JP6567936B2 - 操舵支援制御装置 - Google Patents
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Description
追従操舵制御においては、例えば自車両の前方を撮像するカメラ等のセンサ、或いは車車間通信等により先行車両等の操舵追従対象の位置を検出し、該対象の位置に基づいて操舵についての制御目標値を算出し、該制御目標値に基づき操舵機構を駆動する。
該特許文献1では、先行車両の走行軌跡を推定する手法として、先行車位置を時間軸上で繰り返し取得して所定数蓄え、蓄えた先行車位置の点群に対して最小二乗法を用いた二次近似を行って走行軌跡としての二次曲線を求めることが開示されている。
このように前方側の先行車位置のみが偏って蓄積された場合において、それら蓄積された先行車位置の点群に基づき移動軌跡を推定してしまうと、近似曲線と実際の移動軌跡との乖離が大きくなり推定結果が不適切になる可能性が高まり、結果、追従対象への追従性能の低下を招く虞がある。
以下、実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態としての操舵支援制御装置を含む車載システム1の要部を示している。本実施の形態の操舵支援制御装置は、少なくとも撮像ユニット10と操舵ECU(Electronic Control Unit)21とを有して構成される。図1では、この操舵支援制御装置によって操舵支援制御が行われる対象としてのステアリング機構30を示し、また、操舵支援制御に用いるセンサ類として、車速センサ15、ヨーレートセンサ16、及び舵角センサ17を示している。さらに操舵支援制御の関連部位として表示部22、発音部23を示している。また図1では、自車両と他車両との間の車車間通信を行うための車車間通信部18と、自車両の現在位置を検出するためのGPSセンサ19とを示している。なお、ここでの「GPS」の表記は、米国において運用中の「Global Positioning System」に限定されるものではなく、一般的な「衛星測位システム」である「GNSS(Global Navigation Satellite System)」を意味するものとして用いている。
撮像ユニット10には、自車両の車速を自車速vとして検出する車速センサ15、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ16、及び、ステアリング舵角を検出する舵角センサ17が接続され、画像処理部12や運転支援制御部13はこれらセンサによる検出信号を入力可能とされている。
画像処理部12は、撮像部11L、11Rが自車両の前方を撮像して得た撮像画像データとしての各フレーム画像データを内部メモリに格納していく。そして各フレームとしての2つの撮像画像データに基づき、外部環境として自車両前方に存在する物体を認識するための各種処理を実行する。例えば、道路上に形成された車線(走行レーンを仕切る線:例えば白線やオレンジ線等)、先行車両や障害物などの立体物等の認識を行う。また、検出された車線の情報に基づき、自車両の進行路(自車進行路)を推定する。
なお、先行車両以外の立体物位置、車線位置、自車進行路位置についても、上記のx−z座標系上の座標位置として算出され、記憶される。
本実施の形態の操舵支援制御に関しては、検出された車線に係る情報(自車進行路等を含む)や先行車両情報等が運転支援制御部13に入力される。
また、本例の場合、撮像ユニット10には車車間通信部18とGPSセンサ19が接続されており、運転支援制御部13は、車車間通信部18で他車両(特に先行車両)から受信される情報や、GPSセンサ19により検出される自車両の現在位置情報(例えば緯度及び経度情報)も入力可能とされている。
運転支援制御部13は、例えば、自車両前方の車線に基づいて、操舵角をドライバ(運転者)とは独立して設定することにより、自車両を自車進行路の中央に維持する車線維持制御や、自車進行路からの逸脱(自車進行路の車線に対する自車両の逸脱)を防止する車線逸脱制御等の操舵支援制御(操舵制御)を行うことが可能である。
また、本実施の形態の運転支援制御部13は、操舵に係る運転支援制御として、先行車両に対して自車両の横方向位置を追従させる追従操舵制御を行う。
特に、上述した追従操舵制御時において運転支援制御部13は、目標操舵角θTGを算出し、該目標操舵角θTGに応じたステアリング指示電流値を得る。
目標操舵角θTGを算出するにあたっては、先ず下記[式1]により目標ベース操舵角θHを求める。
θH=G(v)×xd/zd …[式1]
ただし、xdは自車両と先行車両との横方向位置偏差(図2参照:以下単に「横位置偏差」とも表記する)、zdは前述した先行車距離(車間距離zd)、G(v)は自車速vに応じた舵角補正ゲインである。「xd/zd」の項は、図2に示す角度θS(先行車両への追従に要するヨー角)を三角関数に基づき簡略的に表した項である。舵角補正ゲインG(v)は、自車速vによってヨーレートと舵角の関係が変化することを加味して自車速vに応じた関数としている。
なお、横位置偏差xdは、図2に示すように自車両位置がx−z座標系における原点位置とされる場合には、上述した先行車両情報(先行車位置の情報)として画像処理部12が算出し運転支援制御部13に入力される。
θTG=θH+θD …[式2]
ただし、θDは目標補正操舵角である。この[式2]により運転支援制御部13は目標ベース操舵角θHを目標補正操舵角θDに基づき補正し最終的な目標操舵角θTGを得る。
本実施の形態では、このような自然な走行を実現するべく、先行車両の走行軌跡(走行曲線:以下「走行軌跡C」と表記)を求め、走行軌跡Cに基づき目標補正操舵角θDを算出する。なお、走行軌跡Cの算出手法、及び走行軌跡Cに基づく目標補正操舵角θDの算出手法については後に改めて説明する。
操舵ECU21は、舵角センサ17の検出信号から取得されるステアリング舵角の情報に基づき、該ステアリング舵角に応じた操舵のアシストトルクが得られるようにするためのステアリング指示電流値を求め、該指示電流値に基づき電動モータ42を駆動する。これにより、運転者による操舵をアシストするパワーステアリング制御が実現される。
なお、運転者は、運転支援制御部13による操舵制御の実行時においても操舵操作を行うことが可能とされているが、このように操舵制御中に手動操舵が行われた際には、操舵ECU21において運転支援制御部13からのステアリング指示電流値と上記のように求められたパワーステアリング制御のためのステアリング指示電流値とが合算され、合算された電流値に基づいて電動モータ42が駆動される。
ステアリング機構30は、ステアリング軸32が、図示しない車体フレームにステアリングコラム33を介して回動自在に支持されている。ステアリング軸32の一端は運転席側に延出され、このステアリング軸32の一端部には、ステアリングホイール34が取り付けられている。ステアリング軸32の他端はエンジンルーム側に延出され、このステアリング軸32の他端部にはピニオン軸35が連結されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス36が配設され、このステアリングギヤボックス36には、ラック軸37が往復移動自在に挿通支持されている。ラック軸37の途中にはラック(図示せず)が設けられ、このラックに対し、ピニオン軸35に設けられたピニオン(図示せず)が噛合することにより、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が構成されている。
表示部22は、例えばマイクロコンピュータによる表示制御ユニットと表示デバイスを包括的に示している。表示デバイスとは、例えば運転者の前方に設置されたメータパネル内に設けられるスピードメータやタコメータ等の各種メータやMFD(Multi Function Display)、その他運転者に情報提示を行うためのデバイスである。表示部22では、操舵支援に関しては、警告表示や操舵制御の作動/停止を運転者に知覚させるための表示が行われる。
前述のように本実施の形態では、目標ベース操舵角θHを補正するための目標補正操舵角θDの算出にあたり、先行車両の走行軌跡Cを推定する。
具体的に、運転支援制御部13は、画像処理部12が算出した横位置偏差xdと車間距離zdとを周期的に取得し、取得した複数の横位置偏差xdと車間距離zdとをバッファメモリにバッファリングし、バッファリングした複数の横位置偏差xdと車間距離zdとから求まる過去から現在にかけての各時点での先行車両の位置(x−z座標上の位置)の点群に対して最小二乗法を用いた二次近似を行うことで、走行軌跡Cとしての二次曲線を推定する。
なお、バッファメモリは、運転支援制御部13が備える例えばRAM等に設定された、走行軌跡Cの推定に用いる横位置偏差xd、車間距離zdのバッファリング領域として設定されたメモリ領域である。すなわち、ハードウェアとしては例えば上記のRAMが該当する。
本例では、バッファメモリにおける横位置偏差xdと車間距離zdのバッファリング上限数N(3以上の自然数:以下、単に「上限値N」と表記)が設定される。具体的には、例えば「N=9」に設定されている。このため運転支援制御部13は、画像処理部12より取得した最新の「横位置偏差xd・車間距離zd」の組について、バッファメモリにおける該組のバッファリング数(蓄積数)が上限値Nに達していればバッファメモリ内の最古の該組に最新の該組を上書きする。「横位置偏差xd・車間距離zd」の組のバッファリング数が上限値N未満であれば、バッファメモリに対し最新の該組を他の該組に上書きせず追記する。
なお、図3を始めとして以下で説明する図5、図6において、図中に示す自車両、先行車両のそれぞれの位置は時点t(n)における位置である。
この際、図4の左側に示すように、時点t(n)を除く各時点で取得した「横位置偏差xd・車間距離zd」による先行車両の位置情報(図の例ではP{xd(n−1),zd(n−1)}〜P{xd(n−4),zd(n−4)}:図示の都合からN=5の例を示している)は、あくまでその時点での自車両と先行車両との位置関係について算出されたものである。図4の右側には、これら各時点での「横位置偏差xd・車間距離zd」による位置P{xz,zd}を時点t(n)での自車両位置を原点としたx−z座標系に当て嵌めた例を示しているが、この図からも理解されるように、時点t(n)以外の各時点での位置P{xz,zd}を時点t(n)での座標系における位置とするためには、それら各時点での位置P{xz,zd}の座標変換を行うべきである。図4では自車両と先行車両とがカーブ路を走行中であった場合の例を示しているが、このようなカーブ路の走行を想定すると、時点t(n)以外の各時点での位置P{xz,zd}については、現時点t(n)での座標系との原点位置の差と座標系の傾きの差とを吸収するような変換を行えばよい。
先ず、時点t(i)の自車横方向移動量Δx(i)、自車前後方向移動量Δz(i)を、時点t(i)から時点t(i+1)までの時間間隔s(i〜i+1)、時点t(i)の自車速v(i)及び自車両のヨー角y(i)とに基づいて下記のように算出する。
Δx(i)=Δx(i−1)+s(i〜i+1)×v(i)×cos{y(i)}
Δz(i)=Δz(i−1)+s(i〜i+1)×v(i)×sin{y(i)}
なお、時点t(i−1)における自車横方向移動量Δx、自車前後方向移動量ΔzであるΔx(i−1)、Δz(i−1)は、時点t(i)=時点t(n−1)のときは初期値=0が用いられる。
xd(i)−Δx(i)=第一補正値xd’(i)
zd(i)−Δz(i)=第一補正値zd’(i)
x(i)=xd’(i)×cos{y(i)}+zd’(i)×sin{y(i)}
z(i)=zd’(i)×cos{y(i)}−xd’(i)×sin{y(i)}
この場合、バッファメモリには、現在(時点t(n))の自車両位置よりも前方側に位置していた先行車両についてそれぞれ算出された先行車両位置情報のみが偏って蓄えられてしまう。
走行軌跡Cの推定精度向上のためには、最小二乗法の適用対象とする先行車両位置Pの点群中に、現在の自車両位置よりも後方の先行車両位置P(現在の自車両位置よりも後方に位置していた先行車両について算出された先行車両位置P)が少なくとも一点含まれていることが望ましい。さらに言えば、図6に示すように、現在の自車両位置よりも前方の先行車両位置Pの数と後方の先行車両位置Pの数とが同数とされることが最も望ましい。
本例では、最小二乗法の適用対象とする先行車両位置Pの点群、換言すればバッファメモリにバッファリングされるN個の「横位置偏差xd・車間距離zd」の組として、現在の自車両位置よりも前方の先行車両について算出された「横位置偏差xd・車間距離zd」の組と後方の先行車両について算出された「横位置偏差xd・車間距離zd」の組とが同数含まれるように「横位置偏差xd・車間距離zd」の組の取得周期を調整する。
図7は、目標操舵角θTGの算出処理のフローチャートである。図7に示す処理は、運転支援制御部13が例えば内蔵するROM等の所定の記憶装置に記憶されたプログラムに基づき実行するものであり、例えば追従操舵制御の開始に応じて、所定の演算周期で繰り返し実行される。
図8において、ステップS201で運転支援制御部13は、軌跡推定処理を実行する。該ステップS201の軌跡推定処理は、横位置偏差xd及び車間距離zdについてのバッファメモリの更新処理を行いつつ、バッファリングされた横位置偏差xdと車間距離zdとに基づく先行車両位置Pの点群に基づき走行軌跡Cを推定する処理となるが、詳細については図9及び図10により改めて説明する。
θK=−1×(c×偏差ゲインGK+cの積分値×積分ゲインGI) …[式3]
θL=−1×(b×ヨー角ゲインGL) …[式4]
θD=θK+θL …[式5]
により目標補正操舵角θDを算出し、ステップS102の処理を終える。
図9において、運転支援制御部13はステップS301で、基本周期を「車間距離zd÷自車速v」により算出する。この基本周期は、自車両が現在の先行車両位置に到達するまでの時間に相当する。すなわち、先の図3、図5及び図6に照らせば、図中の自車両が図中の先行車両の位置に到達するまでの時間である。
ここで、図6に示す各先行車両位置Pの間隔、換言すれば先行車両位置Pの取得周期は、N個の先行車両位置Pについて、現在の自車両位置よりも前方の先行車両位置Pの数と後方の先行車両位置Pの数とを均等化する周期である。この点からも理解されるように、上記の目標周期で「横位置偏差xd・車間距離zd」の組を取得してバッファリングすれば、バッファメモリにおける現在の自車両位置よりも前方の先行車両位置Pの数と後方の先行車両位置Pの数とが均等化されるように図ることができる。
ステップS304によるトリガカウント値>0か否かの判定は、前回処理時にバッファメモリの更新が行われたか否かを判定していることに相当する。
なお、トリガカウント値の初期値は0である。
一方、トリガカウント値が0よりも大きければ、運転支援制御部13はステップS305をパスしてステップS306に処理を進める。
一方、トリガカウント値が目標カウント値よりも大きくなければ、運転支援制御部13はステップS307をパスしてステップS308に処理を進める。
制御実施不能状態であれば、運転支援制御部13はステップS310でトリガカウント値に最大値(例えば16bit最大値等)をセットしてステップS311に処理を進める。この結果、ステップS311でトリガカウント値が0以下と判定されることが防止され、ステップS312における軌跡推定のための処理は実行されなくなる。
なお、制御実施不能状態から脱した場合、ステップS307でトリガカウント値=目標カウント値にセットされるため、ステップS312の処理を実行可能な状態に戻される。
図10において、運転支援制御部13はステップS401で、自車速vが0か否かを判定する。自車速vが0でなければ、運転支援制御部13はステップS402でバッファメモリの更新処理を実行してステップS403に処理を進め、自車速vが0であればステップS402の更新処理をパスしてステップS403に処理を進める。
ここで、ステップS402の更新処理では、設定された上限数Nに従って、バッファメモリにおける「横位置偏差xd・車間距離zd」の組のバッファリング数が上限値Nに達していればバッファメモリ内の最古の該組に最新の該組を上書きし、該組のバッファリング数が上限値N未満であればバッファメモリに対し最新の該組を他の該組に上書きせずに追記する。
バッファ数が上限値Nに達していなければ、運転支援制御部13はステップS404で各軌跡パラメータb、cに0をセットし、ステップS312の処理を終える。すなわち、先行車両位置Pの点群として必要な数の点群が得られていない状態では、走行軌跡Cの推定は行わない。
なお、時点t(n)以外の時点t(n−1)〜時点t(n−8)での先行車両位置Pをそれら各時点での「横位置偏差xd・車間距離zd」の値に基づき求める手法については既に説明済みであるため重複説明は避ける。
図11に実線により示す軌跡パラメータa、b、cそれぞれのシミュレーション結果として、細線は「横位置偏差xd・車間距離zd」の組の取得周期を固定とした場合における結果を、太線は同取得周期を先の図9の処理により可変とした場合(つまり実施の形態の場合)の結果を表す。
各軌跡パラメータa、b、cは振動後に収束傾向となるが、軌跡パラメータa、bについては固定周期、実施の形態の可変周期の場合でほぼ値が一致するが、軌跡パラメータcについては比較的大きな乖離が生じている(図中「B」の部分を参照)。図示は省略したが、軌跡パラメータcの真値は「0.09」であり、従って実施の形態の可変周期とした場合(c=0.08程度)の方が固定周期とする場合(c=0.005程度)よりも真値を捉えたものとなる。すなわち、この結果より、実施の形態によれば追従操舵制御の性能向上が図られていることが分かる。
該変形例では、バッファメモリへの「横位置偏差xd・車間距離zd」の組のバッファ数が上限値Nに満たない状態において、画像処理部12の画像解析により白線等の車線(自車走行レーンを仕切る線)が検出されているときは、該車線の位置から求まる自車走行レーンの中央位置を横位置偏差xdの代用値として補完する。車間距離zdについては、前方注視点までの距離を代用値として補完する。
追従対象が先行車両である場合は先行車両との車間距離zdと自車速vとに基づいて取得周期の調整を行ったが、この場合は自車両から前方注視点までの距離(追従対象との離間距離)と自車速vとに基づいて取得周期の調整を行う。
以上で説明してきたように、実施の形態の操舵支援制御装置は、センサによる検出信号に基づき自車両前方の追従対象の自車両に対する相対位置を対象位置として算出する対象位置算出部(画像処理部12)と、自車両の速度を自車速として検出する車速検出部(車速センサ15)と、対象位置算出部が算出した対象位置を時間軸上で複数回取得し、取得した対象位置をバッファメモリにバッファリングすると共に、バッファリングした複数の対象位置に基づき追従対象の移動軌跡を推定する軌跡推定部(運転支援制御部13)と、少なくとも移動軌跡に基づいて操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部(運転支援制御部13)と、制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部(操舵ECU21)と、を備えている。
そして、軌跡推定部は、現在の自車両位置よりも後方に位置していた追従対象について算出された対象位置がバッファリングされている状態で移動軌跡が推定されるように、自車両と追従対象との離間距離と自車速とに基づいて対象位置の取得周期を調整している。
従って、追従対象の移動軌跡推定精度の向上が図られ、追従性能の低下抑制を図ることができる。
従って、移動軌跡推定精度のさらなる向上が図られ、追従性能のさらなる低下抑制を図ることができる。
従って、追従対象への追従性能の低下抑制を効率的に図ることができる。
従って、制御の即効性を確保することができる。
なお、本発明は上記により説明した具体例に限定されず、各種の変形例が考えられる。
例えば、上記では、先行車両の位置(相対位置)を撮像部11L、11Rにより得られたステレオ画像に基づき算出する例を挙げたが、先行車両の位置は、単眼カメラによる撮像画像とレーダーによる先行車両の検出結果、或いはGPSセンサ19による位置検出結果等、他の手段により求めることもできる。GPSセンサ19による位置検出結果に基づき先行車両の位置を求める手法としては、自車両位置を自車両に設けられたGPSセンサ19で検出し、先行車両の位置(絶対位置)については該先行車両に設けられたGPSセンサ19による位置検出情報を車車間通信により取得し、それらの位置情報に基づき算出する手法を挙げることができる。
Claims (4)
- センサによる検出信号に基づき自車両前方の追従対象の前記自車両に対する相対位置を対象位置として算出する対象位置算出部と、
前記自車両の速度を自車速として検出する車速検出部と、
前記対象位置算出部が算出した前記対象位置を時間軸上で複数回取得し、取得した前記対象位置をバッファメモリにバッファリングすると共に、バッファリングした複数の前記対象位置に基づき前記追従対象の移動軌跡を推定する軌跡推定部と、
少なくとも前記移動軌跡に基づいて操舵についての制御目標値を算出する目標値算出部と、
前記制御目標値に基づき操舵機構を駆動する操舵駆動部と、を備え、
前記軌跡推定部は、
現在の自車両位置よりも後方に位置していた前記追従対象について算出された前記対象位置がバッファリングされている状態で前記移動軌跡が推定されるように、前記自車両と前記追従対象との離間距離と前記自車速とに基づいて前記対象位置の取得周期を調整する
操舵支援制御装置。 - 前記バッファメモリにおける前記対象位置のバッファリング上限数をN(3以上の自然数)としたとき、
前記軌跡推定部は、
現在の前記離間距離と前記自車速とに基づいて現在の前記追従対象の位置までの到達予測時間を算出し、該到達予測時間を(N−1)/2又はN/2で除した周期に前記取得周期を調整する
請求項1に記載の操舵支援制御装置。 - 前記目標値算出部は、
前記対象位置としての前記追従対象の前記自車両に対する前後方向、横方向それぞれの相対位置と、前記自車速とに基づいてベース制御目標値を算出し、前記ベース制御目標値を前記移動軌跡に基づき補正して前記制御目標値を算出する
請求項1又は請求項2に記載の操舵支援制御装置。 - センサによる検出信号に基づき前記自車両が走行中である走行レーンの中央位置を算出する中央位置算出部を備え、
前記対象位置算出部は、
前記対象位置として前記自車両に対する先行車両の相対位置を算出し、
前記軌跡推定部は、
前記バッファメモリにバッファリングされた前記対象位置の数が所定値に満たない場合に、前記中央位置を前記対象位置の代用値として補完して前記移動軌跡を推定する
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の操舵支援制御装置。
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