対して傾斜し、それぞれの傾斜角度が同じであり、
前記杭が鉛直に対して傾斜した杭傾斜方向および杭傾斜角度を計測する工程(S1)と、
前記第1継手部材および前記第2継手部材について、前記円筒部の中心軸を含む仮想面と前記下フランジ部との交線である回転下位相線に対して、前記仮想面と前記上フランジ部との交線である回転上位相線がなす角度である回転位相傾斜角度が、前記計測された杭傾斜角度の1/2になる仮想面を特定する工程(S2)と、
前記杭頭部フランジ部に形成された複数の杭頭貫通孔のうち前記杭傾斜方向の杭傾斜方向仮想線に最も近い位置になっている杭頭貫通孔に、前記第1継手部材の複数の下貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転下位相線に最も近い位置に配置された下貫通孔を重ねて、前記杭頭部フランジ部に前記第1継手部材の下フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S3)と、
前記第1継手部材の複数の上貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転上位相線に最も近い位置に配置された上貫通孔に、前記第2継手部材の複数の下貫通孔のうち前記特定された仮想面における前記回転下位相線に最も近い位置に配置された下貫通孔を、前記杭の傾斜が打ち消されるように重ねて、前記第1継手部材の上フランジ部に前記第2継手部材の下フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S4)と、
前記第2継手部材の前記上フランジ部に前記上部構造物フランジ部を機械式接続手段によって接続する工程(S5)とを有することを特徴とする杭構造物の施工方法。 - 請求項1に記載の杭構造物の施工方法により施工された杭構造物。
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