JP6567505B2 - キナゾリン誘導体およびdnaメチルトランスフェラーゼ阻害剤としてのその使用 - Google Patents

キナゾリン誘導体およびdnaメチルトランスフェラーゼ阻害剤としてのその使用 Download PDF

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Description

発明の背景
本発明は、特に癌の処置においてDNAメチルトランスフェラーゼ(DNMT)阻害剤として有用なキナゾリン誘導体に関する。
遺伝子発現は、エピジェネティック修飾により制御されることが知られている。DNA中のデオキシシチジン(dC)のメチル化は、哺乳動物においてエピジェネティック調節に重要な役割を果たしていることが示された(Berger et al. Genes Dev. 2009, 23, 781; Kelly et al. Biotechnol. 2010, 28, 1069)。このメチル化は最も安定なエピジェネティックマークであり、アイランドとして再編成され、プロモーター、リピート配列およびCpGアイランドショア(CpG island shores)に本質的に位置するCpG部位に見られる(Gros et al. Biochimie 2012, 94, 2280)。プロモーターのCpGアイランドの高メチル化は遺伝子サイレンシングを誘導し、低メチル化は遺伝子発現を誘導する(Sharma et al. Carcinogenesis 2010, 31, 27; Esteller N. Engl. J. Med. 2008, 358, 1148)。
DNAメチル化を担う酵素はDNAメチルトランスフェラーゼ(DNMT)である。複製の際のDNAメチル化の維持を担うDNMT1と新規DNAメチル化を担うDNMT3Aおよび3Bの2つのファミリーの触媒活性DNMTが同定されている。DNMTは、メチル供与体としてS−アデノシル−L−メチオニン(AdoMet)を用いることにより、DNAのCpG部位のデオキシシトシンの5位の炭素にメチル基を付加する(Jurkowska et al. ChemBioChem 2011, 12, 206)。
DNAメチル化パターンの変化は、癌などの様々な疾患をもたらす(Baylin and Jones Nat. Rev. Cancer 2011, 11, 726)。癌細胞は異常なDNAメチル化を呈する場合が多く、特に、腫瘍抑制遺伝子の特異的高メチル化が見られる。DNAメチル化の特異的阻害によりそれらの発現を回復させることは、魅力的な治療戦略となる(Kelly et al. Biotechnol. 2010, 28, 1069; Fahy et al. Expert Opin. Ther. Pat. 2012, 22, 1427)。
DNMT阻害剤は、ヌクレオシド類似体および非ヌクレオシドの2つの系統に分けることができる。最初のものが最も有効なものである。それらのうち2つ、5−アザシチジン(Vidaza(商標))および5−アザデオキシシチジン(Dacogene(商標))がFDAにより承認されている(Gros et al. Biochimie 2012, 94, 2280)。それらの高い効率にもかかわらず、それらの低いバイオアベイラビリティ、生理学的媒体中でのそれらの不安定性およびそれらの選択性の低さがそれらの使用を制限している(Fahy et al. Expert Opin. Ther. Pat. 2012, 22, 1427)。非ヌクレオシド類似体は様々な構造および作用機序を呈する。それらの多くは触媒部位を標的とすることが示されているが、高い毒性、特異性の欠如および弱い活性という問題がある。
従って、新規なDNMT阻害剤の必要がある。
よって、本発明の発明者らは、キナゾリン誘導体がDNAメチルトランスフェラーゼ(DNMT)阻害剤として使用可能であることを見出した。
発明の具体的説明
よって、本発明は、下記式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物:
Figure 0006567505
[式中、
Figure 0006567505
は、一重結合または二重結合を表し、ただし、これら2つの結合
Figure 0006567505
は、同時に二重結合を表すことはなく、
n1およびn2は、互いに独立に、0〜8の間、特に1〜8の間の整数を表し、
Qは、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環を表し、
Wは、結合、NR、ピペリジンジイル、ピペラジンジイルまたはピロリジンジイルを表し、
は、OまたはNRを表し、
は、OまたはNRを表し、
は、
Figure 0006567505
が二重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはN、および
Figure 0006567505
が一重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはNR
を表し、
は、
Figure 0006567505
が二重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはOまたはNR、および
Figure 0006567505
が一重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはORまたはNR
を表し、
は、H;CHO;CO−((C−C)アルキル);またはCHO、COHもしくはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、
およびRは、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキルを表し、
およびRは、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
ここで、Xは結合、OまたはNRを表し、各アリールまたは複素環部分は置換されていてもよく、かつ
およびRは、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
に関する。
本発明において、用語「薬学的に許容可能な」とは、医薬組成物の製造に有用であるもの、および製薬用途のために一般に安全かつ非毒性のものを意味するものとする。
用語「薬学的に許容可能な塩または溶媒和物」は、本発明の枠組みで、上記に定義されるように薬学許容可能であり、かつ、対応する化合物の薬理活性を保持する、化合物の塩または溶媒和物を意味するものとする。
薬学的に許容可能な塩は、
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの無機酸とともに形成される;または酢酸、ベンゼンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2−ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、コハク酸、ジベンゾイル−L−酒石酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、トリメチル酢酸、およびトリフルオロ酢酸などの有機酸とともに形成される酸付加塩、ならびに
(2)化合物中に存在する酸プロトンがそれぞれアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、もしくはアルミニウムイオンなどの金属イオンで置換される場合に形成される;または有機もしくは無機塩基が配位する塩基不可塩を含んでなる。許容可能な有機塩基は、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、トリエタノールアミン、トロメタミンなどを含んでなる。許容可能な無機塩基は、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムを含んでなる。
本発明の化合物の治療的使用のための許容可能な溶媒和物には、本発明の化合物の製造の最終工程で溶媒の存在のために形成されるものなどの従来の溶媒和物を含む。一例として、水の存在よる溶媒和物(これらの溶媒和物は水和物とも呼ばれる)またはエタノールの存在による溶媒和物が挙げられる。
用語「(C−C)アルキル」は、本発明で使用する場合、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどを含む、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐飽和炭化水素鎖を意味する。
用語「(C−C)アルケニル」は、本発明で使用する場合、限定されるものではないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどを含む、2〜6個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの二重結合、特に1つの二重結合を含んでなる直鎖または分岐不飽和炭化水素鎖を意味する。それは特にアリル基であり得る。
用語「アリール」は、本発明で使用する場合、例えばフェニルまたはナフチル基などの、好ましくは6〜10個の炭素原子を含んでなり、かつ、1以上の、特に1または2個の縮合環を含んでなる芳香族炭化水素基を意味する。有利には、それはフェニル基である。
用語「アリール−(C−C)アルキル」は、本発明で使用する場合、上記に定義される(C−C)アルキル基を介して分子に結合された上記に定義されるアリール基を意味する。特に、アリール−(C−C)アルキル基はベンジル基である。
用語「(C−C)アルキル−アリール」は、本発明で使用する場合、上記に定義されるアリール基を介して分子に結合された上記に定義される(C−C)アルキル基を意味する。特に、それはトリル基(−PhCH)であり得る。
用語「複素環」は、本発明で使用する場合、1以上の、有利には1〜4個、より有利には1または2個の炭素原子が、窒素、酸素および硫黄原子から選択される、特に窒素原子であるヘテロ原子で置換されている、飽和、不飽和または芳香族炭化水素単環または多環(縮合環、架橋環またはスピロ環を含んでなる)、例えば、二環を意味する。有利には、この複素環は、1または複数の環内に5〜15原子、特に5〜10原子を含んでなる。複素環の1または複数の環は有利には5または6員を有する。
特定の実施形態によれば、複素環は、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に1または2個の炭素原子を有する、飽和、不飽和または芳香族炭化水素単環または二環(縮合環、架橋環またはスピロ環、特に縮合環を含んでなる)である。
複素環は、特に、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール(1,2,3−トリアゾールおよび1,2,4−トリアゾール)、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイソキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ピペリジン、ピペラジン、トリアジナン、モルホリン、ピロリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)、ジヒドロピリダジン、ジヒドロピラジン、ジヒドロトリアジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、テトラヒドロピラジン、テトラヒドロトリアジンなどであり得る。
用語「複素環−(C−C)アルキル」は、本発明で使用する場合、上記に定義される(C−C)アルキル基を介して分子に結合された上記に定義される複素環基を意味する。
用語「ヘテロアリール」は、本発明で使用する場合、上記に定義される芳香族複素環を意味する。
特定の実施形態によれば、ヘテロアリールは、各環がまたは6員、特に6員、および窒素または酸素原子、特に窒素原子で置換された1〜4個、特に1または2個の炭素原子を有する、芳香族炭化水素単環または二環(すなわち、縮合環を含んでなる)である。
ヘテロアリールは、特に、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール(1,2,3−トリアゾールおよび1,2,4−トリアゾール)、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイソキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリンなどであり得る。
用語「ヘテロアリール−(C−C)アルキル」は、本発明で使用する場合、上記に定義される(C−C)アルキル基を介して分子に結合された上記に定義されるヘテロアリール基を意味する。
用語「ピペリジンジイル」は、本発明で使用する場合、二価ピペリジン部分を意味する。それは特に、
Figure 0006567505
であり得る。
用語「ピペラジンジイル」は、本発明で使用する場合、二価ピペラジン部分を意味する。それは特に、
Figure 0006567505
であり得る。
用語「ピロリジンジイル」は、本発明で使用する場合、二価ピロリジン部分を意味する。それは特に、
Figure 0006567505
であり得る。
「置換されていてもよい(optionally substituted)」基とは、本発明で使用する場合、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい基を意味し、ここで、R11〜R40およびR50〜R61は互いに独立にHまたは(C−C)アルキルを表す。
「置換されていてもよい」基は、特に、ハロゲン;オキソ(=O);OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい基であり得、ここで、R11〜R40は従前に定義された通りである。
用語「ハロゲン」は、本発明で使用する場合、フッ素、臭素、塩素またはヨウ素原子を意味する。
本発明の特定の実施形態によれば、本発明の化合物は、下記式(I−1):
Figure 0006567505
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である。
本発明の式(I)は、2つの結合
Figure 0006567505
を含んでなる。特定の実施形態によれば、それらのうちの一方は一重結合であり、他方は二重結合である。よって、本発明の化合物は、下記式(Ia)および(Ib)の、好ましくは、下記式(I−1a)および(I−1b):
Figure 0006567505
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物に相当し得る。
特に、n1は、0、1、2、3または4、特に1、2、3、または4を表す。
特に、n2は、0、1、2、3または4、特に1、2、3、または4、例えば、2または3を表し得る。
は、有利には、NHまたはO、特に、NHを表す。
は、有利には、NHまたはO、特に、Oを表す。
特定の実施形態によれば、XはNRを表し、かつ、XはOを表し、特に、XはNHを表し、かつ、XはOを表す。
第1の実施形態によれば、Wは、結合、NR、ピペリジンジイルまたはピペラジンジイルを表す。有利には、Wは、NR、ピペリジンジイルまたはピペラジンジイル、特に、NRまたはピペリジンジイルを表す。
第2の実施形態によれば、Wは、結合、NR、ピペリジンジイル、ピペラジンジイルまたはピロリジンジイルを表す。有利には、Wは、NR、ピペリジンジイル、ピペラジンジイルまたはピロリジンジイル、特に、NR、ピペリジンジイルまたはピロリジンジイルを表す。
これらの2つの実施形態では、ピペリジンジイル基は、
Figure 0006567505
であり得、特には、
Figure 0006567505
であり、窒素原子は(CHn1に連結されている。ピペラジンジイル基は、特に、
Figure 0006567505
である。ピロリジンジイル基は、
Figure 0006567505
であり得、特には、
Figure 0006567505
であり、窒素原子は(CHn1に連結されている。
は、特に、H;CHO;またはCOHまたはCO−((C−C)アルキル)(例えば、COMe)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表す。第1の特定の実施形態によれば、RはHを表す。第2の特定の実施形態によれば、RはCHOまたはCO−((C−C)アルキル)、例えば、CHOを表す。第3の特定の実施形態によれば、Rは、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で、特にCOHまたはCO−((C−C)アルキル)(例えば、COMe)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表す。
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、特に、アリールまたは複素環、特に、複素環を表し、ここで、R11〜R40およびR50〜R61は互いに独立にHまたは(C−C)アルキルを表す。
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、特に、アリールまたは複素環、特に、複素環を表し、R11〜R40は互いに独立にHまたは(C−C)アルキルを表す。
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、特に、アリールまたは複素環、特に、複素環を表す。
Qはまた、オキソ(=O);OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ならびにハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、アリールまたは複素環、特に、複素環、ハロゲンも表し得る。
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);OR11;NR1213;ならびにハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい特に、アリールまたは複素環、特に、複素環を表し得る。
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);ならびにハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、特に、アリールまたは複素環、特に、複素環を表す。
上記Qの定義において、アリールは、好ましくは、フェニルまたはナフチル、特に、フェニルである。
上記Qの定義において、複素環は、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、特に、飽和、不飽和または芳香族炭化水素単環または二環(縮合環、架橋環、またはスピロ環、特に、縮合環を含んでなる)である。複素環は、特に、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ピペリジン、ピペラジン、トリアジナン、ピロリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)、ジヒドロピリダジン、ジヒドロピラジン、ジヒドロトリアジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、テトラヒドロピラジンおよびテトラヒドロトリアジンの中から選択され得る。特に、複素環は、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)、ジヒドロピリダジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジンおよびテトラヒドロピラジンの中から選択され得る。より詳しくは、複素環は、キノリン、キナゾリン、ピリジン、ピリミジンおよびジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)の中から選択され得る。特に、複素環は、キノリン、ピリジンおよびジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)の中から選択され得る。
上記Qの定義において、複素環は、好ましくは、芳香族炭化水素単環または二環(すなわち、縮合環を含んでなる)、各環が5または6員、特に6員、および窒素または酸素原子、特に窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有するヘテロアリールである。好ましくは、ヘテロアリールは、各環が6員、および窒素および酸素原子の中から選択されるヘテロ原子で置換された1または2個の炭素原子を有し、2個のヘテロ原子が存在する場合には、少なくとも1個のヘテロ原子が窒素原子であり、好ましくは、総てのヘテロ原子が窒素原子である、芳香族炭化水素単環または二環(すなわち、縮合環を含んでなる)を有する。ヘテロアリールは、特に、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール(1,2,3−トリアゾールおよび1,2,4−トリアゾール)、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズイソキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンおよびキナゾリンの中から選択され得る。特に、ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、およびキナゾリンの中から選択され得る。特に、ヘテロアリールは、キノリン、キナゾリン、ピリジンおよびピリミジンの中から選択され得る。特に、それはキノリンまたはピリジンである。
好ましい実施形態によれば、Qは、下記式:
Figure 0006567505
の環を表し、式中、
11は、NまたはCR41を表し、
12は、NまたはCR42を表し、
13は、NまたはC−NR43a43bを表し、
14は、NまたはCR44を表し、
15は、NまたはCR45を表し、
43aおよびR43bはそれぞれ互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキル、特に、Hを表し、
41、R42、R44およびR45はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表すか、あるいは
44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式:
Figure 0006567505
の鎖を形成し、式中、
16は、NまたはCR46を表し、
17は、NまたはCR47を表し、
18は、NまたはCR48を表し、
19は、NまたはCR49を表し、かつ、
46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表し、
ただし、X11、X12、X14、X15、X16、X17、X18およびX19のうち3つ以下、特に2つ、好ましくは1つがNを表す。
特に、X11、X12、X14、X15、X16、X17、X18およびX19はいずれもNを表さない。
有利には、R41、R42、R44およびR45はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよいNR19C(O)R20;(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表すか、または
44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式:
Figure 0006567505
の鎖を形成し、
ここで、R46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよいNR19C(O)R20;(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表す。
特に、R41、R42、R44およびR45はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;またはハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1mしくは数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表すか、あるいは
44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式:
Figure 0006567505
の鎖を形成し、
ここで、R46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;またはハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表す。
特に、R41、R42、R44およびR45はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;またはハロゲン、OR21、およびNR2223から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表すか、あるいは
44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式:
Figure 0006567505
の鎖を形成し、
ここで、R46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;またはハロゲン、OR21、およびNR2223から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表す。
特に、R41、R42、R44およびR45はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;またはNR1213;特に、水素を表すか、あるいは、
44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式:
Figure 0006567505
の鎖を形成し、
ここで、R46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;またはNR1213を表す。
最も好ましい実施形態によれば、Qは、下記の環:
Figure 0006567505
のうち1つを表し、
ここで、R43aおよびR43bは上記に定義され、特に、Hを表し、かつ、R41、R42およびR44〜R49は上記に定義され、特に、R41、R42およびR44〜R49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;またはNR1213を表す。
特に、Qは、下記の環:
Figure 0006567505
のうち1つを表し、
43aおよびR43bは上記に定義され、特に、Hを表し、かつ、R46〜R49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;またはNR1213を表す。
Qは、例えば、下記の環:
Figure 0006567505
のうち1つであり得る。
特定の実施形態によれば、Xは、
Figure 0006567505
が二重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはN、および
Figure 0006567505
が一重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはNR
を表す。
別の特定の実施形態によれば、Xは、
Figure 0006567505
が二重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはO、および
Figure 0006567505
が一重結合
Figure 0006567505
を表す場合にはNR
を表す。
本発明の化合物は、特に、下記式(Ic)および(Id)の、好ましくは、下記式(I−1c)および(I−1d)の化合物
Figure 0006567505
またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物に相当し得る。
より詳しくは、RおよびRは、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分がハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよく、
ここで、R11〜R40およびR50〜R61は互いに独立にHまたは(C−C)アルキルを表す。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよいハロゲン、OR21、およびNR2223;ならびにハロゲン、OR31、およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;ハロゲン、OR21、およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよいS(O)NR5253;(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)NR5253;(C−C)アルキル;アリール;およびアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;OR11;NR1213;ハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
およびRは、特に、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、アリール−(C−C)アルキル、複素環−(C−C)アルキル、−((C−C)アルキル)−NH−アリールまたは−((C−C)アルキル)−NH−複素環を表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;OR11;NR1213;ハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよい。
上記RおよびRの定義において、アリールは好ましくは、フェニルまたはナフチル、特に、フェニルである。
上記RおよびRの定義において、複素環は特に、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、飽和、不飽和または芳香族(特に、芳香族)炭化水素単環または二環(縮合環、架橋環またはスピロ環、特に、縮合環を含んでなる)である。複素環は、ヘテロアリールであり得る。複素環は、特に、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ピペリジン、ピペラジン、トリアジナン、ピロリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)、ジヒドロピリダジン、ジヒドロピラジン、ジヒドロトリアジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、テトラヒドロピラジンおよびテトラヒドロトリアジンの中から選択され得る。第1の実施形態によれば、複素環は、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンおよびキナゾリンの中から;特に、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンおよびキナゾリンの中から選択される。第2の実施形態によれば、複素環は、ピペリジン、ピペラジン、トリアジナンまたはピロリジンの中から選択され;特に、ピペリジンである。
上記RおよびRの定義において、Xは、特に、結合またはNR、特に、結合またはNHを表す。
好ましい実施形態によれば、RはHを表す。
特定の実施形態によれば、本発明による化合物は、式(I−1c)または(I−1d)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物であり、ここで、
n1およびn2は、互いに独立に、1、2、3または4を表し、
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);OR11;NR1213;ならびにハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリールを表し、
Wは、結合、NR
Figure 0006567505
(窒素原子は(CHn1に連結されている);特に、NR
Figure 0006567505
(窒素原子は(CHn1に連結されている)を表し、
は、NHを表し、
は、Oを表し、
は、H;CHO;またはCOHもしくはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、
およびRは、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール複素環、アリール−(C−C)アルキル、複素環−(C−C)アルキル、−((C−C)アルキル)−NH−アリールまたは−((C−C)アルキル)−NH−複素環、特に、H、(C−C)アルキル、複素環、アリール−(C−C)アルキル,または−((C−C)アルキル)−NH−アリールを表し、
各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよく、かつ、
はHを表し、
ここで、
アリールは、フェニルであり、
複素環は、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、飽和炭化水素単環または二環(縮合環、架橋環またはスピロ環、特に、縮合環を含んでなる)、例えば、ピペリジン、ピペラジン、トリアジナンまたはピロリジン;特に、 ピペリジンであり、かつ、
ヘテロアリールは、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、芳香族炭化水素単環または二環(縮合環を含んでなる);例えば、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンまたはキナゾリン;特に、ピリジンまたはキノリンである。
別の特定の実施形態によれば、本発明による化合物は、式(I−1c)または(I−1d)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物であり、
ここで、
n1およびn2は、互いに独立に、1、2、3または4を表し、
Qは、ハロゲン;オキソ(=O);ならびにハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたは複素環、特に、複素環を表し、
Wは、結合、NRまたは
Figure 0006567505
(窒素原子は(CHn1に連結されている);特に、NRまたは
Figure 0006567505
(窒素原子は(CHn1に連結されている)を表し、
は、NHを表し、
は、Oを表し、
は、H;CHO;またはCOHもしくはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、
およびRは、互いに独立に、H、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C−C)アルキル、ヘテロアリール−(C−C)アルキル、−((C−C)アルキル)−NH−アリールまたは−((C−C)アルキル)−NH−ヘテロアリールを表し、
各アリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン;OR11;NR1213;ハロゲン、OR21およびNR2223から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31およびNR3233から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールから選択される1または数個の基で置換されていてもよく、かつ、
は、Hを表し、
ここで、
アリールは、フェニルであり、
複素環は、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、飽和、不飽和または芳香族炭化水素単環または二環(縮合環、架橋環またはスピロ環、特に、縮合環を含んでなる);例えば、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジンまたはテトラヒドロピラジン;特に、キノリン、ピリジンまたはジヒドロピリミジン(特に、1,2−ジヒドロピリミジン)であり、かつ、
ヘテロアリールは、各環が5または6員、および窒素または酸素原子、特に、窒素原子でそれぞれ置換された1〜4個、特に、1または2個の炭素原子を有する、芳香族炭化水素単環または二環(縮合環を含んでなる);例えば、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリンまたはキナゾリン;特に、キノリンまたはピリミジンである。
本発明の化合物は、以下の実験の部に記載の化合物A〜Uならびにその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物から選択することができる。
本発明の化合物はまた、以下の実験の部に記載の化合物AA〜ASならびにその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物から選択することができる。
本発明はまた、特に癌の処置を意図した薬物として使用するための、上記に定義されるものなどの式(I)の化合物に関する。
本発明はまた、特に癌の処置を意図した薬物の製造のための、上記に定義されるものなどの式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、有効用量の、上記に定義されるものなどの式(I)の化合物を、それを必要とする人に投与することを含んでなる、癌処置の方法に関する。
癌はより詳しくはこの場合、結腸癌、乳癌、腎臓癌、肝臓癌、膵臓癌、前立腺癌、膠芽腫、非小細胞肺癌、神経芽腫、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、白血病(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄単球性白血病)、黒色腫、びまん性B細胞リンパ腫または未分化大細胞リンパ腫であり得る。
本発明はまた、DNAメチル化阻害剤、特に、DNMT阻害剤として使用するための、上記に定義されるものなどの式(I)の化合物に関する。
本発明によれば、「DNAメチル化阻害剤」および「DNMT阻害剤」という表現は、DNAメチル化およびDNAメチルトランスフェラーゼ活性をそれぞれ低減または阻害することができる分子に関する。優先的には、本発明によるDNMT阻害剤は、前記DNMTの活性を抑制することを可能とする。
本発明はまた、上記に定義されるものなどの少なくとも1種類の式(I)の化合物と少なくとも1種類の薬学的に許容可能な賦形剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
本発明による医薬組成物は、特に経口投与または注射向けに処方することができ、前記組成物はヒトを含む哺乳動物向けに意図される。
本医薬組成物は、錠剤およびゼラチンカプセルの手段により経口投与することができる。
固体組成物が錠剤の形態で製造される場合には、主要な有効成分をゼラチン、デンプン、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアガムなどの製薬ビヒクルと混合する。錠剤は、スクロースもしくは他の好適な材料でコーティングしてもよいし、あるいは錠剤は、長期または遅延活性を備え、所定量の有効成分を持続的に放出するような方法で処理してもよい。
ゼラチンカプセル中の製剤は、有効成分を希釈剤と混合し、得られた混合物をゼラチン軟または硬カプセルに注入することにより得られる。
注射投与用には、薬理学的に適合する分散剤および/または湿潤剤を含有する水性懸濁液、等張性生理食塩水溶液または無菌および注射可能溶液が使用される。
有効成分は、標準的な医薬担体との混合物として単位投与形で動物またはヒトに投与することができる。有効成分としての本発明の化合物は、1日1回単回用量で与えられる、またはその日中に数回の用量で、例えば、1日2回等用量で投与される、0.01mg〜1000mg/日の間の用量で使用することができる。1日当たりの投与用量は有利には5mg〜500mgの間、いっそうより有利には10mg〜200mgの間である。当業者により判定されるように、これらの範囲外の用量を使用する必要のある場合もある。
本発明による医薬組成物は、抗癌薬などの少なくとも1種類の他の有効成分を含んでなり得る。
本発明はまた、同時使用、個別使用または逐次使用のための組合せ物としての
(i)上記に定義されるものなどの少なくとも1種類の式(I)の化合物と、
(ii)抗癌薬などの少なくとも1種類の他の有効成分と
を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明はまた、特に癌の処置を意図した薬物として使用するための 、上記に定義されるものなどの医薬組成物に関する。
本発明はまた、本発明による式(I)の化合物の製造のための方法に関する。
第1の方法は、W=NR、ただしR≠Hの式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であり、
(a)W=NHの式(I)の化合物を
が、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、かつ、LGが脱離基を表す式R−LGの化合物と反応させて、Rが、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表すW=NRの式(I)の化合物を得ること、
ジメチルホルムアミド(DMF)と反応させて、R=CHOであるW=NRの式(I)の化合物を得ること、または
がCO−((C−C)アルキル)を表し、かつ、Aが(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子(例えば、ClまたはBr)を表す式R−Aの化合物と反応させて、RがCO−((C−C)アルキル)を表すW=NRの式(I)の化合物を得ること、および
(b)場合により、工程(a)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、Rが上記に定義される通りであるW=NRの式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ること
を含んでなる。
工程(a)
が、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表す場合:
用語「脱離基」は、本発明で使用する場合、求核試薬置換反応の際に求核試薬と容易に置き換わり得る化学基を意味し、この求核試薬は、工程(a)の場合、第二級アミン、すなわち、NH基を有する分子である。このような脱離基は特にハロゲン原子またはスルホン酸基であり得る。スルホン酸基は特に、Rが(C−C)アルキル、アリール、アリール−(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルキル−アリール基を表す基−OSO−Rである。スルホン酸基は特に、メシル酸基(CH−S(O)O−)、トリフレート(CF−S(O)O−)またはトシル酸基(p−Me−C−S(O)O−)であり得る。
LG基は特に、臭素などのハロゲン原子であり得る。
工程(a)は、有利には、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で行われる。
が置換(C−C)アルキル基を表す場合、(C−C)アルキル基は、有利にはCO−((C−C)アルキル)基で置換される。この基を次に、特にNaOHまたはKOHの存在下で加水分解してCOH基(次に、RはCOHで置換された(C−C)アルキルを表す)を得ることができる。当業者に周知の還元工程により、CHO基(次に、RはCHOで置換された(C−C)アルキルを表す)を得ることができる。
がCHOを表す場合:
この反応は有利には、特に、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、溶媒としてDMFを用いて行われる。
がCO−((C−C)アルキル)を表す場合:
この反応は、当業者に周知のカルバミメートを製造する条件で行うことができる。
工程(b)
塩化または溶媒和工程は、当業者に周知の方法によって、特に、従前に定義されたように、工程(a)で得られた式(I)の化合物と薬学的に許容可能な酸(有機または無機酸)、塩基(有機または無機酸)または溶媒との反応によって行うことができる。
溶媒は、特に、本発明による化合物の製造の最終工程で使用される溶媒、特に、工程(a)で使用される溶媒であり得る。
よって、工程(a)および(b)は、中間体化合物を単離せずに、一工程で行うことができる。
第2の方法は、WがNRを表す式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物
Figure 0006567505
の製造方法であり、
(1)下記式(II):
Figure 0006567505
[式中、Q、Xおよびn1は上記に定義される通りであり、かつ、WはLG、NHR
Figure 0006567505
を表す]
の化合物を下記式(III):
Figure 0006567505
[式中、X、X、Xおよびn2は上記に定義される通りであり、かつ、Wは、LG、NHR
Figure 0006567505
を表し、
ここで、LGおよびLGは互いに独立に脱離基を表し、かつ、RはRまたはN−保護基を表し、
ただし、
がLGを表す場合にはWはNHR
Figure 0006567505
を表し、かつ、
がNHR
Figure 0006567505
を表す場合にはWはLGを表す]、
の化合物と反応させ、WまたはWが、RがN−保護基を表すNHRを表す場合には、そのN−保護基を有する窒素原子を脱保護して、上記に定義される式(I)の化合物を得ること、および
(2)場合により、工程(1)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、上記に定義される式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ること
を含んでなる。
工程(1)
LGおよびLG基は、特に、臭素または塩素などのハロゲン原子であり得る。
式(II)と(III)の化合物間の反応は、KCOなどの塩基の存在下で行うことができる。また、触媒量のKIを反応媒体に加えることもできる。
は、特に、HまたはN−保護基、特に、N−保護基を表し得る。WまたはWが、RがHまたはN−保護基を表すNHRを表す場合、W=NHの式(I)化合物の製造が可能である。
用語「保護基」は、本発明で使用する場合、他の保護されていない反応性部位の化学反応を選択的に行えるようにするために、多官能性化合物の反応性部位を選択的に遮断する化学基を意味する。
用語「N−保護基」は、本発明で使用する場合、合成手順中に望まない反応(例えば、第一級アミン官能基の二置換)からアミン保護基(特に、第一級アミン官能基)を保護することを意図した基を意味する。慣用されるN−保護基は、Greene, "Protective Groups In Organic Synthesis," (John Wiley & Sons, New York (1981))に開示される。N−保護基により保護されるアミン官能基は、カルバメート、アミド、スルホンアミド、N−アルキル誘導体、アミノアセタール誘導体、N−ベンジル誘導体、イミン誘導体、エナミン誘導体またはN−ヘテロ原子誘導体であり得る。特に、N−保護基には、ホルミル;ベンジル(Bn);−CO−R、例えば、アセチル(Ac)、ピバロイル(PivまたはPv)またはベンゾイル(Bz);−CO−R、例えば、tブチルオキシカルボニル(Boc)、トリクロロエトキシカルボニル(TROC)、アリルオキシカルボニル(Alloc)またはベンジルオキシカルボニル(CbzまたはZ);−SO−R、例えば、フェニルスルホニルまたは2−ニトロベンゼンスルホニル(NosまたはNs)などが含まれ、ここで、Rは、1もしくは数個のハロゲン原子、例えば、FもしくはClで置換されていてもよい(C−C)アルキル;(C−C)アルケニル、例えば、アリル;アリール、例えば、NOで置換されていてもよいフェニル;またはアリール−(C−C)アルキル、例えば、ベンジルを表す。
N−保護基を有する窒素原子を脱保護する工程は、特にGreene, "Protective Groups In Organic Synthesis," (John Wiley & Sons, New York (1981))に開示されているような当業者に周知の方法によって行うことができる。
N−保護基は、特に、2−ニトロベンゼンスルホニル(NosまたはNs)である。それはチオフェノールの存在下で脱保護することができる。
式(II)および(III)の化合物は市販されているか、または当業者に周知の方法により、特に、以下の実施例に示されるように製造される。
特に、式(II)の化合物は、式Q−Halの化合物を式HX−(CHn1−Wの化合物と反応させることによって製造することができ、ここで、
Q、Xおよびn1は上記に定義される通りであり、
Halは、ClまたはBrなどのハロゲン原子を表し、かつ
は、場合により保護形態の、W基を表す(Wは特にOHを表し得る)。
この反応は、場合により、塩基の存在下で行うことができる。
当業者に周知のさらなる保護、脱保護および/または官能基化工程を行うことができ、特に、分子上にW官能基を導入するためにW基の脱保護工程を行うことができる。
式(III)の化合物が下記式(IIIc):
Figure 0006567505
(式中、W、X、R、Rおよびn2は上記に定義される通り)
の化合物である場合、この化合物は、下記式(IV):
Figure 0006567505
(ここで、Xおよびn2は上記に定義される通りであり、かつ、Wは、場合により保護形態の、W基を表す)
の化合物を、RおよびRが上記に定義される通りである式RNHのアミンと反応させることにより製造することができる。
この反応は、KCOまたはトリエチルアミンなどの塩基の存在下で行うことができる。
式(IV)の化合物のカルボニル官能基は、特に、好ましくは、トリエチルアミンなどの塩基の存在下でのPOClおよびトリアゾール(より詳しくは、1,2,3−トリアゾール)との反応により、トリアゾールの形態で活性化することができる。
よって、式(IIIc)の化合物は、
式(IV)の化合物を下記式(V):
Figure 0006567505
(ここで、W、Xおよびn2は上記に定義される通りである)
のトリアゾールの形態で活性化合物すること、および
式(V)のトリアゾールを式RNHのアミンと反応させること
により製造することができる。
当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができ、特に、分子上にW官能基を導入するためにW基の脱保護工程を行うことができる。
式(III)の化合物が下記式(IIId):
Figure 0006567505
(ここで、W、X、Rおよびn2は上記に定義される通りであり、かつ、R≠H)
の化合物である場合、この化合物は、上記に定義される式(IV)の化合物を式R−LG(ここで、Rは上記に定義される通りであり、LGはハロゲン原子(例えば、ClまたはBr)などの脱離基を表す)の化合物と反応させることにより製造することができる。
この反応は、KCOなどの塩基の存在下で行うことができる。また、触媒量のKIを反応媒体に加えることもできる。
当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができ、特に、分子上にW官能基を導入するためにW基の脱保護工程を行うことができる。
式(IV)の化合物は、下記式(VI):
Figure 0006567505
(式中、Halは、Fなどのハロゲン原子を表す)
の化合物を式W−(CHn2−XH(式中、W、Xおよびn2は上記に定義される通りである)の化合物と反応させることによって製造することができる。
この反応は、NaHなどの塩基の存在下で行うことができる。
工程(2)
塩化または溶媒和工程は、当業者に周知の方法によって、特に、従前に定義されたように、工程(a)で得られた式(I)の化合物と薬学的に許容可能な酸(有機または無機酸)、塩基(有機または無機酸)または溶媒との反応によって行うことができる。
溶媒は、特に、本発明による化合物の製造の最終工程で使用される溶媒、特に、工程(1)で使用される溶媒であり得る。
よって、工程(1)および(2)は、中間体化合物を単離せずに、一工程で行うことができる。
第3の方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を製造する方法であり、
(A)下記式(VII):
Figure 0006567505
[式中、Qは上記に定義される通りであり、かつ、Xは、ハロゲン原子(例えば、ClまたはBr)または−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は上記に定義される通りである]
の化合物を下記式(VIII):
Figure 0006567505
[式中、XおよびXは上記に定義される通りであり、かつ、Xはハロゲン原子(例えば、F)または−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は上記に定義される通りであり、
ただし、
がハロゲン原子を表す場合にはXは−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、かつ、
が−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表す場合にはXがハロゲン原子を表す]
の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得ること、および
(B)場合により、工程(A)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、上記に定義される式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ること
を含んでなる。
工程(A)
式(VII)と(VIII)の化合物間の反応は、KCOなどの塩基の存在下で行うことができる。また、触媒量のKIを反応媒体に加えることもできる。
式(VII)および(VIII)の化合物は市販されているか、または当業者に周知の方法により、特に、以下の実施例に示されるように製造される。
特に、Xが−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表す場合の式(VII)の化合物は、式Q−Halの化合物を式HX−(CHn1−W−(CHn2−Xの化合物と反応させることにより製造することができ、
Q、X、W、n1およびn2は上記に定義される通りであり、
Halは、ClまたはBrなどのハロゲン原子を表し、かつ
は、場合により保護形態の、XH基を表す。
この反応は、場合により塩基の存在下で行うことができる。
当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができ、特に、分子上にXH官能基を導入するためにX基の脱保護工程を行うことができる。
式(VIII)の化合物は、下記式(VIIIc):
Figure 0006567505
(ここで、X、RおよびRは上記に定義される通り)
の化合物であり、この化合物は、下記式(IX):
Figure 0006567505
(ここで、Xは場合により保護形態の、X基を表す)
の化合物をRおよびRが上記に定義される通りである式RNHのアミンと反応させることにより製造することができる。
この反応は、KCOまたはトリエチルアミンなどの塩基の存在下で行うことができる。
式(IX)の化合物のカルボニル官能基は、特に、好ましくはトリエチルアミンなどの塩基の存在下でPOClおよびトリアゾール(より詳しくは、1,2,3−トリアゾール)と反応させることにより、トリアゾールの形態で活性化することができる。
よって、式(VIIIc)の化合物は、
式(IX)の化合物を、式(X):
Figure 0006567505
(ここで、Xは上記に定義される通り)
のトリアゾールの形態で活性化すること、および
式(X)のトリアゾールを式RNHのアミンと反応させること
によって製造することができる。
当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができ、特に、分子上にX基を導入するためにX基の脱保護工程を行うことができる。
式(VIII)の化合物が下記式(VIIId):
Figure 0006567505
(ここで、XおよびRは上記に定義される通りであり、かつ、R≠HW)
の化合物である場合、この化合物は、上記に定義される式(IX)の化合物を式R−LG[ここで、Rは上記に定義される通りであり、かつ、LGはハロゲン原子(例えば、ClまたはBr)などの脱離基を表す]の化合物と反応させることによって製造することができる。
この反応は、KCOなどの塩基の存在下で行うことができる。また、触媒量のKIを反応媒体に加えることもできる。
当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができ、特に、分子上にX基を導入するためにX基の脱保護工程を行うことができる。
が−X−(CHn2−W−(CHn1−X10(式中、X10は、場合により保護形態の、XHを表す)を表す場合の式(IX)の化合物は、式(VI)の化合物を式HX−(CHn2−W−(CHn1−X10(式中、W、X、X10、n1およびn2は上記に定義される通り)の化合物と反応させることによって製造することができる。
この反応は、NaHなどの塩基の存在下で行うことができる。
工程(B)
塩化または溶媒和工程は、当業者に周知の方法によって、特に、従前に定義されたように、工程(A)で得られた式(I)の化合物と薬学的に許容可能な酸(有機または無機酸)、塩基(有機または無機酸)または溶媒との反応によって行うことができる。
溶媒は、特に、本発明による化合物の製造の最終工程で使用される溶媒、特に、工程(A)で使用される溶媒であり得る。
よって、工程(A)および(B)は、中間体化合物を単離せずに、一工程で行うことができる。
式(I)の化合物を得るために、当業者に周知の保護、脱保護および/または官能基化のさらなる工程を行うことができる。
上記の方法の1つにより得られる本発明による化合物は、抽出、溶媒の蒸発または沈澱もしくは結晶化(濾過の後)によるなどの当業者に周知の方法によって反応媒体から分離することができる。
この化合物は、また、必要であれば、再結晶化、蒸留、シリカゲルカラムでのクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるどの当業者に周知の方法によって製造することもできる。
以下の実施例は、その範囲を何ら制限することなく本発明を説明する。
以下の実施例では下記の略号が使用されている。
Figure 0006567505
I.本発明による化合物の合成
実施例1:化合物F
Figure 0006567505
a)i)SOCl,110℃、1時間。ii)フェニルプロピルアミン、DMF、KCO、RT、2h、85%。
4−(3−フェニルプロピルアミノ)−7−(2−クロロエトキシ)キナゾリン(17)
塩化チオニル(10mL)中、16(440mg;2.01mmol)の溶液および触媒量のDMFを30分間煮沸した。溶媒を除去し、粗生成物をDMF中、フェニルプロピルアミン(570μL;4.0mmol)の溶液に溶かし、この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和NaCO溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、シクロヘキサン中、酢酸エチルの直線勾配(0→100%酢酸エチル)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色固体として17を得た(607mg;1.70mmol;収率85%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.58 (s, 2H, Ha1), 7.35-7. 13 (m, 7H, Ha7, Ha15, Ha13およびHa14), 6.99 (dd, J=2.4, 9.0Hz, 1H, Ha5), 5.53 (brs, 1H, HNH), 4.22 (t, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.76 (t, J=6.0Hz, 2H, Hb3), 3.70 (q, J=7.2Hz, 2H, Ha9), 2.79 (t, J=7.2Hz, 2H, Ha11), 2.28 (quint, J=6.1Hz, 2H, Ha10), 2.07 (quint, J=7.0Hz, 2H, Hb2).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 162,0 (Ca6), 159.1 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.7 (Ca8), 141.7 (Ca12), 128.8 (Ca13), 128.6 (Ca14), 126.3 (Ca15), 122.0 (Ca4), 117.8 (Ca5), 109.3 (Ca3), 108.1 (Ca7), 64.7 (Cb1), 41.4 (Cb3), 41.3 (Ca9), 33.8 (Ca11), 32.1(Cb2), 30.8 (Ca10).
HRMS-ESI (m/z) C20H23N3ClO [M+H]+の理論値: 356.1524; 実測値: 356.1527.
Figure 0006567505
a)フタルイミドカリウム塩、DMF、90℃、3時間、98%。b)i)CHNHNH、エタノール、室温、18時間、82%。ii)NosCl、TEA、DMF、室温、6時間、96%。
7−((3−フタルイミド)プロピルオキシ)−4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン(22)
DMF(1mL)中、17(50mg;141μmol)の溶液にフタルイミドカリウム塩を加え、この混合物を90℃で6時間加熱した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和NaCO溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、シクロヘキサン中、酢酸エチル(0→100%酢酸エチル)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色固体として22を得た(63mg;138μmol;収率98%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.58 (s, 1H, Ha1), 7.86 (m, 2H, Hphtha), 7.74 (m, 4H, Hphtha), 7.35-7.25 (m, 6H, Ha4およびHa13およびHa14およびHa15), 7.10 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.92 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 5.47 (brt, J=5.1Hz, 1H, HNH), 4.15 (t, J=6.3Hz, 2H, Hb1), 3.96 (t, J=7.0Hz, 2H, Hb3), 3.72 (q, J=6.7Hz, 2H, Ha9), 2.82 (q, J=7.3Hz, 2H, Ha11), 2.26 (quint, J=6.3Hz, 2H, Hb2), 2.10 (quint, H=7.3Hz, 2H, Ha10).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 168.3 (Cphtha), 162.0 (Ca6), 159.0 (Ca2), 157.8 (Ca1), 151.3 (Ca8), 141.5 (Ca12), 134.0 (Cphtha), 132.1 (Cphtha), 128.7 (Ca13 ), 128.4 (Ca14), 126.1 (Ca15), 123.3 (Cphtha), 121.8 (Ca4), 117.9 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.6 (Ca7), 65.7 (Cb1), 41.1 (Ca9), 35.3 (Cb3), 33.7 (Ca11), 30.7 (Ca10), 28.0 (Cb2).
HRMS-ESI (m/z) C28H27N4O3 [M+H]+の理論値: 467.2078; 実測値: 467.2078.
7−((2−ニトロベンゼンスルホンアミド)プロピルオキシ)−4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン(23)
エタノール(2mL)中、22(60mg;129μmol)の溶液に、N−メチルヒドラジン(200μL)を加えた。室温で12時間撹拌した後、溶媒を除去し、残渣を、N−メチルヒドラジンが完全に除去されるまでトルエンと共蒸発させた。この粗生成物に、塩化2−ニトロベンゼンスルホニル(71mg;322mmol)およびTEA(54μL;387μmol)の溶液を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を飽和NaCO、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノールの直線勾配(0→10%MeOH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、23を淡黄色固体として得た(61mg;117μmol;収率91%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.59 (s, 1H, Ha1), 8.15 (m, 1H, HNos), 7.83 (m, 1H, HNos), 7.69 (m, 2H, HNos), 7.37-7.30 (m, 3H, Ha4およびHa13), 7.22-7.15 (m, 3H, Ha14およびHa15), 7.10-7.05 (m, 2H, Ha7およびHa5), 5.84 (brt, J=5.3Hz, 1H, HNH), 5.51 (brt, J=5.4Hz, 1H, HNH), 4.13 (t, J=3.4Hz, 2H, Hb1), 3.73 (q, J=6.3Hz, 2H, Ha9), 3.42 (q, J=6.5Hz, Hb3), 2.82 (q, J=6.8Hz, 2H, Ha11), 2.17-2.07 (m, 4H, Ha10およびHb2).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 161.5 (Ca6), 159.0 (Ca2), 155.9 (Ca1), 151.3 (Ca8), 148.0 (CNos), 141.5 (Ca12), 133.6 (CNos), 133.5 (CNos ), 132.8 (CNos), 130.9 (CNos), 128.7 (Ca13 ), 128.4 (Ca14), 126.2 (Ca15), 125.4 (CNos), 122.0 (Ca4), 117.9 (Ca5), 109.2 (Ca3), 107.6 (Ca7), 66.1 (Cb1), 41.8 (Cb3), 41.2 (Ca9), 33.7 (Ca11), 30.7 (Ca10), 28.9 (Cb2).
HRMS-ESI (m/z) C29H37N8O4 [M+H]+の理論値: 522.1806; 実測値: 522.1801.
Figure 0006567505
a)エタノールアミン、125℃、4時間、定量的収量。b)SOCl、DMF触媒、フラッシュボイリング、定量的収量。c)i)23、KCO3、KI、DMF、90℃、12時間、74%。ii)PhSH、K2CO、DMF、室温、24時間、91%。
4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)キノリン(25)
エタノールアミン(1.5mL;22mmol)中、4−クロロキノリン(360mg;2.21mmol)の混合物を110℃で3時間撹拌し、溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノールの直線勾配(0→10%MeOH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、25を白色粉末として得た(414mg;2.20mmol;定量的収量)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc5), 8.19 (dd, J=0.9, 8.3Hz, 1H, Hc8), 7.77 (dd, J=0.9, 8.3Hz, 1H, Hc11), 7.59 (ddd, J=1.3, 6.7, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.40 (ddd, J=1.3, 6.7, 8.3Hz, 1H, Hc9), 7.07 (brt, J=5.2Hz, 1H, HOH), 6.46 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 4.83 (brt, J=5.5Hz, 1H, HNHc), 3.66 (q, J=6.0Hz, 2H, Hc1), 3.35 (q, J=5.4Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 151.1 (Cc5), 150.5 (Cc3), 148.8 (Cc6), 129.5 (Cc8), 129.1 (Cc10), 124.2 (Cc9), 122.1 (Cc11), 119.3 (Cc7), 98.6 (Cc4), 59.3 (Cc1), 45.5 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C11H13N2O [M+H]+の理論値: 189.1022; 実測値: 189.1031.
4−((2−クロロエチル)アミノ)キノリンクロルヒドレート(26)
25(360mg;1.92mmol)を塩化チオニル(3ml)中に可溶化した。この混合物をフラッシュボイリングし、溶媒を除去した。トルエンを加え、共蒸発により残留する塩化チオニルを除去した。残渣をジクロロメタン中で摩砕し、固体を濾過し、26を白色固体として得た(360mg;1.75mmol;91%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.59 (d, J=5.2Hz, 1H, Hc5), 8.00 (dd, J=0.7, 8.3Hz, 1H, Hc8), 7.79 (d, J=8.3Hz, 1H, Hc11), 7.65 (ddd, J=1.3, 7.9, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.45 (ddd, J=1.3, 7.0, 8.3Hz, 1H, Hc9), 6.43 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc4), 5.51 (brs, 1H, HNHc), 3.84 (t, J=5.8Hz, 2H, Hc1), 3.70 (q, J=5.8Hz, 2H, Hc1).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 151.0 (Cc5), 148.9 (Cc3), 148.5 (Cc6), 130.0 (Cc8), 129.2 (Cc10), 125.0 (Cc9), 119.3 (Cc11), 118.9 (Cc7), 99.0 (Cc4), 44.4 (Cc2), 42.6 (Cc1).
HRMS-ESI (m/z) C11H13N2Cl [M+H]+の理論値: 207.0684; 実測値: 207.0678.
7−(3−((2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)アミノ)プロピルオキシ)−4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン(化合物F)
DMF(1mL)中、23(50mg;96μmol)、KCO(22mg;0.160mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(40mg;288μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、チオフェノール(24μL;240mmol)を加えた。この混合物を1日撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.2%TEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Fを白色粉末として得た(32mg;0.64mmol、67%)。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO+MeOD) δ 8.39 (m, 2H, Ha1およびHc5), 8.19-8.07 (m, 3H, Hc8, HNHおよびHa4), 7.76 (dd, J=0.9, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.58 (ddd, J=1.3, 6.7, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.39 (ddd, J=1.3, 6.7, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.43-7.20 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.17 (brt, J= 7.1Hz, Ha15), 7.12-7.04 (m, 3H, Ha7, HNHおよびHa5), 6.47 (d, J=5.7Hz, 1H, Hc4), 4.17 (t, J=6.2Hz, 2H, Hb1), 3.52 (q, J=6.9Hz, 2H, Ha9), 3.35 (m, 2H, Hc2), 2.84 (t, J= 6.6Hz, 2H, Hc1), 2.73 (t, J=6.5Hz, 2H, Hb3), 2.67 (t, J=7.4Hz, 2H, Ha11), 2.00-1.83 (m, 4H, Ha10およびHb2).
13C NMR (DMSO+MeOD) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.1 (Cc5), 150.4 (Cc3), 148.7 (Cc6), 142.2 (Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.8 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 124.2 (Cc9), 122.0 (Cc8), 119.3 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.8 (Ca7), 98.6 (Cc4), 66.9 (Cb1), 48 (Cc1), 46 (Cb3), 43(Cc2), 40.6(Ca9), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.8 (Cb2).
HRMS-ESI (m/z) の理論値C31H35N6O [M+H]+ : 507.2667; 実測値: 507.2666.
実施例2:化合物A、B、C、D、E、TおよびU
Figure 0006567505
a)3−Bocアミノプロピルアミンまたは4−Bocアミノブチルアミン、DMF、125℃、4時間、n=1の場合には78%およびn=2の場合には73%。b)TFA、n=1の場合には91%およびn=2の場合には84%。c)NosCl、TEA、DMAP触媒、DMF、室温、6時間、n=1の場合には66%およびn=2の場合には71%。d)i)17、KCO、KI触媒、DMF、室温、80℃、6時間、n=1の場合には71%およびn=2の場合には75%。ii)PhSH、KCO、MeCN、室温、24時間、n=1の場合には85%およびn=2の場合には75%。e)TFA、水、室温、1時間。またはe)i)4−ブロモブタン酸メチルエステル、TEA、DMF、90℃、12時間、n=1の場合には44%およびn=2の場合には45%。f)0.5N NaOH、ジオキサン、18時間、n=1の場合には78%およびn=2の場合には79%。
4−((2−Bocアミノプロピル)アミノ)キノリン(27)
4−((2−Bocアミノブチル)アミノ)キノリン(28)
12mLのn−ペンタノール中、N−bocアミノプロパンアミン(2.06g、11.84mmol)またはN−bocアミノブタンアミン(2.25g、12mmol)、4−クロロキノリン(1.525g、9.32mmol)およびDiPEA(1.8mL、10.3mmol)の溶液に、6時間還流下で撹拌した。溶媒を除去し、残渣をDCMで希釈した。有機層をNaOH 2M(2回)で洗浄し、水相をDCM(3回)で抽出した。有機層を回収して合わせ、NaSOで乾燥させ、溶媒を除去した。残渣をトルエン中での再結晶化により精製した。27を褐色固体(2.02g、6.69mmol;72%)として得、28を淡褐色固体(2.35g;7.44mmol;62%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.37 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc6), 8.19 (d, J=8.6Hz, 1H, Hc8), 7.77 (d, J=8.39Hz, 1H, Hc11), 7.60 (dd, J=1.2, 6.9Hz, 1H, Hc10), 7.56 (dd, J=1.2, 6.9Hz, 1H, Hc9), 7.17 (t, J=4.9Hz, 1H, HNHBoc), 6.98 (t, J=5.4Hz, 1H, HNH), 6.43 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc5), 3.31 (q, J=6.3Hz , 2H, Hc3), 3.09 (q, J=6.3Hz, 2H, Hc1), 1.81 (quint, J=7.1Hz , 2H, Hc2), 1.38 (s, 9H, HBoc).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 156.1 (CBoc), 151.1 (Cc6), 150.2 (Cc4), 148.7 (Cc12), 129.5 (Cc10), 129.1 (Cc11), 124.2 (CC9), 122.0 (Cc8), 119.2 (Cc7), 98.5 (Cc5), 78.0 (CcBoc), 40.4 (Cc3), 38.2 (Cc1), 28.7 (CcBoc), 28.6 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C17H23N3O2 [M+H]+の理論値: 302.1863; 実測値: 302.1865.
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz, DMSO) δ 8.37 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc13), 8.22 (d, J=8.3, 1H, Hc8), 7.77 (d, J=8.3Hz, 1H, Hc11), 7.59 (m, 1H, Hc10), 7.40 (ddd, J=1.1, 6.9, 8.9Hz, 1H, Hc9), 7.15 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNH), 6.86 (brt, J=5.6Hz, 1H, HNH), 6.43 (d, J=5.6Hz, 1H, Hc6), 3.27 (q, J=5.6Hz, 2H, Hc4), 2.98 (q, J=6.3Hz, 2H, Hc1), 1.64 (quint, J=7.0Hz, 2H, Hc3), 1.51 (quint, J=7.0Hz, 2H, Hc2), 1.37 (s, 9H, HBoc).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 156.1 (CBoc), 151.1 (Cc6), 150.2 (Cc4), 148.7 (Cc12), 129.5 (Cc10), 129.1 (Cc11), 124.2 (CC9), 122.0 (Cc8), 119.2 (Cc7), 98.5 (Cc5), 78.0 (CcBoc), 40.4 (Cc3), 38.2 (Cc1), 28.7 (CcBoc), 28.6 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C18H26N3O2 [M+H]+の理論値: 316.2020; 実測値: 316.2018.
4−((2−アミノエチル)アミノ)キノリン(29)
4−((2−アミノブチル)アミノ)キノリン(30)
10mLのトリフルオロ酢酸中、27(1g;3.32mmol)または28(1.1g;3.48mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物をトルエンで希釈し、溶媒を除去した。残渣を水で希釈し、NaOH 30%でpH=14に塩基性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ、溶媒を除去した。
29を黄色油状物(638mg;3.17mmol;96%)として得、30を黄色油状物(710mg;3.30mmol;95%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.38 (d, J=4.9Hz, 1H, Hc6), 8.17 (d, J=8.7Hz, 1H, Hc8), 7.76 (d, J=8.3Hz, 1H, Hc11), 7.60 (m, 1H, Hc10), 7.40 (m, 1H, Hc9), 7.25 (brs, 1H, HNH), 6.71 (brs, 2H, HNH2), 6.44 (d, J=5.9Hz, 1H, Hc5), 3.32 (m, 2H, Hc3), 2.71 (m, 2H, Hc1), 1.76 (m , 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 151.7 (Cc6), 150.9 (Cc4), 149.2 (Cc12), 130.0 (Cc10), 129.6 (Cc11), 124.7 (CC9), 122.6 (Cc8), 119.8 (Cc7), 99.0 (Cc5), 41.6 (Cc3), 39.0 (Cc1), 29.4 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C12H16N3 [M+H]+の理論値: 202.1339; 実測値: 202.1343
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.37 (d, J=5.2Hz, 1H, Hc13), 8.22 (d, J=8.2Hz, 1H, Hc8), 7.76 (d, J=8.4Hz, 1H, Hc11), 7.59 (m, 1H, Hc10), 7.40 (m, 1H, Hc9), 7.25 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNH), 6.44 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc6), 3.34 (m, 2H, Hc4), 3.18 (m, 2H, Hc1), 1.72 (m , 2H, Hc3), 1.64 (m, 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 151.2 (Cc13), 150.4 (Cc5), 148.8 (Cc12), 129.4 (Cc10), 129.1 (Cc11), 124.1 (CC9), 122.1 (Cc8), 119.3 (Cc7), 98.6 (Cc6), 50.7 (Cc4), 42.7 (Cc1), 28.5 (Cc3), 26.4 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C13H18N3 [M+H]+の理論値: 216.1495; 実測値: 216.1493.
4−((2−(2−ニトロベンゼンスルホンアミド)プロピル)アミノ)キノリン(31)
4−((2−(2−ニトロベンゼンスルホンアミド)ブチル)アミノ)キノリン(32)
4mLのDMF中、29(170mg;0.85mmol)または30(182mg;0.85mmol)、トリエチルアミン(378μL;2.72mmol)および触媒量のDMAPの溶液に、塩化2−ノシル(207mg;0.94mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去した。
31の粗生成物を含有する残渣をDCMに懸濁させ、懸濁液が希釈されるまで一定量のメタノールを加えた。室温で30分後、31が結晶化し、それを濾液し、DCMで洗浄し、黄色粉末を得た(225mg;0.58mmol;68%)。
32の粗生成物を含有する残渣を、ジクロロメタン/メタノール(0→10%)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、32(108mg;0.27mmol;32%)を黄色油状物として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.49 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc6), 8.08 (dd, J=1.7, 7.7Hz, 1H, HNos), 7.97 (dd, J=1.0, 8.7Hz, 1H, Hc8), 7.83-7.78 (m, 2H, Hc11およびHNos), 7.69-7.59 (m, 3H, Hc10およびHNos), 7.45 (ddd, J=1.4, 7.0Hz, 1H, Hc9), 6.37 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc5), 5.64 (brs, 1H, HNH), 3.29 (brt, J=6.1Hz, 2H, Hc3), 3.09 (q, J=6.1Hz, 2H, Hc1), 1.99 (quint, J=6.2Hz , 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 150.6 (Cc6), 149.5 (Cc4), 148.1 (Cc12), 148.0 (CNos), 133.7 (CNos), 133.3 (CNos), 132.8 (CNos), 130.9 (CNos), 129.5 (Cc10), 129.3 (Cc11), 125.4 (CNos), 124.9 (CC9), 119.5 (Cc8), 118.8 (Cc7), 98.5 (Cc5), 78.0 (CcBoc), 40.9 (Cc3), 39.4 (Cc1), 28.1 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C18H19N4O4S [M+H]+の理論値: 387.1122; 実測値: 387.1130.
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.52 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc13), 8.08 (m, 1H, HNos), 7.99 (dd, J=1.0, 8.7Hz, 1H, Hc8), 7.80-7.75 (m, 2H, Hc11およびHNos), 7.69-7.61 (m, 3H, Hc10およびHNos), 7.45 (ddd, J=1.4, 7.1Hz, 1H, Hc9), 6.37 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc6), 5.26 (brs, 1H, HNH), 3.34 (m, 2H, Hc4), 3.21 (t, J=6.7Hz 2H, Hc1), 1.83 (m, 2H, Hc2), 1.73 (m, 2H,Hc3).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 150.6 (Cc13), 149.7 (Cc5), 148.0 (CNos), 147.9 (Cc12), 133.6 (CNos), 133.5 (CNos), 132.8 (CNos), 130.9 (CNos), 129.5 (Cc10), 129.3 (Cc11), 125.3 (CNos), 124.8 (CC9), 119.5 (Cc8), 118.6 (Cc7), 98.6 (Cc6), 43.4 (Cc4), 42.6 (Cc1), 27.3 (Cc3), 25.7 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C19H21N4O4S [M+H]+の理論値: 401.1284; 実測値: 401.1280.
7−(3−((2−(キノリン−4−イルアミノ)プロピル)アミノ)プロピルオキシ)−4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン(化合物A)
7−(3−((2−(キノリン−4−イルアミノ)ブチル)アミノ)プロピルオキシ)−4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン(化合物B)
DMF(1mL)中、17(30mg;85μmol)の溶液に、KCO(35mg;253μmol)、触媒量のKIおよび31または32(128μmol)を加えた。この混合物を90℃で6時間加熱した後、チオフェノール(32μL;320mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を飽和NaCO溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、0.2%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Aを白色粉末(26mg;51μmol;60%)としてまたは化合物Bを白色粉末(25mg;0.48mmol;56%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (CDCl3) δ 8.58 (s, 1H, Ha1), 8.48 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc6), 7.96 (d, J=8.4, 1H, Hc8), 7.85 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha4), 7.64 (brs, 1H, HNH), 7.58 (ddd, J=1.3, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.43-7.20 (m, 8H, Hc9, Ha15, Ha5, Hc11, Ha13およびHa14), 7.14 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.34 (d, J=5.7Hz, 1H, Hc5), 5.72 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNH), 4.19 (t, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.71 (q, J=7.0Hz, 2H, Ha9), 3.45 (t, J=6.0Hz, 2H, Hc3), 3.00-2.92 (m, 4H, Hc1およびHb3), 2.80 (t, J=7.4Hz, 2H, Ha11), 2.21-2.00 (m, 4H, Ha10およびHb2), 1.98 (quint, J=6.0Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (CDCl3) δ 161.8 (Ca6), 159.0 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.4 (Ca8), 151.1 (Cc4), 149.8 (Cc6), 146.9 (Cc12), 141.5 (Ca12), 135.0 (Cc11), 129.4 (Cc10), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 126.1 (Ca15), 124.6 (Ca4), 122.1 (Cc9), 120.4 (Cc8), 118.8 (Cc7), 117.5 (Ca5), 109.2 (Ca3), 107.8 (Ca7), 97.9 (Cc5), 66.6 (Cb1), 49.2 (Cc1), 47.3 (Cb3), 43.6 (Cc3), 41.1 (Ca9), 33.6 (Ca11), 30.6 (Ca10), 29.3 (Cb2) 27.4 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C32H37N6O [M+H]+の理論値: 521.3023; 実測値: 521.3022.
Figure 0006567505
1H NMR (CDCl3) δ 8.54 (s, 1H, Ha1), 8.46 (d, J=5.7Hz, 1H, Hc13), 7.94 (d, J=8.3, 1H, Hc8), 7.81 (d, J=8.3Hz, 1H, Ha4), 7.58 (ddd, J=1.1, 6.9, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.37 (ddd, J=1.1, 6.9, 8.3Hz, 1H, Hc9), 7.33-7.17 (m, 6H, Ha15, Hc11, Ha13およびHa14), 7.10 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.90 (dd, J=2.3, 9.1Hz, 1H, Ha5), 6.35 (d, J=5.6Hz, 1H, Hc6), 6.00 (brs, 1H, HNH), 5.67 (brt, J=4.9Hz, 2H, HNH), 4.14 (t, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.67 (q, J=6.5Hz, 2H, Ha9), 3.31 (t, J=6.3Hz, 2H, Hc4), 2.87 (t, J=6.4Hz, Ha11), 2.80-2.72 (m, 4H, Hc1およびHb3), 2.11-2.01 (m, 4H, Ha10およびHb2), 1.85 (quint, J=7.2Hz, 2H, Hc2またはHc3), 1.71 (quint, J=7.2Hz, 2H, Hc2またはHc3).
13C NMR (CDCl3) δ 162.0 (Ca6), 159.0 (Ca2), 155.9 (Ca1), 151.4 (Ca8), 150.4 (Cc5), 150.1 (Cc13), 147.3 (Cc12), 141.5 (Ca12), 134.9 (Cc11), 129.3 (Cc10), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 126.1 (Ca15), 124.7 (Ca4), 122.1 (Cc9), 119.9 (Cc8), 118.6 (Cc7), 117.6 (Ca5), 109.1 (Ca3), 107.7 (Ca7), 98.5 (Cc6), 66.5 (Cb1), 49.1 (Cc1), 46.8 (Cb3), 43.1 (Cc4), 41.1 (Ca9), 33.6 (Ca11), 30.7 (Ca10), 29.1 (Cb2), 27.4 (Cc2), 26.3 (Cc3).
HRMS-ESI (m/z) C33H38N6O [M+H]+の理論値: 535.3180; 実測値:535.3172.
4−((3−((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)プロピル)(3−(キノリン−4−イルアミノ)プロピル)アミノ)ブタン酸メチル(化合物U)
4−((3−((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)プロピル)(4−(キノリン−4−イルアミノ)ブチル)アミノ)ブタン酸メチル(化合物C)
化合物A(30mg;59μmol)または化合物B(26mg;49μmol)の溶液に、KCO(25mg;181μmol)、4−ブロモ酪酸メチル(10μL;87μmol)および触媒量のKIを加えた。この混合物を90℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を飽和NaHCO溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、溶媒を除去した。残渣を、ジクロロメタン中メタノールの直線勾配(0→10%MeOH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
化合物U(化合物Dのメチルエステル)を白色非晶質固体(16mg;26μmol;44%)として得、化合物C(化合物Tのメチルエステル)を白色非晶質固体(14mg;26μmol;45%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (CDCl3) δ 8.52 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J=6.0Hz, 1H, Hc6), 7.96 (d, J=8.4, 1H, Hc8), 7.79 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha4), 7.56 (ddd, J=1.0, 6.0, 8.4Hz, 1H, Hc10), 7.43-7.20 (m, 8H, Hc9, Ha15, HNH, Hc11, Ha13およびHa14), 7.10-7.02(m, 2H, Ha7およびHNH), 7.14 (dd, J=2.6, 9.0Hz, 1H, Ha5), 6.31 (d, J=5.7Hz, 1H, Hc5), 5.92 (m, 1H, HNH), 4.06 (t, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.67 (q, J=6.3Hz, 2H, Ha9), 3.62 (s, 3H, HMe), 3.37 (q, J=6.0Hz, 2H, Hc3), 2.76 (t, J=7.4Hz, 2H, Hb3), 2.71 (t, J= 7.2Hz, 2H, Hb4), 2.65 (t, J=6.0Hz, 2H, Hc1), 2.55 (t, J=7.2Hz, 2H, Hb6), 2.35 (t, J=7.4Hz, 2H, Ha11), 2.06 (quint, J=7.4Hz, 2H, Ha10), 2.01-1.80(m, 6H, Hb5, Hb2およびHc2).
13C NMR (CDCl3) δ 173.9 (Cb7), 161.9 (Ca6), 159.1 (Ca2), 155.9 (Ca1), 151.3 (Ca8), 151.2 (Cc4), 148.7 (Cc6), 145.9 (Cc12), 141.6 (Ca12), 129.8 (Cc11), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 127.7 (Cc10), 126.0 (Ca15), 124.9 (Ca4), 122.4 (Cc9), 120.2 (Cc8), 118.4 (Cc7), 117.2 (Ca5), 109.1 (Ca3), 107.8 (Ca7), 98.0 (Cc5), 66.0 (Cb1), 53.5 (Cc1), 52.8 (Cb3), 51.6 (CMe), 50.5 (Cb4), 43.0 (Cc3), 41.1 (Ca9), 33.6 (Ca11), 31.7 (Cb6), 30.7 (Ca10), 26.5 (Cb2) 25.4 (Cc2), 22.0 (Cb5).
HRMS-ESI (m/z) C37H45N6O3 [M+H]+の理論値: 621.3548; 実測値: 621.3560.
Figure 0006567505
1H NMR (CDCl3) δ 8.50 (s, 1H, Ha1), 8.47 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc13), 7.94 (d, J=7.4, 1H, Hc8), 7.69 (d, J=8.3Hz, 1H, Ha4), 7.56 (t, J=7.4Hz, 1H, Hc10), 7.34 (t, J=7.4Hz, 1H, Hc9), 7.30-7.22 (m, 3H, Ha13およびHc11) 7.21-7.12 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.11 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.90 (dd, J=2.5, 8.9Hz, 1H, Ha5), 6.31 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc6), 5.65 (m, 1H, HNH), 5.30 (m, 1H, HNH), 4.10 (t, J=6.1Hz, 2H, Hb1), 3.67-3.60 (m, 5H, Ha9およびHMe), 3.19 (q, J=7.0Hz, 2H, Hc4), 2.75 (t, J=7.4Hz, 2H, Hc1), 2.59 (t, J=6.6Hz, 2H, Hb6), 2.55 (m, 4H, Hb4およびHb3), 2.32 (t, J=7.4Hz, 2H, Ha11), 2.03 (quint, J=7.4Hz, 2H, Ha10), 1.91 (quint, J=6.3Hz, 2H, Hb5), 1.80-1.68 (m, 4H, Hb2およびHc2), 1.56 (quint, J=7.3Hz, 2H, Hc3).
13C NMR (CDCl3) δ 174.1 (Cb7), 162.2 (Ca6), 159.0 (Ca2), 155.9 (Ca1), 151.4 (Cc5), 150.5(Cc13), 149.7 (Ca8), 147.9 (Cc12), 141.6 (Ca12), 129.3 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 126.0 (Ca15), 124.5 (Ca4), 122.1 (Cc9), 119.6 (Cc8), 118.6 (Cc7), 117.6 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.6 (Ca7), 98.5 (Cc6), 65.9 (Cb1), 53.5 (Cc1), 53.1 (Cb3), 51.5 (CMe), 49.9 (Cb4), 43.2 (Cc4), 41.1 (Ca9), 33.6 (Ca11), 31.7 (Cb6), 30.7 (Ca10), 26.8 (Cc3), 26.6 (Cb2), 25.2 (Cc2), 22.4 (Cb5).
HRMS-ESI (m/z) C38H47N6O3 [M+H]+の理論値: 635.3704; 実測値: 635.3709.
N−(3−((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)プロピル)−N−(3−(キノリン−4−イルアミノ)プロピル)ホルムアミド(化合物E)
化合物Eは、化合物Uの合成から単離された副生成物であり、白色非晶質固体(8mg;15μmol;25%)として得られた。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO) δ 8.42-8.35 (m, 2H, Ha1およびHc6), 8.24-8.10 (m, 3H, Hc8, Ha4およびHNH), 8.08 (d, J=8.9Hz, 1H, Hb4), 7.78 (d, J=8.5Hz, Hc11), 7.63-7.58 (m, 1H, Hc10), 7.44-7.39 (m, 1H, Hc9), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.21-7.11 (m, 2H, Ha15およびHNH), 7.10-7.02( m, 2H, Ha5およびHa7), 6.45 (t, J=5.0Hz, 1H, Hc5), 4.09 (m, 2H,Hb1), 3.57-3.31 (m, 6H, Hc3, Hc1およびHb3), 3.30-3.22(m, 1H, Ha9a), 2.71 (t, J=7.4Hz, 2H, Ha11), 2.05-1.87 (m, 6H, Hc2, Ha10およびHb2).
13C NMR (DMSO) δ 163.5-163.4 (Cb4), 161.9-161.8 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc6), 150.3-150.2 (Cc4), 148.8-148.7 (Cc12), 142.2 (Ca12), 129.5-129.4 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.8 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.2 (Ca15), 124.8-124-7 (Ca4), 124.2-124.2 (Cc9), 122.2-122.0 (Cc8), 119.3 (Cc7), 117.2-117.1 (Ca5), 109.7-109.6 (Ca3), 107.9-107.8 (Ca7), 98.7-98.6 (Cc5), 66.1-65.4 (Cb1), 46.1 (Cc1), 45.9 (Cb3), 40.5 (Cc3), 39.1 (Ca9), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 27.9-27.3 (Cb2), 27.1-26.3 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C33H37N6O2 [M+H]+の理論値: 549.2973; 実測値: 549.2972.
4−((3−((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)プロピル)(3−(キノリン−4−イルアミノ)プロピル)アミノ)ブタン酸(化合物D)
4−((3−((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)プロピル)(4−(キノリン−4−イルアミノ)ブチル)アミノ)ブタン酸(化合物T)
ジオキサン(0.5mL)中、化合物U(16mg;26μmol)または化合物C(14mg;22μmol)の溶液に、NaOHの0.5N溶液(0.5mL)を加えた。この混合物を室温で6時間撹拌した後、0.5N HCl溶液(0.5mL)を用いて中和した。溶媒を除去し、残渣をメタノール中で摩砕した。この混合物を濾過し、濾液を、直線アセトニトリル勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製した。
化合物Dを淡黄色の粘稠油状物(12mg;20μmol;78%)として得、化合物Tを淡黄色の粘稠な油状物(11mg;17μmol;79%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO+MeOD) δ 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.33 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc6), 8.1 (d, J=7.7Hz, 1H, Hc8), 8.13 (d, J=8.9Hz, 1H, Ha4), 8.09 (t, J=5.3Hz, 1H, HNH), 7.76 (dd, J=0.8, 8.3Hz, 1H, Hc11), 7.58 (ddd, J=1.0, 6.0, 8.4Hz, 1H, Hc10), 7.39 (ddd, J=1.0, 6.0, 8.4Hz, 1H, Hc9), 7.32-7.21 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.22-7.12 (m, 2H, Ha15, HNH), 7.10-7.02(m, 2H, Ha7およびHa5), 6.37 (d, J=5.7Hz, 1H, Hc5), 4.12 (t, J=6.1Hz, 2H, Hb1), 3.53 (q, J=6.3Hz, 2H, Ha9), 3.27 (q, J=5.6Hz, 2H, Hc3), 2.67 (t, J=7.5Hz, 2H, Hc1), 2.60 (t, J= 6.7Hz, 2H, Hb4), 2.56 (t, J=6.7Hz, 2H, Hb3), 2.46 (t, J=6.7Hz, 2H, Hb6), 2.22 (t, J=7.1Hz, 2H, Ha11), 1.99-1.86 (m, 4H, Hb2およびHa10), 1.81 (quint, J=7.4Hz, 2H, Hb5), 1.65 (quint, J=7.4Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (DMSO+MeOD) δ 175.1 (Cb7), 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.0 (Cc6), 150.4 (Cc4), 148.6 (Cc12), 142.2 (Ca12), 129.3 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.8 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.1 (Ca15), 124.7 (Ca4), 124.2 (Cc8), 122.1 (Cc9), 119.3 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.8 (Ca7), 98.5 (Cc5), 66.4 (Cb1), 53.4 (Cc1), 51.8 (Cb3), 50.2 (Cb4), 41.2 (Ca9), 40.6 (Cc3), 33.1 (Ca11), 32.6 (Cb6), 30.8 (Ca10), 26.7 (Cb2), 25.8 (Cc2), 22.6 (Cb5).
HRMS-ESI (m/z) C36H43N6O3 [M+H]+の理論値: 607.3391; 実測値:607.3391.
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO+MeOD) δ 8.37 (s, 1H, Ha1), 8.33 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc13), 8.19 (d, J=7.9Hz, 1H, Hc8), 8.13 (d, J=8.9Hz, 1H, Ha4), 8.09 (t, J=5.3Hz, 1H, HNH), 7.75 (dd, J=0.9, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.57 (ddd, J=1.2, 6.7, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.38 (ddd, J=1.2, 6.7, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.29-7.20 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.19-7.11 (m, 2H, Ha15, HNH), 7.09 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.03(d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.35 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc5), 4.11 (t, J=6.1Hz, 2H, Hb1), 3.52 (q, J=7.0Hz, 2H, Ha9), 3.19 (m, 2H, Hc4), 2.67 (t, J=7.5Hz, 2H, Hc1), 2.56 (t, J=6.7Hz, 2H, Hb6), 2.48-2.39 (m, 4H, Hb4およびHb3), 2.22 (t, J=7.1Hz, 2H, Ha11), 1.91 (quint, J=7.4Hz, 2H, Ha10), 1.86 (quint, J=6.3Hz, 2H, Hb5), 1.71-1.58 (m, 4H, Hb2およびHc2), 1.51 (quint, J=7.6Hz, 2H, Hc3).
13C NMR (DMSO+MeOD) δ 175.2 (Cb7), 162.0 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.7 (Cc5), 151.0 (Cc13), 150.4 (Ca8), 148.6 (Cc12), 142.2 (Ca12), 129.3 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.8 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.1 (Ca15), 124.7 (Ca4), 124.1 (Cc8), 122.2 (Cc9), 119.2 (Cc7), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.8 (Ca7), 98.5 (Cc6), 65.4 (Cb1), 53.6 (Cc1), 53.4 (Cb3), 50.1 (CMe), 46.0 (Cb4), 42.8 (Cc4), 40.5 (Ca9), 33.2 (Ca11), 32.7 (Cb6), 30.8 (Ca10), 26.7 (Cc3), 26.1 (Cb2), 24.7 (Cc2), 22.6 (Cb5).
HRMS-ESI (m/z) C37H45N6O3 [M+H]+の理論値: 621.3548; 実測値: 621.3545.
実施例3:化合物G
Figure 0006567505
a)N−Boc−ピペリジン−4−メタノール、NaH、DMF、110℃、3時間、67%。b)POCl、トリアゾール、TEA、MeCN、室温、18時間。c)3−フェニルプロピルアミン、TEA、DMF、室温、2時間、2工程で80%。d)TFA、室温、1時間、96%。e)26、KCO、KI、DMF、65℃、12時間、62%。
7−O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリノン(43)
アルゴン下、0℃で、DMF(2mL)中、(N−Boc)ピペリジン−4−イルメタノール(1.12g;5.2mmol)の混合物に、水素化ナトリウム(125mg、5.2mmol)を加えた。この混合物を0℃で15分間撹拌した後、42(162mg;1mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を0℃で10分間、次いで室温で10分間、60℃で15分間、最後に110℃で2時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を除去した。粗生成物をシクロヘキサン中、酢酸エチルの直線勾配(0→100%AcOEt)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、43を白色粉末として得た(241mg;0.67μmol;67%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 11.50 (s, 1H, HNH), 8.19 (d, 1H, J= 8.9, Ha4), 8.7 (s, 1H, Ha1), 7.12-7.07 (m, 2H, Ha7およびHa5), 4.18 (sb, 2H, Hb4), 3.94 (d, J= 6.8, 2H, Hb1), 2.76 (m, 2H, Hb4), 2.03 (m, 1H, Hb2), 1.84 (m, 2H, Hb3), 1.47 (s, 9H, HBoc), 1.38-1.11 ( m, 2H, Hb3).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 164.6 (Ca6), 162.3 (Ca2), 155.2 (CBoc), 151.5(Ca8), 144.3 (Ca1), 128.3 (Ca4), 118.0 (Ca5), 116.3 (Ca3), 109.4 (Ca7), 79.9 (CBoc), 73.0 (Cb1), 47.0(Cb4), 36.3 (Cb2), 29.1(Cb3), 28.8 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) C19H26N3O4 [M+H]+の理論値: 360.1918; 実測値:360.1911.
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(44)
0℃で、3mLのアセトニトリル中、トリアゾール(280mg;4mmol)およびPOCl(120μl;1.32mmol)の溶液に、TEA(560μL)を滴下した。この反応混合物を0℃で40分間、次いで、室温で30分間撹拌した。43(215mg;0.6mmol)を加え、この混合物を室温で一晩、激しく撹拌した。この反応を、溶出剤として酢酸エチルを用いるTLCにより追跡した。この混合物を完了に到達するまで1時間還流させた。出発材料が完全に消費された後、溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルで取り出し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をDMF(2mL)中で可溶化した。フェニルプロピルアミン(130μL;1.0mmol)およびTEA(167μL;1.2mmol)を加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、シクロヘキサン中、酢酸エチルの直線勾配(0→100%AcOEt)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、44を白色粉末として得た(232mg;0.49mmol;81%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.57 (s, 1H, Ha1), 7.33-7.28 (m, 3H, Ha4およびHa13), 7.25-7.20 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.12 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.00 (dd, J=2.6, 9.5Hz, 1H, Ha5), 5.44 (brt, J=5.2, 1H, HNH), 4.17 (brs, 2H, Hb4eq), 3.92 (d, J=6.3Hz, 2H, Hb1), 3.70 (q, J=7.2Hz, 2H, Ha9), 2.79 (t, 2H, J=7.3Hz, Ha11), 2.75 (brt, J=11.2Hz, 2H, Hb4ax), 2.09 (quint, J=7.3Hz, 2H, Ha10), 2.01 (m, 1H, Hb2), 1.83 (d, J=12.3Hz, 2H, Hb3eq), 1.47 (s, 9H, HBoc), 1.31 (dq, J=4.5-12.3Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; CDCl3) δ 162.9 (Ca6), 159.2 (Ca2), 156.1 (Ca1), 155.0 (CBoc),151.7(Ca8), 141.7 (Ca12), 128.8 (Ca13), 128.6 (Ca14), 126.3(Ca15), 122.0(Ca4) 118.0 (Ca5), 109.1 (Ca3), 108.0 (Ca7), 79.6 (CBoc), 72.6 (Cb1), 43.7(Cb4), 41.3(Ca9), 36.1 (Cb2), 33.8 (Ca11), 30.9 (Ca10), 29.0(Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) C19H26N3O4 [M+H]+の理論値: 477.2860; 実測値:477.2861。
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(45)
TFA中、44(220mg;0.46mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。TFAを除去した。残渣をジクロロメタンで希釈し、有機相を飽和NaCOで洗浄した。溶媒を除去し、45を淡青色泡沫として得た(165mg;0.44mmol;96%)。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO) δ 9.94 (brs, 1H, HNH), 8.79 (s, 1H, Ha1), 8.4 (d, J=9.3Hz, 1H, Ha4), 7.43-7.13 (m, 7H, Ha5, Ha7, Ha13, Ha14およびHa15), 4.06 (d, J=6.2Hz, 2H, Hb1), 3.70 (q, J=7.2Hz, 2H, Ha9), 3.34 (brd, J=12.6Hz, 2H, Hb4eq), 2.94 (brt, J=11.5Hz, 2H, Hb4ax), 2.69 (t, J=7.3Hz, 2H, Ha11), 2.15 (m, 1H, Hb2), 2.00 (quint, 2H, J=7.3Hz, Ha10), 1.95 (brd, 2H, Hb3eq), 1.53 (dq, J=4.0-15.0Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (DMSO) δ 164.5 (Ca6), 160.8(Ca2), 152.5 (Ca1), 142.3(Ca8), 141.7 (Ca12), 129.3 (Ca13), 129.2 (Ca14), 127.2 (Ca4),126.7 (Ca15), 119.1 (Ca5), 107.9 (Ca3), 102.6 (Ca7), 72.9 (Cb1), 43.6(Cb4), 42.2(Ca9), 33.8 (Cb2), 33.4 (Ca11), 30.8 (Ca10), 26.0(Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C19H26N3O4 [M+H]+の理論値: 377.2336; 実測値: 377.2303.
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物G)
DMF(1mL)中、45(30mg;80μmol)、KCO(22mg;160μmol)および触媒量のKIの溶液に、26(33mg;160μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAによるアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Gを白色粉末として得た(35mg;64μmol;80%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.58 (s, 1H, Ha1), 8.56 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc5), 7.98 (dd, J=0.7, 8.4Hz, 1H, Hc8), 7.76 (dd, J=0.7, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.63 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.46 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.34-7.28 (m, 3H, Ha4およびHa13), 7.25-7.20 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.13 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 7.00 (dd, J=2.6, 5.1Hz, 1H, 9.1Hz, Ha5), 6.40 (d, J=5.1Hz, 1H, Hc4), 5.96 (brt, J=4.5Hz, 1H, HNHc), 5.48 (brt, J=5.1Hz, 1H, HNHa), 3.96 (d, J=6.1Hz, 2H, Hb1), 3.70 (q, J=7.2Hz, 2H, Ha9), 3.34 (q, J=5.2Hz, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=12.0Hz, 2H, Hb4eq), 2.75 (m, 4H, Ha11およびHc1), 2.14 (dt, J=2.1Hz, 2H, Hb4ax), 2.09 (quint, J=7.2Hz, 2H, Ha10), 1.94 (m, 1H, Hb2), 1.91 (d, J=12.3Hz, 2H, Hb3eq), 1.47 (dq, J=3.4, 12.5Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 161.6 (Ca6), 158.4 (Ca2), 155.3 (Ca1), 151.0 (Ca8), 150.5 (Cc5), 149.1 (Cc3), 147.8 (Cc6), 140.9 (Ca12), 129.3 (Cc8), 128.3 (Cc10), 128.0 (Ca13), 127.8 (Ca14), 125.5 (Ca15), 124.0 (Cc9), 121.2 (Ca4), 118.8 (Cc11), 118.3 (Cc7), 117.2 (Ca5), 108.3 (Ca3), 107.2 (Ca7), 98.4 (Cc4), 72.0 (Cb1), 55.3(Cc1), 52.3 (Cb4), 40.5 (Ca9), 38.6 (Cc2), 35.0 (Cb2), 33.0 (Ca11), 30.1 (Ca10), 28.6 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C19H26N3O4 [M+H]+ の理論値:547.3180; 実測値: 547.3171.
実施例4:化合物O
化合物Oは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
4−(3−フェネチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物O)
DMF(1.5mL)中、4−(2−フェネチルアミノ)−7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(30mg;0.08mmol)、KCO(23mg;0.16mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(40mg;0.16mmol)を加えた。この混合物を65℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Oを白色粉末として得た(28mg;0.05mmol;64%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.64 (s, 1H, Ha1), 8.59 (d, J=5.6Hz, 1H, Hc5), 8.04 (d, J=8.2Hz, 1H, Hc8), 7.80 (d, J=0.7, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.68 (ddd, J=1.3, 6.9, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.51 (ddd, J=1.1, 6.7, 8.3Hz, 1H, Hc9), 7.44 (d, J=9.28Hz, 1H, Ha4), 7.38-7.33 (m, 2H, Ha12), 7.31-7.26 (m, 3H, Ha14およびHa13), 7.18 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.05 (dd, J=2.6, 9.0Hz, 1H, Ha5), 6.43 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 6.15 (brs, 1H, HNHc), 5.60 (brt, J=5.7, 1H, HNHa), 4.00 (d, J=6.2Hz, 2H, Hb1), 3.70 (dd, J=6.7, 12.2Hz, 2H, Ha9), 3.38 (q, J=5.2Hz, 2H, Hc2), 3.08-3.00 (m, 4H, Hb4eqおよびHc1), 2.83 (t, J=6.2Hz, Ha10), 2.18 (dt, J=1.3, 11.6Hz, 2H, Hb4ax), 2.09-1.89 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.47 (dq, J=3.0-12.5Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 162.2 (Ca6), 159.0 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.7 (Ca8), 150.3 (Cc5), 150.2 (Cc3), 147.5 (Cc6), 138.9 (Ca12), 129.4 (Cc8), 129.1 (Cc10), 128.9 (Ca12), 128.8 (Ca13), 126.6 (Ca14), 124.9 (Cc9), 121.8 (Ca4), 119.5 (Cc11), 118.7(Cc7), 118.1 (Ca5), 109.2 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.8 (Cc4), 72.6 (Cb1), 55.8(Cc1), 52.9 (Cb4), 42.1 (Ca9), 39.1 (Cc2), 35.6 (Cb2), 35.3 (Ca10), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C33H37N6O [M+H]+ の理論値: 533.3023; 実測値:533.3023.
実施例5:化合物P
化合物Pは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
4−(3−ベンジルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物P)
DMF(1.5mL)中、4−(2−ベンジルアミノ)−7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(30mg;0.086mmol)、KCO(24mg;0.172mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(42mg;0.172mmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Pを白色粉末として得た(30mg;0.058mmol;68%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.66 (s, 1H, Ha1), 8.58 (d, J=5.1Hz, 1H, Hc5), 8.00 (dd, J=0.7, 8.5Hz, 1H, Hc8), 7.79 (dd, J=0.7, 8.5Hz, 1H, Hc11), 7.61 (d, J=8.9Hz, 1H, Ha4), 7.66 (ddd, J=1.4, 6.8, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.48 (ddd, J=1.4, 6.8, 8.3Hz, 1H, Hc9), 7.45-7.32 (m, 5H, Ha11およびHa12およびHa13), 7.20 (d, J=2.4Hz, 1H, Ha7), 7.08 (dd, J=2.4, 1H, 9.1Hz, Ha5), 6.42 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc4), 5.96 (brt, J=4.1, 1H, HNHc), 5.87(m, 1H, HNHa), 4.87 (d, J=5.2Hz, Ha9), 4.00 (d, J=6.1Hz, 2H, Hb1), 3.36 (q, J=5.2Hz, 2H, Hc2), 3.03 (brd, J=11.7Hz, 2H, Hb4eq), 2.81 (t, J=6.0Hz, 2H, Ha11), 2.16 (dt, J=1.2, 11.8Hz, 2H, Hb4ax), 2.01-1.89 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.50 (dq, J=3.6-12.1Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 162.3 (Ca6), 158.9 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.1 (Cc5), 149.8 (Cc3), 148.3 (Cc6), 138.2 (Ca10), 129.8 (Cc8), 129.0 (Cc10), 128.8 (Ca12), 128.0 (Ca11), 127.8 (Ca13), 124.6 (Cc9), 122.0 (Ca4), 119.5 (Cc11), 118.9 (Cc7), 118.1 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.9 (Ca7), 99.0 (Cc4 ), 72.7 (Cb1), 55.9(Cc1), 52.9 (Cb4), 45.3 (Ca9), 39.2 (Cc2), 35.7 (Cb2), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C32H35N6O [M+H]+の理論値: 519.2867; 実測値: 519.2870.
実施例6:化合物H
化合物Hは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
4−プロピルアミノ−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物H)
DMF(0.5mL)中、4−プロピルアミノ−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(10mg;33μmol)、KCO(9mg;66μmol)および触媒量のKIの溶液に、26(14mg;67μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.2%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Hを白色粉末として得た(12.0mg;26μmol;78%)。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO) δ 8.39 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc5), 8.37 (s, 1H, Ha1), 8.17-8.11 (m, 2H, Ha4およびHc8), 8.07 (brt, J=5.3, 1H, HNHa), 7.77 (dd, J=1.1, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.60 (ddd, J=1.3, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.41 (ddd, J=1.3, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.09 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.04 (m, 1H, Ha7), 6.47 (d, J=5.8Hz, 1H, Hc4), 3.96 (d, J=5.85Hz, 2H, Hb1), 3.45 (q, J=5.8Hz, 2H, Ha9), 3.40 (q, J=6.2Hz, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=10.1Hz, 2H, Hb4eq), 2.62 (t, J=7.1Hz, 2H,Hc1), 2.04 (t, J=10.1Hz, 2H, Hb4ax), 1.91 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.63 (sext, J=7.4Hz, 2H, Ha10), 1.36 (dq, J=3.0-12.6Hz, 2H, Hb3ax), 0.91 (t, J=7.3Hz, 3H, Ha11).
13C NMR (DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.2 (Cc6), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 124.7 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6(Cc1), 53.5 (Cb4), 42.6 (Ca9), 40.6 (Cc2), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3), 22.4 (Ca10), 11.9 (Ca11).
HRMS-ESI (m/z) C28H35N6O [M+H]+の理論値: 471.2867; 実測値: 471.2876.
実施例7:化合物I
化合物Iは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
4−アミノ−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物I)
DMF(0.5mL)中、4−アミノ−7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(10mg;0.039mmol)、KCO(21mg;0.078mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(16mg、0.078mmol)を得た。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Iを白色粉末として得た(11.4mg;0.027mmol;68%)。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO) δ 8.39 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc5), 8.29 (s, 1H, Ha1), 8.15 (m, 3H, Hc8およびHNH2), 8.10 (d, J=9.0, 1H, Ha4), 7.77 (dd, J=1.0Hz, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.60 (ddd, J=1.2, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.42 (ddd, J=1.2, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.08 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.06-7.01 (m, 2H, Ha7およびHNH), 6.47 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc4), 3.97 (d, J=5.8Hz, 2H, Hb1), 3.41 (q, J=6.4Hz, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=11.0Hz, 2H, Hb4eq), 2.62 (t, J=6.2Hz, 2H,Hc1), 2.05 (t, J=11.9Hz, 2H, Hb4ax), 1.78 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.36 (dq, J=2.5, 11.9Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (DMSO) δ 162.4 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.2 (Cc6), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 124.7 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6(Cc1), 53.5 (Cb4), 42.6 (Ca9), 40.6 (Cc2), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3), 22.4 (Ca10), 11.9 (Ca11).
HRMS-ESI (m/z) C25H29N6O [M+H]+ の理論値: 429.2397; 実測値: 429.2404.
実施例8:化合物N
化合物Nは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
4−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物 N)
DMF(0.5mL)中、4−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチルアミノ)−7−((ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(12mg、28μmol)、KCO3(8mg、56μmol)および触媒量のKIの溶液に、26(14mg、56μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Nを白色粉末として得た(5mg、84μmol、31%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.67 (s, 1H, Ha1), 8.57 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc5), 8.08 (d, J=8.2Hz, 1H, Hc8), 7.81 (dd, J=8.2Hz, 1H, Hc11), 7.70 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.46 (ddd, J=1.1, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.66-7.58 (m, 5H, Ha4およびHa17およびHa12), 7.56-7.43 (m, 4H, Ha11およびHa16), 7.38 (m, 1H, Ha17), 7.20 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.08 (dd, J=2.6, 9.2Hz, 1H, Ha5), 6.43 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc4), 6.40 (brs, 1H, HNH), 5.93 (brt, J=5.4Hz, 1H, HNH), 4.92 (d, J=5.3Hz, 2H, Ha9), 4.01 (d, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.70 (q, J=7.2Hz, 2H, Ha9), 3.41 (brq, J=4.3Hz, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=11.5Hz, 2H, Hb4eq), 2.84 (t, J=5.9Hz, 2H, Hc1), 2.20 (dt, J=2.0, 12.0Hz, 2H, Hb4ax), 2.05-1.91 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.52 (dq, J=2.4, 12.5Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 162.4 (Ca6), 159.0 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.7 (Ca8), 150.8 (Cc3), 149.2 (Cc5), 146.1 (Cc6), 140.8 (Ca14), 140.6 (Ca13), 137.3 (Ca10), 129.9 (Cc10), 128.8 (Ca16), 128.5 (Ca11), 128.1 (Cc8), 127.6 (Ca12), 127.4 (Ca17), 125.2 (Cc9), 122.0 (Ca4), 119.7 (Cc11), 118.4 (Cc7), 118.2 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.6 (Cb1), 55.7 (Cc1), 52.9 (Cb4), 45.0 (Ca9), 39.1 (Cc2), 35.6 (Cb2), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI(m/z) C38H39N6O [M+H]+の理論値: 595.3180; 実測値: 595.3172.
実施例9:化合物Q
化合物Qは、化合物Gと同じ手順に従って合成した。
6−メチル−N−(2−((7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン−4−イル)アミノ)エチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物Q)
DMF(1.5mL)中、6−メチル−N4−(2−(7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン−4−イルアミノ)エチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(95mg、0.23mmol)、KCO(64mg、0.46mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(113mg;46μmol)を得た。この混合物を65℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Qを白色粉末として得た(46mg;79μmol;34%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz, DMSO) δ 8.40 (m, 2H, Hc5およびHa1), 8.20 (brt, J=8.15Hz, 1H, HNH), 8.15 (d, J=7.9Hz, 1H, Hc8), 8.11 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.77 (dd, J=1.1, 8.5Hz, 1H, Hc11), 7.62 (ddd, J=1.1, 7.0, 8.3Hz, 1H, Hc10), 7.43 (ddd, J= J=1.1, 7.0, 8.3Hz, 1H, Hc9), 7.11 (dd, J=2.5Hz, 7.1Hz, 1H, Ha5), 7.07 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 7.04 (brt, 1H, HNH), 6.48 (d, J=5.2Hz, 1H, Hc4), 5.84 (brs, 2H, HNH2), 5.63 (brs, 1H, HNH), 3.98 (d, J=6.0Hz, 2H, Hb1), 3.65 (brq, J=5.5Hz, 2H, Ha9), 3.55-3.36 (m, 4H, Ha10およびHc2), 3.01 (d, J=11.0Hz, 2H, Hb4eq), 2.64 (t, J=7.0Hz, Hc1), 2.06 (t, J=11.0Hz, 2H, Hb4ax), 2.00 (s, 3H, Ha15), 1.86-1.76 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.38 (dq, J=2.8-12.5Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 164.1 (Ca13), 163.3 (Ca14), 162.2 (Ca6), 159.6 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca3), 151.1 (Cc5), 150.3 (Cc7), 148.7 (Cc6), 129.4 (Cc11), 129.1 (Cc10), 124.8 (Ca4), 124.3 (Hc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.3(Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.8 (Ca12), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6(Cc1), 53.5 (Cb4), 41.2 (a9), 40.6 (Cc2), 39.4 (Ca10), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3), 23.6 (Ca15).
HRMS-ESI (m/z) C32H39N10Oの理論値[M+H]+: 579.3303; 実測値: 579.3319.
実施例10:化合物K
Figure 0006567505
a)i)2−(Bocアミノ)−エチルブロミド、TEA、DMF、65℃、2時間。ii)TFA、室温、1時間。b)MOMCl、BSA、DCM、室温、18時間。c)TosCl、Me−ピペリジン、TEA、MeCN、12時間、室温。d)47、TEA、DMF、室温、2時間、45から3工程で23%。
1−(メトキシメチル)ウラシル(48)
250mLのジクロロメタン中、ウラシル(0.88g;7.94mmol)の溶液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(4.8mL;19.4mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物にクロロメチルメチルエーテル(784μL;10.32mmol)を加え、この混合物を室温で17時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、溶出剤シクロヘキサン/酢酸エチル(7/3)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、48(988mg;7.4mmol;93%)を白色粉末として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 11.32 (s, 1H, HNH), 7.70 (d, J=8.0Hz, 1H, Hc5), 5.61 (d, J=8.0Hz, 1H, Hc4), 5.02 (s, 2H, Hc7), 3.27 (s, 3H, Hc8).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 164.0 (Cc3), 151.5 (Cc6), 145.4 (Cc5), 101.9 (Cc4), 78.0 (Cc7), 56.4 (C8).
HRMS-ESI (m/z) C6H8N2NaO3 [M+Na]+の理論値: 179.0427; 実測値: 179.0416.
1−(メトキシメチル)−N−(2−(4−(((4−((3−フェニルプロピル)アミノ)キナゾリン−7−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)エチル)シトシン(化合物K)
DMF(0.2mL)中、45(10mg;27μmol)、TEA(30uL;0.22mmol)の溶液に、2−(N−ボカミン)エチルブロミド(10mg;35μmol)を加えた。この混合物を室温で2.5時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物をすぐにTFA(0.5mL)中で可溶化した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。TFAを真空により除去した。残渣をメタノール中7Nアンモニア中で可溶化し、溶媒を除去して粗47を得、これをそれ以上精製せずに使用した。
0℃で、0.3mLのアセトニトリル中、トリアゾール(28mg;0.40mmol)およびPOCl(12μl;0.132mmol)の溶液に、TEA 56μLを滴下した。この反応混合物を0℃で40分間、次いで室温で30分間撹拌した。48(10mg;60μmol)を加え、この混合物を室温で一晩激しく撹拌した。溶媒を除去し、この残渣に先に製造した47の0.5mLの溶液を加えた。この反応混合物を35℃で3時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニア(0→10%MeOH/NH)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物K(3.5mg;60μmol、23%)を白色粉末として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.57 (s, 1H, Ha1), 7.34-7.28 (m, 3H, Ha4およびHa13), 7.28-7.20 (m, 4H, Ha15, Ha14およびHc5), 7.11 (d, J=2.3Hz, 1H, Ha7), 7.00 (dd, J=2.3, 8.9Hz, 1H, Ha5), 5.79 (brt, J=4.4Hz, 1H, HNHc), 5.67 (d, J=7.3Hz, 1H, Hc4), 5.44 (brt, J=5.5, 1H, HNHa), 5.17 (s, 2H, Hc7), 4.85 (brt, J=5.1Hz, 1H, HNHc), 3.92 (d, J=5.8Hz, 2H,Hb1), 3.70 (q, J=7.0Hz, 2H, Ha9), 3.58 (q, J=4.9Hz, 2H, Hc2), 3.39 (s, 3H, Hc8), 2.94 (brd, J=10.6Hz, 2H, Hb4eq), 2.79 (t, J=7.2Hz, Ha11), 2.55 (t, J=5.7Hz, 2H, Hc1), 2.11-2.00 (m, 4H,Ha10およびHb4ax), 1.95-1.79 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.46-1.35 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 163.6 (Cc3), 162.2 (Ca6), 159.0 (Ca2), 157.0 (Cc6), 156.0 (Ca1), 151.6 (Ca8), 142.7 (Cc5), 141.5 (Ca12), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 126.1 (Ca15), 121.8 (Ca4), 117.9 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.8 (Ca7), 95.8 (Cc4), 78.8(Cc7), 72.7 (Cb1), 56.7 (Cc8), 56.2(Cc1), 53.0 (Cb4), 41.1 (Ca9), 37.2 (Cc2), 35.6 (Cb2), 33.7 (Ca11), 30.7 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C31H40N7O3 [M+H]+の理論値: 558.3187; 実測値: 558.3182.
実施例11:化合物J
Figure 0006567505
a)エタノールアミン、125℃、4時間、定量的収量。b)SOCl、DMF、フラッシュボイリング、定量的収量。c)45、KCO、KI、DMF、90℃、12時間、69%。
4−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン(49)
エタノールアミン(2.6mL;44mmol)中、4−クロロピリジン(500mg;4.41mmol)の混合物を110℃で3時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、シクロヘキサン中、酢酸エチルの直線勾配(0→100%AcOEt)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、49を白色粉末として得た(607mg;4.40mmol;定量的収量)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz, DMSO) δ 8.00 (d, J=6.1Hz, 1H, Hc5), 6.49 (m, 3H, Hc4およびHNH), 4.77 (brs, 1H, HOH), 3.53 (t, J=6.0Hz, 2H, Hc1), 3.13 (q, J=5.9Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ: 154.1 (Cc3), 149.7(Cc5), 107.5 (Cc4), 59.7 (Cc1), 40.6 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C7H10N2NaO [M+Na]+の理論値: 161.0685; 実測値: 161.0650.
4−((2−クロロエチル)アミノ)キノリンクロルヒドレート(50)
49(300mg;1.92mmol)を塩化チオニル(2ml)中で可溶化した。この混合物をフラッシュボイリングし、溶媒を除去した。トルエンを加えて、共蒸発により残留する塩化チオニルを除去した。残渣をジクロロメタン中で摩砕し、個体を濾過し、50のクロルヒドレートを白色固体として得た(360mg;1.87mmol;97%)。
Figure 0006567505
1H NMR (DMSO) δ 8.22 (brs, 1H, HNH), 8.11 (d, J=6.8Hz, 2H, Hc5), 6.81 (d, J=6.8Hz, 2H, Hc4), 3.76 (t, J=6.0Hz, 2H, Hc1), 3.58 (q, J=5.6Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (DMSO) δ: 156.6 (Cc3), 143.9(Cc5), 107.8 (Cc4), 44.1(Cc1), 43.5 (Cc2).
HRMS-ESI(m/z) C7H10N2Cl [M+H]+の理論値: 157.0527; 実測値: 157.0541.
4−(3−フェニルプロピルアミノ)−7−((1−(2−(ピリジン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(化合物J)
DMF(0.5mL)中、45(10mg;27μmol)、KCO(15mg;109μmol)および触媒量のKIの溶液に、50(13mg、68μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物J(9.2mg、19μmol、69%)を白色粉末として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.57 (s, 1H, Ha1), 8.18 (dd, J=1.5, 4.8Hz, 2H, Hc5), 7.32-7.28 (m, 3H, Ha4およびHa13), 7.25-7.20 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.12 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 7.00 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 6.44 (dd, J=1.5, 4.8Hz, 2H, Hc4), 5.96 (brt, J=5.2, 1H, HNHa), 4.85(brt, J=5.1Hz, 1H, HNHc), 3.94 (d, J=6.0Hz, 2H,Hb1), 3.70 (q, J=6.8Hz, 2H, Ha9), 3.19 (q, J=5.5Hz, 2H, Hc2), 2.95 (brd, J=11.4Hz, 2H, Hb4eq), 2.79 (t, J=7.3Hz, Ha11), 2.62 (t, J=6.2Hz, 2H, Hc1), 2.09 (quint, J=6.8Hz, 2H,Ha10), 2.05 (dt, J=2.1, 9.8Hz, 2H, Hb4ax), 1.90 (m, 1H, Hb2), 1.87 (d, J=12.2Hz, 2H, Hb3eq), 1.44 (dq, J=2.9-12.2Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 162.2 (Ca6), 159.0 (Ca2), 155.9 (Ca1), 153.3 (Cc5), 151.5 (Ca8), 150.5 (Cc4), 149.9 (Cc3), 141.5 (Ca12), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca14), 126.1 (Ca15), 121.8 (Ca4), 117.9 (Ca5), 109.0 (Ca3), 107.8 (Ca7), 107.6 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.3(Cc1), 53.0 (Cb4), 41.1 (Ca9), 38.9 (Cc2), 35.6 (Cb2), 33.6 (Ca11), 30.7 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C30H37N7O [M+H]+の理論値: 497.3023; 実測値: 497.3025.
実施例12:化合物M
Figure 0006567505
a)TFA、室温、2時間、定量的収量。b)26、KCO、KI、DMF、24時間、69%。
7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリノン(51)
TFA中、43(220mg;0.46mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。TFAを除去した。残渣をジクロロメタンで希釈し、有機相を飽和NaCOで洗浄した。溶媒を除去し、51を淡青色泡沫として得た(155mg;0.43mmol;94%)。
3−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリノン(化合物M)
DMF(5mL)中、51(100mg;0.39mmol)、KCO3(160mg;1.16mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(187mg;0.77mmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩、および90℃で7時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物Mを白色粉末(92mg;154μmol;40%)として、および化合物Lを白色固体(17mg;39μmol;11%)として得た。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CDCl3) δ 8.56 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc5), 8.19 (d, J=8.8Hz, 1H, Ha4), 8.08 (s, 1H, Ha1), 8.03 (d, J=8.5Hz, 2H, Hc8), 7.78 (d, J=8.5Hzs, 1H, Hc11), 7.65 (ddd, J=1.2, 6.7Hz, 1H, Hc10), 7.47 (ddd, J=1.2, 6.7Hz, 1H, Hc9), 7.13-7.06 (m, J=2.4, 8.3Hz, 1H, Ha5およびHa7), 6.40 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 7.05 (brs, 1H, HNH), 3.97 (d, J=2.2Hz, 2H, Hb1), 3.37 (q, J=6.5Hz, 2H, Hc2), 3.02 (brd, J=11.1Hz, 2H, Hb4eq), 2.80 (t, J=5.6Hz, 2H, Hc1), 2.15 (brt, J=11.5Hz, 2H, Hb4ax), 2.00-1.87 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.54-1.41 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CDCl3) δ 164.3 (Ca6), 162.4 (Ca2), 151.2 (Ca8), 150.4 (Ca3), 150.0 (Cc5), 147.1 (Cc6), 144.3 (Ca1), 129.6 (Cc11), 128.8 (Cc10), 127.9 (Ca4), 125.0 (Cc9), 120.0 (Cc8), 118.6 (Cc7), 117.6 (Ca5), 115.9 (Ca3), 109.0 (Ca7), 98.8 (Cc4), 72.8 (Cb1), 58.4 (Cc1), 55.8 (Cb4), 52.9 (Cc2), 39.2 (Cb2), 29.1 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C25H27N5O2 [M+H]+の理論値: 430.5216; 実測値: 430.5223.
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.40 (d, J=5.3Hz, 2H, Hc5およびHa14), 8.15 (d, J=8.2Hz, 1H, Ha4), 8.14 (s, 1H, Ha1), 8.16 (d, J=8.8Hz, 2H, Hc8およびHa17), 7.79 (m, 2H, Hc11およびHa20), 7.61 (m, 2H, Hc10およびHa19), 7.42 (m, 2H, Hc9およびHa18), 7.37 (brt, J=6.2Hz, HNH), 7.14 (dd, J=2.4, 8.3Hz, 1H, Ha5), 7.07 (d, J=7.07Hz, 1H, Ha7), 7.05 (brt, J=5.5Hz, 1H, HNH), 6.66 (d, J=5.3Hz, 1H, Ha13), 6.47 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc4), 4.22 (t, J=6.0Hz, 2H, Ha9), 3.99 (d, J=2.0Hz, 2H, Hb1), 3.69 (q, J=5.8Hz, 2H, Ha10), 3.41 (q, J=6.3Hz, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=11.3Hz, 2H, Hb4eq), 2.68-2.60 (m, 3H, Hc1), 2.07 (t, J=11.0Hz, 2H, Hb4ax), 1.85-1.72 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.37 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 163.8 (Ca6), 160.6 (Ca2), 151.2 (Cc5およびCa14), 150.7 (Ca8), 150.2 (Cc3), 149.9 (Ca12), 149.0 (Ca1), 148.8 (Cc6), 148.7 (Ca15), 129.6 (Cc11),129.5 (Ca20), 129.2 (Cc10), 129.1 (Ca19), 128.1 (Ca4), 124.5 (Ca18), 124.3 (Cc9), 121.8 (Cc8),121.8 (Ca17), 119.3 (Ca16), 119.2 (Cc7), 117.2 (Ca5), 115.4 (Ca3), 109.2 (Ca7), 98.8 (Ca13), 98.7 (Cc4), 72.9 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.4 (Cb4), 44.8 (Ca9), 41.1 (Cc2), 40.6 (Ca10), 35.7 (Cb2), 28.9 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C34H38N5O2 [M+H]+の理論値: 600.3080; 実測値:600.3076.
実施例13:化合物S
Figure 0006567505
a)25、NaH、DMF、110℃、4時間、54%。b)i)POCl、トリアゾール、TEA、MeCN、室温、18時間。ii)3−フェニルプロピルアミン、TEA、DMF、室温、2時間、45%。
7−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エトキシ)キナゾリノン(56)
0℃で、アルゴン下、DMF(3mL)中、25(143mg;760μmol)の混合物に、水素化ナトリウム(91mg;3.81mmol)を加えた。この混合物を0℃で10分間撹拌した後、42(250mg.1.52mmol)を加えた。この混合物を110℃で4時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水相を濾過し、沈澱を乾燥させて56を白色粉末として得た(136mg;409μmol;54%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.43 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc5), 8.24 (dd, J=0.7, 8.5Hz, 1H, Hc8), 8.06 (s, 1H, Ha1), 8.03 (d, J=8.7Hz, 1H, Ha4), 7.79 (dd, J=0.7, 8.5Hz, 1H, Hc11), 7.61 (ddd, J=1.2, 6.7, 8.1Hz, 1H, Hc10), 7.43 (ddd, J=1.2, 6.7, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.37 (brt, J=6.0Hz, 1H, HNHc), 7.15 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.13 (dd, J=2.4, 8.9Hz, 1H, Ha5), 6.61 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 4.42 (t, J=5.5Hz, 2H, Hc1), 3.75 (q, J=5.5Hz, 2H, Hc2).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 163.5 (Ca6), 160.7 (Ca2), 151.4 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.8 (Cc6), 146.5 (Ca1), 129.5 (Cc11), 129.2 (Cc10), 128.0 (Ca4), 124.3 (Cc9), 122.1 (Cc8), 119.2(Cc7), 116.9 (Ca5), 116.5 (Ca3), 109.5 (Ca7), 98.9 (Cc4), 66.6 (Cc1), 42.2 (Cc2).
HRMS-ESI (m/z) C19H17N4O2 [M+H]+の理論値: 333.1346; 実測値: 333.1350.
4−(3−フェニルプロピルアミノ)−7−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エトキシ)キナゾリン(化合物S)
DMF(1mL)中、56(50mg;13μmol)、TEA(26mg;26μmol)の溶液に、3−フェニルプロピルアミン(35mg;26μmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Sを白色粉末として得た(25mg;56μmol;45%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.44 (d, J=5.3Hz, 1H, Hc5), 8.39 (s, 1H, Ha1), 8.25 (dd, J=0.9, 8.3Hz, 1H, Hc8), 8.15 (m, 1H,Ha4), 8.10 (brt, J=5.3Hz, 1H, HNH), 7.79 (dd, J=0.9, 8.5Hz, 1H, Hc11), 7.61 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.0Hz, 1H, Hc10), 7.43 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.0Hz, 1H, Hc9), 7.36 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNHc), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha14およびHa13), 7.17 (m, 1H, Ha15), 7.15-7.10 (m, 2H, Ha7およびHa5), 6.62 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 4.41 (t, J=5.6Hz, 2H, Hc1), 3.75 (q, J=5.4Hz, 2H, Hc2), 3.52 (q, J=5.9Hz, 2H, Ha9), 2.67 (t, J=7.8Hz, 2H, Ha11), 1.95 (quint, J=7.8Hz, 2H, Ha10).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 161.9 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.3 (Cc3), 148.8 (Cc6), 140.9 (Ca12), 129.5 (Cc8), 129.2 (Cc10), 128.8 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.2 (Ca15), 124.3 (Cc9), 122.1 (Ca4), 118.8 (Cc11), 119.2 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.7 (Ca3), 108.0 (Ca7), 98.9 (Cc4), 66.4 (Cc1), 42.3 (Cc2), 40.5 (Ca9), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10).
HRMS-ESI (m/z) C28H28N5O [M+H]+の理論値: 450.2288; 実測値: 450.2287.
実施例14:化合物R
Figure 0006567505
a)4−(2−クロロエチル)ベンゼン、KCO、KI、DMF、65℃、12時間、95%。b)TFA、室温、1時間、83%。c)26、KCO、KI、DMF、65℃、12時間、28%。
3−(3−フェニルプロピルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(58)
DMF(1.5mL)中、43(150mg;42μmol)、KCO(115mg;84μmol)の溶液に、1−クロロ−3−フェニルプロパン(129mg;84μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、58を白色粉末として得た(190mg;40μmol;95%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.31 (s, 1H, Ha1), 8.05 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha4), 7.31-7.25 (m, 2H Ha13), 7.25-7.20 (m, 2H, Ha14), 7.17 (m, 1H, Ha15), 7.14-7.08 (m, 2H, Ha7およびHa5), 4.08-3.92 (m, 5H, HNHおよびHb1およびHa9), 2.78 (m, 2H, Hb4ax), 2.74 (t, J=8.5Hz, 2H, Ha11), 2.07-1.95 (m, 3H, Hb2およびHa10), 2.10-2.00 (brd, J=11Hz, 2H, Hb3eq), 1.40 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.13 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 163.7 (Ca6), 160.2 (Ca2), 154.3 (CBoc), 150.6 (Ca8), 149.0 (Ca1), 1421.4 (CBoc), 128.8 (Ca13), 128.6 (Ca14), 128.1 (Ca4), 126.3 (Ca15), 117.2 (Ca5), 115.4 (Ca3), 109.2 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.6 (Cb1), 46.1 (Ca9), 45.1 (Cb4), 35.6 (Cb2), 32.6 (Ca11), 30.7 (Ca10), 28.6 (Cb3), 28.5 5 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) C28H35N3NaO4 [M+Na]+の理論値: 500.2520; 実測値: 500.2516.
3−(3−フェニルプロピル)−7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリノン(59)
TFA中、58(190mg、40μmol)の混合物は、室温で1時間半撹拌した。TFAを除去した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、59を白色粉末として得た(124mg、33μmol、83%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; CCl3) δ 8.21 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha4), 7.93 (s, 1H, Ha1), 7.31-7.28 (m, 2H Ha13), 7.26-7.18 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.08-7.00 (m, 2H, Ha7およびHa5), 4.03-3.90 (m, 5H, HNHおよびHb1およびHa9), 3.56 (brd, J=9.6Hz, 2H, Hb4eq), 2.96 (m, 2H, Hb4ax), 2.74 (t, J=7.5Hz, 2H, Ha11), 2.22-2.10 (m, 3H, Hb2およびHa10), 2.10-2.00 (m, 2H, Hb3eq), 1.95-1.72 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, CCl3) δ 163.2 (Ca6), 160.6 (Ca2), 150.2 (Ca8), 147.3 (Ca1), 128.6 (Ca13), 128.4 (Ca4), 128.3 (Ca14), 126.2 (Ca15), 117.2 (Ca5), 115.9 (Ca3), 108.7 (Ca7), 71.6 (Cb1), 46.5 (Ca9), 43.6 (Cb4), 34.1 (Cb2), 32.7 (Ca11), 30.5 (Ca10), 25.6 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C23H28N3O2 [M+H]+の理論値: 378.2176; 実測値: 378.2173.
3−(3−フェニルプロピル)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリノン(化合物R)
DMF(1.5mL)中、59(124mg;0.33mmol)、KCO3(91mg;0.66mmol)および触媒量のKIの溶液に、26(80mg;0.33mmol)を加えた。この混合物を65℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物Rを白色粉末として得た(50mg;91μmol、28%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500MHz; DMSO) δ 8.40 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc5), 8.35 (s, 1H, Ha1), 8.16 (d, 8.4Hz, 1H, Hc8), 8.05 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha4), 7.79 (dd, J=0.7, 8.5Hz, 1H, Hc11), 7.61 (ddd, J=1.2, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.43 (ddd, J=1.2, 6.9, 8.2Hz, 1H, Hc9), 7.31-7.25 (m, 2H, Ha13), 7.25-7.20 (m, 3H, Ha15およびHa14), 7.14-7.08 (m, 2H, Ha7およびHa5), 7.04 (brt, J=4.9Hz, 1H, HNH), 6.47 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 4.03-3.95 (m, 5H, HNHおよびHb1およびHa9), 3.40 (m, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=11.0Hz, 2H, Hb4eq), 2.68-2.60 (m, 4H, Ha11およびHc1), 2.10-1.96 (m, 4H, Hb4axおよびHa10), 1.85-1.72 (m, 3H, Hb2およびHb3eq), 1.37 (dq, J=2.6, 11.5Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz, DMSO) δ 163.7 (Ca6), 160.2 (Ca2), 151.2 (Cc5), 150.7 (Ca8), 150.2 (Cc3), 149.0 (Ca1), 148.8 (Cc6), 141.5 (Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.7 (Ca13), 128.6 (Ca14), 128.1 (Ca4), 126.3 (Ca15), 124.3 (Cc9), 121.8 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.2 (Ca5), 115.4 (Ca3), 109.2 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.9 (Cb1), 56.6(Cc1), 53.4 (Cb4), 46.0 (Ca9), 40.5 (Cc2), 35.7 (Cb2), 32.6 (Ca11), 30.7 (Ca10), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) C34H38N5O2 [M+H]+の理論値: 548.3020; 実測値: 548.3026.
実施例15:化合物AA〜AU
化合物60〜71は、化合物43から以下の一般手順に従って合成した。
化合物60〜71の一般手順
Figure 0006567505
0℃で、0.7mLのアセトニトリル中、トリアゾール(0.93mmol)およびPOCl(0.32mmol)の溶液に、TEA(130μL)を滴下した。この反応混合物を0℃で40分間、次いで、室温で30分間撹拌した。43(0.14mmol)を加え、この混合物を室温で一晩、激しく撹拌した。反応を、溶出剤として酢酸エチルを用いるTLCにより追跡した。この混合物を完了に到達するまで1時間還流させた。出発材料が完全に消費された後、溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルで取り出し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をDMF(0.5mL)中で可溶化した。所望のアミン(0.23mmol)およびTEA(39μL;0.28mmol)を加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、シクロヘキサン中、酢酸エチル(0→100%AcOEt)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、60〜71を得た。
Figure 0006567505
4−(2−(3−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(60)(70mg;0.14mmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.18 (brt, J=5.5Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.1Hz, 1H, Ha4), 7.35-7.19 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.5, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 4.03-3.93 (m, 2H, Hb4eq), 3.99 (d, J=6.3Hz, 2H, Hb1), 3.77-3.71 (m, 2H, Ha9), 2.97 (brt, J=7.0Hz, 2H, Ha10), 2.85-2.68 (m, 2H, Hb4ax), 2.02-1.93 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.74 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.20 (dq, J=4.9, 13.1Hz, 2H, Hb3ax)
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 142.7 (Ca11), 133.3 (Ca16), 130.5 (Ca15), 129.0 (Ca13), 127.9 (Ca12), 126.5 (Ca14), 124.61 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 42.02 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.5 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 497.2319 [M+H]+; 実測値: 497.2342.
4−(2−(2−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(61)(54mg、0.11mmol、88%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.17 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 8.09 (d, J=9.3 Hz, 1H, Ha4), 7.36-7.26 (m, 4H, Ha12,Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.7, 9,12 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.3Hz, 1H, Ha7), 4.04-3.93 (m, 2H, Hb4eq), 3.99 (d, J=6.3Hz, 2H, Hb1), 3.75-3.69 (m, 2H, Ha9), 2.95 (brt, J=7.3Hz, 2H, Ha10), 2.83-2.68 (m, 2H, Hb4ax), 2.02-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.73 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.20 (dq, J=3.8, 12.3Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 139.1 (Ca11), 131.14 (Ca16), 131 (Ca15), 128.7 (Ca13), , 128.7 (Ca14), 127.7 (Ca12), 124.6 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 43.3 (Cb4), 42.2 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.3 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 497.2319 [M+H]+; 実測値: 497.2325.
4−(2−(4−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(62)(93mg、0.14mmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.74 Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.20 Hz, 1H, Ha4), 7.47-7.31 (m, 4H, Ha12,Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.47, 8.94 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.65, 1H, Ha7), 4.03-3.94 (m, 2H, Hb4eq), 3.98 (d, J=6.41Hz, 2H, Hb1), 3.80-3.71 (m, 2H, Ha9), 3.09 (brt, J=7.40 Hz, 2H, Ha10), 2.75-2.60 (m, 2H, Hb4ax), 2.02-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.73 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.20 (dq, J=3.94, 12.45 Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 138.2 (Ca11), 131.6 (Ca14), 129.6 (Ca12), 127.7 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 43.1 (Cb4), 42.4 (Ca9), 35.6 (Cb2), 32.8 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 497.2319 [M+H]+; 実測値: 497.2318.
4−(2−(4−スルホンアミドフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(63)(53mg、98μmol、70%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.8 Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.1 Hz, 1H, Ha4), 7.77-7.73 (m, 2H, Ha13), 7.47-7.43 (m, 2H, Ha12), 7.29 (brs, 2H, Ha15), 7.12 (dd, J=2.6, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.07 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 4.02-3.94 (m, 2H, Hb4eq), 3.99 (d, J=6.5Hz, 2H, Hb1), 3.76 (q, J=6.5Hz, 2H, Ha9), 3.04 (brt, J=7.4 Hz, 2H, Ha10), 2.84-2.68 (m, 2H, Hb4ax), 2.02-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.74 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.13 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 144.3 (Ca11), 142.6 (Ca14), 129.6 (Ca12), 126.2 (Ca13), 124.6 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 42 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.7 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 542.2437 [M+H]+; 実測値: 542.2445.
4−(2−(4−ニトロフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(64)(68mg、132μmol、93%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.20 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.18-8.14 (m, 2H, Ha13), 8.12 (d, J=9.2 Hz, 1H, Ha4), 7.56-7.52 (m, 2H, Ha12), 7.11 (dd, J=2.5, 9.0 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 4.06-3.96 (m, 2H, Hb4eq), 3.98 (d, J=6.3Hz, 2H, Hb1), 3.74-3.67 (m, 2H, Ha9), 2.94-2.88 (m, 2H, Ha10), 2.88-2.72 (m, 2H, Hb4ax), 2.85 (q, J=6.69 Hz, 1H, Ha15) 2.02-1.94 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.75 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.27-1.13 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 146.5 (Ca11), 137.4 (Ca14), 130.6 (Ca12), 124.7 (Ca4), 123.8 (Ca13), 117.2 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 43.2 (Cb4), 42.5 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.7 (Ca10), 28.8 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 508.2559 [M+H]+; 実測値: 508.2565.
4−(2−(4−イソプロピルフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(65)(44mg、87μmol、62%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.20 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.1 Hz, 1H, Ha4), 7.22-7.14 (m, 4H, Ha12,Ha13), 7.11 (dd, J=2.6, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 4.0-3.96 (m, 2H, Hb4eq), 3.98 (d, J=6.4Hz, 2H, Hb1), 3.80 (q, J=5.9Hz, 2H, Ha9), 3.11 (brt, J=7.2Hz, 2H, Ha10), 2.85-2.67 (m, 2H, Hb4ax), 2.03-1.91 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.73 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.13 (m, 8H, Hb3ax et Ha16).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.7 (Ca8), 146.5 (Ca14), 137.3 (Ca11), 129.6 (Ca12), 129 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 43.2 (Cb4), 42.2 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.8 (Ca10), 33.5 (Ca15), 28.8 (Cb3), 28.6 (CBoc), 24.4 (Ca16).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 505.3178 [M+H]+; 実測値: 505.3182.
4−(2−(4−メトキシフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(66)(49mg、101μmol、71%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42 (s, 1H, Ha1), 8.16 (brt, J=5.7 Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.2 Hz, 1H, Ha4), 7.20-7.15 (m, 2H, Ha12), 6.88-6.83 (m, 2H, Ha13 ), 7.11 (dd, J=2.6, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 4.06-3.94 (m, 2H, Hb4eq), 3.99 (d, J=6.3 Hz, 2H, Hb1), 3.72 (s, 3H, Ha15), 3.71-3.64 (m, 2H, Ha9), 2.88(brt, J=7.1 Hz, 2H, Ha10), 2.84-2.67 (m, 2H, Hb4ax), 2.04-1.93 (m, 1H, Hb2), 1.83-1.74 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.12 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 158.1 (Ca14), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 144.3 (Ca11), 130.2 (Ca12), 124.6 (Ca4), 117.2 (Ca5), 114.2 (Ca13), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 55.4 (Ca15), 43.4(Cb4), 42.7 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.2 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 493.2814 [M+H]+; 実測値: 493.2825.
4−(2−(4−アミノフェニル)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(67)(67mg、0.14mmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.40 (s, 1H, Ha1), 8.14 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 8.12 (d, J=9.3 Hz, 1H, Ha4), 7.10 (dd, J=2.6, 9.6 Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.93-6.88 (m, 2H, Ha12), 6.52-6.47 (m, 2H, Ha13 )4.85 (s, 2H, Ha15), 4.06-3.92 (m, 2H, Hb4eq), 3.99 (d, J=6.5Hz, 2H, Hb1), 3.67-3.57 (m, 2H, Ha9), 2.75(brt, J=7.5 Hz, 2H, Ha10), 2.84-2.68 (m, 2H, Hb4ax), 2.03-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.82-1.73 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.14 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 147.2 (Ca14), 129.6 (Ca12), 129.3 (Ca11), 114.4 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.1 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 43.1 (Cb4), 42.9 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.4 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 478.2818 [M+H]+; 実測値: 478.2831.
4−(2−(キノリニルアミノ)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(68)(52mg、98μmol、70%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.50 (s, 1H, Ha1), 8.42 (d, J= 5.3Hz, 1H, Ha13), 8.16 (dd, J=0.7, 8.2 Hz, 1H, Ha18), 8.10 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.79 (dd, J=0.9, 8.5Hz, 1H, Ha15), 7.61(ddd, J=0.9, 6.9, 9.3Hz, 1H, Ha16), 7.45-7.38 (m, 2H, Ha17およびHNH), 7.14 (dd, J=2.5, 9.2 Hz, 1H, Ha5), 7.09 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.69(d, J=5.5Hz, 1H, Ha12), 4.01-3.94 (m, 4H, Hb1およびHb4eq), 3.81 (q, J=6.3Hz, 2H, Ha9), 3.58 (q, J=6.2Hz, 2H, Ha10), 2.03-1.93 (m, 1H, Hb2), 1.83-1.73 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.15 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.7 (Ca2), 156.0 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 151.2 (Ca13), 150.3 (Ca11), 148.9 (Ca14), 129.5 (Ca15), 129.1 (Ca16), 124.7 (Ca4), 124.4 (Ca17), 121.9 (Ca18), 119.3 (Ca19), 117.4 (Ca5), 109.6 (Ca3), 108.0 (Ca7), 80.0 (CBoc), 72.4 (Cb1), 42.1 (Ca10), 39.3 (Ca9), 35.6 (Cb2), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 529.2922 [M+H]+; 実測値: 529.2928.
4−(2−(ナフチルアミノ)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(69)(59mg、112μmol、79%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.51 (s, 1H, Ha1), 8.42 (brt, J=5.1 Hz, 1H, HNH), 8.14 (d, J=9.2 Hz, 1H, Ha19), 8.09 (d, J=7.8Hz, 1H, Ha4), 7.76 (dd, J=1.8, 6.9Hz, 1H, Ha15), 7.46-7.35 (m, 2H, Ha17およびHa18), 7.31 (t, J=7.9Hz, 1H, Ha13), 7.15 (dd, J=2.5, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.11 (d, J=8.1Hz, 1H, Ha14), 7.08 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.71(d, J=7.5Hz, 1H, Ha12), 6.45 (brt, J=5.1Hz, HNH), 4.05-3.91 (m, 4H, Hb1およびHb4eq), 3.85 (q, J=6.3Hz, 2H, Ha9), 3.51 (brt, J=6.1Hz, 2H, Ha10), 2.87-2.67 (m, 2H, Hb4ax), 1.98-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.72 (m, 2H, Hb3eq), 1.25-1.15 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.8 (Ca2), 155.9 (Ca1), 154.3 (Ca8), 151.5 (Ca11), 144.3 (Ca11), 134.5 (Ca21), 128.4 (Ca15), 127.6 (Ca13), 126.1 (Ca17), 124.8 (Ca19), 124.7 (Ca4), 124.5 (Ca18), 123.3 (Ca20), 121.8 (Ca4), 117.4 (Ca5), 115.8 (Ca14), 109.5 (Ca3), 107.8 (Ca7), 103.3 (Ca12), 79.0 (CBoc), 72.1 (Cb1), 46.2 (Cb4), 43.2 (Ca10), 39.4 (Ca9), 35.6 (Cb2), 28.7 (Cb3), 28.6 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 528.2969 [M+H]+; 実測値: 528.3002.
4−(2−(フェニルアミノ)エチルアミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(70)(50mg、105μmol、75%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.09 (d, J=9.0Hz, 1H, Ha4), 7.15 (dd, J=2.7, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.11-7.05 (m, 3H, Ha7およびHa13), 6.64(dd, J=0.9, 8.6Hz, 2H, Ha12), 6.53 (dt, J=0.9, 7.3Hz, 2H, Ha14), 5.78 (brt, J=5.9Hz, HNH), 4.06-3.91 (m, 4H, Hb1およびHb4eq), 3.67 (q, J=6.5Hz, 2H, Ha9), 3.30 (brt, J=6.51Hz, 2H, Ha10), 2.85-2.67 (m, 2H, Hb4ax), 2.03-1.93 (m, 1H, Hb2), 1.82-1.75 (m, 2H, Hb3eq), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.26-1.15 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.6 (Ca2), 156.0 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.8 (Ca8), 149,1 (Ca11), 129.4 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.3 (Ca5), 116.0 (Ca14), 112.4 (Ca12), 109.6 (Ca3), 108.0 (Ca7), 79.0 (CBoc), 72.3 (Cb1), 42.3 (Ca10), 40.2 (Ca9), 35.6 (Cb2), 28.7 (Cb3), 28.56 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 478.2813 [M+H]+; 実測値: 478.2819.
4−((N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル))アミノ)−7−(O−((N−Boc)ピペリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(71)(60mg、113μmol、81%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.36 (s, 1H, Ha1), 8.28 (brs, 1H, HNH), 8.21 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.73 (d, J=7.6 Hz, 1H, Ha7), 7.37-7.22 (m, 5H, Ha14, Ha15およびHa16), 7.10 (dd, J=2.6, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.04 (d, J=2.7Hz, 1H, Ha7), 4.16- 4.10 (m, 1H, Ha9), 4.06-3.86 (m, 3H, Hb1およびHb4eq), 3.49 (s, 2H, Ha12), 2.86 (brd, J=11.8Hz, 2H, Ha11eq), 2.81-2.67 (m, 2H, Hb4ax), 2.06 (dd, J=1.7, 11.8Hz, 2H, Ha11ax), 2.02-1.92 (m, 1H, Hb2), 1.90 (brd, J=12.4Hz, 2H, Ha10eq), 1.78 (brd, J=13.4Hz, 2H, Hb3eq), 1.64 (dd, J=3.6, 12.4Hz, 2H, Ha10ax), 1.41 (s, 9H, HBoc), 1.19 (dd, J=4.6, 13.4Hz, 2H, Hb3ax)
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 158.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 154.3 (CBoc), 151.9 (Ca8), 139,2 (Ca13), 129.1 (Ca14), 128.6 (Ca15), 127.3 (Ca15), 124.97 (Ca4), 117.4 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.9 (CBoc), 72.3 (Cb1), 62.6 (Ca12), 52.8 (Ca11), 48.2(Ca9), 35.7 (Cb2), 31.7 (Ca10), 28.7 (Cb3), 28.5 (CBoc).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 532.3282 [M+H]+; 実測値: 532.3296.
化合物72〜83は、それぞれ化合物60〜71から以下の一般手順に従って合成した。
Figure 0006567505
TFA中、所望の化合物60〜71の混合物を室温で1時間撹拌した。残渣をジクロロメタンで希釈し、有機相を飽和NaCOで洗浄した。溶媒を除去し、それぞれ化合物72〜83を得た。
60(0.14mmol)から4−(2−(3−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(72)(56mg、0.14mmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.3 Hz, 1H, HNH), 8.12 (d, J=9.1 Hz, 1H, Ha4), 7.35-7.20 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.6, 9,0 Hz, 1H, Ha5), 7.07 (d, J=2.54Hz, 1H, Ha7), 3.96 (d, J=6.4Hz, 2H, Hb1), 3.77-3.71 (m, 2H, Ha9), 3.11-3.06 (m, 2H, Hb4eq) 2.97 (brt, J=7.1Hz, 2H, Ha10), 2.68-2.60 (m, 2H, Hb4ax), 2.00-1.89 (m, 1H, Hb2), 1.83-1.74 (m, 2H, Hb3eq), 1.30 (dq, J=2.9, 12.2Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 142.7 (Ca11), 133.3 (Ca16), 130.6 (Ca15), 129.0 (Ca13), 127.9 (Ca12), 126.6 (Ca14) 124.7 (Ca4), 117.2 (Ca5), 109.6 (Ca3), 108 (Ca7), 72.7 (Cb1), 45.1 (Cb4), 42 (Ca9), 34.9 (Cb2), 34.5 (Ca10), 28.5 (cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 397.1795 [M+H]+; 実測値: 397.1799.
61(0.11mmol)から4−(2−(2−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(73)(52mg、0.13mmol、93%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.19 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.11 (d, J=9.1Hz, 1H, Ha4), 7.37-7.22 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.10 (dd, J=2.7, 9.9 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 3.95 (d, J=6.4Hz, 2H, Hb1), 3.75-3.69 (m, 2H, Ha9), 3.07-3.01 (m, 2H, Hb4eq) 2.95 (brt, J=7.2 Hz, 2H, Ha10), 2.62-2.54 (m, 2H, Hb4ax), 1.97-1.87 (m, 1H, Hb2), 1.82-1.72 (m, 2H, Hb3eq), 1.32-1.20 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 139.1 (Ca11), 131.1 (Ca16), 131 (Ca15), 128.7 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.6 (Ca12) 126.6 (Ca4), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.9 (Cb1), 45.5 (Cb4), 42.2 (Ca9), 34.6 (Cb2), 34.3 (Ca10), 29.1 (cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 397.1795 [M+H]+; 実測値: 397.1791.
62(0.14mmol)から4−(2−(4−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(74)(50mg、0.13mmol、93%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.23 (m, 1H, HNH), 8.11 (d, J=9.12 Hz, 1H, Ha4), 7.37-7.22 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.13-7.08 (m, 1H, Ha5), 7.08-7.03 (m, 1H, Ha7), 3.95 (d, J=5.95 Hz, 2H, Hb1), 3.75-3.69 (m, 2H, Ha9), 3.07-3.01 (m, 2H, Hb4eq) 2.95 (brt, J=7.20 Hz, 2H, Ha10), 2.62-2.54 (m, 2H, Hb4ax), 1.97-1.87 (m, 1H, Hb2), 1.82-1.72 (m, 2H, Hb3eq), 1.32-1.20 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 139.1 (Ca11), 131.1 (Ca16), 131 (Ca15), 128.7 (Ca13), 128.7 (Ca14), 126.6 (Ca12) 126.6 (Ca4), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.9 (Cb1), 45.5 (Cb4), 42.2 (Ca9), 34.6 (Cb2), 34.3 (Ca10), 29.1 (cb3)
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 397.1795 [M+H]+; 実測値: 397.1794.
63(98μmol)から4−(2−(4−スルホンアミドフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(75)(33mg、75μmol、77%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.45 Hz, 1H, HNH), 8.10 (d, J=9.11 Hz, 1H, Ha4), 7.77-7.72 (m, 2H, Ha13), 7.47-7.42 (m, 2H, Ha12), 7.37-7.21 (brs, 2H, Ha15), 7.11 (dd, J=2.38, 9.03 Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.55 Hz, 1H, Ha7), 3.94 (d, J=6.47 Hz, 2H, Hb1), 3.79-3.72 (m, 2H, Ha9), 3.04 (brt, J=7.15 Hz, 2H, Ha10), 2.99-2.92 (m, 2H, Hb4eq), 2.63-2.52 (m, 2H, Hb4ax), 1.93-1.79 (m, 1H, Hb2), 1.76-1.66 (m, 2H, Hb3eq), 1.26-1.12 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 144.3 (Ca11), 142.6 (Ca14), 129.6 (Ca12), 126.2 (Ca13), 124.6 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.3 (Cb1), 43.2 (Cb4), 42 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.7 (Ca10), 28.7 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 397.1795 [M+H]+; 実測値: 397.1794.
64(132μmol)から4−(2−(4−ニトロフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(76)(51mg、132μmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.19 (brt, J=5.40 Hz, 1H, HNH), 8.18-8.14 (m, 2H, Ha13), 8.08 (d, J=9.18 Hz, 1H, Ha4), 7.57-7.52 (m, 2H, Ha12), 7.11 (dd, J=2.56, 9.09 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.56 Hz, 1H, Ha7), 3.94 (d, J=6.44 Hz, 2H, Hb1), 3.83-3.76 (m, 2H, Ha9), 3.11 (brt, J=7.20 Hz, 2H, Ha10), 3.03-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.61-2.53 (m, 2H, Hb4ax), 1.94-1.83 (m, 1H, Hb2), 1.77-1.69 (m, 2H, Hb3eq), 1.26-1.16 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 146.5 (Ca11), 137.4 (Ca14), 130.6 (Ca12), 124.7 (Ca4), 123.8 (Ca13), 117.2 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.3 (Cb1), 43.2 (Cb4), 42.5 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.7 (Ca10), 28.8 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 408.2035 [M+H]+; 実測値: 408.2024.
65(87μmol)から4−(2−(4−イソプロピルフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(77)(34mg、80μmol、92%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.20 (brt, J=5.67 Hz, 1H, HNH), 8.12 (d, J=9.17 Hz, 1H, Ha4), 7.20-7.13 (m, 4H, Ha12,Ha13), 7.11 (dd, J=2.59, 9.03 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.73, 1H, Ha7), 3.95 (d, J=6.39Hz, 2H, Hb1), 3.73-3.66 (m, 2H, Ha9), 3.05-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.91 (brt, J=7.21 Hz, 2H, Ha10), 2.58-2.53 (m, 2H, Hb4ax), 1.95-1.84 (m, 1H, Hb2), 1.78-1.70 (m, 2H, Hb3eq), 1.29-1.10 (m, 8H, Hb3ax et Ha16).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.7 (Ca8), 146.5 (Ca14), 137.3 (Ca11), 129.6 (Ca12), 129 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.3 (Cb1), 43.2 (Cb4), 42.2 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.8 (Ca10), 33.5 (Ca15), 28.8 (Cb3), 24.4 (Ca16).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 405.2654 [M+H]+; 実測値: 405.2659.
66(101μmol)から4−(2−(4−アミノフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(78)(39.0mg、101μmol、定量的):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.16 (brt, J=5.40 Hz, 1H, HNH), 8.11 (d, J=9.20 Hz, 1H, Ha4), 7.20-7.15 (m, 2H, Ha12), 7.11 (dd, J=2.58, 9.12 Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.58, 1H, Ha7), 6.88-6.83 (m, 2H, Ha13), 3.94 (d, J=6.38Hz, 2H, Hb1), 3.72 (s, 3H, Ha15) 3.71-3.65 (m, 2H, Ha9), 3.01-2.92 (m, 2H, Hb4eq), 2.88 (brt, J=7.30 Hz, 2H, Ha10), 2.57-2.52 (m, 2H, Hb4ax), 1.92-1.82 (m, 1H, Hb2), 1.76-1.68 (m, 2H, Hb3eq), 1.26-1.14 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.4 (Ca2), 158.1 (Ca14), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 144.3 (Ca11), 130.2 (Ca12), 124.6 (Ca4), 117.2 (Ca5), 114.2 (Ca13), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.3 (Cb1), 55.4 (Ca15), 42.7 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.2 (Ca10), 28.7 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 393.2290 [M+H]+; 実測値: 393.2297.
67(0.14mmol)から4−(2−(4−アミノフェニル)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(79)(34mg、90mmol、64%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.40 (s, 1H, Ha1), 8.13 (brt, J=5.75 Hz, 1H, HNH), 8.11 (d, J=9.58 Hz, 1H, Ha4), 7.11 (dd, J=2.49, 9.10 Hz, 1H, Ha5), 7.04 (d, J=2.63, 1H, Ha7), 6.94-6.86 (m, 2H, Ha12), 6.52-6.46 (m, 2H, Ha13), 4.85 (s, 2H, Ha15), 3.94 (d, J=6.31 Hz, 2H, Hb1), 3.66-3.59 (m, 2H, Ha9), 3.02-2.94 (m, 2H, Hb4eq), 2.76 (brt, J=7.34 Hz, 2H, Ha10), 2.58-2.52 (m, 2H, Hb4ax), 1.94-1.83 (m, 1H, Hb2), 1.76-1.68 (m, 2H, Hb3eq), 1.26-1.15 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 147.2 (Ca14), 129.6 (Ca12), 129.3 (Ca11), 114.4 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.1 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.3 (Cb1), 43.1 (Cb4), 42.9 (Ca9), 35.6 (Cb2), 34.4 (Ca10), 28.7 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 378.2293 [M+H]+; 実測値: 378.2285.
68(10mg、23.3μmol)から4−(2−(フェニルアミノ)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(80)(3.2mg、5.3μmol、23%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.49 (s, 1H, Ha1), 8.43 (brt, J=5.7 Hz, 1H, HNH), 8.42 (d, J= 5.3Hz, 1H, Ha13), 8.17 (d, J=6.2 Hz, 1H, Ha18), 8.12 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.78 (d, J=8.3 Hz, 1H, Ha15), 7.60(t, J=7.2Hz, 1H, Hc10), 7.42 (t, J=7.4Hz, 1H, Ha17), 7.13 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.09 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.82 (brt,J=5.1Hz, 1H, HNH), 6.70(d, J=5.4Hz, 1H, Ha12), 3.99 (d, J=5.7Hz, 2H, Hb1), 3.82 (q, J=6.1Hz, 2H, Ha9), 3.58 (q, J=6.2Hz, 2H, Ha10), 3.00 (brd, 2H, Hb4eq), 2.06 (t, J=10.5Hz, 2H, Hb4ax), 1.865-1.74 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.443-1.32 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.3 (Ca6), 159.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Ca13), 150.3 (Ca11), 148.7 (Ca14), 129.5 (Ca15), 129.2 (Ca16), 124.7 (Ca4), 124.4 (Ca17),127.3 (Ca13), 122.0 (Ca18), 121.8 (Ca4), 119.3 (Ca19), 117.5 (Ca5), 109.5 (Ca3), 108.0 (Ca7), 98.5 (Ca12), 72.7 (Cb1), 53.5 (Cb4), 42.1 (Ca10), 39.3 (Ca9), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 429.2393 [M+H]+; 実測値: 429.2394.
69(121μmol)から4−(2−(ナフチルアミノ)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(81)(47mg、110μmol、91%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.50 (s, 1H, Ha1), 8.38 (brt, J=5.05 Hz, 1H, HNH), 8.12 (d, J=9.16 Hz, 1H, Ha19), 8.11 (d, J=7.6Hz, 1H, Ha4), 7.76 (dd, J=1.6, 7.1Hz, 1H, Ha15), 7.47-7.38 (m, 2H, Ha17およびHa18), 7.31 (t, J=7.9Hz, 1H, Ha13), 7.15 (dd, J=2.8, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.11 (d, J=8.4Hz, 1H, Ha14), 7.08 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 6.71(d, J=7.6Hz, 1H, H12), 6.46 (brt, J=5.3Hz, 1H, HNH), 3.96 (d, J=6.8Hz, 2H, Hb1), 3.85 (q, J=6.8Hz, 2H, Ha9), 3.51 (brt, J=6.8Hz, 2H, Ha10), 3.07-3.00 (m, 2H, Hb4eq), 2.62-2.54 (m, 2H, Hb4ax), 1.97-1.96 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.71 (m, 2H, Hb3eq), 1.31-1.20 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.3 (Ca6), 159.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.9 (Ca8), 151.8 (Ca11), 144.3 (Ca11), 134.5 (Ca21), 128.4 (Ca15), 127.3 (Ca13), 126.1 (Ca17), 124.7 (Ca19), 124.5 (Ca4), 124.4 (Ca18), 123.3 (Ca20), 121.9 (Ca4), 117.4 (Ca5), 115.8 (Ca14), 109.5 (Ca3), 108.0 (Ca7), 103.2 (Ca12), 72.9 (Cb1), 45.6 (Cb4), 43.2 (Ca10), 39.7 (Ca9), 35.8 (Cb2), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 428.2445 [M+H]+; 実測値: 428.2610.
70(105μmol)から4−(2−(フェニルアミノ)エチルアミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(82)(38mg、101μmol、96%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.43 (s, 1H, Ha1), 8.21 (brt, J=5.8 Hz, 1H, HNH), 8.11 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.12 (dd, J=2.6, 9.2 Hz, 1H, Ha5), 7.11-7.05 (m, 3H, Ha7およびHa13), 6.64 (dd, J=0.9, 8.6Hz, 2H, Ha12), 6.53 (dt, J=0.9, 7.2Hz, 2H, Ha14), 5.78 (brt, J=6.1Hz, HNH), 3.96 (d, J=6.4Hz 2H, Hb1), 3.68 (q, J=6.5Hz, 2H, Ha9), 3.31 (brt, J=6.5Hz, 2H, Ha10), 3.08-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.62-2.547 (m, 2H, Hb4ax), 1.97-1.86 (m, 1H, Hb2), 1.81-1.72 (m, 2H, Hb3eq), 1.32-1.20 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.6 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 149,1 (Ca11), 129.4 (Ca13), 124.7 (Ca4), 117.3 (Ca5), 116.1 (Ca14), 112.4 (Ca12), 109.5 (Ca3), 108.0 (Ca7), 72.9 (Cb1), 45.6 (Cb4), 42.3 (Ca10), 40.1 (Ca9), 35.8 (Cb2), 29.2 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 378.2289 [M+H]+; 実測値: 378.2280.
71(105μmol)から4−((N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル))アミノ)−7−O−(ピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(83)(42mg、97μmol、86%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.37 (s, 1H, Ha1), 8.28 (brs, 1H, HNH), 8.22 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.74 (d, J=7.6 Hz, 1H, Ha7), 7.37-7.24 (m, 4H, Ha14およびHa15), 7.28-7.23 (m, 1H, Ha16), 7.09 (dd, J=2.6, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.04 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 4.20-4.10 (m, 1H, Ha9), 3.95 (d, J=6.4Hz, 3H, Hb1), 3.49 (s, 2H, Ha12), 3.01 (brd, J=12.2Hz, 2H, Hb4eq), 2.87 (brd, J=11.7Hz, 2H, Ha11eq), 2.58 (m, 2H, Hb4ax), 2.06 (dt, J=1.5, 11.7Hz, 2H, Ha11ax), 1.94-1.85 (m, 3H, Hb2およびHa10eq), 1.78 (brd, J=10.5Hz, 2H, Hb3eq), 1.65 (ddd, J=3.7, 11.7Hz, 2H, Ha10ax), 1.23 (m, 2H, Hb3ax)
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 158.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.9 (Ca8), 139,2 (Ca13), 129.1 (Ca14), 128.6 (Ca15), 127.3 (Ca15), 124.9 (Ca4), 117.0 (Ca5), 109.4 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.9 (Cb1), 62.6 (Ca12), 52.8 (Ca11), 48.2(Ca9), 45.7 (Cb4), 35.9 (Cb2), 31.7 (Ca10), 29.4 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 432.2758 [M+H]+; 実測値: 432.2753.
化合物AA〜ALは、それぞれ化合物72〜83から以下の一般手順に従って合成した。
Figure 0006567505
DMF中、0.1Mの化合物72〜83、KCO(2eq)および触媒量のKIの溶液に、26(2当量)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物AA〜ALを得た。
72(25μmol)から4−(2−(3−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AA)(5.0mg、8.8μmol、35%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.39 (d, J= 5.37Hz, 1H, Hc5) 8.18 (brt, J=5.35 Hz, 1H, HNH), 8.15 (d, J=8.40 Hz, 1H, Hc8), 8.10 (d, J=9.03 Hz, 1H, Ha4), 7.77 (dd, J=0.89, 8.40 Hz, 1H, Hc11), 7.60(m, 1H, Hc10), 7.42 (m, 1H, Hc9), 7.36-7.18 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.6, 9,21 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.53, 1H, Ha7), 7.03 (brt, J=5.42 Hz, 1H, HNH), 6.47 (d, J=5.35 Hz, 1H, Hc4), , 3.98 (d, J=5.87Hz, 2H, Hb1), 3.79-3.69 (m, 2H, Ha9), 3.44-3.36(m, 2H, Hc2), 3.00 (m, 2H, Hb4eq), 2.97 (brt, J=7.13 Hz, 2H, Ha10), 2.63 (t, J=6.69 Hz, 2H, Hc1), 2.06 (m, 2H, Hb4ax), 1.85-1.72(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.45-1.30 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 142.7 (Ca11), 133.3 (Ca16), 130.6 (Ca15), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 129.0 (Ca13), 127.9 (Ca12), 126.5 (Ca14), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.6 (Cb4), 42.1 (Ca9), 40.4(Hc2), , 34.5 (Cb2), 34.5 (Ca10), 29 (Cb3)
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 567.2639 [M+H]+; 実測値: 567.2644.
73(25μmol)から4−(2−(2−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AB)(4.0mg;7.1μmol、29%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.40 (s, 1H, Ha1), 8.39 (d, J= 5.8 Hz, 1H, Hc5) 8.16 (brt, J=5.06 Hz, 1H, HNH), 8.15 (d, J=8.1 Hz, 1H, Hc8), 8.10 (d, J=9.03 Hz, 1H, Ha4), 7.77 (dd, J=0.9, 8.3 Hz, 1H, Hc11), 7.60 (m, 1H, Hc10), 7.42 (m, 1H, Hc9), 7.36-7.24 (m, 4H, Ha12, Ha13 et Ha14), 7.11 (dd, J=2.47, 9,12 Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.61, 1H, Ha7), 7.03 (brt, J=5.1 Hz, 1H, HNH), 6.47 (d, J=5.3 Hz, 1H, Hc4), 3.98 (d, J=5.7Hz, 2H, Hb1), 3.77-3.67 (m, 2H, Ha9), 3.44-3.36(m, 2H, Hc2), 3.04-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.94 (brt, J=7.1 Hz, 2H, Ha10), 2.63 (t, J=6.8 Hz, 2H, Hc1), 2.06 (m, 2H, Hb4ax), 1.84-1.74(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.44-1.30 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 139.1 (Ca11), 131.14 (Ca16), 131(Ca15), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.7 (Ca13), 128.7 (Ca14), 127.9 (Ca12), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.2 (Ca9), 40.5(Hc2), 35.7 (Cb2), 34.53 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 567.2639 [M+H]+; 実測値: 567.2641.
74(25μmol)から4−(2−(4−クロロフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AC)(3.0mg、5.3μmol、21%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.40 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.21 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.16 (dd, J=0.9, 8.2 Hz, 1H, Hc8), 8.10 (d, J=9.3 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=1.1, 8.5 Hz, 1H, Hc11), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.46-7.22 (m, 5H, Hc9, Ha12およびHa13), 7.11 (dd, J=2.6, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 7.03 (brt, J=5.3 Hz, 1H, HNH), 6.48 (d, J=5.5 Hz, 1H, Hc4), 3.99 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.80-3.73 (m, 2H, Ha9), 3.41 (q, J=6.5Hz, 2H, Hc2), 3.05-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 3.09 (brt, J=6.9 Hz, 2H, Ha10), 2.64 (t, J=6.9 Hz, 2H, Hc1), 2.11-2.02 (m, 2H, Hb4ax), 1.85-1.76(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.38 (dq, J=2.5, 12.2 Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 137.5 (Ca11), 131.6 (Ca14), 129.6(Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 127.7 (Ca13), 124.7 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 46.1 (Ca9), 40.6(Hc2), 35.7 (Cb2), 32.8 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 567.2639 [M+H]+; 実測値: 567.2635.
75(34μmol)から4−(2−(4−スルホンアミドフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AD)(11mg、18μmol、52%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.43 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.21 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 8.16 (dd, J=0.8, 8.8 Hz, 1H, Hc8), 8.11 (d, J=9.1 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=1.1, 8.4 Hz, 1H, Hc11), 7.76-7.72 (m, 2H, Ha13), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.46-7.40 (m, 5H, Hc9, Ha12, Ha15), 7.12 (dd, J=2.6, 9.0 Hz, 1H, Ha5), 7.07 (d, J=2.6 Hz, 1H, Ha7), 7.04 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 6.48 (d, J=5.46 Hz, 1H, Hc4), 3.99 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.79-3.73 (m, 2H, Ha9), 3.41 (q, J=6.4 Hz, 2H, Hc2), 3.06-2.97 (m, 4H, Hb4eq, Ha10), 2.64 (t, J=7.2Hz, 2H, Hc1), 2.10-2.02 (m, 2H, Hb4ax), 1.84-1.77(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.38 (dq, J=2.6, 12.1 Hz, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 144.1 (Ca11), 142.9 (Ca14), 129.5(Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 126.1 (Ca13), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.3 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 46.1 (Ca9), 40.6(Cc2), 35.7 (Cb2), 34.7 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 612.2756 [M+H]+; 実測値: 612.2747.
76(37μmol)から4−(2−(4−ニトロフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AE)(7mg、12μmol、33%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.21 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 8.18-8.14(m, 3H, Ha13 et Hc8), 8.09 (d, J=9.2 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=1.2, 8.4 Hz, 1H, Hc11), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.57-7.52 (m, 2H, Ha12), 7.43 (m, 1H, Hc9), 7.12 (dd, J=2.73, 9.25 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.64, 1H, Ha7), 7.04 (brt, J=5.54 Hz, 1H, HNH), 6.48 (d, J=5.37 Hz, 1H, Hc4), 3.98 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.83-3.77 (m, 2H, Ha9), 3.41 (q, J=8.44 Hz, 2H, Hc2), 3.12 (brt, J=6.9 Hz, 2H, Ha10), 3.04-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.66-2.61 (m, 2H, Hc1), 2.10-2.02 (m, 2H, Hb4ax), 1.84-1.76(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.44-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 146.5 (Ca11), 137.7 (Ca14), 130.5 (Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 123.8 (Ca13), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.4 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 41.9 (Ca9), 40.6(Cc2), 35.7 (Cb2), 34.8 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 578.2879 [M+H]+; 実測値: 578.2891.
77(37μmol)から4−(2−(4−イソプロピルフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AF)(1.2mg、2.0μmol、6%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.2Hz, 1H, Hc5), 8.22 (brt, J=5.9 Hz, 1H, HNH), 8.16 (m, 1H, Hc8), 8.10 (d, J=9.3 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=1.2, 8.4 Hz, 1H, Hc11), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.45-7.40 (m, 1H, Hc9), 7.20-7.09 (m, 4H, Ha12, Ha13), 7.12 (dd, J=2.56, 9.12 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.2Hz, 1H, Ha7), 7.04 (brt, J=5.3 Hz, 1H, HNH), 6.48 (d, J=5.4 Hz, 1H, Hc4), 3.99 (d, J=5.78Hz, 2H, Hb1), 3.73-3.68 (m, 2H, Ha9), 3.44-3.38 (m, 2H, Hc2), 3.04-2.98 (m, 2H, Hb4eq), 2.88-2.82 (m, 2H, Ha10), 2.66-2.61 (m, 2H, Hc1), 2.10-2.02 (m, 2H, Hb4ax), 1.83-1.77(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.26-1.16 (m, 8H, Hb3ax et Ha16).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 146.5 (Ca14), 137.4 (Ca11), 129.5 (Ca12), 129.3 (Ca13), 129.1 (Cc11), 129.1 (Cc10), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.2 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.5 (Ca9), 40.6(Cc2), 35.7 (Cb2), 34.7 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 575.3498 [M+H]+; 実測値: 575.3496.
78(38μmol)から4−(2−(4−メトキシフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AG)(15mg、27μmol、71%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.37Hz, 1H, Hc5), 8.18 (brt, J=5.40 Hz, 1H, HNH), 8.16 (m, 1H, Hc8), 8.12 (d, J=9.18 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=0.9, 8.3 Hz, 1H, Hc11), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.43 (m, 1H, Hc9), 7.20-7.15 (m, 2H, Ha12), 7.12 (dd, J=2.6, 9.1 Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.62, 1H, Ha7), 7.04 (brt, J=5.44 Hz, 1H, HNH), 6.88-6.82 (m, 2H, Ha13), 6.48 (d, J=5.4 Hz, 1H, Hc4), 3.98 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.72 (s, 3H, Ha15), 3.73-3.64 (m, 2H, Ha9), 3.44-3.38 (m, 2H, Hc2), 3.04-2.96 (m, 2H, Hb4eq), 2.89 (brt, J=7.1 Hz 2H, Ha10), 2.63 (t, J=6.8 Hz, 2H, Hc1), 2.10-2.01 (m, 2H, Hb4ax), 1.84-1.74(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.44-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 158.1 (Ca14), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 131.8 (Ca11), 130.1 (Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 124.6 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.2 (Ca5), 114.2 (Ca13), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 55.4 (Ca15), 53.5 (Cb4), 42.7 (Ca9), 40.6(Cc2), 35.7 (Cb2), 34.2 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 563.3134 [M+H]+; 実測値: 563.3145.
79(40μmol)から4−(2−(4−アミノフェニル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AH)(7mg、13μmol、33%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42-8.36 (m, 2H, Ha1 et Hc5), 8.19-8.13 (m, 2H, HNH et Hc8), 8.12 (d, J=9.08 Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=0.95, 8.45 Hz, 1H, Hc11), 7.61(m, 1H, Hc10), 7.43 (m, 1H, Hc9), 7.11 (dd, J=2.5, 8.9 Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.46, 1H, Ha7), 7.04 (brt, J=5.28 Hz, 1H, HNH), 6.93-6.87 (m, 2H, Ha12), 6.52-6.48 (m, 2H, Ha13), 6.48 (d, J=5.4 Hz, 1H, Hc4), 4.86 (s, 2H, Ha15), 3.98 (d, J=5.9 Hz, 2H, Hb1), 3.67-3.58 (m, 2H, Ha9), 3.45-3.38 (m, 2H, Hc2), 3.05-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.76 (brt, J=7.28 Hz 2H, Ha10), 2.63 (t, J=6.76 Hz, 2H, Hc1), 2.11-2.01 (m, 2H, Hb4ax), 1.84-1.75(m, 3H, Hb2 et Hb3eq), 1.45-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.4 (Ca2), 156.2 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc7), 148.7 (Cc6), 147.2 (Ca14), 129.5 (Ca12), 129.5 (Ca11), 129.5 (Cc11), 128.4 (Cc10), 124.7 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 117.2 (Ca5), 114.4 (Ca13), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.9 (Ca9), 40.6(Cc2), 35.7 (Cb2), 34.4 (Ca10), 29 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 548.3137 [M+H]+; 実測値: 548.3142.
80(23.3μmol)から4−(2−(キノリン−4−イル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AI)(3.2mg、5.3μmol、23%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.49 (s, 1H, Ha1), 8.43 (brt, J=5.7 Hz, 1H, HNH), 8.42 (d, J= 5.3Hz, 1H, Ha13), 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.17 (d, J=6.2 Hz, 1H, Ha18), 8.16 (d, J=5.6Hz, 1H, Hc8), 8.12 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 2H, Hc11およびHa15), 7.61(t, J=7.2Hz, 2H, Hc10およびHa16), 7.47 (t, J=5.5Hz, 1H, HNH), 7.43 (t, J=7.6Hz, 2H, Ha17およびHc9), 7.14 (dd, J=2.5, 9.0Hz, 1H, Ha5), 7.09 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 7.06 (brt,J=5.1Hz, 1H, HNH), 6.70(d, J=5.4Hz, 1H, Ha12), 6.48(d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 3.99 (d, J=5.7Hz, 2H, Hb1), 3.82 (q, J=6.1Hz, 2H, Ha9), 3.58 (q, J=6.2Hz, 2H, Ha10), 3.41 (m, 2H, Hc2), 3.00 (brd, 2H, Hb4eq), 2.63 (t, J=7.0Hz, 2H, Hc1), 2.06 (t, J=10.5Hz, 2H, Hb4ax), 1.865-1.74 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.443-1.32 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.3 (Ca6), 159.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5およびCa13), 150.4 (Cc3), 150.3 (Ca11), 148.7 (Ca14), 148.6 (Cc6), 129.5 (Cc11およびCa15), 129.2 (Cc10およびCa16), 124.7 (Ca4), 124.4 (Ca17),127.3 (Ca13), 122.0 (Cc9およびCa18), 121.8 (Ca4), 119.3 (Ca19), 119.2 (Cc7), 117.5 (Ca5), 109.5 (Ca3), 108.0 (Ca7), 98.7 (Cc4), 98.6 (Ca12), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.1 (Ca10), 40.6 (Hc2), 39.3 (Ca9), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 599.3242 [M+H]+; 実測値: 599.3241.
81(35μmol)から4−(2−(ナフタレン−1−イル)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AJ)(13mg、22μmol、63%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.50 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.38 (brt, J=5.6 Hz, 1H, HNH), 8.16 (d, J=7.9Hz, 1H, Hc8), 8.14 (d, J=9.4 Hz, 1H, Ha19), 8.11 (d, J=8.0Hz, 1H, Ha4), 7.79 (d, J=8.4 Hz, 1H, Hc11), 7.75 (dd, J=1.8, 7.5Hz, 1H, Ha15), 7.61(ddd, J=0.8, 6.5, 7.7Hz, 1H, Hc10),7.45-7.38 (m, 3H, Ha17, Hc9およびHa18), 7.31 (t, J=7.9Hz, 1H, Ha13), 7.15 (dd, J=2.7, 9.3 Hz, 1H, Ha5), 7.11 (d, J=7.8Hz, 1H, Ha14), 7.09 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.04 (brt,J=5.2Hz, 1H, HNH), 6.70(d, J=7.8Hz, 1H, Ha12), 6.48-45 (m, 2H, Hc4HNH), 3.99 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.86 (q, J=6.0Hz, 2H, Ha9), 3.51 (q, J=6.0Hz, 2H, Ha10), 3.41 (q, J=6.3 Hz, 2H, Hc2), 3.05-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.66-2.60 (m, 2H, Hc1), 2.10-2.02 (t, J=6.9 Hz, 2H, Hb4ax), 1.85-1.75 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.43-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.3 (Ca6), 159.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.2 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.7 (Cc6), 144.4 (Ca11), 134.5 (Ca21), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.4 (Ca15), 127.3 (Ca13), 126.0 (Ca17), 124.7 (Ca19), 124.4 (Ca4), 124.3 (Ca18), 123.3 (Ca20), 121.9 (Ca4), 121.8 (Cc9), 119.2 (Cc7), 117.4 (Ca5), 115.8 (Ca14), 109.5 (Ca3), 108.0 (Ca7), 103.2 (Ca12), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 43.2 (Ca10), 40.6(Hc2), 39.7 (Ca9), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 598.32893 [M+H]+; 実測値: 598.3295.
82(40μmol)から4−(2−(フェニルアミノ)エチルアミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AK)(11mg、20μmol、50%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.42 (s, 1H, Ha1), 8.40 (d, J= 5.2Hz, 1H, Hc5), 8.26 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 8.16 (d, J=7.9Hz, 1H, Hc8), 8.13 (d, J=9.0Hz, 1H, Ha4), 7.78 (dd, J=1.0, 8.3 Hz, 1H, Hc11), 7.61(ddd, J=1.0, 6.8, 8.1Hz, 1H, Hc10),7.42 (ddd, j=1.0, 6.9, 7.9Hz, 1H, Hc9), 7.13 (dd, J=2.5, 9.0 Hz, 1H, Ha5), 7.11-7.02 (m, 3H, Ha7およびHa13), 6.64 (d, J=7.8Hz, 2H, Ha12), 6.52 (t, J=7.3Hz, 2H, Ha14), 6.48 (d, J=7.3Hz, 1H, Hc4), 5.81 (brt, J=5.8Hz, 1H, HNH), 3.99 (d, J=5.8Hz, 2H, Hb1), 3.69 (q, J=6.4Hz, 2H, Ha9), 3.41 (q, J=6.8 Hz, 2H, Hc2), 3.30 (q, J=6.40Hz, 2H, Ha10), 3.05-2.97 (m, 2H, Hb4eq), 2.63 (t, J=6.8Hz, 2H, Hc1), 2.05 (t, J=6.9 Hz, 2H, Hb4ax), 1.86-1.74 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.45-1.32 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.6 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.1 (Cc5), 150.2 (Cc3), 149.1(Ca11), 148.7 (Cc6), 129.5 (Cc11), 129.4 (Ca13), 129.1 (Cc10), 124.4 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.3 (Ca5), 116.0 (Ca14), 112.4 (Ca12), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.4 (Ca10), 40.5(Hc2), 40.2 (Ca9), 35.7 (Cb2), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 548.3133 [M+H]+; 実測値: 548.3140.
83(34.7μmol)から4−((N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル))アミノ)−7−((1−(2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AL)(10mg、17μmol、48%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.40 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.37 (s, 1H, Ha1), 8.22 (d, J=9.3Hz, 1H, Ha4), 8.16 (dd, J=0.9, 7.8Hz, 1H, Hc8), 7.78 (dd, J=1.0, 8.4Hz, 1H, Hc11), 7.73 (d, J=7.6 Hz, 1H, Ha7), 7.60 (ddd, J=1.3, 7.3, 8.4Hz, 1H, Hc10), 7.42 (ddd, j=1.3, 7.3, 8.4Hz, 1H, Hc9), 7.36-7.29 (m, 4H, Ha14およびHa15), 7.27-7.23 (m, 1H, Ha16), 7.13-7.05 (m, 3H, Ha5, Hc4およびHa7), 7.10 (dd, J=2.6, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.04 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 7.02 (brt, J=5.3Hz, 1H, HNH), 6.47 (d, J=5.4Hz, 1H), 4.20-4.12 (m, 1H, Ha9), 3.97 (d, J=5.9Hz, 3H, Hb1), 3.49 (s, 2H, Ha12), 3.41 (q, J=6.0,13.0Hz, 2H, Hc2), 3.01 (brd, J=11.2Hz, 2H, Ha11eq), 2.87 (brd, J=11.7Hz, 2H, Hb4eq), 2.64 (m, 2H, Hc1,), 2.06 (m, 4H, Ha11axおよびHb4ax), 1.94-1.86 (m, 3H, Ha10eq), 1.86-1.74 (m, 2H, Hb2およびHb3eq), 1.65 (ddd, J=3.3, 11.9Hz, 2H, Ha10ax), 1.45-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 158.8 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.9 (Ca8), 151.1 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.7 (Cc6), 139,2 (Ca13), 129.5 (Cc11), 129.1 (Ca14), 129.1 (Cc10), 128.6 (Ca15), 127.3 (Ca15), 124.9 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.0 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.8 (Ca7), 98.7 (Cc4), 72.7 (Cb1), 62.6 (Ca12), 56.6 (Cc1), 53.6 (Ca11), 52.8 (Cb4), 48.2(Ca9), 40.5 (Cc2), 35.7 (Cb2), 31.7 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 602.3602 [M+H]+; 実測値: 602.3603.
化合物84は、化合物42から化合物44に関するものと同じ手段に従って合成した。
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−(O−((N−Boc)ピロリジン−4−イルメトキシ))キナゾリン(84)
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.39 (s, 1H, Ha1), 8.17 (d, J=9.1Hz, 1H, Ha4), 8.13 (brt, J=5.1 Hz, 1H, HNH), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.20-7.16 (m, 1H, Ha15), 7.11 (dd, J=2.4, 8.7Hz, 1H, Ha5), 7.08 (d, J=2.5Hz, 1H, Ha7), 4.16- 4.05 (m, 2H, Hb1), 3.57-3.48 (m, 3H, Ha9およびHb5), 3.44-3.24 (m, 2H, Hb4), 3.17-3.09 (m, 1H, Hb5), 2.75-2.60 (m, 3H, Ha11およびHb2), 2.11-2.01 (m, 1H, Hb3), 1.96 (quint, J=7.3Hz, 2H, Ha10), 1.80-1.69 (m, 1H, Hb3), 1.41 (s, 9H, HBoc).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.0 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.0 (Ca1), 154.0 (CBoc), 151.5 (Ca8), 142.2(Ca12), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.8 (Ca4), 117.1 (Ca5), 109.6 (Ca3), 107.9 (Ca7), 78.6および78.4 (Cb1), 62.9 (CBoc), 49.0および48.7 (Cb5), 45.6および45.4 (Cb4), 40.5 (Ca9), 38.3および37.4 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 28.6 (CBoc), 28.4および27.4 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 463.2704 [M+H]+; 実測値: 463.2659.
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−O−(ピロリジン−3−イルメトキシ)キナゾリン(85)
TFA中、84(100mg;216μmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。TFAを除去した。残渣をジクロロメタンで希釈し、有機相を飽和NaCOで洗浄した。溶媒を除去し、85を淡青色泡沫として得た(60mg;166μmol、76%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.15 (d, J=9.5Hz, 1H, Ha4), 8.09 (brt, J=5.7 Hz, 1H, HNH), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.18 (m, 1H, Ha15), 7.11 (dd, J=2.9,9.5Hz, 1H, Ha5) 7.07 (d, J=2.1Hz, 1H, Ha7), 4.03- 3.97 (m, 2H, Hb1), 3,56-3.49 (m, 2H, Ha9), 2.93-2.79 (m, 2H, Hb5およびHb4), 2.76-2.60 (m, 4H, Hb5, Hb4およびHa11), 2.49-2.41 (m, 1H, Hb2), 1.94 (quint, J=7.0Hz, 2H, Ha10), 1.90-1.80 (m, 1H, Hb3), 1.50-1.39 (m, 1H, Hb3).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.2 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.7 (Ca8), 142.2(Ca12), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 71.2 (Cb1), 50.4 (Cb5), 46.7 (Cb4), 40.5 (Ca9), 38.7 (Cb2), 33.2 (Ca11), 31.7 (Ca10), 29.4(Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 363.2180 [M+H]+; 実測値: 363.2195.
4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(キノリン−4−イルアミノ)エチル)ピロリジン−3−イル)メトキシ)キナゾリン(AM)
DMF(0.5mL)中、85(15mg;41μmol)、KCO(11mg;80μmol)および触媒量のKIの溶液に、26(16mg;80μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニア(0→10%MeOH/NH)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物AMを白色粉末として得た(7mg;13μmol;31%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.37 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.16 (d, J=7.8Hz, 1H, Hc8), 8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 8.11 (brt, J=5.9 Hz, 1H, HNH), 7.77 (dd, J=1.0, 8.2 Hz, 1H, Hc11), 7.59 (ddd, J=1.0, 6.8, 8.2Hz, 1H, Hc10), 7.41 (ddd, j=1.0, 6.8, 8.1Hz, 1H, Hc9), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.18 (m, 1H, Ha15), 7.13-7.05 (m, 3H, Ha5, Hc4およびHa7), 6.47 (d, J=5.4Hz, 1H), 4.06- 3.97 (m, 2H, Hb1), 3.46-3.39 (m, 2H, Hc2), 2.93 (q, J=6.1Hz, 2H, Ha9), 2.82-2.72 (m, 3H, Hc1+Hb5), 2.72-2.57 (m, 6H, Hb4, Ha10, Hb2およびHa11), 2.53-2.43 (m, 1H, Hb5), 1.99-1.86 (m, 1H, Hb3), 1.31-1.24 (m, 1H, Hb3).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.0 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.7 (Ca8), 151.1 (Cc5), 150.2 (Cc3), 148.7 (Cc6), 142.2(Ca12), 129.5 (Cc11), 129.1 (Cc10),128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 124.3 (Cc9), 121.9 (Cc8), 119.2 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.6 (Ca3), 108.0 (Ca7), 98.67 (Cc4), 71.6 (Cb1), 57.7 (Cc1), 53.8 (Cb4), 41.9 (Cc2), 40.4 (Ca9), 35.9 (Cb2), 33.7 (Ca11), 31.7 (Ca10), 30.8 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 533.3024 [M+H]+; 実測値: 533.3025.
化合物ANは、45から化合物Gに関する上記一般手順に従って合成した。
DMF(1mL)中、45(80mg;212μmol)、KCO(59mg;424μmol)および触媒量のKIの溶液に、26(115mg;424μmol)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌した後、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し15、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した。粗生成物をそれ以上精製せずに使用し、TFA中で可溶化した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニアの直線勾配(0→10%MeOH/NH)を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物ANを白色粉末として得た(23mg;45μmol;21%)。
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.15 (d, J=9.1Hz, 1H, Ha4), 8.09 (brt, J=5.5 Hz, 1H, HNH), 7.32-7.21 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.17 (t, J=7.0Hz, 1H, Ha15), 7.11 (dd, J=2.9, 9.2Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.4Hz, 1H, Ha7), 6.45-6.36 (m, 4H, Hc4およびHc5), 3.97 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.53 (q, J=6.2Hz, 2H, Ha9), 3.00 (t, J=6.6 Hz, 2H, Hc2), 2.97-2.85 (m, 2H, Hb4eq), 2.68 (t, J=8.0Hz, 2H, Ha11), 2.47 (t, J=7.1Hz, 2H, Hc1), 2.01-1.90 (m, 2H, Ha10およびHb4ax), 1.83-1.73 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.42-1.29 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.0 (Ca1), 151.7 (Ca8), 142.2(Ca12), 140.7 (Cc3), 139.6 (Cc6), 128.8 (Cca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 117.2 (Ca5), 115.9 (Cc4), 114.2 (Cc5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 72.7 (Cb1), 57.8 (Cc1), 53.5 (Cb4), 42.1 (Cc2), 40.5 (Ca9), 35.8 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 511.3180 [M+H]+; 実測値: 511.3180.
化合物AO〜ASは、45から化合物Gと同じ手順に従って合成した。
Figure 0006567505
DMF中、0.1Mの45、KCO(2当量)および触媒量のKIの溶液に、所望のクロロ誘導体(2当量)を加えた。この混合物を65℃で一晩撹拌し、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を、ジクロロメタン中、メタノール中1Nアンモニア(0→10%MeOH/NH)の直線勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、または0.01%のTEAを含むアセトニトリル直線勾配(0→80%CHCN)を用いる逆相HPLCにより精製し、化合物AO〜ASを得た。
Figure 0006567505
45(27μmol)からの4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(7−クロロキノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AO)(15mg、26μmol、97%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.41 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.23 (d, J=9.1Hz, 1H, Hc8), 8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 8.09 (brt, J=5.5Hz, 1H, HNH), 7.79 (d, J=2.3Hz, 1H, Hc11), 7.46 (dd, j=2.2, 7.3, 8.9Hz, 1H, Hc9), 7.32-7.15 (m, 5H, Ha13, Ha14およびHa15), 7.11 (dd, J=2.6, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.51 (d, J=5.4Hz, 1H, Hc4), 3.98 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.53 (q, J=6.1Hz, 2H, Ha9), 3.41 (q, J=6.5Hz, 2H, Hc2), 3.01 (brd, J=11.2Hz, 2H, Ha4eq), 2.68 (t, J=7.5Hz; 2H, Ha11,) 2.62 (t, J=7.1Hz, 2H, Hc1,), 2.06 (t, J= 11.1Hz, 2H, Hb4ax), 1.95 (q, J= 7.5Hz, Ha10), 1.83-1.73 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.43-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 152.4 (Cc5), 151.8 (Ca8), 150.4 (Cc3), 149.5 (Cc6), 142.2 (Ca12), 133.8 (Cc10), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 128.0 (Cc11), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 124.5 (Cc9), 124.4 (Cc8), 117.9 (Cc7), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 99.2 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.6 (Cc1), 53.5 (Cb4), 40.7 (Ca9), 40.5 (Cc2), 35.7 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 581.2790 [M+H]+; 実測値: 581.2791.
45(106μmol)からの4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(7−メトキシキノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AP)(43mg、75μmol、71%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.32 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 8.10 (brt, J=5.4Hz, 1H, HNH), 8.06 (d, J=9.1Hz, 1H, Hc8), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14) 7.21-7.15 (m, 2H, Ha15およびHc11), 7.11 (dd, J=2.4, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.08-7.03 (m, 2H, Ha7およびHc9), 6.96 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNH), 6.36 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc4), 3.97 (d, J=5.7Hz, 2H, Hb1), 3.87 (s, 3H, Hc12), 3.53 (q, J=6.4Hz, 2H, Ha9), 3.41-3.36 (m, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=10.9Hz, 2H, Ha4eq), 2.68 (t, J=7.7Hz; 2H, Ha11) 2.61 (t, J=6.9Hz, 2H, Hc1), 2.04 (t, J= 11.1Hz, 2H, Hb4ax), 1.95 (quint, J= 7.4Hz, Ha10), 1.85-1.73 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.44-1.31 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 160.0 (Cc3), 159.5(Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 151.5(Cc5), 150.6 (Cc10), 150.3 (Cc6), 142.2(Ca12), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 123.3 (Cc8), 117.2 (Ca5), 116.0 (Cc9), 113.7 (Cc7), 109.5 (Ca3), 108.3 (Cc11), 107.9 (Ca7), 97.6 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.7 (Cc1), 55.6 (Cc12), 53.5 (Cb4), 40.6 (Cc2), 40.5 (Ca9), 35.7 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 577.3286 [M+H]+; 実測値: 577.3296.
45(27μmol)からの4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(6,7−diメトキシキノリン−4−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AQ)(9mg、15μmol、56%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.37 (s, 1H, Ha1), 8.22 (d, J= 5.3Hz, 1H, Hc5), 8.15 (d, J=9.3Hz, 1H, Ha4), 8.11 (brt, J=5.4Hz, 1H, HNH), 7.45 (s, 1H, Hc8), 7.32-7.21 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.21-7.15 (m, 2H, Ha15およびHc11), 7.11 (dd, J=2.6, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.05 (d, J=2.6Hz, 2H, Ha7), 6.84 (brt, J=5.2Hz, 1H, HNH), 6.37 (d, J=5.5Hz, 1H, Hc4), 3.98 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.89 (s, 3H, Hc13), 3.87 (s, 3H, Hc12), 3.56-3.49 (m, 2H, Ha9), 3.41-3.36 (m, 2H, Hc2), 3.00 (brd, J=10.8Hz, 2H, Ha4eq), 2.68 (t, J=7.7Hz; 2H, Ha11) 2.63 (t, J=6.9Hz, 2H, Hc1), 2.06 (t, J= 10.8Hz, 2H, Hb4ax), 1.95 (quint, J= 7.4Hz, Ha10), 1.86-1.75 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.47-1.32 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5(Ca2), 156.1 (Ca1), 151.7 (Cc3), 151.5(Ca8), 149.3 (Cc9), 148.9 (Cc5), 148.0 (Cc10), 145.4 (Cc6), 142.2(Ca12), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 117.2 (Ca5), 113.1 (Cc7), 109.5 (Ca3), 108.7 (Cc11), 107.9 (Ca7), 101.1 (Cc8), 97.9 (Cc4), 72.7 (Cb1), 56.9 (Cc1), 56.3 (Cc13), 55.8 (Cc12), 53.6 (Cb4), 40.7 (Cc2), 40.3 (Ca9), 35.7 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 607.3391 [M+H]+; 実測値: 607.3391.
45(27μmol)からの4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(メチル(キノリン−4−イル)アミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AR)(13mg、23μmol、85%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.61 (d, J= 5.1Hz, 1H, Hc5), 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.21 (d, J=8.5Hz, 1H, Hc8), 8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 8.09 (brt, J=5.4 Hz, 1H, HNH), 7.91 (dd, J=0.7,8.3Hz, 1H, Hc11), 7.66 (t, J=7.3Hz, 1H, Hc9), 7.51(t, J=7.3Hz, 1H, Hc10), 7.32-7.22 (m, 4H, Ha13およびHa14), 7.18 (t, J=7.3Hz, 1H, Ha15), 7.10 (dd, J=2.5, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.04 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.93 (d, J=5.4Hz, H1, Hc4), 3.93 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.53 (q, J=5.8Hz, 2H, Ha9), 3.40 (t, J=6.3Hz, 2H, Hc2), 2.97 (s, 3H, Hc12), 2.85 (brd, J=10.7Hz, 2H, Ha4eq), 2.68 (t, J=7.7Hz, 2H, Ha11,) 2.64 (t, J=6.2Hz, 2H, Hc1,), 2.02-1.88 (m, 4H, Hb4axおよびHa10), 1.79-1.63 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.29-1.15 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 157.1 (Cc3), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 150.8 (Cc5), 149.8 (Cc6), 142.2(Ca12), 129.9 (Cc11), 129.1 (Cc10), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.9 (Cc9), 124.7 (Ca4), 124.6 (Cc8), 123.1 (Cc7), 117.1 (Ca5), 109.5 (Ca3), 108.8 (Cc4), 107.9 (Ca7), 72.6 (Cb1), 55.9 (Cc1), 54.2 (cc2), 53.6 (Cb4), 40.5 (Ca9), 40.2 (Cc12), 35.6 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 561.3337 [M+H]+; 実測値: 561.3339.
45(27μmol)からの4−((3−フェニルプロピル)アミノ)−7−((1−(2−(キノリン−6−イルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)キナゾリン(AS)(14mg、26μmol、96%):
Figure 0006567505
1H NMR (500 MHz; DMSO) δ 8.48 (dd, J= 1.63, 4.18Hz, 1H, Hc11), 8.38 (s, 1H, Ha1), 8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ha4), 8.09 (brt, J=5.5Hz, 1H, HNH), 7.99 (dd, J=0.9, 7.4Hz, 1H, Hc9), 7.70 (d, J=9.1Hz, 1H, Hc4), 7.32-7.22 (m, 6H, Ha13, Ha14, Hc5およびHc10), 7.18 (dt, J=1.4, 7.3Hz, 1H, Ha15), 7.12 (dd, J=2.5, 9.1Hz, 1H, Ha5), 7.06 (d, J=2.6Hz, 1H, Ha7), 6.72 (d, J=5.4Hz, H1, Hc8), 5.99 (t, J=5.3Hz, 1H, HNH), 3.98 (d, J=5.9Hz, 2H, Hb1), 3.53 (q, J=6.0Hz, 2H, Ha9), 3.24 (q, J=5.9Hz, 2H, Hc2), 2.99 (brd, J=11.2Hz, 2H, Ha4eq), 2.68 (t, J=7.7Hz, 2H, Ha11), 2.59 (t, J=6.7Hz, 2H, Hc1,), 2.03 (brt, j=10.8Hz, 2H, Hb4ax), 1.94 (quint, J=7.4Hz, 2H, Ha10), 1.85-1.75 (m, 3H, Hb3eqおよびHb2), 1.45-1.35 (m, 2H, Hb3ax).
13C NMR (125MHz; DMSO) δ 162.1 (Ca6), 159.5 (Ca2), 156.1 (Ca1), 151.8 (Ca8), 174.3 (Cc3), 145.4 (Cc11), 142.7 (Cc6), 142.2(Ca12), 133.6 (Cc9), 130.5 (Cc7), 129.8 (Cc4), 128.8 (Ca14), 128.7 (Ca13), 126.2 (Ca15), 124.7 (Ca4), 122.1 (Cc5), 121.7 (Cc10), 117.2 (Ca5), 109.5 (Ca3), 107.9 (Ca7), 101.6 (Cc8), 72.7 (Cb1), 57.3 (Cc1), 53.6 (Cb4), 41.1 (cc2), 40.5 (Ca9), 35.7 (Cb2), 33.1 (Ca11), 30.8 (Ca10), 29.0 (Cb3).
HRMS-ESI (m/z) 理論値: 547.3180 [M+H]+; 実測値: 547.3182.
II.本発明による化合物の生物学的試験
DNMT3Aアッセイ
DNMT3A酵素阻害は、Ceccaldi et al.(ChemBioChem 2011, 12, 1337-45)に記載の制限に基づく蛍光アッセイプロトコールから適合させた。簡単に述べれば、5’標識ビオチンオリゴヌクレオチドを、アビジンをプレコートした384ウェルマイクロプレート(black Optiplates;Perkin Elmer)中の、3’末端が6−カルボキシフルオレセインで標識されたその相補鎖とハイブリダイズさせる。二重鎖はメチル化感受性制限酵素の制限部位とオーバーラップするユニークなCpG部位を含む。Gros et al. (Nucleic Acids Research 2013 August 25)に記載のように製造したヒトC末端DNMT3A(a.a.623〜908)を各ウェルに加え(200ng/ウェル)、所望の濃度の化学化合物および新たに調製したAdoMet(20μM終濃度)と混合し、総容量50μLで反応を開始させた。37℃で1時間のインキュベーションの後、各ウェルをPBS、Tween−20 0.05%、NaCl(500mM)およびPBSTで3回洗浄した。特異的蛍光シグナルを、上記のようなメチル化感受性制限酵素HpyCH4IV(NEB)で検出し、Perkin Elmer Envision検出器で測定した。阻害パーセンテージを報告した。阻害パーセンテージを形成するために用いた式は、[(X−Y)/X]×100であり、式中、Xは阻害剤の不在下で測定されたシグナルであり、Yは阻害剤の存在下で得られたシグナルである。阻害の有効性の50%が見られる濃度(EC50)を、一定の濃度範囲の試験化合物の3反復での分析により決定した。シグモイド用量応答(可変傾斜)を用いた非線形回帰のフィッティングをGraphPad Prism 4.03(GraphPad Software)を用いて実行した。
DNMT1アッセイ
His−DNMT1(182kDa、ヒト)を、Halby et al.(ChemBioChem 2012, 13, 157-65)に記載のようにクローニングし、発現させ、精製した。この反応は、低容量NBS(商標)384ウェルマイクロプレート(Corning)にて、メチル化バッファー(20mM HEPES pH7.2、1mM EDTA、50mM KCl、25μg/mL BSA)中、試験化合物(最大1%DMSO)、1μMのSAM/[メチル−H]SAM(3TBq/mmol、PerkinElmer)ミックス 3:1比(同位体希釈率1:3)、0.3μMのビオチン化ヘミメチル化DNA二重鎖(5’-GATmCGCmCGATGmCGmCGAATmCGmCGATmCGATGmCGAT-3’およびBIOT-5’-ATCGCATCGATCGCGATTCGCGCATCGGCGATC-3’)、および90nMのDNMT1を含有する総反応容量10μLで行った。反応物を37℃で2時間インキュベートした。次に、8μLを、50mM Tris−HCl pH7.4中20μMのSAH 190μLを含有するストレプトアビジン96ウェルシンチラントコーティングFlashplate(商標)(PerkinElmer)に移した。このFlashplate(商標)を室温で1時間振盪し、50mM Tris−HCl pH7.4中、200μLの0.05%Tween(商標)−20で3回洗浄し、TopCount NXT(PerkinElmer)にて200μLの50mM Tris−HCl pH7.4中で読み取った。
本発明の化合物で得られたこれらの試験の結果を以下に示す。
Figure 0006567505
Figure 0006567505
抗増殖活性
KG−1およびKarpas 299細胞で:
KG−1およびKarpas 299ヒト白血病細胞をATCC(USA)から入手し、それぞれ20%および15%ウシ胎仔血清(Lonza、フランス)を添加したRPMI 1640培地(HEPESおよびグルタミン、BE12−115F、Lonza、フランスを含む)中、37℃、5%CO下で培養した。試験分子の抗増殖特性を測定するために、2×10細胞を0日目に96ウェルプレートに播種する。100%DMSO中10−2Mの保存溶液として−20℃で保存した供試化合物を1日目にRPMI 1640媒体で新しく希釈した後、3.2nM〜10μMの用量範囲を細胞に加える。この処理を2日目および3日目に繰り返し、4日目に細胞生存率を、PerkinからのATPLiteキット(ATPlite 1 Step Luminescence Assay System、ref 3016739)を、供給者の説明書に従って用いて評価する。生データをGraphPad Prismソフトウエア(v4.03)で解析し、細胞生存率に50%の低下をもたらす化合物濃度に相当するEC50値を生成した。示されている値は、少なくとも2回の独立した試験の平均結果である。これらのEC50値の95%信頼区間も示す。
WM266.4、U87MGおよびPANC1細胞で:
化合物の抗増殖性の活性を、in vitroにおいて、ATP定量法「ATPliteワンステップアッセイ」Perkin Elmer ref 6016739)を製造者の条件に従って用いて測定した。
簡単に述べれば、WM266.4細胞(ヒト黒色腫細胞)(5×104細胞/ml RPMI1640培地、10%FBS、2mMグルタミン、50U/mLペニシリン/ストレプトマイシンおよび1.25μg/mLファンギゾン)、PANC1細胞(ヒト膵臓癌細胞)(2×104細胞/ml DMEM培地、10%FBS、2mMグルタミン、50U/mLペニシリン/ストレプトマイシンおよび1.25μg/mLファンギゾン)、およびU87MG細胞(ヒトニューロン膠芽腫細胞、星状細胞腫細胞)(3×104細胞/ml MEM培地、10%FBS、2mMグルタミン、50U/mLペニシリン/ストレプトマイシンおよび1.25μg/mLファンギゾン)を96ウェルプレートに播種し、24時間インキュベートし、細胞の各培地またはビヒクル中に希釈した8段階の漸増濃度の試験化合物にて3反復で処理した。
次に、細胞を、加湿した5%CO雰囲気中、72時間、37℃でインキュベートした。
試験の終了時に、細胞生存率を、生細胞により放出されるATPのレベルを測定することにより評価した。
EC50値は、Prism Software(GraphPad)により提供される曲線フィッティング解析法(シグモイド用量応答、可変ヒル傾き係数を用いた非線形回帰モデル)を用いて決定した。結果は、平均EC50値(考慮する化合物の最大効果の50%を阻害する試験化合物の濃度)として表した。
本発明の化合物で得られたこれらの試験結果を以下に示す。
Figure 0006567505

Claims (19)

  1. 下記式(I−1c)または(I−1d)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物:
    Figure 0006567505
    [式中、
    n1およびn2は、互いに独立に、1〜4の間の整数を表し、
    Qは、置換されていてもよいヘテロアリールを表し、
    Wは、NRまたはピペリジンジイルを表し、
    は、NHを表し、
    は、Oを表し、
    は、H;CHO;CO−((C−C)アルキル);またはCHO、COHもしくはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、
    は、H、−((C−C)アルキル)−アリールまたは−((C−C)アルキル)−NH−複素環を表し、
    は、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリール、または−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
    ここで、 は、結合、O、またはNRを表し、かつ各アリールまたは複素環部分は置換されていてもよく、かつ
    はHである]。
  2. WがNRまたは
    Figure 0006567505
    を表し、窒素原子が(CHn1に連結されている、請求項1に記載の化合物。
  3. Qが、ハロゲンから選択される1または数個の基で置換されていてもよい複素環;オキソ(=O);OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールを表し、
    ここで、R11〜R40は、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキルを表す、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Qが下記式の環を表す、請求項に記載の化合物:
    Figure 0006567505
    [式中、
    11は、NまたはCR41を表し、
    12は、NまたはCR42を表し、
    13は、NまたはC−NR43a43bを表し、
    14は、NまたはCR44を表し、
    15は、NまたはCR45を表し、
    43aおよびR43bはそれぞれ互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキルを表し、
    41、R42、R44およびR45は、それぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表すか、あるいは
    44およびR45の場合、R44およびR45は一緒になって下記式の鎖を形成する:
    Figure 0006567505
    (式中、
    16は、NまたはCR46を表し、
    17は、NまたはCR47を表し、
    18は、NまたはCR48を表し、
    19は、NまたはCR49を表し、かつ
    46、R47、R48およびR49はそれぞれ互いに独立に、水素;ハロゲン;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、およびNR29C(O)R30から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;またはハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、およびNR39C(O)R40から選択される1もしくは数個の基で置換されていてもよいアリールもしくはアリール−(C−C)アルキルを表し、
    ただし、X11、X12、X14、X15、X16、X17、X18およびX19のうち3つ以下がNを表す)]。
  5. が、H、−((C−C)アルキル)−アリールまたは−((C−C)アルキル)−NH−複素環を表し、
    各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよく、
    ここで、R11〜R40およびR50〜R61は互いに独立にHまたは(C−C)アルキルを表す、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、−((C−C)アルキル)−X−アリールまたは−((C−C)アルキル)−X−複素環を表し、
    各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;CO15;OC(O)R16;C(O)NR1718;NR19C(O)R20;S(O)R50;S(O)51;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、CO25、OC(O)R26、C(O)NR2728、NR29C(O)R30、S(O)R54、S(O)55、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、CO35、OC(O)R36、C(O)NR3738、NR39C(O)R40、S(O)R58、S(O)59、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよく、
    ここで、R11〜R40およびR50〜R61は、互いに独立に、Hまたは(C−C)アルキルを表す、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、Hまたは−((C−C)アルキル)−NH−複素環を表し、
    各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、
    請求項に記載の化合物。
  8. が、H、(C−C)アルキル、アリール、複素環、アリール(C−C)アルキル、複素環−(C−C)アルキル、−((C−C)アルキル)−NH−アリール、または−((C−C)アルキル)−NH−複素環を表し、
    各アリールまたは複素環部分は、ハロゲン;オキソ(=O);NO;OR11;NR1213;C(O)R14;S(O)NR5253;ハロゲン、OR21、NR2223、C(O)R24、およびS(O)NR5657から選択される1または数個の基で置換されていてもよい(C−C)アルキル;ならびにハロゲン、OR31、NR3233、C(O)R34、およびS(O)NR6061から選択される1または数個の基で置換されていてもよいアリールまたはアリール−(C−C)アルキルから選択される1または数個の基で置換されていてもよい、
    請求項に記載の化合物。
  9. 下記化合物から選択される請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物:
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
    Figure 0006567505
  10. 薬物として使用するための、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 癌の処置において使用するための、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  12. DNAメチル化阻害剤として使用するための、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 請求項1〜のいずれか一項に記載の少なくとも1種類の式(I)の化合物と、少なくとも1種類の薬学的に許容可能な賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。
  14. 同時使用、個別使用または逐次使用のための組合せ物としての
    (i)請求項1〜のいずれか一項に記載の少なくとも1種類の式(I)の化合物と、
    (ii)少なくとも1種類の他の有効成分と
    を含んでなる医薬組成物。
  15. が、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表すW=NRの、請求項1に記載の式(I−1c)または(I−1d)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であって、
    (a)W=NHの請求項1に記載の式(I−1c)または(I−1d)の化合物を、
    が、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表し、かつLGが脱離基を表す式R−LGの化合物と反応させて、Rが、CHO、COHまたはCO−((C−C)アルキル)で置換されていてもよい(C−C)アルキルを表すW=NRの式(I−1c)または(I−1d)の化合物を得ること、
    ジメチルホルムアミド(DMF)と反応させて、R=CHOであるW=NRの式(I−1c)または(I−1d)の化合物を得ること、または
    がCO−((C−C)アルキル)を表し、かつAが(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表す式R−Aの化合物と反応させて、RがCO−((C−C)アルキル)を表すW=NRの式(I−1c)または(I−1d)の化合物を得ること、および
    (b)場合により、工程(a)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、Rが上記に定義される通りであるW=NRの請求項1に記載の式(I−1c)または(I−1d)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ること
    を含んでなる、方法。
  16. WがNRまたは
    Figure 0006567505
    を表す、請求項1に記載の式(I−1c)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であって、
    (1)下記式(II):
    Figure 0006567505
    [式中、Q、Xおよびn1は請求項1に定義される通りであり、かつWはLG、NHR、または
    Figure 0006567505
    を表す]
    の化合物を下記式(III−c):
    Figure 0006567505
    [式中、X、R、Rおよびn2は請求項1に定義される通りであり、かつWは、LG、NHR、または
    Figure 0006567505
    を表し、
    ここで、LGおよびLGは互いに独立に脱離基を表し、かつRは請求項1に定義されるRまたはN−保護基を表し、
    ただし、
    がLGを表す場合にはWはNHRまたは
    Figure 0006567505
    を表し、かつ、
    がNHRまたは
    Figure 0006567505
    を表す場合にはWはLGを表す]、
    の化合物と反応させ、WまたはWが、RがN−保護基を表すNHRを表す場合には、そのN−保護基を有する窒素原子を脱保護して、請求項1に定義される式(I−1c)の化合物を得ること、および
    (2)場合により、工程(1)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、請求項1に定義される式(I−1c)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ることを含んでなる、方法。
  17. WがNRまたは
    Figure 0006567505
    を表す、請求項1に記載の式(I−1d)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であって、
    (1)下記式(II):
    Figure 0006567505
    [式中、Q、Xおよびn1は請求項1に定義される通りであり、かつWはLG、NHR、または
    Figure 0006567505
    を表す]
    の化合物を下記式(III−d):
    Figure 0006567505
    [式中、X、R、およびn2は請求項1に定義される通りであり、かつWは、LG、NHR、または
    Figure 0006567505
    を表し、
    ここで、LGおよびLGは互いに独立に脱離基を表し、かつRは請求項1に定義されるRまたはN−保護基を表し、
    ただし、
    がLGを表す場合にはWはNHRまたは
    Figure 0006567505
    を表し、かつ、
    がNHRまたは
    Figure 0006567505
    を表す場合にはWはLGを表す]、の化合物と反応させ、WまたはWが、RがN−保護基を表すNHRを表す場合には、そのN−保護基を有する窒素原子を脱保護して、請求項1に定義される式(I−1d)の化合物を得ること、および
    (2)場合により、工程(1)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、請求項1に定義される式(I−1d)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ることを含んでなる、方法。
  18. 請求項1に記載の式(I−1c)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であって、
    (A)下記式(VII):
    Figure 0006567505
    [式中、Qは請求項1に定義される通りであり、かつXはハロゲン原子または−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は請求項1に定義される通りである]
    の化合物を下記式(VIIIc):
    Figure 0006567505
    [式中、RおよびRは請求項1に定義される通りであり、かつ、Xはハロゲン原子または−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は請求項1に定義される通りであり、
    ただし、
    がハロゲン原子を表す場合にはXは−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、かつ、
    が−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表す場合にはXがハロゲン原子を表す]
    の化合物と反応させて、請求項1に定義される式(I−1c)の化合物を得ること、および
    (B)場合により、工程(A)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、請求項1に定義される式(I−1c)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ることを含んでなる、方法。
  19. 請求項1に記載の式(I−1d)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の製造方法であって、
    (A)下記式(VII):
    Figure 0006567505
    [式中、Qは請求項1に定義される通りであり、かつXはハロゲン原子または−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は請求項1に定義される通りである]
    の化合物を下記式(VIIId):
    Figure 0006567505
    [式中、Rは請求項1に定義される通りであり、かつ、Xはハロゲン原子または−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、ここで、W、X、X、n1およびn2は請求項1に定義される通りであり、
    ただし、
    がハロゲン原子を表す場合には、Xは−X−(CHn2−W−(CHn1−XHを表し、かつ、
    が−X−(CHn1−W−(CHn2−XHを表す場合には、Xがハロゲン原子を表す]
    の化合物と反応させて、請求項1に定義される式(I−1d)の化合物を得ること、および
    (B)場合により、工程(A)で得られた化合物を塩化または溶媒和して、請求項1に定義される式(I−1d)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を得ることを含んでなる、方法。
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