JP6569271B2 - 医療器具用光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、医療器具用光コネクタに関し、より詳しくは、たとえば、血圧などを測定する目的で医療器具に内蔵された光学式圧力センサなどに接続される光ファイバを、外部制御装置などに接続するための医療器具用光コネクタに関する。
近年、医療分野においては、カテーテルが種々の治療や検査に多用されている。たとえば、心機能低下時の治療として、大動脈内にバルーンカテーテルを挿入し、心臓の拍動に合わせてバルーンを膨張および収縮させて心機能の補助を行う大動脈内バルーンポンピング法(IABP法)が行われている。
このIABP法に用いられる大動脈内バルーンカテーテルとしては、外管と外管の内部に位置する内管とで形成された二重管構造を有するカテーテルが一般的に用いられている。
このような二重管構造のカテーテルでは、内管の遠位端開口から血液を取り込み、その近位端開口に血圧測定装置を取り付けて、血圧の変動を検出している。ところが、近年では、患者への負荷を低減する観点からカテーテルの外径が小さくなり、そのために血圧導入孔を構成する内管の内径も小さくなり、正確な血圧測定が困難になってきている。血圧測定をタイミング良く正確に測定できないと、IABP法などの処置が良好に行えないおそれがある。
そこで、カテーテルの遠位端部に圧力センサ(電気信号変換方式)を取り付け、カテーテル遠位端の血圧を電気信号として検出するカテーテルが提案されている(たとえば特許文献1)。
しかしながら、圧力信号を電気信号としてカテーテルを通して取り出す方式では、電気ノイズが発生するおそれがある。また、圧力センサを囲む媒体の伝導性が変化することなどにより、圧力センサのドリフト補正が必要であるなどの課題も有している。
そこで、たとえば特許文献2に示すように、光学式圧力センサをカテーテルに用いる試みがなされている。しかしながら、センサとして光学式圧力センサを用いる場合には、光ファイバのケーブルを、光コネクタを用いて医療器具制御装置やモニタリング装置などの外部機器に接続する必要がある。
従来では、たとえば特許文献3に示すように、光コネクタとして、医療分野以外においても広く用いられるSCコネクタ(SC型光コネクタ)などの汎用のプッシュプル方式の光コネクタを用いている。ただし、汎用の光コネクタは、光配線の技術者向けに設計されていることが多く、確実な接続を行うために把持すべき箇所が限られているなどするため、医療関係者にとっては必ずしも使いやすいものではなかった。医療分野において、医療器具制御装置やモニタリング装置などの外部機器に光コネクタが確実に接続されないと、適切な治療や診断を行えないおそれがある。
特開平10−137199号公報 特表2008−524606号公報 特開2012−501807号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、医療関係者にとって使いやすく、しかも確実に光ファイバ同士の接続を行い、着脱も容易な医療器具用光コネクタを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る医療器具用光コネクタは、
光ファイバが内蔵されたケーブルの近位端部に連結してある端フェルールを保持するコネクタ本体と、
前記コネクタ本体の遠位端部を囲むように保持するカバー部材と、
前記カバー部材の遠位端部に連結されて前記ケーブルの外周を囲む応力緩和部材とを有する。
本発明に係る医療器具用光コネクタでは、コネクタ本体をカバー部材が保持してある。コネクタ本体としては、たとえば汎用のプッシュプル方式の光コネクタを用いることができる。カバー部材は、コネクタ本体よりも大きいために、医療関係者でも持ちやすい。また、本発明の医療器具用光コネクタでは、応力緩和部材(ストレインリリーフ)がカバー部材に連結してある。そのため、医療関係者が応力緩和部材を把持して、医療器具用光コネクタを外部機器に接続しようとした場合においても、その接続しようとする力は、カバー部材を介してコネクタ本体に伝達し、コネクタ本体の端フェルールを外部機器の端フェルールに確実に接続することができる。
なお、従来の汎用プッシュプル方式光コネクタをそのまま用いる場合では、光ファイバのケーブルを保護する応力緩和部材を把持して、コネクタ本体の端フェルールを外部機器の端フェルールに接続しようとすると、これらの接続が不完全になりやすかった。なぜなら、汎用プッシュプル方式光コネクタでは、接続後にケーブルが引っ張られても接続が外れないようにすべく、接続するに際して、コネクタ本体外側の摺動スリーブを把持して、コネクタ本体内側のフェルールケーシングに対して、摺動スリーブを押し込むことが必要となる構造となっていて、応力緩和部材は、摺動スリーブではなく、フェルールケーシングまたは光ファイバのケーブルに取り付けられているため、応力緩和部材を押し込んでも摺動スリーブはフェルールケーシングに対して押し込まれないためである。
好ましくは、前記カバー部材は、
前記応力緩和部材の近位端部に形成してある応力緩和溝に係合する第1内方凸部と、
前記コネクタ本体の遠位端部の外周に形成してある摘まみ用凹部に係合する第2内方凸部と、を有する。
このように構成することで、カバー部材とコネクタ本体との連結、およびカバー部材と応力緩和部材との連結が容易になる。
好ましくは、前記カバー部材は、一対の半割体が組み合わされて構成される。このように構成することで、カバー部材とコネクタ本体との連結、およびカバー部材と応力緩和部材との連結が容易になる。
好ましくは、前記応力緩和部材の主要部分は、前記カバー部材の遠位端部から露出しており、前記ケーブルの周囲を覆っている。このように構成することで、特にダメージを受けやすいカバー部材近くのケーブル内の光ファイバを確実に保護することができる。
好ましくは、前記コネクタ本体の近位端部には、コネクタ側電気接続端子が装着してあり、
前記コネクタ側電気接続端子は、機器側電気接続端子に着脱自在に接続されることが可能であり、前記機器側電気接続端子は、受け側フェルールと共に、機器側接続部に装着してあり、前記受け側フェルールは、前記コネクタ本体の前記端フェルールに着脱自在に連結可能になっている。
このように構成することで、コネクタ本体の近位端部を、機器側接続部に接続することのみで、端フェルールと受け側フェルールとの接続が成されると同時に、コネクタ側電気接続端子と機器側電気接続端子との接続が成される。
好ましくは、前記カバー部材の内部には、前記コネクタ側電気接続端子に接続してあるメモリ素子が装着してあり、
前記メモリ素子には、前記光ファイバの遠位端が接続される医療器具に関連するデータが記憶してあり、
前記コネクタ側電気接続端子を通して前記データを読み取り可能になっている。
このように構成することで、機器側接続部では、光ファイバおよびフェルールを通して光データを受け取ることができると共に、コネクタ側電気接続端子を通して医療器具に関連するデータを受け取ることができる。そのため、医療器具に関するデータが正確に機器側に伝達され、正確なデータに基づき、医療器具の制御などを行うことができる。
また、前記コネクタ本体は、SC型光コネクタであってもよい。
図1は本発明の一実施形態に係る医療器具用光コネクタが用いられるスタイレットの全体斜視図である。 図2は図1に示す医療用スタイレットの遠位端部を拡大した斜視図である。 図3は図2に示す医療用スタイレットの遠位端部における光学式圧力センサ付近の要部断面図である。 図4は図3に示す光学式圧力センサ付近をさらに拡大した要部断面図である。 図5は図1に示すフロントコネクタの要部断面図である。 図6は図5に示すフロントコネクタの要部拡大断面図である。 図7は図6に示す一対のフェルールの接合部詳細を示す要部斜視図である。 図8は図1に示す医療用スタイレットの使用例を示すバルーンカテーテルの断面図である。 図9は図8に示すバルーンカテーテルの遠位端部の要部拡大断面図である。 図10Aは図1に示す医療器具用光コネクタの底面図である。 図10Bは図1に示す医療器具用光コネクタの一方の半割体を取り除いた状態を示す底面図である。 図11は図10Aに示す医療器具用光コネクタのXI−XI線に沿う要部断面図である。 図12は図10Aに示す医療器具用光コネクタを外部機器に接続する前の状態を示す要部斜視図である。
図1に示す本発明の一実施形態に係る医療器具用光コネクタとしてのバックコネクタ100を有する医療用スタイレット60は、たとえば図8に示すバルーンカテーテル20と共に用いられる。まず、図8に示すバルーンカテーテル20について説明する。
図8に示すバルーンカテーテル20は、大動脈内バルーンポンピング法に用いるバルーンカテーテルであり、心臓の拍動に合わせて膨張および収縮するバルーン部22を有する。バルーン部22は、膜厚50〜150μm程度の薄膜で構成される。薄膜の材質は、特に限定されないが、抗血栓性および耐屈曲疲労特性に優れた材質であることが好ましく、たとえばポリウレタンなどにより構成される。
バルーン部22の外径および長さは、心機能の補助効果に大きく影響するバルーン部22の内容積と、動脈血管の内径などに応じて決定される。バルーン部22の内容積は、特に限定されないが、20〜50ccであり、バルーン部22の外径は、膨張時で12〜18mmが好ましく、長さは、150〜250mmが好ましい。
このバルーン部22の遠位端部22aには、遠位端開口23が形成してある遠位端チップ部25が熱融着ないしは接着などの手段で取り付けてある。この遠位端チップ部25の内周側には、内管30の遠位端部が熱融着ないしは接着などの手段で取り付けてある。
バルーン部22の近位端部22bには、外管24の遠位端部が接続してある。この外管24の内部に形成された圧力流体導通路29を通じて、バルーン部22の内部に、圧力流体が導入および導出され、バルーン部22が膨張および収縮するようになっている。バルーン部22と外管24との接続は、熱融着あるいは接着剤による接着により行われる。
内管30は、バルーン部22および外管24の内部を軸方向に延在し、後述するハンドル部42のワイヤ挿入口44に連通するようになっており、その内部には、バルーン部22の内部および外管24内に形成された圧力流体導通路29とは連通しないルーメン31が形成してある。
バルーン部22内に位置する内管30は、バルーンカテーテル20を動脈内に挿入する際に、収縮した状態のバルーン部22が巻きつけられ、ルーメン31は、バルーン部22を都合良く動脈内に差し込むために用いるガイドワイヤを挿通する管腔としても用いられる。
外管24の近位端部には、患者の体外に設置されるハンドル部42が連結してある。ハンドル部42は、外管24と別体に成形され、熱融着あるいは接着などの手段で固着される。ハンドル部42には、外管24内の圧力流体導通路29およびバルーン部22内に圧力流体を導入または導出するための圧力流体導入出口46が形成される第1通路47と、内管30内に連通するワイヤ挿入口44が形成される第2通路45とが形成してある。
圧力流体導入出口46は、たとえば図示省略してある駆動装置の圧力流体コネクタチューブに接続され、この駆動装置により、流体圧がバルーン部内に導入または導出されるようになっている。導入される流体としては、特に限定されないが、駆動装置の駆動に応じて素早くバルーン部が拡張または収縮するように、粘性の小さいヘリウムガスなどが用いられる。また、駆動装置(IABP駆動装置)としては、特に限定されず、たとえば特公平2−39265号公報やWO2011/114779号公報に示すような装置が用いられる。
本実施形態のハンドル部42では、圧力流体導入出口46が形成された第1通路47を外管24の軸心方向に沿ってストレート状に配置し、ワイヤ挿入口44が形成される第2通路45を、第1通路47の軸心に対して所定の傾きを以て配置するように構成してある。
また、本実施形態のハンドル部42では、第2通路45内に、内管30の端部を保持し、この内管30を、外管24の内壁に接するように偏心させて配置させるための第1内管端部保持具48と第2内管端部保持具50とが装着してある。ハンドル部42に形成される圧力流体導入出口46に連通する第1通路47を外管24の軸心方向に沿ってストレート状に配置してあるので、ワイヤ挿入口を外管の軸心方向に沿ってストレート状に配置する場合に比較し、圧力流体の流路抵抗を低減することが可能になると共に、バルーン部における拡張・収縮の応答性が向上する。
ワイヤ挿入口44が形成してある第2内管端部保持具50の取付ポート52(第2通路45およびルーメン31に後述する挿入用ワイヤ80を通すためのポート)に対して、図1に示す医療用スタイレット60のフロントコネクタ70のポート接続部72が着脱自在に装着される。医療用スタイレット60の挿入用ワイヤ80は、内管30のルーメン31の内部に挿入可能になっている。なお、取付ポート52に対してポート接続部72を着脱自在に装着させる方法は、常法に従えばよく、たとえば、螺合などの手段を採用すればよい。
以下、医療用スタイレット60について詳細に説明する。図1に示すように、医療用スタイレット60は、挿入用ワイヤ80と、挿入用ワイヤ80の近位端部が取り付けられるコネクタ65とを有する。
図2および図3に示すように、挿入用ワイヤ80は、中空ワイヤ82と、その中空ワイヤ82の遠位端に差し込まれて取り付けられている遠位端ワイヤ81を有する。遠位端ワイヤ81は、遠位端に向けてテーパ状に細くなっており、その最も遠位端には、遠位端付近のワイヤ81の外径よりも大きな径を持つ球状体81aが一体成形してある。この球状体81aをワイヤ81の遠位端に設けることで、挿入用ワイヤ80の遠位端を、図8に示す内管30のルーメン31内に差し込みやすくなり、挿入用ワイヤ80の遠位端部で内管30を傷つけるおそれが小さくなる。
球状体81aの外径は、テーパ状のワイヤ81における最も大きな外径と同程度以下のサイズが好ましく、中空ワイヤ82の外径よりも小さいことが好ましい。遠位端ワイヤ81の長さ(中空ワイヤ82から飛び出している部分の長さ)L0は、特に限定されないが、好ましくは5〜50mmである。中空ワイヤ82の外径は、特に限定されないが、たとえば0.3〜0.7mmである。中空ワイヤ82の内径は、光学式圧力センサ84および光ファイバ88が挿入可能な内径であればよい。また、挿入用ワイヤ80の全長も、特に限定されないが、好ましくは50〜800mmである。
遠位端ワイヤ81の近位端部81bは、図3に示すように、中空ワイヤ82の取付遠位端部82aの内部に接合してある。これらの接合は、レーザ溶接、その他の溶接、あるいは接着剤による接合などでもよい。中空ワイヤ82の取付遠位端部82aの近くには、少なくとも1つ、好ましくは一対、または複数の開口部82bが設けてあり、開口部82bを通して、中空ワイヤ82の内部と外部とが連通可能になっている。
本実施形態では、遠位端ワイヤ81の近位端部は、開口部82bの近位端側縁部まで到達し、開口部82bに少しせり出しているが、必ずしも開口部82bまで到達しなくてもよい。ただし、この遠位端ワイヤ81の近位端部は、開口部82bを完全には塞がないようになっており、好ましくは開口部82bの開口面積を狭めないように、中空ワイヤ82の取付遠位端部82aの内部に接合してある。
開口部82bの近位端側縁部では、開口部82bから入り込む流体の圧力を検出する光学式圧力センサ84が中空ワイヤ82の内部に取り付けてある。光学式圧力センサ84の近位端には、光ファイバ88の遠位端が接合してある。図4に示すように、光ファイバ88の遠位端88aは、光学式圧力センサ84の基板本体84aの近位端側に形成してある凹部84b内に入り込み、接着剤87などにより基板本体84aに接合してある。
基板本体84aは、たとえばガラスで構成してあり、その先端(遠位端)には、ダイヤフラム85が装着してあり、その背後に光の共振部を構成するように、空洞86が形成してある。ダイヤフラム85に圧力が加わることで、光ファイバ88を通して伝達する光の行路差などが変化し、ダイヤフラム85に加わる圧力を検出することができる。光学式圧力センサ84としては、特に限定されず、たとえば特表2008−524606号公報、特開2000−35369号公報、特表2014−507666号公報などに記載されたものを用いることができる。
本実施形態では、圧力検出センサ84の圧力検出部であるダイヤフラム85が、中空ワイヤ82の開口部82bにおける近位端縁部に位置し、開口部82bを通して伝達する血液の血圧を正確に測定することが可能になっている。光学式圧力センサ84の近位端に接続してある光ファイバ88の外周には、たとえばポリイミド樹脂などによりコーティング層88bが形成してある。
光学式圧力センサ84の近くに位置する光ファイバ88の遠位端近傍は、隔壁リング83により中空ワイヤ82の内部に固定される。隔壁リング83を中空ワイヤ82の内部で所定位置に固定するために、図2および図3に示すように、中空ワイヤ82の開口部82bから所定位置に、接着用孔82cが1つ以上形成してある。その接着用孔82cを通して、接着剤を注入することで、隔壁リング83を中空ワイヤ82の内部で開口部82bから近位端側に所定位置に固定することが容易になり、開口部82bと光学式圧力センサ84との位置決めも同時に行うことができる。光学式圧力センサ84で検出された圧力は、光ファイバ88を通して光信号として送信することができる。
本実施形態では、遠位端ワイヤ81と中空ワイヤ82とは、たとえば、ステンレス鋼やニッケル・チタン合金などの金属で構成してあり、これらは同一の材質で構成してもよく、あるいは異なる材質で構成してもよい。図4に示すように、中空ワイヤ82の外周には、たとえばPTFEなどのフッ素樹脂からなるコーティング層82dを施してもよい。
図1に示すように、コネクタ65は、中空ワイヤ82の近位端部が取り付けられたフロントコネクタ70と、バックコネクタ(本実施形態の医療器具用光コネクタ)100と、これらを連結するケーブル90とを有する。フロントコネクタ70は、図8に示すように、カテーテルとしてのバルーンカテーテル20のルーメン31に挿入用ワイヤ80を通すための取付ポート52に連結されるポート接続部72を有する。ポート接続部72は、フロントコネクタ70のフロントコネクタ本体71の遠位端部に形成してあり、さらに、フロントコネクタ本体71には、分岐ポート73が形成してある。なお、フロントコネクタ70と中空ワイヤ82(挿入用ワイヤ80)との接続は、着脱自在な接続としてもよいし、着脱不可に固定してもよいが、フロントコネクタ70および中空ワイヤ82内の光ファイバ88の導通を長期間確実に保つ観点からは、着脱不可に固定して接続することが好ましい。
図5に示すように、ポート接続部72の内部には、略同芯状に、フラッシュ用ノズル72aが取り付けてある。フラッシュ用ノズル72aの内部は、分岐ポート73の内部に連通してある。分岐ポート73から導入される生理食塩水や抗血液凝固薬液などの液体は、図8に示すフラッシュ用ノズル72aの先端からワイヤ挿入口44内部に導入され、そこから内管30のルーメン31を通して挿入用ワイヤ80の外側を流れ、内管30の遠位端開口23まで導かれるようになっている。
図5に示すように、フロントコネクタ本体71の近位端には、連結ポート74が形成してあり、連結ポート74には、フェルール保持部75が連結してある。図6および図7に示すように、フェルール保持部75の内部には、挿入用ワイヤ80の中空ワイヤ82の内部に装着してある光ファイバ88の近位端部をケーブル90内の光ファイバ88Aに連結するための一対のフェルール76,77がスリーブ78の内部で突き合わされて配置してある。また、この一対のフェルール76,77およびスリーブ78の外周側には、たとえばステンレス鋼などの金属で構成してあるパイプ78aが被せてあり、このパイプ78aの内部は、光学部品シール用接着剤などのシール材78bで封止されている。中空ワイヤ82の内部に装着してある光ファイバ88と、ケーブル90内の光ファイバとを、それぞれ別体の光ファイバで構成し、フロントコネクタ本体71内で接続することで、中空ワイヤ82部分とケーブル90部分とを個別の製造工程で製造することが可能になり、医療用スタイレット60の生産性が良好なものとなる。また、これらの光ファイバ88,88Aとして、互いに種類や径が異なる光ファイバを用いることも可能となり、たとえば、中空ワイヤ82の径を細くすることを目的に、中空ワイヤ82内の光ファイバ88として、特別に径を細くした高価な光ファイバを用い、ケーブル90内の光ファイバ88Aとしては、汎用的な安価な光ファイバを用いることもできる。なお、フェルール76,77は、異なる光ファイバ88,88Aの端部同士を相互に光信号の伝達可能に接続することを容易にするために用いられるが、必ずしも用いる必要はなく、たとえば、光ファイバ88,88Aの端部同士を融着などの手段により直接接続してもよい。
図6に示すように、光ファイバ88Aの遠位端部が連結されたフェルール77の近位端は、栓部材79の遠位端に取り付けてあり、栓部材79の近位端側筒部79aは、ケーブル90内で光ファイバ88Aの周囲に光ファイバ88Aを支持および保護する目的で設けられたアラミド繊維93とかしめリングを用いたかしめ等の手段によって接続され、さらに、その外側から、ケーブル90を構成するチューブ本体91の遠位端91aともかしめリングを用いたかしめ等の手段によって接続される。フェルール保持部75の収容筒部75bの内部には、一対のフェルール76,77およびスリーブ78が内部に封止されたパイプ78aをさらに封止するように、たとえば紫外線硬化型接着剤の硬化物などで構成される充填物75gが充填される。
フェルール保持部75の近位端には、その内面の周方向に延在する凸部75fが設けられていて、その凸部75fが存在することにより、栓部材79の近位端側筒部79aとケーブル90との接続部分がフェルール保持部75の近位端側から抜けることが防止されて、フェルール保持部75とケーブル90との接続が確実なものとされている。また、フェルール保持部75の遠位端には、挿入筒部75cと、その外周に位置する外周筒部75dとが形成してあり、これらの間の隙間75eに、図5に示す連結ポート74が入り込むことによって、フロントコネクタ本体71とフェルール保持部75とが連結されている。なお、フロントコネクタ本体71とフェルール保持部75との連結は、フェルール保持部75の収容筒部75b内での光ファイバ88,88Aの接続および収容筒部75b内への充填物75gの充填が完了した後に行うことが望ましい。また、フロントコネクタ本体71とフェルール保持部75との連結に、螺合や接着などの手段を用いてもよい。フェルール保持部75の挿入筒部75cおよび収容筒部75bの内部では、一対のフェルール76,77およびスリーブ78が配置されるが、その周囲は、シール材78bおよび充填物75gで満たされているために、分岐ポート73から流入される液体は、挿入筒部75cおよび収容筒部75bの内部に入り込むことはなく、その遠位端側に配置されるフラッシュ用ノズル72aから、図8に示すハンドル部42のワイヤ挿入口44に吐出されるようになっている。したがって、一対のフェルール76,77を用いて接続された光ファイバ88,88Aの接続部は、ポート接続部72と分岐ポート73との間を流れる液体と接触することがないので、光ファイバ88,88Aは、その液体の影響を受けることなく、確実な接続が確保される。
図1に示すように、ケーブル90の両端の外周には、応力緩和部材としてのストレインリリーフ92および94が装着してある。ストレインリリーフ92および94は、例えば熱可塑性エラストマーなどにより形成された、一方の端部から他方の端部に向かうほど外径が小さくなっている略筒状の部材であり、その外周面には、径方向に沿って応力緩和溝95が設けられている。そして、一方のストレインリリーフ92は、外径の大きいほうの端部を遠位端として、フロントコネクタ70のフェルール保持部75の近位端に連結してあり、ケーブル90の遠位端を覆う。他方のストレインリリーフ94は、外径の大きいほうの端部を近位端として、バックコネクタ100のカバー部材106の遠位端に連結してあり、ケーブル90の近位端を覆う。
図5および図6に示すように、ケーブル90を構成する可撓性チューブ91の内部には、光ファイバ88Aが通してあり、光ファイバ88Aの近位端は、図11に示すように、バックコネクタ100のカバー部材106により保持してあるバックコネクタ本体(コネクタ本体)104の端フェルール102に連結してある。
図10A、図10Bおよび図11に示すように、カバー部材106の遠位端側外周には、その他の部分よりも外径が小さくなっている把持部106aが形成してあり、操作者の指で摘みやすくなっている。把持部106aの内部には、ストレインリリーフ94の近位端部94aが位置し、カバー部材106の遠位端に形成してある第1内方凸部130が、ストレインリリーフ94の近位端部94aに形成してある応力緩和溝95に係合してある。ストレインリリーフ94の近位端部94aは、カバー部材106の内部で、たとえば接着剤などにより固定してもよい。
カバー部材106は、たとえば合成樹脂などにより形成され、特に把持部106aでは、操作者が指で摘みやすくするために柔軟性を持たせてもよい。また、カバー部材106は、図12に示すように、一対の半割体106Aおよび106Bが組み合わされて構成される。図10Bは、一方の半割体106Bを取り除き、他方の半割体106Aを底面側から見た状態を示すが、取り除かれた他方の半割体106Bも同様な構造を有している。
図10Bに示すように、カバー部材106の近位端内部には、一対の第2内方凸部132が一体に形成してあり、それぞれの第2内方凸部132は、コネクタ本体104の摺動スリーブ104Aの遠位端104aに形成してある摘まみ用凹部124に係合して、コネクタ本体104の遠位端104aをカバー部材106の内部に固定可能にしてある。コネクタ本体104の近位端底面(図10Aおよび図10B参照)には、一対のコネクタ側電気接続端子110が装着してある。
図11に示すように、コネクタ側電気接続端子110は、機器側電気接続端子210に着脱自在に接続可能になっている。機器側電気接続端子210は、コネクタ本体104の端フェルール102の近位端102aが着脱自在に連結される受け側フェルール202が固定してある機器側接続部204の基板211に装着してある。
図12に示すように、機器側接続部204は、たとえば雌型ソケット200として構成される。コネクタ本体104の近位端は、雄型ソケットを構成する。そのため、雌型ソケット200にバックコネクタ100のコネクタ本体104の近位端を差し込むことで、端フェルール102と受け側フェルール202との光接続が可能になり、同時に、コネクタ側電気接続端子110と機器側電気接続端子210との電気的接続が可能になる。
図11に示すように、機器側接続部204の内部では、受け側フェルール202に光ファイバ88Bが接続してあり、機器側電気接続端子210に基板211の電気配線が接続してある。機器側接続部204を含む雌型ソケット200は、図示省略してあるIABP駆動装置、または血圧測定表示装置などに組み込まれている。
雌型ソケット200の光ファイバ88Bに伝達された光信号は、図3および図4に示す光学式圧力センサ84により検出された圧力信号を含む。その光信号は、図示省略してあるIABP駆動装置、または血圧測定表示装置などにより、血圧信号に変換され、血圧データとして、IABP駆動装置の駆動信号に利用される。具体的には、圧力センサで測定された血圧変動データに基づき、心臓の拍動に応じてポンプ装置を制御し、0.4〜2秒の短周期で、図8に示すバルーン部22を膨張および収縮させるようになっている。あるいは、その血圧データは、リアルタイムで、表示することも可能である。
図11に示すように、カバー部材106の近位端側内周には、凹部106bが形成してあり、その凹部106b内に、コネクタ本体104(摺動スリーブ104A)の底面部に固定してあるメモリ素子としてのICチップ112を配置してある。ICチップ112は、コネクタ本体104の背面を通して、コネクタ側電気接続端子110に接続してある。ICチップ112には、たとえば医療用スタイレット60または医療用スタイレット60が連結されるカテーテル(バルーンカテーテル20)に関連するデータなどを記憶することができ、電気接続端子110および210を通して、そのデータを読み取り可能になっている。また、電気接続端子110および210を通して、ICチップ112の内部に保存してあるデータを書き換えることも可能である。
ICチップ112に保存することができるデータとしては、特に限定されないが、光学式圧力センサ84の個体差を補償するためのデータ、バルーン部の拡張外径および容量と製品番号に関するデータ、あるいはバルーンカテーテルのタイプなどがある。バルーンカテーテルのタイプとしては、ショートバルーンタイプ、ロングバルーンタイプ、その他の特殊形状タイプなどがある。
図示省略してあるIABP駆動装置では、ICチップ112に記憶してあるデータに基づき、駆動装置からバルーンカテーテルに送られる圧力流体の流量調整を自動的に行うこともできる。すなわち、バルーン部の容量が小さい場合には、バルーンカテーテルに送られる圧力流体の流量も小さくなる。
また、使用済みのバルーンカテーテルと共に用いられた医療用スタイレット60のICチップ112に書き込まれるデータとしては、特に限定されないが、たとえばバルーンカテーテルを実際に駆動した駆動装置の識別番号などが例示される。その場合には、図8に示すバルーンカテーテル20および医療用スタイレット60を駆動装置から取り外した後においても、そのバルーンカテーテル20が用いられた駆動装置を容易に特定することができる。
そのため、そのICチップ112のデータを読み取り、さらに、そのデータから特定される駆動装置のデータを組み合わせることで、臨床研究やトラブル対応時に、使用されたバルーンカテーテル20の駆動状態を、後で正確に把握することが容易になり、駆動状態の解析に要する時間を短縮することができる。
なお、ICチップ112のメモリ容量に余裕があるときには、ICチップ112に書き込まれるデータは、たとえばバルーンカテーテル20を実際に駆動した駆動装置の駆動状態の全てのデータ、あるいはその一部のデータであってもよい。駆動状態に関するデータとしては、たとえば駆動期間中における心電図、血圧、駆動圧などの波形データや、駆動期間中のイベントデータなどである。
このようなデータをICチップ112から読み取ることにより、臨床研究やトラブル対応時に、使用されたバルーンカテーテル20の駆動状態を、後で正確に把握することが容易になり、駆動状態の解析に要する時間を短縮することができる。
図11に示すように、本実施形態では、カバー部材106がコネクタ本体104の遠位端部を囲むように保持することで、操作者は、カバー部材106あるいはストレインリリーフ94を片手で把持して、コネクタ本体104の近位端を、雌型ソケット200の機器側接続部204に着脱自在に接続することが容易になる。しかも、コネクタ本体104の近位端を、機器側接続部204に接続することのみで、端フェルール102と受け側フェルール202との接続が成されると同時に、コネクタ側電気接続端子110と機器側電気接続端子210との接続が成される。
図12に示すように、機器側接続部204は、雌型ソケット200であり、その内部には、一対の係合片220が配置してある。係合片220は、たとえば弾性変形可能な合成樹脂で構成され、係合片220のフック部は、コネクタ本体104の両側に形成してある係合凹部122に着脱自在に係合可能になっている。係合凹部122は、コネクタ本体104の摺動スリーブ104Aの内部に装着してあるフェルールケーシング120に形成してある。フェルールケーシング120は、その内部に端フェルール102を保持し、摺動スリーブ104Aの内部に、所定の範囲で軸方向移動自在に装着してある。また、ケーブル90は、フェルールケーシング120に接続してあり、コネクタ本体104の摺動スリーブ104Aに対して、所定の範囲で軸方向移動自在である。雌型ソケット200の係合片220は、摺動スリーブ104Aがフェルールケーシング120に対して接続方向に押し込まれた状態でコネクタ本体104が雌型ソケット200に挿し込まれたときにのみ、摺動スリーブ104Aを乗り越えて、フェルールケーシング120の係合凹部122と係合できるようになっていて、それ以外の状態で挿し込まれても、摺動スリーブ104Aが邪魔となって、係合凹部122と係合できないようになっている。
図1に示す本実施形態に係る医療用スタイレット60は、たとえば図8に示すバルーンカテーテル20と共に用いられる。バルーンカテーテル20は、それを体内に導入するためのルーメン31に、図示しないガイドワイヤを通して体内の所定位置に搬送される。
その後、ルーメン31からガイドワイヤが取り去られた後に、図8に示すように、医療用スタイレット60におけるフロントコネクタ70のポート接続部72が、バルーンカテーテル20のハンドル部42の取付ポート52に取り付けられる。その結果、内管30のルーメン31に遠位端ワイヤ81側から挿入用ワイヤ80を挿入することができる。
図2および図3に示すように、遠位端ワイヤ81は、中空ワイヤ82の遠位端部に取り付けられ、中空ワイヤ82とは異なる材質や特性や形状で成形することができ、たとえば柔軟性に優れ、図8に示すルーメン31の内部を都合良く案内されて目的とする位置に容易に到達することができる。
また、医療用スタイレット60をバルーンカテーテル20に挿入することで、バルーンカテーテル20の剛性が高くなり、バルーンカテーテル20のバルーン部22が血流により押戻されるおそれが減少し、キンク(折れ)も有効に防止できる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、光学式圧力センサ84が、遠位端ワイヤ81の後側に設けられるために、図8および図9に示すように、開口部82bの近位端縁部の位置(光学式圧力センサ84の位置と略同じ)を、バルーンカテーテル20の遠位端開口23から近位端に向けて所定距離L2で内管30の内側に位置させることができる。その結果、血栓などの影響を受けることなく、しかも電気ノイズに影響されることなく、光学式圧力センサ84により血圧などを正確に測定することが可能である。
そして、本実施形態では、図8および図9に示すように、内管30のルーメン31に医療用スタイレット60の挿入用ワイヤ80を挿入して装着したとき、すなわち、医療用スタイレット60のフロントコネクタ70のポート接続部72がバルーンカテーテル20のハンドル部42における第2内管端部保持具50の取付ポート52に取り付けられたとき、遠位端ワイヤ81の遠位端81aの位置は、バルーンカテーテル20の遠位端開口23より外部に飛び出さないようにされていて、遠位端81aは遠位端開口23より近位端に向けて所定距離L1の位置にある。所定距離L1は、バルーンの駆動などによる振動があっても遠位端81aが遠位端開口23から突出することを防止し、かつ、光学式圧力センサ84によって、より正確な圧力を測定する観点から、好ましくは、30〜250mmである。また、所定距離L2は、好ましくは、31mm以上である。
本実施形態では、図8に示す分岐ポート73から生理食塩水や抗血液凝固薬液などの液体を導入することで、その液体がバルーンカテーテル20のルーメン31内に位置する光学式圧力センサ84の周囲にまで到達し、センサ84の周囲で血栓などが生じることを抑制することができ、血圧などを正確に検出することができる。
特に本実施形態に係る医療器具用光コネクタとしてのバックコネクタ100では、コネクタ本体104をカバー部材106が保持してある。コネクタ本体104としては、たとえば汎用のプッシュプル方式の光コネクタを用いることができ、本実施形態ではSC型光コネクタを用いている。カバー部材106は、コネクタ本体104よりも大きいために、光コネクタの取り扱いに精通していない医療関係者でも持ちやすい。また、ストレインリリーフ94がカバー部材106に連結してある。そのため、医療関係者がストレインリリーフ94を把持して、バックコネクタ100を外部機器の雌型ソケット200に接続しようとした場合においても、その接続しようとする力は、カバー部材106を介してコネクタ本体104の外側(摺動スリーブ104A)に伝達し、コネクタ本体104の端フェルール102を外部機器の受け側フェルール202に確実に接続することができる。
なお、カバー部材106を設けずに、汎用のプッシュプル方式の光コネクタをそのまま用いる場合では、医療関係者がストレインリリーフ94を把持して、バックコネクタ100を外部機器の雌型ソケット200に接続しようとすると、接続が不完全になりがちであった。なぜなら、汎用のプッシュプル方式の光コネクタでは、ストレインリリーフ94が、コネクタ本体104の摺動スリーブ104Aの内部に装着してあるフェルールケーシング120の遠位端、または直接にケーブル90の外周に装着してある。そのため、ストレインリリーフを誤って把持して、コネクタ本体104の端フェルールを外部機器の雌型ソケット200に入れようとしても、その力は、コネクタ本体104の摺動スリーブ104Aに伝達しないことがある。そのために、フェルールケーシング120に対して摺動スリーブ104Aが押し込まれず、係合片220と係合凹部122とが都合良く係合しないおそれがあった。本実施形態では、この不都合を解消することができる。
また、本実施形態では、図10Bに示すように、カバー部材106は、ストレインリリーフ94の近位端部に形成してある応力緩和溝95に係合する第1内方凸部130と、コネクタ本体104の遠位端部の外周に形成してある摘まみ用凹部124に係合する第2内方凸部132と、を有する。そのため、本実施形態では、カバー部材106とコネクタ本体104との連結、およびカバー部材106とストレインリリーフ94との連結が容易である。また、コネクタ本体104およびストレインリリーフ94には、それぞれ加工を加える必要がないため、それぞれ市販のものを使用することができ、コストの低減に寄与する。
また、カバー部材106は、一対の半割体106Aおよび106Bが組み合わされて構成されるため、この点でも、カバー部材106とコネクタ本体104との連結、およびカバー部材106とストレインリリーフ94との連結が容易である。さらに、ストレインリリーフ94の主要部分は、カバー部材106の遠位端部から露出しており、ケーブル90の周囲を覆っていることから、特にダメージを受けやすいケーブル90のカバー部材106近くを確実に保護することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば本発明の医療器具用光コネクタは、医療用スタイレットのバックコネクタ以外の用途にも用いることが可能である。医療器具用光コネクタが用いられる医療器具としては、特に限定されず、光学式圧力センサ内臓大動脈内バルーンカテーテルなどの光学式センサ内臓カテーテル、内視鏡、内視鏡用処置具、レーザ診断装置、レーザ治療装置、医療用画像診断システム、血管内画像診断装置、血圧計、生体情報モニタなどが例示される。
20…バルーンカテーテル
22…バルーン部
23… 遠位端開口
24… 外管
25… 遠位端チップ部
29… 圧力流体導通路
30… 内管
31… ルーメン
42… ハンドル部
44… ワイヤ挿入口
46… 圧力流体導入出口
52… 取付ポート
60… 医療用スタイレット
65… コネクタ
70… フロントコネクタ
72… ポート接続部
73… 分岐ポート
74… 連結ポート
75… フェルール保持部
76,77… フェルール
80… 挿入用ワイヤ
81… 遠位端ワイヤ
82… 中空ワイヤ
82a… 取付遠位端部
82b… 開口部
84… 光学式圧力センサ
88,88A,88B… 光ファイバ
90… ケーブル
92,94… ストレインリリーフ
95… 応力緩和溝
100… バックコネクタ(医療器具用光コネクタ)
102… 端フェルール
104… バックコネクタ本体(コネクタ本体)
106… カバー部材
110… コネクタ側電気接続端子
112… ICチップ
124… 摘まみ用凹部
130… 第1内方凸部
132… 第2内方凸部
200… 雌型ソケット
202… 受け側フェルール
204… 機器側接続部



Claims (6)

  1. 光ファイバが内蔵されたケーブルの近位端部に連結してある端フェルールを保持するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体の遠位端部を囲むように保持するカバー部材と、
    前記カバー部材の遠位端部に連結されて前記ケーブルの外周を囲む応力緩和部材とを有し、
    前記カバー部材は、
    前記応力緩和部材の近位端部に形成してある応力緩和溝に係合する第1内方凸部と、
    前記コネクタ本体の遠位端部の外周に形成してある摘まみ用凹部に係合する第2内方凸部と、を有する医療器具用光コネクタ。
  2. 前記カバー部材は、一対の半割体が組み合わされて構成される請求項1記載の医療器具用光コネクタ。
  3. 前記応力緩和部材の主要部分は、前記カバー部材の遠位端部から露出しており、前記ケーブルの周囲を覆っている請求項1または2に記載の医療器具用光コネクタ。
  4. 前記コネクタ本体の近位端部には、コネクタ側電気接続端子が装着してあり、
    前記コネクタ側電気接続端子は、機器側電気接続端子に着脱自在に接続されることが可能であり、前記機器側電気接続端子は、受け側フェルールと共に、機器側接続部に装着してあり、前記受け側フェルールは、前記コネクタ本体の前記端フェルールに着脱自在に連結可能になっている請求項1〜のいずれかに記載の医療器具用光コネクタ。
  5. 前記カバー部材の内部には、前記コネクタ側電気接続端子に接続してあるメモリ素子が装着してあり、
    前記メモリ素子には、前記光ファイバの遠位端が接続される医療器具に関連するデータが記憶してあり、
    前記コネクタ側電気接続端子を通して前記データを読み取り可能になっている請求項に記載の医療器具用光コネクタ。
  6. 前記コネクタ本体が、SC型光コネクタである請求項1〜のいずれかに記載の医療器具用光コネクタ。
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