JP6568955B2 - Ｉｄの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム - Google Patents

Description

本発明は、ＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムに係り、さらに詳しくは、各バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）及びバッテリセルにＩＤを割り当てるために直列に接続されたバッテリモジュールの数を認識したり、各バッテリモジュールに組み込まれる複数のバッテリセルにＩＤを割り当てるために直列に接続されたバッテリセルの数を認識したりするＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムに関する。

一般に、複数のバッテリセルを有するバッテリモジュールは、複数が互いに電気的な直列方式により接続されてバッテリパックを構成する。

前記バッテリパックは、バッテリパックの状態及び組み込まれているバッテリモジュールをモニタリングし、且つ制御するバッテリ管理システム（Ｂａｔｔｅｒｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｓｙｓｔｅｍ、以下、ＢＭＳと称する。）を有している。

また、それぞれのバッテリモジュールも、組み込まれているセルを管理するＢＭＳを有していてもよい。

このとき、前記バッテリパックの全体を管理する前記バッテリパックのＢＭＳはマスタＢＭＳとして設定され、前記バッテリモジュールのＢＭＳはスレーブＢＭＳとして設定される。

従来には、同じ電圧を有し、且つ、直列に接続されている２以上のバッテリモジュールがある場合、バッテリパックのＢＭＳは自体的にバッテリモジュールの構成を認識することができないため、バッテリモジュールの数を自ら入力し、それぞれの数に相当するＢＭＳソフトウェア（Ｓ／Ｗ）を開発して管理することを余儀なくされていた。

したがって、バッテリパックの制御のために各バッテリモジュールのＢＭＳにＩＤを割り当てる場合、バッテリモジュールの数を自ら入力してＩＤを割り当てなければならないという煩雑さがあった。

また、前記各バッテリモジュールは、各々個別に様々な複数のバッテリセルを有し、バッテリパックを制御するために各バッテリセルのＩＤも割り当てなければならなかった。

このため、バッテリセルにＩＤを割り当てるときにも、前記バッテリモジュールと同様に、各バッテリモジュールに組み込まれているバッテリセルの数を自ら入力し、それぞれのセルの数に対応する各バッテリモジュールのＢＭＳＳ／Ｗを開発し、且つ管理することを余儀なくされていた。

このように、バッテリモジュールのＢＭＳ及び各バッテリセルにＩＤを割り当てる場合、バッテリモジュールの数及びバッテリセルの数を自ら入力しなければならず、しかも、当該数に見合うそれぞれのＢＭＳＳ／Ｗを保存しなければならないという問題が発生する。

本発明は、バッテリモジュール及びセルのＢＭＳにＩＤを割り当てる場合、バッテリモジュールの数及びバッテリセルの数を自ら入力しなければならないという面倒さを解消することのできるＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムを提供する。

本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムは、 直列に接続された複数のバッテリセルを備えてなる複数のバッテリモジュールのＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムにおいて、前記バッテリモジュールは、バッテリモジュールのモジュール電圧を測定するバッテリモジュールのＢＭＳを備えてなり、前記複数のバッテリモジュールを直列に接続してなるバッテリパックのＢＭＳは、バッテリパックのパック電圧を測定する測定部と、前記バッテリモジュールのＢＭＳにおいて測定されたモジュール電圧及び前記バッテリパックの測定部において測定されたパック電圧に基づいて、接続されたバッテリモジュールの数を認識して各バッテリモジュールのＢＭＳにＩＤを割り当てる制御部と、を備えてなり、前記制御部から認識されたバッテリモジュールの数を保存するメモリを備えてなる。

前記制御部は、前記バッテリパックの測定部において測定されたパック電圧を前記バッテリモジュールのＢＭＳにおいて測定されたモジュール電圧で割ってバッテリモジュールの数を演算する演算部と、前記バッテリパックのバッテリモジュールのＢＭＳをマスタＢＭＳとして設定し、前記バッテリモジュールのＢＭＳをスレーブＢＭＳとして設定するが、前記メモリに保存されているバッテリモジュールの数に合わせてスレーブＢＭＳのＩＤを割り当てるＩＤ割り当て部と、を備えてなる。

前記バッテリモジュールのＢＭＳは、前記バッテリモジュールを構成する複数のバッテリセルの数を算出するセル数算出部をさらに備えてなる。

前記メモリには、単一のバッテリセルの電圧値が保存される。

一方、 本発明の実施の形態に係るバッテリモジュール構成の認識を用いたＩＤの割り当て方法は、複数のバッテリセルを備えてなるバッテリモジュールのＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法において、複数のバッテリモジュールを備えてなるバッテリパック及び前記バッテリモジュールの電圧を測定し且つ演算して、前記バッテリパックを構成するバッテリモジュールの数を認識するバッテリモジュール数認識ステップと、バッテリパックのＢＭＳにマスタＩＤを割り当て、且つ、前記認識したバッテリモジュールの数に合わせて各バッテリモジュールのＢＭＳにスレーブＩＤを割り当てるＢＭＳＩＤ割り当てステップと、を含む。

前記バッテリモジュール数認識ステップは、バッテリパックに流れるパック電圧を測定するバッテリパック電圧測定ステップと、バッテリモジュールの電圧を測定するバッテリモジュール電圧測定ステップと、前記バッテリパック及びバッテリモジュールの測定電圧を演算して、バッテリモジュールの数を認識する測定電圧演算ステップと、を含む。

前記測定電圧演算ステップにおいては、測定されたバッテリパックのパック電圧を測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧で割ってバッテリモジュールの数を演算する。

前記ＢＭＳＩＤ割り当てステップは、前記バッテリパックのＢＭＳが自分をマスタＢＭＳとして設定するマスタＢＭＳ設定ステップと、各バッテリモジュールのＢＭＳに前記認識されたバッテリモジュールの数に合わせて順次にスレーブＩＤを割り当てるスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップと、を含む。

前記スレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップは、第１のスレーブＢＭＳにＩＤとしてｋ（ｋは、固定された定数）を割り当てる第１のスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップと、前記第１のスレーブＢＭＳにＩＤが割り当てられれば、第１のスレーブＢＭＳは、順次に第（ｎ＋１）（ｎは、１以上の定数）のスレーブＢＭＳにＩＤである（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように、ＩＤの割り当て要請信号を制御部に送るＩＤ割り当て要請信号伝送ステップと、前記ＩＤの割り当て要請信号を受け取った制御部は、前記認識されたバッテリモジュールの数と、ＩＤの割り当ての要請を受けた第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳのＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較して、前記認識されたバッテリモジュールの数に合わせてＩＤを割り当てたか否かを確認するスレーブＢＭＳＩＤ割り当て確認ステップと、を含む。

前記スレーブＢＭＳＩＤ割り当て確認ステップにおいては、前記認識されたバッテリモジュールの数が（ｎ＋１）以上である場合、当該第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳに（ｋ＋ｎ）をＩＤとして割り当てる。

また、 本発明の実施の形態に係るバッテリセル構成の認識を用いたＩＤの割り当て方法は、複数のバッテリセルのＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法において、バッテリモジュールの電圧値を測定し、測定されたバッテリモジュールの電圧値に基づいて、複数のバッテリセルの数を認識するバッテリセル数認識ステップと、前記バッテリセル数認識ステップにおいて認識したバッテリセルの数に合わせて、各バッテリセルにＩＤを割り当てるセルＩＤ割り当てステップと、を含む。

前記バッテリセル数認識ステップは、単一のバッテリセルの電圧値を設定するセル電圧値設定ステップと、複数のセルが接続されているバッテリモジュールの全体の電圧値を測定するモジュール電圧値測定ステップと、前記バッテリモジュールの全体の電圧値及び単一のバッテリセルの電圧値からバッテリモジュールを構成するバッテリセルの数を算出するセル数算出ステップと、を含む。

前記セル数算出ステップにおいては、前記モジュール電圧値測定ステップにおいて測定されたバッテリモジュールの全体の電圧を前記セル電圧値設定ステップにおいて設定された単一のバッテリセルの電圧で割ってバッテリモジュールに直列に接続されたバッテリセルの数を算出する。

前記セルＩＤ割り当てステップは、第１のバッテリセルにＩＤとしてｋ（ｋは、固定された定数）を割り当てる第１のバッテリセルＩＤ割り当てステップと、前記第１のバッテリセルにＩＤが割り当てられれば、第１のバッテリセルは、順次に第（ｎ＋１）（ｎは、１以上の定数）のバッテリセルにＩＤとして（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように、ＩＤ割り当て要請信号を制御部に送るＩＤ割り当て要請信号伝送ステップと、前記ＩＤ割り当て要請信号を受け取った制御部は、前記認識されたバッテリセルの数と、ＩＤ割り当て要請を受けた第（ｎ＋１）のバッテリセルのＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較して、前記認識されたバッテリセルの数に合わせてＩＤを割り当てたか否かを確認するバッテリセルＩＤ割り当て確認ステップと、を含む。

前記バッテリセルＩＤ割り当て確認ステップは、前記認識されたバッテリセルの数が（ｎ＋１）以上である場合、当該第（ｎ＋１）のバッテリセルに（ｋ＋ｎ）をＩＤとして割り当てる。

本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムは、バッテリモジュールのＢＭＳ及びバッテリセルに対するＩＤの割り当てに際して、直列に接続されたバッテリモジュール及びバッテリセルの数を自体的に認識してバッテリパックの運用の容易さを提供することができる。

本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムの構成図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法の手順図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちバッテリモジュール数認識ステップの手順図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちＢＭＳＩＤ割り当てステップの手順図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップの手順図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法の手順図。 本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法のうちバッテリセル数認識ステップの手順図。

以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る複合膜の蒸着装置及び蒸着方法について詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下に開示される実施の形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化され、単にこれらの実施の形態は本発明の開示を完全たるものにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。

第１、第２のように序数を含むターミノロジは、様々な構成要素について説明する上で用いることができるが、これらの構成要素はこれらのターミノロジによって限定されない。これらのターミノロジは、ある構成要素を他の構成要素から識別するためにしか用いられない。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲内において、第１の構成要素は第２の構成要素と命名可能であり、同様に、第２の構成要素もまた第１の構成要素と命名可能である。この出願において用いられたターミノロジは、単に特定の実施の形態を説明するために用いられるものであり、本発明を限定することを意図していない。単数の表現は、文脈からみて、別途に断りのない限り、複数の表現を含む。

本発明において用いられるターミノロジとしては、本発明における機能を考慮して、できる限り現在汎用されている通常のターミノロジを選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などに応じて異なってくる場合がある。なお、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、当該発明の説明の欄にその意味を詳しく記載する筈である。よって、本発明において用いられるターミノロジは、単なるターミノロジの名称ではなく、そのターミノロジが有する意味及び本発明の全般に亘っての内容に基づいて定義されるべきである。

［１．本発明に実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム］
本発明のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムは、バッテリモジュールが組み込まれている数を自体的に演算し、前記演算された数を用いて各バッテリモジュールのＢＭＳにＩＤを割り当てるものである。

図１は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムの構成図である。

図１を参照すると、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムは、複数のバッテリセルを備えてなるバッテリモジュール２００（２００ａ,２００ｂ, ２００ｃ,…,２００ｎ）と、全体のバッテリパックを制御し、且つ、バッテリモジュールの数を演算するバッテリパックのＢＭＳ３００及び演算したバッテリモジュールの数を保存するメモリ４００を備えるバッテリパック１００に組み込まれてなる。

一方、複数のバッテリセルを備えてなるバッテリモジュール２００が２以上である場合、バッテリモジュール２００ａと同じ構成を有する他のバッテリモジュール（２００ｂ,２００ｃ,…, ２００ｎ）は、電気的な直列方式により接続されてなる。

また、各バッテリモジュール２００は、バッテリモジュールのモジュール電圧を測定し、且つ、バッテリモジュールを識別するためにＩＤが割り当てられるバッテリモジュールのＢＭＳ２１０（２１０ａ,２１０ｂ,２１０ｃ,…,２１０ｎ）を備えてなる。

さらに、前記メモリ４００には、前記バッテリモジュール４００を構成する単一のバッテリセル電圧値が既に設定されて保存され、このように、メモリに保存されている前記単一のバッテリセル電圧値は、後述するセル数算出部（図示せず）においてセル数を算出する基準値として用いることができる。

一方、前記バッテリモジュールのＢＭＳ２１０の詳細については、後述する。

バッテリモジュールのＢＭＳ２１０は、前記バッテリモジュールを構成する複数のバッテリセルの数を算出するセル数算出部（図示せず）をさらに備えてなり、セル数算出部（図示せず）は、バッテリモジュールのＢＭＳ２１０において自体的に測定したバッテリモジュール４００の電圧を前記メモリ２００に保存されている単一のセル電圧値で割って、当該バッテリモジュール４００を構成するバッテリセルの数を算出してもよい。

したがって、バッテリセルが直列に接続されたバッテリモジュールの電圧値は、それぞれのバッテリセルの電圧値を合計したものと同じであるため、バッテリモジュールを構成するバッテリセルがいずれも同じセルである場合、全体のバッテリモジュールの電圧を１つのバッテリセル電圧で割ると、バッテリモジュールを構成している直列に接続されたバッテリセルの数を確認することができる。

また、バッテリモジュールのＢＭＳ２１０は、外部に別途にモジュール電圧測定部（図示せず）を配設して、バッテリモジュール４００の全体の電圧を測定したり、内部に電圧測定ブロックを組み込んで、バッテリモジュール４００の全体の電圧を測定したりしてもよい。

一方、バッテリパックのＢＭＳ３００は、全体のバッテリパックの電圧を測定するパック電圧測定部３１０と、バッテリモジュールのＢＭＳ２１０において測定されたモジュール電圧及びバッテリパックのパック電圧測定部３１０において測定されたパック電圧を演算し、且つ、バッテリモジュールの数を認識して、その数に基づいて、各バッテリモジュールのＢＭＳ２１０にＩＤを割り当てる制御部３２０と、を備えてなる。

より具体的に、制御部３２０は、バッテリパックのパック電圧測定部３１０において測定されたパック電圧をバッテリモジュールのＢＭＳ２１０において測定されたモジュール電圧で割って、バッテリモジュールの数を演算する演算部３２１と、バッテリパックのＢＭＳ３００をマスタＢＭＳとして設定し、演算部３２１において演算された数に合わせて各バッテリモジュールのＢＭＳ２１０をスレーブＢＭＳとして設定してＩＤを割り当てるＩＤ割り当て部３２２と、を備えてなる。ここで、測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧は、１つのバッテリモジュールを任意に測定する。

一方、メモリ４００は、バッテリモジュールのＢＭＳ２１０において測定した電圧及びバッテリパックのＢＭＳ３００において測定した電圧を保存してもよく、演算部３２１において演算されたバッテリモジュールの数及びセル数算出部（図示せず）において算出されたバッテリセルの数も保存してもよい。

［２．本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法］
本発明のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法は、測定されたバッテリパックのパック電圧及び測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧を演算してバッテリモジュールの数を認識し、前記認識したバッテリモジュールの数に合わせて各バッテリモジュールのＢＭＳにＩＤを割り当ててもよい。

図２は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法の手順図である。

図２を参照すると、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法は、直列に接続された複数のバッテリセルを備えてなるバッテリモジュールのモジュール電圧及びバッテリパックのパック電圧を測定し、その測定した値を演算する方式を用いて、バッテリパックの自体的にバッテリモジュールの数を認識してもよい（バッテリモジュール数認識ステップ：Ｓ２００）。ここで、認識されたバッテリモジュールの数は、メモリに保存されてもよい。

また、バッテリパックの制御に際して、それぞれのバッテリモジュールを識別するために、認識したバッテリモジュールの数に応じて各バッテリモジュールのＢＭＳに必要なＩＤを割り当てるＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３００）を含む。

以下、前記各ステップについて図３及び図５に基づいて詳細に説明する。

以下、図３に基づいて、バッテリモジュール数認識ステップ（Ｓ２００）について詳細に説明する。

図３は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちバッテリモジュール数認識ステップ（Ｓ２００）の手順図である。

図３を参照すると、バッテリモジュール数認識ステップ（Ｓ２００）においては、まず、バッテリパックのパック電圧を測定する（バッテリパック電圧測定ステップ：Ｓ２１０）。なお、任意に選択した１つのバッテリモジュールのモジュール電圧も測定する（バッテリモジュール電圧測定ステップ：Ｓ２２０）。

このため、制御部３２０は、測定されたバッテリパック及びバッテリモジュールの電圧を演算して、バッテリモジュールの数を認識する（測定電圧演算ステップ：Ｓ２３０）。ここで、バッテリモジュール数の演算方法によれば、測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧で測定されたバッテリパックのパック電圧を割る方式を用いて、バッテリモジュールの数を導き出してもよい。

例えば、バッテリモジュールの数＝（測定されたパック電圧）／（測定されたモジュール電圧）の式により求められる。

このようにして認識されたバッテリモジュールの数は、バッテリパックのＢＭＳに受信されるバッテリモジュールデータの容量の大きさを割り当てるアルゴリズムや、バッテリパックの運用及び制御に必要なＢＭＳＩＤを割り当てるアルゴリズムなどに適用可能である。

また、以下、図４に基づいて、ＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３００）について詳細に説明する。

図４は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３００）の手順図である。

図４を参照すると、ＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３００）は、まず、バッテリパックのＢＭＳをマスタＢＭＳとして設定するマスタＢＭＳ設定ステップ（Ｓ３１０）及び測定電圧演算ステップ(Ｓ２３０)において演算したバッテリモジュールの数を用いて、各バッテリモジュールのＢＭＳに順次的な方式でスレーブタイプのＩＤを割り当てるスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３２０）を含む。

また、ここで、マスタＢＭＳは、ＩＤが割り当てられた各スレーブＢＭＳと通信を行ってバッテリモジュール制御指令を送り、スレーブＢＭＳにおいて取得したデータを受信してもよい。

一方、以下、図５に基づいて、スレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３２０）について詳細に説明する。

図５は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法のうちスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップ（Ｓ３２０）の手順図である。

図５を参照すると、バッテリパック１００は、複数のバッテリモジュール２００を備えてなるため、まず、第１のスレーブＢＭＳにＩＤとしてｋを割り当てる（第１のスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップ：Ｓ３２１）。ここで、第１のスレーブＢＭＳは、最初にＩＤが割り当てられたスレーブＢＭＳを意味し、順番にバッテリモジュールのＢＭＳにＩＤを割り当てる。

したがって、第ｎのスレーブＢＭＳにおいて、ｎは、現在ＩＤが割り当てられた数を意味する。

一方、ＩＤが割り当てられた第ｎのスレーブＢＭＳは、順次に次の第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳにＩＤとして（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように制御部にＩＤ割り当て要請信号を送る（ＩＤ割り当て要請信号伝送ステップ：Ｓ３２２）。

また、制御部３２０が、送られてきたＩＤ割り当て要請信号を受け取ると、メモリ４００に保存されているバッテリモジュールの数と、次のＩＤの割り当てが要請された第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳのＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較する。そこで、保存されているバッテリモジュールの数が割り当てられるべきＩＤの数以上であるか否かを確認する（スレーブＢＭＳＩＤ割り当て確認ステップ：Ｓ３２３）。

ここで、認識されたバッテリモジュールの数が（ｎ＋１）未満である場合、制御部３２０は、各バッテリモジュールの全てのＢＭＳにＩＤが割り当てられたと認識して、当該アルゴリズムを終了する。

さらに、認識されたバッテリモジュールの数が（ｎ＋１）以上である場合、第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳにＩＤとして（ｋ＋ｎ）を割り当て、次の第（ｎ＋２）のスレーブＢＭＳにＩＤとして（ｋ＋ｎ＋１）を割り当てられるようにＩＤ割り当て要請信号を生成する（第（ｎ＋１）のスレーブＢＭＳＩＤ割り当てステップ：Ｓ３２４）。

［３．本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法］
本発明のＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法においては、既に設定されたバッテリセルのセル電圧及び測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧を演算して、１つのバッテリモジュールに組み込まれているバッテリセルの数を認識し、前記認識したバッテリセルの数に合わせて各バッテリセルのＩＤを割り当ててもよい。

図６は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法の手順図である。

図６を参照すると、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法は、バッテリモジュールの電圧値を測定し、測定されたバッテリモジュールの電圧値に基づいて、直列に接続された複数のバッテリセルの数を認識してもよい（バッテリセル数認識ステップ：Ｓ６１０）。ここで、認識されたバッテリセルの数は、メモリに保存されてもよい。

また、前記バッテリセル数認識ステップ（Ｓ６１０）において認識したバッテリセルの数に合わせて、各バッテリセルにＩＤを割り当てる（セルＩＤ割り当てステップ：Ｓ６２０）。

以下、前記バッテリセル数認識ステップについて図７に基づいて詳細に説明する。

図７は、本発明の実施の形態に係るＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法のうちバッテリセル数認識ステップ（Ｓ６１０）の手順図である。

図７を参照すると、前記バッテリセル数認識ステップ（Ｓ６１０）は、単一のバッテリセルの電圧値を設定し（セル電圧値設定ステップ：Ｓ６１１）、複数のセルが直列に接続されているバッテリモジュールの全体の電圧値を測定する（モジュール電圧値測定ステップ：Ｓ６１２）。

次いで、前記バッテリモジュールの全体の電圧値及び単一のバッテリセルの電圧値からバッテリモジュールを構成するバッテリセル数を算出する（セル数算出ステップ：Ｓ６１３）。ここで、バッテリセル数の算出方法によれば、設定したバッテリセルのセル電圧値で測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧値を割る方式を用いて、バッテリセルの数を導き出してもよい。

例えば、バッテリセルの数＝（測定されたモジュール電圧）／（設定されたセル電圧）により求められる。

このようにして算出されたバッテリセルの数は、バッテリモジュールのＢＭＳ２１０を通じてセルの数に対応するＢＭＳソフトウェアを選択してもよい。

また、前記セル電圧値設定ステップ（Ｓ６１１）においては、メモリ４００に既に保存された電圧値を用いて設定してもよく、自ら単一のバッテリセルの電圧を実際に測定して設定してもよい。

一方、以下、セルＩＤ割り当てステップ（Ｓ６２０）について詳細に説明する。

第１のバッテリセルにＩＤとしてｋ（ｋは、固定された定数）を割り当て（第１のバッテリセルＩＤ割り当てステップ）、前記第１のバッテリセルにＩＤが割り当てられれば、第１のバッテリセルは、順次に第（ｎ＋１）（ｎは、１以上の定数）のバッテリセルにＩＤとして（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように、ＩＤ割り当て要請信号を制御部に送る（ＩＤ割り当て要請信号伝送ステップ）。ここで、第１のバッテリセルは、最初にＩＤが割り当てられたバッテリセルを意味し、順番にバッテリセルにＩＤを割り当てる。

したがって、第ｎのバッテリセルにおいて、ｎは、ＩＤが割り当てられた数を意味する。

前記ＩＤ割り当て要請信号を受け取った制御部は、前記認識されたバッテリセルの数と、ＩＤ割り当て要請を受けた第（ｎ＋１）のバッテリセルのＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較して、前記認識されたバッテリセルの数に合わせてＩＤを割り当てたか否かを確認する（バッテリセルＩＤ割り当て確認ステップ）。

ここで、制御部は、バッテリパックにある前記制御部３２０を意味してもよく、各バッテリモジュールにＩＤの割り当てのために別途に組み付けられた制御部を意味してもよい。

このため、バッテリパックの制御部３２０を用いてＩＤを割り当てる場合、ＩＤとしてのｋは、各バッテリモジュールごとに異なる値を有して、各バッテリセルのＩＤが重ならないようにする。

また、認識されたバッテリセルの数が（ｎ＋１）未満である場合、制御部は、各バッテリセルの全てにＩＤが割り当てられたと認識して、当該アルゴリズムを終了する。

さらに、認識されたバッテリセルの数が（ｎ＋１）以上である場合、第（ｎ＋１）のバッテリセルにＩＤとして（ｋ＋ｎ）を割り当て、次に、第（ｎ＋２）のバッテリセルにＩＤとして（ｋ＋ｎ＋１）が割り当てられるようにＩＤ割り当て要請信号を生成する。

一方、本発明の技術的な思想について、前記実施の形態により具体的に説明したが、前記実施の形態はその説明のためのものに過ぎず、その制限のためのものではないことに留意すべきである。なお、本発明の技術分野において通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求の範囲内において種々の実施の形態が採用可能であるということが理解できる筈である。

１００ バッテリパック
２００ メモリ、バッテリモジュール
２１０ ＢＭＳ
３００ ＢＭＳ
３１０ パック電圧測定部
３２０ 制御部
３２１ 演算部
３２２ ＩＤ割り当て部
４００ メモリ、バッテリモジュール

Claims (14)

1. 直列に接続された複数のバッテリセルを備えてなる複数のバッテリモジュールのＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システムにおいて、
   前記バッテリモジュールは、
   バッテリモジュールのモジュール電圧を測定するバッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）を備えてなり、
   前記複数のバッテリモジュールを直列に接続してなるバッテリパックのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）は、
   バッテリパックのパック電圧を測定する測定部と、
   前記バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）において測定されたモジュール電圧及び前記バッテリパックの測定部において測定されたパック電圧に基づいて、接続されたバッテリモジュールの数を認識して各バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にＩＤを割り当てる制御部と、
   を備えてなり、
   前記制御部から認識されたバッテリモジュールの数を保存するメモリを備えてなることを特徴とするＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム。
2. 前記制御部は、
   前記バッテリパックの測定部において測定されたパック電圧を前記バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）において測定されたモジュール電圧で割ってバッテリモジュールの数を演算する演算部と、
   前記バッテリパックのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）をマスタバッテリ管理システム（ＢＭＳ）として設定し、前記バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）をスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）として設定し、前記メモリに保存されているバッテリモジュールの数に合わせてスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）のＩＤを割り当てるＩＤ割り当て部と、
   を備えてなることを特徴とする請求項１に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム。
3. 前記バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）は、
   前記バッテリモジュールを構成する複数のバッテリセルの数を算出するセル数算出部をさらに備えてなることを特徴とする請求項１に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム。
4. 前記メモリには、単一のバッテリセルの電圧値が保存されていることを特徴とする請求項１に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール及びセル構成の認識システム。
5. 複数のバッテリセルを備えてなるバッテリモジュールのＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法において、
   複数のバッテリモジュールを備えてなるバッテリパック及び前記バッテリモジュールの電圧を測定し且つ演算して、前記バッテリパックを構成するバッテリモジュールの数を認識するバッテリモジュール数認識ステップと、
   バッテリパックのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にマスタＩＤを割り当て、且つ、前記認識したバッテリモジュールの数に合わせて各バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にスレーブＩＤを割り当てるバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当てステップと、
   を含むことを特徴とするＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
6. 前記バッテリモジュール数認識ステップは、
   バッテリパックに流れるパック電圧を測定するバッテリパック電圧測定ステップと、
   バッテリモジュールの電圧を測定するバッテリモジュール電圧測定ステップと、
   前記バッテリパック及びバッテリモジュールの測定電圧を演算して、バッテリモジュールの数を認識する測定電圧演算ステップと、
   を含むことを特徴とする請求項５に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
7. 前記測定電圧演算ステップにおいては、
   測定されたバッテリパックのパック電圧を測定されたバッテリモジュールのモジュール電圧で割ってバッテリモジュールの数を演算することを特徴とする請求項６に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
8. 前記バッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当てステップは、
   前記バッテリパックのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）が自分をマスタバッテリ管理システム（ＢＭＳ）として設定するマスタバッテリ管理システム（ＢＭＳ）設定ステップと、
   各バッテリモジュールのバッテリ管理システム（ＢＭＳ）に前記認識されたバッテリモジュールの数に合わせて順次にスレーブＩＤを割り当てるスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当てステップと、
   を含むことを特徴とする請求項５に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
9. 前記スレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当てステップは、
   第１のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にＩＤとしてｋ（ｋは、固定された定数）を割り当てる第１のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当てステップと、
   前記第１のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にＩＤが割り当てられれば、第１のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）は、順次に第（ｎ＋１）（ｎは、１以上の定数）のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）にＩＤである（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように、ＩＤの割り当て要請信号を制御部に送るＩＤ割り当て要請信号伝送ステップと、
   前記ＩＤの割り当て要請信号を受け取った制御部は、前記認識されたバッテリモジュールの数と、ＩＤの割り当ての要請を受けた第（ｎ＋１）のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）のＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較して、前記認識されたバッテリモジュールの数に合わせてＩＤを割り当てたか否かを確認するスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当て確認ステップと、
   を含むことを特徴とする請求項８に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
10. 前記スレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）ＩＤ割り当て確認ステップにおいては、
    前記認識されたバッテリモジュールの数が（ｎ＋１）以上である場合、当該第（ｎ＋１）のスレーブバッテリ管理システム（ＢＭＳ）に（ｋ＋ｎ）をＩＤとして割り当てることを特徴とする請求項９に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリモジュール構成の認識方法。
11. 複数のバッテリセルのＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法において、
    バッテリモジュールの電圧値を測定し、測定されたバッテリモジュールの電圧値に基づいて、複数のバッテリセルの数を認識するバッテリセル数認識ステップと、
    前記バッテリセル数認識ステップにおいて認識したバッテリセルの数に合わせて、各バッテリセルにＩＤを割り当てるセルＩＤ割り当てステップと、
    を含むことを特徴とするＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法。
12. 前記バッテリセル数認識ステップは、
    単一のバッテリセルの電圧値を設定するセル電圧値設定ステップと、
    複数のセルが接続されているバッテリモジュールの全体の電圧値を測定するモジュール電圧値測定ステップと、
    前記バッテリモジュールの全体の電圧値及び単一のバッテリセルの電圧値からバッテリモジュールを構成するバッテリセルの数を算出するセル数算出ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項１１に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法。
13. 前記セルＩＤ割り当てステップは、
    第１のバッテリセルにＩＤとしてｋ（ｋは、固定された定数）を割り当てる第１のバッテリセルＩＤ割り当てステップと、
    前記第１のバッテリセルにＩＤが割り当てられれば、第１のバッテリセルは、順次に第（ｎ＋１）（ｎは、１以上の定数）のバッテリセルにＩＤとして（ｋ＋ｎ）が割り当てられるように、ＩＤ割り当て要請信号を制御部に送るＩＤ割り当て要請信号伝送ステップと、
    前記ＩＤ割り当て要請信号を受け取った制御部は、前記認識されたバッテリセルの数と、ＩＤ割り当て要請を受けた第（ｎ＋１）のバッテリセルのＩＤの割り当て数を意味する（ｎ＋１）とを比較して、前記認識されたバッテリセルの数に合わせてＩＤを割り当てたか否かを確認するバッテリセルＩＤ割り当て確認ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項１１に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法。
14. 前記バッテリセルＩＤ割り当て確認ステップにおいては、
    前記認識されたバッテリセルの数が（ｎ＋１）以上である場合、当該第（ｎ＋１）のバッテリセルに（ｋ＋ｎ）をＩＤとして割り当てることを特徴とする請求項１３に記載のＩＤの割り当てのためのバッテリセル構成の認識方法。

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